JP4009216B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のガス式・電気式の炊飯器は、炊飯器本体と、炊飯器本体内に着脱自在に装着され米と水とが入れられる炊飯釜と、炊飯釜を加熱する加熱手段と、加熱手段を制御する制御手段とを備え、図8に示すように、炊飯釜を加熱して炊飯釜内の水を沸騰させ炊飯釜内の水分を蒸発させる加熱工程Aと、炊飯釜の加熱を停止し炊飯釜内の炊き上がった米を蒸らす蒸らし工程Bとを順次実行して炊飯を行う。
【0003】
ここで従来の炊飯器は、加熱工程Aから蒸らし工程Bへと移行するタイミングの判断のために、炊飯釜の釜底に温度センサを接触させ、該温度センサの検出温度に基づいて加熱工程Aから蒸らし工程Bへと移行していた。
【0004】
すなわち、前記制御手段は、図8に示すように加熱工程A開始後、温度センサの検出温度T100が上昇し100℃付近で一旦一定となり、その後再上昇して所定の温度X(例えば、120℃。)に到達すると、炊飯釜内の水が蒸発しドライアップ状態になったと判断して炊飯釜の加熱を停止し、蒸らし工程Bへと移行していた(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−3829号公報
【特許文献2】
特開平7−111938号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、炊飯釜の釜底には米飯などが付着しやすく、また炊飯器本体の底にも米などの異物が落ちやすい。しかしながら、上述したように従来の炊飯器は、炊飯釜の釜底に温度センサを接触させ、該温度センサの検出温度に基づいて加熱工程Aから蒸らし工程Bへと移行しているため、炊飯釜の釜底と温度センサとの間に米などの異物が挟まると、挟まった米が熱を断熱し温度センサに熱が伝わりにくくなり温度センサが正確な温度を検出できないため、加熱工程Aから蒸らし工程Bへと移行するタイミングがずれてしまい正常に炊飯できなくなるという問題があった。
【0007】
そこで、例えば上記特許文献1の発明では、炊飯釜の釜底の代わりに炊飯釜の外側面付近や、炊飯釜の縁部付近、炊飯釜の蓋体付近に、炊飯釜と非接触に温度センサを設け、それら温度センサの検出温度を釜底に温度センサを設けた場合の検出温度の近似値として、蒸らし工程Bへと移行するタイミングを設定していた。
【0008】
しかしながら、例えば図8に示すように炊飯釜の蓋体付近の温度T101や、炊飯釜の縁部付近の温度T102は、釜底の温度T100と比較して遅れを生じたり、蒸らし工程Bへと移行する時の変化が緩やかであるので、蒸らし工程Bへと移行するタイミングを設定することが難しかった。
【0009】
また、上記特許文献2の発明では、釜底と温度センサ100との間に異物が挟まっていると判断した時は、制御の方法を変更して炊飯を行っているが、正常状態と同じようにおいしく炊飯することは困難であった。
【0010】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、米などの異物の影響を受けにくく、微妙な炊き上がりを制御できる炊飯器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の炊飯器は、米と水とが入れられる炊飯釜と、該炊飯釜の開口部を覆う蓋体と、前記炊飯釜を加熱する加熱手段と、前記炊飯釜の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段の検出結果に基づき前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記温度検出手段は、前記炊飯釜の外面のうち前記炊飯釜に入れられた米と水よりも上方で且つ前記蓋体よりも下方となる位置の前記炊飯釜の温度を検出し、前記制御手段は、前記炊飯釜の加熱開始後、前記温度検出手段の検出温度が上昇から下降に転じた時点での最高温度から前記炊飯釜の加熱を停止する目標温度を設定し、前記検出温度が所定の温度まで低下した後、再上昇して前記目標温度に到達すると前記炊飯釜の加熱を停止するものとした。
【0012】
請求項2記載の炊飯器は、請求項1記載の発明において、米飯の炊き上がり状態を設定する操作手段を備え、前記制御手段は、前記所定の温度と前記最高温度との差分のうち、前記米飯の炊き上がり状態に対応して規定された割合分、前記所定の温度から上昇した温度を前記目標温度と設定するものとした。
【0013】
請求項3記載の炊飯器は、請求項1または2記載の発明において、前記炊飯釜は外周面に鍔部を有する羽釜状であり、前記温度検出手段は前記鍔部の温度を検出するものとした。
【0014】
請求項4記載の炊飯器は、請求項1乃至3の何れか記載の発明において、前記制御手段は、前記炊飯釜の加熱開始後、前記温度検出手段の検出温度が基準の温度を越えてから規定の時間経過するまでの間の検出温度の最大値と、前記規定の時間経過後の検出温度とを比較し、前記規定の時間経過後の検出温度が前記最大値より規定の温度分低下していなければ異常と判断して、前記炊飯釜の加熱を停止するものとした。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を一実施形態によって説明する。
【0016】
図1に、本実施形態の炊飯器の構成図を示す。この炊飯器は、都市ガスやプロパンガスなどを用いたガス燃焼式のものであって、米と水とが入れられた炊飯釜1が着脱自在に収納される有底筒状の収納部2aを備えた炊飯器本体2と、収納部2aの底部に配設され炊飯釜1を加熱する加熱手段としてのガスバーナ3と、炊飯器本体2の開口部を開閉するように炊飯器本体2に枢支された外蓋4と、外蓋4の内面に設けられた取付部材5に着脱自在に装着され外蓋4が閉じられると炊飯釜1の開口部を覆う内蓋6と、ガスバーナ3の燃焼を制御する制御部7と、制御部7に制御情報を指令する操作部8と、炊飯釜1の温度を検出する温度センサ9とを備えている。
【0017】
収納部2aの開口部周縁には、内側に突出するリング状の釜受け部2bが設けてあり、釜受け部2bに炊飯釜1の外鍔部1aを係合させることで、炊飯釜1がガスバーナ3の上方に位置した状態で収納部2a内に収納されるようにしている。
【0018】
制御部7は、マイクロコンピュータから構成されており、操作部8からの指令を受け、温度センサ9の検出温度に基づいてガスバーナ3の燃焼を制御して、従来と同様に加熱工程A、蒸らし工程Bを順次実行して炊飯を行う。
【0019】
操作部8は、使用者が米飯の炊き上がり状態を設定する操作ボタン(図示せず)と、前記操作ボタンにより設定された情報や炊飯器の異常状態などを表示する表示部(図示せず)とを備えており、使用者は表示部の画面を見ながら操作ボタンを操作して、米飯の炊き上がり状態を設定することができる。本実施形態では米飯の炊き上がり状態の設定として、例えば「きつい焦げあり」、「焦げあり」、「普通」、「あっさり」の4種類の中から選択することができるものとする。
【0020】
温度センサ9は、収納部2aの内周面から内側に突出して設けられており、例えば図2に示すように板ばね10を用いて収納部2aの内側に付勢され、炊飯釜1が収納部2aに収納されると、炊飯釜1の外周面に温度センサ9の検出部(図示せず)が弾接するように設けられている。
【0021】
また、温度センサ9が弾接する位置は、図3に示すように炊飯釜1の外周面のうち、炊飯釜1に入れられた米rと水wの位置よりも上方で且つ内蓋6よりも下方となる範囲(図3における図示lの範囲)内としている。
【0022】
すなわち、温度センサ9が設けられた位置は、炊飯釜1内の水が沸騰する前は図3に示すように水面より上方の位置となるが、図4に示すように炊飯釜1内の水が沸騰し沸騰した煮汁から吹き上がるおねばbが炊飯釜1内に充満すると、おねばbの熱の影響を受ける位置となる。
【0023】
ここで、上記のような位置に設けられた温度センサ9の検出温度T9の炊飯中における変化の一例を図5に示す。なお、図5中の点線で示した検出温度T100は、本温度センサ9の検出温度T9と比較のために記載した従来の釜底に設けた温度センサの検出温度の一例である。
【0024】
まず、予備炊き工程Aの開始と共に炊飯釜1が加熱されるため、炊飯釜1の外周面に弾接した温度センサ9の検出温度T9が上昇していく。温度センサ9は炊飯釜1内の水面より上方に位置しているため、検出温度T9は100℃を越えてもさらに上昇を続ける。
【0025】
炊飯釜1内の水が沸騰を開始し、内蓋6で覆われた炊飯釜1内に沸騰した煮汁から吹き上がるおねばbが充満してくると、温度センサ9が設けられた炊飯釜1の外周面はおねばbに熱を奪われるため、検出温度T9は上昇から下降に転じる(時刻t1の時点。)。
【0026】
その後、検出温度T9は、100℃付近まで低下した後、炊飯釜1内におねばbが充満している間は100℃付近でほぼ一定となる。
【0027】
その後、炊飯釜1内の水が蒸発しドライアップ状態になると、検出温度T9は再上昇する。
【0028】
時刻t2の時点でガスバーナが消火されると、検出温度T9は徐々に低下していく。
【0029】
以上のように、温度センサ9の検出温度T9は、炊飯釜1内の水が沸騰し炊飯釜1内におねばbが充満するまで上昇を続け、その後100℃付近まで一旦低下し、ドライアップ状態になると再び上昇してくるので、温度センサ9の検出温度T9の変化から、炊飯釜1内の水分状態を把握することができる。
【0030】
次に、上記のような温度センサ9の検出温度T9の特性を用いて本実施形態の制御部7が加熱工程Aから蒸らし工程Bへと移行するタイミング、および異常検出方法について図6のフローチャートを用いて説明する。
【0031】
まず前段階として、本炊飯器で炊飯を開始する前に使用者が操作部8の操作ボタンを操作して、米飯の炊き上がり状態を「きつい焦げあり」、「焦げあり」、「普通」、「あっさり」の4種類から選択する。選択された炊き上がり状態に対応して指令値Xに値が代入され、制御部7に伝達される。例えば、選択された炊き上がり状態が「きつい焦げあり」の場合は、指令値X=2が代入され、「焦げあり」の場合は指令値X=3が代入され、「普通」の場合は指令値X=4が代入され、「あっさり」の場合は指令値X=5が代入される。
【0032】
その後、ガスバーナ3が点火され加熱工程Aが開始される(ステップS1)と、制御部7は、温度センサ9の検出温度T9を監視し、検出温度T9が基準の温度としての100℃を越えたかどうかを判断する(ステップS2)。
【0033】
検出温度T9が100℃をこえると、制御部7は、タイマー(時間測定)を開始する(ステップS3、図5中の時刻t0)。
【0034】
タイマー開始後の5分間、制御部7は検出温度T9の最高値を記録していく(ステップS4〜ステップS6)。
【0035】
ここでタイマー開始後の5分間とは、正常に炊飯が行われている場合に、検出温度T9が100℃を越えてから最高温度Tmaxに達し、その後おねばbの影響で一旦低下し、100℃付近でほぼ一定となるまでを想定した規定の時間である(図5においては、時刻t0から時刻tx辺りまでを想定している。)。
【0036】
すなわち、タイマー開始後の5分間に記録された検出温度T9の最高値は、図5において温度センサ9の検出温度T9が上昇から下降に転じた時点での最高温度Tmaxとなる。
【0037】
制御部7はタイマー開始から5分経過すると、前記最高値(すなわち、最高温度Tmax。)と、5分経過した時点での検出温度T9とを比較し、5分経過した時点での検出温度T9が前記最高値より、例えば5℃以上下がっていなければ、何らかの原因で炊飯釜1内におねばbが充満せず、炊飯釜1の温度が低下しない異常事態が発生したと判断し(ステップS8)、ガスバーナ3の加熱を停止して(ステップS7)、表示部に異常発生の旨を表示する。
【0038】
なお、タイマー開始後5分経過する前にも、検出温度T9が150℃を越えることがあば(ステップS5)、空炊きやその他の異常事態が発生したとして、ガスバーナ3の加熱を停止し(ステップS7)、表示部に異常発生の旨を表示する。
【0039】
ステップS8で、炊飯が正常に行われていると判断された場合は、制御部7は、温度センサ9の検出温度T9が上昇から下降に転じた時点での最高温度Tmaxとなる前記タイマー開始後の5分間に記録された検出温度T9の最高値から、加熱工程Aから蒸らし工程Bへと移行するための目標温度Ttargetを設定する(ステップS9)。
【0040】
目標温度Ttargetは以下の式1のように求める。
【0041】
Ttarget=(Tmax−100)/X+100 ・・・(式1)
ここで、変数Xは、前段階で炊き上がり状態に対応して記憶された前記指令値Xであり、“100”という数値は、前記検出温度T9が上昇から下降に転じた後にほぼ一定となる温度を示している。
【0042】
すなわち、式1からわかるように目標温度Ttargetは、100℃と前記最高温度Tmaxとの差分のうち、炊き上がり状態に対応して記憶された指令値Xに規定された割合分、100℃から上昇した時の温度となる。
【0043】
具体例で説明すると、最高温度Tmax=120℃、指令値X=2(すなわち、選択された米飯の炊き上がり状態が「きつい焦げあり」。)の場合、
Ttarget=(120−100)/2+100=110
となり、目標温度Ttargetは、110℃となる。つまり、選択された米飯の炊き上がり状態が「きつい焦げあり」の場合、100℃と前記最高温度Tmaxとの差分のうち50%分、100℃から上昇した温度を目標温度Ttargetとしている。
【0044】
同様に、最高温度Tmax=120℃、指令値X=5(すなわち、選択された米飯の炊き上がり状態が「あっさり」。)の場合、
Ttarget=(120−100)/5+100=104
となり、目標温度Ttargetは、104℃となる。つまり、選択された米飯の炊き上がり状態が「あっさり」の場合、100℃と前記最高温度Tmaxとの差分のうち20%分、100℃から上昇した温度を目標温度Ttargetとしている。
【0045】
このように、使用者が設定した米飯の炊き上がり状態に対応して微妙な炊き加減を簡単に調整することができる。
【0046】
その後、制御部7は検出温度T9が100℃付近から目標温度Ttargetまで再上昇するかを監視し(ステップS10)、検出温度T9が目標温度Ttargetまで達すれば、ガスバーナ3を消火して蒸らし工程Bへと移行する(ステップS11)。
【0047】
かかる炊飯器においては、炊飯釜1の底の温度ではなく、炊飯釜1の外周面の温度を温度センサ9が検出しているので、米などの異物の影響を受けにくい。
【0048】
また、温度センサ9が設けられた位置は炊飯釜1内の水が沸騰すると沸騰した煮汁から吹き上がったおねばの熱の影響を受ける位置であり、前述したように温度センサ9の検出温度T9は、炊飯釜1内におねばbが充満するまで上昇を続け、その後100℃付近まで一旦低下し、ドライアップ状態になると再び上昇してくるので、制御部7は、温度センサ9の検出温度T9の変化特性から、従来の釜底に温度センサを接触させた場合と同様に、炊飯釜1内の水分状態を把握することができ、微妙な炊き上がりを制御できる。さらに、使用者が炊飯前に設定した米飯の炊き上がり状態に応じて、炊き上がりを調整することも簡単にできる。
【0049】
また、温度センサ9の検出温度T9の特性を用いて、空炊きなどの異常事態も早期に発見でき、安全面にも優れる。
【0050】
なお、本実施形態の温度センサ9の位置は炊飯釜1の外周面に弾接する位置であったが、前述したように温度センサ9を弾接させる位置は、炊飯釜1の外面のうち炊飯釜1に入れられた米と水よりも上方で且つ内蓋6よりも下方となる位置、すなわち炊飯釜1内の水が沸騰し内蓋6で覆われた炊飯釜1内に煮汁から吹き上がるおねばが充満した時に、おねばの熱の影響を受ける炊飯釜1の部位であればよく、例えば、図7に示すように、炊飯釜として外周面に鍔部1a’を有する羽釜状の炊飯釜1’を用いた場合、前記鍔部1a’がおねばの熱の影響を受けるように熱伝導性に優れているならば、前記鍔部1a’に弾接させるようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載の炊飯器は、米と水とが入れられる炊飯釜と、該炊飯釜の開口部を覆う蓋体と、前記炊飯釜を加熱する加熱手段と、前記炊飯釜の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段の検出結果に基づき前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記温度検出手段は、前記炊飯釜の外面のうち前記炊飯釜に入れられた米と水よりも上方で且つ前記蓋体よりも下方となる位置の前記炊飯釜の温度を検出し、前記制御手段は、前記炊飯釜の加熱開始後、前記温度検出手段の検出温度が上昇から下降に転じた時点での最高温度から前記炊飯釜の加熱を停止する目標温度を設定し、前記検出温度が所定の温度まで低下した後、再上昇して前記目標温度に到達すると前記炊飯釜の加熱を停止するので、前記温度検出手段が炊飯釜の前記外面の温度を検出するため、米などの異物の影響を受けにくく、さらに、前記温度検出手段が設けられた位置は前記炊飯釜内の水が沸騰すると沸騰した煮汁から吹き上がったおねばの熱の影響を受ける位置であり、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出温度の変化特性から前記炊飯釜内の水分状態を把握することができ、微妙な炊き上がりを制御できるという効果がある。
【0052】
請求項2記載の炊飯器は、請求項1記載の発明において、米飯の炊き上がり状態を設定する操作手段を備え、前記制御手段は、前記所定の温度と前記最高温度との差分のうち、前記米飯の炊き上がり状態に対応して規定された割合分、前記所定の温度から上昇した温度を前記目標温度と設定するので、使用者の設定に応じて簡単に炊き上がり状態を調整できるという効果がある。
【0053】
請求項3記載の炊飯器は、請求項1または2記載の発明において、前記炊飯釜は外周面に鍔部を有する羽釜状であり、前記温度検出手段は前記鍔部の温度を検出するので、羽釜状の炊飯釜を用いた請求項1または2記載の炊飯器を実現できるという効果がある。
【0054】
請求項4記載の炊飯器は、請求項1乃至3の何れか記載の発明において、前記制御手段は、前記炊飯釜の加熱開始後、前記温度検出手段の検出温度が基準の温度を越えてから規定の時間経過するまでの間の検出温度の最大値と、前記規定の時間経過後の検出温度とを比較し、前記規定の時間経過後の検出温度が前記最大値より規定の温度分低下していなければ異常と判断して、前記炊飯釜の加熱を停止するので、前記温度検出手段の検出温度の変化特性を用いて異常事態を検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の炊飯器の一部を破断した側面断面図である。
【図2】同上の温度センサの取付方を模式的に示した図である。
【図3】同上の温度センサを炊飯釜に接触させる位置を説明する図である。
【図4】同上で、沸騰中の炊飯釜の内部の状態を説明する図である。
【図5】同上の温度センサの検出温度の変化特性を説明する図である。
【図6】同上の制御部のフローチャートである。
【図7】同上の温度センサを炊飯釜の別の場所に接触させた例を説明する図である。
【図8】従来の炊飯器の温度センサの検出温度の変化特性を説明する図である。
【符号の説明】
1 炊飯釜
2 炊飯器本体
3 ガスバーナ
4 外蓋
6 内蓋
7 制御部
8 操作部
9 温度センサ

Claims (4)

  1. 米と水とが入れられる炊飯釜と、該炊飯釜の開口部を覆う蓋体と、前記炊飯釜を加熱する加熱手段と、前記炊飯釜の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段の検出結果に基づき前記加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記温度検出手段は、前記炊飯釜の外面のうち前記炊飯釜に入れられた米と水よりも上方で且つ前記蓋体よりも下方となる位置の前記炊飯釜の温度を検出し、前記制御手段は、前記炊飯釜の加熱開始後、前記温度検出手段の検出温度が上昇から下降に転じた時点での最高温度から前記炊飯釜の加熱を停止する目標温度を設定し、前記検出温度が所定の温度まで低下した後、再上昇して前記目標温度に到達すると前記炊飯釜の加熱を停止することを特徴とする炊飯器。
  2. 米飯の炊き上がり状態を設定する操作手段を備え、前記制御手段は、前記所定の温度と前記最高温度との差分のうち、前記米飯の炊き上がり状態に対応して規定された割合分、前記所定の温度から上昇した温度を前記目標温度と設定することを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 前記炊飯釜は外周面に鍔部を有する羽釜状であり、前記温度検出手段は前記鍔部の温度を検出することを特徴とする請求項1または2記載の炊飯器。
  4. 前記制御手段は、前記炊飯釜の加熱開始後、前記温度検出手段の検出温度が基準の温度を越えてから規定の時間経過するまでの間の検出温度の最大値と、前記規定の時間経過後の検出温度とを比較し、前記規定の時間経過後の検出温度が前記最大値より規定の温度分低下していなければ異常と判断して、前記炊飯釜の加熱を停止することを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の炊飯器。
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