JP2010279646A - 炊飯器および該炊飯器の容量判別方法 - Google Patents

炊飯器および該炊飯器の容量判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】2以上の検出条件で確実かつ正確に炊飯容量を判別する。
【解決手段】炊飯鍋10を内部に有する炊飯器本体11と、炊飯鍋10内の飯米を加熱する加熱手段(誘導加熱コイル14)と、炊飯鍋10または炊飯鍋10内の温度を検出する少なくとも1個の温度検出手段(温度センサ16,25)と、温度検出手段の検出温度に基づいて加熱手段を制御し、予熱工程、昇温工程、沸騰維持工程およびむらし工程を有する炊飯処理を実行する加熱制御手段(マイコン28)と、昇温工程にて、温度検出手段によって炊飯鍋10または炊飯鍋10内の温度を検出し、2以上の異なる検出条件が成立するまでの時間をそれぞれ計測し、その各計測時間と予め設定した演算式とで1個の容量判別値を演算し、その容量判別値に基づいて炊飯鍋10内の炊飯容量を判別する容量判別手段(マイコン28)と、を備える構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、炊飯器および該炊飯器の容量判別方法に関するものである。
炊飯器は、炊飯鍋を収容する炊飯器本体と、前記炊飯器本体に開閉可能に取り付けられた蓋体とを備えている。そして、炊飯器本体の内部に配設した加熱手段によって前記炊飯鍋を加熱することにより、炊飯鍋内にセットした飯米を炊飯し、引き続いて炊き上げた米飯を保温するものである。
炊飯処理は、炊飯鍋内の飯米を予め設定した時間、所定温度に維持する予熱工程と、炊飯鍋内の飯米を含む水を沸騰させる昇温工程と、炊飯鍋内の沸騰状態を維持する沸騰維持工程と、炊き上げた米飯を蒸らすむらし工程とを有する。そして、昇温工程では、予め設定した第1設定温度から第2設定温度まで昇温するのに要する時間を計測し、その計測時間により炊飯容量を判別する構成としている。そして、その後の沸騰維持工程およびむらし工程では、判別した炊飯容量に基づいて時間や温度を設定する構成としている。
しかし、この容量判別方法は、炊飯処理中に1回だけしか判別を行わないため、センサの検出精度の誤差やユーザの意図しない使用方法等により、誤判断することがある。この場合、判別した炊飯容量に応じて時間や温度等の移行条件を設定するステップを有する後工程を、誤判断した容量に基づいて実行するため、設計通りの炊き上げを実現できない。
これに対して、特許文献1では、昇温工程にて第1設定温度から第2設定温度まで昇温するのに要した第1計測時間、および、第2設定温度以上の第3設定温度から第4設定温度まで昇温するのに要した第2計測時間から、炊飯容量を判別する構成とした炊飯器が記載されている。
しかしながら、この特許文献1の容量判別方法では、第1計測時間に基づいて予め設定したデータテーブルから第1判定値を設定し、この第1判定値と第2計測時間に基づいて予め設定したデータテーブルから炊飯容量を判別する構成としている。そのため、正確な容量判別をするには、細分化したデータテーブルを予め設定する必要がある。即ち、この特許文献1の方法は、複数の場合分けによる複雑な判別であるため、そのプログラムが複雑になり、容量判別手段として使用するマイコンに必要な性能も高くなり、コスト高になるという問題がある。また、判別精度を向上させるためには、検出条件を増やす必要があるが、この場合には、更に複雑なプログラムおよびデータテーブルが必要になるため、実現は極めて困難である。
特開2002−119421号公報
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、2以上の検出条件で確実かつ正確に炊飯容量を判別可能な炊飯器をおよびその容量判別方法を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の炊飯器は、炊飯鍋を内部に有する炊飯器本体と、前記炊飯鍋内の飯米を加熱する加熱手段と、前記炊飯鍋または炊飯鍋内の温度を検出する少なくとも1個の温度検出手段と、前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記加熱手段を制御し、予熱工程、昇温工程、沸騰維持工程およびむらし工程を有する炊飯処理を実行する加熱制御手段と、昇温工程にて、前記温度検出手段によって前記炊飯鍋または炊飯鍋内の温度を検出し、2以上の異なる検出条件が成立するまでの時間をそれぞれ計測し、その各計測時間と予め設定した演算式とで1個の容量判別値を演算し、その容量判別値に基づいて前記炊飯鍋内の炊飯容量を判別する容量判別手段と、を備える構成としている。
そして、この炊飯器の容量判別方法は、加熱制御手段によって加熱手段を制御して炊飯鍋内の飯米を加熱し、予熱工程、昇温工程、沸騰維持工程およびむらし工程を有する炊飯処理を実行する炊飯器の容量判別方法であって、昇温工程にて、容量判別手段が少なくとも1個の温度検出手段によって炊飯鍋または炊飯鍋内の温度を監視し、2以上の異なる検出条件が成立するまでの時間をそれぞれ計測し、各計測時間を予め設定された演算式に入力して1個の容量判別値を演算し、その容量判別値に基づいて前記炊飯鍋内の炊飯容量を判別するものである。
本発明の炊飯器は、2以上の検出条件で計測した計測時間に基づいて炊飯容量を判別するため、その信頼性を向上できる。また、その容量判別方法は、2以上の計測時間を予め設定した演算式に入力することにより1つの容量判別値を演算し、その容量判別値に基づいて炊飯容量を判別するため、容量判別手段が容量判別に必要な情報(データ)を削減できる。その結果、容量判別に関するプログラムを簡素化できるうえ、容量判別手段として使用するマイコンに必要な性能も高いものを必要としない。しかも、3以上の検出条件で容量判別することも可能であるため、確実かつ正確に炊飯容量を判別できる。
この炊飯器では、前記加熱制御手段による炊飯処理中の沸騰維持工程またはむらし工程は、前記炊飯鍋内の温度を移行条件として設定する温度移行ステップを有し、この温度移行ステップにて、移行条件が成立するまでの時間を計測し、その第2計測時間に基づいて前記炊飯鍋内の炊飯容量を確認する容量確認手段と、前記容量確認手段の確認結果に基づいて、前記容量判別手段の演算式を補正する補正手段と、を更に設けることが好ましい。このようにすれば、昇温工程での容量判別に係る精度を更に向上できる。
具体的には、前記温度検出手段は、前記炊飯鍋の底または側壁下部の温度を検出する炊飯鍋用温度センサと、前記炊飯鍋内の上部空間の温度を検出する蓋用温度センサと、を有する。
そして、前記容量判別手段による1つの検出条件は、前記炊飯鍋用温度センサによって検出した検出温度が予め設定した第1設定温度になった時点から、前記蓋用温度センサによって検出した検出温度が予め設定した第2設定温度になるまでの時間である。
また、前記容量判別手段による1つの検出条件は、前記炊飯鍋用温度センサによって検出した検出温度が予め設定した第3設定温度になった時点から、前記蓋用温度センサによって検出した検出温度が予め設定した温度上昇勾配になるまでの時間である。
このように異なる検出条件を設定することにより、正確な容量判別を実現できる。
さらに、前記容量判別手段が容量判別値を演算する際の演算式は、各検出条件の信頼度に応じて重み付け係数が設定することが好ましい。このようにすれば、昇温工程での容量判別に関する信頼性を向上できる。
本発明の炊飯器では、2以上の検出条件で計測した計測時間に基づいて容量判別するため、その信頼性を向上できる。また、その容量判別方法は、2以上の計測時間から1つの容量判別値を演算し、その容量判別値に基づいて炊飯容量を判別するため、容量判別に関するプログラムを簡素化できる。よって、容量判別手段として使用するマイコンに必要な性能も高いものを必要としない。しかも、3以上の検出条件で容量判別することも可能であるため、確実かつ正確に炊飯容量を判別できる。
本発明に係る実施形態の炊飯器を示す概略図である。 本実施形態の容量判別構成を示すグラフである。 (A)は第1検出条件での第1容量判別値を演算するためのグラフ、(B)は第2検出条件での第2容量判別値を演算するためのグラフ、(C)は得られた容量判別値に重み付けを付加して得られたCUP毎の容量判別値の関係を示すグラフである。 沸騰維持工程での炊飯容量確認方法を示し、(A)は炊飯容量が5CUPの場合、(B)は炊飯容量が10CUPの場合を示す図表である。 マイコンによる炊飯処理の温度および電力の遷移を示すグラフである。 マイコンによる炊飯処理を示すフローチャートである。 マイコンによる沸騰維持工程での炊飯容量確認方法の変形例を示す図表である。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る炊飯器を示す。この炊飯器は、電磁誘導加熱される炊飯鍋10を着脱可能に収容する炊飯器本体11と、該炊飯器本体11に回動可能に取り付けた蓋体17とを備えている。この炊飯器は、制御手段であるマイコン28により、予め設定されたプログラムに従って炊飯処理を実行した後、引き続いて保温処理を実行する。そして、本実施形態の炊飯器は、炊飯処理中に2以上の検出条件で炊飯容量を判別する構成としている。
炊飯器本体11は、有底筒形状をなす外装体12の内部に、炊飯鍋10を収容する非導電性材料からなる保護枠13を備えている。この保護枠13には、底に炊飯鍋10内の飯米を加熱する第1加熱手段である誘導加熱コイル14が巻回して配設され、外周壁に第2加熱手段である胴ヒータ15が配設されている。また、保護枠13には、該保護枠13を貫通して内部の炊飯鍋10の温度を検出するための温度検出手段である炊飯鍋用温度センサ16が配設されている。なお、この炊飯鍋用温度センサ16は、炊飯鍋10の側壁下部の温度を検出するように配設しているが、底の温度を検出するように配設してもよい。
蓋体17は、炊飯器本体11の開口部を覆うとともに炊飯鍋10の開口部を閉塞(密閉)するものである。この蓋体17には、炊飯鍋10を臨む下面に、放熱板18、第3加熱手段である蓋ヒータ19および内蓋20が配設されている。また、この蓋体17には、炊飯鍋10内と外部とを連通する排気通路21が設けられ、この排気通路21に圧力投入手段であるリリーフ弁22が設けられている。このリリーフ弁22は、内部の球状部材23が駆動手段であるソレノイド24によって転動される。具体的には、ソレノイド24が通電されることによりロッドが後退し、球状部材23で排気通路21を閉塞して炊飯鍋10内を大気圧より高い圧力に加圧可能とする。また、ソレノイド24への通電が遮断されることによりロッドが進出し、球状部材23による排気通路21の閉塞を解除(開放)することにより炊飯鍋10の内圧を大気圧に戻す(平衡)ものである。さらに、この蓋体17の内部には、炊飯鍋10内の上部空間の温度を検出する温度検出手段である蓋用温度センサ25、および、炊飯鍋10内の圧力を検出する圧力検出手段である圧力センサ26が配設されている。
この炊飯器には、肩体の正面上部に、ユーザが炊飯条件を入力するためのスイッチと、その選択状態や動作状態を表示する液晶表示板とを有する操作パネル27が配設されている。また、外装体12と保護枠13との間には制御基板(図示せず)が配設されている。この制御基板には制御手段であるマイコン28が実装され、このマイコン28により予め設定したプログラムに従って制御が実行される。このプログラムで使用する容量判別値は、書換不可能な不揮発性の記憶手段であるROM29に記憶されている。また、容量判別値を補正する補正データは、書換可能な不揮発性の記憶手段であるEEPROM30に記憶されている。
本実施形態では、操作パネル27に配設した炊飯スイッチの操作を検出すると、液晶表示板によって設定された炊飯条件に基づいて、炊飯プログラムに従って、飯米の予熱、昇温(中ぱっぱ)、炊き上げを含む沸騰維持、および、むらしの各工程からなる炊飯処理を実行した後、引き続いて、炊き上げた米飯を所定温度に保温する保温処理を実行する。
炊飯処理では、マイコン28は、温度センサ16,25および圧力センサ26の検出値に基づいて誘導加熱コイル14、胴ヒータ15および蓋ヒータ19を制御する加熱制御手段の役割をなす。また、マイコン28は、炊飯処理中の昇温工程では、炊飯容量を判別する容量判別手段の役割をなす。この容量判別手段としてのマイコン28は、図2に示すように、炊飯鍋用および蓋用温度センサ16,25によって炊飯鍋10および炊飯鍋10内の温度を検出し、2種の異なる検出条件が成立するまでの時間X1,X2をそれぞれ計測する。そして、その各計測時間X1,X2を下記の演算式に入力することにより1個の容量判別値Nを演算し、その容量判別値Nに基づいて炊飯鍋10内の炊飯容量を判別する構成としている。
Figure 2010279646
具体的には、第1検出条件は、炊飯鍋用温度センサ16によって検出した検出温度Tbが予め設定した第1設定温度T1になった時点から、蓋用温度センサ25によって検出した検出温度Tuが予め設定した第2設定温度T2になるまでの時間X1である。また、第2検出条件は、炊飯鍋用温度センサ16によって検出した検出温度Tbが予め設定した第3設定温度T3になった時点から、蓋用温度センサ25によって検出した検出温度Tuが予め設定した温度上昇勾配になるまでの時間X2である。なお、この第2検出条件の温度上昇勾配は、所定時間ta以内に検出温度Tuが第4設定温度T4昇温するというものである。因みに、炊飯鍋用温度センサ16の検出温度Tbは炊飯鍋10の温度に応じて昇温し、蓋用温度センサ25は炊飯鍋10内の蒸気温度に応じて昇温するものである。そのため、これらの検出温度Tb,Tuは、図示のように炊飯鍋用温度センサ16が先に昇温し、後から蓋用温度センサ25が昇温する。そして、本実施形態では、第1検出条件の第1設定温度T1は60℃に設定され、第2設定温度T2は60℃に設定されている。また、第2検出条件の第3設定温度T3は60℃に設定され、第4設定温度T4は5.5℃に設定され、設定時間taは10秒としている。勿論、これらの温度および時間は希望に応じて変更が可能である。例えば第2設定温度T2は55℃〜60℃の範囲で変更することが可能である。即ち、第2および第4設定温度T2,T4は、予熱温度および誘導加熱コイル14による加熱力に大きく左右される。そのため、誘導加熱コイル14をフルパワーで通電することによる昇温を顕著に検出可能な温度上昇勾配が急激な領域の温度および上昇率に応じて設定される。また、設定温度T1,T2,T3は、異なる温度としてもよい。
上記演算式の係数a1,a2は、本発明者らが鋭意実験することにより得られたものである。即ち、係数a1は、図3(A)に示すように、炊飯可能容量(5CUP)を所定容量(1CUP)毎に実際に炊飯し、第1検出条件が成立するまでの実際の成立時間X1を計測する。そして、各成立時間X1と炊飯容量との関係を最小2乗法により求めたものである。同様に、係数a2は、図3(B)に示すように、1CUP毎に実際に炊飯し、第2検出条件が成立するまでの実際の成立時間X2を計測する。そして、各成立時間X2と炊飯容量との関係を最小2乗法により求めたものである。
また、上記演算式の係数A,Bは、各検出条件の信頼度に応じて演算値を重み付けするものである。即ち、上記係数a1,a2を最小2乗法で算出する際には、各検出条件で誤差の大きさに差が生じる。そして、誤差が小さい検出条件は、誤差が大きい検出条件より信頼度が高く、この検出条件を大きく評価して用いる必要がある。そのため、各係数A,Bは、その信頼度に応じて合計が「100」となるように設定する。本実施形態では、図3(A),(B)に示すように、第1検出条件での実測値より第2検出条件での実測値の方が誤差が大きいため、第1検出条件の方が信頼度が高い。そのため、第1検出条件の側の係数Aを60とし、第2検出条件の側の係数Bを40として設定している。そして、実際に炊飯が行われた場合、測定したX1,X2と演算式から得られた容量判別値Nに基づいて、図3(C)から容量を判別する。
このように設定した演算式では、第1検出条件の成立時間X1と傾きの係数a1を乗算することにより、第1検出条件での第1容量判別値a1X1が演算され、その第1容量判別値a1X1が重み付け係数Aにより信頼度に応じた第1測定値A(a1X1)とされる。また、第2検出条件の成立時間X2と傾きの係数a2を乗算することにより、第2検出条件での第2容量判別値a2X2が演算され、その第2容量判別値a2X2が重み付け係数Bにより信頼度に応じた第2測定値B(a2X2)とされる。さらに、これら第1および第2測定値A(a1X1),B(a2X2)を加算することにより、1個の容量判別値Nが算出される。なお、図3(C)は、図3(A),(B)において、最小二乗法により得られた直線から得られたCUP毎のX1,X2を演算式に当てはめた値から作成したものである。また、この時の補正値Nrは「0」である。
さらに、本実施形態のマイコン28は、昇温工程にて判別した炊飯容量が正しいか否かを、昇温工程より後の工程で確認する容量確認手段の役割をなす。具体的には、昇温工程より後の工程では、昇温工程にて判別した炊飯容量に基づいて移行条件が設定される。そして、沸騰維持工程では、移行条件として時間が設定される時間移行ステップ(第1および第3沸騰維持ステップ(図5中S4(1),S4(3)))と、移行条件として温度が設定される温度移行ステップ(第2沸騰維持ステップ(図5中S4(2)))とを有する。そのうち、温度移行ステップでは、炊飯鍋10内の実際の炊飯容量に応じて設定温度までの到達時間が変動し、炊飯容量が少ない場合には移行温度に到達する時間が短くなり、炊飯容量が多い場合には移行温度に到達する時間が長くなる。そこで、この温度移行ステップにて、移行条件が成立するまでの時間tbを計測し、その第2計測時間tbに基づいて炊飯鍋10内の炊飯容量を確認する構成としている。
ここで、この沸騰維持工程での容量確認(判別)は、昇温工程での容量判別と比較すると、加熱による温度変化が極めて少ない(安定している)ため、信頼度が極めて高い。しかし、この沸騰維持工程では、前述のように、炊飯容量に応じて移行条件を設定する必要があるため、昇温工程での容量判別は必須である。そこで、本実施形態では、マイコン28は、沸騰維持工程にて確認した炊飯容量の結果に基づいて、昇温工程にて炊飯容量を判別するための演算式を補正(補正値Nrを設定)する構成としている(補正手段)。そして、次回、炊飯処理を実行する際には、補正値Nrによって加減された容量判別値Nに基づいて昇温工程にて炊飯容量を判別する構成としている。
具体的には、図4(A)に示すように、炊飯器の炊飯可能容量が5CUPの場合、判別する炊飯容量のランクは、0.5CUP、1.0CUP、2.0CUP、3.0CUP、4.0CUPおよび5.0CUPの6段階で区分けされている。そして、移行温度は、0.5CUPの場合には115℃、1.0CUPの場合には115℃、2.0CUPの場合には112℃、3.0CUPの場合には110℃、4.0CUPの場合には108℃および5.0CUPの場合には108℃に設定されている。また、沸騰維持工程の第2沸騰維持ステップにて、これらの移行条件の成立に必要な時間は、水温や室温を考慮すると、0.5CUPの場合には300〜570秒、1.0CUPの場合には300〜570秒、2.0CUPの場合には300〜480秒、3.0CUPの場合には300〜480秒、4.0CUPの場合には240〜420秒および5.0CUPの場合には240〜420秒である。なお、炊飯器の炊飯可能容量が10CUPの場合でも、図4(B)に示すように、同様に設定可能である。
そして、本実施形態では、実際に移行条件が成立するまでの第2計測時間tbが、設定された必要時間tc内である場合には、昇温工程にて判別した炊飯容量が正しい(一致)と判断する。また、実際に移行条件が成立するまでの第2計測時間tbが、設定された必要時間tcより短い場合には、昇温工程にて判別した炊飯容量より、実際の炊飯容量が少ないと判断する。さらに、実際に移行条件が成立するまでの第2計測時間tbが、設定された必要時間tcより長い場合には、昇温工程にて判別した炊飯容量より、実際の炊飯容量が多いと判断する。
その後、沸騰維持工程での容量確認結果が正しいと判断した場合には、演算式の補正値Nrを設定変更しない。また、容量確認結果が、実際の炊飯容量が少ないと判断した場合には、昇温工程での容量判別が多めであるため、予め設定した補正容量分、容量判別値Nが減算されるように補正値Nrを設定する。さらに、容量確認結果が、実際の炊飯容量が多いと判断した場合には、昇温工程での容量判別が少なめであるため、予め設定した補正容量分、容量判別値Nが加算されるように補正値Nrを設定する。しかも、本実施形態では、沸騰維持工程での確認結果が予め設定した同等比較条件に2回以上(例えば3回)連続して一致した場合のみ、補正値Nrを変更する構成としている。
ここで、本実施形態の「同等比較条件」は、炊飯処理の実行メニュー、昇温工程にて判別した炊飯容量、沸騰維持工程での多少確認結果としている。そして、全ての条件が3回連続して一致し、確認結果が、昇温工程にて判別した炊飯容量より、実際の炊飯容量が少ないと判断した場合には、補正値Nrを「−5」とする。また、確認結果が、昇温工程にて判別した炊飯容量より、実際の炊飯容量が多いと判断した場合には、補正値Nrを「+5」とする。なお、その変更後には、同様に条件比較を実行し、実際の炊飯容量が少ないと判断した場合には補正値Nrを補正容量「5」づつ減算値を多くし、実際の炊飯容量が多いと判断した場合には補正値Nrを補正容量「5」づつ加算値を多くする。
次に、マイコン28による制御について、図5および図6を参照しながら具体的に説明する。
まず、ユーザが炊飯器を購入した状態では、マイコン28は、一次電池(図示せず)による3Vの電圧によるバックアップモードで動作している。この状態で、電源コードの接続により商用電源が投入されると、電源回路を介してゼロクロスパルスが入力されることにより、商用電源からの電圧で動作を開始する。そして、操作パネル27のスイッチが操作されるまで待機し、いずれかの操作を検出すると、その入力処理を実行する。
そして、炊飯スイッチの操作を検出すると、マイコン28は、まず、ステップS1で、誘導加熱コイル14への通電を開始し、炊飯鍋10の温度が約40℃となるように温度調節して加熱する予熱工程を実行する。この予熱工程は、操作パネル27の操作により設定された炊飯メニューに応じて昇温工程に移行する移行時間が設定される。
予熱工程が終了すると、ステップS2の昇温工程と、ステップS3の容量判別工程とを並行処理する。
ステップS2の昇温工程では、誘導加熱コイル14に対してフルパワーで通電し続ける第1昇温ステップ(図5中S2(1))と、約80%のパワーでオンオフ制御する第2昇温ステップ(図5中S2(2))とを実行する。第1昇温ステップは、炊飯鍋用温度センサ16の検出温度Tbが移行温度(約60℃)になると終了し、第2昇温ステップに移行する。第2昇温ステップは、炊飯鍋用温度センサ16の検出温度Tbが移行温度(約95℃)になると終了し、沸騰維持工程に移行する。
ステップS3の容量判別工程では、前述のように、2つの検出条件に基づいて炊飯容量を判別する。即ち、炊飯鍋用温度センサ16の検出温度Tbが第1および第3設定温度T1,T3になるまで(本実施形態では第1昇温ステップが終了するまで)待機し、第1および第3設定温度T1,T3になると、内蔵したタイマにより時間X1,X2の計測を開始する。また、蓋用温度センサ25により所定時間(例えば1秒)毎に検出温度Tuを入力する。そして、検出温度Tuが第2設定温度T2になった時点で第1タイマを停止し、その計測時間を第1検出条件の成立時間X1とする。さらに、順次入力される検出温度Tu(n)からta秒前の検出温度Tu(n−ta)を減算し、その減算値が第4設定温度T4以上になった時点で第2タイマを停止し、その計測時間を第2検出条件の成立時間X2とする。そして、これらの成立時間X1,X2を上記演算式に入力することにより容量判別値Nを演算し、その容量判別値Nから炊飯容量を判別する。
昇温工程および容量判別工程が終了すると、ステップS4の沸騰維持工程と、ステップS5の容量確認工程およびステップS6の容量判別データ補正工程とを並行処理する。
ステップS4の沸騰維持工程では、設定された炊飯メニューと昇温工程にて判別した炊飯容量に応じて、移行時間が設定される第1沸騰維持ステップ(図5中S4(1))と、移行温度が設定される第2沸騰維持ステップ(図5中S4(2))と、移行時間が設定される第3沸騰維持ステップ(図5中S4(3))とを実行する。第1沸騰維持ステップは、誘導加熱コイル14によって炊飯鍋10を加熱することによる余熱で、蓋用温度センサ25が実際の温度より高い温度を誤検出することを防止するもので、誘導加熱コイル14への通電を遮断した状態で移行時間が経過するまで待機し、移行時間が経過すると終了し、第2沸騰維持ステップに移行する。第2沸騰維持ステップは、約80%のパワーでオンオフ制御を行うことにより炊飯鍋10内を沸騰状態に維持するもので、炊飯鍋10内の水分が殆どなくなることにより、蓋用温度センサ25の検出温度Tuが炊飯容量毎に設定した移行温度に達すると終了し、第3沸騰維持ステップに移行する。第3沸騰維持ステップは、第2沸騰維持ステップでの加熱による余熱で、蓋用温度センサ25が実際の温度より高い温度を誤検出することを防止するもので、誘導加熱コイル14への通電を約50%のパワーに抑えてオンオフ制御を行い、移行時間が経過すると終了し、炊き上げ工程に移行する。また、これらのステップでは、蓋用温度センサ25の検出温度Tuおよび圧力センサ26の検出圧力Pに応じて、加熱制御が調整される。
ステップS5の容量確認工程では、次のステップへの移行条件として温度が設定される第2沸騰維持ステップにて、その第2沸騰維持ステップに要した時間tbに基づいて、昇温工程にて判別した炊飯容量が正しいか否かを確認する。
ステップS6の容量判別データ補正工程では、昇温工程にて判別した炊飯容量に応じて設定した移行温度の成立必要時間tcと、実際の第2計測時間tbとを比較する。そして、第2計測時間tbが必要時間tc内である場合には、昇温工程での容量判別が正しいと判断し、容量判別値N(補正値Nr)は補正しない。また、第2計測時間tbが必要時間tc内でない場合には、過去2回分の炊飯メニュー、昇温工程での判別炊飯容量、および、沸騰維持工程での多少比較結果と比較する。そして、これらの同等比較条件が一致しない場合には、容量判別値N(補正値Nr)は補正しない。また、同等比較条件が一致し、昇温工程にて判別した炊飯容量より実際の炊飯容量が少ないと判断した場合には、容量判別値N(補正値Nr)を減算補正する。さらに、同等比較条件が一致し、昇温工程にて判別した炊飯容量より実際の炊飯容量が多いと判断した場合には、容量判別値N(補正値Nr)を加算補正する。
沸騰維持工程、容量確認工程および容量判別データ補正工程が終了すると、ステップS7の炊き上げ工程を実行する。この炊き上げ工程は、炊飯鍋10内をドライアップさせるもので、誘導加熱コイル14への通電を約70%のパワーに上げてオンオフ制御を行い、設定された炊飯メニューと昇温工程にて判別した炊飯容量に応じて移行時間および移行温度が設定され、いずれかの移行条件が成立すると終了し、むらし工程に移行する。なお、この炊き上げ工程は、第4沸騰維持ステップとして、沸騰維持工程に含めることも可能である。そして、炊き上げ工程(第4沸騰維持ステップ)でも、移行条件として温度が設定されるため、このときに、昇温工程にて判別した炊飯容量を確認する構成を採用することも可能である。
炊き上げ工程が終了すると、ステップS8のむらし工程を実行する。このむらし工程では、それぞれ設定された炊飯メニューと昇温工程にて判別した炊飯容量に応じて移行時間が設定される第1から第3のむらしステップが実行される。第1むらしステップ(図5中S8(1))は、誘導加熱コイル14への通電を遮断し、胴ヒータ15および蓋ヒータ19への通電を行うことにより、炊飯鍋10内の温度を降下させるもので、設定された移行時間が経過すると終了し、第2むらしステップに移行する。第2むらしステップ(図5中S8(2))は、誘導加熱コイル14への通電を行うことにより、内蓋20に付着した水滴を含む炊飯鍋10内の水分を飛ばすもので、設定された移行時間が経過すると終了し、第3むらしステップに移行する。第3むらしステップ(図5中S8(3))は、誘導加熱コイル14への通電を遮断することにより炊飯鍋10内の温度を降下するもので、設定された移行時間が経過すると終了する。これにより、全ての炊飯処理が終了し、保温処理に移行する。
なお、保温処理では、昇温工程にて判別した炊飯容量に応じて温調する温調設定温度が設定され、その温調設定温度を保持するように、誘導加熱コイル14、胴ヒータ15および蓋ヒータ19をオンオフ制御する。
このように、本実施形態の炊飯器は、2種の検出条件で計測した計測(成立)時間X1,X2に基づいて炊飯容量を判別するため、その信頼性を向上できる。また、その容量判別方法は、2以上の計測時間X1,X2を予め設定した演算式に入力することにより1つの容量判別値Nを演算し、その容量判別値Nに基づいて炊飯容量を判別するため、容量判別手段であるマイコン28が容量判別に必要な情報(データ)を削減できる。その結果、容量判別に関するプログラムを簡素化できるうえ、容量判別手段として使用するマイコン28に必要な性能も高いものを必要としない。言い換えれば、3以上の検出条件で炊飯容量を判別する構成も可能であり、このようにしてもマイコン28に必要な性能および記憶容量に大きな影響を与えることなく実現可能である。
なお、第3検出条件としては、炊飯鍋用温度センサ16の検出温度Tbが第5設定温度T5(60℃)になった時点から、検出温度Tbが第6設定温度T6(80℃)になるまでの時間X3とすることが考えられ、その検出条件は希望に応じて設定できる。そして、複数の検出条件を設定することにより、容量判別に関する信頼性を確実に向上できる。
しかも、2種以上の検出条件による演算値は、その信頼度に応じて重み付け係数が設定されているため、容量判別に関する信頼性を向上できる。さらに、本実施形態では、昇温工程の後工程である沸騰維持工程にて炊飯容量を確認し、昇温工程にて炊飯容量を判別するための演算式を補正(補正値Nrを設定)する構成としているため、昇温工程での容量判別精度に関する信頼性を更に向上できる。
なお、本発明の炊飯器および該炊飯器の容量判別方法は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、炊飯鍋用温度センサ16の検出温度Tbに基づいて容量判別を開始する構成としたが、蓋用温度センサ25の検出温度Tuに基づいて容量判別を開始する構成としてもよい。または、蓋用温度センサ25の検出温度Tuに基づいて検出条件が成立したか否かを判断する構成としたが、炊飯鍋用温度センサ16の検出温度Tbに基づいて検出条件が成立したか否かを判断する構成としてもよい。即ち、炊飯鍋用温度センサ16および蓋用温度センサ25のうち、一方だけで2種の検出条件の成立の要否を検出する構成としてもよい。言い換えれば、1個の温度検出手段で2以上の検出条件を判断する構成としてもよい。
また、前記実施形態では、昇温工程にて判別した炊飯容量を沸騰維持工程にて確認する際に、第2計測時間tbが成立必要時間tc内であるか否かによる一致および大小比較により行い、一致しない場合には予め設定した補正容量分だけを加減補正する構成としたが、沸騰維持工程でも炊飯容量を判別可能として、確認および補正する構成としてもよい。
具体的には、図7に示すように、昇温工程にて判別した炊飯容量に応じて、沸騰維持工程の第2沸騰維持ステップでの移行温度を設定する。また、各炊飯容量で実際に炊飯を行い、各移行温度が成立する必要時間tdを予め設定する。即ち、移行温度が115℃の場合、410±25秒で成立すれば0.5CUP、460±25秒で成立すれば1.0CUP、510±25秒で成立すれば2.0CUP、560±25秒で成立すれば3.0CUP、610±25秒で成立すれば4.0CUPおよび660±25秒で成立すれば5.0CUPであると判断する。移行温度が112℃の場合、270±30秒で成立すれば0.5CUP、330±30秒で成立すれば1.0CUP、390±30秒で成立すれば2.0CUP、450±30秒で成立すれば3.0CUP、510±30秒で成立すれば4.0CUPおよび570±30秒で成立すれば5.0CUPであると判断する。移行温度が110℃の場合、210±30秒で成立すれば0.5CUP、270±30秒で成立すれば1.0CUP、330±30秒で成立すれば2.0CUP、390±30秒で成立すれば3.0CUP、450±30秒で成立すれば4.0CUPおよび510±30秒で成立すれば5.0CUPであると判断する。移行温度が108℃の場合、195±15秒で成立すれば0.5CUP、225±15秒で成立すれば1.0CUP、255±15秒で成立すれば2.0CUP、285±15秒で成立すれば3.0CUP、315±15秒で成立すれば4.0CUPおよび345±15秒で成立すれば5.0CUPであると判断する構成とする。なお、この図7は、室温が20℃の場合かつ炊飯可能容量が5CUPの場合を示しているが、同様にして室温が5℃の場合かつ炊飯可能容量が5CUPの場合、室温が35℃の場合かつ炊飯可能容量が5CUPの場合、室温が5,20,35℃の場合かつ炊飯可能容量が10CUPの場合も、同様に設定する。勿論、必要時間tdは、希望に応じて変更が可能である。
そして、昇温工程では、前記実施形態と同様にして、第1の炊飯容量を判別する(ステップS3)。また、第2沸騰維持ステップでは、昇温工程での判別炊飯容量に応じて設定した移行温度と、計測した第2計測時間tbと、成立必要時間tdとで、第2の炊飯容量を判別(確認)する(ステップS5)。そして、ステップS6の容量判別データ補正工程では、各工程にて判別した第1炊飯容量と第2炊飯容量とを比較し、その誤差を判断する。そして、その誤差分に相当する補正値Nrで、容量判別値Nを加減補正する。勿論、補正の際には、前記実施形態と同様に、同等比較条件に2回以上連続して一致した場合のみとすることが好ましい。このようにすれば、昇温工程にて判別する炊飯容量を、迅速に信頼性が高いものとすることができる。
また、このようにした場合には、前記実施形態のように次回の炊飯処理での昇温工程の容量判別値Nを補正するだけでなく、第3沸騰維持ステップ以後の工程(ステップ)および保温処理でも制御に使用する炊飯容量を変更する構成としてもよい。さらに、この容量確認工程は、蓋用温度センサ25の検出温度Tuに基づいて判断する構成としたが、図1の炊飯器のように圧力センサ26を搭載している場合には、圧力センサ26の検出圧力に基づいて検出条件が成立したか否かを判断し、その成立時間に基づいて炊飯容量を確認(判別)する構成としてもよい。
さらに、前記実施形態では、容量確認工程を沸騰維持工程にて実行する構成としたが、むらし工程にて実行する構成としてもよい。この場合、例えば第1むらしステップの移行条件を、予め設定した移行温度まで低下する時間とする。
10…炊飯鍋 11…炊飯器本体
12…外装体 13…保護枠
14…誘導加熱コイル 15…胴ヒータ
16…炊飯鍋用温度センサ(温度検出手段) 17…蓋体
18…放熱板 19…蓋ヒータ
20…内蓋 21…排気通路
22…リリーフ弁 23…球状部材
24…ソレノイド 25…蓋用温度センサ(温度検出手段)
26…圧力センサ 27…操作パネル
28…マイコン 29…ROM
30…EEPROM

Claims (7)

  1. 炊飯鍋を内部に有する炊飯器本体と、
    前記炊飯鍋内の飯米を加熱する加熱手段と、
    前記炊飯鍋または炊飯鍋内の温度を検出する少なくとも1個の温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記加熱手段を制御し、予熱工程、昇温工程、沸騰維持工程およびむらし工程を有する炊飯処理を実行する加熱制御手段と、
    昇温工程にて、前記温度検出手段によって前記炊飯鍋または炊飯鍋内の温度を検出し、2以上の異なる検出条件が成立するまでの時間をそれぞれ計測し、その各計測時間と予め設定した演算式とで1個の容量判別値を演算し、その容量判別値に基づいて前記炊飯鍋内の炊飯容量を判別する容量判別手段と、
    を備えることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記加熱制御手段による炊飯処理中の沸騰維持工程またはむらし工程は、前記炊飯鍋内の温度を移行条件として設定する温度移行ステップを有し、
    この温度移行ステップにて、移行条件が成立するまでの時間を計測し、その第2計測時間に基づいて前記炊飯鍋内の炊飯容量を確認する容量確認手段と、
    前記容量確認手段の確認結果に基づいて、前記容量判別手段の演算式を補正する補正手段と、
    を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記温度検出手段は、前記炊飯鍋の底または側壁下部の温度を検出する炊飯鍋用温度センサと、前記炊飯鍋内の上部空間の温度を検出する蓋用温度センサと、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記容量判別手段による1つの検出条件は、前記炊飯鍋用温度センサによって検出した検出温度が予め設定した第1設定温度になった時点から、前記蓋用温度センサによって検出した検出温度が予め設定した第2設定温度になるまでの時間であることを特徴とする請求項3に記載の炊飯器。
  5. 前記容量判別手段による1つの検出条件は、前記炊飯鍋用温度センサによって検出した検出温度が予め設定した第3設定温度になった時点から、前記蓋用温度センサによって検出した検出温度が予め設定した温度上昇勾配になるまでの時間であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の炊飯器。
  6. 前記容量判別手段が容量判別値を演算する際の演算式は、各検出条件の信頼度に応じて重み付け係数が設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の炊飯器。
  7. 加熱制御手段によって加熱手段を制御して炊飯鍋内の飯米を加熱し、予熱工程、昇温工程、沸騰維持工程およびむらし工程を有する炊飯処理を実行する炊飯器の容量判別方法であって、
    昇温工程にて、容量判別手段が少なくとも1個の温度検出手段によって炊飯鍋または炊飯鍋内の温度を監視し、2以上の異なる検出条件が成立するまでの時間をそれぞれ計測し、各計測時間を予め設定された演算式に入力して1個の容量判別値を演算し、その容量判別値に基づいて前記炊飯鍋内の炊飯容量を判別することを特徴とする炊飯器の容量判別方法。
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