JP3434137B2 - 構造物の免震装置 - Google Patents

構造物の免震装置

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JP3434137B2
JP3434137B2 JP22678396A JP22678396A JP3434137B2 JP 3434137 B2 JP3434137 B2 JP 3434137B2 JP 22678396 A JP22678396 A JP 22678396A JP 22678396 A JP22678396 A JP 22678396A JP 3434137 B2 JP3434137 B2 JP 3434137B2
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side base
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大輔 矢口
浩 倉林
俊夫 小見
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Takenaka Corp
THK Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Takenaka Corp
THK Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物等を地震等の
振動から保護する構造物の免震装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の構造物の免震装置はゴムを積層し
たものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来から
使用されているゴムを積層した免震装置では、積層され
ているゴムが地震等による振動を緩衝する働きをすると
共に、構造物の荷重を支持するようになっているため水
平方向のばね定数が大きくなり、水平方向の振動周期が
1秒から4秒の範囲設定となって十分な免震効果が得ら
れない問題があった。
【0004】また、横方向の寸法に対して高さの高い構
造物、いわゆるペンシルビル等においては、ロッキング
による引き抜き荷重が大きく作用するため、耐久性が得
られない問題があった。
【0005】本発明はこのような問題を解消し、水平方
向に柔らかで5秒以上の長い振動周期設定が可能とな
り、構造物に対して十分な支持能力と免震効果とが得ら
れる構造物の免震装置を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基礎の上面に
固定可能な基礎側ベースプレートと、該基礎側ベースプ
レートの上面に固定された直線状の基礎側レールと、前
記基礎の上方に設けられる構造物の下面に固定可能な
造物側ベースプレートと、前記基礎側レールに対し直交
する方向で前記構造物側ベースプレートの下面に固定さ
れた直線状の構造物側レールと、下部が前記基礎側レー
ルに移動可能に係合すると共に上部が前記構造物側レー
ルに移動可能に係合し前記構造物側ベースプレートに負
荷される荷重を前記基礎側ベースプレートに伝達する支
持部材と、前記構造物側ベースプレートに負荷される荷
重を支持しないように前記基礎側ベースプレートと構造
物側ベースプレートとの間に取り付けた複数個の弾性体
と、でユニット化してなることを特徴とする。また、前
記基礎側ベースプレートと前記構造物側ベースプレート
はほぼ同形の平板状に形成され、前記基礎側レールと構
造物側レールは夫々のベースプレートのほぼ中心を通る
ように配設されると共に、前記弾性体は前記基礎側レー
ル及び構造物側レールの端部近くの両側に配置されると
好適である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明の実施の形態の一例を部分的
に切断して示した斜視図、図2は本発明の実施の形態の
一例を示す正面図であつて、四角形の平板状に形成され
ている基礎側ベースプレート1の縁部には複数のボルト
挿通孔2が穿設されており、図2に示す基礎3の上面に
載置して基礎3の上面に設けられている図示しない植込
みボルトをボルト挿通孔2に挿通してナットを締め付け
ることにより、基礎3の上面に基礎側ベースプレート1
を固定することができるようになっている。
【0009】基礎側ベースプレート1の上面には直線状
の基礎側レール4が、図1に示すように基礎側ベースプ
レート1のほぼ中心を通り基礎側ベースプレート1の一
辺に平行するようにして、ボルト5等により固定されて
いる。
【0010】基礎側レール4には、ブロック状に形成し
た支持部材6の下部が移動可能に係合していて、支持部
材6は基礎側レール4に沿う方向にのみ低摩擦で移動で
きるようになっている。
【0011】支持部材6の上部には、基礎側レール4に
直交する方向に水平に配置した構造物側レール7が移動
可能に係合していて、構造物側レール7は支持部材6に
対し、構造物側レール7の長手方向である基礎側レール
4に直交する方向にのみ低摩擦で移動できるようになっ
ている。
【0012】基礎側ベースプレート1の上方には、四角
形の平板状に形成されている構造物側ベースプレート8
が配置されるようになっていて、構造物側ベースプレー
ト8に穿設されているボルト挿通孔9と構造物側レール
7の上面に穿設されているボルト螺入孔10とに図示し
ないボルトを挿入することによって、構造物側ベースプ
レート8の下面に構造物側レール7を固定することがで
きるようになっている。
【0013】前述したように、構造物側レール7は支持
部材6に対しては基礎側レール4に直交する方向にのみ
移動可能であるため、構造物側レール7を固定した構造
物側ベースプレート8は、構造物側レール7と共に支持
部材6に対して基礎側レール4に直交する方向にのみ移
動できることになり、構造物側ベースプレート8が基礎
側レール4に平行の方向に移動する時には、支持部材6
を伴いながら基礎側レール4に沿って移動できることに
なる。
【0014】上述した基礎側ベースプレート1の上面と
構造物側ベースプレート8の下面との間には、圧縮され
ていない自由状態のゴム等の弾性体11が取り付けられ
る。弾性体11は圧縮されない自由状態で取り付けられ
ているため、構造物側ベースプレート8に負荷される荷
重は、構造物側ベースプレート8から構造物側レール
7、支持部材6、基礎側レール4を介して基礎側ベース
プレート1に伝達され、弾性体11は、構造物側ベース
プレート8側の荷重を全く支持しないようになってい
る。
【0015】上記のように構成されている構造物の免震
装置の構造物側ベースプレート8は、図2に示すように
建物等の構造物12の下面の複数箇所に固定され、構造
物12は、構造物側ベースプレート8、構造物側レール
7、支持部材6、基礎側レール4、基礎側ベースプレー
ト1を介して基礎3の上面に支持される。
【0016】地震等の振動によって構造物12に変位す
る力が作用すると、その変位力の基礎側レール4に平行
方向の分力によって、構造物12は構造物側ベースプレ
ート8、構造物側レール7、支持部材6を伴いながら、
図3に示すように基礎側レール4に沿って移動する。
【0017】構造物側ベースプレート8が移動すると、
弾性体11の上部も構造物側ベースプレート8と共に基
礎側レール4に平行な方向に移動して変形し、その復元
力によって構造物側ベースプレート8及び構造物12を
元の位置に戻そうとする。
【0018】また地震等の振動によって構造物12に作
用する変位力の構造物側レール7に平行方向の分力によ
って、構造物12は構造物側ベースプレート8、構造物
側レール7と共に支持部材6に対して構造物側レール7
に平行な方向に移動する。この際にも弾性体11の上部
は構造物側ベースプレート8と共に構造物側レール7に
平行な方向に移動変形し、その復元力によって構造物側
ベースプレート8及び構造物12を元の位置に戻そうと
する。
【0019】このように構造物12の振動による変位
は、基礎側レール4に平行な方向と、それに直交する構
造物側レール7に平行な方向とに分けられ、それぞれ支
持部材6と構造物側レール7とが移動し、これに対して
弾性体11が構造物12を元の位置に戻そうとする。
【0020】そして弾性体11は構造物側ベースプレー
ト8側の荷重を全く支持しないためばね定数を小さく
し、水平方向に柔らかで5秒以上の振動周期の有効な免
震性能を得ることが可能になる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、弾性体の固有周期を長くして
十分な免震性能を得ることができ、直線状の基礎側レー
ルと構造物側レールとによって変位方向を拘束している
ため、建造物のロッキング、ヨーイングを防止すること
ができ、ロッキング時の引き抜き耐荷重が大きいので、
高層ビルやいわゆるペンシルビルにも適用することがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を部分的に切断して
示した斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態の作用状態を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 基礎側ベースプレート 3 基礎 4 基礎側レール 6 支持部材 7 構造物側レール 8 構造物側ベースプレート 11 弾性体 12 構造物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16F 15/04 F16F 15/04 D (72)発明者 矢口 大輔 東京都江東区辰巳3−5−3 三菱製鋼 株式会社環境エンジニアリング事業部内 (72)発明者 倉林 浩 東京都江東区辰巳3−5−3 三菱製鋼 株式会社環境エンジニアリング事業部内 (72)発明者 小見 俊夫 東京都江東区辰巳3−5−3 三菱製鋼 株式会社環境エンジニアリング事業部内 (56)参考文献 特開 平5−248493(JP,A) 実開 昭63−99051(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02 331

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎の上面に固定可能な基礎側ベースプ
    レートと、該基礎側ベースプレートの上面に固定された
    直線状の基礎側レールと、前記基礎の上方に設けられる
    構造物の下面に固定可能な構造物側ベースプレートと、
    前記基礎側レールに対し直交する方向で前記構造物側ベ
    ースプレートの下面に固定された直線状の構造物側レー
    ルと、下部が前記基礎側レールに移動可能に係合すると
    共に上部が前記構造物側レールに移動可能に係合し前記
    構造物側ベースプレートに負荷される荷重を前記基礎側
    ベースプレートに伝達する支持部材と、前記構造物側ベ
    ースプレートに負荷される荷重を支持しないように前記
    基礎側ベースプレートと構造物側ベースプレートとの間
    に取り付けた複数個の弾性体と、でユニット化してなる
    ことを特徴とする構造物の免震装置。
  2. 【請求項2】 前記基礎側ベースプレートと前記構造物
    側ベースプレートはほぼ同形の平板状に形成され、前記
    基礎側レールと構造物側レールは夫々のベースプレート
    のほぼ中心を通るように配設されると共に、前記弾性体
    は前記基礎側レール及び構造物側レールの端部近くの両
    側に配置されることを特徴とする請求項1記載の構造物
    の免震装置。
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