JP6505048B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、赤外線を受光する複数の受光素子を有する赤外線センサーを備えた炊飯器に関するものである。
従来の炊飯器には、蓋体の下部に赤外線センサーを備えたものがある。その赤外線センサーは、内釜内の炊飯物から放射される赤外線を受光し、受光量に基づいて温度情報を生成し、温度情報に基づいて加熱コイルの通電を制御する制御回路に入力している(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−52453号公報(第5頁、図1)
前述した赤外線センサーは、内釜内の底面全体を赤外線の受光範囲としているが、その赤外線センサーが単眼であるため、サーミスタ等と比べ温度の検出精度が良いものの、検出精度に限度があった。
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、炊飯物の温度をより精度良く検出でき、炊飯性能の高い炊飯器を提供することを目的とする。
本発明に係る炊飯器は、上面に開口を有する本体と、開口を開閉する蓋体と、本体の開口から当該本体の内部に収容される内釜と、内釜を加熱する加熱手段と、それぞれの素子の検出範囲が二次元状に配列された複数の受光素子を有し、内釜の側面から放射される赤外線の受光量に基づいて温度情報を生成する赤外線センサーと、赤外線センサーにより生成された温度情報から炊飯物の炊飯量を判定し、当該炊飯量に応じて加熱手段を制御する制御手段と、内釜の側面を加熱する側面加熱手段とを備え、赤外線センサーは、蓋体の下部に設けられ、内釜の内側の高さ方向の側面を赤外線の受光範囲とし、制御手段は、温度情報から内釜の側面の温度分布を判定し、内釜の側面の温度分布の中に低温度を検出したときに、側面加熱手段に通電させるものである。
本発明によれば、内釜の側面から放射される赤外線の受光量に基づいて温度情報を生成する赤外線センサーを備え、この赤外線センサーにより生成された温度情報から炊飯物の炊飯量を判定するようにしている。このように、内釜の側面の温度を直接読み取ることによって、正確な炊飯量の判定を行うことができ、炊飯性能の高い炊飯器を提供できる。
実施の形態1に係る炊飯器の概略構成を模式的に示す縦断面図。 図1の炊飯器に用いられる温度検出手段の温度検出エリアを2次元的に示す平面図。 実施の形態2に係る炊飯器の概略構成を模式的に示す縦断面図。 図3の炊飯器に用いられる温度検出手段により検出された内釜内の温度分布を示す平面図。 実施の形態3に係る炊飯器の概略構成を模式的に示す縦断面図。 図5の炊飯器に用いられる温度検出手段により検出された内釜側面の温度分布を示す側面図。 実施の形態3の変形例を模式的に示す縦断面図。 実施の形態4に係る炊飯器の概略構成を模式的に示す縦断面図。 実施の形態4の変形例を模式的に示す縦断面図。
以下、本発明に係る炊飯器の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係る炊飯器の概略構成を模式的に示す縦断面図、図2は図1の炊飯器に用いられる温度検出手段の温度検出エリアを2次元的に示す平面図である。
図1において、炊飯器の本体1は、上面に開口を有する有底筒形状の釜収容部4と、釜収容部4の底部5の裏面側に配置された内加熱コイル10及び外加熱コイル11と、釜収容部4の側面部に周方向に巻回された側面ヒーター13とを備えている。釜収容部4には、開口から出し入れ自在に内釜3が収容されている。内加熱コイル10及び外加熱コイル11は、スパイラル状に旋回されてリング形状に形成され、直列に接続されている。
蓋体2は、本体1の上部にヒンジ(図示せず)により回動自在に取り付けられており、釜収容部4の開口を開閉する。蓋体2の釜収容部4側の面には、釜収容部4に収容された内釜3を密閉する内蓋6が設けられている。この内蓋6の蓋体2と対向する内側の面には、内蓋6の略中央を中心として周方向に巻回された蓋ヒーター12が設置されている。また、内蓋6の略中央部には、赤外線センサーである例えば赤外線アレイセンサー20が設けられている。この赤外線アレイセンサー20は、例えば図2に示すように、縦8画素、横8画素とする64個の受光素子を有し、炊飯物(水と米飯)から放射される赤外線、即ち水面30と水面30を透過する米とから放射される赤外線を、64個の受光素子でそれぞれ受光し電圧(温度情報)に変換する。
制御回路21は、動作を説明するときに詳述するが、予熱工程、炊飯工程、蒸らし工程及び保温工程の各工程において、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて炊飯物の温度分布を検出する。そして、制御回路21は、検出した温度分布の中から低い温度を炊飯物の温度として、加熱制御を行う。これは、炊飯に必要な温度を全ての測定範囲で確保することを目的とするものである。なお、検出した温度分布の中から低い温度を炊飯物の温度としたが、これに代えて、受光素子毎に検出した温度から平均温度を算出し、これを炊飯物の温度としても良い。
インバーター回路22は、制御回路21からの制御に基づいて内加熱コイル10及び外加熱コイル11に高周波電流を供給する。通電回路23は、制御回路21からの制御に基づいて蓋ヒーター12及び側面ヒーター13に通電する。
次に、実施の形態1に係る炊飯器の動作について説明する。なお、以下に示す炊飯動作は、一例であって、これに限定されるものではない。
本体1の釜収容部4の中に炊飯物(水と米)の入った内釜3を入れて蓋体2を閉じ、そして、蓋体2に設けられた炊飯開始キー(図示せず)をオン操作すると、制御回路21は、予熱工程を開始する。制御回路21は、予熱工程に入った際に、内加熱コイル10及び外加熱コイル11に連続通電するようにインバーター回路22を制御し、内釜3を誘導加熱させて炊飯物の温度を昇温させる。
そして、制御回路21は、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて炊飯物の温度分布を検出し、その温度分布の中から低い温度を炊飯物の温度として、予熱温度(例えば62℃)に達したか否かを判定する。制御回路21は、その温度が予熱温度に達したときには、炊飯物の温度が予熱温度で保持されるように、内加熱コイル10及び外加熱コイル11への通電を制御する。そして、制御回路21は、予熱開始から一定時間(例えば10分間)が経過したときには、予熱工程を終了して炊飯工程に移行する。
制御回路21は、炊飯工程に入ったときには、内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電(高周波電流)に加えて、側面ヒーター13と蓋ヒーター12とへの通電を開始する。その後、制御回路21は、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づく炊飯物の温度が予熱温度から所定温度(例えば88℃)に達するまでの時間の測定を開始する。制御回路21は、炊飯物の温度が所定温度に達したときの時間を測定したときには、その測定した時間に応じて炊飯量を判定し、この炊飯量から内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電率を判定して、側面ヒーター13及び蓋ヒーター12と共に内釜3を加熱する。
この時、制御回路21は、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づく炊飯物の温度が沸騰温度に達したか否かを判定し、炊飯物の温度が沸騰温度に達したときには、沸騰温度が保たれるように、内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電を制御する。制御回路21は、沸騰温度を保持しているときに、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づく炊飯物の温度分布にムラがあったとき、例えば炊飯物の中央部分の温度分布がその周辺部分よりも低いときには、内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電を遮断する。制御回路21は、内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電の遮断により、炊飯物の温度分布が略均一になったときには、再び内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電を開始する。
そして、制御回路21は、炊飯物の米の吸水糊化と蒸発により炊飯水がなくなるドライアップ温度を炊飯物の温度から検出すると、内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電を遮断すると共に、蓋ヒーター12と側面ヒーター13とへの通電を遮断し、蒸らし工程に入る。制御回路21は、例えば、予め設定された蒸らし時間が経過するまで炊飯物を蒸らし、その時間を経過したときに蒸らし工程を終了して炊飯を終了し、保温工程へと移行し、炊飯物の温度が所定温度まで低下したときには、再び側面ヒーター13と蓋ヒーター12とへの通電を行う。
以上のように実施の形態1によれば、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて炊飯物の温度分布を検出し、その温度分布の中から低い温度を炊飯物の温度としている。このように、内釜3内の炊飯物の温度を直接検出しているので、予熱工程における予熱温度の制御や、炊飯工程における沸騰温度の検出を精度良く行うことができ、このため、米飯の美味しさの向上や、炊飯時の吹き零れを抑制でき、炊飯性能の改善を図ることができる。
また、炊飯工程において、炊飯物の温度分布の中に低温の温度分布を検出したときには、内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電を遮断し、これにより、炊飯物の温度分布が略均一になったときには、再び内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電を開始して沸騰温度を保つようにしている。このため、加熱ムラによる炊飯を抑制することができ、米飯の美味しさをより向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、炊飯工程において、炊飯物の温度分布にムラがあった場合に誘導加熱を休止して炊飯物の温度分布が略均一になるようにしたが、実施の形態2においては、誘導加熱を制御して炊飯物の温度分布が略均一になるようにしたものである。
図3は実施の形態2に係る炊飯器の概略構成を模式的に示す縦断面図、図4は図3の炊飯器に用いられる温度検出手段により検出された内釜内の温度分布を示す平面図である。なお、実施の形態2においては、実施の形態1と同様あるいは相当部分には同じ符号を付し、実施の形態1と異なる部分だけを説明する。
実施の形態2の炊飯器においては、図3に示すように、釜収容部4の底部5の裏面側に、内加熱コイル10と外加熱コイル11とに加えて、中間加熱コイル14を備え、更に、内加熱コイル10、外加熱コイル11及び中間加熱コイル14の接続を切り替える切替回路24を備えている。
中間加熱コイル14は、内加熱コイル10と外加熱コイル11との間に配置され、内加熱コイル10と外加熱コイル11と同様に、スパイラル状に旋回されてリング形状に形成されている。この中間加熱コイル14は、外加熱コイル11と直列に接続されて、切替回路24に接続されている。内加熱コイル10は、単独に切替回路24に接続されている。
切替回路24は、通常、外加熱コイル11及び中間加熱コイル14を直列にインバーター回路22に接続し、内加熱コイル10を単独にインバーター回路22に接続している。また、切替回路24は、制御回路21からの切替信号に基づいて、外加熱コイル11及び中間加熱コイル14だけをインバーター回路22に接続し、あるいは内加熱コイル10のみをインバーター回路22に接続する。
制御回路21は、予熱工程に入った際に、外加熱コイル11及び中間加熱コイル14と内加熱コイル10とがインバーター回路22に接続されるように切替回路24を制御する。また、制御回路21は、炊飯工程に入った際には、外加熱コイル11及び中間加熱コイル14と内加熱コイル10とへの高周波電流の供給に加えて、蓋ヒーター12と側面ヒーター13とへの通電を開始する。
ここで、炊飯工程において、加熱ムラによる炊飯物の温度分布の中に低温度の温度分布が生じた場合の加熱制御について説明する。
制御回路21は、沸騰温度を保持しているときに、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づく炊飯物の温度分布の中に低温度の温度分布を検出すると、その温度分布が略均一となるように加熱制御を行う。例えば、制御回路21は、図4に示すように、炊飯物の温度分布のうち中央部の温度分布が低く、その周辺部の温度分布が高い場合には、内加熱コイル10のみに高周波電流が供給されるように、切替回路24を制御する。また、制御回路21は、炊飯物の中央部の温度分布が高く、その周辺部の温度分布が低い場合には、外加熱コイル11と中間加熱コイル14に高周波電流が供給されるように、切替回路24を制御する。
制御回路21は、前述の加熱制御により、炊飯物の温度分布が略均一になったときには、再び、外加熱コイル11及び中間加熱コイル14と内加熱コイル10とに高周波電流が供給されるように、切替回路24を制御する。また、予熱工程においても炊飯物の温度分布にムラがあった時には、同様に外加熱コイル11及び中間加熱コイル14と内加熱コイル10への高周波電流の供給を制御することにより、加熱ムラを防ぐことができる。
以上のように実施の形態2においては、実施の形態1と同様に、内釜3内の炊飯物の温度を直接検出しているので、予熱工程における予熱温度の制御や、炊飯工程における沸騰温度の検出を精度良く行うことができ、このため、米飯の美味しさの向上や、炊飯時の吹き零れを抑制でき、炊飯性能の改善を図ることができる。
また、炊飯工程において、炊飯物の温度分布のうち中央部の温度分布が低く、その周辺部の温度分布が高い場合には、内加熱コイル10のみで内釜3を誘導加熱する。また、炊飯物の中央部の温度分布が高く、その周辺部の温度分布が低い場合には、外加熱コイル11と中間加熱コイル14で内釜3を誘導加熱する。このように、炊飯物の温度分布の中に低温度の温度分布があるときに、炊飯物の温度分布を均一にでき、このため、加熱ムラによる炊きムラの発生を防止でき、食味の良い米飯を提供できる。
実施の形態3.
図5は実施の形態3に係る炊飯器の概略構成を模式的に示す縦断面図、図6は図5の炊飯器に用いられる温度検出手段により検出された内釜側面の温度分布を示す側面図である。なお、実施の形態3においては、実施の形態1と同様あるいは相当部分には同じ符号を付している。
実施の形態3の炊飯器においては、図5に示すように、側面ヒーター13がなく、赤外線アレイセンサー20が、内釜3の内側の側面に向くように、内蓋6に取り付けられている。この赤外線アレイセンサー20は、内釜3の内側の高さ方向の側面から発せられる赤外線を受光素子毎に受光する。
実施の形態3における炊飯器の制御回路21は、炊飯開始キーのオン操作を検知したとき、あるいは炊飯開始の予約時間になったときに、内加熱コイル10と外加熱コイル11に高周波電流を供給して内釜3を誘導加熱する。そして、制御回路21は、加熱を開始してから所定時間が経過したときに、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて内釜3の内側の側面の温度分布を検出する。この場合、炊飯物に水が含まれているので、図6に示すように、炊飯物の水面30を境(温度境界線)として、上側が温度の高い温度分布となり、下側が上側よりも低い温度分布となる。制御回路21は、内釜3の内側の側面の温度分布を検出した際に、前述の温度境界線を判定して、内釜3の底部から温度境界線までの高さに応じて内釜3内の炊飯量を判定する。ここで、所定時間の間、内加熱コイル10と外加熱コイル11とで内釜3を誘導加熱しているのは、温度境界線での温度差を大きくして、精度向上を図っているものである。なお、この所定時間の工程は省略することも可能である。
その後、制御回路21は、予熱工程を実施し、予熱工程の終了後に炊飯工程に入る。実施の形態1、2では、炊飯物の温度が予熱温度から所定温度(例えば88℃)に達するまでの時間を測定し、測定した時間から炊飯量を判定し、この炊飯量から内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電率を判定していたが、実施の形態3における制御回路21は、予熱工程に入る前に判定した炊飯量から内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電率を判定する。
制御回路21は、蒸らし工程の終了後の保温工程に入った際には、再び、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて内釜3の内側の側面の温度分布を検出する。この場合も、米飯の表面を境(温度境界線)として、上側が温度の高い温度分布となり、下側が上側よりも低い温度分布となる。これは、米飯により、その部分の内釜3の温度が吸収されるから低い温度分布となる。制御回路21は、内釜3の内側の側面の温度分布を検出した際に、前述の温度境界線を判定して、内釜3の底部から温度境界線までの高さに応じて米飯量を判定する。そして、制御回路21は、判定した米飯量に最適な保温となるように、内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電を制御すると共に、蓋ヒーター12の通電を制御する。
なお、実施の形態3においては、炊飯物の温度が、予熱工程で予熱温度に達したか否か、炊飯工程において予熱温度から所定温度に達したか否か、沸騰温度に達したか否か、また、ドライアップ温度に達したか否かの判定は、内釜3の底部に接触する温度センサー(図示せず)の検出温度から行っている。
以上のように実施の形態3によれば、予熱工程に入る前に、所定時間の間、内加熱コイル10と外加熱コイル11とで内釜3を誘導加熱し、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて内釜3の内側の側面の温度分布を検出して温度境界線を判定し、内釜3の底部から温度境界線までの高さに応じて内釜3内の炊飯量を判定するようにしている。このように、内釜3内の側面の温度を直接読み取ることによって、正確な炊飯量の判定が可能となる。
また、保温工程においては、前記と同様に、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて内釜3の内側の側面の温度分布を検出して温度境界線を判定し、内釜3の底部から温度境界線までの高さに応じて米飯量を判定するようにしている。このように、内釜3の内側の側面の温度を直接読み取ることによって、正確な米飯量の判定が可能になり、最適な保温制御を行うことができる。このため、保温での米飯の色が変わることなく、また、乾燥も抑制して、美味しい米飯を長時間にわたって保温することができる。
なお、実施の形態3では、予熱工程に入る前に、赤外線アレイセンサー20を用いて内釜3内の炊飯量を判定するようにしたが、予熱工程に入った際に、赤外線アレイセンサー20を用いて内釜3内の炊飯量を判定するようにしても良い。
また、実施の形態3では、内加熱コイル10及び外加熱コイル11と蓋ヒーター12とを用いて、内釜3内の炊飯物を加熱するようにしたが、これに加えて、図7に示すような側面ヒーター13で内釜3の側面も加熱するようにしても良い。
図7は実施の形態3の変形例を模式的に示す縦断面図であり、釜収容部4の側面部にU字状に折り曲げられた側面ヒーター13が設けられている。この側面ヒーター13により、炊飯工程、蒸らし工程及び保温工程の各工程において、内釜3の側面に付着する露を除去するようにする。
例えば、制御回路21は、炊飯工程、蒸らし工程及び保温工程の各工程において、赤外線アレイセンサー20からの受光素子毎の電圧に基づいて内釜3の側面の温度分布を検出し、温度分布の中に温度の低い部分を検出したときに、その部分に露が付着しているとして、通電回路23aを介して側面ヒーター13に通電し、内釜3の側面を加熱する。
これにより、米飯の表面が湿っぽくなったり、米飯がふやける、ということがなくなり、米飯の腐敗を防止できる。なお、図7の側面ヒーター13はU字状に折り曲げられたものを用いたが、周方向に巻回されたものでも良い。こうすることによって、側面ヒーター13の加熱状態を赤外線アレイセンサー20の温度情報によって判断することも可能となる。
実施の形態4.
実施の形態3では、赤外線アレイセンサー20を、内釜3の内側の側面に向くように、内蓋6に取り付けるようにしたが、実施の形態4においては、赤外線アレイセンサー20を、内釜3の外側に設置したものである。
図8は実施の形態4に係る炊飯器の概略構成を模式的に示す縦断面図である。なお、実施の形態4においては、実施の形態3と同様あるいは相当部分には同じ符号を付している。
実施の形態4の炊飯器においては、図8に示すように、赤外線アレイセンサー20が、本体1内の側面に取り付けられている。この赤外線アレイセンサー20は、釜収容部4を介して内釜3の高さ方向の側面から発せられる赤外線を受光素子毎に受光する。
実施の形態4における炊飯器の制御回路21は、炊飯開始キーのオン操作を検知したとき、あるいは炊飯開始の予約時間になったときに、内加熱コイル10と外加熱コイル11に高周波電流を供給して内釜3を誘導加熱する。そして、制御回路21は、加熱を開始してから所定時間が経過したときに、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて内釜3の側面の温度分布を検出する。この場合も、炊飯物に水が含まれているので、炊飯物の水面30を境(温度境界線)として、上側が温度の高い温度分布となり、下側が上側よりも低い温度分布となる(図6参照)。制御回路21は、内釜3の側面の温度分布を検出した際に、前述の温度境界線を判定して、内釜3の底部から温度境界線までの高さに応じて内釜3内の炊飯量を判定する。ここで、所定時間の間、内加熱コイル10と外加熱コイル11とで内釜3を誘導加熱しているのは、温度境界線での温度差を大きくして、精度向上を図っているものである。なお、この所定時間の工程は省略することも可能である。
その後、制御回路21は、予熱工程を実施し、予熱工程の終了後の炊飯工程に入った際に、判定した炊飯量から内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電率を判定する。
制御回路21は、蒸らし工程の終了後の保温工程に入ったときには、再び、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて内釜3の側面の温度分布を検出する。この場合も、図6に示すように、米飯の表面を境(温度境界線)として、上側が温度の高い温度分布となり、下側が上側よりも低い温度分布となる。制御回路21は、内釜3の側面の温度分布を検出した際に、前述の温度境界線を判定して、内釜3の底部から温度境界線までの高さに応じて米飯量を判定する。そして、制御回路21は、判定した米飯量に最適な保温となるように、内加熱コイル10と外加熱コイル11への通電を制御すると共に、蓋ヒーター12の通電を制御する。
なお、実施の形態4においても、炊飯物の温度が、予熱工程で62℃に達したか否か、炊飯工程において62℃から88℃に達したか否か、沸騰温度に達したか否か、また、ドライアップ温度に達したか否かの判定は、内釜3の底部に接触する温度センサー(図示せず)の検出温度から行っている。
以上のように実施の形態4によれば、予熱工程に入る前に、所定時間の間、内加熱コイル10と外加熱コイル11とで内釜3を誘導加熱し、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて内釜3の外側の側面の温度分布を検出して温度境界線を判定し、内釜3の底部から温度境界線までの高さに応じて内釜3内の炊飯量を判定するようにしている。このように、内釜3の外側の側面の温度を直接読み取ることによって、正確な炊飯量の判定が可能となる。
また、保温工程においては、前記と同様に、赤外線アレイセンサー20からの各受光素子の電圧に基づいて内釜3の外側の側面の温度分布を検出して温度境界線を判定し、内釜3の底部から温度境界線までの高さに応じて米飯量を判定するようにしている。このように、内釜3の外側の側面の温度を直接読み取ることによって、正確な米飯量の判定が可能になり、最適な保温制御を行うことができる。このため、保温での米飯の色が変わることなく、また、乾燥も抑制して、美味しい米飯を長時間にわたって保温することができる。
更に、赤外線アレイセンサー20を本体1の内側の側面に設置しているので、水や蒸気、湿度による絶縁劣化等に対するリスクが無くなることになり、赤外線アレイセンサー20の絶縁性能の簡素化や小型化が実現でき、安価な炊飯器を提供することができる。
なお、実施の形態4では、予熱工程に入る前に、赤外線アレイセンサー20を用いて内釜3内の炊飯量を判定するようにしたが、予熱工程に入った際に、赤外線アレイセンサー20を用いて内釜3内の炊飯量を判定するようにしても良い。
また、実施の形態4では、内加熱コイル10及び外加熱コイル11と蓋ヒーター12を用いて、内釜3内の炊飯物を加熱するようにしたが、これに加えて、図9に示すような側面ヒーター13で内釜3の側面も加熱するようにしても良い。
図9は実施の形態4の変形例を模式的に示す縦断面図であり、釜収容部4の側面部にU字状に折り曲げられた側面ヒーター13が設けられている。この側面ヒーター13により、炊飯工程、蒸らし工程及び保温工程の各工程において、内釜3の外側の側面に付着する露が除去するようにする。
例えば、制御回路21は、炊飯工程、蒸らし工程及び保温工程の各工程において、赤外線アレイセンサー20からの受光素子毎の電圧に基づいて内釜3の側面の温度分布を検出し、温度分布の中に温度の低い部分を検出したときに、その部分に露が付着しているとして、通電回路23aを介して側面ヒーター13に通電し、内釜3の側面を加熱する。
これにより、米飯の表面が湿っぽくなったり、米飯がふやける、ということがなくなり、米飯の腐敗を防止できる。なお、図9の側面ヒーター13はU字状に折り曲げられたものを用いたが、周方向に巻回されたものでも良い。こうすることによって、側面ヒーター13の加熱状態を赤外線アレイセンサー20の温度情報によって判断することも可能となる。
1 本体、2 蓋体、3 内釜、4 釜収容部、5 釜収容部の底部、6 内蓋、10 内加熱コイル、11 外加熱コイル、12 蓋ヒーター、13 側面ヒーター、14 中間加熱コイル、20 赤外線アレイセンサー、21 制御回路、22 インバーター回路、23、23a 通電回路、24 切替回路、30 水面。

Claims (3)

  1. 上面に開口を有する本体と、
    前記開口を開閉する蓋体と、
    前記本体の開口から当該本体の内部に収容される内釜と、
    前記内釜を加熱する加熱手段と、
    それぞれの素子の検出範囲が二次元状に配列された複数の受光素子を有し、前記内釜の側面から放射される赤外線の受光量に基づいて温度情報を生成する赤外線センサーと、
    前記赤外線センサーにより生成された温度情報から炊飯物の炊飯量を判定し、当該炊飯量に応じて前記加熱手段を制御する制御手段と、
    前記内釜の側面を加熱する側面加熱手段と
    を備え、
    前記赤外線センサーは、前記蓋体の下部に設けられ、前記内釜の内側の高さ方向の側面を赤外線の受光範囲とし、
    前記制御手段は、前記温度情報から前記内釜の側面の温度分布を判定し、前記内釜の側面の温度分布の中に低温度を検出したときに、前記側面加熱手段に通電させる
    ことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記制御手段は、前記温度分布から温度境界線を判定し、前記内釜の底面から前記温度境界線までの高さに応じて前記内釜内の炊飯量を判定することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記制御手段は、前記内釜内の米飯を保温する際に、前記温度情報から前記内釜の側面の温度分布を判定し、かつ当該温度分布から温度境界線を判定し、前記内釜の底面から前記温度境界線までの高さに応じて前記内釜内の米飯量を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯器。
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