JP3177936B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP3177936B2
JP3177936B2 JP15482594A JP15482594A JP3177936B2 JP 3177936 B2 JP3177936 B2 JP 3177936B2 JP 15482594 A JP15482594 A JP 15482594A JP 15482594 A JP15482594 A JP 15482594A JP 3177936 B2 JP3177936 B2 JP 3177936B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度検出手段における
断線などによる故障の検出を改善した調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の炊飯器などの調理器にお
いて、鍋の温度を検出する温度検出手段としての負特性
サーミスタの断線故障検出機能は、特公平5−4620
3号公報などに開示される。これは、電源を投入して発
熱体である鍋加熱手段への通電を行ない、サーミスタの
出力を変化させた所定時間経過後に、サーミスタが所定
温度(例えば−20℃)以下であったならば、サーミス
タが断線などによる故障であると判断して、鍋加熱手段
に対する通電を停止するようにしている。一般に、断線
時におけるサーミスタの抵抗値は、低温度の検出時と同
じく無限大になっているため、鍋加熱手段を加熱せずに
断線検出を行うと、外気温度が極端に低い場合に、断線
状態であると誤検出される虞れが有るが、このように鍋
加熱手段を所定時間(例えば1分間)通電してから断線
検出を行うと、正常時には、サーミスタの検出温度が確
実に−20℃以上になっているはずの状態が、断線故障
時には、サーミスタの検出温度が−20℃未満のままに
なることから、外気温度が低い場合、あるいは、夜間に
タイマーを作動させ、気温の低い朝に調理を開始する場
合などにおいても、誤りなく確実に断線検出を行うこと
ができる。
【0003】一方、組立て時に調理器を検査する場合、
所定の加熱パターンにより鍋加熱手段を断続通電する調
理用の制御手段とは別に、鍋加熱手段を最高出力で連続
通電する検査用の制御手段を起動させて、鍋加熱手段に
対する加熱出力確認および加熱出力調節を短時間でかつ
確実に行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、サーミ
スタの断線故障検出を加熱開始後の所定時間経過した後
に行う構成は、外気温度が低い条件の下でも、誤検出を
起こす可能性がなく、信頼性が高いという利点がある。
しかし、こうした断線故障検出を検査時の制御手段にそ
のまま適用した場合、加熱開始後の所定時間が経過する
前に、鍋加熱手段に対する加熱出力確認および加熱出力
調節が終了してしまうと、それ以降所定時間が経過する
まで、サーミスタの断線検出のために、そのままの状態
で待機する必要があり、全体の検査時間が長くなるとい
う欠点が有る。また、この検査において、サーミスタの
断線が検出されると、一旦別のサーミスタに交換した後
に、再度同一の検査を行わなければならず、2倍の検査
時間を要することになる。しかも、サーミスタが断線し
ていた場合に、鍋内を空の状態で検査を行うと、所定時
間が経過するまでの間、最高出力で連続通電しているに
もかかわらず、鍋が急速に高温になっていることをサー
ミスタにより検出できない状態になっているため、異常
加熱により鍋収容部が変形したり、溶けたりする危険性
がある。
【0005】そこで本発明は上記事情に鑑み、調理時に
は誤検出を防止して信頼性を高め、検査時には検査時間
を短縮しつつ異常加熱を防止して、いずれの場合におい
ても温度検出手段の故障検出を確実に行うことのできる
調理器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の調理器は、鍋
と、この鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検
出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出温度に
基づき前記鍋加熱手段を所定の加熱パターンに従って通
電量および通電間隔を制御しながら通電して調理を行な
う調理制御手段と、前記鍋加熱手段を連続または断続通
電させる検査制御手段と、前記温度検出手段が所定の温
度以下の場合にこの温度検出手段の故障を判定して前記
鍋加熱手段の加熱を停止する故障検出手段とを備え、
記調理制御手段と前記検査制御手段のいずれかを選択で
き、前記故障検出手段は、前記調理制御手段による調理
時には調理開始後所定時間が経過した以降に前記温度検
出手段の故障検出を行ない、前記検査制御手段による検
査時には検査開始後直ぐに前記温度検出手段の故障検出
を行なうものである。
【0007】
【作用】調理制御手段を選択した場合の調理時には、調
理が開始してから所定時間経過し、鍋加熱手段により鍋
を加熱した後に、温度検出手段の故障検出が行われるた
め、外気温度が低い場合であっても、誤って温度検出手
段が断線していると誤検出される虞れはない。一方、
査制御手段を選択した場合の検査時には、作業環境をあ
る程度管理した条件で検査を行なうことが可能なため、
鍋を加熱する直後に温度検出手段の故障検出を行なって
も、誤検出される虞れはなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図8を参
照して説明する。先ず、調理器たる炊飯器の全体断面図
を示す図1において、1は上面3を開口した器本体であ
り、これは、鍋収容部たる内枠2と、この内枠2の外部
を囲むようにして設けられたプラスチック製の外枠3と
により構成される。4はアルミニウム材料を主体とした
被炊飯物を収容する容器としての鍋であり、この鍋4は
内枠2の収容時において、内枠2の上部に吊設状態に支
持される。鍋4の外面底部と側面下部には、鍋4を加熱
するための磁性金属材料からなる発熱層5が設けられ
る。
【0009】6,7は、鍋4を加熱する鍋加熱手段とし
て、内枠2の外面底部および側面下部に設けられた発熱
層5の誘導加熱用の誘導コイルであり、これらの誘導コ
イル6,7は、前記発熱層5に対して所定の間隔をおい
て配置される。また、8は誘導コイル6,7の外側を覆
うようにして取付け固定され、誘導コイル6,7からの
漏れ磁束を防止するコイルカバーである。9は温度検出
手段たる鍋センサであり、これは、鍋4の底面に対して
接触状態に設けられる。この鍋センサ9は鍋4の外面温
度を検出する負特性サーミスタ(図示せず)を備え、内
枠4の中央底部に形成された開口部10に出没可能に設け
られる。また、11は器本体1の下部に設けられた制御基
板であり、例えば、誘導コイル6,7に対して所定の高
周波電流を供給するインバータ回路などが内蔵される。
外枠3の底部および側部には、それぞれ吸気口12と排気
口13が設けられるとともに、吸気口12に対向して器本体
1の内部に送風機を構成する冷却ファン14とモータ15が
設けられ、冷却ファン14の回転により冷気を器本体1の
内部に導入することで、誘導コイル6,7や制御基板11
などを冷却するようにしている。
【0010】21は、前記鍋4の上部開口部を開閉自在に
覆う蓋体である。蓋体21は、例えばポリプロピレン樹脂
などからなる外蓋22と、この外蓋22の下側外周に沿って
設けられる外蓋カバー23と、外蓋22の下側に空間を形成
しつつ取り付けられたアルミニウム部材からなる放熱板
24とにより構成され、さらに、放熱板24の下部には、内
蓋押え25を介して鍋4の上面開口部を塞ぐ内蓋26が着脱
可能に設けられる。また、27は外蓋カバー23と放熱板24
との間に挾持された円環状の蓋パッキンであり、蓋体21
の閉塞時に、蓋パッキン27の下端が鍋4の上端フランジ
部に密着する。蓋体下面を形成する放熱板24の上面に
は、炊飯および保温中に放熱板24を加熱する蓋体加熱手
段として、コードヒータなどからなる蓋ヒータ28が設け
られるとともに、放熱板24の温度を検出する蓋温度検出
手段として、負特性サーミスタからなる蓋センサ29が設
けられる。蓋ヒータ28は、主に内枠2の保温用として内
枠2の外側面上部に設けられたコードヒータなどからな
る胴ヒータ30と並列回路を構成している。なお、31は鍋
4から発生する蒸気を外部に排出する蒸気口である。
【0011】次に、炊飯器の回路構成を図2に基づき説
明すると、41は制御基板11に搭載されたマイクロコンピ
ュータであり、これは周知のように、マイクロプロセッ
サを構成する制御装置42および演算装置43の他に、計時
装置44と、ROMおよびRAMなどなからなる記憶装置
45を備えている。マイクロコンピュータ41の入力側に
は、A/D変換器からなる入力装置46が接続され、この
入力装置46を介して、前述の鍋センサ9および蓋センサ
29とともに、炊飯や保温などの開始を行なう操作手段た
る操作スイッチ47と、鍋4の有無を検出する鍋検出セン
サ48が接続される。これに対して、マイクロコンピュー
タ41の出力側には出力装置49が接続され、この出力装置
49に、鍋4を電磁誘導加熱する誘導加熱手段50と、胴ヒ
ータ30および蓋ヒータ28を同時に通断電制御するトライ
アックなどのスイッチ手段を有するヒータ駆動手段51
と、冷却用のモータ15を駆動するモータ駆動手段52など
が接続される。出力装置49には、これらの他に、時刻な
どを表示する液晶表示器たるLCDと、動作状態などを
表示するLEDとを備えたLCD/LED表示手段53に
対する表示を制御する表示駆動手段54が接続されるとと
もに、タイマー炊飯の終了を告知するブザー55の鳴動を
制御するブザー駆動手段56が接続される。マイクロコン
ピュータ41は、操作スイッチ47の操作信号と、鍋センサ
9および蓋センサ29からの温度データと、制御基板11に
内蔵されたインバータ回路の入力電流の下限検出による
鍋検出信号と、計時装置44からの時間情報などにより、
予め記憶装置45に設定した制御シーケンスにしたがっ
て、誘導加熱手段50,蓋ヒータ28および胴ヒータ30,L
CD/LED表示手段53,ブザー55を制御する。なお、
57は出力装置49に接続され、停電時にマイクロコンピュ
ータ41の記憶手段45に記憶された内容を、マイコン駆動
手段58を介してバックアップする停電バックアップ手段
である。また、本実施例では、誘導コイル6,7の最大
出力は1200W,蓋ヒータ28および胴ヒータ30の最大
出力はいずれも50W程度のものを使用する。
【0012】前記誘導加熱手段50には、マイクロコンピ
ュータ41からの出力信号に基づき所定の高周波電流を供
給するとともに、この高周波電流値を可変しつつ誘導コ
イル6,7に対する通断電を制御する高周波電流調節手
段59が設けられる。そして、誘導コイル6,7に高周波
電流調節手段59から所定の高周波電流を供給すると、誘
導コイル6,7に交番磁界が発生して、誘導コイル6,
7に対向した発熱層5にそれぞれ渦電流が発生し、この
渦電流がジュール熱に変換されることで、発熱層5が発
熱して鍋4が加熱するようになっている。
【0013】次に、マイクロコンピュータ41の記憶装置
45に記憶される制御シーケンスの処理手順の構成を、図
3のブロック図に基づき説明する。同図において、61は
鍋センサ9および蓋センサ29の検出温度に基づき、誘導
コイル6,7、胴ヒータ30および蓋ヒータ28を所定の加
熱パターンに断続通電して調理を行う調理制御手段であ
り、本実施例のような炊飯器では、ひたし炊きからむら
し加熱に至る炊飯制御手段と、むらし加熱終了後鍋4内
を所定の温度に保温する保温制御手段が、この調理制御
手段61に該当する。また、62は誘導コイル6,7を起動
時より最高出力で連続通電させる検査制御手段であり、
この検査制御手段62は主に組立て検査時に処理実行され
る。
【0014】63は調理制御手段61あるいは検査制御手段
からの命令により、鍋センサ9あるいは蓋センサ29が断
線などによる故障を起こしているか否かを検出する故障
検出手段であり、これは、鍋センサ9あるいは蓋センサ
29の検出温度が所定の温度以下の低温度であった場合
に、これらの鍋センサ9および蓋センサ29の故障を判定
して誘導コイル6,7、胴ヒータ30および蓋ヒータ28の
加熱を停止するものである。本実施例では、故障検出手
段63が、鍋センサ9の故障を検出する鍋センサ故障検出
手段64と、蓋センサ29の故障を検出する蓋センサ故障検
出手段65とを備えているが、この故障検出手段63は、調
理制御手段61による調理時には、調理開始後所定時間が
経過した以降に鍋センサ9および蓋センサ29の故障検出
を行なうのに対して、検査制御手段62による検査時に
は、検査開始後直ぐに鍋センサ9および蓋センサ29の故
障検出を行なうように構成している点が注目される。
【0015】上記構成の炊飯器に関し、その作用を誘導
コイル6,7と、胴ヒータ30および蓋ヒータ28との通断
電を示す図4および図5のグラフと、図6乃至図8に示
すフローチャートに基づいて説明する。先ず、検査制御
手段62を選択した場合の検査時における手順を、図4お
よび図6に基づいて説明すると、ステップS1により検
査制御を開始すると、誘導加熱手段50の高周波電流調節
手段59は、誘導コイル6,7に対する出力を最高値にし
て連続通電する(ステップS2)。次いで、ステップS
3に移行すると、故障検出手段63は検査制御手段62から
の命令に基づいて、直ちに鍋センサ9の故障検出を行な
う。すなわち、鍋センサ故障検出手段64は、鍋センサ9
の検出温度が−20℃未満であるか否かを判定し、鍋セ
ンサ9の検出温度が−20℃未満で1秒以上継続した
ら、鍋センサ故障検出手段64は鍋センサ9が断線などに
よる故障を起こしたものと判定し、検査制御手段62の制
御よりも優先して、誘導コイル6,7の動作を強制的に
停止させる(ステップS4)。また、鍋センサ故障検出
手段64により、表示手段たるLCD/LED表示手段53
を介して、鍋センサ9が故障を起こした旨の表示を行な
うとともに(ステップS5)、使用者側で再操作される
ことを防止するために、操作スイッチ47をロックする。
一方、前記ステップS3において、鍋センサ9の検出温
度が−20℃以上の場合には、鍋センサ9は正常である
と判定して、次のステップS6の手順を実行する。
【0016】ステップS6において、故障検出手段63は
検査制御手段62からの命令に基づいて、蓋センサ29の故
障検出を行なう。すなわち、蓋センサ故障検出手段65
は、蓋センサ29の検出温度が−20℃未満であるか否か
を判定し、蓋センサ29の検出温度が−20℃未満で1秒
以上継続したら、蓋センサ故障検出手段65は蓋センサ29
が断線などによる故障を起こしたものと判定し、検査制
御手段62の制御よりも優先して、誘導コイル6,7の動
作を強制的に停止させる(ステップS6)。また、蓋セ
ンサ故障検出手段65により、LCD/LED表示手段53
を介して蓋センサ29が故障を起こした旨の表示を行ない
(ステップS7)、かつ、操作スイッチ47をロックす
る。この場合、LCD/LED表示手段53の故障表示
は、前記鍋センサ9の故障時における表示形態と異なる
ようにすることが、故障箇所をすぐに判断できる点で好
ましい。ステップS6において、蓋センサ29の検出温度
が−20℃以上の場合には、蓋センサ29は正常であると
判定して、ステップS2の手順に戻る。この後、誘導コ
イル6,7を最大出力に連続通電した状態で、加熱出力
確認や加熱出力調節などの各種検査が行なわれるが、鍋
センサ9の検出温度が所定の炊き上げ温度に達すると、
誘導コイル6,7の通電は停止される。
【0017】次に、図5のグラフ、および図7,図8の
フローチャートに基づき、調理制御手段61を選択した場
合の手順を説明する。鍋センサ9の故障検出を行うまで
の手順を示す図6のフローチャートにおいて、操作スイ
ッチ47を押圧操作して、炊飯制御を開始すると(ステッ
プS11)、調理制御手段61は鍋加熱手段たる誘導コイ
ル6,7を断続通電しながら、所定の加熱パターンで調
理制御を行なう(ステップS12)。先ず、ステップS
13では、調理制御手段61に基づくひたし炊き行程が行
なわれ、このひたし炊き行程では、誘導コイル6,7を
500W程度の低出力で1秒間通電して鍋4の有無を判
定し、鍋4が内枠2に収容されていないと判定された場
合には、直ちに切状態に移行する。これに対して、鍋4
が内枠2に収容されていると判定された場合には、ステ
ップS14にて、その後誘導コイル6,7を29秒断電
した状態で、鍋センサ9の検出温度を安定させ、30秒
の鍋検出期間が終了した後に、誘導コイル6,7を80
0Wの出力で50秒通電/10秒断電させながら、鍋セ
ンサ9の昇温期間であるひたし炊き加熱を開始する。こ
のとき、胴ヒータ30および蓋ヒータ28は、断電状態のま
まである。ステップS15において、ひたし炊き加熱の
開始後60秒が経過すると、調理制御手段61は鍋センサ
9がある程度昇温したものと判定し、次のステップS1
6に移行する。このステップS16では、調理制御手段
61からの命令に基づいて故障検出手段63が鍋センサ9の
故障検出を行ない、前記ステップS3と同様に、鍋セン
サ9の検出温度が−20℃未満で1秒以上継続したら、
鍋センサ故障検出手段64は鍋センサ9の故障を判定し
て、調理制御手段61の制御よりも優先して、誘導コイル
6,7の動作を強制的に停止させる(ステップS1
7)。また、ステップS18において、LCD/LED
表示手段53を介して鍋センサ9の故障表示を行ない、さ
らに、操作スイッチ47をロックする。一方、ステップS
16において、鍋センサ9の検出温度が−20℃以上の
場合、鍋センサ9は正常であると判定して、調理加熱手
段61の加熱パターンに基づく制御を優先的に実行する。
【0018】引き続き図7のフローチャートに基づき、
蓋センサ29の故障検出を行うまでの手順を説明すると、
ステップS21において、調理制御手段61により調理制
御が開始すると、図6のフローチャートに示すようなひ
たき炊き行程が行われるが(ステップS22)、このひ
たし炊き行程が15分経過すると(ステップS23)、
ステップS24に移行して、調理制御手段61は加熱制御
行程を継続して行なう。加熱制御行程では、誘導コイル
6,7が1200Wの出力で連続通電され、鍋4内の被
炊飯物が加熱されるが、次のステップS25において、
蓋センサ29の検出温度の上昇率が、60秒間で2℃以下
になるか、あるいは、鍋センサ9の検出温度が105℃
で180秒続く状態になったら、鍋4内の沸騰検知が完
了したものと判定し、ステップS26における安定制御
行程に移行する。この安定制御行程では、誘導コイル
6,7が1000Wの出力で10秒通電/5秒断電する
動作を繰り返すとともに、放熱板24の結露を防ぐため
に、胴ヒータ30および蓋ヒータ28も30秒通電/30秒
断電する動作を繰り返して、蓋体21の下面を構成する放
熱板24を加熱する(ステップS27)。そして、ステッ
プS28において、鍋センサ9の検出温度が120℃に
達すると、鍋4内は炊き上げ状態になったものと判定し
て、次のむらし行程に移行する(ステップS29)。
【0019】むらし行程では、鍋センサ9の検出温度が
101℃になるように、誘導コイル6,7を加熱制御す
るとともに、蓋センサ29の検出温度が110℃になるよ
うに、蓋ヒータ28および胴ヒータ30を加熱制御する。ま
た、直ちにステップS30に移行して、調理制御手段61
からの命令に基づいて故障検出手段63が蓋センサ29の故
障検出を行ない、前記ステップS6と同様に、蓋センサ
29の検出温度が−20℃未満で1秒以上継続したら、蓋
センサ故障検出手段65は蓋センサ29の故障を判定して、
調理制御手段61の制御よりも優先して、誘導コイル6,
7、胴ヒータ30および蓋ヒータ28の全加熱動作を強制的
に停止させる(ステップS31)。また、ステップS1
8において、LCD/LED表示手段53を介して鍋セン
サ9の故障表示を行ない、さらに、操作スイッチ47をロ
ックする。この場合も検査時と同様に、鍋センサ9の故
障時と蓋センサ29の故障時とで、LCD/LED表示手
段53の表示が異なる表示形態となることが好ましい。
【0020】ステップS30で、蓋センサ29の検出温度
が−20℃以上の場合、蓋センサ29は正常であると判定
して、ステップS33に移行する。そして、このステッ
プS33で、むらし行程が15分経過すると、ステップ
S34に移行し、鍋4内を所定の保温温度に制御する保
温行程が行われる。
【0021】本実施例は、通常の調理時には、外気温度
などの使用環境が特定できないのに対して、製品組み立
て時には、作業環境がある程度特定できる点に着目し、
調理時には、誘導コイル6,7を通電してから所定時間
経過した後に、鍋センサ9の故障検出を行ない、検査時
には、誘導コイル6,7を通電した直後に、鍋センサ9
の故障検出を行なうように構成している。すなわち、調
理時の使用環境は、地域,季節などによって異なるた
め、例えば、タイマーを使用して自動的に朝方調理を行
なう際に、外気温度が−20℃未満の著しく低い場合に
は、調理開始直後に鍋センサ9の断線検出を行うと、誤
検出する虞れがあるが、本実施例では、120℃以上の
温度に昇温する加熱動作を行なった後に、鍋センサ9の
断線検出を行なうので、誤って断線であると判定される
虞れがない。一方、組立て時には、外気温度が−20℃
以上に管理された条件で検査を行なうことが可能なた
め、この条件で加熱動作開始直後に鍋センサ9の断線検
出を行なっても、誤検出する虞れはない。したがって、
従来とは異なり、サーミスタの断線検出が即座に判定さ
れるため、検査時間の短縮化を図れるとともに、鍋セン
サ9を交換した後も、他の加熱出力確認や加熱出力調節
を再検査する必要がない。さらに、鍋センサ9が断線し
ていたときに、鍋4内を空の状態で検査する場合、従来
は、鍋センサ9を最高出力で連続通電しているにもかか
わらず、所定時間が経過するまでの間、鍋が急速に高温
になっていることをサーミスタにより検出できない状態
になっているため、異常加熱により器本体1が変形した
り、溶けたりする危険性があったが、本実施例では、検
査開始後直ぐに鍋センサ9および蓋センサ29の断線検出
が行なわれるため、鍋センサ9が断線していると強制的
に誘導コイル6,7の加熱が停止して、その故障箇所を
表示することができる。このため、安心して空炊き通電
を行うことが可能となる。
【0022】なお、本実施例では、鍋センサ9および蓋
センサ29の断線検出の条件を、検出温度が−20℃未満
であるか否かで判定しているが、これを−50℃未満程
度ににすれば、通常の調理時において使用環境のばらつ
きがさらに大きくても、誤って断線していると誤検出さ
れる虞れが回避される。しかし、この場合、通常の調理
時に使用する温度の上限を仮に120℃とすると、鍋セ
ンサ9および蓋センサ29の温度管理範囲が広がって、サ
ーミスタの抵抗値変化を入力装置46によりA/D変換す
る際の分解度、すなわち、温度管理精度が悪化し、炊飯
時に焦げが強くなったり、保温時に保温温度のばらつき
が大きくなるなどの影響を生じる。したがって、温度管
理精度を悪化させないために、鍋センサ9および蓋セン
サ29の断線検出の条件は、本実施例のように検出温度が
−20℃未満であるか否かで判定することが望ましい。
さらに、この断線検出の条件は、組立て作業場内の下限
環境に依存することから、検出温度が−5℃未満を判定
条件としても実質上問題は生じない。サーミスタの抵抗
値が直線的に変化すると仮定するならば、A/D変換時
に鍋センサ9および蓋センサ29の検出温度範囲を256
等分すると、この検出温度範囲が−50℃〜120℃の
場合、0.66℃単位に変換されるが、検出温度範囲が
−5℃〜120℃の場合、0.49℃単位に変換され、
一層温度管理精度を向上させることができる。
【0023】以上のように本実施例の炊飯器は、請求項
1に対応して、鍋4と、この鍋4を加熱する誘導コイル
6,7と、鍋4の温度を検出する鍋センサ9と、鍋セン
サ9の検出温度に基づき誘導コイル6,7を所定の加熱
パターンに従って通電量および通電間隔を制御しながら
通電して調理を行なう調理制御手段61と、誘導コイル
6,7を連続または断続通電させる検査制御手段62と、
鍋センサ9が所定の温度以下の場合にこの鍋センサ9の
故障を判定して誘導コイル6,7の加熱を停止する故障
検出手段63とを備え、故障検出手段63は、調理制御手段
61による調理時には調理開始後所定時間が経過した以降
に鍋センサ9の故障検出を行ない、検査制御手段62によ
る検査時には検査開始後直ぐに鍋センサ9の故障検出を
行なうものである。したがって、通常の調理時には、加
熱を開始してから所定時間経過した後に、鍋センサ9の
断線検出を行うことで、鍋センサ9の誤検出を防止して
信頼性を高めることができる。また、検査時には、検査
開始後直ぐに温度検出手段の故障検出を行うため、全体
の検査時間を短縮できるとともに、鍋センサ9の断線時
には直ちに誘導コイル6,7への加熱が停止されるた
め、器本体1内部の異常加熱を防止することが可能とな
る。検査時には、使用環境がある程度管理されているた
め、検査開始後直ぐに温度検出手段の故障検出を行って
も、誤って鍋センサ9が断線していると誤検出される虞
れはなく、検査時および調理時のいずれにおいても、鍋
センサ9の故障検出を確実に行うことができる。
【0024】また、実施例上の効果としては、上記請求
項1の構成において、鍋センサ9の検出温度が−20℃
未満の場合に鍋センサ9の故障を判定するように故障検
出手段62を構成すれば、温度管理精度を悪化させること
なく、請求項1の作用,効果を奏することができる。さ
らに、鍋センサ9の検出温度が−5℃未満の場合に鍋セ
ンサ9の故障を判定するように故障検出手段62を構成す
れば、温度管理精度を一層向上できる。
【0025】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。例えば、実施例に示す誘導加熱方
式以外の炊飯器に対しても、本発明を適用できることは
勿論である。また、炊飯器以外の調理器についても、同
様の作用,効果を発揮する。
【0026】
【発明の効果】本発明の調理器は、鍋と、この鍋を加熱
する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検出する温度検出手
段と、前記温度検出手段の検出温度に基づき前記鍋加熱
手段を所定の加熱パターンに従って通電量および通電間
隔を制御しながら通電して調理を行なう調理制御手段
と、前記鍋加熱手段を連続または断続通電させる検査制
御手段と、前記温度検出手段が所定の温度以下の場合に
この温度検出手段の故障を判定して前記鍋加熱手段の加
熱を停止する故障検出手段とを備え、前記調理制御手段
と前記検査制御手段のいずれかを選択でき、前記故障検
出手段は、前記調理制御手段による調理時には調理開始
後所定時間が経過した以降に前記温度検出手段の故障検
出を行ない、前記検査制御手段による検査時には検査開
始後直ぐに前記温度検出手段の故障検出を行なうもので
あり、調理時には誤検出を防止して信頼性を高め、検査
時には検査時間を短縮しつつ異常加熱を防止して、いず
れの場合においても温度検出手段の故障検出を確実に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の断面図であ
る。
【図2】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図3】同上制御シーケンスの処理手順を示すブロック
図である。
【図4】同上検査時における温度変化および通断電制御
を示すグラフである。
【図5】同上調理時における温度変化および通断電制御
を示すグラフである。
【図6】同上検査時における手順を示すフローチャート
である。
【図7】同上調理時における鍋センサの故障検出の手順
を示すフローチャートである。
【図8】同上調理時における蓋センサの故障検出の手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4 鍋 6,7 誘導コイル(鍋加熱手段) 9 鍋センサ(温度検出手段) 61 調理制御手段 62 検査制御手段 63 故障検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋と、この鍋を加熱する鍋加熱手段と、
    前記鍋の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出
    手段の検出温度に基づき前記鍋加熱手段を所定の加熱パ
    ターンに従って通電量および通電間隔を制御しながら通
    電して調理を行なう調理制御手段と、前記鍋加熱手段を
    連続または断続通電させる検査制御手段と、前記温度検
    出手段が所定の温度以下の場合にこの温度検出手段の故
    障を判定して前記鍋加熱手段の加熱を停止する故障検出
    手段とを備え、前記調理制御手段と前記検査制御手段の
    いずれかを選択でき、前記故障検出手段は、前記調理制
    御手段による調理時には調理開始後所定時間が経過した
    以降に前記温度検出手段の故障検出を行ない、前記検査
    制御手段による検査時には検査開始後直ぐに前記温度検
    出手段の故障検出を行なうものであることを特徴とする
    調理器。
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