JP4651526B2 - 運動器具 - Google Patents

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Description

本発明は、運動者が走行駆動される無端ベルトの上で歩行運動又は走行運動を行うようにした歩行走行運動器具に関する。
従来、走行駆動される無端ベルトの上で運動者が歩行運動又は走行運動(以下、「歩行走行運動」と総称するが、歩行運動と走行運動の何れか一方又は双方を含む意味であることを諒解されたい。)を行うようにした所謂トレッドミルと呼ばれる運動器具が公知である(特許文献1)。このような歩行走行運動器具は、運動中に運動者の転倒等を防止し、安全を期するため、所定高さに配置された上部フレームから無端ベルトの左右両脇まで延びる手摺アームを設けている。通常、上部フレームは、左右フレーム部の前端部を横フレーム部により連結した平面視ほぼ門形に形成されており、横フレーム部に操作パネルを搭載している。
ところで、このような歩行走行運動器具は、構造上、設置状態で比較的広い床面積を必要とする。そこで、出荷時の梱包又は不使用時の保管の便宜のため、コンパクトに折畳み可能となるように構成することが求められる。
特開平9−313638号公報
歩行走行運動器具は、周回走行するベルトの上で運動者が歩行運動や走行運動を行うとき、万一、運動者が転倒すると危険なため、その安全性に高い配慮が必要であり、従って、上述のように手摺アームが設けられている。
しかしながら、従来の手摺アームは、前後方向に関する長さが比較的短く、常に必ず十分に安全であるとは言い難い。運動者はベルトの走行速度に追従するように歩行走行運動を行わなければならないが、もしも、追従できないときはベルトと共に後退し、前方の手摺アームに手が届かなくなる。このような潜在的な危険は、リハビリ等を必要とする者に顕著であるが、健常者であっても例外ではない。
そこで、このような危険を払拭するためには、手摺アームをできるだけ長く形成することが望ましいが、上述のように運動器具をコンパクトに折畳み可能に構成するという要求に反するため、この点が解決すべき重要な課題となる。
本発明は、上記課題を解決し、手摺アームを比較的長く形成することにより運動者の安全を確保しながら、その一方において、極めてコンパクトに折畳み可能となるように構成した歩行走行運動器具を提供するものである。
そこで、本発明が手段として構成したところは、前部に位置して床面に設置されると共に駆動機構を備えた基台(2)と、前記基台から後方に延長された一対の支持フレーム(9)(9)の間に前記駆動機構で駆動される無端状のベルト(10)を搭載した走行部(3)と、前記基台(2)の両側から立設された一対の固定支柱(4)(4)と、前記固定支柱(4)(4)の上端に設けられた上部フレーム(5)とを備え、運動者が前記ベルト(10)の上に起立した状態で該ベルトを周回移動させることにより歩行又は走行運動を行うように構成した運動器具において、前記一対の支持フレーム(9)(9)は、前端部を前記基台(2)に対して回動自在に枢結され、走行部(3)を床面に設置した設置姿勢(L)と前記固定支柱(4)(4)にほぼ重なる起立姿勢(H)との間で起伏回動自在とするように構成されており、前記上部フレーム(5)は、前後方向に延びる側部フレーム部(15)を固定支柱(4)(4)の上端部に第一枢結部(19)を介して枢結されると共に、側部フレーム部(15)から前記第一枢結部(19)を越えて該側部フレーム部(15)の延長方向の後方に延設された手摺アーム(20)を設けており、前記一対の固定支柱(4)(4)の後方に所定間隔をあけてリンクフレーム(21)(21)を立設しており、該リンクフレーム(21)は、下から上に向けて後方に傾斜する後傾姿勢とされた起立フレーム部(22)と、該起立フレーム部(22)の上端から前方に折曲された延長手摺アーム(23)を備え、前記延長手摺アーム(23)を前記手摺アーム(20)の軸線上に配置することにより手摺部を構成すると共に、相互に第二枢結部(24)を介して回動自在に枢結し、前記起立フレーム部(22)の下端部を固定支柱(4)の下端部から後方に離れた個所で前記支持フレーム(9)に第三枢結部(25)を介して回動自在に枢結しており、前記走行部(3)を起立姿勢とするように回動したとき、手摺アーム(20)と延長手摺アーム(23)を第二枢結部(24)を介して相互に山折状に屈折回動させることにより、リンクアーム(21)(21)と上部フレーム(5)が固定支柱(4)(4)にほぼ重なって折畳まれるように構成してなる点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記第一枢結部(19)は、固定支柱(4)の上端に固設した支持ブラケット(27)に前記上部フレーム(5)の側部フレーム(15)を枢支することにより構成され、前記支持ブラケット(27)は、手摺アーム(20)の下向き回動を阻止するストッパを設けている
更に、前記第二枢結部(24)は、手摺アーム(20)と延長手摺アーム(23)の相互に、二股部(29)と該二股部に嵌入される舌片部(30)を設け、前記舌片部(30)を二股部(29)に枢結することにより構成され、前記舌片部(30)の先端部と二股部(29)の溝底部の間に、手摺アーム(20)と延長手摺アーム(23)の谷折れ方向の回動を阻止するストッパ(32)を設けている
本発明によれば、走行部3を構成する一対の支持フレーム9、9は、前端部を基台2に対して回動自在に枢結13され、走行部3を床面に設置した設置姿勢(L)と固定支柱4、4にほぼ重なる起立姿勢(H)との間で起伏回動自在とするように構成されており、上部フレーム5は、固定支柱4、4の上端部に第一枢結部19を介して枢結されると共に、該第一枢結部19から後方に延びる手摺アーム20を設けている。そして、前記一対の固定支柱4、4の後方に所定間隔をあけてリンクフレーム21、21を立設し、該リンクフレーム21の上端部を前記手摺アーム20に第二枢結部24を介して回動自在に枢結すると共に、下端部を前記支持フレーム9に第三枢結部25を介して回動自在に枢結した構成であるから、前記走行部3を起立姿勢(H)とするように回動したとき、リンクアーム21と上部フレーム5を固定支柱4にほぼ重なるように折畳むことが可能になる。このため、上部フレーム5の側部フレーム部15から後方に手摺アーム20を長く延設することにより、運動者の転倒を防止し安全を確保した構成でありながら、コンパクトな折畳みが可能になるという効果がある。
特に、本発明は、リンクフレーム21の上部が固定支柱4の後方に遠ざかるように、第三枢結部25を固定支柱4の下端部から後方に離れた個所に設けると共に、起立フレーム部22を下から上に向けて後傾する後傾姿勢となるように構成し、該起立フレーム部22の上端から前方に折曲された延長手摺アーム23を設け、この延長手摺アーム23を前記手摺アーム20の軸線上に配置することにより手摺部を構成するものであるから、手摺をできるだけ長く形成するという本発明の目的を達成することが可能となり、安全な運動器具1を提供することができる。そして、延長手摺アーム23を前記手摺アーム20に第二枢結部24を介して回動自在に枢結し、起立フレーム部22の下端部を支持フレーム9に第三枢結部25を介して回動自在に枢結した構成とされ、前記走行部3を起立姿勢(H)とするように回動したとき、前記のように長く形成した手摺を構成する手摺アーム20と延長手摺アーム23を第二枢結部24を介して相互に山折状に屈折回動させる構成とされているので本発明のコンパクトに折畳み可能とするという目的を達成することが可能となり、リンクアーム21と上部フレーム5を固定支柱4にほぼ重なるようにコンパクトに折畳むことができるという効果がある。
そして、請求項2に記載の本発明によれば、使用中に手摺アーム20が下向きに回動されることはなく、該アーム20を安全に固定できるという利点がある
更に、請求項3に記載の本発明によれば、使用中に手摺アーム20と延長手摺アーム23が谷折れ状に回動することはなく、両アーム20、23を安全に固定できるという利点がある
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。尚、以下、「前」「後」「上」等の語は、歩行走行運動中の運動者の姿勢を基準とした意味であることを諒解されたい。
図1に示すように、歩行走行運動器具1(以下単に「運動器具」という。)は、前部に位置して床面に設置される基台2と、該基台2から後方に延長された走行部3と、基台2の両側から立設された一対の固定支柱4、4と、該固定支柱4、4の上端部に設けられた上部フレーム5とを備えている。
基台2は、図示省略した電動機や減速機等の駆動機構を内装したハウジング6と、該ハウジング6の両側に固設されると共に両側から後方に延びる一対の設置フレーム7、7を備えており、該設置フレーム7、7に前記固定支柱4、4を立設している。従って、運動器具1は、設置フレーム7、7を介して床面に安定的に設置される。尚、設置フレーム7、7の後方延長端にはキャスタ8が設けられている。
走行部3は、前記基台2から後方に延長された一対の支持フレーム9、9と、該支持フレーム9、9の間に搭載された無端状のベルト10を備えており、該ベルト10は、基台2に内装された駆動機構により駆動され周回移動する。従って、図示省略しているが、ベルト10は、支持フレーム9、9の前後端部に架設された駆動ローラと従動ローラに巻き掛けされ、中間部を遊転ローラにより支持された状態で、図示矢印のように周回移動される。
走行部3を構成する支持フレーム9、9は、後方延長端にキャスタ11を設け、中間部に足置用のステップ12を設けており、該支持フレーム9、9の前端部を基台2に対して枢結部13を介して回動自在に枢結している。これにより、走行部3は、図2に示すように床面に設置された設置姿勢(L)と、図4に示すように後端部を上向きとして固定支柱4にほぼ重なる起立姿勢(H)との間で起伏回動自在となるように構成されている。このため、基台2は、枢結部13の近傍部に溝部14を形成し、該溝部14を介して支持フレーム9の起伏回動を許容する。
上部フレーム5は、左右に位置する側部フレーム部15、15の前端部を横フレーム部16により連結した平面視ほぼ門形に形成されており、門形部分に操作パネル17を搭載している。操作パネル17は、駆動機構によるベルト10の駆動又は停止や、ベルトの周回移動速度等を制御する制御機構を操作するための操作手段等を有すると共に、歩行走行運転の運動時間や、走行距離又は消費カロリーその他を表示する表示手段を設けている。図示実施形態において、操作パネル17は、運動者に対面して運動者が容易に握持できるグリップ18を設けている。
上記構成において、上部フレーム5は、側部フレーム部15、15を固定支柱4の上端部に第一枢結部19を介して回動自在に枢結されており、該第一枢結部19を越えて側部フレーム15から後方に延長された手摺アーム20を設けている。
更に、前記一対の固定支柱4、4の後方に所定間隔をあけて、リンクフレーム21、21が立設されており、該リンクフレーム21は、上下方向に延びる起立フレーム部22と、該起立フレーム部22の上端から前方に折曲された延長手摺アーム23を設けている。図2に示すように走行部3を設置姿勢(L)とした状態で、延長手摺アーム23は上部フレーム5の手摺アーム20の軸線上に延びるように配置され、手摺アーム20と延長手摺アーム23の両者により固定支柱4の上端から後方に向けて延びる手摺を構成する。この際、手摺をできるだけ長く形成するという本発明の目的を達するため、起立フレーム部22は、固定支柱4の下端部から後方に離れた個所で該起立フレーム部22の下端部を支持フレーム9に対して第三枢結部25を介して回動自在に枢結され、該起立フレーム部22を下から上に向けて後方に傾斜する後傾姿勢となるように形成すると共に、後傾端となる起立フレーム部22の上端から前方に向けて前記延長手摺アーム23を延設している。そして、本発明のコンパクトに折畳み可能とするという目的を達するため、前記の長い手摺を構成する延長手摺アーム23と手摺アーム20を第二枢結部24により回動自在に枢結している
そこで、枢結部13を支点として走行部3を図2に示すような設置姿勢(L)から図4に示すような起立姿勢(H)まで回動させると、即ち、支持フレーム9を固定支柱4とほぼ重なるように回動させることにより折畳むと、支持フレーム9の枢結部13を支点として起立フレーム部22の第三枢結部25が上向きに回動することにより、該起立フレーム部22を延長手摺アーム23と共に持ち上げ、これに伴い、第二枢結部24が持ち上げられ、第一枢結部19を支点として上部フレーム5の先端を下向きに回動させるので、これにより、手摺アーム20と延長手摺アーム23は、第二枢結部24を介して山折り状に屈折される。このように手摺を構成する手摺アーム20と延長手摺アーム23を山折り状に屈折回動することにより、固定支柱4と支持フレーム9の間でリンク機構を構成した上部フレーム5とリンクフレーム21が固定支柱4の前後で該固定支柱4とほぼ重なるように折畳まれる。その結果、図4に示すように、折畳まれた固定支柱4、走行部3(支持フレーム9)、上部フレーム5、リンクフレーム20のほぼ全体が設置フレーム7の上方空間内に納まるように折畳まれる。このため、運動器具1は、折畳み状態で、図4に鎖線で示すようなコンパクトな収納箱26に収納できる。
図示実施形態において、第一枢結部19は、図5に示すように、固定支柱4の上端に固設された断面上向きコ字形の支持ブラケット27に上部フレーム5の側部フレーム部15を内嵌した状態で該支持ブラケット27に対して枢結ピン28により軸支されている。従って、走行部3を設置姿勢(L)とした運動器具1の使用状態において、図5(A)に示すように、支持ブラケット27が、上部フレーム5の側部フレーム部を下方から支持するストッパを構成するので、使用中に手摺アーム20が下向きに回動されることはなく、安定的に固定される。
また、第二枢結部24は、図6に示すように、手摺アーム20と延長手摺アーム23の相互に、二股部29と、該二股部29に嵌入される舌片部30を構成し、両者を嵌合した状態で相互に枢結ピン31により軸支している。従って、走行部3を設置姿勢(L)とした運動器具1の使用状態において、図6(A)に示すように、手摺アーム20と延長手摺アーム23の外周面が連続し、運動者が握り易い手摺手段を提供する。この際、図6(B)に示すように、舌片部30の先端部と二股部29の溝底部の間に、手摺アーム20と延長手摺アーム23を同軸線上に位置せしめたとき相互に嵌合するストッパ32を形成しておけば、使用中に両アーム20、22が谷折れ状に回動することはなく、安定的に固定される。
更に、図1及び図3に示すように、基台2の設置フレーム7と走行部3の支持フレーム9は、伸縮自在な伸縮連結手段33により連結されている。図7に示すように、伸縮連結手段33は、相互に伸縮自在な入れ子式の外管34と内管35を構成し、それぞれの管34、35の端部を設置フレーム7と支持フレーム9に枢結部36、37を介して回動自在に枢結している。図例の場合、外管34を設置フレーム7に枢結し、内管35を支持フレーム9に枢結しているが、その逆となるように構成しても良い。従って、外管34と内管35は、図2に示すように走行部3を設置姿勢(L)とした状態で最短に収縮され、図3に示すように走行部3を起立方向に回動するに伴い次第に伸長し、図4に示すように走行部3を起立姿勢(H)とした状態で最長に伸長される。そこで、少なくとも最短収縮状態と最長伸長状態の位置で外管34と内管35を相互に伸縮不能に固定するロック手段38が設けられている。ロック手段38は、要するに内外管35、34を係脱自在に係止するものであれば良いが、図例の場合、図7に示すように、外管34にスプリングに抗して進退自在に挿通される係止ピン39と、該係止ピン39を挿入せしめるように内管35に設けられた係止孔40、41とから構成されている。図7は、走行部3を設置姿勢(L)とすることにより伸縮連結手段33が最短に収縮された状態を示しており、この状態で係止ピン39は係止孔40に挿入係止する。この状態から、ノブ39aを引くことにより係止ピン39を係止孔40から脱した状態で、走行部3を起立姿勢(H)まで回動し伸縮連結手段33を最長状態まで伸長させると、他方の係止孔41が係止ピン39に臨むや否や、係止ピン39がスプリングにより該係止孔41に挿入係止し、走行部3を起立姿勢(H)の状態で保持する。尚、反対に、運動器具1を使用に供するため、走行部3を起立姿勢(H)から設置姿勢(L)まで回動下降させる場合は、ノブ39aを引くことにより係止ピン39を係止孔41から脱した状態で、走行部3を設置姿勢(L)まで回動し伸縮連結手段33を最短状態まで収縮させれば良く、係止孔40が係止ピン39に臨むや否や、該係止ピン39がスプリングにより係止孔40に挿入係止し、走行部3を設置姿勢(L)の状態で保持する。
前述のように走行部3を起立姿勢(H)から設置姿勢(L)まで回動下降させる際、走行部3は比較的重量物であるから、腕力の弱い婦女子には危険を伴う虞がある。このため、基台2と支持フレーム9との間には、図3に示すように、伸縮自在なダンパーからなる緩衝手段42が設けられている。このようなダンパーは、公知のガス封入型やコイルスプリング内蔵型のショックアブソーバーを使用することができ、一端を基台2に枢結すると共に他端を支持フレーム9に枢結している。従って、緩衝手段42は、走行部3を設置姿勢(L)から起立姿勢(H)へと回動起立させるとき、伸長することにより該回動起立を許す一方、走行部3を起立姿勢(H)から設置姿勢(L)へと回動下降させるとき、ガスやコイルスプリングの圧縮による抵抗を伴いながら収縮することにより、走行部3が一挙に下降することを防止する。
以上のように、歩行走行運動器具1は、使用のために走行部3を設置姿勢(L)まで回動下降させると、リンクフレーム21、21の連動を介して上部フレーム5が使用姿勢まで回動する。そこで、手摺アーム20、20が使用者の両側に向けて設定され、しかも、該手摺アーム20から延長手摺アーム23が連続するように設定されるので、使用者は歩行走行運動を安全に行うことができる。そして、不使用時には、走行部3を起立姿勢(H)まで回動起立させると、リンクフレーム21、21と上部フレーム5が固定支柱4にほぼ重なるように回動され、該リンクフレーム21、21と上部フレーム5のほぼ全体が設置フレーム7の上方空間内に納まるように折畳まれる。
本発明の1実施形態を示しており、走行部を設置状態とした運動器具の使用状態を示す斜視図である。 走行部を設置状態とした運動器具の使用状態を示す側面図である。 走行部を回動中の状態にて示す運動具の側面図である。 走行部を起立姿勢とした運動具の折畳み状態を示す側面図である。 第一枢結部の実施例を示しており、(A)は固定支柱に対して上部フレームを使用状態となるように回動した状態を示す斜視図、(B)は固定支柱に対して上部フレームを折畳んだ状態を示す斜視図である。 第二枢結部の実施例を示しており、(A)は手摺アームと延長手摺アームを使用状態となるように回動した状態を示す斜視図、(B)は手摺アームと延長手摺アームを折畳んだ状態を示す斜視図である。 伸縮連結手段の実施例を示しており、(A)は外観斜視図、(B)は断面図である。
符号の説明
1 運動器具
2 基台
3 走行部
4 固定支柱
5 上部フレーム
7 設置フレーム
9 支持フレーム
10 ベルト
13 枢結部
15 側部フレーム部
17 操作パネル
19 第一枢結部
20 手摺アーム
21 リンクフレーム
22 起立フレーム部
23 延長手摺アーム
24 第二枢結部
25 第三枢結部
26 収納箱
33 伸縮連結手段
38 ロック手段
42 緩衝手段

Claims (3)

  1. 前部に位置して床面に設置されると共に駆動機構を備えた基台(2)と、前記基台から後方に延長された一対の支持フレーム(9)(9)の間に前記駆動機構で駆動される無端状のベルト(10)を搭載した走行部(3)と、前記基台(2)の両側から立設された一対の固定支柱(4)(4)と、前記固定支柱(4)(4)の上端に設けられた上部フレーム(5)とを備え、運動者が前記ベルト(10)の上に起立した状態で該ベルトを周回移動させることにより歩行又は走行運動を行うように構成した運動器具において、
    前記一対の支持フレーム(9)(9)は、前端部を前記基台(2)に対して回動自在に枢結され、走行部(3)を床面に設置した設置姿勢(L)と前記固定支柱(4)(4)にほぼ重なる起立姿勢(H)との間で起伏回動自在とするように構成されており、
    前記上部フレーム(5)は、前後方向に延びる側部フレーム部(15)を固定支柱(4)(4)の上端部に第一枢結部(19)を介して枢結されると共に、側部フレーム部(15)から前記第一枢結部(19)を越えて該側部フレーム部(15)の延長方向の後方に延設された手摺アーム(20)を設けており、
    前記一対の固定支柱(4)(4)の後方に所定間隔をあけてリンクフレーム(21)(21)を立設しており、該リンクフレーム(21)は、下から上に向けて後方に傾斜する後傾姿勢とされた起立フレーム部(22)と、該起立フレーム部(22)の上端から前方に折曲された延長手摺アーム(23)を備え、
    前記延長手摺アーム(23)を前記手摺アーム(20)の軸線上に配置することにより手摺部を構成すると共に、相互に第二枢結部(24)を介して回動自在に枢結し、
    前記起立フレーム部(22)の下端部を固定支柱(4)の下端部から後方に離れた個所で前記支持フレーム(9)に第三枢結部(25)を介して回動自在に枢結しており、
    前記走行部(3)を起立姿勢とするように回動したとき、手摺アーム(20)と延長手摺アーム(23)を第二枢結部(24)を介して相互に山折状に屈折回動させることにより、リンクアーム(21)(21)と上部フレーム(5)が固定支柱(4)(4)にほぼ重なって折畳まれるように構成してなることを特徴とする歩行走行運動器具。
  2. 前記第一枢結部(19)は、固定支柱(4)の上端に固設した支持ブラケット(27)に前記上部フレーム(5)の側部フレーム(15)を枢支することにより構成され、前記支持ブラケット(27)は、手摺アーム(20)の下向き回動を阻止するストッパを設けてなることを特徴とする請求項1に記載の歩行走行運動器具。
  3. 前記第二枢結部(24)は、手摺アーム(20)と延長手摺アーム(23)の相互に、二股部(29)と該二股部に嵌入される舌片部(30)を設け、前記舌片部(30)を二股部(29)に枢結することにより構成され、前記舌片部(30)の先端部と二股部(29)の溝底部の間に、手摺アーム(20)と延長手摺アーム(23)の谷折れ方向の回動を阻止するストッパ(32)を設けてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行走行運動器具。
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