JPH021197Y2 - - Google Patents
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- JPH021197Y2 JPH021197Y2 JP11292283U JP11292283U JPH021197Y2 JP H021197 Y2 JPH021197 Y2 JP H021197Y2 JP 11292283 U JP11292283 U JP 11292283U JP 11292283 U JP11292283 U JP 11292283U JP H021197 Y2 JPH021197 Y2 JP H021197Y2
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- JP
- Japan
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- operating lever
- cylinder
- piston
- handle
- grip
- Prior art date
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 8
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 6
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 6
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 3
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000035807 sensation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、例えば自動二輪車のブレーキマスタ
シリンダまたはクラツチマスタシリンダ等に好適
に使用される二輪車用マスタシリンダの操作レバ
ー装置に関するものである。
シリンダまたはクラツチマスタシリンダ等に好適
に使用される二輪車用マスタシリンダの操作レバ
ー装置に関するものである。
第1図および第2図は従来技術によるこの種操
作レバー装置を二輪車のブレーキマスタシリンダ
に適用した状態を示す。
作レバー装置を二輪車のブレーキマスタシリンダ
に適用した状態を示す。
図中、1はマスタシリンダを構成するシリンダ
で、該シリンダ1は底部近傍に油液給排口2Aが
形成された有底状のシリンダ穴2と、後述のブレ
ーキレバーを取付けるため該シリンダ1の開口側
に設けられた一対のブラケツト3,3(図面では
一方のみを示す)と、前記シリンダ1の開口側に
設けられ、ハンドル挿入穴4Aを有するマスタシ
リンダ取付部4とから大略構成されている。ま
た、5は前記シリンダ穴2内に液密かつ往復動自
在に挿嵌され、先端が該シリンダ穴2から突出し
て突出端5Aとなつたピストンで、該ピストン5
とシリンダ穴2底部との間には前記油液給排口2
Aが開口する液室Cが形成され、該液室C内には
前記ピストン5とシリンダ1との間に戻しばね6
が配設され、前記ピストン5の突出端5Aは該戻
しばね6によつて常時シリンダ穴2の開口側から
突出するような付勢されている。そして、シリン
ダ1の上面には一点鎖線で示すブレーキ液レザー
バ7が取付けられ、液室C内にブレーキ液の供給
を行ないうるようになされている。
で、該シリンダ1は底部近傍に油液給排口2Aが
形成された有底状のシリンダ穴2と、後述のブレ
ーキレバーを取付けるため該シリンダ1の開口側
に設けられた一対のブラケツト3,3(図面では
一方のみを示す)と、前記シリンダ1の開口側に
設けられ、ハンドル挿入穴4Aを有するマスタシ
リンダ取付部4とから大略構成されている。ま
た、5は前記シリンダ穴2内に液密かつ往復動自
在に挿嵌され、先端が該シリンダ穴2から突出し
て突出端5Aとなつたピストンで、該ピストン5
とシリンダ穴2底部との間には前記油液給排口2
Aが開口する液室Cが形成され、該液室C内には
前記ピストン5とシリンダ1との間に戻しばね6
が配設され、前記ピストン5の突出端5Aは該戻
しばね6によつて常時シリンダ穴2の開口側から
突出するような付勢されている。そして、シリン
ダ1の上面には一点鎖線で示すブレーキ液レザー
バ7が取付けられ、液室C内にブレーキ液の供給
を行ないうるようになされている。
8は前記シリンダ1のブラケツト3,3間に取
付けられた操作レバーで、該操作レバー8はボス
部に穿設されたピン穴8Aと、該ピン穴8Aより
前方に延設され、前記シリンダ1の開口側外側面
に形成されたストツパ面1Aに接離するストツパ
部8Bと、ピストン5の突出端5Aを押動するた
めのピストン押動部8Cと、ピン穴8Aを回動中
心として後方へ延設された握り部8Dとから構成
されている。そして、該操作レバー8はピン穴8
Aと前記各ブラケツト3のピン穴とにピン9を挿
入することにより、シリンダ1に回動自在に取付
けられている。図中、10はハンドルで、シリン
ダ1はシリンダ取付部4のハンドル挿入穴4Aを
介して該ハンドル10に取付けられている。
付けられた操作レバーで、該操作レバー8はボス
部に穿設されたピン穴8Aと、該ピン穴8Aより
前方に延設され、前記シリンダ1の開口側外側面
に形成されたストツパ面1Aに接離するストツパ
部8Bと、ピストン5の突出端5Aを押動するた
めのピストン押動部8Cと、ピン穴8Aを回動中
心として後方へ延設された握り部8Dとから構成
されている。そして、該操作レバー8はピン穴8
Aと前記各ブラケツト3のピン穴とにピン9を挿
入することにより、シリンダ1に回動自在に取付
けられている。図中、10はハンドルで、シリン
ダ1はシリンダ取付部4のハンドル挿入穴4Aを
介して該ハンドル10に取付けられている。
従来技術による二輪車用ブレーキマスタシリン
ダとして適用される操作レバー装置は前述のよう
に構成されるが、運転者は常時ハンドル10と操
作レバー8の握り部8Dとに手をかけているが、
非制動時には操作レバー8を動かさないため、ピ
ストン5および操作レバー8は第1図に示す状態
にある。そして、制動時には手を握りしめ、握り
部8Dをハンドル10側へ握り寄せ、ピストン押
動部8Cを介してピストン5をシリンダ1内へ押
動し、液室C内のブレーキ液を油液給排口2Aか
らデイスクブレーキ、ドラムブレーキ等のシリン
ダに向け排出することにより制動作用を与える。
ダとして適用される操作レバー装置は前述のよう
に構成されるが、運転者は常時ハンドル10と操
作レバー8の握り部8Dとに手をかけているが、
非制動時には操作レバー8を動かさないため、ピ
ストン5および操作レバー8は第1図に示す状態
にある。そして、制動時には手を握りしめ、握り
部8Dをハンドル10側へ握り寄せ、ピストン押
動部8Cを介してピストン5をシリンダ1内へ押
動し、液室C内のブレーキ液を油液給排口2Aか
らデイスクブレーキ、ドラムブレーキ等のシリン
ダに向け排出することにより制動作用を与える。
ところで、二輪車のブレーキマスタシリンダに
あつては、操作レバー8の操作フイーリングを良
好にするために、運転者の手の大小、握力等に合
わせて操作レバー8とハンドル10との離間距離
を調節できることが望ましい。
あつては、操作レバー8の操作フイーリングを良
好にするために、運転者の手の大小、握力等に合
わせて操作レバー8とハンドル10との離間距離
を調節できることが望ましい。
このため、従来技術によるものにおいても、第
2図中の実線で示す操作レバー8の位置(第1図
に示す操作レバー8と同位置)から、ピン9の中
心Oを回転中心として角度θだけ回転させ、図中
一点鎖線で示す如くハンドル10に近付けた位置
を操作レバー8の非制動時のフルストローク位置
とするよう調整し、握り部8Dとハンドル10と
の離間距離を短縮できるようにしたものが知られ
ている。
2図中の実線で示す操作レバー8の位置(第1図
に示す操作レバー8と同位置)から、ピン9の中
心Oを回転中心として角度θだけ回転させ、図中
一点鎖線で示す如くハンドル10に近付けた位置
を操作レバー8の非制動時のフルストローク位置
とするよう調整し、握り部8Dとハンドル10と
の離間距離を短縮できるようにしたものが知られ
ている。
しかし、この場合は、調整前のストローク角度
αに対し調整後の操作レバー8のストローク角度
βは調整角度θだけ減少するため、ピストン押動
部8Cによるピストン5の変位量が減少し、この
ため、ブレーキ液の吐出液量がその分だけなくな
つてしまうという欠点がある。また、前述のよう
にストローク角度αが調整角度θだけ減少する
と、該角度θ分だけ単位角度当たりの握力を大き
くしなければならないという欠点もあつた。
αに対し調整後の操作レバー8のストローク角度
βは調整角度θだけ減少するため、ピストン押動
部8Cによるピストン5の変位量が減少し、この
ため、ブレーキ液の吐出液量がその分だけなくな
つてしまうという欠点がある。また、前述のよう
にストローク角度αが調整角度θだけ減少する
と、該角度θ分だけ単位角度当たりの握力を大き
くしなければならないという欠点もあつた。
本考案は前述した従来技術による欠点に鑑みて
なされたもので、操作レバーの調整後においても
ストローク角度を大きくとれるようにすることに
より、ブレーキ液の吐出液量減少を防止し、しか
もハンドルに対して操作レバーを大きな回転角で
握れるようにすることにより小さな握力で制動を
与えることができるようにした二輪車用マスタシ
リンダの操作レバー装置を提供することを目的と
するものである。
なされたもので、操作レバーの調整後においても
ストローク角度を大きくとれるようにすることに
より、ブレーキ液の吐出液量減少を防止し、しか
もハンドルに対して操作レバーを大きな回転角で
握れるようにすることにより小さな握力で制動を
与えることができるようにした二輪車用マスタシ
リンダの操作レバー装置を提供することを目的と
するものである。
前記目的を達成するために、本考案が採用する
構成の特徴は、操作レバーをピストン押動部材と
握り部材とに分割し、該ピストン押動部材をシリ
ンダに回動自在に取付け、前記握り部材をハンド
ルに対して遠近動調節できるよう前記ピストン押
動部材に対して摺動変位可能に連結したことにあ
る。
構成の特徴は、操作レバーをピストン押動部材と
握り部材とに分割し、該ピストン押動部材をシリ
ンダに回動自在に取付け、前記握り部材をハンド
ルに対して遠近動調節できるよう前記ピストン押
動部材に対して摺動変位可能に連結したことにあ
る。
以下に、本考案の実施例を第3図ないし第5図
に基づき説明する。なお、従来技術と同一構成要
素には同一符号を付して説明を省略するものとす
る。
に基づき説明する。なお、従来技術と同一構成要
素には同一符号を付して説明を省略するものとす
る。
然るに、11は操作レバーで、該操作レバー1
1はピストン押動部材12と握り部材13とから
構成されている。ここで、ピストン押動部材12
はボス部に穿設されたピン穴12Aと、該ピン穴
12Aから前方に延設されシリンダ1のストツパ
面1Aに接離するストツパ部12Bと、ピストン
5の突出端5Aを押動するため前記ピン穴12A
を基点としてストツパ部12Bと所定角度をなす
位置に形成されたピストン押動部12Cと、前記
ピン穴12Aから後方へ所定間隔あけて突出し互
いに連通する挿通穴が穿設されている一対の突出
部12D,12Dと、該各突出部12D,12D
間に形成された凹所12Eと、該各突出部12D
の後面に挿通穴の軸線方向に沿つて断面凹状に形
成されたスライド面12F(第4図参照)とから
構成されている。
1はピストン押動部材12と握り部材13とから
構成されている。ここで、ピストン押動部材12
はボス部に穿設されたピン穴12Aと、該ピン穴
12Aから前方に延設されシリンダ1のストツパ
面1Aに接離するストツパ部12Bと、ピストン
5の突出端5Aを押動するため前記ピン穴12A
を基点としてストツパ部12Bと所定角度をなす
位置に形成されたピストン押動部12Cと、前記
ピン穴12Aから後方へ所定間隔あけて突出し互
いに連通する挿通穴が穿設されている一対の突出
部12D,12Dと、該各突出部12D,12D
間に形成された凹所12Eと、該各突出部12D
の後面に挿通穴の軸線方向に沿つて断面凹状に形
成されたスライド面12F(第4図参照)とから
構成されている。
一方、前記握り部材13は前記ピストン押動部
材12の両突出部12D間の離間距離よりも狭幅
に形成され、凹所12E内で該各突出部12Dと
の間に隙間S1,S2を残して挿入され、かつ該各突
出部12Dの挿通穴に連通するねじ穴が穿設され
た突出部13Aと、該突出部13Aから後方へ長
尺に延設された握り部13Bと、前記突出部13
Aを挾んでその両側に形成され、前記各凹状スラ
イド面12Fに摺動自在に嵌合する凸状スライド
面13C,13C(第4図参照)とから構成され
ている。
材12の両突出部12D間の離間距離よりも狭幅
に形成され、凹所12E内で該各突出部12Dと
の間に隙間S1,S2を残して挿入され、かつ該各突
出部12Dの挿通穴に連通するねじ穴が穿設され
た突出部13Aと、該突出部13Aから後方へ長
尺に延設された握り部13Bと、前記突出部13
Aを挾んでその両側に形成され、前記各凹状スラ
イド面12Fに摺動自在に嵌合する凸状スライド
面13C,13C(第4図参照)とから構成され
ている。
さらに、14は前記ピストン押動部材12と握
り部材13とを連結する連結部材としての調節ね
じで、該調節ねじ14はピストン押動部材12の
各突出部12Dに穿設されている挿通穴に挿通す
ると共に、握り部材13の突出部13Aに穿設さ
れているねじ穴に螺着されている。従つて、調節
ねじ14を螺回すると前記握り部材13は凹所1
2Eの範囲内で該調節ねじ14の軸線方向へ距離
S1またはS2だけ移動することができるようになつ
ている。図中、15は調節ねじ14を固定するナ
ツトである。
り部材13とを連結する連結部材としての調節ね
じで、該調節ねじ14はピストン押動部材12の
各突出部12Dに穿設されている挿通穴に挿通す
ると共に、握り部材13の突出部13Aに穿設さ
れているねじ穴に螺着されている。従つて、調節
ねじ14を螺回すると前記握り部材13は凹所1
2Eの範囲内で該調節ねじ14の軸線方向へ距離
S1またはS2だけ移動することができるようになつ
ている。図中、15は調節ねじ14を固定するナ
ツトである。
本考案は前述のように構成されるが、次にその
作動について説明する。
作動について説明する。
まず、第2図または第5図において点Aは調整
前における操作レバー11の握力の作用点、点
A′は調整後の握力の作用点とし、Lは前記点A
とハンドル10との離間距離とする。
前における操作レバー11の握力の作用点、点
A′は調整後の握力の作用点とし、Lは前記点A
とハンドル10との離間距離とする。
いま、運転者の手の大小、握力等の兼合いから
して前記離間距離Lが長過ぎ、このため運転者が
該操作レバー11を握持しにくいときには、調節
ねじ14を突出部13Aのねじ穴内で螺回し、握
り部材13を調節ねじ14の軸線方向に沿つてハ
ンドル10側に近付けることにより、該握り部材
13とハンドル10との離間距離Lを調節する。
このとき、従来技術の調整間隔′と本考案の調
整間隔′とを同寸法に設定したときに、本考案
における調整前後で握り部材13が成す調整角度
をθ′とし、かつ、本考案における調整後の操作レ
バー11のストローク角度をβ′とすると、第2図
に示す従来技術のθ,βとの間に次の(1)式が成立
する。
して前記離間距離Lが長過ぎ、このため運転者が
該操作レバー11を握持しにくいときには、調節
ねじ14を突出部13Aのねじ穴内で螺回し、握
り部材13を調節ねじ14の軸線方向に沿つてハ
ンドル10側に近付けることにより、該握り部材
13とハンドル10との離間距離Lを調節する。
このとき、従来技術の調整間隔′と本考案の調
整間隔′とを同寸法に設定したときに、本考案
における調整前後で握り部材13が成す調整角度
をθ′とし、かつ、本考案における調整後の操作レ
バー11のストローク角度をβ′とすると、第2図
に示す従来技術のθ,βとの間に次の(1)式が成立
する。
α=θ+β=θ′+β′ (1)
ここで、前記調整間隔′を設定するのに、従
来技術においてはピン穴8Aの回転中心Oを中心
として操作レバー8を角度θだけ回転させるのに
対し、本考案の場合には握り部材13を調整ねじ
14の中心線に沿つてピストン押動部材12と平
行移動させる構成となつている。従つて、調整角
度θ,θ′はθ>θ′であり、その結果、ストローク
角度β,β′は明らかにβ<β′となる。このため、
本考案においては調整後においても大きなストロ
ーク角度β′を確保することができ、その分だけピ
ストン押動部12Cのストローク角が大きくなる
からピストン5の変移量も大きくなり、従来技術
よりも吐出液量の減少を少なくすることができ
る。
来技術においてはピン穴8Aの回転中心Oを中心
として操作レバー8を角度θだけ回転させるのに
対し、本考案の場合には握り部材13を調整ねじ
14の中心線に沿つてピストン押動部材12と平
行移動させる構成となつている。従つて、調整角
度θ,θ′はθ>θ′であり、その結果、ストローク
角度β,β′は明らかにβ<β′となる。このため、
本考案においては調整後においても大きなストロ
ーク角度β′を確保することができ、その分だけピ
ストン押動部12Cのストローク角が大きくなる
からピストン5の変移量も大きくなり、従来技術
よりも吐出液量の減少を少なくすることができ
る。
また、前述のように本考案においてはストロー
ク角度β′が従来技術のものよりも大きいため、ハ
ンドル10に対して握り部材13がより大きな回
転角をなすようより遠い位置を握ることができ、
所定の慣性力で走行している二輪車に制動作用を
与えるのに必要なストローク角β′の単位角度当た
りの握力を小さくすることができる。しかも、本
考案においては調整の前後において、握り部材1
3とハンドル10とがなす角度に変化がないた
め、操作レバー11を握持する際に、感触の変化
を感じることがない。
ク角度β′が従来技術のものよりも大きいため、ハ
ンドル10に対して握り部材13がより大きな回
転角をなすようより遠い位置を握ることができ、
所定の慣性力で走行している二輪車に制動作用を
与えるのに必要なストローク角β′の単位角度当た
りの握力を小さくすることができる。しかも、本
考案においては調整の前後において、握り部材1
3とハンドル10とがなす角度に変化がないた
め、操作レバー11を握持する際に、感触の変化
を感じることがない。
さらに、本考案においては握り部材13をピス
トン押動部材12に対して平行移動させてハンド
ル10との離間距離Lを調整している。このた
め、第2図、第5図中、二点鎖線で示すようにフ
ルストローク時におけるハンドル10との離間距
離をl,l′とすると、l′<lとなるから、本考案
のものは従来技術のものよりも一層ハンドル10
に近付けることが可能である。
トン押動部材12に対して平行移動させてハンド
ル10との離間距離Lを調整している。このた
め、第2図、第5図中、二点鎖線で示すようにフ
ルストローク時におけるハンドル10との離間距
離をl,l′とすると、l′<lとなるから、本考案
のものは従来技術のものよりも一層ハンドル10
に近付けることが可能である。
なお、前記実施例では二輪車用マスタシリンダ
の操作レバー装置として二輪車のブレーキマスタ
シリンダを例にあげ説明したが、クラツチマスタ
シリンダとしても適用できる。また、前記実施例
ではピストン押動部材12と握り部材13とを連
結する連結部材として調節ねじ14を用いたが、
固定ボルト等であつてもよく、さらには、キーま
たはスプラインを使用し、ピストン押動部材12
と握り部材13とをこれらの側面から螺入したね
じで位置決めをするようにしてもよい。
の操作レバー装置として二輪車のブレーキマスタ
シリンダを例にあげ説明したが、クラツチマスタ
シリンダとしても適用できる。また、前記実施例
ではピストン押動部材12と握り部材13とを連
結する連結部材として調節ねじ14を用いたが、
固定ボルト等であつてもよく、さらには、キーま
たはスプラインを使用し、ピストン押動部材12
と握り部材13とをこれらの側面から螺入したね
じで位置決めをするようにしてもよい。
本考案は以上詳細に述べた如くであつて、操作
者の手の大小、感覚、握力に合わせて、ハンドル
と握り部材との間の離間距離を調整しても、調整
後における操作レバーのストローク角度は従来技
術のものよりも大きくなり、このため、制動作用
を与えるのに必要な握力は従来技術のものよりも
小さくでき、また液量減少を小さくさせることが
でき、しかも、調整の前後で格別に感覚を変化さ
せない等幾多の効果を奏することができる。
者の手の大小、感覚、握力に合わせて、ハンドル
と握り部材との間の離間距離を調整しても、調整
後における操作レバーのストローク角度は従来技
術のものよりも大きくなり、このため、制動作用
を与えるのに必要な握力は従来技術のものよりも
小さくでき、また液量減少を小さくさせることが
でき、しかも、調整の前後で格別に感覚を変化さ
せない等幾多の効果を奏することができる。
第1図および第2図は従来技術による二輪車用
マスタシリンダの操作レバー装置をブレーキマス
タシリンダに適用した場合を示し、第1図はその
断面図、第2図は操作レバーの作動説明図、第3
図ないし第5図は本考案に係り、第3図は操作レ
バーの正面外観図、第4図は第3図の底面図、第
5図は操作レバーの作動説明図である。 1……シリンダ、10……ハンドル、11……
操作レバー、12……ピストン押動部材、13…
…握り部材、14……調節ねじ(連結部材)。
マスタシリンダの操作レバー装置をブレーキマス
タシリンダに適用した場合を示し、第1図はその
断面図、第2図は操作レバーの作動説明図、第3
図ないし第5図は本考案に係り、第3図は操作レ
バーの正面外観図、第4図は第3図の底面図、第
5図は操作レバーの作動説明図である。 1……シリンダ、10……ハンドル、11……
操作レバー、12……ピストン押動部材、13…
…握り部材、14……調節ねじ(連結部材)。
Claims (1)
- ハンドルに取付けられたシリンダ内のピストン
を、該シリンダに回動自在に設けられた操作レバ
ーによつて押動することにより、液圧を発生する
ようにした二輪車用マスタシリンダの操作レバー
装置において、前記操作レバーをピストン押動部
材と握り部材とに分割し、該ピストン押動部材を
前記シリンダに回動自在に取付け、前記握り部材
をハンドルに対して遠近動調節できるよう前記ピ
ストン押動部材に対して摺動変位可能に連結した
ことを特徴とする二輪車用マスタシリンダの操作
レバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11292283U JPS6020492U (ja) | 1983-07-20 | 1983-07-20 | 二輪車用マスタシリンダの操作レバ−装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11292283U JPS6020492U (ja) | 1983-07-20 | 1983-07-20 | 二輪車用マスタシリンダの操作レバ−装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6020492U JPS6020492U (ja) | 1985-02-13 |
JPH021197Y2 true JPH021197Y2 (ja) | 1990-01-11 |
Family
ID=30261598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11292283U Granted JPS6020492U (ja) | 1983-07-20 | 1983-07-20 | 二輪車用マスタシリンダの操作レバ−装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6020492U (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2527163Y2 (ja) * | 1989-07-25 | 1997-02-26 | スズキ株式会社 | 自動二輪車のハンドレバー装置 |
JP2001130472A (ja) * | 1999-11-02 | 2001-05-15 | Nissin Kogyo Co Ltd | バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置 |
JP2001260975A (ja) * | 2000-03-15 | 2001-09-26 | Nissin Kogyo Co Ltd | バーハンドル車両用液圧マスタシリンダ装置 |
-
1983
- 1983-07-20 JP JP11292283U patent/JPS6020492U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6020492U (ja) | 1985-02-13 |
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