JP3422585B2 - 下降型工事用エレベータおよびそのエレベータマストを下降方向に延長する方法 - Google Patents

下降型工事用エレベータおよびそのエレベータマストを下降方向に延長する方法

Info

Publication number
JP3422585B2
JP3422585B2 JP3558595A JP3558595A JP3422585B2 JP 3422585 B2 JP3422585 B2 JP 3422585B2 JP 3558595 A JP3558595 A JP 3558595A JP 3558595 A JP3558595 A JP 3558595A JP 3422585 B2 JP3422585 B2 JP 3422585B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mast
elevator
support
guide rail
elevator mast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3558595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08231161A (ja
Inventor
彰 三間
能光 岡田
義弘 石田
保 能城
保 佐藤
直樹 上浦
護 鹿野
美文 木村
和弘 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP3558595A priority Critical patent/JP3422585B2/ja
Publication of JPH08231161A publication Critical patent/JPH08231161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3422585B2 publication Critical patent/JP3422585B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/023Mounting means therefor
    • B66B7/027Mounting means therefor for mounting auxiliary devices

Landscapes

  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として建設工事現場
で地上部から地下に向って構築される例えば逆打ち工法
による地下階の構築,地下での構造物の構築工事などで
使用される、搬器の昇降用マストが地上部で延長できる
下降型工事用エレベータおよびそのエレベータマストを
下降方向に延長する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築工事における逆打ち工法を用
いる作業現場や例えば地下タンクの構築工事現場などで
その地下部分の工事が進行するにともなって作業場所が
順次下降していく場合、作業者の昇降や資材の搬入出に
利用される工事用エレベータは、工事の進行に伴って下
方に伸びるようにされ、搬器が地下作業階位置まで降り
るようにされる必要がある。このような工事現場で使用
される工事用エレベータは、従来地上に設置されている
ものと同様にガイドレールとラックとが組込まれて所定
長さ寸法に枠組み構成された複数のマストセグメントを
継足して形成されるエレベータマストに案内されて搬器
が昇降するものであることから、このエレベータマスト
を工事の進行によって降下させるに必要な長さ分、マス
トセグメントを地上部から吊り降ろして設置されている
エレベータマストの下端に継足すようにされている。
【0003】しかし、搬器の降下位置を延長するため
に、エレベータマストの下端でマストを接続する方式で
は、このマストセグメントの継足しのための作業足場な
どを接続の都度設置しなければならず、作業性が悪い欠
点が有った。そこで、エレベータマストの延長作業が容
易に行なえる機能を備えた工事用エレベータとして、エ
レベータマストを地上部で継足して降下延長できる機能
を備えたものが提案されている。このような工事用エレ
ベータは、例えば特開平5−301690号公報によっ
て知られている。この公報に記載されている工事用エレ
ベータは、地上部側から順次地下階を形成する工事の進
行に伴ってエレベータマストを下方に延長するにあた
り、ガイドレールを地上階部で順次継足して、当該地上
部に設けられる降下装置によってそのガイドレールを下
降させ、このガイドレールに沿わせてエレベータマスト
を順次継足して支持させ、このエレベータマストに沿っ
て搬器を昇降させるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような工事用エレ
ベータでは、ガイドレール並びにエレベータマストが地
上部に設置された降下装置のモータによって駆動される
ピニオンでガイドレールに付設されたラックを介してそ
のガイドレールを順次所要量降下できるので、掘り下げ
られる工事の進行に応じて細かく対応できる利点は認め
られる。しかし、反面、ガイドレール付設のラックと噛
み合う前記ピニオンに、ガイドレール,エレベータマス
ト並びにエレベータ搬器と搭載荷重などすべての負荷が
作用することになる。言い換えれば、降下装置のピニオ
ン並びに駆動機は本来のガイドレールの降下延長のため
の駆動以上の強度と前記負荷に対抗する大きな制動力を
必要とするのみならず、降下装置全体を頑丈な構造に形
成しておくことが要求される。
【0005】本発明は、このような状況に鑑みて、エレ
ベータマストが上下に摺動可能な案内を有するサポート
にて構築物などに支持され、このエレベータマストの延
長に際し地上部から所定位置まで吊り下ろして上端に延
長するマストセグメントを継足されるようにして、運転
時にはそのエレベータマストがマストベースにて支持立
設されて安定性のある支持手段で設置され、各部に無理
の生じない支持構造でエレベータマストを下方に延長で
きるように構成される下降型の工事用エレベータおよび
そのエレベータマストを下降方向に延長する方法を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による下降型工事用エレベータは、地
上部側から地下所要位置へ下方に向けて下降距離を延長
する下降型工事用エレベータであって、複数のマストセ
グメントを繋いで構成されるエレベータマスト、前部
両側に搬器案内用ガイドレールが、後部両側にサポート
用ガイドレールがそれぞれ付設され、このエレベータマ
ストの下端に着脱可能にマストベースが取けられ、こ
のマストベースによって前記エレベータマストが地下構
築物下部床上に立設され、前記エレベータマストの中
間部を複数箇所で地下構築物に支持するサポートは、前
記サポート用ガイドレールを前後方向から挟んで当接す
る少なくとも二個のローラがそれぞれ配設される把持部
を左右に備え、かつその把持部に近接する上下位置に一
時的に固縛力を解除できる締め付け構造の係止手段をそ
れぞれ備えていることを特徴とするものである。
【0007】本発明において、前記エレベータマストの
サポートは、取付け基部から所定の間隔で平行して突出
する一対のアームと、このアームの先端部に付設される
座板を備え、前記把持部は、前記サポート用ガイドレー
ルを前後方向から挟んで当接する上下二個ずつのローラ
前記座板の内側にそれぞれ備えるとともに、一方のロ
ーラが偏心軸で支持されて把持力を調整できるようにさ
れ、前記係止手段は、前記ローラによる把持部を挟んで
上下位置に配されて前記座板に締め付ける構造とされる
のが好ましい。
【0008】また、本発明による下降型工事用エレベー
タのエレベータマストを下降方向に延長する方法は、地
上部側から順次地下所要位置に向け構築作業が進行する
に伴い、下方に向けて下降距離を延長する下降型工事用
エレベータにおけるエレベータマストを下降方向に延長
する方法であって、エレベータマストは、前部両側に搬
器案内用ガイドレールを有して後部両側にサポート用ガ
イドレールを有する複数のマストセグメントを繋いで構
成され、かつ着脱可能なマストベースを介して構築物床
に立設されるとともに、中間部が構築物に取り付く複数
のサポートにて前記サポート用ガイドレールを上下方向
スライド可能に把持されて支持され、延長に際しては、
(a) 搬器駆動部を地上部もしくはその近傍に仮設さ
れる受梁に固定するとともに、駆動機のブレーキを開放
してエレベータマスト付設のラックに噛み合うピニオン
をフリーとし、(b) エレベータマストの各サポート
における係止手段を解くとともに、ガイドローラによる
サポート用ガイドレールの挾持力を緩め、(c) エレ
ベータマストとマストベースとの連結部材による連結固
定力を解いて、前記エレベータマストの頂部に吊り金物
を取付けて、この吊り金物を介してクレーンなどでその
エレベータマストを適宜量吊り上げ、前記マストベース
を延長しようとする構築物の下部床位置迄下ろして所定
位置に設置した後、(d) このマストベース上までエ
レベータマストを吊り下ろして連結固定するとともに、
前記各サポートのローラによるサポート用ガイドレール
の挾持力の復元と係止手段による連結固定力の復元とを
行なってそのエレベータマストが構築物に固定支持さ
れ、この後にエレベータマスト頂部の吊り金物を取除い
て、延長しようとする長さに対応するマストセグメント
を連結し、前記駆動部を運転可能に戻し、前記受梁に固
定された搬器駆動部を開放させるとともに、この受梁を
撤去する、ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明の下降型工事用エレベータにおいては、
構築物に沿わせて立設されるエレベータマストがその前
部両側に搬器用ガイドレールが、後部両側にサポート用
ガイドレールがそれぞれ配設されて、このサポート用ガ
イドレールがサポートによって構築物に対し中間部で把
持されて地下構築物床上のマストベース上に起立設置さ
れるので、下向きの延長ができるエレベータマストを備
える地下構築物の地下作業現場への作業者などの昇降搬
送用エレベータとして安定状態で設置できる。そして、
エレベータマストの延長時には、マストベースとサポー
ト部とでの固定力を除くことによって安全性を維持して
地上部でマストセグメントの継足し作業を実施できる。
【0010】本発明の下降型工事用エレベータのエレベ
ータマストを下降方向に延長する方法によれば、クレー
ンを用いてエレベータマストを設置位置で吊って、この
エレベータマストをサポートの保持位置で上下にスライ
ド可能な状態にして地上部で搬器を仮支持させるととも
に、エレベータマストとサポートとの緊結状態を分解す
ることなく緩めることにより所要地下階床まで下ろして
地上部で新たなマストセグメントの継足しができるの
で、このエレベータマストの延長作業を合理的にかつ能
率良く安全に行なうことができる。
【0011】
【実施例】次に、本発明による下降型工事用エレベータ
およびそのエレベータマストを下降方向に延長する方法
の具体的実施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0012】図1に本発明に係る下降型工事用エレベー
タの一例が示されている。この図において、エレベータ
マスト1は四隅にガイドレール2,2aを配されて所要
断面の枠組構造の鉄塔に構成され、下端にマストベース
4が取外し可能に取付けられてそのマストベース4を介
して構築される構築物の所要地下階床上に立設される。
なお、このエレベータマスト1は中間部において後側面
側で構築物に複数のサポート10により支持される。ま
た、エレベータマスト1の前側面にはラック3が沿設さ
れている。また、搬器5は前記エレベータマスト1のガ
イドレールに案内されるケージ5’と駆動フレーム5a
(図7参照)とを備え、このケージ5’が駆動フレーム
5aに吊下げられ、この駆動フレーム5aに取り付く駆
動機5bの作動でピニオン(図示せず)がエレベータマ
スト1前面に取り付くラック3と噛み合って昇降される
構成となっている。図中符号30は搬器への乗降床で、
分解移動可能に構成されている。
【0013】この実施例におけるエレベータマスト1
は、図2乃至図5で示されるように、四隅部に主部材と
して各々角形鋼管を配されて、上下と中間部とに枠体を
配するとともに斜材で側面を繋いだ溶接構造によって一
体に枠組みされ、上下両面に取付座と接続ボルト孔とを
少なくとも4箇所に設けられ、所定長さにて所要断面の
枠組構造に形成されるマストセグメント1aを、複数本
継足されて鉄塔に構成されている。前記マストセグメン
ト1aにおける角形鋼管は、前部の二本が搬器5のガイ
ドレール2となり、後部の二本がサポート用ガイドレー
ル2aとなるように位置付けられる。また、前記マスト
セグメント1aの前面にはラック3が全長にわたり付設
されている。
【0014】前記エレベータマスト1の中間部を支持す
るサポート10は、図2乃至図6で示されるように、構
築物に固定設置するための取付座12を備える基部11
から前記エレベータマスト1の幅寸法より広い間隔で平
行して一対のアーム13が突設され、これらアーム13
の各先端部には内側に前記エレベータマスト1のサポー
ト用ガイドレール2aを外側から前後方向(図4で矢印
a−bで示される方向)に把持する二個一対のローラ1
4,14’が上下二段にそれぞれ配設されている。これ
ら対ローラ14,14’のうち一方のローラ14は、支
持軸15が偏心軸にされて、後述するエレベータマスト
1の延長操作時にそのエレベータマスト1の上下方向移
動抵抗が少なくされるとともに、把持操作の調節が可能
なようにされている。なお、前記対ローラに関しては、
例えばローラを前側に二個,後側に一個とすること、あ
るいは前後に一個づつ計二個配置するようにしても良
い。
【0015】さらに、前記サポート10のアーム13の
先端部には、前述の対ローラ14,14’による把持位
置の上下に座板16が延長して付設されており、この座
板16にはサポート用ガイドレール2aとそのサポート
10とを緊結固定するためのU字形ボルト(以下Uボル
トという)18の締結孔17とが、前記対ローラ14,
14’による把持位置から適宜距離上下に離れてそれぞ
れ設けられ、この座板16とUボルト18およびライナ
ー板19とによって係止手段20が構成される。
【0016】また、搬器5の駆動フレーム5aには、図
7(a),(b)で示されるように、この駆動フレーム
5aの上部にて左右両端部前面に左右対称位置で仮止め
用のブラケット7,7が固着されている。これらブラケ
ット7,7は後述するエレベータマスト1の延長操作時
に、受梁25にて仮支持される場合に使用されるもの
で、通常運転時には使用されない。
【0017】このような構成である本実施例の工事用エ
レベータにおいては、例えば逆打ち工法による地下構造
物の構築作業現場に設置するには、作業員などの乗降の
必要地下階床a1(図8参照)にマストベース4を設置
して、このマストベース4上にエレベータマスト1を立
設して地上階部で乗降できるようにされる。そして、エ
レベータマスト1の中間部は、構築物Aの適所に基部1
1の取付座12で固定されたサポート10を複数所要の
間隔で、これらサポート10のアーム13の先端部に付
設の対ローラ14,14’によってサポート用ガイドレ
ール2aを前後方向から挟んで把持するとともに、この
対ローラ14,14’による把持部の上下でUボルト1
8と座板16とによる係止手段20によって固定され、
前記エレベータマスト1が構築物Aに沿わせて安定支持
される。なお、搬器5はエレベータマスト1の前部に設
けられた搬器案内用ガイドレール2に沿って案内され、
周知の噛み合い駆動(ラック・ピニオン駆動)によって
サポート箇所に関わりなく昇降できるようにされる。
【0018】地下階での構築作業の進捗によって搬器5
の下降距離を延長するためにエレベータマスト1を継足
すには、次の要領で安全かつ確実に実施できる。このエ
レベータマスト1の接続操作を図8(a)乃至(d)に
より説明する。
【0019】まず、図8(a)で示されるように、地上
部で既設のエレベータマスト1の両脇に搬器仮止め用の
受梁25を配置して構築物Aに支持させる。次いで、こ
れら受梁25に予め設けられた取付ブラケット26に搬
器5の駆動フレーム5a付設のブラケット7をボルト締
結して搬器5を受梁25に固定する。また、エレベータ
マスト1のサポート部におけるアーム13と係止手段2
0のUボルト18(ライナー板19とともに)とを取外
すとともに、対ローラ14,14’のうちの一方のロー
ラ14を、支持軸15における偏心量だけ緩めてサポー
ト用ガイドレール2aに対する対ローラ14,14’の
把持力を解除させる。この状態でエレベータマスト1
は、サポート用ガイドレール2aが各サポート10の対
ローラ14,14’によって緩やかに把持されて構築物
Aに対する支持機能を失うことなく自立している。
【0020】次に、このエレベータマスト1の頂部に別
途吊り金物28を取付ける。次いで、搬器5の駆動機5
bのモータブレーキを解放状態にして前記吊り金物28
をクレーンによって吊り、エレベータマスト1の下端か
らマストベース4を取外す。この後、エレベータマスト
1を適宜量クレーンによって吊り上げ、前記マストベー
ス4を取除いて延長する地下階床a2に移設する(図8
(b)参照)。
【0021】マストベース4が延長目的の地下階床a2
に移設されると、エレベータマスト1をそのままそのマ
ストベース4上に吊り下ろして連結する。この際、エレ
ベータマスト1は複数のサポート10におけるアーム1
3先端部付設の対ローラ14,14’によってサポート
用ガイドレール2aが案内され、またラック3と噛み合
う駆動機5bのピニオンはモータブレーキが解放されて
フリーの状態になっているので、無理なく下降させるこ
とができる(図8(c)参照)。
【0022】所要位置までエレベータマスト1を下降さ
せたならば、図4で示されるように、各サポート10の
対ローラ14,14’における一方のローラ14の支持
軸15の偏心量を調整して両ローラ14,14’による
サポート用ガイドレール2aの把持力を高める。次い
で、係止手段20のUボルト18とライナー板19とを
アーム13の先端部の座板16に取付けてサポート用ガ
イドレール2aをアーム13に固定させる。この後にお
いてエレベータマスト1の頂部に取付けてあった吊り金
物28を取外し、図8(d)で示されるように、新たな
マストセグメント1aを少なくとも二本既設のマスト頂
部に継足して次の運転が可能な高さにする。このように
してエレベータマスト1の継足しが終ると、受梁25と
搬器5の駆動フレーム5aとの連結固定を解いてその受
梁25を取除き、搬器5の駆動機5bのモータブレーキ
を元の状態に戻すことにより搬器5を地上部から最下位
の地下階まで昇降運転できることになる。以後、エレベ
ータマスト1の延長が必要になれば、前記の要領を繰り
返して行なえばよい。
【0023】以上の説明においては、マストセグメント
1aを最後に継足す操作手順になっているが、このほか
に地上部での搬器5に対する乗降を行なう位置以上に立
設されるエレベータマスト1の高さ寸法が短い場合など
で、先にマストセグメント1aを継足してから吊り下ろ
すようにすることもできる。
【0024】また、エレベータマスト1のサポート部に
付属させる係止手段としては、本実施例のようなUボル
ト18を使用するもの以外に、アーム13の先端部に支
持点を回転軸で前記座板16のような固定部材に取付け
たクランプを用いるようにして、このクランプを外すと
きには前記回転軸を基準にして左または右に回動させる
ことによってサポート用ガイドレール2aから遠ざける
ようにし、アーム13から取外すことなく係止力を解除
できるような機構を採用することもできる。
【0025】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、エレベー
タマストの主部材である縦方向の四隅に配される部材を
二通りのガイドレールとして、後部側のガイドレールに
対して上下方向にスライドできる案内支持部を備えるサ
ポートと組合せ、かつ係止手段を付属させるようにし
て、このサポートによる支持部の固定力を緩めると、こ
のサポートによる支持状態を保ちながらエレベータマス
トを上下方向に移動させて継足し操作ができることにな
り、地上部でのマストの継足しが容易に行なえる。ま
た、エレベータマストに必要以外の負荷を与えないの
で、過度な強度を要求されず経済的な構造にできる。
【0026】また、本発明によれば、エレベータマスト
を大掛かりな駆動装置を別途に必要とすることなくクレ
ーンによって設置軸心を維持して上下方向に移動させる
ことができ、また構築物の所要地下階床に下端を支持さ
せて立設されるので、経済的にかつ合理的にエレベータ
マストを延長設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係る下降型の工事用エレベ
ータの一例を示す図である。
【図2】図2は、エレベータマストとサポートとの関係
を表す正面図である。
【図3】図3は、図2における平断面図である。
【図4】図4は、エレベータマストとサポートとの関係
を表す要部拡大平面図である。
【図5】図5は、図4におけるローラでの把持部の拡大
平断面図である。
【図6】図6は、図4におけるA−A視図である。
【図7】図7は、搬器の駆動フレームと受梁取付け部の
関係を示す図であって、(a)は駆動フレームを正面か
ら見た図、(b)は平面図である。
【図8】図8は、エレベータマストの延長操作を示す説
明図であり、(a)は作業開始前の状態を、(b)はマ
ストベースを移設する操作を、(c)はエレベータマス
トを延長地下階床まで吊り下ろす態様を、(d)は吊り
下ろしたエレベータマストの頂部に所要量のマストセグ
メントを延長する態様をそれぞれ表している。
【符号の説明】
1 エレベータマスト 1a マストセグメント 2 搬器用ガイドレール 2a サポート用ガイドレール 4 マストベース 5 搬器 5a 駆動フレーム 7 ブラケット 10 サポート 11 サポートの基部 13 アーム 14,14’ ローラ 15 ローラの支持軸 16 座板 18 Uボルト 20 係止手段 25 受梁 28 吊り金物 A 構築物 a1,a2 構築物の地下階床
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 能光 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 石田 義弘 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 能城 保 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 佐藤 保 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 上浦 直樹 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 鹿野 護 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 木村 美文 大阪市西成区花園南1丁目7番20号 株 式会社コシハラ内 (72)発明者 井上 和弘 大阪市西成区花園南1丁目7番20号 株 式会社コシハラ内 (56)参考文献 特開 平2−231384(JP,A) 実開 昭51−46434(JP,U) 実開 昭51−68158(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 7/00 - 9/193

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上部側から地下所要位置へ下方に向け
    て下降距離を延長する下降型工事用エレベータであっ
    て、 複数のマストセグメントを繋いで構成されるエレベータ
    マスト、前部両側に搬器案内用ガイドレールが、後部
    両側にサポート用ガイドレールがそれぞれ付設され、こ
    のエレベータマストの下端に着脱可能にマストベースが
    けられ、このマストベースによって前記エレベータ
    マストが地下構築物下部床上に立設され、前記エレベ
    ータマストの中間部を複数箇所で地下構築物に支持する
    サポートは、前記サポート用ガイドレールを前後方向か
    ら挟んで当接する少なくとも二個のローラがそれぞれ配
    設される把持部を左右に備え、かつその把持部に近接
    る上下位置に一時的に固縛力を解除できる締め付け構造
    係止手段をそれぞれ備えていることを特徴とする下降
    型工事用エレベータ。
  2. 【請求項2】 前記エレベータマストのサポートは、取
    付け基部から所定の間隔で平行して突出する一対のアー
    ムと、このアームの先端部に付設される座板を備え、前
    記把持部は、前記サポート用ガイドレールを前後方向
    ら挟んで当接する上下二個ずつのローラを前記座板の内
    側にそれぞれ備えるとともに、一方のローラが偏心軸で
    支持されて把持力を調整できるようにされ、前記係止手
    段は、前記ローラによる把持部を挟んで上下位置に配さ
    れて前記座板に締め付ける構造とされる請求項1に記載
    の下降型工事用エレベータ。
  3. 【請求項3】 地上部側から地下所要位置に向け順次構
    築作業が進行するに伴い、下方に向けて下降距離を延長
    する下降型工事用エレベータにおけるエレベータマスト
    を下降方向に延長する方法であって、 エレベータマストは、前部両側に搬器案内用ガイドレー
    ルを有して後部両側にサポート用ガイドレールを有する
    複数のマストセグメントを繋いで構成され、かつ着脱可
    能なマストベースを介して構築物床に立設されるととも
    に、中間部が構築物に取り付く複数のサポートにて前記
    サポート用ガイドレールを上下方向スライド可能に把持
    されて支持され、延長に際しては、 (a)搬器駆動部を地上部もしくはその近傍に仮設され
    る受梁に固定するとともに、駆動機のブレーキを開放し
    てエレベータマスト付設のラックに噛み合うピニオンを
    フリーとし、 (b)エレベータマストの各サポートにおける係止手段
    を解くとともに、ガイドローラによるサポート用ガイド
    レールの挾持力を緩め、 (c)エレベータマストとマストベースとの連結部材に
    よる連結固定力を解いて、前記エレベータマストの頂部
    に吊り金物を取付けて、この吊り金物を介してクレーン
    などでそのエレベータマストを適宜量吊り上げ、前記マ
    ストベースを延長しようとする構築物の下部床位置迄下
    ろして所定位置に設置した後、 (d)このマストベース上までエレベータマストを吊り
    下ろして連結固定するとともに、前記各サポートのロー
    ラによるサポート用ガイドレールの挾持力の復元と係止
    手段による連結固定力の復元とを行なってそのエレベー
    タマストが構築物に固定支持され、その後にエレベータ
    マスト頂部の吊り金物を取除いて、延長しようとする長
    さに対応するマストセグメントを連結し、前記駆動部を
    運転可能に戻し、前記受梁に固定された搬器駆動部を開
    放させるとともに、この受梁を撤去することを特徴とす
    る下降型工事用エレベータのエレベータマストを下降方
    向に延長する方法。
JP3558595A 1995-02-23 1995-02-23 下降型工事用エレベータおよびそのエレベータマストを下降方向に延長する方法 Expired - Fee Related JP3422585B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3558595A JP3422585B2 (ja) 1995-02-23 1995-02-23 下降型工事用エレベータおよびそのエレベータマストを下降方向に延長する方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3558595A JP3422585B2 (ja) 1995-02-23 1995-02-23 下降型工事用エレベータおよびそのエレベータマストを下降方向に延長する方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08231161A JPH08231161A (ja) 1996-09-10
JP3422585B2 true JP3422585B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=12445862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3558595A Expired - Fee Related JP3422585B2 (ja) 1995-02-23 1995-02-23 下降型工事用エレベータおよびそのエレベータマストを下降方向に延長する方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3422585B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5894851B2 (ja) * 2012-04-26 2016-03-30 株式会社大林組 工事用昇降機のマストの支持機構、工事用昇降機、及び、工事用昇降機のマストの延伸方法
WO2017037787A1 (ja) * 2015-08-28 2017-03-09 三菱電機株式会社 エレベータの脱レール検出装置
CN106351338B (zh) * 2016-08-31 2017-09-26 中建三局第一建设工程有限责任公司 一种施工升降机空中原位转换悬臂式基础及转换施工方法
CN112520534B (zh) * 2020-12-10 2022-04-12 漳州市高林电梯有限公司 一种电梯智能安装系统
CN112520533B (zh) * 2020-12-10 2022-04-12 漳州市高林电梯有限公司 一种电梯自动化施工设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08231161A (ja) 1996-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3422585B2 (ja) 下降型工事用エレベータおよびそのエレベータマストを下降方向に延長する方法
JP2007210703A (ja) マシンルームレスエレベータの巻上機据付装置および据付工法
JP4353343B2 (ja) 大型昇降ステージとこれを用いた揚重方法および逆打工法
JP3180203B2 (ja) 超高層構造物建設に用いる資材揚重組み立て装置
JPH05330758A (ja) エレベータ用ガイドレール付設作業支援装置及びガイドレール付設作業法
US11059701B2 (en) Methods and apparatuses for lifting elevator cars during installation
JP3209931B2 (ja) エレベータの乗かご固定装置
JP3779510B2 (ja) 重量物揚重雇
JP2729017B2 (ja) エレベータかご組構台
JP3193609B2 (ja) エレベータの据付方法
WO2022135689A1 (en) Construction arrangement of an elevator and method
JP2846528B2 (ja) 油圧エレベーターのガイドレール据付け方法
JP3413760B2 (ja) 乗客コンベアの据付装置
JP2004244162A (ja) エレベータの巻上機交換用治具
JP3519009B2 (ja) エレベータの据付方法
JP4312590B2 (ja) エレベータ上部機器の下部組立て工法
JP3477672B2 (ja) 斜行エレベータの据付装置
JPH0949334A (ja) 建築部材を搬送する走行台車及び、建築部材の搬送方法
JP2002060158A (ja) エレベーターの据付工法
JPH05270764A (ja) エレベータレール吊上装置
JP2000169058A (ja) エレベータ機械室内機器の揚重装置
JPH03232691A (ja) 建設用タワークレーンのサポートフレーム組立方法とその装置
CN111362146A (zh) 一种材料构件的安装装置及方法
JPH08169662A (ja) エレベーターの吊上装置
JP3001876U (ja) 舞台装置の吊り上げ機構

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030408

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees