JP3440373B2 - バーハンドル車両用操作レバー - Google Patents

バーハンドル車両用操作レバー

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JP3440373B2 JP30017596A JP30017596A JP3440373B2 JP 3440373 B2 JP3440373 B2 JP 3440373B2 JP 30017596 A JP30017596 A JP 30017596A JP 30017596 A JP30017596 A JP 30017596A JP 3440373 B2 JP3440373 B2 JP 3440373B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車を始
め、車体前部に操向用のハンドルバーを備える自動三輪
車や三・四輪バギー車等のバーハンドル車両のブレーキ
やクラッチを液圧で作動する液圧マスタシリンダの操作
レバーに係り、詳しくは、操作レバーをレバー本体とノ
ッカーとに2分割した2ピースタイプのバーハンドル車
両用操作レバーに関する。 【0002】 【従来の技術】自動二輪車等のブレーキやクラッチを液
圧で作動するバーハンドル車両用の液圧マスタシリンダ
には、例えば特公昭63−2836号公報に示される如
き操作レバーが用いられている。この操作レバーは、握
り操作を行なうレバー本体と、該レバー本体の押動を受
けて液圧マスタシリンダのピストンを押動するノッカー
とに分割した2ピースタイプで、ノッカーとレバー本体
は、板状の回動基部を上下に重ね合わせて、液圧マスタ
シリンダに延設された上下一対のレバーホルダの間に差
し込み、双方の回動基部をピボットにてレバーホルダに
回動可能に枢支されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなレバーホルダの間にレバー本体とノッカーの回動基
部を重ねて枢支する構造にあっては、上下のレバーホル
ダの間に、それぞれの回動基部がレバーホルダの間で良
好に回動し得るよう、双方の回動基部の厚さに、レバー
ホルダや回動基部の寸法公差を見込んだクリアランスが
設定されるため、特にノッカーよりも全長の長いレバー
本体には上下方向のガタ付きが増幅して表われるという
不具合がある。そこで本発明は、レバーホルダ間のクリ
アランスによるレバー本体の上下方向のガタ付きを極力
抑えて、操作フィーリングを向上することのできるバー
ハンドル車両用操作レバーを提供することを目的として
いる。 【0004】 【課題を解決するための手段】上述の目的に従って、本
発明は、液圧マスタシリンダのシリンダボディから延設
された上下一対のレバーホルダに付設される操作レバー
を、ハンドルバー端部のグリップ前方に配設されるレバ
ー本体と、前記シリンダボディのシリンダ孔に内挿され
たピストンの後端に当接させて配設される作用腕及び前
記シリンダボディの車体前面側へ延びるストッパ片を有
するノッカーとに分割するととに、前記ノッカーの作用
腕とレバー本体の作用腕対向部との間に握り代調整機構
を配設し、前記ノッカーを前記レバー本体の握り操作に
より回動し、前記握り代調整機構を介して押動される
用腕にて前記ピストンを押し込んで液圧マスタシリンダ
内部の作動液を昇圧するバーハンドル車両用操作レバー
において、前記レバー本体の回動基部を上下一対の二股
腕に形成して、該二股腕の間に前記ノッカーの回動基部
を挟み、該二股腕を前記上下一対のレバーホルダの間に
差し込んで、レバー本体とノッカーの回動基部を前記レ
バーホルダにピボットを用いて回動可能に枢支したこと
を特徴としている。 【0005】かかる構成によれば、レバー本体の回動基
部の二股腕に差し込まれるノッカーの回動基部は、レバ
ーホルダとの直接的な係わりがなくなり、レバーホルダ
の間にはレバー本体の直接的なクリアランスのみが設定
されるので、レバー本体が上下方向へガタ付く要因は、
レバーホルダとレバー本体との間のクリアランスのみと
なる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明をバーハンドル車両
のフロントブレーキに適用した形態例を、図面に基づい
て説明する。図1乃至図4は本発明の第1形態例を示
し、バーハンドル車両の車体前部で前輪を操向するハン
ドルバー1には、右端のアクセルグリップ2の内側位置
に、フロントブレーキ用の液圧マスタシリンダ装置3が
取付けられている。この液圧マスタシリンダ装置3は、
ハンドルバー1をシリンダボディ4の車体取付け腕4a
とブラケット5とで包持して、ハンドルバー1の車体前
部側にボルト止めされる液圧マスタシリンダ6と、シリ
ンダボディ4のレバーホルダ4b,4cに付設されるフ
ロントブレーキ用の操作レバー7とからなっている。レ
バーホルダ4b,4cは、シリンダボディ4から上下一
対に突設されたもので、両レバーホルダ4b,4cの間
には、後述するレバー本体11の回動基部11bの上腕
11d及び下腕11eの外寸法に、レバーホルダ4b,
4cと上・下腕11d,11eの寸法公差によるクリア
ランスを見込んだ間隔が設定されている。 【0007】シリンダボディ4には、有底のシリンダ孔
8がハンドルバー1に沿って形成され、該シリンダ孔8
の開口側にピストン9が内挿されており、ピストン9
は、シリンダ孔底部の液圧室に縮設されたリターンスプ
リング(いずれも図示しない)にて常時開口部方向へ弾
発され、その後退限をシリンダ孔8の開口端に係着した
サークリップ10にて支承されている。 【0008】操作レバー7は、アクセルグリップ2の前
方に配設されるレバー本体11と、作用腕12aをシリ
ンダ孔8のピストン9の後端に当接させて配設されるノ
ッカー12とに分割された2ピースタイプで、ノッカー
12の作用腕12aとレバー本体11の作用腕対向部1
1cとの間には、握り代調整機構13が配設されてい
る。 【0009】レバー本体11は、ライダーに握り操作さ
れる握り部11aが、アクセルグリップ2の前方に略沿
って緩やかに湾曲するやや縦長の棒状体で形成され、該
握り部11aに続く作用腕対向部11cと回動基部11
bが、握り部11aやノッカー12よりも厚肉の板状体
で形成されている。回動基部11bは、前述の上腕11
dと下腕11eとを上下に対向配置した二股腕に形成さ
れており、両腕11d,11eには挿通孔11f,11
fが同軸上に穿設されている。 【0010】作用腕対向部11cには、縦方向のピン孔
11gが、上下面と作用腕12a側の側面とに開口して
設けられ、該ピン孔11gにアジャストピン14が装着
されており、また作用腕対向部11cの上面には、握り
代の調整に用いる三角形の指標11hが、ピン孔11g
のざぐり孔11jに向けて刻設されている。ピン孔11
gは、作用腕対向部11cに上下方向へ所定深さで形成
されるクラッチ収容部11iと、該クラッチ収容部11
iの上側に作用腕対向部11cの上面を抉って形成され
た上述のざぐり孔11jと、同じくクラッチ収容部11
iの下側に、作用腕対向部11cの下面へ開口して設け
られたガイド受け部11kとからなっており、作用腕対
向部11cの上から、ざぐり孔11j,クラッチ収容部
11i,ガイド受け部11kの順に、反作用腕側の奥部
が大径・中径・小径の半円形に形成されると共に、それ
ぞれが作用腕12a側へ開口している。 【0011】前記ノッカー12は、前記作用腕12a
と、レバー本体11の回動基部11aに保持される回動
基部12bと、該回動基部12bからシリンダボディ4
の車体前面側へ延びるストッパ片12cとからなってい
る。液圧マスタシリンダ6のシリンダ孔8とレバー本体
11の作用腕対向部11cとの間に配設される作用腕1
2aには、先端に平らなカム当接面12dを有する突片
12eが、作用腕対向部11c側の側面に設けられてい
る。また回動基部12bは、レバー本体11の回動基部
11bの上腕11dと下腕11eとの間に差し込み可能
な厚さの板状に形成されており、中央部分には挿通孔1
2fが貫通形成されている。 【0012】握り代調整機構13は、レバー本体11の
ピン孔11g及び指標11hと、ノッカー12のカム当
接面12dと、レバー本体11のピン孔11gに組付け
されるアジャストピン14とで構成される。アジャスト
ピン14は、カムクラッチ部14aと、該カムクラッチ
部14aの上側に連続する回動ガイド部14b及び操作
ダイヤル14cと、同じくカムクラッチ部14aの下側
に連続する回動ガイド部14d及び抜け止め部14eと
からなっており、1本の軸部材を鍛造や削り出しした
り、鋳造等によって一体に形成されている。 【0013】アジャストピン14のカムクラッチ部14
aは、ピン孔11bのクラッチ収容部11i奥部の中径
半円と同一半径の円よりもやや小さな六角形で、且つ外
周に等分された6つのカム面を、アジャストピン14の
中心軸からそれぞれ異なる距離に配置した断面変形六角
形に形成されており、上側の回動ガイド部14bは、ピ
ン孔11bのクラッチ収容部11i奥部の中径半円と同
一半径の円と同径に形成されている。アジャストピン1
4の操作ダイヤル14cは、ピン孔11gのざぐり孔1
1j奥部の大径半円と同一半径の円よりもやや小径に形
成されており、操作ダイヤル14cの上面には、アジャ
ストピン14の回動位置を示す数字がカムクラッチ部1
4aの6つのカム面に対応して設けられている。アジャ
ストピン14の下側の回動ガイド部14dは、ピン孔1
1gのガイド受け部11k奥部の小径半円と同一半径の
円と同径に形成され、下端の抜け止め部14eは、ガイ
ド受け部11k奥部の小径半円と同一半径の円よりも大
径に形成されている。 【0014】上記アジャストピン14は、レバー本体1
1のピン孔11gに、下端の抜け止め部14eを作用腕
対向部11cの下面に突出させながら、作用腕12a側
の開口から差し込まれ、カムクラッチ部14aと上側の
回動ガイド部14bとがクラッチ収容部11iの奥部
に、また操作ダイヤル14cがざぐり孔11jの奥部
に、更に下側の回動ガイド部14dがガイド受け部11
kの奥部にそれぞれ収容される。アジャストピン14
は、上下の操作ダイヤル14cと抜け止め部14eとで
ざぐり孔11jの上面と作用腕対向部11cの下面とを
挟みながら、上下の回動ガイド部14b,14dを、ク
ラッチ収容部11iの上側奥部と下側のガイド受け部1
1k奥部の半円形部分に収容して、作用腕対向部11c
のピン孔11gに回動可能に支持される。 【0015】レバー本体11とノッカー12とは、レバ
ーホルダ4b,4cに装着する前に、レバー本体11の
回動基部11bの上腕11dと下腕11eとの間にノッ
カー12の回動基部12bを差し込み、両回動基部11
b,12bの挿通孔11f,11f,12fを位置合わ
せして、カラー15を挿通し、該カラー15の上下端の
いずれか一方または双方をレバー本体11の挿通孔11
f,11f側へ軽く押し拡げることによって、予め操作
レバー7として一体に組付けされる。アジャストピン1
4は、レバー本体11とノッカー12の組付け時にピン
孔11gに装着され、またレバー本体11とノッカー1
2の回動基部11b,12bの対向片11m,12gの
間には、圧縮コイルスプリング16が縮設される。 【0016】このようにして、予め一体化されたレバー
本体11とノッカー12は、コイルスプリング16の弾
発力によって、カラー15を支点に互いに反対方向へ付
勢され、ノッカー12の突片12eが、ピン孔11gの
作用腕12a側の開口より、アジャストピン14のカム
クラッチ部14aへ向けて押し込まれる。ピン孔11g
内のアジャストピン14は、カムクラッチ部14aのい
ずれか一つのカム面が、予めピン孔11gの作用腕側開
口に向けられており、突片12e先端のカム当接面12
dがこのカム面と当接する。これにより、アジャストピ
ン14は、ピン孔11gでの回動が規制され、同時にピ
ン孔11gの作用腕側開口からの抜けを防止される。 【0017】操作レバー7は、レバー本体11の回動基
部11bを、シリンダボディ4のレバーホルダ4b,4
cの間に差し込み、上レバーホルダ4bのピン孔4dと
カラー15とにピボット17を挿通して、該ピボット1
7のおねじ17aを下レバーホルダ4cのめねじ孔4e
にねじ込み、更に下レバーホルダ4cの下面に突出する
おねじ17aにナット18を螺着して、ピボット17回
りに回動可能に軸支される。 【0018】レバーホルダ4b,4cに装着された操作
レバー7は、ノッカー12の作用腕12aが、ピストン
9の後端に当接して、該ノッカー12が、レバー本体1
1と一体にピボット17を支点に図2及び図3の反時計
方向へ付勢され、その後退限をストッパ片12cとシリ
ンダボディ4の車体前面壁との当接によって規制される
と共に、レバー本体11の握り部11aとアクセルグリ
ップ2との間に所定の握り代が設定される。 【0019】アジャストピン14のカムクラッチ部14
aと、ノッカー12のカム当接面12dとは常時当接状
態にあり、制動時にライダーがレバー本体11を握り操
作すると、レバー本体11とノッカー12とが一体とな
って、ピボット17を支点に図1,図2及び図3の時計
方向へ回動し、ノッカー12の作用腕12aが、ピスト
ン9をシリンダ孔8の底部方向へ押し込んで前記液圧室
内部の作動液を昇圧し、該作動液をフロントブレーキへ
供給して前輪を制動する。 【0020】また、レバー本体11とアクセルグリップ
2間の握り代を調整する場合には、レバー本体11を、
コイルスプリング16の付勢力に抗して、図2の実線に
示す非作動位置から想像線位置へ回動し、アジャストピ
ン14のカムクラッチ部14aとノッカー12のカム当
接面12dとの当接を一旦解除する。次に、この状態を
保持しながら、操作ダイヤル14cを操作してアジャス
トピン14を回動し、操作ダイヤル14cの所望の数字
を指標11hに合わせることにより、カムクラッチ部1
4aの他のカム面をピン孔11gの作用腕側開口へ向け
る。そして、レバー本体11の反握り方向の回動を解除
して、レバー本体11をコイルスプリング16の付勢力
によって握り方向へ回動し、アジャストピン14の他の
カム面をノッカー12のカム当接面12dに当接させる
ことにより、レバー本体11とアクセルグリップ2との
間に異なった握り代が設定される。 【0021】本形態例は、レバー本体11の回動基部1
1bを、上腕11dと下腕11eを対向させた二股腕に
形成して、回動基部11bの上・下腕11d,11eの
間にノッカー12の回動基部12bを挟み、更に上・下
腕11d,11eをレバーホルダ4b,4cの間に差し
込んで、レバー本体11とノッカー12の回動基部11
b,12bをレバーホルダ4b,4cにピボット17を
用いて回動可能に枢支したから、レバーホルダ4b,4
cの間には、回動基部11bの上・下腕11d,11e
の外寸法と、両腕11d,11e及びレバーホルダ4
b,4cの寸法公差を見込んだクリアランスのみが設定
され、ノッカー12の回動基部12bと、レバー本体1
1の回動基部11bである11d,11eとの間にどれ
ほどの間隙があっても、レバーホルダ4b,4cとノッ
カー12の回動基部12bとに直接的な係わりはない。
従って、レバー本体11を上下方向へガタ付かせる要因
から、ノッカー12を保持するためのクリアランスが除
外されるので、レバー本体11の上下方向のガタ付き
は、レバーホルダ4b,4cとレバー本体12の回動基
部12b間のクリアランスのみを起因とする僅かな量に
抑制され、操作レバー7に良好な操作フィーリングを得
ることができる。 【0022】また本形態例は、レバー本体11とノッカ
ー12の組付けを利用して、これらの間に握り代調整機
構13を配設すると共に、該握り代調整機構13の基本
構成を、レバー本体11のピン孔11gとノッカー12
のカム当接面12dとアジャストピン14からなる3部
材のみの少部品点数としたから、製作や組付けが頗る容
易で、しかも安価に提供することができる。特に、アジ
ャストピン14は、ピン孔11gに差し込むだけのワン
タッチの取付けで済み、上下方向を、上下の操作ダイヤ
ル14cと抜け止め部14eが、ざぐり孔11jの上面
と作用腕対向部11cの下面とを挟んで抜け止めし、ピ
ン孔11gの作用腕側開口方向を、カムクラッチ部14
aのいずれか1つのカム面に突片12e先端のカム当接
面12dが当接して抜け止めするので、アジャストピン
14に専用の抜け止め部材を要しない。 【0023】次に、本発明の第2〜第5形態例を、図5
〜図10に基づいて説明する。尚、上述の第1形態例と
同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省
略する。図5乃至図7は、本発明の第2形態例を示すも
ので、本形態例の操作レバー7は、握り代調整機構20
のピン孔11nとアジャストピン21及び指標12hと
が、上述の第1形態例と異なっており、その他は第1形
態例と略同様の構成となっている。 【0024】レバー本体11の作用腕対向部11cに形
成されるピン孔11nは、作用腕対向部11cの中間部
に上下方向へ所定深さで形成されるクラッチ収容部11
oと、該クラッチ収容部11oの上側に連続するガイド
受け部11pと、作用腕対向部11cの上面からガイド
受け部11pまでを浅く抉ったざぐり孔11qとからな
り、クラッチ収容部11oの下側を底壁11rで塞いだ
有底孔で、作用腕対向部11cの上から、ざぐり孔11
q,ガイド受け部11p,クラッチ収容部11oの順
に、反作用腕側の奥部が大径・小径・中径の半円形に形
成されると共に、それぞれが作用腕12a側へ開口して
いる。 【0025】上記ピン孔11nに組付けされるアジャス
トピン21は、ざぐり孔11qに収容される操作ダイヤ
ル21aと、ガイド受け部11pに収容される上側の回
動ガイド部21bと、クラッチ収容部11oに収容され
るカムクラッチ部21c及び下側の回動ガイド部21d
とからなっている。 【0026】アジャストピン21の操作ダイヤル21a
は、ピン孔11nのざぐり孔11q奥部の大径半円と同
一半径の円よりもやや小径に形成されており、操作ダイ
ヤル21aの上面には、ノッカー12の指標12hと位
置合わせされる数字が、カムクラッチ部21cの6つの
カム面に対応して設けられている。上側の回動ガイド部
21bは、ピン孔11nのガイド受け部11p奥部の小
径半円と同一半径の円と同径に形成され、また下側の回
動ガイド部21dは、ピン孔11nのクラッチ収容部1
1o奥部の中径半円と同一半径の円と同径に形成されて
いる。カムクラッチ部21cは、ピン孔11nのクラッ
チ収容部11o奥部の中径半円と同一半径の円よりもや
や小さく、且つ外周の6つのカム面を、アジャストピン
21の中心軸からそれぞれ不等距離に配置した断面変形
六角形に形成されている。 【0027】ピン孔11nのクラッチ収容部11oの上
下長は、アジャストピン21のカムクラッチ部21c+
下側の回動ガイド部21dよりもやや長く、またクラッ
チ収容部11o+ガイド受け部11pが、カムクラッチ
部21c+上側の回動ガイド部21b+下側の回動ガイ
ド部21dと略同一上下長に設定されており、アジャス
トピン21は、ピン孔11nの底壁11rに、下側の回
動ガイド部21dを乗せながら作用腕12a側の開口か
ら差し込まれ、カムクラッチ部21cと下側の回動ガイ
ド部21dとがクラッチ収容部11oの奥部に、また操
作ダイヤル21aがざぐり孔11qの奥部に、更に上側
の回動ガイド部21bがガイド受け部11pの奥部にそ
れぞれ収容される。 【0028】このようにして、ピン孔11nに差し込ま
れたアジャストピン21は、操作ダイヤル21aとカム
クラッチ部21cとの間に挟まれた小径なガイド受け部
11pと、クラッチ収容部11oの下側を覆う底壁11
rにて上下方向を抜け止めされ、また操作レバー7のレ
バー本体11とノッカー12とをピボット17にて回動
可能に軸支した際には、ノッカー12の突片12eが、
ピン孔11nの作用腕12a側の開口より、アジャスト
ピン21のカムクラッチ部21cへ向けて押し込まれ
て、カムクラッチ部21cのいずれか一つのカム面が、
突片12eのカム当接面12dと当接してアジャストピ
ン21の回動が規制されると同時に、ピン孔11nから
の抜けを防止される。 【0029】ノッカー12の突片12eの上面には、矢
印を浮き彫りした指標12hがカム当接面12dへ向け
て設けられており、該指標12hに操作ダイヤル21a
の数字のいずれかを位置合わせすることにより、操作ダ
イヤル21aの数字に対応するカムクラッチ部21cの
いずれか1つのカム面が突片12eのカム当接面12d
と当接して、レバー本体11の握り部11aとアクセル
グリップ2(第1形態例の図2参照)との間に所望の握
り代が設定される。 【0030】図8の第3形態例に示す握り代調整機構3
0は、アジャストピン31の操作ダイヤル31aとカム
クラッチ部31cとの間の回動ガイド部31bと、カム
クラッチ部31cの下側に連なる回動ガイド部31d
が、カムクラッチ部31cよりも小径の略同径に形成さ
れている。 【0031】レバー本体11の作用腕対向部11cに形
成されるピン孔11sには、操作ダイヤル用のざぐり孔
11qと、上側の回動ガイド部用のガイド受け部11p
とが、それぞれ第2形態例と同形に形成されるほか、カ
ムクラッチ部31cと下側の回動ガイド部31dをそれ
ぞれ専用に収容するクラッチ収容部11tとガイド受け
部11uが設けられており、ガイド受け部11uの下側
を底壁11rが覆っている。クラッチ収容部11tは、
反作用腕側の奥部が、カムクラッチ部31cよりも大径
な半円形に形成され、また下側のガイド受け部11u
は、同じく反作用腕側の奥部が、回動ガイド部31dと
同形の半円形にされると共に、それぞれが作用腕12a
側へ開口している。 【0032】アジャストピン31は、作用腕12a側の
開口よりピン孔11sに差し込まれ、操作ダイヤル31
a及びカムクラッチ部31cと回動ガイド部31b,3
1dが、それぞれ専用のざぐり孔11q,クラッチ収容
部11t,ガイド受け部11p,11uに収容される。
ピン孔11sに装着されたアジャストピン31は、上下
方向を、操作ダイヤル31aとカムクラッチ部31cと
の間に挟まれた小径なガイド受け部11pと底壁11r
とで抜け止めされ、ピン孔11sの作用腕12a側の開
口を、ノッカー12の突片12eにて抜け止めされると
共に、握り代調整時の回動を、回動ガイド部31b,3
1dを支承するガイド受け部11p,11uにて案内さ
れる。 【0033】図9及び図10は、図5〜図7で説明した
第2形態例の変形例を示す本発明の第4,第5形態例
で、各形態例の握り代調整機構は40,50は、アジャ
ストピン41,51を上下2つピースで形成した以外
は、第2形態例と同様の構成となっている。 【0034】このうち、図9に示す第4形態例のアジャ
ストピン41は、上ピース41aに、操作ダイヤル21
a及び上側の回動ガイド部21bと圧入用の突部21e
とが設けられ、また下ピース41bに、カムクラッチ部
21c及び下側の回動ガイド部21dと、圧入用の凹部
21fとが設けられており、両ピース41a,41b
は、突部21eを凹部21fに圧入してアジャストピン
41として一体化される。 【0035】また、図10に示す第5形態例のアジャス
トピン51は、上ピース51a自体が操作ダイヤル21
aであり、上ピース51aの下面中央に圧入用の凹部2
1gが設けられている。下ピース51bには、上側から
圧入用の突部21hと回動ガイド部21b及びカムクラ
ッチ部21cと回動ガイド部21dとが設けられてお
り、両ピース51a,51bは、突部21hを凹部21
gに圧入してアジャストピン51として一体化される。 【0036】第2〜第5形態例の握り代調整機構20,
30,40,50は、第1形態例の握り代調整機構13
と同様の効果を奏するほか、ピン孔11n,11sが作
用腕対向部11cの下側に貫通せず、ピン孔11n,1
1sの下面を覆う底壁11rが、作用腕対向部11cの
下側の肉部として一体に連続するので、ピン孔の下側を
切欠いた第1形態例の構造に較べて、レバー本体11に
高い剛性力を持たせることができ、更にアジャストピン
21,31,41,51がレバー本体11の下面へ突出
しないので、見た目にも美しく、商品性の向上が図れ
る。 【0037】また、握り代調整機構に用いるアジャスト
ピンは、第1〜第5形態例でも示したように、一体型或
いは2つ以上の複数のピースからなる分割型のいずれで
あってもよく、鍛造または削り出し若しくは鋳造のいず
れによっても製作することができる。 【0038】 【発明の効果】本発明のバーハンドル車両用操作レバー
は、ノッカーと共に操作レバーを構成するレバー本体の
回動基部を上下一対の二股腕に形成して、該二股腕の間
にノッカーの回動基部を挟み、該二股腕を上下一対の
バーホルダの間に差し込んで、レバー本体とノッカーの
回動基部を前記レバーホルダにピボットを用いて回動可
能に枢支したから、レバー本体とノッカーの双方の回動
基部の間に例え大きなクリアランスがあったとしても、
レバー本体を上下方向へガタ付かせる要因は、レバーホ
ルダとレバー本体の回動基部間のクリアランスのみとな
るので、レバー本体の上下方向のガタ付きが極めて僅か
に抑制され、操作レバーに良好な操作フィーリングを得
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1形態例を示す操作レバーの分解斜
視図 【図2】本発明の第1形態例を示す操作レバーをハンド
ルバーに取付けた平面図 【図3】本発明の第1形態例を示す図1の要部拡大平面
図 【図4】本発明の第1形態例を示す図3のIV−IV断面図 【図5】本発明の第2形態例を示す操作レバーの分解斜
視図 【図6】本発明の第2形態例を示す操作レバーをハンド
ルバーに取付けた平面図 【図7】本発明の第2形態例を示す図6のVII −VII 断
面図 【図8】本発明の第3形態例を示す操作レバーの要部断
面図 【図9】本発明の第4形態例を示す操作レバーの要部断
面図 【図10】本発明の第5形態例を示す操作レバーの要部
断面図 【符号の説明】 1…ハンドルバー 2…アクセルグリップ 3…液圧マスタシリンダ装置 4…シリンダボディ 4a…車体取付け腕 4b,4c…レバーホルダ 4d…ピン孔 4e…めねじ孔 5…ブラケット 6…液圧マスタシリンダ 7…操作レバー 9…ピストン 11…レバー本体 11a…握り部 11b…回動基部 11c…作用腕対向部 11d…上腕 11e…下腕 11f…挿通孔 11g,11n,11s…ピン孔 11h…指標 11i…クラッチ収容部 11j…ざぐり孔 11k…ガイド受け部 11o…クラッチ収容部 11p…ガイド受け部 11q…ざぐり孔 11r…底壁 12…ノッカー 12a…作用腕 12b…回動基部 12c…ストッパ片 12d…カム当接面 12e…突片 12f…挿通孔 13,20,30,40,50…握り代調整機構 14,21,31,41,51…アジャストピン 14a,21c,31c…カムクラッチ部 14b,14d,21b,21d,31b,31d…回
動ガイド部 14c,21a,31a…操作ダイヤル 14e…抜け止め部 15…カラー 17…ピボット 18…ナット 21e,21h…圧入用の突部 21f,21g…圧入用の凹部 41a,51a…上ピース 41b,51b…下ピース
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−14590(JP,A) 特開 平8−216971(JP,A) 特開 平9−39868(JP,A) 実開 昭58−61695(JP,U) 実開 昭57−159591(JP,U) 実開 平2−6694(JP,U) 実開 昭58−149274(JP,U) 実開 昭59−128483(JP,U) 特公 昭63−2836(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62L 3/02 G05G 1/04

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 液圧マスタシリンダのシリンダボディか
    延設された上下一対のレバーホルダに付設される操作
    レバーを、ハンドルバー端部のグリップ前方に配設され
    るレバー本体と、前記シリンダボディのシリンダ孔に内
    挿されたピストンの後端に当接させて配設される作用腕
    及び前記シリンダボディの車体前面側へ延びるストッパ
    片を有するノッカーとに分割するとともに、ノッカーの
    作用腕とレバー本体の作用腕対向部との間に握り代調整
    機構を配設し、前記ノッカーを前記レバー本体の握り操
    作により回動し、前記握り代調整機構を介して押動され
    作用腕にて前記ピストンを押し込んで液圧マスタシリ
    ンダ内部の作動液を昇圧するバーハンドル車両用操作レ
    バーにおいて、前記レバー本体の回動基部を上下一対の
    二股腕に形成して、該二股腕の間に前記ノッカーの回動
    基部を挟み、該二股腕を前記上下一対のレバーホルダの
    間に差し込んで、レバー本体とノッカーの回動基部を前
    記レバーホルダにピボットを用いて回動可能に枢支した
    ことを特徴とするバーハンドル車両用操作レバー。
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