JP3448859B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP3448859B2
JP3448859B2 JP02686596A JP2686596A JP3448859B2 JP 3448859 B2 JP3448859 B2 JP 3448859B2 JP 02686596 A JP02686596 A JP 02686596A JP 2686596 A JP2686596 A JP 2686596A JP 3448859 B2 JP3448859 B2 JP 3448859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に製品出荷前の
導通検査の簡素化を行なった炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の炊飯器
は、炊飯を開始すると、ひたし炊きを行なう場合には、
鍋内の水温が45℃になるまで、また、沸騰加熱を行な
う場合には、鍋内の水温が沸騰温度近傍の約100℃に
なるまで鍋への加熱を続けるようになっている。また、
製品出荷前の検査時には、鍋内が45℃または100℃
になる温度に対応した鍋温度に達したときに、鍋への加
熱が停止または一時停止することを確認して、温度検出
により加熱手段が正常動作することを確認するようにし
ている。
【0003】しかし、このような検査方法では、炊飯開
始より上記所定の温度条件に達するまである程度時間が
掛かり、検査時間が長くなるばかりでなく、鍋温度検出
手段や加熱手段を制御する加熱制御手段に何らかの故障
が発生すると、所定の温度条件に達しないまま加熱が継
続して行なわれ、異常加熱により故障部品以外の温度ヒ
ューズなどが溶断して、これを交換修理しなければなら
なくなる。
【0004】そこで本発明は上記問題点に鑑み、炊飯性
能に支障を来たすことなく、検査時間の短縮を図ること
ができ、しかも製品全体の炊飯性能のバラツキを抑制で
きる炊飯器を提供することをその目的とする。
【0005】また、本発明の第2の目的は、故障発生時
においても故障部品以外の部品を交換修理する必要のな
い炊飯器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の炊飯器
は、前記第1の目的を達成するために、鍋と、この鍋を
加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検出する鍋温度検
出手段と、前記加熱手段により前記鍋を加熱制御する加
熱制御手段とを備え、前記加熱制御手段は、炊飯開始後
に前記鍋の温度が所定温度に上昇したら、加熱が停止す
るまでの時間を計測することができるように、炊飯加熱
に支障のない所定時間加熱を一時的に停止し、この加熱
停止後継続して炊飯加熱を行なう故障判定手段を備えて
構成される。
【0007】この場合、炊飯開始後、鍋の温度がひたし
炊きや沸騰加熱などで設定される通常の制御温度よりも
低い所定温度に上昇すると、故障判定手段が鍋に対する
加熱を一時的に停止するので、検査時にはこの加熱停止
を確認することで、検査を短時間にかつ精度良く行なう
ことができる。また、この一時的な加熱停止は、炊飯加
熱に支障のない程度の時間に設定されているので、実際
の炊飯において加熱ムラなどの不都合を生じない。さら
に、加熱停止時間は鍋が所定温度に上昇して加熱を停止
したことを確実に確認できる時間に設定されていること
から、加熱が一時停止するまでの時間を計測することに
よって、製品の性能バラツキを個々に把握することが可
能となり、正常な時間範囲を予め設定して製品管理を行
なえば、炊飯性能のバラツキを抑制した製品を製造でき
る。
【0008】また、請求項2の発明の炊飯器は、前記第
2の目的をも達成するために、前記請求項1の発明の炊
飯器において、前記故障判定手段は、炊飯を開始してか
ら所定時間経過しても前記鍋の温度が前記所定温度に上
昇しなければ、炊飯加熱を停止して切状態にするもので
あることを特徴とする。
【0009】この場合、炊飯を開始してから所定時間が
経過しても、鍋温度検出手段による鍋の温度上昇が検出
できなかった場合には、鍋が100℃を超える異常温度
に上昇する前に、故障判定手段が炊飯加熱を停止して切
状態に移行させる。したがって、鍋温度検出手段や加熱
制御手段の故障が発生しても、これらの故障部品以外の
部品を交換修理する無駄がなくなり、修理が簡単にな
る。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明の一実施例について、
図面を参照しながら説明する。全体の断面図である図1
において、1は器本体であり、これは上面を開口した有
底筒状の内枠2と、この内枠2を係止し器本体1の外殻
を形成する外枠3と、外枠3の下面開口に取付けられた
底板4とにより構成される。また、5は熱伝導性および
耐蝕性に優れたアルミ材料を主体にした鍋であって、こ
の鍋5は器本体1内の鍋収容部たる内枠2に着脱自在に
収容される。なお、鍋5の加熱方式が電磁誘導加熱式の
場合には、鍋5がジュール熱により自己発熱するよう
に、磁性体からなる発熱層が鍋5の外面に設けられるこ
とがある。
【0011】7は、鍋5を輻射熱により加熱する加熱手
段としてのシーズヒータで、このシーズヒータ7は、内
枠2の内底部に設けられたヒータ取付け部材8に取付け
固定される。なお、本実施例におけるシーズヒータ7の
代わりに、スペースヒータなどを用いてもよく、また、
誘導コイルなどの誘導加熱手段により鍋5を発熱させる
構成であっても構わない。9は、内枠2の内底部におい
てシーズヒータ7を上方から覆うようにして設けられた
ヒータプレートである。そして、鍋5を内枠2に収容す
ると、ヒータプレート9上に鍋5が載り、シーズヒータ
7により加熱されたヒータプレート9の熱が鍋5の底部
に伝導されるようになっている。
【0012】一方、内枠2の下側には、遮熱および補強
用の支え板11が設けられている。この支え板11の中心部
には、鍋温度検出手段たる鍋センサ12を内蔵した感熱板
13が備えてある。この鍋センサ12はサーミスタからな
り、実際の鍋5の温度を鍋センサ12の検出温度として検
出するものである。感熱板13の下方には、底板4に軸着
されたスイッチレバー14を介して、鍋スイッチ15の接点
を切換える感熱レバー16が設けられており、感熱板13お
よび感熱レバー16は、図示しない弾性部材によって上下
動自在にかつ上方に付勢して設けられている。そして、
鍋5を内枠2内に収容すると、この内枠2の底部より上
方に突出した感熱板13に鍋5の底面が載ることにより、
感熱板13および感熱レバー16が弾性部材の付勢に抗して
下方に押圧され、鍋スイッチ15の接点が切換わって、鍋
5の有無を検出するようになっている。
【0013】器本体1の底部には、前記鍋スイッチ15の
他に、シーズヒータ7などの駆動回路を実装した制御基
板21が設けられる。また、22は底板4の後側下部に設け
られるコードリールである。器本体1の前側には、マイ
クロコンピュータ(以下、単にマイコンと称する。)23
などを搭載した操作基板24が設けられており、この操作
基板24に対向する外枠3の前面には、炊飯や保温などの
操作を行なう操作スイッチや、動作内容および時刻など
を表示するLCDやLEDなどの表示手段を有する操作
パネル25が装着される。
【0014】31は、前記鍋5の上部開口部を開閉自在に
覆う蓋体である。この蓋体31は、プラスチック製の外蓋
32と、この外蓋32の下側外周に沿って設けられた外蓋カ
バー33と、外蓋32の下側に空間を形成しつつ取付けら
れ、蓋体31の下面部を形成するアルミニウム材料からな
る放熱板34とにより構成される。35は外蓋カバー33と放
熱板34との間に挾んで保持された円環状の蓋パッキンで
あり、蓋体31の閉塞時にこの蓋パッキン35の下端が前記
鍋5の上部に密着する。器本体1の後面上部には蓋体31
を開く方向に付勢するヒンジスプリング36が設けられる
一方、ヒンジスプリング36の反対側の蓋体31の前側に
は、その下端が器本体1の上部に係脱するクランプ37が
設けられる。また、外蓋32の上部には、クランプ37の基
端上部に当接可能なクランプボタン38が、常時上方に付
勢されて設けられるとともに、器本体1の前側上部に
は、クランプ37の下端に対向して、常時上方に付勢され
るクランププッシュ39が設けられる。そして、蓋体31を
閉じた状態でクランプボタン38を押動操作すると、クラ
ンプ37が回動してこのクランプ37が器本体1から離脱す
る。同時に、クランププッシュ39は、それ自体の反発力
によりクランプ37を押し上げるように作用し、蓋体31は
ヒンジスプリング36を回転中心として開くようになる。
なお、41は蓋体31の一側寄りに設けられた蒸気口、42は
この蒸気口41内に設けられたシリコーンゴムなどからな
る蒸気口ゴムである。また、本実施例では示していない
が、放熱板34の結露を防ぐために、放熱板34の上面すな
わち裏面に、蓋ヒータなどの蓋加熱手段を設けたり、内
枠2の外側面上部に、保温用のコードヒータなどを設け
てもよい。
【0015】次に、炊飯器の主な回路構成を図2に基づ
き説明する。前記マイコン23は、演算処理機能を有する
CPU51と、記憶装置に相当するROMやRAMなどの
メモリ52と、タイマたる計時装置53とを備えて構成され
る。また、CPU51の入力ポートおよび出力ポートに
は、各々入力回路54,55と出力回路56が接続される。入
力回路54には鍋センサ12からの温度データが入力される
一方、入力回路55には鍋スイッチ15からの鍋検出信号が
入力される。また、出力回路56には、シーズヒータ7を
通断電するヒータ駆動回路57が接続される。マイコン23
は、鍋センサ12からの温度データと、鍋スイッチ15から
の鍋検出信号と、計時装置53からの計時データとに基づ
き、メモリ52に内蔵した制御シーケンスのプログラムに
したがって、制御基板21に設けられたヒータ駆動回路57
に、シーズヒータ7のオン,オフ駆動信号を供給するよ
うにしている。
【0016】図3は、マイコン23のメモリ52に記憶され
る制御シーケンスの機能構成を示すものである。同図に
おいて、61は、シーズヒータ7により鍋5を加熱制御し
て、炊飯からむらしに至る炊飯加熱を行なう炊飯加熱制
御手段としての加熱制御手段である。この加熱制御手段
61は、鍋5内の米の吸水を促進させる炊飯初期のひたし
炊きと、ひたし炊き後に鍋5を強加熱する沸騰加熱と、
沸騰加熱終了後に鍋5に対する加熱量を低減して引き続
き加熱を行なう沸騰継続加熱と、炊き上げ検知後に鍋5
内を保温温度に移行させるむらしの各行程を、順次行な
う機能を有するものである。また、加熱制御手段61は、
その一連の炊飯加熱において、炊飯開始後に鍋5の温度
が所定温度に上昇したら、炊飯加熱に支障のない所定時
間鍋5に対する加熱を一時的に停止し、この所定時間の
加熱停止後は、継続して鍋5に対する炊飯加熱を再開す
る故障判定手段62を備えている。ここでいう故障判定手
段62の所定温度は、炊飯開始時における鍋5の温度に対
し、10〜2℃程度高い温度であることが好ましい。ま
た、加熱を一時的に停止する所定時間は、2〜30秒程
度に設定することが好ましい。その理由は、後述する作
用のなかで説明する。故障判定手段62は、炊飯を開始し
てから所定時間経過しても、炊飯開始時に比べて鍋5の
温度が前述の所定温度に上昇しなければ、炊飯加熱を停
止して切状態にする機能を備えている。
【0017】次に、図4のグラフおよび図5のフローチ
ャートに基づき、本実施例における作用を説明する。な
お、図4のグラフは、炊飯開始後における鍋センサ12の
検出温度と、シーズヒータ7の通断電パターンとの関係
が示してある。また、図5のフローチャートは、特に本
実施例の特徴となる故障判定手段62の処理手順を中心に
示している。
【0018】操作パネル25の炊飯スイッチを操作する
と、加熱制御手段61が起動して、ひたし炊きから沸騰お
よび沸騰継続加熱を経て、むらしに至る一連の炊飯動作
が行なわれる点では、従来の炊飯器と同一である。しか
し、本実施例では故障判定手段62を備えているので、炊
飯開始後、加熱制御手段61が炊飯開始時における鍋セン
サ12の検出温度P1を記憶し(ステップS1)、シーズ
ヒータ7を炊飯初期のひたし炊きのために通電すると
(ステップS2)、次のステップS3にて、故障判定手
段62は、その後の鍋センサ12の検出温度P2が炊飯開始
時の検出温度P1に比べて、所定温度すなわち10〜2
℃以上上昇するか否かを判定する。そして、次のステッ
プS4において、炊飯を開始してから所定時間である3
00〜100秒が経過する前に、鍋センサ12の検出温度
P2が炊飯開始時の検出温度P1に比べて10〜2℃以
上上昇したら、ステップS5に移行し、シーズヒータ7
を断電して一時的に加熱を停止する。その後、加熱停止
時間Tが経過したら、ステップS6に移行して、加熱制
御手段51によるひたし炊き以降の炊飯動作を継続して行
なう。
【0019】検査時においては、このステップS5にお
ける一時的な加熱停止を確認することによって、鍋セン
サ12の温度検出および加熱制御手段61の通断電制御が正
常で、かつシーズヒータ7が故障していないことを確認
できる。したがって、ステップS5の加熱停止時間T
は、鍋5が所定温度に上昇して加熱が停止したことを確
実に確認できる2秒以上に設定することが好ましい。ま
た、このステップS5の加熱停止時間Tは、加熱制御手
段61による炊飯加熱に支障のない30秒以下に設定する
ことが好ましい。その理由は、加熱停止時間Tが30秒
を超えて長くなると、鍋5内の水温の低下が次第に大き
くなり、炊飯時の加熱ムラが生じやすくなって、炊飯加
熱に支障を来たすからである。つまり、加熱停止時間T
が2〜30秒程度の範囲であれば、炊飯加熱を途中で一
時的に停止しても、実際の炊飯に何ら支障を起こさない
状態で、検査を確実に行なうことができる。
【0020】一方、前記ステップS3,S4において、
炊飯を開始してから100〜300秒経過しても、鍋セ
ンサ12の検出温度P2が炊飯開始時の検出温度P1に比
べて10〜2℃以上上昇しない場合は、何らかの異常が
発生していると判断し、故障判定手段62は炊飯加熱を停
止して切状態にする(ステップS7)。これにより、鍋
センサ12の検出温度P2が上昇しないまま、鍋5に対す
る加熱が継続して行なわれることを防止できる。
【0021】前記ステップS3における鍋センサ12の検
出温度P2の判断基準、すなわち、P2≧P1+2〜1
0℃なる関係は、通常の加熱制御手段61によるひたし炊
きなどで使用する制御用の温度設定値(例えば、45
℃)よりも低く、かつ、マイコン23の入力回路54に用い
られるA/D変換器のばらつきを考慮した温度上昇値に
基づき設定する。つまり、このステップS3で所定温度
を2℃未満に設定すると、実際には故障により鍋センサ
12の検出温度P2が炊飯開始時から殆ど上昇していない
のにも拘らず、A/D変換器のばらつきによって、故障
判定手段62は製品に異常がないものと誤判定する虞れが
ある。逆に、設定した所定温度が10℃を超えている
と、正常時に鍋センサ12の検出温度P2がその温度に達
するまで時間が掛かり、検査時間が長くなる欠点を生じ
る。炊飯開始時に比べて、鍋5の温度が好ましくは2〜
10℃程度に上昇したら、炊飯加熱を一時的に停止させ
るのは、このような誤判定および検査時間が長くなるこ
とを回避するためにある。
【0022】また、前記ステップS4における異常判断
の基準となる経過時間は、鍋5が異常加熱されず、か
つ、鍋センサ12の検出温度P2の上昇を確実に検出でき
る100〜300秒程度に設定することが好ましい。つ
まり、この設定した経過時間が300秒を超えると、シ
ーズヒータ7の加熱により鍋5の温度が100℃を超
え、温度ヒューズなどが溶断する懸念を生じる。また、
経過時間を100秒未満に設定すると、低温低電圧時に
おいて、鍋センサ12の検出温度P2の上昇が緩やかにな
ると、ステップS3の条件に達しないままステップS7
の切状態に移行して、本体が正常であるにも拘らず異常
であると誤判定される虞れがある。
【0023】以上のように本実施例では、炊飯開始後、
鍋5の温度がひたし炊きや沸騰加熱などで設定される通
常の制御温度(例えば、45℃または100℃)よりも
低い所定温度に上昇すると、故障判定手段62が鍋5に対
する加熱を一時的に停止するので、検査時にはこの加熱
停止を確認することで、鍋センサ12の温度上昇検知が
正常であること、シーズヒータ7の故障の有無、シ
ーズヒータ7の通断電制御が正常であること、以上の3
点の検査を、従来よりも短時間にかつ精度良く行なうこ
とができる。また、この一時的な加熱停止は、炊飯加熱
に支障のない程度の時間に設定されているので、実際の
炊飯において加熱ムラなどの不都合を生じない。さら
に、加熱停止時間Tは鍋5が所定温度に上昇して加熱を
停止したことを確実に確認できる時間に設定されている
ことから、加熱が一時停止するまでの時間を計測するこ
とによって、製品の性能バラツキを個々に把握すること
が可能となり、正常な時間範囲を予め設定して製品管理
を行なえば、炊飯性能のバラツキを抑制した製品を製造
できるという利点もある。
【0024】つまり、炊飯開始後に鍋5の温度が所定温
度に上昇したら、炊飯加熱に支障のない所定時間加熱を
一時的に停止し、この加熱停止後継続して炊飯加熱を行
なう故障判定手段62を、加熱制御手段61に備えることに
よって、炊飯性能に支障を来たすことなく、検査時間の
短縮を図ることができるとともに、加熱停止するまでの
時間を計測することで、製品全体の炊飯性能のバラツキ
を抑制することができる。
【0025】また、本実施例では、炊飯を開始してから
所定時間が経過しても、鍋センサ12による鍋5の温度上
昇が検出できなかった場合には、鍋5が100℃を超え
る異常温度に上昇する前に、故障判定手段62が炊飯加熱
を停止して切状態に移行させるため、従来のような温度
ヒューズの溶断などを回避することができる。したがっ
て、鍋センサ12やマイコン23の故障が発生しても、これ
らの故障部品以外の部品を交換修理する無駄がなくな
り、修理が簡単になる。
【0026】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。例えば、実施例では炊飯ヒータとして
シーズヒータを用いた炊飯器について言及したが、誘導
コイルにより鍋の発熱層を発熱させる電磁誘導加熱方式
の炊飯器であっても差支えない。
【0027】
【発明の効果】請求項1の発明の炊飯器は、鍋と、この
鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の温度を検出する鍋温
度検出手段と、前記加熱手段により前記鍋を加熱制御す
る加熱制御手段とを備え、前記加熱制御手段は、炊飯開
始後に前記鍋の温度が所定温度に上昇したら、加熱が停
止するまでの時間を計測することができるように、炊飯
加熱に支障のない所定時間加熱を一時的に停止し、この
加熱停止後継続して炊飯加熱を行なう故障判定手段を備
えて構成され、炊飯性能に支障を来たすことなく、検査
時間の短縮を図ることができるとともに、加熱停止する
までの時間を計測することで、製品全体の炊飯性能のバ
ラツキを抑制できる。
【0028】また、請求項2の発明の炊飯器は、請求項
1の構成に加えて、前記故障判定手段は、炊飯を開始し
てから所定時間経過しても前記鍋の温度が前記所定温度
に上昇しなければ、炊飯加熱を停止して切状態にするも
のであることを特徴とし、この場合は請求項1の作用,
効果のみならず、故障発生時においても故障部品以外の
部品を交換修理する必要のない炊飯器を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の全体断面図で
ある。
【図2】同上回路構成を示すブロック図である。
【図3】同上マイコンの機能構成を示すブロック図であ
る。
【図4】同上炊飯開始時における鍋センサの検出温度と
シーズヒータの通断電の関係を示すグラフである。
【図5】同上炊飯開始後の処理手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
5 鍋 7 シーズヒータ(加熱手段) 12 鍋センサ(鍋温度検出手段) 61 加熱制御手段 62 故障判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−153016(JP,A) 特開 昭59−141910(JP,A) 実開 昭58−117226(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 109

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋と、この鍋を加熱する加熱手段と、前
    記鍋の温度を検出する鍋温度検出手段と、前記加熱手段
    により前記鍋を加熱制御する加熱制御手段とを備え、前
    記加熱制御手段は、炊飯開始後に前記鍋の温度が所定温
    度に上昇したら、加熱が停止するまでの時間を計測する
    ことができるように、炊飯加熱に支障のない所定時間加
    熱を一時的に停止し、この加熱停止後継続して炊飯加熱
    を行なう故障判定手段を備えたことを特徴とする炊飯
    器。
  2. 【請求項2】 前記故障判定手段は、炊飯を開始してか
    ら所定時間経過しても前記鍋の温度が前記所定温度に上
    昇しなければ、炊飯加熱を停止して切状態にするもので
    あることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
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