JPH0856836A - ジャー炊飯器 - Google Patents

ジャー炊飯器

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JPH0856836A
JPH0856836A JP20100894A JP20100894A JPH0856836A JP H0856836 A JPH0856836 A JP H0856836A JP 20100894 A JP20100894 A JP 20100894A JP 20100894 A JP20100894 A JP 20100894A JP H0856836 A JPH0856836 A JP H0856836A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 むらし中に鍋を再装着しても焦げを生じるこ
となく、保温の必要のない場合には切状態にする一方、
必要な場合にのみ保温動作を再開する。 【構成】 鍋復帰制御手段65は、鍋4を再装着するまで
の時間が短いと、保温動作を再開する。また、鍋4の再
装着するまでの時間が長い場合、鍋4の温度が高ければ
保温動作を再開し、低ければ切状態にする。 【効果】 むらし動作中に鍋4を再装着すると保温動作
が再開し、鍋4内の米飯が焦げ付かない。また、鍋4を
再装着するまでの時間が長くても、再装着後の鍋4の温
度が高ければ、保温が必要な状態と判断して、保温動作
を続行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保温機能を備えたジャ
ー炊飯器に関し、特に、炊飯中のむらし動作時と炊飯後
の保温動作時に、鍋を再装着した場合の復帰動作の改良
を目的としたジャー炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のジャー炊飯器として、特公
平5−86211号公報には、保温中の鍋の再装着時に
鍋の温度が所定温度以下であったら、保温制御手段によ
り保温動作を自動的に取り消して、調理開始時における
操作を簡単にし、かつ、誤調理による米飯の生炊きを回
避するものが知られている。こうした構造の炊飯器は、
鍋の検出温度に基づいて保温動作の継続と取消しを判断
しているため、仮に米飯の量が少ない状態でかき混ぜた
場合に、鍋が無いと誤検知されても、鍋自体の温度が高
いので保温が継続され、誤って保温が取り消される虞れ
がない。一方、特開昭61−92635号公報には、鍋
が無くなったときに鍋検知手段の信号を遅延させる鍋な
し信号遅延手段を設け、炊飯または保温中に一定時間以
上鍋が取られたことを検知したら、炊飯あるいは保温動
作を停止させるジャー炊飯器が開示されている。この場
合、使用中に誤って鍋を一時的に持ち上げたり、米飯の
量が少ない状態でかき混ぜた場合であっても、それまで
の動作は停止することなく継続するとともに、米と水を
収容した鍋を器本体に装着して再炊飯を行なうときに
は、それまでの動作は停止しているので、鍋内の米飯が
保温により生炊きになったり、あるいは、炊飯開始操作
を行なわないのに、勝手に炊飯を始めるなどの不具合を
防止することができる。
【0003】また、この種のジャー炊飯器では、炊飯ヒ
ータや保温ヒータなどの鍋加熱手段を制御するいわゆる
マイコン制御を行なっている。すなわち、炊飯開始時に
は、米の吸水を促進するために、米の糊化温度(約60
℃)以下に水温を15分程度保つひたし炊き動作を行な
った後、鍋内の水を沸騰させる沸騰動作を行ない、沸騰
状態を検出したら鍋に対する加熱量を減じて適度に沸騰
を継続させ米に水を吸水させる。その後、米の吸水によ
り鍋内に余剰に水がなくなると、鍋底の一部の温度が急
激に上昇することを利用して、所定の炊き上げ温度(約
120℃)に達したら、これを鍋内のドライアップ状態
として検出し、炊飯加熱を停止して、鍋内の米飯を焦げ
ない程度に加熱して高温を維持するむらし動作を引き続
き行なう。そして、このむらし動作が所定時間(例えば
15分)継続したら、今度は保温ヒータにより鍋を加熱
して、約73℃の保温温度に米飯を保持する保温動作を
行なうことで、ひたし炊きから保温に至る一連の制御を
自動的に行なうようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、むらし動作は15分程度鍋を高温に維持して米飯の
糊化を進行させるものであるが、炊き上げ後、鍋を加熱
せずにそのまま放置しただけでも、米飯の熱容量によっ
てむらしは促進し、15分程度で十分食用可能な状態と
なる。この場合、保温機能を備えた炊飯器は、本来断熱
性の高い本体構造を有することから、さらに鍋を高温に
維持することができ、むらし動作時に鍋に対する加熱を
少しでも強く行なうと、逆に鍋内は水がない状態となっ
ているため、焦げが強くなってしまう欠点がある。
【0005】この点に関し、前述の特開昭61−926
35号公報に記載のジャー炊飯器は、むらし動作中に一
時的に鍋を持ち上げても、再度炊飯が継続して行なわれ
るため、再炊飯によってさらに鍋が強く加熱され、焦げ
が一層強くなるという不具合がある。また、鍋を再装着
するまでの時間が比較的長かった場合には、それまでの
動作が停止するため、その後保温が必要なのにもかかわ
らず停止状態となって、鍋内のご飯が冷めてしまうとい
う問題もある。
【0006】一方、特公平5−86211号公報に記載
の調理器の場合、むらし動作時に鍋を再装着した場合の
機能構成に関し、具体的な開示がなされていないもの
の、仮にむらし動作時においても保温動作時と同様に、
鍋の温度が所定温度以下であったらそれまでの動作を取
り消すように構成した場合、次のような欠点がある。先
ず、鍋内の米飯量が少ないと、被収容物を含めた鍋の全
体重量が軽くなっているため、誤って鍋の上面を覆う蓋
を開けると、スプリングを介して鍋に当接する鍋温度検
知手段たる温度センサの押し上げ力によって鍋が浮き上
がり、瞬間的に鍋無し状態であると誤まって検知される
場合がある。このとき、鍋を再装着した時点で、鍋が所
定温度以下であると誤検出されれば、以後むらしも保温
も行なわれず、鍋内のご飯が冷めてしまう。また、実施
例では、鍋の再装着時に鍋の温度が50℃以下であった
ならば、保温を停止する構成となっているが、器本体か
ら鍋を取り出した後に、何等かの理由で一時的に保温を
続けたいと思っても、鍋の温度が所定の50℃よりも低
ければ、鍋の再装着後に保温動作を継続して行なうこと
ができない。
【0007】このように、上記従来の各構造では、むら
し中に鍋を再装着すると米飯に焦げを生じるばかりでな
く、実際に保温を必要とする場合にも切状態となる実用
上の弊害が有った。
【0008】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、むら
し中に鍋を再装着しても焦げを生じることなく、しか
も、実際に保温を必要とする場合にのみ確実に保温動作
を再開できる実用上良好なジャー炊飯器を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のジャー炊飯器
は、器本体に挿脱自在に収容される鍋と、この鍋の有無
を検知する鍋検知手段と、前記鍋の温度を検出する鍋温
度検出手段と、炊飯開始操作に従って炊飯開始からむら
しを経て保温に至るまでの動作を行なう炊飯制御手段
と、保温開始操作に従って保温動作を行なう保温制御手
段と、前記炊飯制御手段によるむらし動作以降あるいは
前記保温制御手段による保温動作時に、前記鍋が器本体
から無くなってから再装着するまでの時間が所定時間未
満ならば保温動作を行うとともに、前記鍋が器本体から
無くなってから再装着するまでの時間が所定時間以上
で、前記鍋の温度が所定温度以上ならば保温動作を行な
い、前記鍋の温度が所定温度未満ならば全ての動作を停
止して切状態にする鍋復帰制御手段とを備えたものであ
る。
【0010】
【作用】上記構成により、むらし動作中あるいは保温動
作中において、鍋検知手段により鍋の無い状態を検知す
ると、鍋復帰制御手段は鍋を再装着するまでの時間に基
づいて、保温動作を行なうか否かを判断する。そして、
むらし動作中における鍋の無い状態が短時間であれば、
鍋の再装着後はむらし動作を行なわず保温動作を再開す
る。この場合、むらし動作を途中で止めて保温動作を行
うことになるが、米飯の熱容量により鍋は高温に維持さ
れるため、食味上問題のないご飯に仕上がる。
【0011】また、鍋復帰制御手段は、鍋を再装着する
までの時間が所定時間以上の場合、鍋を再装着した後の
鍋の温度に基づいて、保温動作を行なうか、あるいは切
状態に移行するかを判断する。したがって、鍋を再装着
するまでの時間が長くなっても、再装着後の鍋の温度が
高ければ、保温が必要な状態と判断して、保温動作を自
動的に継続する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て説明する。ジャー炊飯器の全体断面図を示す図1にお
いて、1は上面を開口した器本体であり、これはアルミ
ニウム部材などにより形成される熱伝導性の良好な内枠
2と、プラスチック製の外枠3とにより構成される。4
は上面を開口し、かつ、被収容物たる米と水とを収容す
る容器たる鍋であり、内枠2の内部に挿脱自在に収容さ
れる。内枠2の底部に形成された凹部2Aには、ヒータ
支え5に載置される炊飯ヒータ6が螺旋状に設けられ
る。また、炊飯ヒータ6の上部には、この炊飯ヒータ6
との間に空間を形成しつつヒータプレート7が設けられ
る。そして、炊飯ヒータ6が通電によって発熱すると、
炊飯ヒータ6の表面から放射された熱がヒータプレート
7に伝導し、鍋4の底面を素早く加熱するとともに、炊
飯ヒータ6からの熱の一部は内枠2に伝導し、この内枠
2の傾斜面2Bに接触する鍋4の底面外周部を素早く加
熱するようになっている。なお、8は内枠2の凹部2A
を覆うようにして設けられた遮熱板であり、この遮熱板
8によって、凹部2Aから外部への熱放射による損失を
防止する。
【0013】内枠2と遮熱板8との間には、鍋4と接触
する内枠2の傾斜面2Bに当接して、サーミスタなどの
温度検知器からなる下部センサ9が設けられる。また、
内枠2の外周には胴ヒータ10が設けられ、この胴ヒータ
10の外周を囲んで断熱板11が設けられる。12は内枠2の
上端部にスプリング13を介して出没可能に設けられたサ
ーミスタなどの温度検知器からなる上部センサであり、
この上部センサ12と下部センサ9とにより、鍋4の温度
を検出する鍋温度検出手段が構成される。上部センサ12
の下部には、この上部センサ12と連動して上下動する断
面L字状のアクチュエータ14が設けられ、アクチュエー
タ14の下端部が鍋4の有無を検知する鍋検知手段たる鍋
スイッチ15を押動するようになっている。また、16は制
御基板、17はこの制御基板16を支持する基板支えであ
り、これらはいずれも器本体1の一側内部に設けられ
る。
【0014】21は、器本体1の上面開口部を開閉自在に
覆う蓋体である。この蓋体21は、外枠3と同一のプラス
チック製の部材からなる外蓋22と、鍋4の上部開口部を
覆い、かつ、蓋体21の下面を形成するアルミニウム板か
らなる蓋下面板23と、蓋下面板23の外周と外蓋22の内面
下部との間に設けられた蓋下面外側板24とにより構成さ
れる。外蓋22と蓋下面板23との間には断熱材25が設けら
れるとともに、この外蓋22と蓋下面板23との一側には、
鍋4内で発生する蒸気を外部に排出する蒸気弁26を備え
た蒸気口27が貫通状態に設けられる。また、蓋下面板23
と蓋下面外側板24との間には円環状の蓋パッキン28が挾
持され、蓋体21の閉塞時に蓋パッキン28の下端部を鍋4
の上端面に当接させることで、鍋4と蓋体21との間の蒸
気漏れを防止する構造となっている。29はサーミスタな
どの温度検知器からなる蒸気温度検出手段としての蓋セ
ンサであり、これは蓋下面板23の上面に配設される。さ
らに、この蓋下面板23の上面には、前記胴ヒータ10と同
じコードヒータなどからなる蓋加熱手段たる蓋ヒータ30
が設けられる。なお、31は外蓋22の上部に設けられた操
作パネルである。
【0015】図2は電気的構成を示す回路図であり、41
は電源プラグ42の両端に一次巻線が接続される電源トラ
ンスであり、この電源トランス41の二次巻線間に接続さ
れた定電圧回路43を介して、所定の電源電圧がマイクロ
コンピュータ44に供給される。また、保温ヒータ45を構
成する胴ヒータ10と蓋ヒータ30との並列回路がトライア
ック46と直列に接続されるとともに、この保温ヒータ45
およびトライアック46からなる直列回路がリレー47の開
閉接点47aと並列に接続され、この並列回路と炊飯ヒー
タ6との直列回路が電源プラグ42の両端間に接続され
る。リレー47のコイル47bは、リレー駆動回路48を介し
てマイクロコンピュータ44の出力側に接続され、また、
トライアック46は、トライアック駆動回路49を介して同
じくマイクロコンピュータ44の出力側に接続される。こ
れに対して、マイクロコンピュータ44の入力側には、上
部センサ12および下部センサ9のサーミスタと、鍋スイ
ッチ15が接続され、鍋4の温度と有無に係わる各データ
を検出する構成となっている。マイクロコンピュータ44
は、周知のように図示しないCPUなどのマイクロプロ
セッサと、ROM,RAMなどの記憶手段と、各種入出
力回路と、タイマなどの計時手段とを備えており、記憶
手段に予め記憶された制御シーケンスにしたがって、炊
飯ヒータ6および保温ヒータ45に対する通断電の制御を
行なう。この場合、マイクロコンピュータ44からリレー
駆動回路48に出力信号が与えられると、コイル47bへの
通電により接点47aが閉じて、炊飯ヒータ6が通電発熱
し、マイクロコンピュータ44からトライアック駆動回路
49に出力信号が与えられると、トライアック46がオン状
態となって、胴ヒータ10および蓋ヒータ30が通電発熱す
る。また、鍋スイッチ15により鍋4の無い状態を検知し
た場合には、安全のために、リレー駆動回路48およびト
ライアック駆動回路49への出力信号の供給を遮断して、
炊飯ヒータ6および保温ヒータ45を断電する構成となっ
ている。
【0016】次に、図3に基づき、本発明の制御シーケ
ンスに係わる機能構成を説明する。同図において、51は
上部センサ12および下部センサ9からの温度情報に基づ
いて、炊飯ヒータ6および保温ヒータ45の通断電を制御
する加熱制御手段である。加熱制御手段51は、炊飯開始
のひたし炊きからむらしを経て、保温に至るまでの各動
作を自動的に行なう炊飯制御手段52と、炊飯制御手段52
の各動作の中で、鍋4を所定の保温温度に保つ保温動作
のみを行なう保温制御手段53とを備えている。前記炊飯
制御手段52による炊飯動作は、操作パネル31に設けられ
た炊飯開始スイッチ54からの操作入力により開始され、
また、保温制御手段53による保温動作は、操作パネル31
に設けられた保温開始スイッチ55からの操作入力により
開始される。一方、56は鍋スイッチ15からの鍋検知信号
と、上部センサ12および下部センサ9からの温度情報と
に基づいて、鍋4の再装着後における炊飯ヒータ6およ
び保温ヒータ45への制御を、炊飯制御手段52および保温
制御手段53に優先して行なう鍋復帰制御手段である。こ
の鍋復帰制御手段56は、炊飯制御手段52による炊飯開始
後のひたし炊きからドライアップ検出時までの炊飯動作
中に動作し、鍋スイッチ15からの鍋検知信号により鍋4
が無くなったものと判断したら、その後鍋4が再装着さ
れるまで炊飯動作を一旦停止する第1の鍋復帰制御手段
57を備えている。また、鍋復帰制御手段56は、炊飯制御
手段52によるドライアップ後のむらし動作時に動作する
第2の鍋復帰制御手段58と、炊飯制御手段52あるいは保
温制御手段53による保温動作時に動作する第3の鍋復帰
制御手段59を備えている。これらの第2および第3の鍋
復帰制御手段58,59は、いずれも、鍋スイッチ15からの
鍋検知信号により鍋4が無くなったものと判断したら、
一旦それまで行なっていたむらしあるいは保温動作を停
止する。その後、鍋4を再装着するまでの時間を計測し
て、この時間が所定時間未満ならば保温ヒータ45を通断
電制御して保温動作を行うが、鍋4を再装着するまでの
時間が所定時間以上ならば、今度は上部センサ12および
下部センサ9からの温度情報を判定基準として、鍋4の
温度が所定温度以上の場合には保温動作を行ない、鍋4
の温度が所定温度未満の場合には、全ての動作を停止し
て切状態にするものである。
【0017】次に、上記構成におけるジャー炊飯器の動
作を、図4および図5のフローチャートに基づいて説明
する。炊飯開始スイッチ54を操作すると(ステップS
1)、直ちにステップS2に移行し、加熱制御手段51の
炊飯制御手段52は、上部センサ12および下部センサ9か
らの温度情報などに基づいて、炊飯ヒータ6を通断電制
御するひたし炊きからの一連の炊飯動作を開始する。鍋
復帰制御手段56は、内蔵する第1の鍋復帰制御手段57に
より、鍋4が器本体1に装着されているか否かを、鍋ス
イッチ15からの鍋検知信号に基づいて判断する(ステッ
プS3)。ここで、鍋4が器本体1の内部に有ると判断
した場合には、ステップS4に移行し、炊飯制御手段52
により鍋4が所定の炊き上げ温度、すなわち、上部セン
サ12および下部センサ9の検出温度T1が120℃以上
に達したか否かを判断する。そして、検出温度T1が1
20℃に達していない場合には、鍋4内の米飯がドライ
アップ状態になっていないものと判断して、ステップS
2における炊飯動作を引き続き実行する。これに対し
て、ステップS4にて検出温度T1が120℃以上に達
したならば、炊飯制御手段52は鍋4内の米飯がドライア
ップ状態であると判断して、次のむらし動作に移行する
(ステップS5)。一方、前述のステップS3におい
て、鍋4が器本体1の内部に無いと判断した場合には、
安全性を確保するために、一旦それまで行なわれていた
炊飯動作を停止するが(ステップS6)、ステップS7
において、鍋4が器本体1の内部に再装着されると、ス
テップS2に移行して、その後の炊飯動作を続行する。
【0018】前記ステップS5によりむらし動作に移行
すると、図5のフローチャートに示すステップS11に
おいて、炊飯制御手段52は炊飯ヒータ6を5秒通電/1
80秒断電を繰り返す時間制御を行なう。なお、このむ
らし動作では、鍋4内の米飯の焦げを防止するために、
炊飯ヒータ6の5秒通電前に、鍋4の温度が106℃以
上であった場合には、炊飯ヒータ6に対する5秒の通電
を省略する。また、次のステップS12では、鍋スイッ
チ15からの鍋検知信号に基づいて、鍋4が器本体1に装
着されているか否かを第2の鍋復帰制御手段58により判
断する。ここで、鍋4が器本体1の内部に有ると判断し
た場合には、ステップS13に移行し、15分のむらし
動作が継続する。そして、このステップS13におい
て、所定時間のむらし動作が完了すると、ステップS1
4に移行して、炊飯制御手段52は次の保温動作を実行す
る(ステップS15)。
【0019】ステップS14の保温動作は、ステップS
15の保温開始スイッチ55を操作することによって、保
温制御手段53を介して行なうこともできるが、いずれの
場合においても、鍋4内の米飯を所定の保温温度、すな
わち約73℃に保持するように、保温ヒータ45が通断電
制御される。
【0020】一方、前記ステップS12において、鍋4
が器本体1の内部に無いと判断した場合には、ステップ
S16に移行し、安全性を確保するために、それまでの
むらし動作を一旦停止させる。このとき、第2の鍋復帰
制御手段58は、鍋4が器本体1から無くなった時点から
計時を開始する。むらし動作の停止は、鍋4を再装着す
るまで継続する(ステップS17)。鍋スイッチ15によ
り鍋4の再装着を検知すると、第2の鍋復帰制御手段58
は計時を停止して、ステップS18にて鍋4を再装着す
るまでの時間tが5秒未満か否かを判断する。ここで、
鍋4を再装着するまでの時間tが5秒未満であったら、
むらし動作ではなく、ステップS14の保温動作を無条
件に開始する。また、鍋4を再装着するまでの時間tが
5秒以上であったら、次のステップS19に移行し、上
部センサ12および下部センサ9からの温度情報に基づ
き、鍋4の温度、すなわち、上部センサ12および下部セ
ンサ9の検出温度T2が45℃未満か否かを判断する。
このステップS19にて、検出温度T2が45℃以上で
あったら、第2の鍋復帰制御手段58は保温動作が必要で
あると判断して、ステップS14の保温動作を開始す
る。これに対して、検出温度T2が45℃未満であった
ら、第2の鍋復帰制御手段58は保温動作が不要であると
判断して、全ての動作を停止した切状態にする(ステッ
プS20)。
【0021】一方、前記ステップS14の保温動作中
も、鍋4が器本体1に装着されているか否かを、鍋スイ
ッチ15からの鍋検知信号に基づいて第3の鍋復帰制御手
段59が常時判断している(ステップS21)。ここで、
鍋4が器本体1の内部に有ると判断した場合には、その
ままステップS14の保温動作が継続するが、鍋4が器
本体1の内部に無いと判断した場合には、ステップS2
2に移行し、安全性を確保するために、それまでの保温
動作を一旦停止させる。このとき、第3の鍋復帰制御手
段59は、鍋4が器本体1から無くなった時点から計時を
開始する。次のステップS23において、鍋スイッチ15
により鍋4の再装着を検知すると、第3の鍋復帰制御手
段59は計時を停止して、ステップS18における鍋4を
再装着するまでの時間tが5秒未満か否かの判断を行な
う。ここで、鍋4を再装着するまでの時間tが5秒未満
であったら、ステップS14の保温動作に戻る。また、
鍋4を再装着するまでの時間tが5秒以上であったら、
次のステップS19に移行し、鍋4の温度が45℃未満
か否かの判断を行なう。そして、上部センサ12および下
部センサ9の検出温度T2が45℃以上であったら、ス
テップS14の保温動作に戻り、検出温度T2が45℃
未満であったら、全ての動作を停止した切状態にする
(ステップS20)。
【0022】ところで、前記ステップS19における鍋
復帰制御手段56の温度判定は、1/16秒毎に鍋4の温
度を検出し、4回連続で同一の温度を検出したら、その
温度を確定温度としてマイクロコンピュータ44に記憶す
るようになっている。この場合、1/4秒(250ms
ec)毎に温度が確定することになるが、1/4秒間に
温度検出値が安定せず温度が確定しなかったら、1/4
秒前の前回検出した温度を使用し、この不安定な状態が
16秒間継続したら、温度検知異常として全ての動作を
停止させる。なお、不安定な状態は1/4秒間に5℃以
上の変化があった場合に適用する。そして、この条件の
下で、ステップS19における45℃未満か否かの温度
判定を誤りなく確実に行なうようにしている。
【0023】上記実施例では、むらし動作中に鍋スイッ
チ15により鍋4の無い状態を検知すると、鍋復帰制御手
段56を構成する第2の鍋復帰制御手段58は、鍋4を再装
着するまでの時間に基づいて、保温動作を行なうか否か
を判断する点が先ず注目される。すなわち、誤って蓋体
21を開けるなどして、鍋4の無い状態が短時間検知され
た場合、鍋4の再装着後はむらし動作を行なわず保温動
作を再開するため、従来のような再炊飯によってさらに
鍋4が強く加熱され、焦げが一層強くなる不具合を一掃
できる。これは、むらし動作を途中で止めて保温動作を
行なっても、断熱性の高い保温機能を有するジャー炊飯
器の場合には、鍋4を加熱せずにそのまま放置しただけ
で、米飯の熱容量により鍋4を高温に維持することがで
き、結果的に食味上問題のないご飯に仕上がる点を利用
している。
【0024】また、第2の鍋復帰制御手段58および第3
の鍋復帰制御手段59は、鍋4を再装着するまでの時間が
所定時間以上の場合、鍋4を再装着した後の鍋4の温度
に基づいて、保温動作を行なうか、あるいは切状態に移
行するかを判断している。この点に関し、特開昭61−
92635号公報のジャー炊飯器は、鍋4を再装着する
までの時間が長くなると、それまでの動作が停止してご
飯が冷めるという問題点があったが、本実施例のジャー
炊飯器は、鍋4を再装着するまでの時間が長くなって
も、再装着後の鍋4の温度が高ければ保温が必要と判断
して、保温動作を自動的に継続して行なうので、保温を
必要とするときにも保温が取り消される虞れがない。ま
た、本実施例では、鍋4を再装着するまでの時間が長い
場合にのみ、鍋4の温度を基準とした判定が行なわれる
ため、特公平5−86211号公報の調理器に比べて、
誤判断による動作停止の可能性を小さくすることがで
き、実際に保温を必要とする場合には、確実に保温動作
を再開することが可能となる。
【0025】このように、上記実施例のジャー炊飯器
は、器本体1に挿脱自在に収容される鍋4と、この鍋4
の有無を検知する鍋スイッチ15と、鍋4の温度を検出す
る上部センサ12および下部センサ9と、炊飯開始操作に
従って炊飯開始からむらしを経て保温に至るまでの動作
を行なう炊飯制御手段52と、保温開始操作に従って保温
動作を行なう保温制御手段53と、炊飯制御手段52による
むらし動作以降あるいは保温制御手段53による保温動作
時に、鍋4が器本体1から無くなってから再装着するま
での時間が所定時間未満ならば保温動作を行うととも
に、鍋4が器本体1から無くなってから再装着するまで
の時間が所定時間以上で、鍋4の温度が所定温度以上な
らば保温動作を行ない、鍋4の温度が所定温度未満なら
ば全ての動作を停止して切状態にする鍋復帰制御手段56
とを備えたものであるから、むらし中に鍋4を再装着し
ても焦げを生じることなく、しかも、実際に保温を必要
とする場合にのみ確実に保温動作を再開できる実用上良
好なジャー炊飯器を提供することができる。
【0026】また、鍋復帰制御手段56は、鍋4を再装着
するまでの時間が長かった場合に、鍋4の装着時におけ
る鍋4の温度を検出するのではなく、少なくとも所定時
間(1/4秒)経過後の鍋4の温度の基づき温度判定を
行なっているので、鍋4が器本体1の内部に装着された
後に、保温動作を行なうか、あるいは切状態にするかの
判断が確実になされることになる。
【0027】本実施例では、保温開始スイッチ55を備え
たものについて説明したが、保温開始スイッチ55および
保温制御手段53を備えていない構成のジャー炊飯器であ
っても、鍋復帰制御手段56により同様の作用,効果を奏
し、むらし中に鍋4を再装着しても焦げを生じることな
く、実際に保温を必要とする場合にのみ確実に保温動作
を再開することができる。
【0028】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明のジャー炊飯器は、器本体に挿脱
自在に収容される鍋と、この鍋の有無を検知する鍋検知
手段と、前記鍋の温度を検出する鍋温度検出手段と、炊
飯開始操作に従って炊飯開始からむらしを経て保温に至
るまでの動作を行なう炊飯制御手段と、保温開始操作に
従って保温動作を行なう保温制御手段と、前記炊飯制御
手段によるむらし動作以降あるいは前記保温制御手段に
よる保温動作時に、前記鍋が器本体から無くなってから
再装着するまでの時間が所定時間未満ならば保温動作を
行うとともに、前記鍋が器本体から無くなってから再装
着するまでの時間が所定時間以上で、前記鍋の温度が所
定温度以上ならば保温動作を行ない、前記鍋の温度が所
定温度未満ならば全ての動作を停止して切状態にする鍋
復帰制御手段とを備えたものであるから、むらし中に鍋
を再装着しても焦げを生じることなく、しかも、保温の
必要のない場合には切状態にする一方、実際に保温を必
要とする場合にのみ確実に保温動作を再開できる実用上
良好なジャー炊飯器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すジャー炊飯器の全体断
面図である。
【図2】同上電気的構成を示す回路図である
【図3】同上制御シーケンスの主要な機能構成を示すブ
ロック図である。
【図4】炊飯開始からむらし動作に移行するでの手順を
示すフローチャートである。
【図5】むらし動作後保温動作に至るまでの手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 器本体 4 鍋 9 上部センサ(鍋温度検出手段) 12 下部センサ(鍋温度検出手段) 15 鍋スイッチ(鍋検知手段) 52 炊飯制御手段 53 保温制御手段 56 鍋復帰制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器本体に挿脱自在に収容される鍋と、こ
    の鍋の有無を検知する鍋検知手段と、前記鍋の温度を検
    出する鍋温度検出手段と、炊飯開始操作に従って炊飯開
    始からむらしを経て保温に至るまでの動作を行なう炊飯
    制御手段と、保温開始操作に従って保温動作を行なう保
    温制御手段と、前記炊飯制御手段によるむらし動作以降
    あるいは前記保温制御手段による保温動作時に、前記鍋
    が器本体から無くなってから再装着するまでの時間が所
    定時間未満ならば保温動作を行うとともに、前記鍋が器
    本体から無くなってから再装着するまでの時間が所定時
    間以上で、前記鍋の温度が所定温度以上ならば保温動作
    を行ない、前記鍋の温度が所定温度未満ならば全ての動
    作を停止して切状態にする鍋復帰制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするジャー炊飯器。
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