JP3365586B2 - 介護装置の人体吊具 - Google Patents

介護装置の人体吊具

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JP3365586B2 JP24705194A JP24705194A JP3365586B2 JP 3365586 B2 JP3365586 B2 JP 3365586B2 JP 24705194 A JP24705194 A JP 24705194A JP 24705194 A JP24705194 A JP 24705194A JP 3365586 B2 JP3365586 B2 JP 3365586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は身体不自由者、例えば身
障者、寝たきり老人のための介護装置に人体を吊り下げ
る人体吊具に関する。
【0002】
【従来技術】人体吊具の従来構成として、ベルトをハン
モック状に組合わせたものが特開昭60−68850号
公報、実開平2−71526号公報に、人体を載置する
湾曲した板を紐で吊り下げたものが特開昭61−119
267号公報、実開昭63−100030号公報、特開
平3−210257号公報、実開平3−83523号公
報に、椅子が該椅子の背もたれ部で直接旋回アームの端
部に固定されたものが実開平1−84639号公報に、
椅子の人体載置部の下にさし込むフォーク状の部材が旋
回アームの先端部に回動自在に取付けられるものが特開
平4−300554号公報に見られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の人体吊
具はそれぞれ以下に記載する不便さがある。
【0004】ハンモック状にベルトを組合わせたもの
も、人体を載置する湾曲した板を紐で吊り下げたもの
も、共に人体の左右のベルト又は紐が邪魔になって、ベ
ッドとの間、又は介護装置相互間で人体を載せかえる際
に労力を要するだけでなく、人体吊具が入浴介護装置に
使用される場合には、人体の下面は勿論、上面を洗う場
合も、介護者の手の動きを妨げる。又、交差しているベ
ルト、又は人体が載置されている湾曲した板が接触して
いる背中、腰、大腿部を洗うために人体を複雑に移動さ
せ、又は姿勢を変えさせる必要があって手間がかかり、
又ハンモック状のものは、人体の重量による張力で人体
を左右から圧迫するので、人体に束縛感を与える。
【0005】椅子が旋回アームに取付けられているもの
では、椅子の人体載置部が接触する大腿部、腰部、背も
たれ部が接触する背中を洗うのに骨が折れるだけでな
く、椅子の背もたれ部は略々直立しているから、自分自
身の身体を支える力がない身体不自由者が前かがみとな
り勝ちで、介護者は身体不自由者が椅子から落ちない様
に気を配らなければならない。
【0006】従って本発明はベッドとの間、介護装置相
互間の載せ替えが容易で、入浴介護装置に使用される吊
具にあっては人体を洗うとき介護者の手の動きを妨げる
部分がなく、又人体を載置する部分と接触する人体部分
を洗うとき、人体を容易に長手方向にずらせ載置部分が
接触する人体部分を変えて洗い残すところなく人体を洗
うことができ、かつ身体不自由者に束縛感を与えない人
体吊具を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は人体吊具を下
記構成とすることによって解決された。
【0008】人体の背部と大腿部をそれぞれ支承する各
1本の、人体の長手方向に対して直角かつ水平方向の載
置部材と;人体の左右両側、人体から距離を隔てて人体
の背後側に位置し、前記載置部材の両端を支持する一対
の吊下げフレームと;前記介護装置の前記人体吊具を吊
り下げるアームに、水平面内において回動自在に取付け
られ、前記一対の吊下げフレームの上端部を搖動自在に
軸支する水平軸と;前記載置部材を覆って人体と前記載
置部材との間に介在するクッション;とからなる構成と
する(請求項1)。
【0009】か又は、人体の背部と大腿部をそれぞれ支
承する各1本の、人体の長手方向に対して直角かつ水平
方向の載置部材と;人体の左右何れか一方の側に位置
し、前記載置部材を片持的に固定している吊り下げフレ
ームと;前記介護装置の前記人体吊具を吊り下げるアー
ムに水平面内において回動自在に取付けられ、前記吊下
げフレームの上端部を、搖動自在に軸支する水平軸と;
前記載置部材を覆って人体と前記載置部材との間に介在
するクッションと;からなる構成とする(請求項2)。
【0010】
【作用】何れの構成においても、少くとも片側に、介護
者が人体に近接するのを妨げるものがないから、ベッド
との間、介護装置相互間での人体の載せ替えが容易であ
り、入浴介護装置に使用される吊具にあっては、人体を
洗う作業が容易となり、又人体に接触するのは、人体の
長手方向に直角な載置部材を覆うクッションだけであ
り、クッションに接触する人体部分は、人体を長手方向
にずらすだけで容易に変えることができるから、洗い残
すところなく、人体を容易に洗うことができる。又人体
は左右から締付けられることがなく、人体に束縛感を与
えない。
【0011】
【実施例】図1は人体を載置する載置部材を支持する吊
り下げフレームが人体の左右両側、人体の背後に位置す
る請求項1の構成の、本発明の人体吊具の実施例を示す
斜視図で、該人体吊具が入浴介護装置に取付けられた場
合を例にとって示してある。図2は人体の背部を支承す
る載置部材の、前記吊下げフレームへの具体的取付構成
例を示す斜視図。図3は前記載置部材を取付ける吊下げ
フレームが、人体の左右何れか一方にのみ位置する請求
項2の本発明の人体吊具の実施例を示す斜視図、図4は
2本の前記載置部材上で人体がとることができる姿勢を
例示した図である。
【0012】図1において符号1は本発明の人体吊具が
取付けられた、身体不自由者のための入浴介護装置で、
2が浴室床面に立設された支柱、3が前記支柱2に沿っ
て上下方向に昇降するブラケット、4は旋回アームで、
該旋回アーム4は旋回軸5のまわりに、水平面内におい
て旋回自在に、前記ブラケット3に軸支されている。6
は本発明の人体吊具で、7が人体の背部を支承する載置
部材、8は人体の大腿部を支承する載置部材で、載置さ
れる人体の長手方向に対して直角方向に水平に配置され
ている。9は人体を柔軟に支承するため前記載置部材
7,8のまわりに施したクッションである。10は吊下
げフレームで、前記人体の背部を支承する載置部材7と
大腿部を支承する載置部材8とが取付けられている。両
載置部材7,8共に両端が直接吊下げフレーム10に取
付けられているのではなく、吊下げフレーム10から人
体前方に向って(大腿部を支承する載置部材8では上方
に向って)立上り部7−1、8−1を設けることによっ
て、人体を載置したとき人体の背中又は大腿部の下面と
吊下げフレーム10との間に間隔を設け、介護者が身体
不自由者を抱えて人体吊具に載置するとき、又は人体の
下面を洗うとき介護者の腕の動きが吊下げフレーム10
によって妨げられることがない様になっている。11は
前記旋回アーム4の先端部に水平面内において回動(矢
印12)自在に取付けられ、両端に前記吊下げフレーム
10の上端部が搖動(矢印13)自在に軸支されている
水平軸である。両載置部材7,8及び吊下げフレーム1
0は金属パイプで作ることができる。人体の背部を支承
する前記載置部材7の前記立上り部7−1と吊下げフレ
ーム10との間の接続を図2に示す様にT字形のパイプ
14で行い、立上り部7−1とT字形のパイプ14とは
螺合し、吊下げフレーム10とT字形のパイプ14とを
矢印16方向に摺動可能の遊合として、吊下げフレーム
10上でT字形のパイプ14の位置を選定し螺子部材1
5によって吊下げフレーム10に固定する構成とすれ
ば、載置する人体の体形に合わせて、背部を支承する載
置部材7と大腿部を支承する載置部材8との間隔を調節
することができる。又載置部材7のまわりを囲むクッシ
ョン9を図2に示す様に載置部材7のまわりに矢印17
で示す様に転動可能の構成とすれば(大腿部を支承する
載置部材8についても同様)人体の位置を該人体の長手
方向にずらせる際、人体の皮膚に苦痛を与えることがな
く、又介護者の作業が容易となる。クッション9は例え
ば弾力性のある発泡樹脂材料を使用することができ、長
手方向に切断面を設け、該切断部を開いて載置部材7,
8を囲んだ後切断面を接着剤で結合して取付けることが
でき、又載置部材7,8の外周面と接触する内周面が、
転動によってむしられることがない層を内周面に形成し
ておくことができる。
【0013】図3は前述の通り、吊下げフレームが人体
の左右何れか一方に形成されている人体吊具(請求項
2)を示し、6が人体吊具、7が背部を支承する載置部
材、8が大腿部を支承する載置部材、9がクッション、
4が例えば入浴介護装置の旋回アームを示すことは図1
と同様である。10aは人体の左右何れか一方の側にの
み設けられる吊下げフレームで、両載置部材7,8は吊
下げフレーム10aに片持的に固定されている。11a
は例えば旋回アーム4の先端部に水平面内において回動
(矢印12)自在に取付けられ、一端で前記吊下げフレ
ーム10aの上端部を搖動(矢印13)自在に軸支して
いる水平軸である。図3の構成では人体の左右何れか一
方の片側に介護者の手の動きを妨げるものが全くないか
ら、介護者は腕の動きを妨げられることなく人体を容易
に載置部材7,8に載置することができ、又背部、大腿
部の下側を洗うとき、載置部材7,8(クッション9)
が接触している部分以外は妨げるものがなく楽に洗うこ
とができる。クッション9は前述と同様の構成によって
転動可能である。
【0014】図4は本発明の人体吊具上で身体不自由者
がとり得る姿勢の例を示す。図中(A)は椅子形状の人
体吊具に坐った時と同じ姿勢をとることができることを
示し、(B)は小さい浴槽に脚を折り曲げて入浴させる
ときの姿勢を示し、(C)は長くて比較的浅い浴槽に入
浴させるときの姿勢を示す。浴槽の中で(B)又は
(C)の姿勢をとらせるためには、吊下げフレーム10
の下端側か、又は大腿部を支承する載置部材8(クッシ
ョン9)を浴槽底面で受けて吊下げフレーム10、10
aに所要の傾斜を与えれば良い。
【0015】本発明の介護装置の人体吊具の利点を更め
てまとめると、図1の構成では着座時の人体の左右共
に、人体の移動と介護者の手又は腕の動きを妨げる部材
がなく、図3の構成では片側に人体の移動、介護者の手
又は腕の動きを妨げる吊下げフレーム10aがあって
も、水平軸11aを回動させて吊下げアーム10aのな
い側から人体を移動させ介護することができること、載
置部材7,8(クッション9)が邪魔になって洗えない
人体部分も、人体の位置を人体の長手方向にずらせるこ
とによって洗うことができること、浴槽内においては図
4の(B)又は(C)に示す様に浴槽の形状にあわせた
姿勢をとらせることができることであり、又本発明の介
護装置の人体吊具では、椅子形の吊具の様に背もたれ部
分で人体の姿勢が制限され、ハンモック状の吊具の様に
人体の重量による張力によって人体が左右から締付けら
れ、或は人体部分に洗い難い死角ができると云う不都合
が解消されると云う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】吊下げフレームが人体の左右背後側に位置する
本発明の介護装置の人体吊具(請求項1)の実施例を示
す斜視図。
【図2】人体の背部を支承する載置部材の吊下げフレー
ムへの具体的取付構成例を示す斜視図。
【図3】吊下げフレームが人体の左右何れか一方に位置
する本発明の介護装置の人体吊具(請求項2)の実施例
を示す斜視図。
【図4】本発明の介護装置の人体吊具上で人体がとるこ
とができる姿勢の例を示す図。
【符号の説明】
1 入浴介護装置 2 支柱 3 ブラケット 4 旋回アーム 5 旋回軸 6 人体吊具 7 載置部材 8 載置部材 9 クッション 10 吊下げフレーム 10a 吊下げフレーム 11 水平軸 11a 水平軸 12 回動方向を示す矢印 13 搖動方向を示す矢印 14 T字形のパイプ 15 螺子部材 16 摺動可能方向を示す矢印 17 転動可能方向を示す矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−109946(JP,A) 特開 平4−300554(JP,A) 特開 平6−14965(JP,A) 実開 平5−44125(JP,U) 実開 平5−62232(JP,U) 特公 昭61−59736(JP,B2) 特公 平3−67701(JP,B2) 特公 平3−65985(JP,B2) 実公 昭58−16748(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 7/10 - 7/16 A61H 33/00 310

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体不自由者の介護装置の人体吊具であ
    って、人体の背部と大腿部をそれぞれ支承する各1本
    の、人体の長手方向に対して直角かつ水平方向の載置部
    材(7,8)と;人体の左右両側、人体から距離を隔て
    て人体の背後側に位置し、前記載置部材(7,8)の両
    端を支持する一対の吊下げフレーム(10)と;前記介
    護装置の前記人体吊具を吊り下げるアーム(3,4)に
    水平面内において回動自在に取付けられ、前記一対の吊
    下げフレーム(10)の上端部を搖動自在に軸支する水
    平軸(11)と;前記載置部材(7,8)を覆って人体
    と前記載置部材(7,8)との間に介在するクッション
    (9)と;からなる人体吊具。
  2. 【請求項2】 身体不自由者の介護装置の人体吊具であ
    って、人体の背部と大腿部をそれぞれ支承する各1本
    の、人体の長手方向に対して直角かつ水平方向の載置部
    材(7,8)と;人体の左右何れか一方の側に位置し、
    前記載置部材(7,8)を片持的に固定している吊下げ
    フレーム(10a)と;前記介護装置の前記人体吊具を
    吊り下げるアーム(3,4)に水平面内において回動自
    在に取付けられ、前記吊下げフレーム(10a)の上端
    部を搖動自在に軸支する水平軸(11a)と;前記載置
    部材(7,8)を覆って人体と前記載置部材(7,8)
    との間に介在するクッション(9)と;からなる人体吊
    具。
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