JP3445235B2 - ロフト梯子装置 - Google Patents

ロフト梯子装置

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JP3445235B2
JP3445235B2 JP2000284232A JP2000284232A JP3445235B2 JP 3445235 B2 JP3445235 B2 JP 3445235B2 JP 2000284232 A JP2000284232 A JP 2000284232A JP 2000284232 A JP2000284232 A JP 2000284232A JP 3445235 B2 JP3445235 B2 JP 3445235B2
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健一 細川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中二階等の階上室
とその下の階下室との間を行き来するのに使用するロフ
ト梯子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の内部空間を有効活用して住宅の多
機能化の要請に対応するために、天井の上方に屋根裏部
屋を設けて物置にしたり、部屋の内部に中二階部屋を設
けて寝床にすることが行われており、このような屋根裏
部屋や中二階部屋(以下、ロフトという。)を設ける場
合、その部屋と階下室との間を行き来するためのロフト
梯子装置が必要となる。かかるロフト梯子装置として
は、上端部における上下方向に離れた位置に上下二段の
フックが設けられた梯子本体と、壁面の上部に固定され
かつフックが着脱自在に掛止される取付パイプとから構
成されたものが既に市販されている。
【0003】この市販のロフト梯子装置は、上段側のフ
ックを壁面側の取付パイプに引っ掛けて梯子本体を壁面
に立てかけることによって使用され、また、不要時に
は、下段側のフックを前記取付パイプに引っ掛けて梯子
本体を壁面に近接させて垂直状態に吊り下げることによ
り、壁面側に収納できるようになっている。しかし、こ
の市販のロフト梯子装置では、梯子本体を立てかけ状態
の使用姿勢から不要時の収納姿勢に切り換えるためには
(この逆の場合も同様)、梯子本体そのものを自力で持
ち上げ、この状態で上段側のフックから下段側のフック
に掛け直す必要があるため、梯子本体を姿勢変更する作
業が非常に重労働でかつ面倒であるという欠点がある。
【0004】そこで、梯子本体を階下床面に沿ってスラ
イドさせるだけでその姿勢変更を簡単に行えるようにし
たロフト梯子装置が既に開発されており、この従来のロ
フト梯子装置は、壁面に固定された支持フレームと、こ
の支持フレームに対して上端部が上下方向に移動自在で
かつ回動自在に連結された梯子本体と、梯子本体の下端
に設けられかつ階下床面に対して転動自在に当接するロ
ーラと、を備えている(特開平9−279971号公報
参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のロフト梯子
装置では、ローラを介して梯子本体の下端部を階下床面
に対してスライドさせる構造になっていることから、梯
子本体を使用姿勢や収納姿勢に適切に保持するために、
そのローラが前後に簡単に移動しないように位置決めす
るストッパーを階下床面に設けている。しかるに、かか
るストッパーを階下床面に設けて梯子本体の姿勢を保持
する手段では、当該ストッパーを設ける分だけ梯子装置
の施工コストが高くなるとともに、居住者がストッパー
に足を引っ掛けて転倒する恐れがあり、新たに安全上の
問題も発生する。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、階下床
面にストッパーを設けなくても梯子本体の姿勢を適切に
保持できるようにして、施工コストの増大や安全性の低
下を招来することなく、梯子本体の設置及び収納を容易
に行うことができるロフト梯子装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明は、使用姿勢と収納姿勢のいずれかに切り換え自在と
なるように梯子本体の上端部が支持フレームに対して上
下方向に移動自在でかつ回動自在に連結されているロフ
ト梯子装置において、使用姿勢になっている前記梯子本
体の下端部がいったん壁面から遠ざかる斜め上方に浮上
してから、階下床面に対して浮上したままほぼ水平方向
前記壁面に近づく軌跡をたどり収納姿勢になるよう
に、当該梯子本体を揺動させるリンク機構を前記支持フ
レームに設けたものである。
【0008】上記の本発明によれば、使用姿勢の梯子本
体を収納姿勢にする場合において、梯子本体の下端部が
いったん壁面から遠ざかる斜め上方に浮上する軌跡をた
どるようになっているので、梯子本体を手前上方に引き
上げない限り、同梯子本体はその自重によって階下床面
に接地したままで壁面側に揺動することができない。こ
のため、階下床面にストッパーを設けなくても梯子本体
の使用姿勢を適切に保持することができる。また、本発
明によれば、梯子本体の下端部がいったん壁面から遠ざ
かる斜め上方に浮上したあとは、階下床面に対して浮上
したまま壁面に近づく軌跡をたどるようになっているの
で、使用姿勢の梯子本体を収納姿勢に変更したいとき
は、梯子本体を手前上方へ引き上げてから同本体を壁面
側に揺動させるだけでよく、極めて簡単な作業で梯子本
体を収納姿勢に切り換えることができる。
【0009】また、本発明は、使用姿勢と収納姿勢のい
ずれかに切り換え自在となるように梯子本体の上端部が
支持フレームに対して上下方向に移動自在でかつ回動自
在に連結されているロフト梯子装置において、階下床面
から浮上した状態で収納姿勢になっている前記梯子本体
の自重により同梯子本体をその収納姿勢に保持するリン
ク機構を前記支持フレームに設けたものである。この場
合、支持フレームに設けたリンク機構が、梯子本体の自
重により同梯子本体を収納姿勢に保持するので、階下床
面にストッパーを設けなくても梯子本体の収納姿勢を適
切に保持することができる。
【0010】なお、上記した使用姿勢に対する保持機能
と収納姿勢に対する保持機能を兼ね備えたリンク機構を
採用すれば、一つのリンク機構を設けるだけで梯子本体
を使用姿勢及び収納姿勢の双方に位置決めすることがで
き、ロフト梯子装置の施工コストをよりいっそう低減す
ることができる。上記の各機能を有するリンク機構は、
より具体的には、梯子本体の上端部に設けられた移動支
点と、この移動支点を上下方向に移動自在でかつ回動自
在に支持すべく支持フレームに形成されたガイド部と、
このガイド部材の下方において両端が前記支持フレーム
と梯子本体にそれぞれ回動自在に連結された回動リンク
とから構成されており、この回動リンクの一端は、前記
支持フレームに基端ピンによって回動自在に連結され、
他端は、前記梯子本体に先端ピンによって回動自在に連
結されており、前記収納姿勢において、前記先端ピンが
前記移動支点と前記基端ピンとを結んだ直線よりもやや
壁面W側に来るように、前記回動リンクの回動範囲が設
定されている(図1〜図4参照)。
【0011】かかるリンク機構の場合、支持フレームと
梯子本体の間に回動リンクを付加するだけで構成できる
ので、非常に安価に製造できるという利点がある。ま
た、上記の各機能を有するリンク機構は、支持フレーム
に設けられた固定支点と、この固定支点に対して梯子本
体の長手方向に沿って移動自在でかつ回動自在となるよ
うに当該梯子本体の上端部に形成されたガイド部と、こ
のガイド部の下方において一端が基端ピンを介して前記
支持フレームに対して前後移動自在でかつ回動自在に連
結されており他端が先端ピンを介して前記梯子本体に回
動自在に連結された反転リンクとから構成されており、
前記収納姿勢において、前記反転リンクの前記先端ピン
が前記基端ピンよりも壁面から離れており、前記梯子本
体の重心に作用する自重による固定支点回りの回転モー
メントが前記先端ピンに作用する反力による前記固定支
点回りの回転モーメントよりも大きくされている(図5
及び図6参照)。
【0012】かかるリンク機構の場合、支持フレーム側
の固定支点に対して梯子本体の長手方向に沿って移動自
在でかつ回動自在となるガイド部を梯子本体の上端部に
形成するようにしたので、梯子本体を上下方向に移動自
在にガイドするために支持フレームを上下方向に延長す
る必要がなくなり、梯子装置の高さ寸法をコンパクト化
することができる。更に、上記の各機能を有するリンク
機構は、両端が支持フレームと梯子本体にそれぞれ回動
自在に連結された第一リンクと、この第一リンクの下方
において両端が前記支持フレームと梯子本体にそれぞれ
回動自在に連結された第二リンクとから構成され、か
つ、前記第二リンクの回動半径が前記第一リンクの回動
半径よりも小さくされている(図7〜図10参照)。
【0013】かかるリンク機構の場合、梯子本体が上下
一対のダブルリンクによって支持フレームに連結されて
いるので、支点がガイド部に沿って移動する前記した各
リンク機構に比べて、梯子本体の揺動に際してがたつき
が発生し難くなり、梯子本体の姿勢変更をよりスムーズ
に行うことができる。本発明において、階下床面から浮
上した梯子本体を上方へ引き上げるバランサー手段を支
持フレームに設けることが好ましい。この場合、梯子本
体がバランサー手段で上方へ引き上げられているので、
梯子本体に僅かの力を作用させるだけで、または、梯子
本体に何の力も作用させずに自動的に、同梯子本体を揺
動させることができ、梯子本体の収納作業を極めて簡便
にすることができる。
【0014】また、支持フレームとして、壁面の上部又
はロフト床面に対する固定部と、ロフト床面よりも上方
に突出する手摺部とを一体に備えたものを採用すれば、
支持フレームを手摺部材としても兼用することができ、
梯子装置の製造コストをより低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図4は、本発明の第一実施
形態を示している。同図において、階下床面F1を有す
る部屋の内部にロフト床面F2を有する中二階部屋が設
けられており、その床面F1,F2の間は壁面Wになっ
ている。本実施形態のロフト梯子装置1は、かかる中二
階部屋と階下室との間を行き来するために設置されるも
のであり、壁面Wの上部に取り付けられる支持フレーム
2と、この支持フレーム2に対して上端部が上下方向に
移動自在でかつ回動自在に連結されている梯子本体3
と、これらの支持フレーム2と梯子本体3との間に架設
された回動リンク4と、を備えている。
【0016】図1及び図2に示すように、支持フレーム
2は、断面コの字状のチャンネル材よりなる左右一対の
支柱5,5で構成されており、この左右一対の支柱5,
5は、その上半部分がロフト床面F2から上方に突出し
て手摺としての機能を有するように、その下半部分が壁
面Wの上部にボルト6(図3参照:その他の固定部材で
もよい。)によって固定されている。このように、本実
施形態の支持フレームは、壁面Wの上部に対する固定
部7と、ロフト床面F2よりも上方に突出する手摺部8
とを一体に備えていることから、当該支持フレーム
手摺部材としても兼用することで梯子装置1の製造コス
トの低減に寄与してている。
【0017】図1に示すように、梯子本体3は、壁面W
に対して立てかけた状態で下端部が階下床面F1に接地
する使用姿勢(図1の実線状態及び図3の状態)と、壁
面Wに近接してほぼ垂直になる収納姿勢(図1の最も右
側の仮想線状態及び図4の状態)のいずれかに切り換え
自在となるように、前記支持フレーム2に対して上下方
向に移動自在でかつ回動自在に連結されている。図2に
示すように、この梯子本体3は、互いに平行な左右一対
の梯子支柱9,9と、この支柱9,9の長手方向に所定
間隔おきに配置されかつ同支柱9,9同士を互いに連結
するように架設された複数段の踏み桟10とを備えてい
る。また、各梯子支柱9の下端部にはゴム製の滑り止め
シュー11が装着され、各梯子支柱9の中央部からやや
下側よりには梯子本体3を揺動操作する際の掴み部分と
なるハンドル12が固定されている。
【0018】梯子本体3の上端部には、梯子支柱9同士
を連結するシャフトの両端部よりなる移動支点14が設
けられており、支持フレーム2の各支柱5,5の上半部
分には、上下方向に真っ直ぐに延びる長孔よりなるガイ
ド部15が形成されている。この梯子本体3の移動支点
14は、各支柱5,5のガイド部15に摺動自在に挿通
されており、これにより、梯子本体3の上端部が支持フ
レーム2に対して上下方向に移動自在でかつ回動自在と
なるように連結されている。図1、図3及び図4に示す
ように、前記回動リンク4は上記ガイド部15の下方に
配置されている。この回動リンク4の一端は、支持フレ
ーム2の支柱5の下端部に基端ピン16によって回動自
在に連結され、他端は、梯子支柱9の上端部に固定され
た枢着ブラケット18に先端ピン17によって回動自在
に連結されている。
【0019】図3に示すように、梯子本体3が壁面Wに
立てかけた状態になる使用姿勢においては、移動支点1
4はガイド部15の最下端に位置しており、そのガイド
部15の下方において梯子本体3の傾斜角度を設定する
回動リンク4は、その一端側(図3の左側)がやや下向
きとなる方向に傾斜するように、先端ピン17の方が基
端ピン16よりも下位に来るようになっている。そし
て、支持フレーム2に連結されたこれらの移動支点1
4、ガイド部15及び回動リンク4により、梯子本体3
の下端部が図1に示す軌跡Qをたどるように同本体3を
揺動させることで当該梯子本体3を自動的に使用姿勢に
保持するとともに、階下床面F1から浮上した状態で収
納姿勢になっている梯子本体3の自重により同本体3を
自動的にその収納姿勢に保持するリンク機構19が構成
されている。
【0020】そこで、以下において、本実施形態のリン
ク機構19がそれらの各保持機能を有する点について説
明する。まず、図3に示す使用姿勢においては、移動支
点14がガイド部15の最下端に位置することによっ
て、回動リンク4が図示の状態よりも右回転するのが規
制されているため、梯子本体3が当該使用姿勢に保持さ
れている。この状態から、梯子本体3を収納姿勢にする
には、移動支点14をガイド部15に沿って上方に直線
移動させながらその支点14回りに梯子本体3を壁面W
側に揺動させる必要がある。このさい、回動リンク4が
一端側(図3の左側)がやや下向きとなる方向に傾斜し
ているため、その先端ピン17は図3に仮想線で示す手
前側に膨らんだ円弧20に沿って移動し、かかる円弧2
0に沿う先端ピン17の円運動によって梯子本体3の揺
動角度が変化することになる。
【0021】そして、図3のA点、B点、C点は、移動
支点14がガイド部15に沿って上方に直線移動する場
合の通過点を示し、同図のa点、b点、c点は、移動支
点14がそのA点、B点、C点にそれぞれ到達したとき
における先端ピン17の円弧20上における通過点を示
している。この場合、移動支点14はその最下点からA
点に移る間に水平方向に移動しないのに対して、先端ピ
ン17は、その最下点からa点に移る間に壁面Wから離
れる手前側に円弧20の脹らみ分だけ若干移動する。
【0022】このため、使用姿勢の梯子本体3に対して
は、垂直方向に対する傾斜角度θを広げながら持ち上げ
るようにして、その下端部をいったん壁面Wから遠ざか
る斜め上方に浮上させない限り、梯子本体3を壁面W側
に揺動させることができない。また、A点を通過した移
動支点14はB点、C点に移る間も水平方向に移動しな
いが、a点を通過した先端ピン17は、b点、c点に移
る間には、上方に移動しながら壁面Wに近づく方向にも
移動する。このため、上記のようにして梯子本体3の下
端部がいったん壁面Wから遠ざかる斜め上方に浮上した
後は、梯子本体3は階下床面F1 から浮上したまま壁面
Wに側に揺動することになる。
【0023】以上から、図1に二点鎖線で示すように、
使用姿勢の梯子本体3を収納姿勢にする場合には、その
梯子本体3の下端部がいったん壁面Wから遠ざかる斜め
上方に浮上してから、階下床面F1に対して浮上したま
ま壁面Wに近づく軌跡Qをたどるようになっており、本
実施形態のリンク機構19は、当該梯子本体3をそのよ
うな軌跡Qを描くように揺動させる機能を備えている。
一方、図4に示すように、梯子本体3が壁面Wに近接し
てほぼ垂直となる収納姿勢においては、移動支点14は
ガイド部15の最上端に位置しており、そのガイド部1
5の下方に位置する回動リンク4は、梯子本体3と同様
にほぼ垂直な状態になる。そして、この状態において、
先端ピン17が移動支点14と基端ピン16とを結んだ
直線よりもやや壁面W側に来るように、回動リンク4の
回動範囲が設定されている。
【0024】このため、図4に示す収納姿勢において、
先端ピン17に作用する梯子本体3の自重によって、回
動リンク4に対してその上端部が壁面W側に倒れる方向
(右回りの方向)の基端ピン16回りの回転モーメント
が発生し、これにより、梯子本体3がその自重によって
壁面W側に押し付けられることになる。しかして、本実
施形態のリンク機構19は、階下床面F1から浮上した
状態で収納姿勢になっている梯子本体3の自重により、
同梯子本体3をその収納姿勢に保持する機能を兼ね備え
ている。
【0025】なお、本実施形態では、収納姿勢において
回動リンク4がほぼ垂直になるようにその回動範囲を設
定しているので、図4に示すように、収納姿勢の梯子本
体3を概ね支持フレーム2の支柱5の断面内部に納めら
れるようになっており、これによって梯子装置1の収納
状態における厚さ寸法を可及的にコンパクト化してい
る。図3及び図4に示すように、本実施形態のロフト梯
子装置1は、更に、階下床面F1から浮上した梯子本体
3をその自重とほぼ同じかそれ以上の力で上方へ引き上
げるバランサーユニット(バランサー手段)21を備え
ている。
【0026】このバランサーユニット21は、支持フレ
ーム2の各支柱5の下端部に固定されたケーシング22
と、このケーシング22内に収納された巻き取りドラム
23と、このドラム23に巻き付けられたワイヤー等よ
りなる牽引索24とを備えており、巻き取りドラム23
はゼンマイ等の巻きばね(図示せず)によって牽引索2
4を巻き取る方向に付勢されている。この牽引索24
は、支柱5の下端部に位置するケーシング22から上方
に引き出されて支柱5の上端部に設けた中間ローラ25
に巻き掛けられており、この中間ローラ25から下方に
下がって梯子本体3の移動支点14に連結されている。
そして、巻き取りドラム23による牽引索24の巻き取
り力は梯子本体3の自重とほぼ同じかやや大きい値に設
定されており、梯子本体3の移動支点14はかかる牽引
索24によって常に上方に引っ張られている。
【0027】このため、いったん階下床面F1から浮上
した梯子本体3に対しては、その梯子本体3に僅かの力
を作用させるだけで、または、その梯子本体3に何の力
も作用させずに自動的に揺動させることができ、いわゆ
るフェザータッチによる梯子本体3の収納作業が可能に
なっている。なお、このバランサーユニット21による
梯子本体3の引き上げ力をその自重以上の適当な荷重に
設定すれば、その引き上げ力によって梯子本体3の収納
姿勢を保持することもできる。次に、本実施形態のロフ
ト梯子装置1の使用方法と作用を説明する。
【0028】まず、当該梯子装置1を用いて部屋とその
内部の中二階部屋との間を行き来する場合には、図1
(実線状態)及び図2に示すように、梯子本体3を壁面
Wに対して立てかけた状態の使用姿勢にしておき、その
梯子本体3を利用して昇降すればよい。他方、階下床面
F1の有効面積を広くする等のために当該梯子装置1を
壁面W側に収納したい場合には、梯子本体3をいったん
壁面Wから離れる手前上方に少し引き上げてから、同梯
子本体3を壁面W側に向かって揺動させればよい。この
場合、梯子本体3は、前記したリンク機構19により下
端部が図1に示す軌跡Qたどるように壁面W側に揺動
し、壁面Wに近接してほぼ垂直となる収納姿勢になった
あと、同リンク機構19によってその収納姿勢が保持さ
れる。
【0029】このように、本実施形態のロフト梯子装置
1によれば、使用姿勢の梯子本体3を収納姿勢にする場
合において、梯子本体3の下端部がいったん壁面Wから
遠ざかる斜め上方に浮上する軌跡Qをたどるようになっ
ている。このため、梯子本体3を手前上方に引き上げな
い限り、梯子本体3はその自重によって階下床面F1に
接地したままで壁面W側に揺動できないため、階下床面
F1にストッパーを設けなくても、梯子本体3の使用姿
勢を適切に保持することができる。また、梯子本体3の
下端部がいったん壁面Wから遠ざかる斜め上方に浮上し
たあとは、階下床面F1に対して浮上したまま壁面Wに
近づく軌跡Qをたどるようになっているので、使用姿勢
の梯子本体3を収納姿勢に変更したいときは、梯子本体
3を手前上方へ引き上げてから同本体3を壁面W側に揺
動させるだけでよく、極めて簡単な作業で梯子本体3を
収納姿勢に切り換えることができる。
【0030】更に、梯子本体3が上記軌跡Qをたどる場
合、梯子本体3が階下床面F1に対してスライドしない
ため、梯子本体3の姿勢変更の際に階下床面F1がその
下端部によって傷つけられることがないという利点もあ
る。また、本実施形態では、前記したリンク機構19が
梯子本体3をその自重により収納姿勢に保持する機能を
兼ね備えているので、一つのリンク機構を設けるだけで
梯子本体3を使用姿勢及び収納姿勢の双方に位置決めす
ることができ、ロフト梯子装置1の施工コストをよりい
っそう低減することができる。
【0031】なお、収納姿勢の梯子本体3を使用姿勢に
する場合には、梯子本体3が壁面Wから離れるようにハ
ンドル12を手前に引き出すようにすればよい。この場
合、梯子本体3は、その下端部が図1に示す軌跡Qを上
記とは逆方向にたどって壁面Wから離れる方向に揺動
し、使用姿勢になった時点で前記したリンク機構19に
よってその姿勢が保持されることになる。図5及び図6
は、本発明の第二実施形態を示している。本実施形態の
リンク機構19は、支持フレーム2に設けられた固定支
点27と、この固定支点27が挿通されかつ梯子本体3
の上端部にその長手方向に沿って形成された長孔よりな
るガイド部28と、このガイド部28の下方に配置され
た反転リンク29とから構成されている。
【0032】支持フレーム2の下端部には、前後方向に
長くかつ壁面W側がやや下方に傾斜した長孔よりなるカ
ム孔30が形成されており、このカム孔30に、反転リ
ンク29の一端側に設けた基端ピン31が前後移動自在
でかつ回動自在に挿通されている。また、反転リンク2
9の他端側は先端ピン32を介して梯子本体3に回動自
在に連結されており、この先端ピン32はガイド部28
の下端近傍に配置されている。そして、かかるリンク機
構19も、梯子本体3の下端部がいったん手前上方に浮
上する軌跡をたどることで梯子本体3を使用姿勢に保持
する機能と、階下床面F1から浮上した状態で収納姿勢
になっている梯子本体3の自重により同本体3を自動的
にその収納姿勢に保持する機能を兼ね備えている。
【0033】以下、この点を、図5及び図6を参照しつ
つ説明する。まず、図5(a)に示す使用姿勢において
は、固定支点27がガイド部28の最上端に位置し、か
つ、基端ピン31がカム孔30の最前端に位置していて
反転リンク29が先端ピン32回りに左回転するのが規
制されているため、梯子本体3が当該使用姿勢に保持さ
れている。この状態から、梯子本体3を収納姿勢にする
には、その下端部がいったん壁面Wから離れる手前上方
に浮上するように、当該梯子本体3を引き上げるように
する。すると、図5(b)に示すように、まず、反転リ
ンク29の基端ピン31がカム孔30の最後端に移動す
るとともに、固定支点27がガイド部28の最上端から
離脱する。
【0034】そして、その図5(b)の状態から、更に
壁面Wから離れる方向に回動させるようにして梯子本体
3を持ち上げると、反転リンク29が基端ピン31回り
に右回転するとともに、固定支点27がガイド部28の
中央側に位置するように梯子本体3が上方へ移動し、図
6(c)に示すように、反転リンク29の先端ピン32
を回動支点として梯子本体3を壁面W側に揺動できるよ
うになる。このため、本実施形態のリンク機構19も、
使用姿勢の梯子本体3の下端部がいったん壁面Wから遠
ざかる斜め上方に浮上しない限り、梯子本体3が壁面W
側に揺動できないようになっており、従って、梯子本体
3の下端部がいったん壁面Wから遠ざかる斜め上方に浮
上しから、階下床面F1に対して浮上したまま壁面Wに
近づく軌跡Qをたどるように梯子本体3を揺動させる機
能を備えている。
【0035】その後、図6(c)の状態から、梯子本体
3を壁面W側へ揺動させると、図6(d)に示すよう
に、反転リンク29が概ね起立した状態になるまで基端
ピン31回りに右回転するとともに、固定支点27がガ
イド部28の最下端に位置するようになり、この時点
で、梯子本体3が壁面Wに近接してほぼ垂直になる収納
姿勢に切り換えられることになる。一方、図6(d)に
示す収納姿勢において、反転リンク29の先端ピン32
が基端ピン31よりもやや壁面Wから離れており、反転
リンク29が傾斜状態になっているが、本実施形態で
は、梯子本体3の重心(図示せず)が十分遠くにあり、
その重心に作用する自重による固定支点27回りの回転
モーメントが先端ピン32に作用する反力による固定支
点27回りの回転モーメントよりも遙に大きくなってい
る。
【0036】このため、反転リンク29が基端ピン31
回りに左回転して転倒することがなく、自重による回転
モーメントによって梯子本体3の収納姿勢が適切に保持
されるようになっている(なお、かかる自重の回転モー
メントによる収納姿勢の保持機能は、後述する第三実施
形態のリンク機構19の場合と同様である。)。従っ
て、本実施形態のリンク機構19も、階下床面F1から
浮上した状態で収納姿勢になっている梯子本体3の自重
により、同梯子本体3をその収納姿勢に保持する機能を
兼ね備えている。
【0037】なお、本実施形態では、反転リンク29を
前後移動自在に支持するカム孔よりなるガイド部28を
支持フレーム2に形成しているので、梯子装置1の厚さ
寸法が大きくなるという欠点がある。しかし、その反
面、梯子本体3側にその長手方向に長い長孔よりなるガ
イド部28を形成することによって、支持フレーム2側
を固定支点27としたので、第一実施形態のように、梯
子本体3を上下方向に移動自在にガイドするための上下
方向長さを支持フレーム2に確保する必要がなくなり、
梯子装置1の高さ寸法をコンパクト化できるという利点
がある。
【0038】図7〜図11は、本発明の第三実施形態を
示している。本実施形態のロフト梯子装置1は、支持フ
レーム2の各支柱5,5をロフト床面F2の端縁部に立
設している点で、第一実施形態の場合と相違している。
また、本実施形態は、リンク機構19として上下一対の
リンク34,35よりなるダブルリンクを採用している
点で、第一実施形態の場合と相違している。なお、梯子
本体3の基本構造等については第一実施形態と同様であ
るから、図面に同一符号を付してその説明を省略する。
【0039】図7、図9及び図10に示すように、本実
施形態のリンク機構19は、両端が支持フレーム2の支
柱5と梯子本体3の梯子支柱9にそれぞれ回動自在に連
結された第一リンク34と、この第一リンク34の下方
に配置されており両端が支持フレーム2の支柱5と梯子
本体3の梯子支柱9にそれぞれ回動自在に連結された第
二リンク35とから構成されている。このうち、上側の
第一リンク34の一端は、支柱5の中央部に第一基端ピ
ン36によって回動自在に連結され、他端は、梯子支柱
9の上端部に固定した第一ブラケット38に第一先端ピ
ン37によって回動自在に連結されている。他方、下側
の第二リンク35の一端は、支柱5の下端部に第二基端
ピン39によって回動自在に連結され、他端は、梯子支
柱9における第一ブラケット38から下方に離れた部分
に固定した第二ブラケット41に第二先端ピン40によ
って回動自在に連結されている。
【0040】第一リンク34は真っ直ぐの棒状材で構成
され、第二リンク35は中央部がほぼへの字状に屈曲さ
れた棒状材で構成されている。また、第二リンク35の
回動半径は第一リンク34の回動半径よりもやや短くな
っており、第二基端ピン39は第一基端ピン36よりも
下方でかつ手前側(図9の左側)に来るように配置され
ている。支持フレーム2の支柱5には、第一リンク34
の下方への回動範囲を規制する第一ストッパ42と、第
二リンク35の上方への回動範囲を規制する第二ストッ
パ43が固定されている。
【0041】図9に示すように、第一リンク34が第一
ストッパ42に当接すると、第一リンク34が第一基端
ピン36回りにそれ以上左回転しなくなり、これによっ
て梯子本体3が図9に示す使用姿勢から更に下方へ移動
するのが規制されている。他方、図10に示すように、
第二リンク35が第二ストッパ43に当接すると、第二
リンク35が第二基端ピン39回りにそれ以上右回転し
なくなり、これによって梯子本体3が図10に示す収納
姿勢から更に壁面W側に移動するのが規制されている。
【0042】更に、本実施形態のロフト梯子装置1も、
階下床面F1から浮上した梯子本体3を上方へ引き上げ
るバランサー手段を備えている。本実施形態のバランサ
ー手段はガスダンパー44よりなり、このダンパー44
は、内部に圧縮空気が充填されたシリンダ44と、この
シリンダ44内に出退自在に挿通されており圧縮空気に
よって突出方向に付勢されているロッド46とから構成
されている。このガスダンパー44の一端は、第一基端
ピン36のやや下方でかつ手前側に配置された取付ブラ
ケット47に回動自在に連結され、他端は、第一リンク
34とともに、第一先端ピン37によって梯子支柱9の
第一ブラケット38に回動自在に連結されている。な
お、図9に示すように、梯子本体3が使用姿勢の場合に
は、ガスダンパー44は第一リンク34とほぼ同一直線
状に重なるようになっており、この場合には、ガスダン
パー44の伸長力が梯子本体3を持ち上げる力としては
作用しないようになっている。
【0043】そして、本実施形態のリンク機構19も、
梯子本体3の下端部がいったん手前上方に浮上する軌跡
をたどることで梯子本体3を使用姿勢に保持する機能
と、階下床面F1から浮上した状態で収納姿勢になって
いる梯子本体3の自重により同本体3を自動的にその収
納姿勢に保持する機能を兼ね備えている。以下、この点
を、図9〜図11を参照しつつ説明する。まず、図9に
示す使用姿勢においては、第一リンク34が第一ストッ
パ42によって図示の状態よりも左回転するのが規制さ
れているため、梯子本体34が当該使用姿勢に保持され
ている。
【0044】この状態から、梯子本体3を収納姿勢にす
るには、その下端部がいったん壁面Wから離れる手前上
方に浮上するように、当該梯子本体3を引き上げるよう
にする。すると、第一リンク34と第二リンク35がと
もに第一基端ピン36と第二基端ピン39を中心として
右回転し、第一先端ピン37と第二先端ピン40がそれ
ぞれ図9に示す各円弧48,49に沿って上方に移動す
る。そして、図9のA点、B点、C点は、第一先端ピン
37が上側の円弧48に沿って円運動する場合の通過点
を示し、同図のa点、b点、c点は、第一先端ピン37
がそのA点、B点、C点をそれぞれ到達したときにおけ
る第二先端ピン40の通過点を示している。
【0045】この場合、第一先端ピン37が最下点から
A点及びB点に至る間、及び、第二先端ピン40が最下
点からa点及びb点に至る間においては、それら第一先
端ピン37及び第二先端ピン40は、ともに、壁面Wか
ら離れる手前側に各円弧48,49の脹らみ分だけ移動
しながら上方へ移動する。このため、使用姿勢の梯子本
体3に対しては、垂直方向に対する傾斜角度θをほぼ一
定に保ちながら手前上方に持ち上げるようにして、その
下端部をいったん壁面Wから遠ざかる斜め上方に浮上さ
せない限り、梯子本体3を壁面W側に揺動させることが
できない。
【0046】また、図9に示すように、上側の円弧48
のB点よりも上側の部分は、下側の円弧49のb点より
も上側の部分に比べて、壁面W側へカーブする度合いが
小さくなっており、このため、第一先端ピン37がB点
を通過した後は、第二先端ピン40の方が第一先端ピン
37よりも速く壁面W側に近づく。すなわち、A点とa
点を結んだ二点鎖線、B点とb点を結んだ二点鎖線、及
び、C点とc点を結んだ二点鎖線の傾斜度合い(梯子本
体3の傾斜角度と同じ)を対比すれば明らかなように、
梯子本体3はその垂直方向に対する傾斜角度θを漸減さ
せながら上方へ移動する。このため、上記のようにして
梯子本体3の下端部がいったん壁面Wから遠ざかる斜め
上方に浮上した後は、梯子本体3は階下床面F1 から浮
上したまま壁面W側に揺動することになる。
【0047】以上から、図7に二点鎖線で示すように、
使用姿勢の梯子本体3を収納姿勢にする場合には、その
梯子本体3の下端部がいったん壁面Wから遠ざかる斜め
上方に浮上してから、階下床面F1に対して浮上したま
ま壁面Wに近づく軌跡Qをたどるようになっており、本
実施形態のリンク機構19は、そのような軌跡Qを描く
ように当該梯子本体3を揺動させる機能を備えている。
一方、図10に示すように、梯子本体3が壁面Wに近接
してほぼ垂直となる収納姿勢においては、第二ストッパ
43によって梯子本体3がその収納姿勢から更に壁面W
側に移動するのが規制されている。そして、本実施形態
では、下側の第二リンク35の回動半径がその上の第一
リンク34の回動半径よりも小さくなっていることか
ら、収納姿勢において第一リンク34と第二リンク35
がいずれも手前に倒れた状態に傾斜しているにも係わら
ず、梯子本体3の収納姿勢が適切に保持されるようにな
っている。
【0048】以下、その理由を、図11に示す力の作用
図によって説明する。すなわち、図11は、収納姿勢の
梯子本体3が若干手前に揺動し、これによって第一先端
ピン37がD点に移動しかつ第二先端ピン40がd点に
移動した場合(図10参照)における、当該梯子本体3
に作用する回転モーメントを示す作用説明図である。こ
の場合、梯子本体3の重心Gに作用する自重Wによる第
一先端ピン37回りの回転モーメントMは、その自重W
の梯子本体3と直交する方向の分力をW1、第一先端ピ
ン37から重心GまでのアームレングスをRとすると、
M=W1×Rとして算出することができる。
【0049】これに対して、第二先端ピン40に作用す
る反力Kによる第一先端ピン37回りの回転モーメント
mは、その反力Kの梯子本体3と直交する方向の分力を
K1、第一先端ピン37から第二先端ピン40までのア
ームレングスをrとすると、m=K1×rとして算出す
ることができる。ここで、本実施形態では、梯子本体3
の重心Gを十分遠くに設定することにより、アームレン
グスRがアームレングスrよりも十分大きくなっている
ので、自重Wによる回転モーメントMが反力Kによる回
転モーメントmよりも大きくなっている。このため、そ
の自重Wによる回転モーメントMによって各リンク3
4,35が各基端ピン36,39回りに左回転して転倒
することがなく、梯子本体3の収納姿勢は適切に保持さ
れる。
【0050】従って、本実施形態のリンク機構19も、
階下床面F1から浮上した状態で収納姿勢になっている
梯子本体3の自重により、同梯子本体3をその収納姿勢
に保持する機能を兼ね備えている。なお、本実施形態で
は、ガスダンパー44が収納姿勢になっている梯子本体
3の第一先端ピン37を上方に押し上げているので(図
10参照)、このガスダンパー44の伸長力も、梯子本
体3を収納姿勢に保持するのに寄与している。もっと
も、上記のように、自重Wによる回転モーメントMのみ
によって梯子本体3を収納姿勢に保持できることから、
当該ガスダンパー44による姿勢保持は必ずしも必要で
はない。
【0051】また、本実施形態によれば、梯子本体3が
上下一対のダブルリンク34,35によって支持フレー
ム2に連結されているので、支点がガイド部に沿ってス
ライドする前記各実施形態のリンク機構19に比べて、
梯子本体3の揺動に際してがたつきが発生し難くなり、
梯子本体3の姿勢変更をよりスムーズに行うことができ
るという利点がある。なお、図9に示す第二基端ピン3
9と第二先端ピン40を真っ直ぐのリンクで連結した場
合、そのリンクとロフト床面F2との干渉を避けるため
には同リンクをできるだけ高く配置する必要があり、支
持フレーム2の高さ寸法が大きくなってしまうという課
題が生じる。
【0052】この点、本実施形態では、第二リンク35
の中央部を梯子本体3側に向かってほぼへの字状に屈曲
させ、この屈曲部においてロフト床面F2との干渉を回
避しているので、その干渉を回避するために第二リンク
35をそれほど高く配置する必要がなく、支持フレーム
2の高さ寸法を可及的にコンパクト化することができる
という利点がある。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
階下床面にストッパーを設けなくても梯子本体の姿勢を
適切に保持できるので、施工コストの増大や安全性の低
下を招来することなく、梯子本体の設置及び収納を容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態のロフト梯子装置の側面図であ
る。
【図2】同梯子装置の正面図である。
【図3】使用姿勢になっている同梯子装置の上部を拡大
した側面図である。
【図4】収納姿勢になっている同梯子装置の上部を拡大
した側面図である。
【図5】第二実施形態のロフト梯子装置の上部を拡大し
た側面図であり、(a)は梯子本体が使用姿勢の状態、
(b)は使用姿勢から梯子本体を若干浮上させた状態を
示す。
【図6】第二実施形態のロフト梯子装置の上部を拡大し
た側面図であり、(c)は梯子本体を更に浮上させた状
態、(d)は梯子本体が収納姿勢の状態を示す。
【図7】第三実施形態のロフト梯子装置の側面図であ
る。
【図8】同梯子装置の正面図である。
【図9】使用姿勢になっている同梯子装置の上部を拡大
した側面図である。
【図10】収納姿勢になっている同梯子装置の上部を拡
大した側面図である。
【図11】収納姿勢の梯子本体を手前に揺動させた場合
にその梯子本体に作用する回転モーメントを示す作用説
明図である。
【符号の説明】
1 ロフト梯子装置 2 支持フレーム 3 梯子本体 4 回動リンク 7 固定部 8 手摺部 14 移動支点 15 ガイド部 19 リンク機構 21 バランサーユニット(バランサー手段) 27 固定支点 28 ガイド部 29 反転リンク 34 第一リンク 35 第二リンク 44 ガスダンパー(バランサー手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細川 健一 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (72)発明者 原野 親 大阪府東大阪市長田中4−170 株式会 社ピカコーポレイション内 (56)参考文献 特開2000−87673(JP,A) 実開 昭53−138307(JP,U) 実開 平2−121600(JP,U) 実開 昭60−124722(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06C 9/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面(W)の上部又はその上のロフト床
    面(F2)に取り付けられる支持フレーム(2)と、前
    記壁面(W)に対して立てかけた状態で下端部が階下床
    面(F1)に接地する使用姿勢と前記壁面(W)に近接
    してほぼ垂直になる収納姿勢のいずれかに切り換え自在
    となるように前記支持フレーム(2)に対して上端部が
    上下方向に移動自在でかつ回動自在に連結されている梯
    子本体(3)と、を備えているロフト梯子装置におい
    て、 使用姿勢になっている前記梯子本体(3)の下端部がい
    ったん前記壁面(W)から遠ざかる斜め上方に浮上して
    から、前記階下床面(F1)に対して浮上したままほぼ
    水平方向へ前記壁面(W)に近づく軌跡(Q)をたどり
    収納姿勢になるように、当該梯子本体(3)を揺動させ
    るリンク機構(19)が前記支持フレーム(2)に設け
    られ、 前記リンク機構(19)は、階下床面(F1)から浮上
    した状態で収納姿勢になっている梯子本体(3)の自重
    により同梯子本体(3)をその収納姿勢に保持する機能
    を有すると共に、梯子本体(3)の上端部に設けられた
    移動支点(14)と、この移動支点(14)を上下方向
    に移動自在でかつ回動自在に支持すべく支持フレーム
    (2)に形成されたガイド部(15)と、このガイド部
    (15)の下方において両端が前記支持フレーム(2)
    と梯子本体(3)にそれぞれ回動自在に連結された回動
    リンク(4)とから構成されており、 この回動リンク(4)の一端は、前記支持フレーム
    (2)に基端ピン(16)によって回動自在に連結さ
    れ、他端は、前記梯子本体(3)に先端ピン(17)に
    よって回動自在に連結されており、 前記収納姿勢において、前記先端ピン(17)が前記移
    動支点(14)と前記基端ピン(16)とを結んだ直線
    よりもやや壁面W側に来るように、前記回動リンク
    (4)の回動範囲が設定されている ことを特徴とするロ
    フト梯子装置。
  2. 【請求項2】 壁面(W)の上部又はその上のロフト床
    面(F2)に取り付けられる支持フレーム(2)と、前
    記壁面(W)に対して立てかけた状態で下端部が階下床
    面(F1)に接地する使用姿勢と前記壁面(W)に近接
    してほぼ垂直になる収納姿勢のいずれかに切り換え自在
    となるように前記支持フレーム(2)に対して上端部が
    上下方向に移動自在でかつ回動自在に連結されている梯
    子本体(3)と、を備えているロフト梯子装置におい
    て、 使用姿勢になっている前記梯子本体(3)の下端部がい
    ったん前記壁面(W)から遠ざかる斜め上方に浮上して
    から、前記階下床面(F1)に対して浮上したままほぼ
    水平方向へ前記壁面(W)に近づく軌跡(Q)をたどり
    収納姿勢になるように、当該梯子本体(3)を揺動させ
    るリンク機構(19)が前記支持フレーム(2)に設け
    られ、 前記リンク機構(19)は、階下床面(F1)から浮上
    した状態で収納姿勢になっている梯子本体(3)の自重
    により同梯子本体(3)をその収納姿勢に保持する機能
    を有すると共に、支持フレーム(2)に設けられた固定
    支点(27)と、この固定支点(27)に対して梯子本
    体(3)の長手方向に沿って移動自在でかつ回動自在と
    なるように当該梯子本体(3)の上端部に形成されたガ
    イド部(28)と、このガイド部(28)の下方におい
    て一端が基端ピン(31)を介して前記支持フレーム
    (2)に対して前後移動自在でかつ回動自在に連結され
    ており他端が先端ピン(32)を介して前記梯子本体
    (3)に回動自在に連結された反転リンク(29)とか
    ら構成されており、前記収納姿勢において、前記反転リンク(29)の前記
    先端ピン(32)が前記基端ピン(31)よりも壁面
    (W)から離れており、前記梯子本体(3)の重心に作
    用する自重による固定支点(27)回りの回転モーメン
    トが前記先端ピン(32)に作用する反力による前記固
    定支点(27)回りの回転モーメントよりも大きくされ
    ている ロフト梯子装置。
  3. 【請求項3】 壁面(W)の上部又はその上のロフト床
    面(F2)に取り付けられる支持フレーム(2)と、前
    記壁面(W)に対して立てかけた状態で下端部が階下床
    面(F1)に接地する使用姿勢と前記壁面(W)に近接
    してほぼ垂直になる収納姿勢のいずれかに切り換え自在
    となるように前記支持フレーム(2)に対して上端部が
    上下方向に移動自在でかつ回動自在に連結されている梯
    子本体(3)と、を備えているロフト梯子装置におい
    て、 使用姿勢になっている前記梯子本体(3)の下端部がい
    ったん前記壁面(W)から遠ざかる斜め上方に浮上して
    から、前記階下床面(F1)に対して浮上したままほぼ
    水平方向へ前記壁面(W)に近づく軌跡(Q)をたどり
    収納姿勢になるように、当該梯子本体(3)を揺動させ
    るリンク機構(19)が前記支持フレーム(2)に設け
    られ、 前記リンク機構(19)は、階下床面(F1)から浮上
    した状態で収納姿勢になっている梯子本体(3)の自重
    により同梯子本体(3)をその収納姿勢に保持する機能
    を有すると共に、両端が支持フレーム(2)と梯子本体
    (3)の上端部にそれぞれ回動自在に連結された第一リ
    ンク(34)と、この第一リンク(34)の下方におい
    て両端が前記支持フレーム(2)と梯子本体(3)にそ
    れぞれ回動自在に連結された第二リンク(35)とから
    構成され、かつ、前記第二リンク(35)の回動半径が
    前記第一リンク(34)の回動半径よりも小さくされて
    いるロフト梯子装置。
  4. 【請求項4】 階下床面(F1)から浮上した梯子本体
    (3)を上方へ引き上げるバランサー手段(21,4
    4)が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の
    ロフト梯子装置。
  5. 【請求項5】 支持フレーム(2)は、壁面(W)の上
    部又はロフト床面(F2)に対する固定部(7)と、前
    記ロフト床面(F2)よりも上方に突出する手摺部
    (8)とを一体に備えている請求項1〜4のいずれかに
    記載のロフト梯子装置。
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