JP3447273B2 - 昇降振れ止め装置 - Google Patents

昇降振れ止め装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杭の回転圧入施工
時に杭芯の振れを防止するための振れ止め装置に関し、
特に羽根を複数備えた杭に対応してリーダに沿って作業
機とともに昇降可能な昇降振れ止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基礎杭を打ち込むための鋼管圧入工法で
は、杭打機本体に立設したリーダに対してオーガを昇降
可能に装着し、そのオーガに連結した鋼管杭を回転させ
ながら圧入していく。そうした場合、杭芯の振れを防止
して鋼管杭が真っ直ぐに掘進できるようにするため、リ
ーダの下端には鋼管杭をガイドする振れ止め装置が設け
られている。その振れ止め装置は、リーダの下端に固定
され、鋼管杭を軽くホールドするためのガイド部材を有
し、そのガイド部材が、鋼管杭をくわえ込めるように左
右に開閉可能な構造となっている。一方、鋼管杭には、
主に掘進時に推進力を得るための羽根を下端にのみ備え
たものと、推進力に加えて打ち込んだ際に基礎杭として
より安定するために複数の羽根を備えたものとがある。
【0003】前者の鋼管杭の場合には、振れ止め装置が
一旦杭をホールドすればその後羽根が振れ止め装置に干
渉することはないが、後者の鋼管杭の場合には、羽根が
何度も振れ止め装置を通過するため、その度にガイド部
材を開閉させなければならず、特に羽根の数が多く軸部
が短い場合には振れ止め装置として機能させることがで
きなかった。そこで、こうした複数の羽根を備えた鋼管
杭に対応するものとして、作業機とともにリーダに沿っ
て昇降可能な昇降振れ止め装置が従来から利用されてい
る。ここで、図9は、従来の昇降振れ止め装置を装着し
た杭打機を示した図である。そして、本例で挙げる鋼管
杭100は、図示するように合計4枚の羽根100a〜
100dを有するものである。
【0004】杭打機110は、立設されたリーダ111
に作業機としてオーガ120が装着され、鋼管杭100
がそのオーガ120から回転駆動を受けるようにして連
結されている。鋼管杭100をガイドする昇降振れ止め
装置130は、ガイドギブ131を有し、オーガ120
のガイドギブ121と同様にガイドロッド112を摺動
可能に把持し、リーダ111に沿って昇降できるように
装着される。そして、オーガ120の下にチェーン12
5によって吊設され、オーガ120に同調して下降でき
るようになっている。この昇降振れ止め装置130は、
あまり高い位置で支持するようにしても、ガイド効果が
効かずに鋼管杭100に芯振れが生じてしまう。そのた
め、鋼管杭100の中点以下が良く、図示するように下
から第2から第3番目の羽根100b,100cの間に
昇降振れ止め装置130が配置される。
【0005】そこで、オーガ120の駆動によって鋼管
杭100に回転が与えられると、羽根100a…による
推進力によって鋼管杭100が地中へと掘進する。そう
した鋼管杭100の掘進に従ってオーガ120も下降
し、オーガ120に吊された昇降振れ止め装置130も
同様に下降することとなる。しかし、昇降振れ止め装置
130は、リーダ111下端のストッパ113に当たる
位置までしか下降することができず、その後は固定のも
のと同様にその高さで鋼管杭100をガイドすることと
なる。このとき昇降振れ止め装置130を吊っていたチ
ェーン125は、昇降振れ止め装置130上のチェーン
箱132に収められていく。
【0006】そして、更に鋼管杭100が掘進した場
合、羽根100b,100c間の軸部が通過する間では
昇降振れ止め装置130はそのままにし、羽根100c
が昇降振れ止め装置130と干渉する位置に降りてきた
ところでガイド部材を開けて羽根100cとの干渉を回
避する。その後はガイド部材を開けたままにしておく。
鋼管杭100は、ある程度地中に入り込めば芯振れへの
配慮は不要となるからである。よって、こうした昇降振
れ止め装置130によれば、複数の羽根100a〜10
0dを有する鋼管杭100の場合でも繰り返しガイド部
材を開け閉めすることなく杭芯の振れを防止することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た昇降振れ止め装置130を使用した場合、オーガ12
0の下降が昇降振れ止め装置130によって制限されて
しまい、鋼管杭100の打ち込み量がその分だけ少なく
なってしまう問題があった。それは、昇降振れ止め装置
130がオーガ120と同じくガイドロッド112を把
持して昇降するので、オーガ120のガイドギブ121
が昇降振れ止め装置130のガイドギブ131とリーダ
111の下端部分で突き当たってしまい、オーガ120
にとって本来下降可能なストロークが得られなくなるか
らである。そして、こうしたことは次のような点で不都
合であった。
【0008】回転圧入した鋼管杭100は、施工条件に
よって例えば上端部分を地面から突き出させる場合や、
その突き出し分を地面の高さに合わせて切断する場合な
どがある。しかし、その際、打ち込み量が足らないため
に杭の突き出し量が多くなると、高さを合わせるために
打ち込み作業や切断作業などの後処理が必要になって施
工工数が増えてしまう。また、突き出し量が多いために
鋼管杭100の切断部分が長くなり、基礎杭としてはよ
り深く打設されていることが好ましいが、地中に埋まっ
た鋼管杭100の長さがその分短くなってしまう。従っ
て、このようなことから、昇降振れ止め装置130を使
用した場合でも、オーガ120のストロークを十分に活
かし、リーダ111の下端まで下降させて杭打ちできる
ようにすることが望まれている。
【0009】そこで、本発明は、リーダを昇降するオー
ガなど、作業機のストロークの無駄をなくした昇降振れ
止め装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の昇降振れ止め装
置は、回転圧入時の杭の芯振れを防止すべく当該杭をホ
ールドし、杭に設けられた羽根の通過に際して干渉を回
避すべく開閉可能にした一対のガイド部材と、リーダの
ガイドロッドを摺動可能に把持するガイドギブとを有
し、杭を回転圧入させる作業機に吊設されてリーダに沿
って作業機とともに下降可能な杭打機の昇降振れ止め装
置であって、前記ガイドギブを開閉可能に設け、前記リ
ーダに沿って下降した下限位置でリーダ側に支持させる
支持手段を有することを特徴とする。
【0011】また、本発明の昇降振れ止め装置は、前記
支持手段が、装置本体に嵌合孔が形成され、リーダ側に
立設された嵌合棒を当該嵌合孔に挿入させて装置本体を
嵌合支持させるものであることを特徴とする。また、本
発明の昇降振れ止め装置は、前記ガイドギブに形成され
た位置決孔と、装置本体側に形成された位置決孔とを重
ねて固定ピンを挿入することにより、前記ガイドロッド
を把持して閉じた状態と前記ガイドロッドから外して開
いた状態とに前記ガイドギブを固定させるものであるこ
とを特徴とする。
【0012】よって、本発明によれば、ガイドギブをリ
ーダのガイドロッドから外すことで作業機のガイドギブ
との干渉を回避することができ、作業機をリーダの下端
へと更に下降させることが可能となった。そのため、こ
れまで昇降振れ止め装置のガイドギブによって生じてい
た作業機のストロークの無駄をなくすことができた。ま
た、嵌合孔に嵌合棒を差し込む簡易な構成で、ガイドギ
ブをガイドロッドから外しても昇降振れ止め装置をリー
ダ側に支持させることができる。更に、固定ピンの差し
替えによる簡単な操作によって、通常のガイドギブとし
て使用することができ、また開いた状態でガイドギブを
退避させた状態にさせることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る昇降振れ止め
装置の一実施形態について、図面を参照しながら以下に
説明する。図1は、本実施形態の昇降振れ止め装置を示
したガイド時の平面図であり、図2は、非ガイド時の平
面図である。また、図3は、リーダ下端に位置する昇降
振れ止め装置を示したガイド時の側面図であり、図4
は、同位置における非ガイド時の正面図である。本実施
形態の昇降振れ止め装置1は、図9で示した前記従来例
のものと同様に、リーダ111に装着されたオーガ12
0にチェーン125で吊されている(図5参照)。そし
て、そのオーガ120には、複数の羽根100n(n=
a,b,c,d)を備えた鋼管杭100が連結されてい
る。
【0014】昇降振れ止め装置1は、そうした鋼管杭1
00の芯振れを防止するガイド部材として開閉ガイド
2,2が設けられており、この開閉ガイド2,2も鋼管
杭100をくわえ込み、また解放できるように左右に開
閉可能な構造となっている。開閉ガイド2,2は左右対
称で、鋼管杭100の径に合わせた曲率のガイド面2
a.2aを有しており、図1に示すようにくわえ込んだ
支持状態では鋼管杭100との間に僅かな隙間が設けら
れるようにして、軽くホールドするように設計されてい
る。そうした開閉ガイド2,2は、装置本体10の支持
ブラケット3,3に軸支され、揺動自在に取り付けられ
ている。
【0015】そして、開閉ガイド2,2は、図1に示す
ように鋼管杭100をホールドした状態で開かないよう
に、両先端の位置決孔2b,2b(図2参照)に挿入し
た固定ピン21で留められるようになっている。一方、
羽根100nが昇降振れ止め装置1を通過する場合に
は、開閉ガイド2,2を図1及び図2の二点鎖線で示す
羽根100nとの干渉範囲から退避させておく必要があ
る。そのため、昇降振れ止め装置1は、図2に示すよう
に開いた状態で開閉ガイド2,2を固定できるように、
その開閉ガイド2,2と支持ブラケット3,3とに形成
された位置決孔2c,2cと位置決孔3a,3a(図1
参照)とを重ね、そこに固定ピン22,22を挿入する
ことで留められるようになっている。
【0016】次に、昇降振れ止め装置1は、前述したよ
うに本実施形態でも杭打機のリーダ111に沿って昇降
可能な構成を有するものである。そのリーダ111は、
図1に示すように断面がほぼ正方形の筒状体であり、前
方2箇所の角部にガイドロッド112,112がリーダ
全長にわたって溶接されて一体になっている。昇降振れ
止め装置1は、そうしたリーダ111の前方に配置さ
れ、ガイドロッド112,112を両外側から把持する
ガイドギブ5,5が設けられている。このガイドギブ
5,5は、図3に示すように昇降振れ止め装置1の自重
によるモーメントを支えるため、装置本体10よりも背
を高くして形成されている。よって、従来からこのガイ
ドギブ5,5の高さ寸法だけオーガの下降が制限され、
固定振れ止め装置140を使用すれば下降可能な下端部
分のストローク分が無駄になっていた。なお、固定振れ
止め装置140は、図3に一部を示すように、リーダ1
11の下端にストッパ113から前方に突設されてい
る。
【0017】そこで、本実施形態では、更にオーガが下
降できるように、下降進路を妨げる昇降振れ止め装置1
のガイドギブ5,5をガイドロッド112,112から
外すこができるようにした。具体的には、昇降振れ止め
装置1のガイドギブ5,5を開閉ガイド2,2と同様に
開閉可能とした。ガイドギブ5,5は、開閉ガイド2,
2と同軸上に支持ブラケット3,3に軸支され、揺動自
在に取り付けられている。そして、ガイドギブ5,5も
開閉した位置で位置決めするための位置決孔5c,5c
が形成され、ガイドロッド112,112を把持する場
合には、図1に示すように支持ブラケット3の位置決孔
3b,3b(図2参照)と重なった位置で固定ピン2
2,22を挿入して留められるようになっている。一
方、開いた場合には、図2に示すように支持ブラケット
3,3の位置決孔3a,3a(図1参照)と重なった位
置で固定ピン22,22を挿入して留められるようにな
っている。
【0018】オーガ120に吊された昇降振れ止め装置
1は、図3及び図4に示すように、装置本体10の中央
上面にチェーン125を収納するチェーン箱11が設け
られ、そのチェーン箱11内に立設された取付金具12
にチェーン125が連結されている。そして、その取付
金具12を挟んだ2箇所に装置本体10を上下に貫く嵌
合孔13,13が形成されている。一方、リーダ111
下端の固定振れ止め装置140には、昇降振れ止め装置
1の嵌合孔13,13と重なる位置に2本の嵌合棒1
5,15が垂直に立設されている。更に、嵌合棒15,
15には、装置本体10を受けるためのつば15aが溶
接されている。従って、この嵌合棒15,15に嵌合孔
13,13がはまり合い、装置本体10がつば15aに
乗ることで、昇降振れ止め装置1がリーダ111側に支
持されるようになっている。
【0019】続いて、こうした構成の昇降振れ止め装置
1についてその作用を説明する。図5乃至図8は、鋼管
杭100の打ち込み過程を示した図である。先ず、図5
に示すようにリーダ111の上方に位置するオーガ12
0に鋼管杭100が連結される。このとき昇降振れ止め
装置1は、閉じたガイドギブ5,5によってガイドロッ
ド112を把持し(図1参照)、リーダ111に沿って
昇降自在な状態となっており、オーガ120から垂らさ
れたチェーン125によって吊されている。鋼管杭10
0をオーガ120に連結する際には、開閉ガイド2,2
は図2に示すように左右に広げられ、鋼管杭100との
干渉を回避している。そして、オーガ120に鋼管杭1
00を連結した後、開閉ガイド2,2を図1に示すよう
に閉じて鋼管杭100の軸部を軽くをホールドし、その
開閉ガイド2,2を固定ピン21で留める。本例の場合
も鋼管杭100が4枚の羽根100a〜100dを有す
るものについて説明する。そのため、昇降振れ止め装置
1は、図5に示すように第2、第3の羽根100b,1
00cの間に配置される。
【0020】そこで、オーガ120が駆動して鋼管杭1
00に回転が与えられると、羽根100aの推進力によ
って図6のように鋼管杭100が地中へと掘進する。オ
ーガ120は、鋼管杭100の掘進に従って下降し、オ
ーガ120に吊された昇降振れ止め装置1も同様にリー
ダ111に沿って下降することとなる。昇降振れ止め装
置1は、こうして下降しながらもそれ自身はガイドギブ
5,5によって横ズレすることがないので、ガイド面2
a,2aで囲った鋼管杭100の芯振れを確実に防いで
いる(図1参照)。そして、リーダ111の下端まで下
降した昇降振れ止め装置1は、つば15aに当たる位置
で止められ(図6参照)、その後は停止した状態で鋼管
杭100の芯振れを防止する。
【0021】昇降振れ止め装置1は、つば15aに止め
られるまで作業開始状態と同様に羽根100bの直ぐ上
に位置して鋼管杭100の掘進に合わせて下降する(図
6参照)。従って、下降が止められた後も次の羽根11
1cが降りてくるまではそのままの状態で鋼管杭100
をガイドすることができる。そして、図7に示すように
羽根100cが昇降振れ止め装置1を通過するところま
で鋼管杭100が掘進したところで、オーガ120を一
旦止めて開閉ガイド2,2とガイドギブ5,5を共に図
2に示すように開ける。このとき、昇降振れ止め装置1
は、つば15aに当たる際、装置本体10の嵌合孔1
3,13に嵌合棒15,15が突き刺さって嵌合するの
で、ガイドギブ5,5を外してもその位置でリーダ11
1側に支えられている。
【0022】開閉ガイド2,2とガイドギブ5,5を開
けるには、固定ピン21,22,22を外して揺動自在
にした後、共に左右に開き、支持ブラケット3の位置決
孔3a,3aに各位置決孔2c,2c,5a,5aを重
ねて固定ピン22,22を差し込む。これによって、開
閉ガイド2,2とガイドギブ5,5が開いた状態で固定
され、昇降振れ止め装置1の上方に位置していた羽根1
00c,100dの通過が可能となる。また、オーガ1
20のガイドギブ121がガイドロッド112を摺動し
て下降するための進路をあけることができる。昇降振れ
止め装置1は、こうして羽根111cの通過の際に開閉
ガイド2,2及びガイドギブ5,5を一旦開ければ、そ
れ以降はその状態で鋼管杭100の打ち込みを継続す
る。鋼管杭100は、ある程度地中に入り込めば地盤に
よって支えられるので、振れ止めを行う必要がなくなる
からである。
【0023】そこで、再びオーガ120を駆動して更に
鋼管杭100を掘進させ、図8に示すように地中へと埋
め込む。図8は、オーガ120による最終打ち込み状態
であり、オーガ120が下限位置まで下降した状態を示
している。このとき、昇降振れ止め装置1のガイドギブ
5,5はオーガ120の外に位置し、チェーン箱11は
オーガ120の中に入ってオーガ120との干渉を回避
している。そして、本実施形態の昇降振れ止め装置1で
は、こうして干渉を回避することで、ガイドギブ121
の進路を妨げるものがなくなったオーガ120をより下
方へ下降させることが可能となった。
【0024】具体的には、従来は高さY1で昇降振れ止
め装置1のガイドギブ5に当たってしまい、それ以上オ
ーガ120を下降させることができなかったが、本実施
形態では高さY2まで下降させることができるようにな
った。そのため、オーガ120などの作業機がリーダ1
11に沿って下降する際、リーダ111の下端部分にお
けるストロークの無駄をなくすことができた。そして、
こうしたことにより杭の打ち込み不足による再打ち込み
が不要になったり、杭の切断部分が長くなってしまって
打ち込み量がその分少なくなるような不都合が解消され
た。
【0025】また、ガイドギブ5,5を外してしまえば
昇降振れ止め装置1の支えを失うところ、嵌合孔13,
13に嵌合棒15,15を差し込む簡易な構成で昇降振
れ止め装置1をリーダ111側に支持させることができ
る。更に、固定ピン22,22の差し替えによる簡単な
操作によって、ガイドギブ5,5をガイドロッド11
2,112に摺動可能に把持させて機能させることがで
き、また開いた状態で退避させた状態にさせることがで
きる。
【0026】以上、昇降振れ止め装置の一実施形態につ
いて説明したが、本発明は、前記実施形態のものに限定
されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変
更が可能である。例えば、前記実施形態にでは、嵌合棒
が振れ止め装置の嵌合孔内に刺さり込んでガイドギブを
外した際にも振れ止め装置が支持されるようにしたが、
逆に振れ止め装置の方に嵌合棒を設けても良いし、更に
別の支持手段によって振れ止め装置をリーダに支えられ
るようにしても良い。
【0027】
【発明の効果】本発明は、ガイドギブを開閉可能に設
け、リーダに沿って下降した下限位置でリーダ側に支持
させる支持手段を有する構成としたので、リーダを昇降
するオーガなど、作業機のストロークの無駄をなくした
昇降振れ止め装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降振れ止め装置を示したガイド時の平面図で
ある。
【図2】昇降振れ止め装置を示した非ガイド時の平面図
である。
【図3】昇降振れ止め装置を示したリーダ下端に位置す
るガイド時の側面図である。
【図4】昇降振れ止め装置を示したリーダ下端に位置す
る非ガイド時の正面図である。
【図5】昇降振れ止め装置を装着した杭打機の回転圧入
前を示した図である。
【図6】昇降振れ止め装置を装着した杭打機の回転圧入
時を示した図である。
【図7】昇降振れ止め装置を装着した杭打機の回転圧入
時を示した図である。
【図8】オーガが下限位置まで下降した状態での昇降振
れ止め装置を示した図である。
【図9】従来の昇降振れ止め装置を装着した杭打機を示
した図である。
【符号の説明】
1 昇降振れ止め装置 2 開閉ガイド 3 支持ブラケット 5 ガイドギブ 13 嵌合孔 15 嵌合棒 100 鋼管杭 110 杭打機 111 リーダ 112 ガイドロッド 120 オーガ 100n 羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 隆典 名古屋市熱田区三本松町1−1 日本車 輌製造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−170395(JP,A) 実開 昭63−171440(JP,U) 実開 平4−99784(JP,U) 実開 昭61−71630(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 7/00 E02D 7/16 E02D 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転圧入時の杭の芯振れを防止すべく当
    該杭をホールドし、杭に設けられた羽根の通過に際して
    干渉を回避すべく開閉可能にした一対のガイド部材と、
    リーダのガイドロッドを摺動可能に把持するガイドギブ
    とを有し、杭を回転圧入させる作業機に吊設されてリー
    ダに沿って作業機とともに下降可能な杭打機の昇降振れ
    止め装置において、 前記ガイドギブを開閉可能に設け、前記リーダに沿って
    下降した下限位置でリーダ側に支持させる支持手段を有
    することを特徴とする昇降振れ止め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の昇降振れ止め装置にお
    いて、 前記支持手段は、装置本体に嵌合孔が形成され、リーダ
    側に立設された嵌合棒を当該嵌合孔に挿入させて装置本
    体を嵌合支持させるものであることを特徴とする昇降振
    れ止め装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の昇降振
    れ止め装置において、 前記ガイドギブに形成された位置決孔と、装置本体側に
    形成された位置決孔とを重ねて固定ピンを挿入すること
    により、前記ガイドロッドを把持して閉じた状態と前記
    ガイドロッドから外して開いた状態とに前記ガイドギブ
    を固定させるものであることを特徴とする昇降振れ止め
    装置。
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