JP2003182954A - ケーブルの案内装置 - Google Patents
ケーブルの案内装置Info
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Abstract
ルを案内できるケーブルの案内装置を提供する。 【解決手段】 昇降装置における搬器への電力供給用・
信号用ケーブル8の案内装置10であって、ケーブル8
のターン部分を受支するガイド部が複数のガイドローラ
13を所要の間隔で半円状に配置され、それらガイドロ
ーラ13を支持するローラ支持フレーム11が鉄塔3に
設けられたガイドレール4a,4aに沿って昇降自在に
移動できる案内手段15を備えている。
Description
力ケーブルや通信ケーブルを上下方向に円滑に移動させ
ることができるケーブルの案内装置に関するものであ
る。
て使用される昇降装置にあっては、ロープ式に代わって
ラック・ピニオン駆動方式のものが多く使用されるよう
になっている。このような工事用エレベータでは、建物
に支持されて立設される鉄塔に沿わせてラックおよびガ
イドレールが付設され、その鉄塔のガイドレールに案内
されて、前記ラックと噛み合うピニオンを駆動する駆動
機を搭載される搬器が、前記噛合い駆動によって昇降さ
れるように構成されている。
降駆動する駆動機とその駆動制御のために、外部から動
力が供給され、また、駆動制御のための電気信号を各所
に設けられた制御のための機器と接続するのに、電力ケ
ーブルや信号ケーブルが搬器に繋がれている。通常、こ
の電力ケーブルや信号ケーブルは、鉄塔に中間部を支持
させてその支持部から搬器までの間をその搬器に追従さ
せて昇降するようにされている。
なると、搬器に繋がれているケーブルがフリーの状態で
は大きく振れることになるので、繋がれている搬器に振
動などの伝播による影響を受けて乗り心地が悪くなる、
ケーブルが鉄塔などに接触して外皮を損傷するなどの不
具合が生じる。そのためにケーブルは、搬器の昇降に追
従して支障を来さないように、鉄塔に沿って移動できる
ようにされた大きなホイールによってケーブルのターン
部分を保持するものが用いられている。
ようなケーブルホイールを使用すると、そのホイールを
支持して鉄塔に沿い昇降できるようにするための頑丈な
フレームを要し、重量も大になるのでケーブルが長尺に
なると、ケーブル自身の重量にそのケーブルホイールと
支持フレームの重量が加算され、長期の使用によってケ
ーブルに大きな累積負荷が作用して傷めるという問題が
ある。
ムを使用する場合、その構造上、少なくともケーブルホ
イールの直径相当分の高さ寸法を必要とするので、搬器
の最下降位置が高くなり、地下ピットを設けない限り下
降最下位位置を高く設定しなければならず不都合である
という問題点がある。
めになされたもので、全体構造を小型軽量化できて合理
的にケーブルを案内できるケーブルの案内装置を提供し
ようとするものである。
的を達成するために構成される本発明によるケーブルの
案内装置は、昇降装置における搬器への電力供給用・信
号用ケーブルの案内装置であって、ケーブルのターン部
分を受支するガイド部が複数のガイドローラを所要の間
隔で半円状に配置され、それらガイドローラを支持する
フレームが鉄塔に沿って昇降自在に移動できる案内手段
を備えていることを特徴とするものである(第1発
明)。
を小型化でき、特に半円形状にすることで高さ寸法を低
くできるので搬器の最下位着床位置を低くすることが可
能になって、ピットを有しない設備において地上階での
乗降設備を簡易化できるという利点がある。また、ケー
ブルのターン部分では実質反転する部分のみにガイドロ
ーラを配置して回転自在な複数のガイドローラによって
ケーブルを案内するようにされるので、ケーブルに作用
する反転時の抵抗が軽減され、ケーブル外皮を傷めるこ
となく案内できるという効果が得られる。もちろん、構
造の小型化によって軽量化が図れ、ケーブルに対する負
荷を低減できるという効果がある。
要半径で描く半円形に形成された外周面開放の断面角溝
形に形成され、その背面側に鉄塔側のガイド部と当接案
内されるガイドローラを備える案内手段が付設され、そ
のフレームの内部に、所要半径で描く半円状に所定の間
隔でケーブルのガイドローラが複数配設される構成であ
るのがよい(第2発明)。こうすると、フレームの剛性
を高め、鉄塔側のガイド部に沿って案内される案内手段
をより簡単にして軽量化できるとともに、製作コストを
低減できるという効果が得られる。また、ケーブルのタ
ーン部を無理なく案内させることができるという効果が
得られる。
配列される複数のケーブルのガイドローラに対し、それ
らガイドローラの外側位置に、それぞれケーブルの飛び
出し阻止部材が設けられているのがよい(第3発明)。
こうすると、ケーブルに作用する張力が弛められたとき
にガイドローラから外れるのを防止できると同時に、角
溝形に形成される半円形のフレームを解放側で補強して
強度が高められ、変形するのを防止してケーブルのター
ンを円滑にする機能を維持できるという利点がある。
は、前記半円形のフレームの背後側で、鉄塔のガイド部
にガイドローラを当接するようにしてそのガイドローラ
を上下端部に付設されるローラ取付部材を一対、平行し
て前記フレームに取付片にて固着される構成であるのが
よい(第4発明)。このように構成されることで、ロー
ラ取付部材を着脱して鉄塔のガイド部にガイドローラを
当接してフレームと接続することにより組付けることが
でき、取扱を容易にできるという利点がある。
案内装置について、その一実施形態を図面を参照しつつ
説明する。
を備える工事用エレベータの一実施形態表わす立面図で
あって、(a)は側面図、(b)は背面図である。図2
にはケーブルの案内装置の一部を切欠いて表わす正面図
が、図3には図2の平面図が、図4には図2の左側面図
が、それぞれ示されている。
示されない建物の躯体に複数のサポート金具2によって
支持されて立設される鉄塔3の側面にガイドレール4お
よびラック5が沿設されており、そのガイドレール4に
案内装架されて搬器6が昇降可能に設けられている。前
記搬器6には、昇降駆動用のモータ7が搭載され、その
モータ7によって駆動される出力軸上の歯車を鉄塔3側
に付設のラック5と噛み合わせて昇降するようにされて
いる。また、搬器6を鉄塔3側の二本のガイドレール
4,4(この実施形態の鉄塔では、縦部材がガイドレー
ルを兼ねている)に案内支持させるために、搬器フレー
ム6aの両側で上下適所に付設されるブラケット6bに
支持されて設けられるガイドローラを、前記ガイドレー
ル4,4にそれぞれ当接係合させて昇降可能にされてい
る。
ら昇降駆動用モータ7への動力ケーブル8(キャプタイ
ヤケーブル)および制御用の信号ケーブル8a(以下、
単にケーブル8という)が接続されている。これらケー
ブル8は、搬器6の昇降に追従できるようにするため
に、下層位置に設けられた電源受入れボックス9から、
鉄塔3の中間位置に取付けられた彎曲形のケーブル支持
金具を介して垂下させ、ケーブル8をターンさせて搬器
6の制御盤に接続され、動力ケーブルのみ駆動用のモー
タ7に接続されている。なお、前記ケーブル支持金具
は、円弧状の樋形をして、その上端部にケーブル8を挟
んで固定する固定具が付され、搬器6の昇降面から離れ
た位置で鉄塔3の一部に固定されるようになっている。
8を所要半径で保持して案内するケーブル案内装置10
が搬器6の昇降に追従して鉄塔3に沿い昇降できるよう
に設けられている。
ル8を円滑に彎曲反転させるに適した半径寸法Rで案内
できる複数のガイドローラ13と、その複数のガイドロ
ーラ13を支持するローラ支持フレーム11およびその
ローラ支持フレーム11を鉄塔側のガイドレール4a,
4aに沿って所定の姿勢を保って昇降できるようにする
昇降案内手段15とで構成されている。
二枚の支持プレート11a,11aを所要の間隔で平行
に配置して、その二枚の支持プレート11a,11aの
内円周部側を円弧状に形成される板材11bで一体に繋
いで内周側を覆うように形成されている。ガイドローラ
13は、ケーブルを受入れる溝を周囲に形成されて鼓形
をしてなる溝付きローラで、ケーブル8を外接保持でき
るように複数個半円状並べてほぼ等分ピッチで前記ロー
ラ支持フレーム11の内部に配置され、それらガイドロ
ーラ13の各支持軸両端部を支持プレートに取付けられ
ている。なお、本実施の形態におけるガイドローラ13
は、動力ケーブル用のものと信号ケーブル用のものとを
並列に配されている。ただし、説明上は動力ケーブル用
のものについて説明している。
円弧状に配設される各ガイドローラ13の外側位置にそ
れぞれケーブル8の飛び出し阻止部材14として丸棒材
が両端を支持プレート11a,11aに締結固着して設
けられている。さらに、前記ローラ支持フレーム11の
背面側には、装備される鉄塔3のケーブル案内装置用ガ
イドレール4a,4aの間隔に合わせて、上下方向に平
行する二本の支持部材16,16と、それら支持部材1
6に取付けられて案内する上下のガイドローラ17,1
7とで構成される昇降案内手段15が付設されている。
されるように、所要長さの支持部材16の上下両端部に
て前記ローラ支持フレーム11と反対の側に鉄塔のガイ
ドレール4aに係合するガイドローラ17が軸支持され
て取付けられ、左右対称に配置されてローラ支持フレー
ム11の背面に取付片18によって着脱可能に設けられ
ている。
ブル案内装置10は、前述のように搬器6への動力ケー
ブル8を、搬器6の揚程の約半分の高さ位置で鉄塔3に
ケーブル支持金具20によって中間部を支持させて、一
端を電源受入れボックス9内にて繋ぎ、他端部を搬器6
の制御盤(図示せず)と接続して運転可能な状態にさ
れ、前記ケーブル支持金具20によって支持されて垂下
するケーブル8のターン部を、複数のガイドローラ13
によって適正な彎曲状態に維持させて案内保持させる。
ラ13によって彎曲部を保持されるケーブル8は、搬器
6が駆動用モータ7の作動によって上昇または下降をす
ると、搬器6の移動に追従してケーブル8が移動し、そ
れに伴いケーブル8のターン位置が上下いずれかに移動
することになる。このケーブル8のターン部にケーブル
案内装置10が位置して、ローラ支持フレーム11に配
設される複数のガイドローラ13によってターン部の円
弧状態を維持されながら、そのローラ支持フレーム11
が昇降案内手段15によって鉄塔3のガイドレール4a
に案内されて昇降させる。
は、組込まれている複数のガイドローラ13が案内保持
するケーブル8のターン部における彎曲状態を、このケ
ーブル案内装置10の自重量によって適度な張力を与え
ながら一定に保って順次移動させることができ、ケーブ
ル8の自由長が大きくなっても振れの発生を抑えて円滑
な移動が行え、ケーブルに損傷を与えることがなく長期
使用ができるのである。
述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることが
できる。
備える工事用エレベータの一実施形態表わす立面図であ
って、(a)は側面図、(b)は背面図である。
表わす正面図である。
ール 6 搬器 7 昇降駆動用のモータ 8 ケーブル 10 ケーブル案内装置 11 ローラ支持フレーム 13 ケーブルのガイドローラ 14 ケーブルの飛び出し阻止部材 15 昇降案内手段 16 支持部材 17 ガイドローラ 18 取付片
Claims (4)
- 【請求項1】 昇降装置における搬器への電力供給用・
信号用ケーブルの案内装置であって、ケーブルのターン
部分を受支するガイド部が複数のガイドローラを所要の
間隔で半円状に配置され、それらガイドローラを支持す
るフレームが鉄塔に沿って昇降自在に移動できる案内手
段を備えていることを特徴とするケーブルの案内装置。 - 【請求項2】 前記フレームは、所要半径で描く半円形
に形成された外周面開放の断面角溝形に形成され、その
背面側に鉄塔側のガイド部と当接案内されるガイドロー
ラを備える案内手段が付設され、そのフレームの内部
に、所要半径で描く半円状に所定の間隔でケーブルのガ
イドローラが複数配設される構成である請求項1に記載
のケーブルの案内装置。 - 【請求項3】 前記フレーム内に配列される複数のケー
ブルのガイドローラに対し、それらガイドローラの外側
位置には、それぞれケーブルの飛び出し阻止部材が設け
られている請求項2に記載のケーブルの案内装置。 - 【請求項4】 前記鉄塔に対する昇降の案内手段は、前
記半円形のフレームの背後側で、鉄塔のガイド部にガイ
ドローラを当接するようにしてそのガイドローラを上下
端部に付設されるローラ取付部材を一対、平行して前記
フレームに取付片にて固着される構成である請求項1ま
たは2に記載のケーブルの案内装置。
Priority Applications (1)
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JP2001386831A JP4120861B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | ケーブルの案内装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=27595843
Family Applications (1)
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-
2001
- 2001-12-20 JP JP2001386831A patent/JP4120861B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (10)
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