JP2000279322A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

Info

Publication number
JP2000279322A
JP2000279322A JP11086513A JP8651399A JP2000279322A JP 2000279322 A JP2000279322 A JP 2000279322A JP 11086513 A JP11086513 A JP 11086513A JP 8651399 A JP8651399 A JP 8651399A JP 2000279322 A JP2000279322 A JP 2000279322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
temperature
heating
rice cooker
rice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11086513A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriko Sudo
紀子 須藤
Kazuya Miyake
一也 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP11086513A priority Critical patent/JP2000279322A/ja
Publication of JP2000279322A publication Critical patent/JP2000279322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機構的な構造を複雑にすることなく、蓋体の
開閉検出精度を向上する。 【解決手段】 蓋体21の温度が沸騰温度未満の所定温度
T1以下で、鍋5の温度が沸騰温度以上の所定温度T2
以上の場合に、蓋体開閉判定手段52は、表示部35にて誤
使用を示す所定の報知を行なう。こうすると、鍋5の中
に水が殆ど残っていない状況まで加熱されているのに、
蓋温度TFが沸騰温度以上になっていないことはなく、蒸
気が発生する前でも炊飯途中で蓋体21が開いたことを、
機構的な構造を複雑にすることなく確実に検知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体の上部開口部
に蓋体を備えた炊飯器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般にこの種の炊飯器
は、容器である鍋を収容する本体の上部開口部に蓋体を
開閉可能に備え、炊飯中は蓋体を閉じた状態で鍋内の被
炊飯物を加熱するようになっているが、炊飯途中で蓋体
を開けたことを検知するには、蓋体の開閉そのものを検
知する蓋スイッチを設けたり、蓋体の急激な温度低下を
検知する方法などが知られている。しかし、蓋スイッチ
を設けた場合には、蓋体の開閉を確実に検知できる反
面、蓋スイッチを設けた分だけ構造上複雑になる問題が
ある。逆に、蓋体の温度を検知する方法は、蓋スイッチ
とは異なり機構的な部分で構造を簡素化でき、近年の炊
飯器における本体の小型化に対応しやすい反面、蓋体の
開閉検出精度に関し十分な信頼性が得られない問題があ
る。
【0003】また、蓋体のなかには、蓋体下面や、この
蓋体下面に備えた内蓋を加熱する蓋加熱手段などが設け
られており、保温中は蓋加熱手段を断続的に通電するこ
とで、炊飯時よりも蓋加熱に関し加熱量を抑制してい
る。しかし、例えば制御回路の異常などで蓋加熱手段が
故障し、蓋加熱手段が保温中も通電したままになると、
蓋加熱が強くなりすぎ、鍋に収容したご飯の上部が早期
に乾燥する問題がある。
【0004】本発明は、上記問題点を解決しようとする
もので、機構的な構造を複雑にすることなく、蓋体の開
閉検出精度を向上することのできる炊飯器を提供するこ
とを第1の目的とする。
【0005】また、本発明の第2の目的は、何らかの異
常で蓋加熱が過多になった場合でも、その状況を速やか
に知らせることができる炊飯器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の炊飯
器は、前記第1の目的を達成するために、容器を収容す
る本体と、前記本体の上部開口部を開閉する蓋体とを備
え、前記蓋体の温度が沸騰温度未満の所定温度以下のと
きに、前記容器の温度が沸騰温度以上の所定温度以上の
場合に、表示部にて誤使用を示す所定の表示を行なうよ
うに構成したものである。
【0007】炊飯を開始し、途中で蓋体を開けると、容
器内の被炊飯物からの蒸気が蓋体に当たりにくくなり、
蓋体の温度は急激に低下する。しかし、蒸気が発生する
前は蓋体の温度は沸騰温度よりも低く、炊飯途中で蓋体
を開けたか否かを蓋体の温度だけで単純に判断すると、
誤検知を起こす可能性がある。
【0008】そこで、請求項1の発明では、蓋体の温度
が沸騰温度未満の所定温度以下になったら、容器の温度
状況を加味して、炊飯途中で蓋体を開けたか否かを判断
する。つまり、容器に水がほとんど残っていない沸騰温
度以上で、ご飯の炊き上がりに相当する所定温度になっ
ている場合に、炊飯途中で蓋体が開けられたと判断する
ようにしている。こうすると、容器の中に水が殆ど残っ
ていない状況まで加熱されているのに、蓋体の温度が沸
騰温度以上になっていないことはなく、蒸気が発生する
前でも炊飯途中で蓋体が開いたことを、機構的な構造を
複雑にすることなく確実に検知できる。また、炊飯途中
で蓋体が開いたことを表示部にて表示するようになって
いるので、使用方法に誤りがあったことを使用者が速や
かに確認できる。さらに、容器が所定の温度にまで上昇
しないと、蓋体が開いたことを検知しないため、例えば
炊き込みご飯の具を炊飯途中で投入するために、一時的
に蓋体を開けた場合などには検知せず、使用者の誤解の
無いものにすることができる。
【0009】本発明の請求項2の炊飯器は、請求項1の
構成に加えて、誤使用の表示を行なうとともに、誤使用
の報知をも行なうように構成したものである。
【0010】この場合、誤使用の表示のみならず、誤使
用の報知を行なうようにすれば、使用者は離れた位置で
も誤使用の確認を行なうことができる。
【0011】本発明の請求項3の炊飯器は、前記第1の
目的を達成するために、容器を収容する本体と、前記本
体の上部開口部を開閉する蓋体とを備え、前記蓋体の温
度が所定温度低下したときに、前記容器の温度が沸騰温
度以上の所定温度以上の場合に、表示部にて誤使用を示
す所定の表示を行なうように構成したものである。
【0012】この場合、蓋体の温度が所定温度低下した
ら、容器の温度状況を加味して、炊飯途中で蓋体を開け
たか否かを判断する。つまり、容器に水がほとんど残っ
ていない沸騰温度以上で、ご飯の炊き上がりに相当する
所定温度になっている場合に、炊飯途中で蓋体が開けら
れたと判断するようにしている。こうすると、蒸気が発
生する前でも炊飯途中で蓋体が開いたことを確実に検知
できる。また、炊飯途中で蓋体が開いたことを表示部に
て表示するようになっているので、使用方法に誤りがあ
ったことを使用者が速やかに確認できる。さらに、容器
が所定の温度にまで上昇しないと、蓋体が開いたことを
検知しないため、例えば炊き込みご飯の具を炊飯途中で
投入するために、一時的に蓋体を開けた場合などには検
知せず、使用者の誤解の無いものにすることができる。
【0013】本発明の請求項4の炊飯器は、請求項3の
構成に加えて、誤使用の表示を行なうとともに、誤使用
の報知をも行なうように構成したものである。
【0014】この場合、誤使用の表示のみならず、誤使
用の報知を行なうようにすれば、使用者は離れた位置で
も誤使用の確認を行なうことができる。
【0015】本発明の請求項5の炊飯器は、請求項1〜
4のいずれか一つの構成に加えて、前記誤使用の表示ま
たは報知を行なうとともに、加熱を停止するように構成
したものである。
【0016】誤使用の表示または報知を行なうと同時
に、容器に対する加熱を停止するようにすれば、蓋体を
開けたままの状態で、無用に加熱が行われることがな
く、電力の無駄な消費を防止して、安全性を高めること
ができる。
【0017】本発明の請求項6の炊飯器は、請求項1〜
4のいずれか一つの構成に加えて、前記誤使用の表示ま
たは報知を、操作部の操作により解除するように構成し
たものである。
【0018】万一誤って蓋体を開けてしまった場合で
も、操作部を操作するだけで誤使用の表示または報知は
解除されるので、容易に誤使用の表示または報知を解除
して、再使用することが可能になる。
【0019】本発明の請求項7の炊飯器は、請求項1ま
たは2の構成に加えて、蓋体の下面に着脱自在な内蓋を
備えるとともに、前記蓋体に蓋温度検出手段を備え、前
記蓋温度検出手段は前記内蓋に当接して前記蓋体の温度
を検出するものであることを特徴とする。
【0020】蓋体に対し着脱する内蓋を備えた場合、蓋
体を閉じた状態でも内蓋の装着性が悪く、内蓋と蓋温度
検出手段との接触性が悪化するが、内蓋の温度検出精度
が悪化した場合も、蓋体の温度が沸騰温度未満の所定温
度以下になって誤使用の報知が行われるため、蓋体を炊
飯途中で開けた場合の誤使用検出を兼用して、内蓋の装
着性の悪いことを使用者に知らせることが可能になる。
【0021】本発明の請求項8の炊飯器は、前記第2の
目的を達成するために、容器を収容する本体と、前記本
体の上部開口部を開閉する蓋体とを備え、前記蓋体の温
度が沸騰温度以上の所定温度以上である状態が所定時間
経過したときに、表示部にて前記蓋体の加熱異常を示す
所定の表示を行なうように構成したものである。
【0022】蓋体を加熱する制御回路が故障するなどし
て、蓋体の加熱が連続的になり、蓋体の温度が沸騰温度
以上の所定温度以上になっても、この状態が所定時間経
過したら表示部は蓋体の加熱異常を表示する。したがっ
て、蓋体が加熱過多になり、容器内のご飯の上部が乾燥
するような状況に陥っても、異常状態を使用者に速やか
に知らせることができ、使用者はご飯が乾燥する原因を
容易に理解して、修理が必要なことを把握できる。
【0023】本発明の請求項9の炊飯器は、請求項8の
構成において、前記蓋体の加熱異常の表示を行なうとと
もに、前記蓋体の加熱異常の報知をも行なうように構成
したものである。
【0024】この場合、蓋体の加熱異常の表示のみなら
ず、蓋体の加熱異常の報知を行なうようにすれば、使用
者は離れた位置でも蓋体の加熱異常の確認を行なうこと
ができる。
【0025】本発明の請求項10の炊飯器は、請求項8
または9の構成において、炊飯のむらし中から継続して
保温中に前記蓋体を加熱するように構成したものであ
る。
【0026】むらし中は、炊飯直後に蓋体を開けたとき
の露落ちを抑制するために、蓋体を加熱しているので、
むらしが終わった後は、容器内のご飯が保温温度に低下
するまでの間、蓋体が一時的に沸騰温度よりも高くな
る。このため、蓋体が異常に高温になったことだけで蓋
体の加熱異常を判定すると、通常の動作でも誤検知を起
こす虞れがある。本発明では、所定時間経過しても蓋体
の高温が続いた場合にのみ、蓋体の加熱異常を判定する
ようにしているので、炊飯のむらし中から継続して蓋体
を加熱する構成であっても、蓋体の一時的な高温状態に
起因する誤検知を防止できる。なお、ここでの所定時間
の設定は、むらしが終了した後に、蓋体の温度が確実に
沸騰温度以下に低下するまでの時間以上にすることが望
ましい。
【0027】本発明の請求項11記載の炊飯器は、請求
項8または9の構成に加えて、保温中に前記容器内の被
炊飯物を一時的に再加熱する再加熱手段を備え、前記所
定時間を前記再加熱手段による再加熱時間よりも長く設
定したものである。
【0028】保温中に容器内の被炊飯物を一時的に高温
にし、炊き立てに近い被炊飯物にして食味を向上させる
場合でも、蓋体への結露を抑制するために蓋体を加熱す
る。このため、蓋体が異常に高温になったことだけで蓋
体の加熱異常を判定すると、誤検知を起こす虞れがあ
る。しかし本発明では、再加熱手段による再加熱時間よ
りも長い所定時間に、蓋体の高温が継続した場合にの
み、蓋体の加熱異常を判定するようにしているので、蓋
体の一時的な高温状態に起因する誤検知を防止できる。
【0029】本発明の請求項12記載の炊飯器は、請求
項8または9の構成に加えて、前記蓋体の加熱異常の表
示または報知とともに、前記蓋体の加熱を停止させる蓋
加熱停止信号を発生するものであることを特徴とする。
【0030】単に蓋体の加熱異常を表示または報知する
だけでなく、蓋体の加熱を停止させる蓋加熱停止信号を
発生させ続けることで、制御回路が復帰した場合に速や
かに蓋体への加熱を停止して、無駄な加熱を防止するこ
とができる。
【0031】
【発明の実施形態】以下、本発明の炊飯器の一実施例に
ついて、添付図面を参照しながら説明する。全体断面図
を示す図1において、1は本体、2は本体1の外郭を成
す外枠で、外枠2の底部には、その開口を覆い本体1の
底面外郭を形成する底板3が嵌合し固定されている。ま
た、外枠2の内部には、有底筒状の鍋収容部4が配設さ
れ、この鍋収容部4に被炊飯物を収容する容器たる鍋5
が着脱自在に装着される。鍋5の上部には、水平方向外
側に延出したフランジ部6が形成されており、このフラ
ンジ部6の下面を外枠2の内周上端部に載置すること
で、鍋収容部4の内部にて鍋5が吊設状態に収容され
る。
【0032】7は、鍋5の外側に設けられた鍋加熱手段
としての加熱コイルである。加熱コイル7は、鍋5の外
底面部から外側面下部にかけて、鍋収容部4の外側に配
置されており、この加熱コイル7に所定の高周波電流を
供給することで、鍋5の外面に接合した磁性金属材料か
らなる発熱体(図示せず)を発熱させて、鍋5を電磁誘
導加熱する構成となっている。また、鍋収容部4の開口
する底部中央には、鍋温度検出手段たる鍋温度センサ8
が設けられる。鍋温度センサ8は鍋5の外底面に当接し
ており、鍋5の温度を検出するようになっている。
【0033】本体1の内部には、加熱コイル7に高周波
電流を供給し、且つ加熱コイル7の加熱出力を調節する
インバータ回路や、電源電圧を検知する電源電圧検知回
路(図示せず)などを備えた加熱ユニット11が、基板13
に実装されている。また、その他に本体1の内部には、
本体1の前面に設けた操作パネル14に対向して制御ユニ
ット15が設けられるとともに、電源電線巻取り機構に相
当するコードリール16が、本体1の後方に位置して設け
られる。
【0034】21は、本体1ひいては鍋5の上面開口部を
覆う蓋体である。この蓋体21は、蓋体21の外表面を形成
する外蓋22と、蓋体21の外周下部にあって、鍋5の上面
開口部に対向しない部分を形成する外蓋カバー23と、蓋
体21の下面(蓋体下面)をなし、鍋5の上面開口部に対
向する部分を形成する蓋下面部材24とを主な構成部品と
している。また、蓋下面部材24を覆うようにして、鍋5
の上面開口部を直接覆う内蓋25が、蓋下面部材24に対し
着脱可能に設けられる。蓋体21は、本体1の後方に設け
たヒンジスプリングを有するヒンジ部26によって、本体
1と軸支される。また、ヒンジ部26と反対側にある本体
1の前側には、蓋体係止部たるクランプボタン27が設け
られており、このクランプボタン27によって蓋体21の前
方部を係止することで、内蓋25の外周下面が鍋5のフラ
ンジ部6上面に当接する状態になる。なお、本実施例で
は、内蓋25が鍋5の上面開口部を直接覆っているが、内
蓋25を無しにして、蓋下面部材24により鍋5の上面開口
部を直接覆う構成としてもよい。
【0035】蓋体21の内部には、蓋下面部材24または内
蓋25を加熱する蓋加熱手段としての蓋ヒータ28と、内蓋
25の上面に当接してこの内蓋25ひいては蓋体21の温度を
検出する蓋温度検出手段としての蓋温度センサ29などが
設けられる。なお、蓋温度センサ29は、内蓋25の温度で
はなく、蓋下面部材24の温度を検出するようにしてもよ
い。蓋体21の略中央部には、鍋5内の蒸気を外部に放出
するための蒸気口31が、外蓋22の上面より着脱自在に設
けられる。また、蒸気口31の内部には、鍋5内の圧力を
調節する調圧弁32が設けられている。この調圧弁32によ
り、炊飯時における鍋5内部の沸騰温度が100.3℃
程度になるように、鍋5の内部を多少加圧してもよい。
【0036】操作パネル14を示す図2〜図4において、
34は炊飯,保温,予約,時計および切などの炊飯動作に
関わる複数のスイッチからなる操作部である。また、操
作パネル14には、時計の時刻や予約炊飯の予約時刻のみ
ならず、例えばLCDなどで各種炊飯メニューや炊飯行
程などを表示する表示部35が設けてある。この表示部35
は、通常は図2に示すように、時計の時刻や予約炊飯の
時刻を表示するが、後述する蓋体開閉判定手段52により
炊飯の途中で蓋体21が開いたと判定した場合には、図3
に示すように「C12」なる所定の表示を行なうととも
に、後述する蓋体加熱判定手段52により蓋体21の加熱が
異常である判定した場合には、図4に示すように別の
「C13」なる所定の表示を行なうようになっている。
なお、図3や図4における表示部35の表示はあくまでも
一例に過ぎず、別の表示形態であってもよい。
【0037】次に、図5のブロック図を参照して、本実
施例における炊飯器の電気的構成を説明する。同図にお
いて、41は例えばマイクロコンピュータからなる制御手
段で、この制御手段41は、予め記憶手段(図示せず)に
格納記憶した制御シーケンスにしたがって、炊飯や保温
に関わる一連の加熱動作を行なう機能を有している。ま
た、加熱手段である加熱コイル7の加熱量を可変制御す
るために、制御手段41の出力側には、加熱コイル7に供
給する高周波電流を可変調節する電流調節手段42と、加
熱コイル7を通断電する通断電手段43が接続される。さ
らに、制御手段41は加熱コイル7のみならず、蓋ヒータ
28を通断電制御したり、制御ユニット15に実装される操
作パネル14の表示部35を表示制御するように構成してい
る。通断電手段43は、加熱コイル7による鍋5の加熱を
断続的に調節可能とするものであり、インバータ回路と
共に加熱ユニット11に設けられる。
【0038】制御手段41の入力側には、前記鍋温度セン
サ8,蓋温度センサ29が接続され、これらの各情報と、
制御手段41に内蔵する計時手段(図示せず)の時間管理
に基づき、加熱コイル7の出力および通電率を適切に調
節して、炊飯や保温時に鍋5を電磁誘導加熱する構成と
なっている。制御手段41は、炊飯器として所定の加熱動
作を行なわせるために、鍋5内の水温を60℃以下の高
温にして米の吸水を促進するひたし炊き,鍋5内の水を
沸騰温度にまで上昇させる沸騰加熱,沸騰誤に加熱コイ
ル7の加熱量を減じて沸騰を維持させる沸騰継続,鍋5
の温度が所定の温度上昇を示した場合(炊上げ検出)
に、さらに加熱量を減じて行なうむらしなどの各工程を
順次実行する炊飯制御手段45を備えている。また、この
炊飯制御手段45による炊飯加熱の後に、鍋5内の被炊飯
物を所定の保温温度(例えば73℃)に保持する保温制
御手段46を備えている。この保温制御手段46による被炊
飯物の保温は、炊飯後自動的に行なうか、若しくは操作
部34の操作で保温から開始するいずれかを選択できるよ
うになっている。そして、蓋ヒータ28は、少なくとも炊
飯中と保温を開始した後に内蓋25を加熱して、結露を抑
制する構成になっている。なお、蓋加熱手段たる蓋ヒー
タ28は、本実施例のような電熱式のヒータでも電磁誘導
加熱式のものでもよい。
【0039】前記保温制御手段46は、操作部34を構成す
る例えば再加熱スイッチ50からの操作信号を受けて、保
温中のご飯を一時的に9分程度の時間加熱し、鍋5内の
ご飯を80℃以上の温度に再加熱する再加熱手段51を備
えている。この再加熱手段51による再加熱中は、蓋体21
への結露を抑制するために、蓋ヒータ28により蓋体21ひ
いては内蓋25を加熱する構成になっている。
【0040】52は、炊飯の途中で蓋体21が開けられたか
否かを判定する蓋体開閉判定手段である。この蓋体開閉
判定手段52は、炊飯の途中で蓋体21が開けられたと判定
すると、加熱コイル7による炊飯加熱を停止させるとと
もに、前述の図3に示すように、表示部35に誤使用を示
す所定の表示を行なわせる。また53は、蓋体21への加熱
が正常であるか否かを判定する蓋体加熱判定手段であ
り、この蓋体加熱判定手段53は、蓋体21の加熱が異常で
あると判定すると、加熱コイル7に対し蓋体21の加熱を
停止する信号を発生させるとともに、前述の図4に示す
ように、表示部35に蓋体21の加熱異常を示す所定の表示
を行わせる。そして、蓋体開閉判定手段52や蓋体加熱判
定手段53による所定の表示は、例えば操作部34を構成す
る切スイッチ54を押すなどして、任意の操作を行なうこ
とにより解除され、その後は通常に使用できるように構
成されている。なお、これらの蓋体開閉判定手段52や蓋
体加熱判定手段53の具体的な判定条件は、後ほど説明す
る。
【0041】次に、上記構成につき、その作用を図6〜
図8に示す各グラフに基づき説明する。これらの各図に
おいて、図6は通常の場合の炊飯時における各行程毎の
温度変化を示しており、また図7は、炊飯途中で蓋体21
を開けた場合の炊飯時における各行程毎の温度変化を示
している。そして、この図6および図7の上段には、鍋
温度センサ8が検出した鍋温度TN(実線)と、蓋温度セ
ンサ29が検出した蓋温度TF(破線)が示されているとと
もに、下段には各行程毎の加熱コイル7の出力と通断電
のタイミングが示されている。また、図8は正常時およ
び蓋体21の加熱異常時における保温の温度変化を左右に
並べて示している。そして、この図8の上段には、鍋温
度センサ8が検出した鍋温度TN(実線)と、蓋温度セン
サ29が検出した蓋温度TF(破線)が示されているととも
に、下段には蓋ヒータ28の出力と通断電のタイミングが
示されている。なお、図6〜図8の下段に示す棒状の各
グラフは、斜線の部分が加熱コイル7または蓋ヒータ28
の通電状態であることを示しており、特に図6および図
7では、加熱コイル7の加熱出力が高いほど棒状のグラ
フの上端部が上にある。加熱コイル7の加熱量は、単位
時間当たりの加熱出力(W)と通電率との積により算出
される。
【0042】図6および図7において、炊飯制御手段45
による炊飯を開始すると、鍋5内の水温を60℃以下の
高温にして米の給水を促進するひたし炊きを行なう。そ
の後、沸騰加熱に移行して加熱コイル7をフル通電して
鍋5を強加熱する。鍋5内に被炊飯物から蒸気が発生す
るのに伴ない、蓋温度TFすなわち内蓋25の温度は上昇す
るが、通常の場合には図6に示すように、蓋温度TFが9
0℃を超えて所定の温度上昇率(例えば、100秒で5
℃以内)になったら、鍋5内が沸騰したと判定し(ST
F)、その時点での鍋温度TNを基準温度STNとして記憶す
るとともに、加熱コイル7への加熱出力を低下させて、
次の沸騰継続に移行する。この沸騰継続では、鍋5内の
被炊飯物の水分が蒸発して鍋温度TNが上昇する。そし
て、前記基準温度STNに対して鍋温度TNが所定の温度
(例えば10℃)上昇したら、鍋5内がドライアップす
なわち炊上げ状態であると判定して、加熱コイル7の加
熱量をさらに減じるむらしに移行するようになってい
る。この一連の炊飯動作において、炊飯制御手段45は、
少なくとも沸騰を検出した後、蓋ヒータ28により内蓋25
を加熱して、この内蓋25に対する結露を抑制するように
している。このため、沸騰継続時において、鍋5内から
の水分の蒸発が次第に少なくなると、蓋ヒータ28からの
加熱により、蓋温度TFは沸騰温度を超えるようになる。
【0043】一方、炊飯の途中で蓋体21を開けた場合の
処置は、蓋体開閉判定手段52により次のようにして行な
う。図7に示すように、炊飯中の例えば沸騰継続時に蓋
体21を開けたとすると、鍋5内の蒸気が内蓋25の下面に
当たりにくくなって、内蓋25の温度が急激に低下する。
このとき、蓋体開閉判定手段52は、蓋温度TFが沸騰温度
未満の第1の所定温度T1(例えば60℃)以下で、か
つ鍋温度TNが沸騰温度以上の第2の所定温度T2(例え
ば120℃)以上である場合に、加熱コイル7への通電
ひいては鍋5に対する炊飯加熱を停止するとともに、表
示部35に例えば「C12」なる誤使用を示す表示(図3
参照)を行なう。そして、この誤使用の検知は、むらし
よりも前の行程で行なう。
【0044】第2の所定温度T2の設定は、鍋5内にお
いて米に吸収されない水が殆ど残っておらず、かつ著し
い焦げが生じない程度の沸騰温度以上の任意の温度にす
る。こうすれば、蓋体21を開けたと判断した場合でも、
鍋5内の米は炭状など過度な焦げのない状態で、そのま
まむらしてご飯として支障なく食することができる。鍋
温度TNが第2の所定温度T2以上になっている場合、鍋
5の中にはすでに水が殆ど残っておらず、蓋温度TFも蓋
体21を開けない限り沸騰温度以上に達している。したが
って、上記条件下で蓋体開閉判定手段52が蓋体21の開閉
を検知するようにすれば、蒸気が発生する前に蓋体21が
開いたと誤検知される不具合は一掃され、炊飯途中で蓋
体21が開いたことを確実に検知できる。なお、蓋体開閉
判定手段52は、固定的な第1の所定温度T1以下ではな
く、温度低下率(例えば、30秒間に所定の20℃温度
低下)によって、蓋体21の開閉を判断するようにしても
よい。この場合も、鍋温度TNの温度状況を加味すること
で、炊飯途中で蓋体21が開いたことを確実に検知でき
る。
【0045】一方、図8の左側「正常時」に示すよう
に、保温制御手段46による保温中は、蓋温度センサ29が
検出する蓋体21の温度に応じて、通電率制御にて断続的
な加熱を内蓋25に対して行ない、内蓋25を鍋5内のご飯
の温度よりも少し高めに加熱する。この内蓋25への加熱
は、炊飯直後に蓋体21を開けたときの露落ちを抑制する
ために、炊飯のむらし中から継続して行なわれる。これ
に対して、図8の右側「蓋加熱異常時」に示すように、
蓋体加熱判定手段53は、蓋温度TFが通常の保温温度より
も高い沸騰温度以上の第3の所定温度T3(例えば11
0℃)以上になり、この状態が所定時間T4(例えば、
30分以上)継続した場合には、蓋体21を加熱する制御
手段に何らかの故障が発生したものと判断して、蓋ヒー
タ28の蓋加熱停止信号を発生するとともに、表示部35に
例えば「C13」なる蓋体21の加熱異常を示す表示(図
4参照)を行なう。これにより、蓋体21が加熱過多にな
り、鍋5内のご飯の上部が乾燥するような状況に陥って
も、異常状態を使用者に速やかに知らせることができ
る。
【0046】また、保温中に再加熱スイッチ50を押す
と、再加熱手段51によって鍋5内のご飯は一時的に9分
程度の時間加熱され、80℃以上の温度に再加熱され
る。この場合、前記所定時間T4の設定が再加熱の加熱
時間よりも短かいと、蓋体加熱判定手段53により蓋体21
の異常加熱と誤検知される虞れがある。そこで、再加熱
手段51を備えた炊飯器では、所定時間T4を再加熱の加
熱時間よりも長く設定するのが望ましい。さらに、炊飯
のむらし中から継続して保温中に蓋体21を加熱する炊飯
器では、むらしが終了した後、鍋5内のご飯が所定の保
温温度に低下するまでの間、一時的に蓋温度TFが沸騰温
度よりも高くなるが、ここでも誤検知を防ぐために、む
らしが終了した後に蓋温度TFが確実に沸騰温度以下に低
下するまでの時間以上に、所定時間T4を設定するのが
望ましい。
【0047】以上のように上記実施例によれば、鍋5を
収容する本体1と、本体1の上部開口部を開閉する蓋体
21とを備え、蓋体21の温度(蓋温度TF)が沸騰温度未満
の所定温度T1以下のときに、鍋5の温度(鍋温度TN)
が沸騰温度以上の所定温度T2以上の場合に、表示部35
にて誤使用を示す所定の表示を行なうように構成してい
る。
【0048】炊飯を開始し、途中で蓋体21を開けると、
鍋5内の被炊飯物からの蒸気が蓋体21に当たりにくくな
り、蓋温度TFは急激に低下する。しかし、蒸気が発生す
る前は蓋温度TFが沸騰温度よりも低く、炊飯途中で蓋体
21を開けたか否かを蓋体21の温度だけで単純に判断する
と、誤検知を起こす可能性がある。そこで、本実施例で
は、蓋温度TFが沸騰温度未満の所定温度T1以下になっ
たら、鍋5の温度状況を加味して、炊飯途中で蓋体21を
開けたか否かを判断するように構成している。つまり、
鍋5に水がほとんど残っていない沸騰温度以上で、ご飯
の炊き上がりに相当する所定温度T2になっている場合
に、炊飯途中で蓋体21が開けられたと判断するようにし
ている。こうすると、鍋5の中に水が殆ど残っていない
状況まで加熱されているのに、蓋温度TFが沸騰温度以上
になっていないことはなく、蒸気が発生する前でも炊飯
途中で蓋体21が開いたことを、機構的な構造を複雑にす
ることなく確実に検知できる。また、炊飯途中で蓋体21
が開いたことを表示部35にて表示するようになっている
ので、使用方法に誤りがあったことを使用者が速やかに
確認できる。さらに、鍋5が所定の温度にまで上昇しな
いと、蓋体21が開いたことを検知しないため、例えば炊
き込みご飯の具を炊飯途中で投入するために、一時的に
蓋体21を開けた場合などには検知せず、使用者の誤解の
無いものにすることができる。
【0049】また、蓋温度TFが所定温度低下したとき
に、鍋温度TNが沸騰温度以上の所定温度T2以上の場合
に、表示部35にて誤使用を示す所定の表示を行なうよう
に構成してもよい。この場合、蓋温度TFが所定温度低下
したら、鍋5の温度状況を加味して、炊飯途中で蓋体21
を開けたか否かを判断するので、蒸気が発生する前でも
炊飯途中で蓋体21が開いたことを、機構的な構造を複雑
にすることなく確実に検知できる。また、使用方法に誤
りがあったことを使用者が速やかに確認できるととも
に、一時的に蓋体21を開けた場合などには検知せず、使
用者の誤解の無いものにすることができる。
【0050】なお、上記構成において、表示部35にて誤
使用を示す所定の表示を行なうとともに、例えばブザー
などの鳴動手段による報知部によって、誤使用の報知を
も行なうようにしてもよい。このように、誤使用の表示
のみならず、誤使用の報知を行なうようにすれば、使用
者は離れた位置でも誤使用の確認を行なうことができ
る。
【0051】また、本実施例では、誤使用の表示または
報知を行なうとともに、炊飯加熱を停止するようにして
いる。表示部35が誤使用を表示または報知すると同時
に、鍋5に対する加熱を停止するようにすれば、蓋体21
を開けたままの状態で、無用に加熱が行われることがな
く、電力の無駄な消費を防止して、安全性を高めること
ができる。
【0052】また、本実施例では、誤使用の表示または
報知を、操作部34の操作により解除するように構成して
いる。こうすると、万一誤って蓋体21を開けてしまった
場合でも、操作部35を操作するだけで誤使用の表示また
は報知は解除されるので、容易に誤使用の表示または報
知を解除して、再使用することが可能になる。
【0053】また、本実施例では、蓋体21の下面に着脱
自在な内蓋25を備えるとともに、蓋体21に蓋温度検出手
段としての蓋温度センサ29を備え、蓋温度センサ29は内
蓋25に当接して蓋温度TFを検出するように構成してい
る。蓋体21に対し着脱する内蓋25を備えた場合、蓋体21
を閉じた状態でも内蓋25の装着性が悪く、内蓋25と蓋温
度センサ29との接触性が悪化するが、内蓋25の温度検出
精度が悪化した場合も、蓋温度21が沸騰温度未満の所定
温度以下になって誤使用の報知が行われるため、蓋体21
を炊飯途中で開けた場合の誤使用検出を兼用して、内蓋
25の装着性の悪いことを使用者に知らせることが可能に
なる。
【0054】本実施例では、鍋5を収容する本体1と、
本体1の上部開口部を開閉する蓋体21とを備え、蓋体21
の温度が沸騰温度以上の所定温度T3以上である状態が
所定時間T4経過したときに、報知部である表示部35に
て蓋体21の異常加熱を示す所定の表示を行なうように構
成している。
【0055】蓋体21を加熱する制御回路が故障するなど
して、蓋体21の加熱が連続的になり、蓋体21の温度が沸
騰温度以上の所定温度T3以上になっても、この状態が
所定時間T4経過したら、表示部35は蓋体21の加熱異常
を報知を行なう。したがって、蓋体21が加熱過多にな
り、鍋5内のご飯の上部が乾燥するような状況に陥って
も、異常状態を使用者に速やかに知らせることができ、
使用者はご飯が乾燥する原因を容易に理解して、修理が
必要なことを把握できる。
【0056】この場合、蓋体21の加熱異常の表示を行な
うとともに、蓋体21の加熱異常の報知をも行なうように
構成してもよい。蓋体21の加熱異常の表示のみならず、
蓋体21の加熱異常の報知を行なうようにすれば、使用者
は離れた位置でも蓋体21の加熱異常の確認を行なうこと
ができる。
【0057】また、本実施例では、炊飯のむらし中から
継続して保温中に蓋体21を加熱するように構成してい
る。むらし中は、炊飯直後に蓋体21を開けたときの露落
ちを抑制するために、蓋体21を加熱しているので、むら
しが終わった後は、鍋5内のご飯が保温温度に低下する
までの間、蓋体21が一時的に沸騰温度よりも高くなる。
このため、蓋体21が異常に高温になったことだけで蓋体
21の加熱異常を判定すると、通常の動作でも誤検知を起
こす虞れがある。そこで、本実施例では、所定時間T4
が経過しても蓋体21の高温が続いた場合にのみ、蓋体21
の加熱異常を判定するようにしているので、炊飯のむら
し中から継続して蓋体21を加熱する構成であっても、蓋
体21の一時的な高温状態に起因する誤検知を防止でき
る。なお、ここでの所定時間T4の設定は、むらしが終
了した後に、蓋体21の温度が確実に沸騰温度以下に低下
するまでの時間以上にすることが望ましい。
【0058】また、本実施例では、保温中に鍋5内の被
炊飯物を一時的に再加熱する再加熱手段51を備え、前記
所定時間T4を再加熱手段51による再加熱時間よりも長
く設定している。保温中に鍋5内の被炊飯物を一時的に
高温にし、炊き立てに近い被炊飯物にして食味を向上さ
せる場合でも、蓋体21への結露を抑制するために蓋体21
を加熱する。このため、蓋体21が異常に高温になったこ
とだけで蓋体21の加熱異常を判定すると、誤検知を起こ
す虞れがある。しかし本実施例では、再加熱手段51によ
る再加熱時間よりも長い所定時間T4に、蓋体21の高温
が継続した場合にのみ、蓋体21の加熱異常を判定するよ
うにしているので、蓋体21の一時的な高温状態に起因す
る誤検知を防止できる。
【0059】また、本実施例では、蓋体21の加熱異常の
表示または報知とともに、蓋体21の加熱を停止させる蓋
加熱停止信号を発生するように構成している。このよう
に、単に蓋体21の加熱異常を表示または報知するだけで
なく、蓋体21の加熱を停止させる蓋加熱停止信号を発生
させ続けることで、制御回路が復帰した場合に速やかに
蓋体21への加熱を停止して、無駄な加熱を防止すること
ができる。
【0060】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、実
施例中における表示部35に代わり、報知部として例えば
ブザーなどの鳴動部を単独または共に設けてもよい。
【0061】
【発明の効果】本発明の請求項1の炊飯器は、容器を収
容する本体と、前記本体の上部開口部を開閉する蓋体と
を備え、前記蓋体の温度が沸騰温度未満の所定温度以下
のときに、前記容器の温度が沸騰温度以上の所定温度以
上の場合に、表示部にて誤使用を示す所定の表示を行な
うように構成したものであり、機構的な構造を複雑にす
ることなく、蓋体の開閉検出精度を向上することができ
る。また、使用方法に誤りがあったことを使用者が速や
かに確認できるとともに、使用者の誤解の無いものにす
ることができる。
【0062】本発明の請求項2の炊飯器は、請求項1の
構成に加えて、誤使用の表示を行なうとともに、誤使用
の報知をも行なうように構成したものであり、使用者は
離れた位置でも誤使用の確認を行なうことができる。
【0063】本発明の請求項3の炊飯器は、容器を収容
する本体と、前記本体の上部開口部を開閉する蓋体とを
備え、前記蓋体の温度が所定温度低下したときに、前記
容器の温度が沸騰温度以上の所定温度以上の場合に、表
示部にて誤使用を示す所定の表示を行なうように構成し
たものであり、機構的な構造を複雑にすることなく、蓋
体の開閉検出精度を向上することができる。また、使用
方法に誤りがあったことを使用者が速やかに確認できる
とともに、使用者の誤解の無いものにすることができ
る。
【0064】本発明の請求項4の炊飯器は、請求項3の
構成に加えて、誤使用の表示を行なうとともに、誤使用
の報知をも行なうように構成したものであり、使用者は
離れた位置でも誤使用の確認を行なうことができる。
【0065】本発明の請求項5の炊飯器は、請求項1〜
4のいずれか一つの構成に加えて、前記誤使用の表示ま
たは報知を行なうとともに、加熱を停止するように構成
したものであり、この場合はさらに、電力の無駄な消費
を防止して、安全性を高めることができる。
【0066】本発明の請求項6の炊飯器は、請求項1〜
4のいずれか一つの構成に加えて、前記誤使用の表示ま
たは報知を、操作部の操作により解除するように構成し
たものであり、この場合はさらに、容易に誤使用の表示
または報知を解除して、再使用することが可能になる。
【0067】本発明の請求項7の炊飯器は、請求項1ま
たは2の構成に加えて、蓋体の下面に着脱自在な内蓋を
備えるとともに、前記蓋体に蓋温度検出手段を備え、前
記蓋温度検出手段は前記内蓋に当接して前記蓋体の温度
を検出するものであり、この場合はさらに、蓋体を炊飯
途中で開けた場合の誤使用検出を兼用して、内蓋の装着
性の悪いことを使用者に知らせることが可能になる。
【0068】本発明の請求項8の炊飯器は、容器を収容
する本体と、前記本体の上部開口部を開閉する蓋体とを
備え、前記蓋体の温度が沸騰温度以上の所定温度以上で
ある状態が所定時間経過したときに、表示部にて前記蓋
体の加熱異常を示す所定の表示を行なうように構成した
ものであり、何らかの異常で蓋加熱が過多になった場合
でも、その状況を速やかに知らせることができる。
【0069】本発明の請求項9の炊飯器は、請求項8の
構成において、前記蓋体の加熱異常の表示を行なうとと
もに、前記蓋体の加熱異常の報知をも行なうように構成
したものであり、使用者は離れた位置でも蓋体の加熱異
常の確認を行なうことができる。
【0070】本発明の請求項10の炊飯器は、請求項8
または9の構成において、炊飯のむらし中から継続して
保温中に前記蓋体を加熱するように構成したものであ
り、この場合はさらに、炊飯のむらし中から継続して蓋
体を加熱する構成であっても、蓋体の一時的な高温状態
に起因する誤検知を防止できる。
【0071】本発明の請求項11記載の炊飯器は、請求
項8または9の構成に加えて、保温中に前記容器内の被
炊飯物を一時的に再加熱する再加熱手段を備え、前記所
定時間を前記再加熱手段による再加熱時間よりも長く設
定したものであり、この場合はさらに、再加熱手段によ
る再加熱時間よりも長い所定時間に、蓋体の高温が継続
した場合にのみ、蓋体の加熱異常を判定するようにして
いるので、蓋体の一時的な高温状態に起因する誤検知を
防止できる。
【0072】本発明の請求項12記載の炊飯器は、請求
項8または9の構成に加えて、前記蓋体の加熱異常の表
示または報知とともに、前記蓋体の加熱を停止させる蓋
加熱停止信号を発生するものであることを特徴とし、こ
の場合はさらに、速やかに蓋体への加熱を停止して、無
駄な加熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。
【図2】同上時計の時刻や予約炊飯の時刻を表示してい
るときの操作パネルの正面図である。
【図3】同上炊飯の途中で蓋体が開いたと判定した場合
の操作パネルの正面図である。
【図4】同上蓋体の加熱が異常である判定した場合の操
作パネルの正面図である。
【図5】同上炊飯器の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図6】同上通常の場合の炊飯時における各行程毎の温
度変化を示すグラフである。
【図7】同上炊飯途中で蓋体を開けた場合の炊飯時にお
ける各行程毎の温度変化を示すグラフである。
【図8】同上正常時および蓋体の加熱異常時における保
温の温度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 本体 5 鍋(容器) 21 蓋体 25 内鍋 29 蓋温度センサ(蓋温度検出手段) 34 操作部 35 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA02 BA05 BA08 BA10 BA42 CA21 CA64 CA65 CD02 CD31 CD41 DA04 DB02 DB22 GA04 GA13 GB07 GB08 GB12 GB33 GB38 GC15 GC25 GC34 GC36 GD05 GD06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器を収容する本体と、前記本体の上部
    開口部を開閉する蓋体とを備え、前記蓋体の温度が沸騰
    温度未満の所定温度以下のときに、前記容器の温度が沸
    騰温度以上の所定温度以上の場合に、表示部にて誤使用
    を示す所定の表示を行なうように構成したことを特徴と
    する炊飯器。
  2. 【請求項2】 誤使用の表示を行なうとともに、誤使用
    の報知をも行なうように構成したことを特徴とする請求
    項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 容器を収容する本体と、前記本体の上部
    開口部を開閉する蓋体とを備え、前記蓋体の温度が所定
    温度低下したときに、前記容器の温度が沸騰温度以上の
    所定温度以上の場合に、表示部にて誤使用を示す所定の
    表示を行なうように構成したことを特徴とする炊飯器。
  4. 【請求項4】 誤使用の表示を行なうとともに、誤使用
    の報知をも行なうように構成したことを特徴とする請求
    項3記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記誤使用の表示または報知を行なうと
    ともに、加熱を停止するように構成したことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一つに記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 前記誤使用の表示または報知を、操作部
    の操作により解除するように構成したことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 蓋体の下面に着脱自在な内蓋を備えると
    ともに、前記蓋体に蓋温度検出手段を備え、前記蓋温度
    検出手段は前記内蓋に当接して前記蓋体の温度を検出す
    るものであることを特徴とする請求項1または2記載の
    炊飯器。
  8. 【請求項8】 容器を収容する本体と、前記本体の上部
    開口部を開閉する蓋体とを備え、前記蓋体の温度が沸騰
    温度以上の所定温度以上である状態が所定時間経過した
    ときに、表示部にて前記蓋体の加熱異常を示す所定の表
    示を行なうように構成したことを特徴とする炊飯器。
  9. 【請求項9】 前記蓋体の加熱異常の表示を行なうとと
    もに、前記蓋体の加熱異常の報知をも行なうように構成
    した請求項8記載の炊飯器。
  10. 【請求項10】 炊飯のむらし中から継続して保温中に
    前記蓋体を加熱するように構成したことを特徴とする請
    求項8または9記載の炊飯器。
  11. 【請求項11】 保温中に前記容器内の被炊飯物を一時
    的に再加熱する再加熱手段を備え、前記所定時間を前記
    再加熱手段による再加熱時間よりも長く設定したもので
    あることを特徴とする請求項8または9記載の炊飯器。
  12. 【請求項12】 前記蓋体の加熱異常の表示または報知
    とともに、前記蓋体の加熱を停止させる蓋加熱停止信号
    を発生するものであることを特徴とする請求項8または
    9記載の炊飯器。
JP11086513A 1999-03-29 1999-03-29 炊飯器 Pending JP2000279322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11086513A JP2000279322A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11086513A JP2000279322A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 炊飯器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003206215A Division JP2004154553A (ja) 2003-08-06 2003-08-06 炊飯器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000279322A true JP2000279322A (ja) 2000-10-10

Family

ID=13889079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11086513A Pending JP2000279322A (ja) 1999-03-29 1999-03-29 炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000279322A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107928377A (zh) * 2016-10-12 2018-04-20 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 一种电饭煲的控制方法及电饭煲
US20190298100A1 (en) * 2016-10-21 2019-10-03 Gree Electric Appliances, Inc. Of Zhuhai Method and device for controlling heating temperature of electric rice cooker, and electric rice cooker

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107928377A (zh) * 2016-10-12 2018-04-20 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 一种电饭煲的控制方法及电饭煲
US20190298100A1 (en) * 2016-10-21 2019-10-03 Gree Electric Appliances, Inc. Of Zhuhai Method and device for controlling heating temperature of electric rice cooker, and electric rice cooker
US10653264B2 (en) * 2016-10-21 2020-05-19 Gree Electric Appliances, Inc. Of Zhuhai Method and device for controlling heating temperature of electric rice cooker, and electric rice cooker

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4137914B2 (ja) 炊飯器
CN104414444A (zh) 压力式煮饭器
JP2000279322A (ja) 炊飯器
JP2011239879A (ja) 炊飯器
JP2003070638A (ja) 圧力炊飯器
JP3298095B2 (ja) 電気調理器
JP2004154553A (ja) 炊飯器
JPH08332143A (ja) 調理器
JP2004022305A (ja) 電磁誘導加熱調理方法とこれに用いる誘導加熱調理器
JP3458071B2 (ja) 圧力調理器
JP3252821B2 (ja) 炊飯器
JPH10165301A (ja) 炊飯器
JP2008055078A (ja) 炊飯器
JP2004065643A (ja) 圧力炊飯器
JP2001299580A (ja) 炊飯器
JP3239349B2 (ja) 保温釜
JP2011185506A (ja) オーブントースター
JP4876620B2 (ja) 炊飯器
JP3633571B2 (ja) 炊飯器
JP2004000724A (ja) 炊飯器
JPH08173316A (ja) 炊飯器
JP3298092B2 (ja) ジャー炊飯器
JPH11187975A (ja) 調理器
JP2023088205A (ja) 加熱調理器
CN115670219A (zh) 用于烹饪器具的烹饪方法和烹饪器具

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040329