JP3054918B2 - 高さを変えられる格納式天井 - Google Patents

高さを変えられる格納式天井

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JP3054918B2
JP3054918B2 JP6274279A JP27427994A JP3054918B2 JP 3054918 B2 JP3054918 B2 JP 3054918B2 JP 6274279 A JP6274279 A JP 6274279A JP 27427994 A JP27427994 A JP 27427994A JP 3054918 B2 JP3054918 B2 JP 3054918B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多目的施設における各
種イベントに対応して設営される昇降式・折り畳み式天
井に関し、特に通常はトップライト屋根からの透過光を
利用するため天井を必要としない施設の仮設天井に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、多目的施設・構造物においては天
井を格納し、天井の高さを開催するイベントに適合する
ように変えることは実施されてはいなかった。強いて挙
げるならば図12に示すように、多目的施設1において
施設躯体2からウインチ等の昇降装置3によって吊り下
げられた照明装置4、演出としての舞台部分に限定され
た舞台天井5等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図12の例のような従
来技術においては、天井の高さ・構造と材質を開催する
イベントに適するように変えられるものは無かった。こ
のため、音楽コンサート、講演会、各種展覧会、各種の
ショー等のイベントによっては、天井の高過ぎまたは天
井構造・材質の不適当による音響効果の悪化、声の発散
または反響、空調効果の不足等が利用者・観客に不快感
を与えることがあった。
【0004】本発明の目的は、上述の従来技術の問題点
に鑑み、格納・展開が自在で、その高さと構造・材質が
イベントに応じて選択出来る天井を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、天井
部を構成する折り畳み自在な遮蔽体と、該遮蔽体を折り
畳んで格納し、昇降自在な遮蔽体格納装置と、前記遮蔽
体格納装置が昇降する空間部を建家の柱と躯体外柱と
に形成し、前記柱に、複数の桁を昇降自在に配設し、
該桁をガイドとして前記遮蔽体を水平方向に移動させる
駆動手段とから構成される高さを変えられる格納式天井
により構成される。
【0006】
【作用】本発明において、少なくとも一対の桁を任意の
高さに固定・保持して後、折り畳まれた遮蔽体を運搬・
展開して天井を形成しているため、任意の高さに天井が
容易に迅速に設営できる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1〜図5は、本発明の実施例1を示す。図6〜図9
は、本発明の実施例1の部分図を示す。図1は、本発明
の実施例1の正面図であって、昇降自在の桁23が遮蔽
体格納装置10と位置合わせされて、遮蔽体格納装置1
0に配置された案内レール12と桁23に配置された案
内レール22とが接続された状態を示す。遮蔽体格納装
置10の昇降フレーム11の中に折り畳まれた状態で運
搬された遮蔽体18は、図示されない引き出し・格納の
ための荷役手段17(図4参照)によって引き出されて
展開する。桁23は、例えばウインチ、シーブ、ワイヤ
ロープ等から構成される複数の昇降手段31によって吊
り下げられて柱26に沿って昇降される。遮蔽体格納装
置10は、例えばウインチ、シーブ、ワイヤロープ等か
ら構成される昇降手段13によって吊り下げられて柱2
6と躯体外柱24に沿って昇降される。44は、折り畳
まれた状態の遮蔽体18の保管場所を示す。この状態で
各種のイベントに応じた構造・材質の遮蔽体18に交換
できる。図2は、移動途中の遮蔽体格納装置10を示
す。21、25は、それぞれ柱26と躯体外柱24に沿
って配設された案内レールを示す。14は、昇降フレー
ム11に搭載された躯体外柱24及び桁23との芯合わ
せ・保持装置を示す。32は、桁23に搭載された柱2
6との芯合わせ・保持装置を示す。図3は、遮蔽体格納
装置10と桁23との芯合わせ・保持が終了して図示さ
れない荷役手段17によって遮蔽体18の引き出し・展
開が行われている状態の正面図を示す。遮蔽体18は昇
降フレーム11内に配設された案内レール12から桁2
3に配設された案内レール22に乗り移って展開され
る。この時に図4に示すように遮蔽体18の末端の案内
ローラー45は、保持装置48によって移動を拘束され
て遮蔽体18の展開を容易とされている。19は、遮蔽
体18を構成するパネル、そして20は、パネル19の
連接手段を示す。
【0008】図4は、図3の平面図を示す。桁23は、
芯合わせ・保持装置32によって柱26に保持され、昇
降フレーム11とは図示されない芯合わせ・保持装置1
4によって着脱自在に連結されている。こうして案内レ
ール12と22とは位置合わせされている。17は、遮
蔽体18の引き出しと展開を図る荷役手段であって、例
えばウインチ、ワイヤロープ、シーブ等から構成されて
いる。昇降フレーム11にはフレーム案内ローラー1
5、16が上下2段に計8個配設されている。39は、
フレーム案内ローラー21を支持するサポートを示す。
9は、躯体外柱24を連結する躯体構造材である。図5
は、昇降フレーム11に配置されるストッパー装置48
の部分図を示す。昇降フレーム11に支持された電動式
ジャッキ等の昇降手段47によってストッパー46が下
降して遮蔽体18の最後のローラー45の移動を拘束し
て遮蔽体18の展開を促す。展開終了後ストッパー46
を上昇させてローラー45の拘束を解除して遮蔽体18
の全てのパネルが昇降フレーム11側の案内レール12
から桁23側の案内レール22に移動することが可能と
する。
【0009】図6は、本発明の実施例において桁23と
その昇降手段31とを示す部分図の正面図を示す。ま
た、図7は、本発明の実施例において桁23とその昇降
手段31とを示す部分図の側面図を示す。柱26には桁
案内レール27が2ケ所、桁案内レール28が1ケ所配
設され、桁23に配設された案内ローラー30、29
(図8参照)を案内する。図7は、案内レール22が桁
23の両側に配設されている例を示す。図8は、遮蔽体
18を並行して展開する場合の隣接した昇降フレーム1
1付近の拡大図を示す。昇降フレーム11は、芯合わせ
・保持装置14のピン34を桁23に固設された保持金
物35に貫入させることによって案内レール12を桁2
3の案内レール22と連結させる。33は、例えば電動
式のジャッキを示す。桁23は、芯合わせ・保持装置3
2のピン37を柱26に固設された保持金物38に貫入
させることによって天井位置を設定する。36は、例え
ば電動式のジャッキを示す。49は、柱26と躯体外柱
24とを連絡するつなぎ材を示す。21、25は、昇降
フレーム11に配設された案内ローラー15、16を案
内するフレーム案内ローラーを示す。図9は、本発明の
実施例における桁23に搭載される芯合わせ・保持装置
32の拡大図を示す。
【0010】図10、図11は、本発明の実施例2であ
り、遮蔽体18−1、18−2が複数に分割された場合
の実施例を示す。図10において、先ず遮蔽体18−1
を桁23に配設された案内レール22側に移動させて桁
23に搭載されたストッパー装置40によって保持して
落下防止を行う。次に、同じ昇降フレーム11によって
別の遮蔽体18−2を運び上げて案内レール12、22
を接続後、ストッパー装置40を解除して遮蔽体18−
1と18−2を接続する。接続完了後、荷役手段17に
よって遮蔽体18−1、18−2を引き出して展開す
る。ここにおいて、遮蔽体18−1の展開を完了してお
いてから遮蔽体18−2と接続することも考えられる
が、いずれでも良い。本実施例においては、芯合わせ・
保持装置14を昇降フレーム11の上方に配置してい
る。図11は、本発明の実施例におけるストッパー装置
40部分の拡大図を示す。41は、例えば電動式ジャッ
キ等の、昇降手段を、そして42は、ストッパーを示
す。43は、遮蔽体18−1の最後のパネルのローラー
を示す。これまでの実施例の説明においては、桁23を
所要の高さに保持後遮蔽体18−2を運び上げるように
してきたが、桁23を定位置に吊り降ろして定位置にて
遮蔽体18を展開して天井を形成して後全体を吊り上げ
て所定の高さに保持することも考えられる。いずれの方
法によるかは計画時の諸条件を勘案して決定されるべき
である。
【0011】
【発明の効果】本発明によって、次のような効果を奏す
る。即ち、任意の高さに必要な広さの天井を設営でき
る。ドーム内の空間をイベントに適した空間に仕切るこ
とが出来るので有効活用が図れる。必要な範囲の昇降手
段のみを運転すればよいので経済的である。天井が桁に
よって支持されているおり、地震等による揺れが継続す
ることがないので、利用者に不安感をいだかせない。多
目的の施設においてイベントに適した高さと構造・材質
の天井を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す図である。(図1〜図
5は第1の実施例を示す図である。)
【図2】移動途中の遮蔽体格納装置10を示す。
【図3】遮蔽体18の引き出し・展開が行われている状
態の正面図を示す。
【図4】図3の平面図を示す。
【図5】ストッパー装置48の周辺の部分図を示す。
【図6】実施例1の桁23とその昇降手段31との周辺
を示す部分図の正面図を示す。(図6〜図9は実施例1
に関する。)
【図7】案内レール22配設されている状態の例を示
す。
【図8】昇降フレーム11付近の拡大図を示す。
【図9】芯合わせ・保持装置32の拡大図を示す。
【図10】本発明の実施例2を示す図である。(図1
0、図11は第2の実施例を示す図であり、遮蔽体18
が複数(18−1、18−2)に分割された場合の実施
例を示す。)
【図11】ストッパー装置40部分の拡大図を示す。
【図12】従来技術の例を示す。
【符号の説明】
1 多目的施設 2 施設躯体 3 昇降装置 4 照明装置 5 舞台天井 6 舞台 7 フロア 8 観客席 9 躯体構造材 10 遮蔽体格納装置 11 昇降フレーム 12 案内レール 13 昇降手段 14 芯合わせ・保持装置 15 フレーム案内ローラー 16 フレーム案内ローラー 17 荷役手段 18 遮蔽体 18−1 遮蔽体 18−2 遮蔽体 19 パネル 20 連接手段 21 フレーム案内レール 22 案内レール 23 桁 24 躯体外柱 25 フレーム案内レール 26 柱 27 桁案内レール 28 桁案内レール 29 案内ローラー 30 案内ローラー 31 昇降手段 32 芯合わせ・保持手段 33 ジャッキ 34 ピン 35 保持金物 36 ジャッキ 37 ピン 38 保持装置 39 サポート 40 ストッパー装置 41 昇降手段 42 ストッパー 43 ローラー 44 保管場所 45 ローラー 46 ストッパー 47 昇降手段 48 ストッパー装置 49 つなぎ材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井部を構成する折り畳み自在な遮蔽体
    と、該遮蔽体を折り畳んで格納し、昇降自在な遮蔽体格
    納装置と、前記遮蔽体格納装置が昇降する空間部を建家
    の柱と躯体外柱との間に形成し、前記柱に、複数の桁を
    昇降自在に配設し、該桁をガイドとして前記遮蔽体を水
    平方向に移動させる駆動手段とから構成される高さを変
    えられる格納式天井。
JP6274279A 1994-10-14 1994-10-14 高さを変えられる格納式天井 Expired - Fee Related JP3054918B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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