JP3130487B2 - 工事用エレベータ支柱の解体用クレーン及び解体方法 - Google Patents

工事用エレベータ支柱の解体用クレーン及び解体方法

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JP3130487B2 JP09117917A JP11791797A JP3130487B2 JP 3130487 B2 JP3130487 B2 JP 3130487B2 JP 09117917 A JP09117917 A JP 09117917A JP 11791797 A JP11791797 A JP 11791797A JP 3130487 B2 JP3130487 B2 JP 3130487B2
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木 紀 夫 領
地 哲 樹 菊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工事用エレベータ
支柱の解体用クレーン及び解体方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築工事では、工事の完了前に施工時用
いられていた工事用エレベータの解体撤去作業が行われ
るが、その支柱の解体時にはクレーン、或いは「ウイン
チ」と呼ばれる動力巻上機が使用されるのが一般的であ
る。
【0003】そして、解体時、工事用エレベータの荷台
上にクレーンを設置し、エレベータの支柱を1本ずつ解
体してゆく。或いは低層階にウインチを設置し同様に解
体してゆく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、工事
用エレベータの荷台上にクレーンを設置するため、小型
のクレーンを使用することになる。そして、支柱を荷台
上に取り込む時、クレーンの旋回を人力で行うものであ
り、解体した支柱が揺れ、人に接触する恐れがある危険
作業であった。また、ウインチでは設備が大がかりなも
のになり、工事完了間際での設置、及び撤去が困難であ
った。
【0005】従って、本発明は、クレーンを旋回するこ
となく支柱を取り込むことが可能で、荷振れによる接触
事故を防ぐことの出来る工事用エレベータ支柱の解体用
クレーン及び解体方法を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、支柱に
支持されて昇降する荷台上に門型フレームを立設し、該
門型フレームの上部に固定レールを固設し、該固定レー
ルに支持されて門型フレーム内を横行する移動レールを
設け、該移動レールに支持されて門型フレーム内を横行
する電動チエーンブロックを設ける。そして、前記移動
レールを固定レールの先端側にスライドさせ、次いで前
記電動チエーンブロックを移動レールの先端まで押し出
し、該電動チエーンブロックのフックを支柱に掛け、支
柱の1ブロックを外し、吊り揚げ、次いで移動レールを
固定レールの下にスライドさせ、次いで移動レールを固
定レールの後端側にスライドさせ、次いで電動チエーン
ブロックを移動レールの後端まで押し出し、電動チエー
ンブロックにより支柱を荷台の外に搬出する。
【0007】作業床のある所で工事用エレベータの支柱
の解体撤去ができ、安全であり、その際、クレーンを旋
回せず、レールをスライドさせて支柱を取り込むことが
可能になり、荷揺れによる危険を回避する。
【0008】
【発明の実施の形態】図において、1は工事用エレベー
タの支柱であり、この支柱1を工事の完了前に解体撤去
する。2は支柱1に支持されて昇降する荷台であり、施
工時にはこの荷台2により資材等の搬入、搬出を行う。
【0009】荷台2上に門型フレーム3を立設し、該門
型フレーム3の上部に固定レール4を固設する。また、
固定レール4に走行用ローラ5、5を介して支持され門
型フレーム3内を横行する移動レール6を設ける。そし
て、移動レール6に走行用ハンガーローラ7を介して支
持され門型フレーム3内を横行する電動チエーンブロッ
ク8を設ける。
【0010】図1の例では、荷台2上にガイドローラ9
を有するブラケットベース10を取り付け、該ブラケッ
トベース10上に門型フレーム3Aが立設されている。
門型フレームが堅個なものであれはガイドローラを用い
ず、図2ないし図4に示すように、荷台上に直接門型フ
レームを取り付けるようにする。
【0011】次に、図1ないし図4と共に、図5ないし
図8を参照して解体時の作業について説明する。
【0012】まずクレーンが支柱1を吊ることが出来る
高さまで工事用エレベータの荷台2を上昇させる。
【0013】移動レール6を固定レール4の先端側にス
ライドさせ、電動チエーンブロック8を取り付けたハン
ガーローラ7を移動レール6の先端まで押し出し、電動
チエーンブロック8のフック11を支柱1に掛け、支柱
の1ブロック1Aを外し、吊り揚げる。(図5) 移動レール6を固定レール4の下にスライドさせる。
(図6) 移動レール6を固定レール4の後端側にスライドさせ
る。(図7) 電動チエーンブロック8を取り付けたハンガーローラ7
を移動レール6の後端まで押し出し、電動チエーンブロ
ック8により支柱1を荷台2の外に搬出する。次に、ク
レーンが支柱1を吊ることが出来る支柱の1ブロック1
Aの高さ分工事用エレベータの荷台2を下降させ、前記
の手順で支柱の解体を行う。
【0014】なお、逆の手順で組立に応用することが出
来る。また、前記の作業手順において、支柱1Aを荷台
2に降ろし、荷台2により支柱1の撤去を行うことも出
来る。
【0015】また、工事用エレベータの設置条件によ
り、この支柱解体用クレーンを本体機械の一部として組
立及び解体時だけでなく常設することも出来る。この場
合、組立及び解体に係る工数がさらに少なくて済み、高
所作業における危険度を減らすことが出来る。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、作業床のある所で工事
用エレベータの支柱の解体撤去ができ、安全であり、そ
の際、クレーンを旋回せず、レールをスライドさせて支
柱を取り込むことが可能になり、荷揺れによる危険を回
避する。従って、工事用エレベータの支柱の解体用とし
て最適であり、また逆の組立用としても使用することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る工事用エレベータ支柱の
解体用クレーンの斜視図。
【図2】本発明の実施例に係る工事用エレベータ支柱の
解体用クレーンの側面図。
【図3】本発明の実施例に係る工事用エレベータ支柱の
解体用クレーンの正面図。
【図4】図2のAーA線矢視図。
【図5】解体作業手順を示す第1行程図。
【図6】解体作業手順を示す第2行程図。
【図7】解体作業手順を示す第3行程図。
【図8】解体作業手順を示す第4行程図。
【符号の説明】
1・・・支柱 2・・・荷台 3・・・門型フレーム 4・・・固定レール 5・・・走行用ローラ 6・・・移動レール 7・・・走行用ハンガーローラ 8・・・電動チエーンブロック 9・・・ガイドローラ 10・・・ブラケットベース 11・・・フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−238677(JP,A) 特開 平5−311867(JP,A) 特開 平9−78842(JP,A) 特開 昭47−44760(JP,A) 特開 平7−76473(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 7/10,19/00 B66C 23/02,23/04 B66B 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱に支持されて昇降する荷台上に門型
    フレームを立設し、該門型フレームの上部に固定レール
    を固設し、該固定レールに支持されて門型フレーム内を
    横行する移動レールを設け、該移動レールに支持されて
    門型フレーム内を横行する電動チエーンブロックを設け
    て成ることを特徴とする工事用エレベータ支柱の解体用
    クレーン。
  2. 【請求項2】 支柱に支持されて昇降する荷台上に門型
    フレームを立設し、該門型フレームの上部に固定レール
    を固設し、該固定レールに支持されて門型フレーム内を
    横行する移動レールを設け、該移動レールに支持されて
    門型フレーム内を横行する電動チエーンブロックを設
    け、前記移動レールを固定レールの先端側にスライドさ
    せ、次いで前記電動チエーンブロックを移動レールの先
    端まで押し出し、該電動チエーンブロックのフックを支
    柱に掛け、支柱の1ブロックを外し、吊り揚げ、次いで
    移動レールを固定レールの下にスライドさせ、次いで移
    動レールを固定レールの後端側にスライドさせ、次いで
    電動チエーンブロックを移動レールの後端まで押し出
    し、電動チエーンブロックにより支柱を荷台の外に搬出
    することを特徴とする工事用エレベータ支柱の解体方
    法。
JP09117917A 1997-05-08 1997-05-08 工事用エレベータ支柱の解体用クレーン及び解体方法 Expired - Lifetime JP3130487B2 (ja)

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