JP2612974B2 - 外壁pc部材の取付施工方法 - Google Patents

外壁pc部材の取付施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築物における外壁PC
部材の取付方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨造の建築においては、建築物
本体の外周部にベランダが設けられている場合の外壁P
C板の取付に際しては、図12に示すように複数階の鉄
骨柱aを立設し、各階に桁行方向及び梁間方向に鉄骨梁
b、cを取付け、建築物本体の外周部に片持状に突出す
るベランダのブラケツトdと繋梁eを取付けて順次上方
に建方を進め、下層部から乾式工法による床材fを敷設
したのち、外壁となるPC板gとベランダの手摺となる
PC板hを取付け、最後にベランダの床にコンクリート
iを打設し、前記工程を一層毎に反覆していく方法がと
られている。
【0003】前記建方作業はすべてタワークレーン等の
揚重建設機械を建築物の内部あるいは外部に設置して、
同建設機械はこれを操作するオペレーターにより、また
鉄骨部材、PC部材の建方は鷹工と夫々専門職によって
作業を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来工法は鉄骨の
建方と外壁PC部材の取付けが一層ごとに行なわれ、柱
梁の鉄骨本体の建方が遅延し、後続の他の作業工程が遅
くなる。また前記の作業はすべて専門職によって行なわ
れるので、昨今のように労務者不足の折には人員の確保
が難しく、且つ高所作業となるので安全対策に苦慮する
という問題点があった。
【0005】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とする処は、鉄骨本体
の建方と外壁PC部材の取付けを別工程とし、且つ同P
C部材の搬送、取付を自動化することによって鉄骨建方
の工程短縮と、省力化及び作業の安全性を確保する外壁
PC部材の取付施工方法を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る外壁PC部材の取付施工方法によれ
ば、建築物の最上階上方に同建築物を周回して設けたP
C部材搬送案内部材に、揚重装置を移動自在に装架する
とともに、前記建築物の壁面に沿って移動自在にコ字型
のPC部材取付装置を装架し、前記揚重装置によって外
壁PC部材を懸吊し、前記案内部材に沿って前記PC部
材取付装置の上部に移動して同取付装置内に吊り降ろ
し、同取付装置に内蔵された、起伏装置を有するPC部
材支持装置に支持せしめたのち、同支持装置を垂直に起
立せしめ前記PC部材を建築物の所定位置に取付けるも
のである。
【0007】
【作用】本発明は前記したように構成されているので、
建築物の最上階上方に同建築物を周回して設けられたP
C部材搬送案内部材に移動自在に装架された揚重装置に
よって外壁PC部材を懸吊し、このように同PC部材を
懸吊した状態で前記揚重装置を外壁PC部材搬送案内部
材に沿って移動せしめ、前記建築物の壁面の所要の位置
に配設されたコ字型のPC部材取付装置の上部に位置せ
しめたのち、同取付装置内に前記PC部材を吊り下ろし
て、同取付装置に内蔵されたPC部材支持装置に支持せ
しめ、同支持装置を同装置に設けた起伏装置によって垂
直に起立せしめ、前記支持装置に支持された外壁PC部
材を建築物に取付けるものである。
【0008】次いで前記取付装置を建築物における次位
の取付部位にまで移動せしめ、前記揚重装置によって外
壁PC部材を懸吊して前記取付装置内に吊り下ろし、以
下同様の操作を反覆して建築物に外壁PC部材を取付け
るものである。
【0009】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。Aは建築物で外壁にPC部材を取付けて仕上げをす
るようになっている。建築物Aにおける鉄骨造躯体の最
上階部分の組立が完了したのち、同最上階より一段高い
位置から建築物の外周に片持状に突出するブラケツト1
を所定間隔毎に突設し、同各ブラケツト1の先端部間に
亘って建築物Aを周回するPC部材搬送案内部材2を取
付け、電動式の揚重装置Bを移動自在に装架する。図中
1aはブラケツト支持部材である。図中3はPC部材の
荷揚げのための揚重装置が、建築物Aから更に離隔する
ように跳ね出されたブラケツトである。
【0010】なお図中4は前記揚重装置Bの自動制御装
置、5は同制御装置操作用の携帯無線装置である。図3
及び図4は揚重装置Bの詳細を示し、前記案内部材2に
沿って移動する駆動装置6に巻上げドラム7が懸架さ
れ、同巻上げドラム7には先端に吊フツク8を有するワ
イヤロープ9が巻装されている。10は巻上げドラム7
の駆動装置である。
【0011】Cは内側面が開口したコ字型のPC部材取
付装置で頂部片にはPC部材挿通用開口11と案内部材
12が設けられ、内部にはPC部材の支持部材13が配
設され、同部材13の背面と、同部材13の下端部が枢
支され、且つ前記取付装置Cの底面を内外方向に移動す
る水平押出機構14を有する基片15との間に前記起伏
装置を構成する油圧シリンダ16が介装されている。図
中17は手摺である。
【0012】水平押出機構14は、基材15に前後進す
る方向に案内する溝15bと水平ラツクを両側に設けた
案内部材14aと、基材15に前記水平ラツクに噛合す
るピニオンギヤー51を両側と前後に設け、基材15側
面にサーボモーター52を装備し、前記ピニオンギヤー
51を基材15の内面で前記サーボモーター52を同モ
ーター52の駆動歯輪とピニオンギヤー51の駆動軸に
固定された従動歯輪との間に架渡されたチエーン53で
回転するようになっている。
【0013】15bは、基材15を水平移動させる案内
溝で、基材15の底部に案内材15aを可摺動的に案内
してかつ転倒を防止するようになっている。(図10参
照)垂直移動装置は、吊下げ卸されたPC部材を支持部
材13に移載して下方に移動するためのもので、支持部
材13に案内されて摺動する支持部材13aが配設され
ている。
【0014】上下の移動は、一対の起伏装置の支持部材
13間に横繋ぎ材60と、同繋ぎ材60の上方に平行し
てシヤフト62を着装し、同シヤフト62両端にドラム
63が装架されている。また、横繋ぎ材60にモーター
61を設け、シヤフト62にプーリ66を設けて前記モ
ーター61の駆動プーリとの間に架渡されたチエーン6
8によりシヤフト62を駆動回転する。
【0015】一方、前記支持部材13aの下方と上方の
側面に夫々回転軸64、65が装架され、始点64′か
ら回転軸65、回転軸64を経由してドラム63にワイ
ヤー67が装着されている。前記PC部材取付装置Cは
上下階に跨って配設され、各階ベランダ18先端の繋梁
19に設置されたレール20に沿って移動しうるように
なっている。前記PC部材取付装置Cの下部片21に
は、前記レール20に沿って転動する垂直ローラ22及
び水平ローラ23が装架され、更に前記下部片21には
繋梁19に圧着される脱着用ローラ24がコ字状枠25
に軸架され、同枠25に螺装されたボルト26によって
圧締されるようになっている。前記コ字状枠25は前記
下部片21に取けられた垂直枠27に取付けられたブラ
ケツト28に装架されている。
【0016】而して前記揚重装置Bによってトラツク上
の外壁PC部材PをP1 に示すように吊り上げ、前記案
内部材2に沿って移動せしめ、P2 に示す如くPC部材
取付装置Cの直上に位置せしめる。図中29はバランス
ビームである。次いで前記PC部材P2 をPC部材取付
装置C内に前記開口11を介して吊り下ろし、PC部材
の支持部材13上に支持せしめる。(図5参照)なお前
記PC部材Pの垂直方向の巻上げは、玉掛の高さで一時
停止し、低速で巻上げ、中間部は高速で巻上げるように
なっており、水平方向にはPC部材の取付位置まで搬送
するもので、所定位置に近接すると低速になり、停止し
たのちPC部材の取付位置に垂直に降下して所定の高さ
で停止し、PC部材の支持部材13上に移載されるよう
になっており、これらの操作は自動制御装置4と携帯無
線装置によって遠隔操作される。
【0017】PC部材は支持部材13の可動支持部材1
3aに移載されると、モーター62を駆動させて支持部
材13aを下げ、次に、水平押出機構14のサーボモー
ター52を駆動してピニオンギヤー51を回転させてラ
ツク50と噛み合って前進せしめ、次に油圧シリンダー
16を延伸して支持部材13を起伏させて同部材に支持
されたPC部材を鉄骨梁30にフアスナー31を介して
取付ける。
【0018】次いで前記PC部材取付装置Cをレール2
0に沿って次の位置まで水平移動する。また前記ボルト
26を弛めて脱着用ローラ24を繋梁19より取外し、
揚重装置Bにより、PC部材取付装置Cを上下方向に移
動し、かくしてPC部材取付装置Cと揚重装置Bとによ
って建築物Aの外周面に外壁PC部材を取付ける。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、建築物
の最上階上方に同建築物を周回して設けたPC部材搬送
案内部材に移動自在に装架した揚重装置と、前記建築物
の壁面に沿って移動自在に装架されたコ字型のPC部材
取付装置と、同装置内に装架された起伏装置を具えたP
C部材の支持装置とによって、外壁PC部材を地上部か
ら外壁の取付位置まで自動搬送して取付け、従来のよう
に鉄骨の建方と同時に行っていた外壁PC部材の取付を
後付として、鉄骨工事を早く終了させて、建築物本体の
後工事を早期に着手することによって、全体工事の工期
を短縮しうるものである。またPC部材の搬送取付を自
動化することによって省力化を図り、作業の安全性を図
ることができる。
【0020】請求項2の発明によれば、前記PC部材取
付装置は内側面が開放され、頂部片にPC部材挿通用開
口を有するコ字型架台の内部に、前記PC部材の支持部
材と、同支持部材の起伏装置とよりなるPC部材支持装
置が装架されたことによって、外壁PC部材の建築物本
体に対する取付作業を自動化し、施工性を向上し、省力
化を図るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外壁PC部材の取付施工方法の一
実施例の実施状況を示す斜視図である。
【図2】図1の縦断側面図である。
【図3】揚重装置の正面図である。
【図4】揚重装置の側面図である。
【図5】PC部材取付装置の縦断面図である。
【図6】PC部材取付装置によるPC部材の取付状態を
示す縦断面図である。
【図7】PC部材取付装置の移動部を示す縦断面図であ
る。
【図8】PC部材取付装置の移動部を示す平面図であ
る。
【図9】PC部材取付装置における起伏装置の斜視図で
ある。
【図10】前記起伏装置の部分斜視図である。
【図11】図10の矢視X−X図である。
【図12】従来工法を示す縦断面図である。
【符号の説明】
A 建築物 B 揚重装置 C PC部材取付装置 2 PC部材搬送案内部材 11 PC部材挿通用開口 13 PC部材の支持部材 15 基片 16 油圧シリンダー 30 鉄骨梁 31 フアスナー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の最上階上方に同建築物を周回し
    て設けたPC部材搬送案内部材に、揚重装置を移動自在
    に装架するとともに、前記建築物の壁面に沿って移動自
    在にコ字型のPC部材取付装置を装架し、前記揚重装置
    によって外壁PC部材を懸吊し、前記案内部材に沿って
    前記PC部材取付装置の上部に移動して同取付装置内に
    吊り降ろし、同取付装置に内蔵された、起伏装置を有す
    るPC部材支持装置に支持せしめたのち、同支持装置を
    垂直に起立せしめ前記PC部材を建築物の所定位置に取
    付けることを特徴とする外壁PC部材の取付施工方法。
  2. 【請求項2】 前記PC部材取付装置は内側面が開放さ
    れ、頂部片にPC部材挿通用開口を有するコ字型架台の
    内部に、前記PC部材の支持部材と、同支持部材の起伏
    装置とよりなるPC部材支持装置が装架された請求項1
    記載の外壁PC部材の取付施工方法。
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