JP4350282B2 - バーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構 - Google Patents

バーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車を始め、車体前部に操向用のハンドルバーを備える自動三輪車や三・四輪バギー車等のバーハンドル車両のブレーキやクラッチを作動するバーハンドル車両用の操作レバーに係り、詳しくは、操作レバーのレバー本体とノッカーとの間に介装される握り代調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車等のブレーキやクラッチを作動する操作レバーに、握り代調整機構を備えた先行技術として、例えば特開平9−202282号公報に示されるものがある。
【0003】
図11は、上記先行技術の要部を示すもので、操作レバー30は、ライダーに握り操作されるレバー本体31と、該レバー本体31の押動を受けて液圧マスタシリンダ32またはワイヤーを作動するノッカー33とに分割された2ピースタイプで、握り代調整機構34をレバー本体31とノッカー33との間に介装している。
【0004】
上述の握り代調整機構34は、レバー本体31に車体上下方向へ向けて形成された有底で段状のピン孔35と、該ピン孔35に回転自在に装着されるアジャストピン36と、前記ノッカー33の作用腕33aに設けられたカム当接面33bとを備え、前記アジャストピン36のカムクラッチ部36a外周に中心軸からの距離を順次異ならせた多数のカム面36bを連設し、アジャストピン36上端の操作ダイヤル36cを回転操作して、カム面36bのいずれかと前記カム当接面33bとを選択的に当接させることによって、ハンドルバー端部のグリップとその前方のレバー本体31との間の握り代を、ライダーの体格や好みに合わせて拡縮調整できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の握り代調整機構は、カムクラッチ部36a外周のカム面36bが例えば5つの場合に、操作ダイヤル36c上の数値が例えば「1」の最大握り代用のカム面36b−1と、操作ダイヤル36c上の数値が例えば「5」の最小握り代用のカム面36b−5とが隣り合うこととなる。またアジャストピン36は、ピン孔35内を360度回転させることが可能であることから、カム当接面33bに最大握り代用のカム面36b−1から最小握り代用カム面36b−5を直接当接させたり、これとは逆に、最小握り代用のカム面36b−5から最大握り代用カム面36b−1を直接カム当接面33bに当接させることができるようになっている。
【0006】
このため、ライダーが握り代を変更するために、操作ダイヤル36cを回転操作した場合に、カム当接面33bに所望のカム面36bが面当たりせずに、カム面36bとカム面36bの間の角部がカム当接面33bに乗り上げた状態で停止してしまうことがある。特に、上述の最大握り代用のカム面36b−1と最小握り代用のカム面36b−5との角部36dがカム当接面33bに乗り上げたままでいると、アジャストピン36が握り操作や走行振動によって回動してしまい、操作ダイヤル36c上の数値「1」の最大握り代用のカム面36b−1と、操作ダイヤル36c上の数値「5」の最小握り代用のカム面36b−5のいずれかがカム当接面33bと面当たりすることとなる。
【0007】
この場合に、ライダーが選択した通りのカム面がカム当接面33bに面当たりして所望の握り代が設定されれば問題ないが、そうでない場合には、想定とは全く逆の握り代が設定されるため、ライダーに大きな違和感と操作フィーリングを与えることとなる。
【0008】
本発明は、このような実情を背景にしてなされたもので、その目的とするところは、握り代が不本意に大きく変化することのないバーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的に従って、本発明は、ブレーキやクラッチにつながる液圧マスタシリンダやワイヤーを作動する操作レバーを、ハンドルバー端部のグリップ前方に配設されるレバー本体と、該レバー本体のハンドルバー側に配設されるノッカーとに分割して、これらレバー本体とノッカーとをピボットにて枢支し、該レバー本体とノッカーとの間に前記グリップとレバー本体との間の握り代を拡縮する握り代調整機構を備えると共に、該握り代調整機構は、前記レバー本体とノッカーのいずれか一方に車体上下方向へ向けて形成される有底のピン孔及び該ピン孔に回転自在に装着されるアジャストピンと、他方に設けられるカム当接面とを備え、前記アジャストピンの外周に、中心軸からの距離を順次異ならせて連設された多数のカム面のいずれかに前記カム当接面を選択的に当接させることによって、前記握り代を変更するようになしたバーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構において、前記握り代調整機構に、前記アジャストピンの外周で隣り合う最小握り代用カム面と最大握り代用カム面とが連続して前記カム当接面に当接するのを防止する回動規制手段を付設し、該回動規制手段は、前記最小握り代用カム面及び最大握り代用カム面との間の角部と、前記カム当接面とを備え、前記角部は、前記アジャストピンの中心軸からの距離が、前記レバー本体とノッカーとが最大間隔で離間した際に、前記アジャストピンの中心軸から前記カム当接面までの距離よりも大きく設定されていることを特徴としている
【0010】
また、上記構成において、前記最小握り代用カム面と最大握り代用カム面とがなす角部は、鋭角に形成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、参考例を図1〜図7に基づいて、本発明の一形態例を図8〜図10に基づいて説明する。
【0012】
バーハンドル車両の車体前部で前輪を操向するハンドルバー1には、右端のアクセルグリップ2からやや車体内側位置に、液圧マスタシリンダ3とブレーキレバー4とからなるフロントブレーキ用の液圧マスタシリンダ装置5が取付けられている。
【0013】
液圧マスタシリンダ3は、シリンダボディ6と一体の取り付けブラケット6aとホルダ7とでハンドルバー1を包持し、これらをボルト8で締結してハンドルバー1の車体前部側に配設されている。シリンダボディ6には、有底のシリンダ孔9が車体右側の端部に開口して設けられ、該シリンダ孔9にピストン10が液密且つ移動可能に内挿されており、該ピストン10とシリンダ孔9の底壁との間に液圧室11が画成されている。
【0014】
ブレーキレバー4は、アクセルグリップ2の前方に配設されるレバー本体12と、作用腕13bをシリンダ孔9のピストン10の後端に当接させて配設されるノッカー13とに分割された2ピースタイプで、いずれもシリンダボディ6の車体前部側へ突出する上下一対のレバーホルダ6b,6bにピボット14を用いて枢着されている。
【0015】
液圧室11のピストン10とシリンダ孔9の底壁との間には、コイル状の戻しばね15が縮設されており、非作動時のピストン10は、戻しばね15の弾発力によってシリンダ孔9を開口部方向へ付勢され、シリンダ孔9の開口端より突出するピストン10の後端部を、ノッカー13の作用腕13bに当接させて後退限を規制されている。
【0016】
シリンダボディ6の底壁に突出するボス部6cには、ユニオン孔16が液圧室11に連通して設けられており、該ユニオン孔16にユニオンボルトを用いてブレーキホース(いずれも図示しない)が連結され、ブレーキレバー4の握り操作によって液圧室11に発生した液圧を、ユニオン孔16からユニオンボルト及びブレーキホースを通してフロントブレーキへ供給するようにしている。
【0017】
レバー本体12は、上腕12c及び下腕12dとの二股腕でなる回動基部12aと、該回動基部12aからアクセルグリップ2の車体前部側へ緩やかに湾曲して延びる握り操作部12bとからなっている。またノッカー13は、板状の回動基部13aと、レバー本体12の回動基部12aとピストン10の後端部との間に配設される上述の作用腕13bと、回動基部13aからシリンダボディ6の車体前部側壁とレバー本体12の回動基部12aとの間に突出するストッパ片13cとで構成されている。
【0018】
ノッカー13は、回動基部13aをレバー本体12の回動基部12aの上腕12cと下腕12dとの間に挟んでスリーブ17を用いて仮組みされ、該回動基部12a,13aをシリンダボディ6のレバーホルダ6b,6bの間に差し込んで、レバーホルダ6b,6bとスリーブ17とに前述のピボット14を挿通し、該ピボット14の下端にナット18を螺着してそれぞれ回動可能に軸支される。
【0019】
レバー本体12とノッカー13は、作用腕13bとピストン10との当接によってピボット14を支点に図3,図4の反時計方向へ付勢され、非作動時の後退限をストッパ片13cとシリンダボディ6の車体前面壁との当接によって規制されると共に、アクセルグリップ2とレバー本体12の握り操作部12bとの間に所定の握り代が設定される。
【0020】
レバー本体12の回動基部12aとノッカー13の作用腕13bとの間には握り代調整機構20が介装され、該握り代調整機構20を用いてアクセルグリップ2とレバー本体12の握り操作部12bとの間の握り代を、ライダーの体格や好みに応じて拡縮調整できるようにしている。また、回動基部12aの上腕12cとノッカー13のストッパ片13cとの間には戻しばね21が縮設され、該戻しばね21にてレバー本体12とノッカー13とを互いに離反方向へ弾発して、これらのガタ付きを防止するようにしている。
【0021】
上記握り代調整機構20は、レバー本体12の回動基部12aに形成されるピン孔22と、該ピン孔22に回転自在に装着されるアジャストピン23と、ノッカー13の作用腕13bに設けられるカム当接面13dと、アジャストピン23の下側に組み付けされる弾発部材24及びスプリングリテーナ25と、レバー本体12の回動基部12a上面の前記ピン孔22の近傍に刻設される指標26とからなっている。
【0022】
レバー本体12のピン孔22は、回動基部12aの上腕12cの上下に作用腕13b側へ開口して設けられるざぐり面12e,12f及び軸挿通孔12gと、下腕12dの上面に、同じく作用腕13b側へ開口して凹設される軸受孔12hとからなっている。上腕12cの上面に開口する上側のざぐり面12eは大径に、下側のざぐり面12fはこれよりもやや小径の半円弧状にそれぞれ形成されており、下側のざぐり面12fの奥部に弓形の固定突片12iが突設されている。軸挿通孔12gと軸受孔12hは、その奥部にざぐり面12e,12fと同一中心の半円形を持つ細幅の長孔で、下腕12dの軸受孔12hの下側には底壁12jが残されている。
【0023】
アジャストピン23は、中間部のカムクラッチ部23aと、該カムクラッチ部23aの上下に連続する小径の回動軸23b,23cと、上側の回動軸23bの上端に連なる大径の座板23d及び操作ダイヤル23eとからなっている。カムクラッチ部23aは、アジャストピン23の中心軸からの距離がぞれぞれに異なる5つのカム面23fを、周方向へ距離順に並べた変形の五角形に形成されており、最大握り代用のカム面23f−1と最小握り代用のカム面23f−5とは隣り合って配設されている。
【0024】
座板23dの周面には可動突片23gが設けられ、該可動突片23gと前記レバー本体12の固定突片12iとで、本形態例の回動規制手段27が構成されている。操作ダイヤル23eの上面には、アジャストピン23の回動位置を示す「1」〜「5」までの5つの数値28が、カムクラッチ部23aの5つのカム面23fに対応して順番に付設されており、また下側の回動軸23cの下面中央に穿設された凹部23hには前述の弾発部材24が装着されている。
【0025】
上記弾発部材24には、自由長がアジャストピン23の凹部23hよりも長い圧縮コイルばねが用いられ、該凹部23hに差し込まれた圧縮コイルばねの外端にスプリングリテーナ25が組み付けされる。
【0026】
アジャストピン23は、弾発部材24とスプリングリテーナ25とを上述のように組み付けしたのち、ピン孔22の作用腕13b側の開口から、上側の回動軸23bを上腕12cの軸挿通孔12gに、下側の回動軸23cを下腕12dの軸受孔12hにそれぞれ差し込むことにより、カムクラッチ部23aがレバー本体12の上腕12cと下腕12dとの間の空間部に収容され、上端の操作ダイヤル23eがざぐり面12eに、その下の座板23dがざぐり面12fに、それぞれ収容される。
【0027】
弾発部材24は、スプリングリテーナ25をアジャストピン23方向へ押圧して凹部23hに圧縮されながら、スプリングリテーナ25と共にピン孔22の底壁12jとの間に押し込まれ、アジャストピン23を上述のようにピン孔22に装着した際には、弾発部材24がアジャストピン23を上方向に弾発し、アジャストピン23は、カムクラッチ部23aの上面全体が上腕12cに弾性係合することによって、上方向の移動を規制される。
【0028】
カムクラッチ部23aの作用腕13b側には、作用腕13bの一端部が回り込むように位置し、該一端部のカムクラッチ部側面を上述のカム当接面13dとなしている。ノッカー13のカム当接面13dは、戻しばね15,21の双方から作用する弾発力によって、カムクラッチ部23aのカム面23fのいずれかと常時当接しており、ピン孔22に装着されたアジャストピン23が作用腕13b方向へ抜けるのを防止しながら、アクセルグリップ2とレバー本体12の握り操作部12bとの間に所定の握り代が設定される。
【0029】
回動規制手段27であるレバー本体12の固定突片12iと座板23dの可動突片23gとは同一面上に配設され、アジャストピン23がピン孔22を回動した際に、可動突片23gが固定突片12iの一端または他端に当接して、アジャストピン23の回動を一周以内に規制するようにしている。
【0030】
可動突片23gと固定突片12iの一端との当接では(図1参照)、ノッカー13のカム当接面13dに、アジャストピン中心軸からの距離が最も長いカム面23f−1が面当たりし、また可動突片23gと固定突片12iの他端との当接では(図2参照)、ノッカー13のカム当接面13dに、アジャストピン中心軸からの距離が最も短いカム面23f−5が面当たりし、隣り合う最大握り代用の23f−1と最小握り代用のカム面23f−5とが、カム当接面13dに相互に連続して当接しないように設定されている。
【0031】
上述の最大握り代用のカム面23f−1とカム当接面13dとの面当たりでは、指標26の前方に操作ダイヤル23e上の数値28の「1」が回動して、アクセルグリップ2とレバー本体12の握り操作部12bとの間に最大の握り代が設定され、また最小握り代用のカム面23f−5とカム当接面13dとの面当たりでは、指標26の前方に操作ダイヤル23e上の数値28の「5」が回動して、最小の握り代が設定される。
【0032】
また、上述の握り代を変更する場合には、レバー本体12を、図1,2,4と図3の実線に示す非作動位置から戻しばね21の弾発力に抗して反握り方向(車体前部方向)へ回動し、アジャストピン23のカムクラッチ部23aとノッカー13のカム当接面13dとの当接を一旦解除する。次に、この状態を保持しながら、操作ダイヤル23eを操作してアジャストピン23を回動し、操作ダイヤル23eの所望の数字を指標26に合わせることにより、これに対応する他のカム面23fをピン孔22の作用腕側開口へ向ける。
【0033】
そして、レバー本体12の反握り方向の回動を解除すると、レバー本体12が戻しばね21の付勢力によって握り方向へ回動し、アジャストピン23の他のカム面23fがノッカー13のカム当接面13dに当接して、レバー本体12とアクセルグリップ2との間に異なった握り代が設定される。
【0034】
このように本参考例は、レバー本体12の固定突片12iと座板23dの可動突片23gとで構成される回動規制手段27で、アジャストピン23の回動を一回転以内に規制し、隣り合う最大握り代用のカム面23f−1と最小握り代用のカム面23f−5とが、ノッカー13のカム当接面13dに相互に連続して当接しないように設定したことにより、握り代がライダーの意に反して大きく変化することがなくなる。
【0035】
図8〜図10は、本発明の形態例を示すもので、本形態例は、最大握り代用のカム面23f−1と最小握り代用のカム面23f−5との間の角部23jと、ノッカー13のカム当接面13dとの組み合わせを回動規制手段29とした点で、上述の参考例と異なっている。
【0036】
回動規制手段29の一方である上述の角部23jは、アジャストピン23の中心軸Oからの距離が、他の4つの角部よりも長く設定されており、その距離L1は、レバー本体12を、図8の実線に示す非作動位置から戻しばね21の弾発力に抗して反時計方向(反握り方向)へ回動し、回動基部12aの先端とノッカー13のストッパ片13cとが当接して、レバー本体12とノッカー13とが図8の想像線に示す如く最大間隔に位置した際に、アジャストピン23の中心軸Oからノッカー13のカム当接面13dまでの距離L2よりも大きく設定されている。
【0037】
この設定から、最大・最小握り代用のカム面23f−1,23f−5の間の角部23jは、図8の想像線に示す如くカム当接面13dを越えることができず、アジャストピン23は、最大握り代用のカム面23f−1がカム当接面13dと当接している図8の実線状態からは反時計方向へのみ回動し、また最小握り代用のカム面23f−5がカム当接面13dと当接している図10の状態からは時計方向へのみ回動する。
【0038】
この結果、隣り合う最大握り代用のカム面23f−1と最小握り代用のカム面23f−5とが、ノッカー13のカム当接面13dに相互に連続して当接することがなくなり、握り代がライダーの意に反して大きく変化するのを解消することかできる。さらに本形態例の回動規制手段29は、アジャストピン23の形状を変更するだけでよく、レバー本体12とノッカー13とは従来構造のままで済むので、汎用性とコスト面とで優れている。
【0039】
尚、上述の参考例及び一形態例では、握り代調整機構のピン孔とアジャストピンとをレバー本体に、またカム当接面をノッカーにそれぞれ設けて説明したが、本発明はこれらを逆に設定しても差し支えない。さらに、握り代調整機構は、上述の参考例及び一形態例以外の形状や取り付け位置に変更することもできる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、発明のバーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構によれば、ピン孔に装着したアジャストピンの回動を回動規制手段によって一回転以内に規制し、且つアジャストピンの外周で隣り合う最小握り代用カム面と最大握り代用カム面とが連続してカム当接面に当接しないようにしたから、ライダーが予期しない想定とは全く逆の握り代に戸惑ったり、操作フィーリングに違和感を覚えることがなくなる。
【0041】
た、回動規制手段としてアジャストピンやピン孔の形状を若干変更するだけでよく、レバー本体やノッカーの基本構造は従来のままで済むので、汎用性に優れると共に低コストでの生産が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例を示す握り代が最大の場合の握り代調整機構の一部断面平面図
【図2】 参考を示す握り代が最小の場合の握り代調整機構の一部断面平面図
【図3】 参考例を示す液圧マスタシリンダ装置の平面図
【図4】 参考例を示す液圧マスタシリンダ装置の一部断面平面図
【図5】 参考例を示す図4のV−V断面図
【図6】 本発明の形態例を示すアジャストピンの斜視図
【図7】 本発明の形態例を示すレバー本体の斜視図
【図8】 本発明の形態例を示す握り代が最大の場合の握り代調整機構の一部断面平面図
【図9】 本発明の形態例を示すレバー本体とノッカーとが最大間隔で離間した状態の握り代調整機構の一部断面平面図
【図10】 本発明の形態例を示す握り代が最小の場合の握り代調整機構の一部断面平面図
【図11】 従来の握り代調整機構を示す一部断面平面図
【符号の説明】
1…ハンドルバー、2…アクセルグリップ、3…液圧マスタシリンダ、4…ブレーキレバー(本発明の操作レバー)、5…液圧マスタシリンダ装置、6…シリンダボディ、6b…レバーホルダ、9…シリンダ孔、10…ピストン、11…液圧室、12…レバー本体、12a,13a…回動基部、12b…握り操作部、12c…上腕、12d…下腕、12e,12f…ざぐり面、12g…軸挿通孔、12h…軸受孔、12i…固定突片、12j…底壁、13…ノッカー、13b…作用腕、14…ピボット、20…握り代調整機構、22…ピン孔、23…アジャストピン、23a…カムクラッチ部、23b,23c…回動軸、23d…座板、23e…操作ダイヤル、23f…カム面、23f−1…最大握り代用のカム面、23f−5…最小握り代用のカム面、23i,23j…カム面23f−1,23f−5の間の角部、24…弾発部材、26…指標、28…アジャストピン23の回動位置を示す「1」〜「5」までの数値、29…回動規制手段、O…アジャストピン23の中心軸、L1…アジャストピン23の中心軸Oから角部23jまでの距離、L2…アジャストピン23の中心軸Oからノッカー13のカム当接面13dまでの最長距離

Claims (2)

  1. ブレーキやクラッチにつながる液圧マスタシリンダやワイヤーを作動する操作レバーを、ハンドルバー端部のグリップ前方に配設されるレバー本体と、該レバー本体のハンドルバー側に配設されるノッカーとに分割して、これらレバー本体とノッカーとをピボットにて枢支し、該レバー本体とノッカーとの間に前記グリップとレバー本体との間の握り代を拡縮する握り代調整機構を備えると共に、該握り代調整機構は、前記レバー本体とノッカーのいずれか一方に車体上下方向へ向けて形成される有底のピン孔及び該ピン孔に回転自在に装着されるアジャストピンと、他方に設けられるカム当接面とを備え、前記アジャストピンの外周に、中心軸からの距離を順次異ならせて連設された多数のカム面のいずれかに前記カム当接面を選択的に当接させることによって、前記握り代を変更するようになしたバーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構において、前記握り代調整機構に、前記アジャストピンの外周で隣り合う最小握り代用カム面と最大握り代用カム面とが連続して前記カム当接面に当接するのを防止する回動規制手段を付設し、該回動規制手段は、前記最小握り代用カム面及び最大握り代用カム面との間の角部と、前記カム当接面とを備え、前記角部は、前記アジャストピンの中心軸からの距離が、前記レバー本体とノッカーとが最大間隔で離間した際に、前記アジャストピンの中心軸から前記カム当接面までの距離よりも大きく設定されていることを特徴とするバーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構。
  2. 前記最小握り代用カム面と最大握り代用カム面とがなす角部は、鋭角に形成されていることを特徴とする請求項1記載のバーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構。
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