JP2004092389A - 空間可変装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 多種多様なイベントの性質に応じて、質の高い専用空間を自由に構築することを目的とする。
【構成】 屋根下の空間に2条の走行レールが架け渡されている。走行レールには走行トラスが架け渡され走行可能となっている。また、走行トラスには、走行するガイドポスト98が吊下されている。走行トラスが走行レールに沿って固定トラス134まで移動すると、固定トラス134と走行トラスが接続される。次に、ガイドポスト98が固定トラス134に乗り移り所定の位置に停止する。また、走行トラスに残ったガイドポスト98も走行トラスに沿って移動し、所定の位置に停止する。固定トラス134及び走行トラスに設けられたドラム132から、ガイドポスト98に沿ってシャッター118が巻き出され、壁面が構築される。
【選択図】    図14

Description

 本発明は、建物内の空間を使用形態に応じて仕切る空間可変装置に関する。
 近年、野球やサッカーを主用途としたドームの有効利用を図り、主用途以外の多種多様なイベントにいかに対応させるかが、大きな社会的なニーズとなっている。
 このようなドーム空間を多種多様なイベントに対応させる方法として、ドームの天井の内側に膜材で出来た昇降可能なウォールカーテンを配置し、このウォールカーテンで空間を水平に仕切るものがある(特許文献1、2参照)。
 しかし、この方法は、天井高を低くし気積を縮小することで、残響性能をある程度コントロールできるが、ウォールカーテンに反射、吸音、拡散、及び遮音性能がないため、高い性能の音響空間を構築することが困難であった。また、ウォールカーテンがドーム天井の上方で常時待機しているので、意匠上の問題がある。
 さらに、複数のイベントを同時開催する場合、空間を鉛直に仕切る必要があるが、このような要請に対応したシステムがまだ提案されていない。
特開平6−240897号公報 特開平6−2005880号公報
 本発明は係る事実を考慮し、多種多様なイベントの性質に応じて、質の高い専用空間を自由に構築し、意匠上優れた空間を作ることを目的とする。
 請求項1に記載の空間可変装置は、屋根下の空間に架け渡された2条の走行レールと、前記走行レールに架け渡され走行レールを走行する走行梁と、前記走行梁に吊下され走行レールに沿って走行するガイドポストと、前記屋根下空間を構成する外壁から屋根下中央に向かって張り出し前記走行梁が接続され前記ガイドポストが移動可能な固定梁と、前記走行梁及び前記固定梁に設けられ前記ガイドポストに沿ってシャッターを巻き出し可能なドラムと、を有することを特徴としている。
 請求項1に記載の空間可変装置では、屋根下の空間に2条の走行レールが架け渡されている。走行レールには走行梁が架け渡され走行可能となってる。また、走行梁には、走行するガイドポストが吊下されている。
 ここで、走行梁が走行レールに沿って固定梁まで移動すると、固定梁と走行梁が接続される。次に、ガイドポストが固定梁に乗り移り所定の位置に停止する。また、走行梁に残ったガイドポストも走行梁に沿って移動し、所定の位置に停止する。
 ここで、固定梁及び走行梁に設けられたドラムから、ガイドポストに沿ってシャッターが巻き出され、壁面が構築される。
 請求項2に記載の空間可変装置は、前記走行梁へ起立可能に支持された壁材と、前記壁材を前記走行梁の上方へ跳上げる跳上げ手段と、を有することを特徴としている。
 請求項2に記載の空間可変装置では、走行梁に壁材が起伏可能に支持されている。この壁材を跳上げ手段によって上方に跳上げることにより、天井と走行梁との間に生じる隙間を閉塞させることができる。
 請求項3に記載の空間可変装置は、前記屋根を支持するコア内に設けられ前記走行梁の端部と接続され前記ガイドポストを走行梁へ移動可能とするポストレールを備えた収納スペースを有することを特徴としている。
 請求項3に記載の空間可変装置では、ポストレールを備えた収納スペースが外壁付近に配置されている。ポストレールは走行梁と接続可能とされており、ガイドポストは、ポストレールと走行梁との間を行き来できるようになっている。これによって、ガイドポストを使用しないときは、収納スペースへ収納され、屋根下に待機しないので、建物全体の美観が向上する。また、外壁付近に収納することで、建築面積が増加しない。
 本発明は上記構成としたので、大空間の気積をイベントの規模に応じ、空間の平面規模、断面規模を可変できる。イベントが同時開催できる空間を2つ以上設定できる。また、適切な残響と高い遮音性能の専門空間を形成できる。
 図6〜図9に示すように、本実施例に係る空間可変装置は、ドーム状の屋根10で覆われ大空間を構成するアリーナ12に適用される。
 このアリーナ12は、中央部に野球、サッカー等がプレイできるフィールド14を備えており、このフィールド14の外周は、階段状のスタンド16で囲まれている。フィールド14は、RC床構造とされており、野球等のゲームを行う場合は、人工芝(図示省略)が敷かれようになっている。また、イベント等の空間として使用するときは、人工芝はRC床の下に形成された地下ピット内へ巻き取られ収納される。また、屋根10は、鋼管キールトラスで支えられており、この鋼管キールトラスは、アリーナ12の4 隅の配置されたスーパーコア17に支持されている。
(遮音遮光天井のシステム)
 図6〜図8に示すように、フィールド14とスタンド16との境界線上には、2条の上段レール18がアリーナ12の長手方向へアーチ状に架け渡され、図示しない吊り材で吊下されている。この上段レール18には、複数の走行ビーム20が架け渡される。
 この走行ビーム20の両端には、図10〜図12に示すように、駆動装置22によって駆動される走行ローラー24が配設されており、この走行ローラー24が上段レール18のフランジに敷設された走行レール26の上を走行する。この走行ローラー24と同軸上に駆動ギア28が取付けられている。この駆動ギア28は、走行レール26と平行に敷設されたギアラック30(チェーンラックでもよい)と噛み合っている。これによって。走行ビーム20が滑ることなく、アーチ状の上段レール18の上を移動することができる。なお、走行ビーム20の両端に配置された駆動装置22は、エンコーダを介して同調して回転するように制御され、また、インバータ制御によって、所定の位置に走行ビーム20が停止される。さらに、図示しない電動シリンダがピンを上段レール18に設けられた位置決め部材32(図6参照)に差し込みことによって、走行ビーム20を所定の位置でロックする。
 また、上段レール18のウエブにはガイド部材34が延設されている。このガイド部材34の側面には、走行ビーム20の端面に軸支されたサイドローラー36が当接し、走行ビーム20の幅方向の振れを防止している。さらに、走行ビーム20の端面には、ガイド部材34の下面に当接する下ローラー38が軸支されており、走行ビーム20の浮き上がりを防止している。また、走行ビーム20の下面には、シール材(図示省略)が設けられており、上段レール18の下フランジとの隙間をシールしている。
 一方、走行ビーム20は、断面形が逆三角台形状となる構造で、その下端には昇降装置41が設けられている。この昇降装置41には、走行ビーム20の長手方向に沿って長板状の固定パネル40が配置されている。これによって、固定パネル40を上下動させ、後述する天井パネル42を展開させた状態で、微調整できるようになっている。
 この固定パネル40の幅方向の両端には、シーリングが施されたヒンジ44を介して天井パネル42が連結されている。この天井パネル42の先端部付近には、ワイヤ46の一端が連結されている。このワイヤ46の他端はドラム51に巻き取られており、このドラム51は、プーリー53を介して走行ビーム20の上部に配設されたホイスト48で回転される。このホイスト48でワイヤ46を巻き取ることによって、天井パネル42をV字状に折り畳むことができ、また、ホイスト48でワイヤ46を巻き出すことによって、天井パネル42を水平に展開できるようになっている。
 さらに、天井パネル42の自由端には、中空部が形成された板状のシール材50が取付けられている。天井パネル42が展開して、シール材50同士が接触したとき、シール材50に圧縮空気を送って膨張させ、又は元の形状のままで天井パネル42同士の隙間を閉塞させることができる。
 また、天井パネル42と固定パネル40は、アルミ製又は鋼製のフラッシュパネルの両面に吸音材を貼りつけた三重構造(一重又は2重でもよい)とされている。これによって、アリーナ12の空間が遮音、吸音、及び遮光の機能を持った天井で分割される。
 なお、天井パネル42とアリーナ12の側壁との隙間は、図示しないインフレートシール又はゴム製パッキングによってシールされる。また、火災時を想定して、天井パネル42は、鎖線で示すように、垂れ下がる状態まで展開させ、または、ワイヤ46を巻き取り折り畳むことにより、屋根10の下方に煙を溜めることができる。
 一方、上段レール18の左端(スタンド上部)には、走行ビーム20が天井パネル42を折り畳んだ状態で待機する収納スペースが設けられている。また、上段レール18の右端には、収納庫52が設けられている。この収納庫52には、スタンド16の上方域へ水平に張り出し走行ビーム20と接続された収納レール54が備えられている。この収納レール54には、走行ビーム20が天井パネル42を折り畳んだ状態で乗り移って収納される。これにより、常時屋根10の下方に走行ビーム20が待機することなく、不使用時には、収納庫52に収納されゲームを観戦する観客から見えないので、アリーナ12全体の景観が良くなる。(遮音遮光壁システム)
 また、図6及び図13に示すように、上段レール18の下方には、2条の下段レール58が、アリーナ12の長手方向へ水平に架け渡されている。この下段レール58には、走行トラス60が架け渡されている。
 この走行トラス60の両端には、下段レール58と平行に配設されたレール62を跨ぐように、下方に折れ曲がる脚体64が備えられている。この脚体64には、ベースプレート66が取付けられている。このベースプレート66には、アクアトラべラーを構成する油圧シリンダ68が配設され、その両側には、水圧シリンダ70が設けられている。走行トラス60の片側は、2つ以上のアクアトラべラーで支持されている。油圧シリンダ68は、走行トラス60の荷重を均等に配分し、水圧シリンダ70は、下段レール58のフランジ面の載置された高圧シール72に水圧を加えて走行トラス60を浮上させ、走行面レベルの誤差に追従させることで、無騒音、無振動で走行トラス60を走行させる。
 一方、レール62を支持する梁材74には、長手方向に沿って2条の駆動用チェーン76が取付けられている。この駆動用チェーン76には、スプロケット78が噛み合っている。このスプロケット78は、脚体64に固定された駆動モータ80で駆動される。これによって、走行トラス60が下段レール58に沿って走行可能となる。なお、駆動方式として、ボギー台車方式等の他の方式も可能である。
 また、下段レール58の上方には、吊り材82に吊下されたガイドレール84が延設されている。このガイドレール84のガイド板86を、脚体64の上部に配置されたサイドローラー88が両側から挟み、走行トラス60の横振れを防止している。また、ベースプレート66には、モートルシリンダ90が設けられており、ピン92を固定部材94へ差し込み、走行トラス60を所定の位置にロックする。さらに、ガイドレール84には、ダンパー内蔵のストッパー96が設けられており、地震の水平力を低減させるようになっている。
 一方、スーパーコア17(図2B参照)には、長さ及びサイズの異なるガイドポスト98が収納されている。このスーパーコア17には、ガイドポスト98を簾状に吊下する収納レール100が設けられている。この収納レール100は、下段レール58まで延設されおり、吊下されたガイドポスト98が走行トラス60へ乗り移ることができるようになっている。
 図15及び図16に示すように、ガイドポスト98の上端には、チャンネル102が固定されている。このチャンネル102の内側には、走行トラス60の下面に設けられたポスト用レール104の上を走行する走行ローラー106が軸支されている。この走行ローラー106には、同軸上にスプロケット108が固定されている。このスプロケット108と、走行モータ110によって駆動されるスプロケット112とには、チェーン114が巻き掛けられている。これによって、走行ローラー106が回転してガイドポスト98がポスト用レール104に沿って走行できるようになっている。
 また、ガイドポスト98は断面箱形状で、4隅には防音シャッター118の幅方向の両端をガイドするガイド溝116が形成されている。ガイドポスト98の上部内側には、図示しないロック用の電動シリンダーが設けられている。この電動シリンダーがピンを突出させ、ガイドポスト98の上部を走行トラス60に固定する。
 さらに、ガイドポスト98の下部にも、電動シリンダー120が設けられている。電動シリンダー120には、位置決めブロック122が連結されている。この位置決めブロック122の底面には、固定プレート124が取付けられている。固定プレート124の中央には、固定ピン126が突設されており、着地面に穿設された係止孔128へ差し込み可能となっている。すなわち、電動シリンダー120で位置決めブロック122を下方に押し下げることによってガイドポスト98の下部が固定される。なお、位置決めブロック122には、ショックアブソーバ130が取付けられており、着地面に当たったときの衝撃力及びアリーナ12の屋根10の変形を吸収するようになっている。このガイドポスト98によって、防音シャッター118の開閉動作時、及び地震力等によって生じる水平力に対抗できるようになっている。
 一方、走行トラス60には、図18に示すように、防音シャッター118を巻き取ったドラム132が対向して内蔵されている。このドラム132は、ガイドポスト98がそれぞれ所定の位置まで走行しロックされた後、ガイド溝116に沿って巻き出され、アリーナ12の空間を鉛直に二重に仕切るようになっている。
 また、図14に示すように、アリーナ12の中央のスタンド16の上方には、外壁から固定トラス134が張り出している。この固定トラス134には、ガイドポスト98が走行するポスト用レール104が設けられている。すなわち、走行トラス60が固定トラス134と線上に並ぶ位置まで移動すると、図示しない電動シリンダーによって駆動されるトランスファー装置によって走行トラス60と固定トラス134が接続され、走行トラス60のポスト用レール134に吊下された短いサイズのガイドポスト98が固定トラス134側へ乗り移る。
 さらに、固定トラス134にも、防音シャッター118を巻き取ったドラム132が内蔵されており、スタンド16を防音シャッター118で仕切ることができるようになっている。なお、スタンド16には、三角形に堀り込まれ溝底が水平な係止溝が形成されている。従って、防音シャッター118の下部が、この係止溝に入り込むことで、段状とされたスタンド16でも隙間なく仕切ることができる。
 また、スタンド16の下段と中段の隙間140は、スタンド16の下部からテレスコピック方式で立ち上がる可動壁136によって遮蔽されるようになっている。なお、固定トラス134の上方の三角部には、固定遮音2重ガラス138が嵌め込まれている。
 一方、図18に示すように、走行トラス60の上部には、遮音板142の下端がヒンジ144を介して傾倒可能に軸支されている。遮音板142の自由端側には、ブラケット146が突設されている。このブラケット146には、電動シリンダー148のピストン150が回動自在に連結されている。電動シリンダー148の本体部の後端は、走行トラス60へ回動自在に取付けられている。
 この構成によって、電動シリンダー148のピストン150を伸張させると、遮音板142がヒンジ144回りに回動して起立状態となり、走行トラス60と天井パネル42との間の隙間を遮蔽することができる。
 また、電動シリンダー148のピストン150を縮ませると、遮音板142は傾倒するが、この傾倒状態で遮音板142がガタ付かないように、走行トラス60の上面には、遮音板142の自由端部を固定する固定ストッパー152が配設されている。また、傾倒時の衝撃力を吸収するため、ショックアブソーバ154が配設されている。
(音響天井システム)
 図6及び図7に示すように、収納庫52に配置された収納レール54の上段の収納レール158には、自走式の走行ビーム156が架け渡され収納されている。この走行ビーム156には、音響天井パネル160がV字状に折り畳まれている。この音響天井パネル160は、アルミ製又は鋼製のパネルに吸音材を裏打ちして構成され、音の反射を主目的とするパネルと音の吸収を主目的とするパネルが用いられている。また、シーリングライト162及びスポットライト164が装着された走行ビーム166も配設されており、この走行ビーム166には、ライト操作用の昇降式歩廊が備えられている。
 走行ビーム156、166は、自走して収納レール158の端部まで移動するようになっている。ここで、リフター168で走行ビーム156、166を吊下し、下段レール58の内側に平行に延設されたレール62の上に架け渡す。次に、レール62の上を所定の位置まで移動させてロックし、ホイストで音響天井パネル160を下降させ、への字状に展開させる。
 なお、専門空間を構成する場合、ステージ割りには、反射を目的とした音響パネルを、後部客席寄りには、吸音を目的とした音響パネルが位置するように、走行ビーム156を配置する。
(音響壁システム)
 図3及び図7に示すように、アリーナ12のスタンド16上部には、フィールド14に向かってスライド式レール170が張り出している。このスライド式レール170には、シーザスタイプの展開機構を用いた音響壁パネル172が台車174を介して自走可能に吊下されている。
 この音響壁パネル172は、ヒンジで連結されたフレームが上下方向に折り畳まれており、ウインチによって巻き上げ又は巻き出されるワイヤにより、自重で展開しあるいは折り畳まれ、客席サイドに壁面を構成するようになっている。
 また、フレームはアルミ製又は鋼製とされ、表側には、吸音材を裏打ちしたアルミ板が貼り付けられ、裏側には、テフロン(登録商標)コーテングしたクロスグラスを貼り付けて構成されている。
(移動式トラス)
 図3及び図6に示すように、下段レール58には立体トラス構造の移動式トラス176が走行可能に架け渡されている。この移動式トラス176には、バトン等を吊る装置、大型映像吊り装置が搭載されている。移動式トラス176は、下段レール58の全長に亘って走行できるようになっており、任意の位置で停止しロックされる。
 また、移動式トラス176には、ステージの前面上部及び両袖を構成する垂れ壁178が配設されている。この垂れ壁178は、シーザスタイプの展開機構を用いたパネルで構成されており、必要に応じて下方へ展開される。
(可動席システム)
 図5及び図6に示すように、アリーナ12のスタンド16の客席のうち、上段と中段は固定席となっているが、下段席は可動席180とされている。この可動席180は、昇降式のステージ182に搭載されており、ステージ182を上下させることによって可動席180の高さを可変させることができる。
 ステージ182には、水平方向へ伸縮可能な展張可動席184が収納されており、フィールド14の上に展張し、イベントの種類に応じて、最適な可視条件と客席配置が実現できるようになっている。
(可搬式ステージシステム)
 図6に示すように、フィールド14を構成するRC床構造の一部は、昇降式床面186とされている。地下ピット内には、昇降装置が設けられており、昇降式床面186へ地下ピットに収納されたステージを載せ、フィールド14の上に上昇させることができるようになっている。
 なお、以上説明した構造は、自動制御によってシステム全体を連動して自動制御される場合と、個々に制御される場合とがある。
 制御システムは、モニタリング機能を有し、常に運転状況を監視すると共に、各主要部品の故障を予知する警告機構を有している。また、運転時間、消費電力、故障部位、メンテナンス等に関するデータをコンピュータで処理することによって、合理的な運転方法の決定やメンテナンス計画を立てることができる。
(空間可変手順)
 ここで、アリーナ12の空間を可変させる手順を、競技空間から音楽イベント空間へ転換する場合を例に採って説明する。なお、各システムはそれぞれ単独使用でき、また、任意に組み合わせできることは無論である。
 図1に示すように、天井パネル42が折り畳まれて収納された走行ビーム20が、上段レール18に沿って所定の位置まで移動しロックされる。ここで、天井パネル42が展開して、遮音遮光天井を構築する。
 次に、図2に示す走行トラス60が収納レール100(図9参照)の位置に移動し、ガイドポスト98が自走して走行トラス60に乗り移る。ここで、走行トラス60がガイドポスト98を吊った状態で固定トラス134の位置まで移動しロックされる。次に、ガイドポスト98が自走して、走行トラス60の上に所定の間隔で配置されてロックされ、また、短いガイドポスト98が固定トラス134へ乗り移り、所定の間隔で配置されロックされる。次に、ドラム132が防音シャッター118を巻き出して空間を2分する遮音遮光壁を構築する。
 また、走行トラス60に配置された起立式の遮音板142を跳ね上げ、走行トラス60と天井パネル42との間を遮蔽する(図7参照)。
 次に、図3に示すように、移動式トラス176が、吊り物バトンと垂れ壁178を吊下して、下段レール58に沿って移動し、所定の位置で停止し垂れ壁178を展開する。
 次に、スライド式レール170が所定の位置まで伸び、さらに、音響壁パネル172の台車174が所定の位置まで移動する。ここで、音響壁パネル172が下方へ展開して、客席サイドに音響壁を構築する。
 次に、図4に示すように、音響天井パネル160を折り畳んで収納された走行ビーム156が、リフター168(図7参照)でレール62の上に下降し、レール62に沿って移動する。
 所定の位置まで移動するとロックされ、音響天井パネル160が下降展開して、音響天井を構築する。なお、吊り物がある場合は、走行ビーム166(図6参照)に設置された昇降装置のケーブルがフィールド14まで下降し、吊り物を所定の位置まで吊り上げる。
 次に、図5に示すように、可動席180を上昇させ、ステージ182に収納された展張可動席184をフィールド14側へ展張し、最適な可視条件を確保する。
 次に、図6に示すように、フィールド14の昇降式床面186を上昇させ、また、必要に応じて演出サポート用具を配設する。
(A)は天井パネルを構築している状態の断面図であり、(B)は天井パネルを構築している状態の斜視図である。 (A)は壁面を構築している状態の断面図であり、(B)は壁面を構築している状態の斜視図である。 (A)は客席サイド側の音響壁面と垂れ壁を構築している状態の断面図であり、(B)は客席サイド側の音響壁面と垂れ壁を構築している状態の斜視図である。 (A)は音響天井を構築している状態の断面図であり、(B)は音響天井を構築している状態の斜視図である。 (A)は可動席を構築している状態の断面図であり、(B)は可動席を構築している状態の斜視図である。 完成した音楽イベントホールの斜視図である。 完成した音楽イベントホールの断面図である。 アリーナの断面図である。 アリーナの平面図である。 走行ビームに天井パネルが収納されている状態を示した側面図である。 天井パネルが展開した状態を示した側面図である。 走行ビームの走行機構を示した断面図である。 走行トラスの走行機構を示した断面図である。 防音シャッターを展開した状態を示す正面図である。 ガイドポストの吊下状態を示した側断面図である。 ガイドポストの吊下状態を示した正断面図である。 ガイドポストの平断面図である。 遮音板の起立状態を示した側面図である。
符号の説明
    18   上段レール
    20   走行ビーム(可動梁)
    42   天井パネル
    50   シール材
    54   収納レール
    58   下段レール
    60   走行トラス(走行梁)
    98   ガイドポスト
    118  防音シャッター
    132  ドラム
    134  固定トラス(固定梁)
    142  遮音板(壁材)

Claims (3)

  1. 屋根下の空間に架け渡された2条の走行レールと、前記走行レールに架け渡され走行レールを走行する走行梁と、前記走行梁に吊下され走行レールに沿って走行するガイドポストと、前記屋根下空間を構成する外壁から屋根下中央に向かって張り出し前記走行梁が接続され前記ガイドポストが移動可能な固定梁と、前記走行梁及び前記固定梁に設けられ前記ガイドポストに沿ってシャッターを巻き出し可能なドラムと、を有することを特徴とする空間可変装置。
  2. 前記走行梁へ起立可能に支持された壁材と、前記壁材を前記走行梁の上方へ跳上げる跳上げ手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の空間可変装置。
  3. 前記屋根を支持するコア内に設けられ前記走行梁の端部と接続され前記ガイドポストを走行梁へ移動可能とするポストレールを備えた収納スペースを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空間可変装置。
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