JPH0541096Y2 - - Google Patents

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JPH0541096Y2
JPH0541096Y2 JP340790U JP340790U JPH0541096Y2 JP H0541096 Y2 JPH0541096 Y2 JP H0541096Y2 JP 340790 U JP340790 U JP 340790U JP 340790 U JP340790 U JP 340790U JP H0541096 Y2 JPH0541096 Y2 JP H0541096Y2
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動二・三輪車や三・四輪バギー車
等のバーハンドル車両のブレーキやクラツチを液
圧で作動するマスタシリンダに係り、詳しくはシ
リンダボデイに付設される操作レバーのレバー比
を、簡便な構造で変更できるようにした液圧マス
タシリンダに関する。
〔従来の技術〕
自動二輪車を始めとするバーハンドル車両のフ
ロントブレーキやクラツチを液圧で作動する液圧
マスタシリンダでは、シリンダ孔に内挿されたピ
ストンを押動する操作レバーが、バーハンドルに
取着されるシリンダボデイに枢着される。この操
作レバーは、ピストンの押込み力となるレバー
比、即ち操作レバーの回動中心となる回動支軸
(支点)から握り部(力点)までの長さと、回動
支軸(支点)から作用腕のピストン押動部(作用
点)までの長さの比が一定であるため、例えば特
開昭61−71266号公報のように、レバー比を変更
できるようにした技術が提案されている。
この液圧マスタシリンダは、回動支軸(支点)
から作用腕のピストン押動部(作用点)までの長
さを変更することにより、操作レバーのレバー比
をライダーの体格や好みに合わせて変更したり、
この操作レバーを他のシリンダボデイと共用化で
きるようにしている。
このうち、第8図に示される第4実施例では、
操作レバーの取付け基部に、調整ねじを車体前後
方向に貫通して設け、車体前方へ突出する調整ね
じの一端にロツクナツトを螺合すると共に、シリ
ンダ孔の開口側に配設される調整ねじの他端に、
ピストンの外端と対向するヘツドを固設し、調整
ねじを移動させて、ピストンの後端部に対するヘ
ツドの位置を変えることにより、バーハンドルと
操作レバーの握り部との距離、即ち握り代を変更
することなく、回動支軸とヘツド間の長さを調整
できるようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような構成では、調整ねじやロツクナツト
等の要素部品が、車体前方へ突出するため、外観
上の見栄えが悪く商品価値を損ねるばかりか、不
慮の外力を受けたりライダーの手が不用意に触れ
る虞がある。
しかも、操作レバーの調整具合によつては、車
体前方への突出量が一層増大し、外力で調整ねじ
の頭部が曲がつて調整不能となつたり、ライダー
の手を不用意に痛めるなどの虞を免れない。
そこで本考案は、外力による影響やライダーの
手との接触を防止しつつ、外観的にも見栄えがよ
く、商品価値を高めた車両用液圧マスタシリンダ
を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的に従い、本考案の液圧マスタシリン
ダは、バーハンドルに取着されるシリンダボデイ
に操作レバーを枢着し、該操作レバーの作用腕の
先端部を、シリンダボデイのシリンダ孔に内挿さ
れたピストンの後部に臨ませると共に、作用腕の
先端部とピストンの後部のいずれか一方に、他方
と当接する当接部を持つた調整駒をピストンの軸
周りに回動可能に設け、且つ操作レバーの回動中
心からピストン押圧点までの距離を変更しうるよ
う、前記当接部を調整駒の回動中心から偏位させ
たことを特徴とするものである。
〔作用〕
かかる構成によれば、調整駒を回動して、当接
部の位置を変えると、操作レバーの回動中心とな
る回動支軸(支点)から、ピストン押圧点となる
調整駒の当接部(作用点)までの距離が変わり、
操作レバーのレバー比が変更される。
〔実施例〕
以下、本考案をフロントブレーキ用の液圧マス
タシリンダに適用した第1実施例を、第1図乃至
第3図に基づいて説明する。
液圧マスタシリンダ1は、バーハンドル2に取
着されるシリンダボデイ3の上部に、作動液を貯
留するリザーバ4を備えたリザーバ一体型で、ブ
レーキレバー5をブラケツト3bに回動支軸6に
て枢着したシリンダボデイ3は、バーハンドル2
をブラケツト3aとホルダー7とで包持してバー
ハンドル2の前方に配設される。
シリンダボデイ3に穿設されたシリンダ孔8に
は、液圧発生用のピストン9がカツプシール1
0,10を介して液密且つ移動可能に内挿され、
その底部に液圧室11が画成される。液圧室11
にはリターンスプリング12が縮設され、このリ
ターンスプリング12の弾発力を、ピストン9の
先端部に作用させて、ピストン9に常時非作動方
向の付勢力を与えている。
このように弾発されるピストン9は、ブレーキ
レバー5による押圧を受けない非作動時に、後部
フランジ9aがシリンダ孔8の後端に嵌着したサ
ークリツプ13に当接して後退限を規制され、後
部軸9bが、シリンダ孔8に連続する大径開口部
8aに突出配置される。
ブレーキレバー5は、図示しないアクセルグリ
ツプの前方に配設される握り部5aと、先端部を
大径開口部8aの前方へ臨ませ、ライダーの握り
操作によつてピストン9を押動する作用腕5bと
を備えており、更に作用腕5bに、レバー比調整
装置14が設けられる。
上記レバー比調整装置14は、作用腕5bの先
端部に装着される調整駒15と、作用腕5bの先
端部内に調整駒15と係脱可能に配設されるクリ
ツクアクシヨン機構16とからなつている。
調整駒15は、作用腕5bの先端部でピストン
側に開口した軸孔5cに挿通される小径軸部15
aと、ブーツ17から突出する後部軸9bの後端
面9cに対向配置されるボス部15bと、これら
の間に形成される大径の回動用つまみ15cとを
持つている。小径軸部15aの先端部外周には、
4個の半球状凹部15dが形成され、またボス部
15bの端面15eには、ピストン9を押動する
突状の当接部15fが、調整駒15の回動中心か
ら偏位して設けられている。
また、クリツクアクシヨン機構16は、作用腕
5bの上面より前記軸孔5cに交差して設けられ
た通孔5dに螺着される止めねじ18と、小径軸
部15aの半球状凹部15dと係脱する鋼球19
と、この鋼球19と止めねじ18との間で、鋼球
19を凹部15d方向へ弾発するばね20とから
構成される。
調整駒15は、鋼球19が凹部15dに係合す
る第2図の状態にあつて回動を阻止され、また回
動用つまみ15cを回すと、鋼球19がばね20
に抗して通孔5dへ押し込まれて行き、回動が許
容されるようになつている。ピストン押圧点とな
る当接部15fは、鋼球19が凹部15dと係合
して調整駒15の回動が阻止された場合に、第1
図の実線と二点鎖線とで示すように、ブレーキレ
バー5の回動中心となる回動支軸6からの距離
l1,l2,l3を持つ3か所の作用点のいずれかに位
置する。
このように構成される液圧マスタシリンダ1
は、ブレーキレバー5の握り操作により、調整駒
15の当接部15fがピストン9の後端面9cに
当接して、ピストン9をシリンダ孔8の底部方向
へ押込んで行き、液圧室11内に圧液を発生す
る。
また、調整駒15を回動し、当接部15fの位
置を選択して、回動支軸6から握り部5aの力点
(図示せず)までの距離l4に対する回動支軸6か
ら調整駒15の当接部15fまでの長さを変える
と、ブレーキレバー5の握り代を変えることな
く、しかも簡便な構造で、レバー比をライダーの
体格や好みに合わせて変更したり、ブレーキレバ
ー5を他のシリンダボデイと共用化することがで
きる。
また、レバー比を変更する調整駒15とクリツ
クアクシヨン機構16は、ブレーキレバー5の作
用腕5bの内部や、ピストン9との間に防護され
るように配設され、ブレーキレバー5から不必要
に突出しないので、不慮の外力で調整不能となつ
たり、ライダーの手を不用意に痛めるなどの虞が
なくなる。更に、このレバー比を変更する場合に
は、回動用つまみ15cを回すだけのワンタツチ
で済み、従来の如きロツクナツトをその都度緩め
て再締付けする手間を不要にすることができる。
また、このように調整駒15やクリツクアクシ
ヨン機構16を持つにも拘らず、ブレーキレバー
5の外観がすつきりまとまつた見栄えのよいもの
となり、商品価値を損わない。
第4図及び第5図は第2実施例を示すもので、
本実施例では、調整駒30がピストン9の後部に
固着される。
この調整駒30は、ピストン9の嵌合穴9dに
圧入される嵌合軸部30aと、ピストン9の後端
面9cから突出する大径の段状ボス部30bとか
らなつている。嵌合軸部30aの外周には、ピス
トン9との嵌合を回り止めするセレーシヨン30
cが刻設され、段状ボス部30bには、半円形に
突出する突出段部30dに、半球状に凹んだ当接
部30eが調整駒30の回動中心から偏位して設
けられると共に、周面に工具掛け孔30fが形成
されている。
段ボス部30bを持つ調整駒30は、工具掛け
孔30fに差込まれた回動用の工具にて、ピスト
ン9と一体に該ピストン9の軸周りに回動され、
当接部30eが、第4図の実線位置若しくは180°
回つた対向位置のいずれかに設定される。
一方、ブレーキレバー5には、板状の作用腕5
bの先端部に、円弧状突部5e,5fが調整駒3
0側に連設される。
円弧状突部5e,5fは、ピストン9の中心軸
を間に振分けて形成され、調整駒30の当接部3
0eといずれかが嵌合して、ブレーキレバー5の
回動力をピストン9に伝達する。ピストン押圧点
となる当接部30eは、バーハンドル2側の円弧
状突部5eと嵌合した場合に、ブレーキレバー5
の回動支軸6との距離l5が長くなり(第4図参
照)、また回動支軸6側の円弧状突部5fと嵌合
した場合に、回動支軸6との距離l6が短くなつ
て、ブレーキレバー5のレバー比が変更されるも
ので、本実施例においても、第1実施例と同様の
効果を奏する。
また、上記第2実施例とは逆に、円弧状突部5
e,5fを調整駒30に、当接部30eをブレー
キレバー5の作用腕5bに設けることもできるほ
か、本考案では、上記両実施例で示した当接部の
凹凸係合を省略しても実施することができる。
〔考案の効果〕
本考案に係るバーハンドル車両用の液圧マスタ
シリンダは、バーハンドルに取着されるシリンダ
ボデイに操作レバーを枢着し、該操作レバーの作
用腕の先端部を、シリンダボデイのシリンダ孔に
内挿されたピストンの後部に臨ませると共に、操
作レバーの作用腕とピストンの後部のいずれか一
方に、他方と当接する当接部を持つた調整駒をピ
ストンの軸周りに回動可能に設けると共に、当接
部を調整駒の回動中心から偏位させた構成をと
り、調整駒をピストンの軸周りに回動して、当接
部の位置を変更することにより、操作レバーのレ
バー比を、ライダーの体格や好みに合わせて変更
したり、操作レバーを他のシリンダボデイと共用
化できるようにしたもので、レバー比を変更する
調整駒が、ピストンと操作レバーの間に配設さ
れ、操作レバーから不必要に突出しないので、不
慮の外力で調整不能となつたり、ライダーの手を
不用意に痛めるなどの虞がなくなる。
更に、レバー比の変更が、調整駒を回すだけの
ワンタツチで済み、従来の如きロツクナツトをそ
の都度緩めて再締付けする手間を不要にすること
ができると共に、操作レバーの外観がすつきりま
とまつた見栄えのよいものとなり、商品価値を損
わない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案の第1実施例を示
し、第1図はバーハンドルに装着されたフロント
ブレーキ用液圧マスタシリンダの一部断面平面
図、第2図は第1図の−断面図、第3図は調
整駒の斜視図、第4図及び第5図は第2実施例を
示し、第4図は液圧マスタシリンダの一部断面平
面図、第5図は調整駒の斜視図である。 1……液圧マスタシリンダ、2……バーハンド
ル、3……シリンダボデイ、5……ブレーキレバ
ー、5a……握り部、5b……作用腕、5c……
軸孔、5d……通孔、6……レバー回動中心とな
る回動支軸、8……シリンダ孔、9……ピスト
ン、9b……後部軸、9c……後端面、14……
レバー比調整装置、15……調整駒、15a……
小径軸部、15b……ボス部、15c……回動用
つまみ、15d……半球状凹部、15e……端
面、15f……ピストン押圧点となる当接部、1
6……クリツクアクシヨン機構、l1,l2,l3……
回動支軸6から当接部15fまでの距離、l4……
回動支軸6から握り部5aの力点までの距離。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. バーハンドルに取着されるシリンダボデイに操
    作レバーを枢着し、該操作レバーの作用腕の先端
    部を、シリンダボデイのシリンダ孔に内挿された
    ピストンの後部に臨ませると共に、作用腕の先端
    部とピストンの後部のいずれか一方に、他方と当
    接する当接部を持つた調整駒をピストンの軸周り
    に回動可能に設け、且つ操作レバーの回動中心か
    らピストン押圧点までの距離を変更しうるよう、
    前記当接部を調整駒の回動中心から偏位させたこ
    とを特徴とするバーハンドル車両用液圧マスタシ
    リンダ。
JP340790U 1990-01-18 1990-01-18 Expired - Lifetime JPH0541096Y2 (ja)

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WO2017119328A1 (ja) * 2016-01-06 2017-07-13 日信工業株式会社 バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置
JP2022153074A (ja) * 2021-03-29 2022-10-12 本田技研工業株式会社 マスタシリンダのレバー比調整機構

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