JPH11206625A - 便器装置 - Google Patents
便器装置Info
- Publication number
- JPH11206625A JPH11206625A JP1455498A JP1455498A JPH11206625A JP H11206625 A JPH11206625 A JP H11206625A JP 1455498 A JP1455498 A JP 1455498A JP 1455498 A JP1455498 A JP 1455498A JP H11206625 A JPH11206625 A JP H11206625A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toilet
- guard bar
- toilet seat
- wheelchair
- toilet bowl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47K—SANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
- A47K17/00—Other equipment, e.g. separate apparatus for deodorising, disinfecting or cleaning devices without flushing for toilet bowls, seats or covers; Holders for toilet brushes
- A47K17/02—Body supports, other than seats, for closets, e.g. handles, back-rests, foot-rests; Accessories for closets, e.g. reading tables
- A47K17/026—Armrests mounted on or around the toilet
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Toilet Supplies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 健常者だけでなく、高齢者や身体障害者、車
椅子使用者などすべての人が便器を楽にしかも安全に使
用でき、使い勝手の良い便器装置を提供する。 【解決手段】 便器１の上方に平面視略Ｃ字状のガード
バー２を配設する。このガードバー２はガードバー２を
便器１外周の上方に沿った回転軌跡Ｍ上で回転自在とな
るようにガードバー回転支持手段３により支持する。
椅子使用者などすべての人が便器を楽にしかも安全に使
用でき、使い勝手の良い便器装置を提供する。 【解決手段】 便器１の上方に平面視略Ｃ字状のガード
バー２を配設する。このガードバー２はガードバー２を
便器１外周の上方に沿った回転軌跡Ｍ上で回転自在とな
るようにガードバー回転支持手段３により支持する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、便器装置に関す
るものである。
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、便器の両側の上方に手すりを
配設したものがあるが、この手すりは固定式のものが一
般的であるため、便座の立ち座り動作の途中で体が手す
りに当たりして安全に使用できず、また介護の妨げにも
なり、使い勝手が悪いものであった。特に、高齢者や身
体障害者等、慢性リウマチ等のような車椅子使用者にと
っては、便座への着座行為は苦痛を伴うものであった。
例えば図７（ａ）のように、便器１の前方に入口４０が
ある場合、車椅子８から便座６に乗り移る際に体を１８
０°回転させなければならず、自立での乗り移り動作に
は苦痛を伴い、介護により乗り移る際には介護人の負担
が大きいものである。また図７（ｂ）のように、便器１
の側方に入口４０がある場合でも、体を９０°回転させ
なければならない。なお図７（ｃ）のようにトイレの空
間を広くすれば、便座６への着座行為は楽になるが、狭
い住宅事情にあってはトイレの空間を広く確保するのが
困難な場合がある。
配設したものがあるが、この手すりは固定式のものが一
般的であるため、便座の立ち座り動作の途中で体が手す
りに当たりして安全に使用できず、また介護の妨げにも
なり、使い勝手が悪いものであった。特に、高齢者や身
体障害者等、慢性リウマチ等のような車椅子使用者にと
っては、便座への着座行為は苦痛を伴うものであった。
例えば図７（ａ）のように、便器１の前方に入口４０が
ある場合、車椅子８から便座６に乗り移る際に体を１８
０°回転させなければならず、自立での乗り移り動作に
は苦痛を伴い、介護により乗り移る際には介護人の負担
が大きいものである。また図７（ｂ）のように、便器１
の側方に入口４０がある場合でも、体を９０°回転させ
なければならない。なお図７（ｃ）のようにトイレの空
間を広くすれば、便座６への着座行為は楽になるが、狭
い住宅事情にあってはトイレの空間を広く確保するのが
困難な場合がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来例
に鑑みてなされたもので、健常者だけでなく、高齢者や
身体障害者、車椅子使用者などすべての人が便器を楽に
しかも安全に使用でき、使い勝手の良い便器装置を提供
することを目的とする。
に鑑みてなされたもので、健常者だけでなく、高齢者や
身体障害者、車椅子使用者などすべての人が便器を楽に
しかも安全に使用でき、使い勝手の良い便器装置を提供
することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、便器１の上方に平面視略Ｃ字状のガード
バー２が配設され、このガードバー２はガードバー２を
便器１外周の上方に沿った回転軌跡Ｍ上で回転自在とな
るように支持するガードバー回転支持手段３を備えてい
ることを特徴としており、このように構成することで、
用便時にガードバー２によって体を安全にガードするこ
とができ、殊に高齢者や身体障害者のように体の不自由
な人でも安全に且つ楽に使用できる。また、ガードバー
２を回転自在とすることで、特に車椅子８から便座に乗
り移る際にガードバー２が邪魔にならず、そのうえ、ガ
ードバー２を便器１外周の上方に沿った回転軌跡Ｍ上で
回転自在とすることで、着座姿勢でガードバー２を回転
させて胸当てとしても使用できるようになり、さらに、
便座から立ち上がる際にガードバー２の開口部４の方に
体をずらすだけで介護する人に容易に抱きつけるように
なり、便座６に立ち座りする際の介護も楽に行うことが
できる。
に、本発明は、便器１の上方に平面視略Ｃ字状のガード
バー２が配設され、このガードバー２はガードバー２を
便器１外周の上方に沿った回転軌跡Ｍ上で回転自在とな
るように支持するガードバー回転支持手段３を備えてい
ることを特徴としており、このように構成することで、
用便時にガードバー２によって体を安全にガードするこ
とができ、殊に高齢者や身体障害者のように体の不自由
な人でも安全に且つ楽に使用できる。また、ガードバー
２を回転自在とすることで、特に車椅子８から便座に乗
り移る際にガードバー２が邪魔にならず、そのうえ、ガ
ードバー２を便器１外周の上方に沿った回転軌跡Ｍ上で
回転自在とすることで、着座姿勢でガードバー２を回転
させて胸当てとしても使用できるようになり、さらに、
便座から立ち上がる際にガードバー２の開口部４の方に
体をずらすだけで介護する人に容易に抱きつけるように
なり、便座６に立ち座りする際の介護も楽に行うことが
できる。
【０００５】また、上面が開口した便器１の開口縁５の
上面に被さる便座６と、便座６を便器１の開口縁５の上
方に沿った回転軌跡Ｎ上で回転自在となるように支持す
る便座回転支持手段７とを備えているのが好ましく、こ
の場合、便座６に坐る前に、便座６の角度を坐る向きに
調整すれば、便座６に坐った後で体を便座６の向きに合
わせる必要がなく、最小の角度で便座６に着座できるよ
うになり、高齢者や身体障害者、車椅子使用者にとって
楽に使用ができると共に、特に車椅子８から便座６に乗
り移る際に体を回転させる角度を最小にでき、負担をよ
り軽減できる。
上面に被さる便座６と、便座６を便器１の開口縁５の上
方に沿った回転軌跡Ｎ上で回転自在となるように支持す
る便座回転支持手段７とを備えているのが好ましく、こ
の場合、便座６に坐る前に、便座６の角度を坐る向きに
調整すれば、便座６に坐った後で体を便座６の向きに合
わせる必要がなく、最小の角度で便座６に着座できるよ
うになり、高齢者や身体障害者、車椅子使用者にとって
楽に使用ができると共に、特に車椅子８から便座６に乗
り移る際に体を回転させる角度を最小にでき、負担をよ
り軽減できる。
【０００６】また、上記便器１は壁面に取付けられてい
るのが好ましく、この場合、便器１の下方が開放され、
トイレの床掃除がし易くなると共に、介護する人の足を
便器１の下方に入れることができ、介護がし易くなる。
るのが好ましく、この場合、便器１の下方が開放され、
トイレの床掃除がし易くなると共に、介護する人の足を
便器１の下方に入れることができ、介護がし易くなる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。この便器１は、図１及び図２に示すように、
上面が開口した便器ボウル９と、便器１の開口縁５（リ
ム面）の上面に被さる便座６と、便座６の上方に配置さ
れるガードバー２とを備えている。また、便器１の後部
には固定プレート１０が固定されており、この固定プレ
ート１０を壁面に固定することによって、便器１を壁掛
け式として使用できるようになっている。
説明する。この便器１は、図１及び図２に示すように、
上面が開口した便器ボウル９と、便器１の開口縁５（リ
ム面）の上面に被さる便座６と、便座６の上方に配置さ
れるガードバー２とを備えている。また、便器１の後部
には固定プレート１０が固定されており、この固定プレ
ート１０を壁面に固定することによって、便器１を壁掛
け式として使用できるようになっている。
【０００８】上記ガードバー２は、平面視略Ｃ字状に形
成され、背もたれ部１１と左右のアームレスト部１２と
が一体となった構造を有しており、前方の開口部４から
ガードバー２の内側に人の体が自由に出入りできるよう
になっている。このガードバー２のアームレスト部１２
は肘掛けとして使用でき、背もたれ部１１は便座６に坐
った人の背中をサポートして安定した着座姿勢が得られ
るようにする働きをする。尚、ガードバー２の表面は軟
質のカバー材で覆われているのが望ましい。
成され、背もたれ部１１と左右のアームレスト部１２と
が一体となった構造を有しており、前方の開口部４から
ガードバー２の内側に人の体が自由に出入りできるよう
になっている。このガードバー２のアームレスト部１２
は肘掛けとして使用でき、背もたれ部１１は便座６に坐
った人の背中をサポートして安定した着座姿勢が得られ
るようにする働きをする。尚、ガードバー２の表面は軟
質のカバー材で覆われているのが望ましい。
【０００９】上記ガードバー２は、このガードバー２を
便器１外周の上方に沿った回転軌跡Ｍ上で回転自在とな
るようにガードバー回転支持手段３によって支持されて
いる。図２に示す実施形態では、ガードバー回転支持手
段３は、ガードバー２の下面側に固定される略半円状の
ガイドレール１３と、ガイドレール１３を支持するガイ
ドベース１４とから成る。ガイドレール１３は、ガード
バー２の下面に設けた環状凹所２５（図３（ａ））内に
沿って収納されている。このガイドレール１３は、例え
ばスライドレールから成り、ガードバー２をガイドベー
ス１４に対して回転自在に支持している。ガイドベース
１４は、ガイドレール１３が取付けられる略円弧状のベ
ース部１５と、ベース部１５の下面側から突出した複数
の支持脚部１６とで構成されており、図３（ａ）に示す
ように、各支持脚部１６が便器１の後部上面に形成され
た複数のガイドベース取付け孔１７に装着されている。
なお、ガイドベース１４の支持脚部１６を便器１に取付
ける他の方法として、図３（ｂ）に示すように、ガイド
ベース１４の支持脚部１６の下部にネジ部１８を形成
し、便器１の後部に貫通形成したガイドベース取付け孔
１７にガイドベース１４の支持脚部１６を挿通して、ネ
ジ部１８にナット１９を締め付けて固定するようにして
もよい。
便器１外周の上方に沿った回転軌跡Ｍ上で回転自在とな
るようにガードバー回転支持手段３によって支持されて
いる。図２に示す実施形態では、ガードバー回転支持手
段３は、ガードバー２の下面側に固定される略半円状の
ガイドレール１３と、ガイドレール１３を支持するガイ
ドベース１４とから成る。ガイドレール１３は、ガード
バー２の下面に設けた環状凹所２５（図３（ａ））内に
沿って収納されている。このガイドレール１３は、例え
ばスライドレールから成り、ガードバー２をガイドベー
ス１４に対して回転自在に支持している。ガイドベース
１４は、ガイドレール１３が取付けられる略円弧状のベ
ース部１５と、ベース部１５の下面側から突出した複数
の支持脚部１６とで構成されており、図３（ａ）に示す
ように、各支持脚部１６が便器１の後部上面に形成され
た複数のガイドベース取付け孔１７に装着されている。
なお、ガイドベース１４の支持脚部１６を便器１に取付
ける他の方法として、図３（ｂ）に示すように、ガイド
ベース１４の支持脚部１６の下部にネジ部１８を形成
し、便器１の後部に貫通形成したガイドベース取付け孔
１７にガイドベース１４の支持脚部１６を挿通して、ネ
ジ部１８にナット１９を締め付けて固定するようにして
もよい。
【００１０】一方、便座６は、中央部に開口部３０が形
成されたドーナツ状に形成されており、便器１の開口縁
５の上面に被さるように設置されている。この便座６に
は、便座６を便器１の開口縁５の上方に沿った回転軌跡
Ｎ上で回転自在となるように支持する便座回転支持手段
７が設けられている。図２に示す実施形態では、便座回
転支持手段７は、便器１の開口縁５と同芯状の円形のベ
アリング２０から成る。このベアリング２０は、図４
（ａ）に示すように、ころがり軸受２１を挟んで摺動自
在となった内輪２２と外輪２３とで構成され、便座６の
下面に設けた環状凹所２４内に収納されている。ベアリ
ング２０の外輪２３（又は内輪２２）は便器１の開口縁
５の上面側に固定され、内輪２２（又は外輪２３）は便
座６の内面側に固定されており、これにより、便座６が
便器１に対して回転自在となっている。なお、便座６に
環状凹所２４を設ける代わりに、図４（ｂ）に示すよう
に、便器１の外周縁５の上面に沿って設けた環状凹所２
６内にベアリング２０を収納するようにしてもよいもの
である。
成されたドーナツ状に形成されており、便器１の開口縁
５の上面に被さるように設置されている。この便座６に
は、便座６を便器１の開口縁５の上方に沿った回転軌跡
Ｎ上で回転自在となるように支持する便座回転支持手段
７が設けられている。図２に示す実施形態では、便座回
転支持手段７は、便器１の開口縁５と同芯状の円形のベ
アリング２０から成る。このベアリング２０は、図４
（ａ）に示すように、ころがり軸受２１を挟んで摺動自
在となった内輪２２と外輪２３とで構成され、便座６の
下面に設けた環状凹所２４内に収納されている。ベアリ
ング２０の外輪２３（又は内輪２２）は便器１の開口縁
５の上面側に固定され、内輪２２（又は外輪２３）は便
座６の内面側に固定されており、これにより、便座６が
便器１に対して回転自在となっている。なお、便座６に
環状凹所２４を設ける代わりに、図４（ｂ）に示すよう
に、便器１の外周縁５の上面に沿って設けた環状凹所２
６内にベアリング２０を収納するようにしてもよいもの
である。
【００１１】しかして、背もたれ部１１とアームレスト
部１２とを具備したガードバー２を便器１に配設するこ
とによって、用便時にガードバー２によって体を安全に
ガードすることができ、楽な着座姿勢をとることがで
き、殊に高齢者や身体障害者のように体の不自由な人で
も安心して使用することができる。また、ガードバー２
を回転自在としたことによって、特に車椅子８から便座
６に乗り移る際にガードバー２が邪魔にならず、しか
も、ガードバー２を便器１外周の上方に沿った回転軌跡
Ｍ上で回転自在とすることで、着座姿勢でガードバー２
を回転させて背もたれ部１１を体の前方に移動させるこ
とで、背もたれ部１１を胸当てとしても使用できる。ま
た、便座６から立ち上がる際にガードバー２の開口部４
を体の前方に移動させることで、体を前にずらすだけ
で、介護する人に容易に抱きつくことができるようにな
り、便座６から立ち上る際の介護も楽に行うことができ
る。
部１２とを具備したガードバー２を便器１に配設するこ
とによって、用便時にガードバー２によって体を安全に
ガードすることができ、楽な着座姿勢をとることがで
き、殊に高齢者や身体障害者のように体の不自由な人で
も安心して使用することができる。また、ガードバー２
を回転自在としたことによって、特に車椅子８から便座
６に乗り移る際にガードバー２が邪魔にならず、しか
も、ガードバー２を便器１外周の上方に沿った回転軌跡
Ｍ上で回転自在とすることで、着座姿勢でガードバー２
を回転させて背もたれ部１１を体の前方に移動させるこ
とで、背もたれ部１１を胸当てとしても使用できる。ま
た、便座６から立ち上がる際にガードバー２の開口部４
を体の前方に移動させることで、体を前にずらすだけ
で、介護する人に容易に抱きつくことができるようにな
り、便座６から立ち上る際の介護も楽に行うことができ
る。
【００１２】さらに、便座６を便器の開口縁５の上方に
沿った回転軌跡Ｎ上で回転自在となるように支持したか
ら、便座６に坐る前に、便座６の角度を坐る向きに調整
すれば、便座６に坐った後で体を便座６の向きに合わせ
る必要がなく、最小の角度で便座６に着座できるように
なり、特に高齢者や身体障害者、車椅子使用者にとって
も楽に使用ができる。例えば図６（ａ）のように、便器
１の前方に入口４０がある場合、ガードバー２と便座６
の角度を車椅子８の侵入方向と直交方向に向けておけ
ば、車椅子８から便座６に乗り移る際に体を９０°回転
させればよく、従来の図７（ａ）のように体を１８０°
回転させる場合と比較して自立での移乗や介護による移
乗の負担を軽減できる。また、図７（ｂ）のように、便
器１の側方に入口４０がある場合、ガードバー２と便座
６の角度を車椅子８の侵入方向に沿って斜めに向けてお
けば、体を４５°回転させればよく、従来の図７（ｂ）
のように体を９０度回転させる場合と比較して負担を軽
減できる。つまり、図７（ｃ）（ｄ）のように便器１が
トイレの空間の隅に配置したり、図７（ｄ）のようにト
イレの空間を広くすれば、便座６への移乗が楽になる
が、住宅事情でトイレの空間を広くできない場合でも、
本発明の回転式のガードバー２及び回転式の便座６を用
いることによって、健常者だけでなく、子供や高齢者、
身体障害者、車椅子使用者などすべての人が便器１を楽
に且つ安全に使用することができ、特に、車椅子使用者
にとって自立での移乗、介護での移乗を共に楽に行うこ
とができ、介護人の負担を一層軽減できるものとなる。
沿った回転軌跡Ｎ上で回転自在となるように支持したか
ら、便座６に坐る前に、便座６の角度を坐る向きに調整
すれば、便座６に坐った後で体を便座６の向きに合わせ
る必要がなく、最小の角度で便座６に着座できるように
なり、特に高齢者や身体障害者、車椅子使用者にとって
も楽に使用ができる。例えば図６（ａ）のように、便器
１の前方に入口４０がある場合、ガードバー２と便座６
の角度を車椅子８の侵入方向と直交方向に向けておけ
ば、車椅子８から便座６に乗り移る際に体を９０°回転
させればよく、従来の図７（ａ）のように体を１８０°
回転させる場合と比較して自立での移乗や介護による移
乗の負担を軽減できる。また、図７（ｂ）のように、便
器１の側方に入口４０がある場合、ガードバー２と便座
６の角度を車椅子８の侵入方向に沿って斜めに向けてお
けば、体を４５°回転させればよく、従来の図７（ｂ）
のように体を９０度回転させる場合と比較して負担を軽
減できる。つまり、図７（ｃ）（ｄ）のように便器１が
トイレの空間の隅に配置したり、図７（ｄ）のようにト
イレの空間を広くすれば、便座６への移乗が楽になる
が、住宅事情でトイレの空間を広くできない場合でも、
本発明の回転式のガードバー２及び回転式の便座６を用
いることによって、健常者だけでなく、子供や高齢者、
身体障害者、車椅子使用者などすべての人が便器１を楽
に且つ安全に使用することができ、特に、車椅子使用者
にとって自立での移乗、介護での移乗を共に楽に行うこ
とができ、介護人の負担を一層軽減できるものとなる。
【００１３】また、ガードバー２を回転自在に支持する
ガイドレール１３はガードバー２の下面側に設けた環状
凹所２５内に収納されているので、外部からガイドレー
ル１３及びガイドベース１４のベース部１５を見えなく
することができ、さらに、便座６を回転自在に支持する
ベアリング２０は便座６の下面又は便器１の外周部の上
面のいずれかに設けた環状凹所２４（２６）内に収納さ
れているので、外部からベアリング２０を見えなくする
ことができるので、ガイドレール１３やベアリング２０
によって外観が損なわれることがなく、ガードバー２及
び便座６の外観を良好に保つことができるようになる。
ガイドレール１３はガードバー２の下面側に設けた環状
凹所２５内に収納されているので、外部からガイドレー
ル１３及びガイドベース１４のベース部１５を見えなく
することができ、さらに、便座６を回転自在に支持する
ベアリング２０は便座６の下面又は便器１の外周部の上
面のいずれかに設けた環状凹所２４（２６）内に収納さ
れているので、外部からベアリング２０を見えなくする
ことができるので、ガイドレール１３やベアリング２０
によって外観が損なわれることがなく、ガードバー２及
び便座６の外観を良好に保つことができるようになる。
【００１４】また、便器１は壁掛け式となっているの
で、便器１の下方が開放され、トイレの床掃除がし易く
なると共に、介護する人の足を便器１の下方に入れるこ
とができるため、介護がし易くなるという利点もある。
図５は便座６の他の実施形態を示している。この実施形
態では、便座６に設けられる開口部３０の後部の開口幅
Ｄ1 が前部の開口幅Ｄ2 よりも幅広に形成してある。こ
のように構成することで、幅広となっている後側の開口
部分３０ａから介護する人が手を入れて、便座６に坐っ
ている人のおしりを容易に拭くことができるようにな
り、介護がし易くなる。図中の３１はおしりの形状に沿
わせた凹み部である。なお、便座６が便座回転支持手段
７によって回転自在に支持されている点は図２の実施形
態と同様である。
で、便器１の下方が開放され、トイレの床掃除がし易く
なると共に、介護する人の足を便器１の下方に入れるこ
とができるため、介護がし易くなるという利点もある。
図５は便座６の他の実施形態を示している。この実施形
態では、便座６に設けられる開口部３０の後部の開口幅
Ｄ1 が前部の開口幅Ｄ2 よりも幅広に形成してある。こ
のように構成することで、幅広となっている後側の開口
部分３０ａから介護する人が手を入れて、便座６に坐っ
ている人のおしりを容易に拭くことができるようにな
り、介護がし易くなる。図中の３１はおしりの形状に沿
わせた凹み部である。なお、便座６が便座回転支持手段
７によって回転自在に支持されている点は図２の実施形
態と同様である。
【００１５】また、前記実施形態では、壁に固定するタ
イプの便器１を例示したが、便座６或いは便器全体を上
下に昇降できる構造としてもよい。この場合、使用者に
合わせて便器１の高さを調整できるようになるので、特
に子供や車椅子使用者にとって立ち上り、座りの補助と
なり、便器１の使用が一層楽になる。またこの場合、ガ
ードバー２に昇降機構の操作スイッチ部を設けるように
すれば、一層使い易くなる。なお、便器１は、壁掛け式
のものに限られず、床設置式のものであってもよいのは
勿論のことである。
イプの便器１を例示したが、便座６或いは便器全体を上
下に昇降できる構造としてもよい。この場合、使用者に
合わせて便器１の高さを調整できるようになるので、特
に子供や車椅子使用者にとって立ち上り、座りの補助と
なり、便器１の使用が一層楽になる。またこの場合、ガ
ードバー２に昇降機構の操作スイッチ部を設けるように
すれば、一層使い易くなる。なお、便器１は、壁掛け式
のものに限られず、床設置式のものであってもよいのは
勿論のことである。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１記載の発明は、便器の上方に平面視略Ｃ字状のガー
ドバーが配設され、このガードバーはガードバーを便器
外周の上方に沿った回転軌跡上で回転自在となるように
支持するガードバー回転支持手段を備えているから、用
便時にガードバーによって体を安全にガードすることが
できるので、殊に高齢者や身体障害者のように体の不自
由な人でも安全に且つ楽に使用できる。また、ガードバ
ーを回転自在とすることで、特に車椅子から便座に乗り
移る際にガードバーが邪魔にならず、そのうえ、ガード
バーを便器外周の上方に沿った回転軌跡上で回転自在と
することで、着座姿勢でガードバーを回転させて胸当て
としても使用でき、さらに、便座から立ち上がる際にガ
ードバーの開口部の方に体をずらすだけで介護する人に
容易に抱きつけるようになり、便座に立ち座りする際の
介護も楽に行うことができる。従って、健常者だけでな
く、高齢者や身体障害者、車椅子使用者などすべての人
が便器を楽にしかも安全に使用でき、使い勝手が良好と
なる。
項１記載の発明は、便器の上方に平面視略Ｃ字状のガー
ドバーが配設され、このガードバーはガードバーを便器
外周の上方に沿った回転軌跡上で回転自在となるように
支持するガードバー回転支持手段を備えているから、用
便時にガードバーによって体を安全にガードすることが
できるので、殊に高齢者や身体障害者のように体の不自
由な人でも安全に且つ楽に使用できる。また、ガードバ
ーを回転自在とすることで、特に車椅子から便座に乗り
移る際にガードバーが邪魔にならず、そのうえ、ガード
バーを便器外周の上方に沿った回転軌跡上で回転自在と
することで、着座姿勢でガードバーを回転させて胸当て
としても使用でき、さらに、便座から立ち上がる際にガ
ードバーの開口部の方に体をずらすだけで介護する人に
容易に抱きつけるようになり、便座に立ち座りする際の
介護も楽に行うことができる。従って、健常者だけでな
く、高齢者や身体障害者、車椅子使用者などすべての人
が便器を楽にしかも安全に使用でき、使い勝手が良好と
なる。
【００１７】また請求項２記載の発明は、請求項１記載
の効果に加えて、上面が開口した便器の開口縁の上面に
被さる便座と、便座を便器の開口縁の上方に沿った回転
軌跡上で回転自在となるように支持する便座回転支持手
段とを備えているから、便座に坐る前に、便座は便器の
開口縁の上方に沿った回転軌跡上で回転自在となるよう
に支持されているので、便座の角度を坐る向きに調整で
き、便座に坐った後で体を便座の向きに合わせる必要が
なく、最小の角度で便座に着座できるようになり、高齢
者や身体障害者、車椅子使用者にとって楽に使用ができ
ると共に、特に車椅子から便座に乗り移る際に体を回転
させる角度を最小にできるので、自立での移乗や介護に
よる移乗の負担を大幅に軽減できるものである。
の効果に加えて、上面が開口した便器の開口縁の上面に
被さる便座と、便座を便器の開口縁の上方に沿った回転
軌跡上で回転自在となるように支持する便座回転支持手
段とを備えているから、便座に坐る前に、便座は便器の
開口縁の上方に沿った回転軌跡上で回転自在となるよう
に支持されているので、便座の角度を坐る向きに調整で
き、便座に坐った後で体を便座の向きに合わせる必要が
なく、最小の角度で便座に着座できるようになり、高齢
者や身体障害者、車椅子使用者にとって楽に使用ができ
ると共に、特に車椅子から便座に乗り移る際に体を回転
させる角度を最小にできるので、自立での移乗や介護に
よる移乗の負担を大幅に軽減できるものである。
【００１８】また請求項３記載の発明は、請求項１又は
請求項２記載の効果に加えて、便器は壁面に取付けられ
ているから、便器の下方が開放され、トイレの床掃除が
し易くなると共に、介護する人の足を便器の下方に入れ
ることができるため、介護が一層楽になる。
請求項２記載の効果に加えて、便器は壁面に取付けられ
ているから、便器の下方が開放され、トイレの床掃除が
し易くなると共に、介護する人の足を便器の下方に入れ
ることができるため、介護が一層楽になる。
【図１】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図２】同上の便器の分解斜視図である。
【図３】（ａ）は同上のガイドベースの取付け部の断面
図、（ｂ）は他例の取付け部の断面図である。
図、（ｂ）は他例の取付け部の断面図である。
【図４】（ａ）は同上のベアリングの配置状態を説明す
る断面図、（ｂ）は他例のベアリングの配置状態を説明
する断面図である。
る断面図、（ｂ）は他例のベアリングの配置状態を説明
する断面図である。
【図５】他の実施形態の便座の斜視図である。
【図６】（ａ）〜（ｅ）は同上の車椅子から便座への移
乗動作の説明図である。
乗動作の説明図である。
【図７】（ａ）〜（ｃ）は従来の車椅子から便座への移
乗動作の説明図である。
乗動作の説明図である。
１ 便器 ２ ガードバー ３ ガードバー回転支持手段 ５ 開口縁 ６ 便座 ７ 便座回転支持手段 Ｍ ガードバーの回転軌跡 Ｎ 便座の回転軌跡
Claims (3)
- 【請求項１】 便器の上方に平面視略Ｃ字状のガードバ
ーが配設され、このガードバーはガードバーを便器外周
の上方に沿った回転軌跡上で回転自在となるように支持
するガードバー回転支持手段を備えていることを特徴と
する便器装置。 - 【請求項２】 上面が開口した便器の開口縁の上面に被
さる便座と、便座を便器の開口縁の上方に沿った回転軌
跡上で回転自在となるように支持する便座回転支持手段
とを備えていることを特徴とする請求項１記載の便器装
置。 - 【請求項３】 便器は壁面に取付けられていることを特
徴とする請求項１又は請求項２記載の便器装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01455498A JP3424543B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 便器装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01455498A JP3424543B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 便器装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11206625A true JPH11206625A (ja) | 1999-08-03 |
| JP3424543B2 JP3424543B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=11864378
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01455498A Expired - Fee Related JP3424543B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 便器装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3424543B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002136549A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-14 | Okuma Seisakusho:Kk | 介護用キャリア |
| WO2011002368A1 (en) * | 2009-07-03 | 2011-01-06 | Myra Industriell Design Ab | Toilet system |
| JP2013183950A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Toto Ltd | 生体情報測定装置 |
| CN114760897A (zh) * | 2019-09-13 | 2022-07-15 | 杜西工作室有限公司 | 座椅装置、模块化座椅和旋转机构 |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP01455498A patent/JP3424543B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002136549A (ja) * | 2000-11-06 | 2002-05-14 | Okuma Seisakusho:Kk | 介護用キャリア |
| WO2011002368A1 (en) * | 2009-07-03 | 2011-01-06 | Myra Industriell Design Ab | Toilet system |
| JP2013183950A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Toto Ltd | 生体情報測定装置 |
| CN114760897A (zh) * | 2019-09-13 | 2022-07-15 | 杜西工作室有限公司 | 座椅装置、模块化座椅和旋转机构 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3424543B2 (ja) | 2003-07-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR102038996B1 (ko) | 목욕용 의자 | |
| JP3424543B2 (ja) | 便器装置 | |
| JP2910853B1 (ja) | 入浴用担架または車椅子 | |
| JP2001353100A (ja) | 人体回動介助装置 | |
| JP2000125970A (ja) | 椅 子 | |
| JP2004113255A (ja) | 椅子 | |
| KR200180448Y1 (ko) | 목욕용 보조의자 | |
| JP4665246B2 (ja) | 介護用ベッド | |
| KR102505407B1 (ko) | 용변 가능한 목욕용 접이식 의자 | |
| JP3630531B2 (ja) | 歯科治療椅子 | |
| JPH02111367A (ja) | 便器用椅子及び便器 | |
| JPH08280744A (ja) | 身障者起床介助用椅子 | |
| JP2788627B2 (ja) | 入浴補助具 | |
| JPH0123461Y2 (ja) | ||
| JP3365586B2 (ja) | 介護装置の人体吊具 | |
| JP2005000556A (ja) | 椅子のアームレスト及びストレッチャのアームレスト | |
| JP3474093B2 (ja) | リクライニング式入浴椅子 | |
| JP2022038521A (ja) | トイレ用手摺り装置 | |
| JPH0984834A (ja) | 車椅子におけるフットレスト | |
| JP2000328801A (ja) | 浴室構造 | |
| JPH01192359A (ja) | サウナバス | |
| JPH04300554A (ja) | 入浴用補助具 | |
| JPH0584299U (ja) | 木製家具調の椅子型ポ−タブルトイレ | |
| JP2000232917A (ja) | 身障者用テーブル | |
| KR20100013090U (ko) | 저좌면형 휠체어 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030401 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |