JP3443624B2 - ブランコ機能を有する車椅子 - Google Patents

ブランコ機能を有する車椅子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブランコ機能を有する
車椅子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、特別介護ホームなどにおける
介護を受けている老人などについては、寝たきり又は寝
たきりでないにかかわらず、少しでも通常の生活水準を
保つために、夜間寝るとき以外の時間帯は、車椅子に座
った状態で生活をしている。
【0003】なぜならば、体力の衰えた入院中の高齢者
は、一度寝たきり状態となってしまうと、そのまま寝た
きり状態になることが多いため、なるべく車椅子に座ら
せて全身の血液末梢循環を良くさせる必要があるからで
ある。また、車椅子に座った状態であれば、食事の際に
食堂に連れて行きやすいし、排便の際もトイレに連れて
行きやすく、介助者の負担軽減にもなるからである。
【0004】ところが、このような日常生活の車椅子に
座った状態で過ごす人達のうち、自力で動ける人は、そ
の中でも約一割程度であり、そのほとんどの使用者(例
えば、入院中の高齢者、筋肉疾患患者及び高度発達遅延
患者など)は、車椅子に座りっぱなしの状態で日常生活
を過ごしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、車椅子に座った状態の方がいいと言えども、
一日中座ったままの状態で過ごすということは、全身の
血液末梢循環が悪くなってしまい、かえって病状を悪化
させるという問題があった。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、座席
を揺動させることにより、全身の血液末梢循環を向上さ
せ、長時間の着座が可能なブランコ機能を有する車椅子
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の採った手段を、図面に使用する符号を付し
て説明すると、まず、請求項1記載の発明は、ブランコ
機能を有する車椅子を前提とするものであって、車椅子
の本体フレームを、前輪及び後輪が軸着された下部フレ
ーム10と座席フレーム20とに分割し、前記下部フレ
ーム10の左右両側後方に固定支柱1をそれぞれ立設
し、該固定支柱11に前記座席フレーム20を吊設し、
前記座席フレーム20を下部フレーム10に揺動自在に
支持したことをその要旨とした。
【0008】次に、請求項2記載の発明は、ブランコ機
能を有する車椅子を前提とするものであって、車椅子の
本体フレームを前輪及び後輪が軸着された下部フレーム
10と座席フレーム20とに分割し、前記下部フレーム
10の左右両側後方にそれぞれ立設された固定支柱11
と、前記固定支柱11の上端に設けられ水平方向から鉛
直方向に回動する把手部12とを備え、把手部12に座
席フレーム20を吊設し、把手部12を水平方向から鉛
直方向に回動させて座席フレーム20を下部フレーム1
0から離間させて下部フレーム10に対して前記座席フ
レーム20を揺動自在にしたことをその要旨とした。
【0009】最後に、請求項3記載の発明は、請求項1
又は請求項2のいずれかに記載のブランコ機能を有する
車椅子に関し、座席フレーム20の揺動支点を患者が前
記座席フレーム20に座った状態における患者の頭部近
くにしたことをその要旨とした。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るブランコ機能を有す
る車椅子の実施の形態を説明するが、これは代表的な例
を示したものであり、その要旨を超えない限り、以下の
実施例により本発明が限定されるものではない。尚、各
図においては、構造が明確になるように基本構造フレー
ムのみが図示されているが、例えば、ハンドブレーキ等
が適宜配置され、また、背当て、座等には弾力を有する
カバーが適宜取り付けられる。
【0011】本発明にかかるブランコ機能を有する車椅
子100は、下部フレーム10と座席フレーム20とに
分割されている。図1は、分割された座席フレーム20
が下部フレーム10の内側に配置されつつ固定された状
態を示すものである。下部フレーム10は、左右一対の
パイプから構成されており、各々一対の前輪及び後輪が
軸着されている。下部フレーム10の左右両側の後方寄
りには、固定支柱11がそれぞれ立設されている。固定
支柱11の上端には把手部12が連結されている。
【0012】前記把手部12は、固定支柱11に立設さ
れた状態から車椅子の進行方向における反対方向に回動
自在に連結されており、その回動範囲は、固定支柱11
の上端を支点に水平方向から鉛直方向に回動するように
構成されている。座席フレーム20は、把手部12に設
けられた揺動軸部13を支点として吊設されている。揺
動軸部13の取付位置は、把手部12と固定支柱11と
の回動支点寄りとなるように把手部12に設けられてい
る。これによれば、座席フレーム20に患者が座った状
態でも、僅かな力によって把手部12を水平方向から鉛
直方向に回動させることができる。また、座席フレーム
20を吊設する部材については、特に限定されることは
なく、例えば、鉄製のワイヤーや鎖など本発明の要旨を
逸脱しないものであればいかなる材料でもよい。
【0013】前記座席フレーム20は、後方端に位置す
る背部21が縦方向に配設され、背部21の後縁端から
略水平に前方に向かって座席22が配設され、前記座部
22の前端部から下方向に向かって一対のステップ部2
3が配設され、座部22の両側端部には肘掛部24がそ
れぞれ配設されている。尚、座席フレーム20の構成に
ついては、上記実施例に限定されることはなく、例え
ば、周知技術として、背部21を傾動させるとこれに連
動して座部22がステップ部23側に移動するととも
に、ステップ部23が座に対して上方へと回動するよう
な周知技術を利用してもよい。これによれば、リクライ
ニングしても使用者の姿勢が不安定にならない。
【0014】前記座席フレーム20は、図1又は図2に
示すように、下部フレーム10に設けられた支持部30
に載置されて固定されている。支持部30は、下部フレ
ーム10の下方内側に各々4箇所回動自在に設けられて
いる。座席フレーム20を下部フレーム10に固定させ
る場合は、各々の支持部30を鉛直方向に立設させた状
態で、これらの支持部30の上面に座席フレーム20を
載置させて図示はしない固定手段により固定させればよ
い。また、各々の支持部30を水平方向に倒した状態に
すれば、低い位置でも座席フレーム20を揺動させるこ
とができる。尚、固定手段は、一般的に周知技術であれ
ばいかなる手段でもよく、例えば、座席フレーム20の
下端にレバー部によって進退自在に操作できるピンを備
えた挿入部を垂設し、支持部の上端に、該挿入部が嵌合
されるとともに前記ピンが係止される係止孔が形成され
たロックブラケットが設けられてなる係止手段でもよ
い。これによれば、レバー部を操作してピンを進退させ
るだけで容易に固定したり、固定を解除することができ
る。
【0015】次に、本実施例にかかるブランコ機能を有
する車椅子100の奏する作用について説明する。本実
施形態にかかる車椅子100によれば、車椅子の本体フ
レームを、前輪及び後輪が軸着された下部フレーム10
と座席フレーム20とに分割し、前記下部フレームの左
右両側後方にそれぞれ立設された固定支柱11と、該固
定支柱11の上端に設けられ水平方向から鉛直方向に
回動する把手部12とを備え、該揺動軸部13を把手部
12と固定支柱11との回動支点寄りとなるように把手
部12に設け、該揺動軸部13に座席フレーム20を吊
設した構造である。よって、まず、下部フレーム10の
支持部30に固定されている座席フレーム20の固定を
解除し、続いて、水平方向に位置する把手部12を鉛直
方向に回動させて固定支柱11上に立設させる。する
と、これに伴って座席フレーム20が下部フレーム10
から離間されるため、座席フレーム20が揺動可能とな
る。このように、座席フレーム20を把手部12に設け
られた揺動軸部13に吊設したことにより、僅かな力で
把手部12を水平方向から鉛直方向に回動させることが
可能となり、容易に座席フレーム20を下部フレーム1
0から離間させることが可能となる。
【0016】また、図2に示すように、本実施形態にお
ける車椅子100においては、把手部12を鉛直方向に
立設させた状態における揺動軸部13の位置が、使用者
が座った状態で使用者の頭部近くになるように構成され
ている。このため、頭部を支点として座席フレーム20
が車椅子の前後方向に揺動するため、めまい等を起こす
ことが防止される。
【0017】しかも、本実施形態における車椅子100
においては、支持部30が下部フレーム10に対して回
動自在に設けられている。このため、各々の支持部30
を水平方向に倒せば、把手部12を立設させなくても、
低い位置で座席フレーム20を下部フレーム10に対し
て揺動させることができる。
【0018】以上のように構成された本実施形態のブラ
ンコ機能を有する車椅子100によれば、通常の車椅子
としても使用することができ、また、水平方向に位置す
る把手部12を鉛直方向に回動させるだけで、わずかな
力で座席フレームを下部フレームから離間させることが
できるとともに、車椅子の前後方向に揺動させることが
できる。このように、座席フレーム20を揺動自在にす
ることにより、自力で車椅子を動かすことができない人
にとっても、全身の血液末梢循環を向上させることがで
き、揺動によって身体をリラックスさせることができ
る。
【0019】また、座席フレーム20を吊設する揺動軸
部13の位置を、使用者が座った状態で使用者の頭部近
くになるように構成したことにより、頭部を支点として
座席フレーム20が車椅子の前後方向に揺動するため、
めまい等を起こすことを防止することができる。
【0020】ところで、本発明の目的を達成できる範囲
内で改良、変形等は本発明に含まれるものである。本発
明は、上述した実施例として、把手部12を鉛直方向に
回動させることにより座席フレーム20を下部フレーム
10から離間させる例を示したが、これに限定されるこ
とはなく、例えば、電動ジャッキ等を採用した伸縮自在
の固定装置により、電動で座席フレーム20を下部フレ
ーム10から離間させて座席フレーム20を揺動自在に
してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1
発明にかかるブランコ機能を有する車椅子によれば、座
席フレームを揺動自在にすることにより、自力で車椅子
を動かすことができない人にとっても、全身の血液末梢
循環を向上させることができ、揺動によって身体をリラ
ックスさせることができる。
【0022】次に、請求項2に記載の発明にかかるブラ
ンコ機能を有する車椅子によれば、車椅子を通常の車椅
子として使用することができ、また、水平方向に位置す
る把手部を鉛直方向に回動させるだけで、わずかな力で
座席フレームを下部フレームから離間させることができ
るとともに、車椅子の前後方向に揺動させることができ
るため、自力で車椅子を動かすことができない人にとっ
ても、全身の血液末梢循環を向上させることができ、揺
動によって身体をリラックスさせることができる。
【0023】さらに、請求項3記載の発明にかかるブラ
ンコ機能を有する車椅子によれば、座席フレームを吊設
する揺動軸部の位置を、使用者が座った状態で使用者の
頭部近くになるように構成したことにより、頭部を支点
として座席フレームが車椅子の前後方向に揺動するた
め、めまい等を起こすことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブランコ機能を有する車椅子を示
し、座席フレームが下部フレームに固定された状態を示
す側面図である。
【図2】本発明に係るブランコ機能を有する車椅子を示
し、座席フレームが下部フレームから離間された状態を
示す側面図である。
【符号の説明】
10 下部フレーム 11 固定支柱 12 把手部 13 揺動軸部 20 座席フレーム 21 背部 22 座部 23 ステップ部 24 肘掛部 30 支持部 100 車椅子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車いすの本体フレームを、前輪及び後輪
    が軸着された下部フレームと座席フレームとに分割し、
    前記下部フレームの左右両側後方に固定支柱をそれぞれ
    立設し、該固定支柱に前記座席フレームを吊設し、前記
    座席フレームを下部フレームに揺動自在に支持したこと
    を特徴とするブランコ機能を有する車椅子。
  2. 【請求項2】 車椅子の本体フレームを、前輪及び後輪
    が軸着された下部フレームと座席フレームとに分割し、
    前記下部フレームの左右両側後方にそれぞれ立設された
    固定支柱と、前記固定支柱の上端に設けられ水平方向か
    ら鉛直方向に回動する把手部部とを備え、 前記把手部に前記座席フレームを吊設し、前記把手部を
    水平方向から鉛直方向に回動させて前記座席フレームを
    下部フレームから離間させて前記下部フレームに対して
    前記座席フレームを揺動自在にしたことを特徴とするブ
    ランコ機能を有する車椅子。
  3. 【請求項3】 前記座席フレームの揺動支点を患者が前
    記座席フレームに座った状態における患者の頭部近くに
    したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載
    のブランコ機能を有する車椅子。
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