JPH0336670Y2 - - Google Patents

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JPH0336670Y2
JPH0336670Y2 JP2719085U JP2719085U JPH0336670Y2 JP H0336670 Y2 JPH0336670 Y2 JP H0336670Y2 JP 2719085 U JP2719085 U JP 2719085U JP 2719085 U JP2719085 U JP 2719085U JP H0336670 Y2 JPH0336670 Y2 JP H0336670Y2
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joist
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joists
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は木造建物の上階床部に用いる緩衝材に
関し、特に上階床部に対する衝撃で発生する音や
振動を吸収して下階室への伝播を絶縁することに
より下階室に発生する騒音を防止する緩衝材に関
するものである。
〔従来の技術〕
木造建物の上階床部は通常二階床部であり、こ
の木造二階床部は小供同士のたわむれや、重い調
度品の持運び等により床部に衝撃を与えたり、ピ
アノ鍵盤の打音による音波が床部に振動を発生さ
せる。この衝撃や音波による二階床部の振動は一
階の建物構造体や設備に伝播して予期した以上の
大きい騒音を一階の室内に発生するものである。
斯かる一階の居住室内に発生する騒音を防止す
るため、二階の床部を構成する根太支持部として
梁材上に予め小さな方形のゴム板を釘で止着し、
このゴム板上に床材を支持する根太を配設して衝
撃や音波による伝導振動を吸収しているものであ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記の如き板状ゴムからなる緩
衝材は梁材上面に予め釘で固定する必要がある。
この釘の頭部は上側から配置する根太と直接に接
触する状態になるので、根太と梁材とは釘を介し
て一体性のある剛体を形成し、ゴム材は緩衝作用
を果し難くなる。更に、硬度の低いゴム材であつ
ても板状の広い面で上部構造からの衝撃を吸収す
ることは不可能であるという問題点を有してい
た。
本考案は従来技術の有するこのような問題点に
鑑みてなされたものであり、建物の上階側床面に
衝撃的振動や高温が発生してもその振動や音が上
階側床部に設けた緩衝体に吸収されて下階側室内
には伝達されず、静かであるようにしたことを目
的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案は小梁と根太
との間に緩衝材を介在固設するものである。緩衝
材はゴムまたは合成ゴム材を鋳造成形したもので
あつて、断面がU字形状をなし、底板の上面両側
部には段部を形成し、両段部の両外側部には内側
面が根太の幅と同間隔に配置された側壁を起立す
る。そして、底板より小梁に釘を打ち込んで緩衝
材を固設し、両側壁内に根太を嵌入すると根太の
底面両側部は両段部の上面に載置される。このと
き、両側壁より釘を打ち込んで根太を固定する。
底板の段部と相対向する下面の位置には溝を形成
して、根太より衝撃力が段部に負荷されたとき、
段部はより柔軟の弾性で上下動することにより前
記衝撃や振動を吸収する。このように衝撃を吸収
する緩衝材付根太の上には床板を敷詰めたのち畳
等を配設するものである。
〔作用〕
上記のように本考案緩衝材を取付けるには複数
の平行な小梁の直行方向に所望間隔を置いて張つ
た墨糸で墨線を付ける。小梁の墨線に沿つて緩衝
材を配置するため両段部間の空間部を形成する底
板中心位置に釘打ちして緩衝材を小梁に固設す
る。底部が小梁に替え、コンクリート底部である
ときはコンクリート用釘で緩衝材を釘打ちして固
設する。このように各小梁の直線上の位置に配設
された複数個の緩衝材には根太を嵌入配置する。
この根太はその底面両側部が相対向する段部上面
に載置される。そして、床上からの衝撃により根
太が段部を押し下げても、根太が底板の釘に押圧
接触することはないので剛体間の打撃音や接触は
なく、振動や音を伝達することはない。
緩衝材の両側壁は根太を挟持するように内向き
に傾斜し、常に根太を保持するようにしている。
根太を両側壁間に嵌入する場合、一方の側壁が他
方の側壁より高く形成され、根太を緩衝材に嵌入
しようとするときは、高い方の側壁上部を根太で
外側に押し広げるように拡開して両側壁内に押込
めば、根太は容易に両段部に載置されて根太装着
作業操作が簡易である。
緩衝材内に配置された根太は両側壁より釘を打
込んで固定される。両側壁より打込む釘は高さが
異なるようにして打込むことにより両釘先側が相
接触せずに確実に打ち込まれるようにしている。
両釘先側が接触すると複雑な摩擦により、釘頭の
部分が折れ曲つて充分に打ち込まれず、根太固定
力が低下する。
根太を載置する段部はより柔軟に伸縮させるた
め、段部と側壁の間、或いは底板と段部との間に
切込みを設けることが好ましい。更に段部下方位
置の底板下面より溝を形成して段部の弾性を更に
向上させることにより衝撃を更に吸収するように
してもよい。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は木造建物の二階の床構造を示す概略平
面図である。該床構造は外壁廻りを形成する桁1
と該桁1の両端より梁2が直角方向に配設されて
いる。両梁2の中央部間には大梁3が配設されて
いる。桁1と大梁3との間には複数の小梁4が所
望間隔を有して平行に差渡される。複数の小梁4
上にはその直行方向に所望間隔を有して根太7を
配設する。この小梁4に予め緩衝材を配設する。
根太7上には床板8を配設したのち畳等を敷詰め
てもよい。
第3図、第4図に示す前記緩衝材5は、天然ゴ
ムまたは合成ゴム材で硬度30〜70程度であり、好
ましくは50の硬度を有し、通常押出成形するもの
である。小梁4上面に配置する緩衝材の底板10
は厚肉で平面形状が略々方形に形成される。その
両側部上面には段部17を形成し、その両外側部
には根太幅間隔を有した側壁11,12を起立す
る。両側壁11,12は上方を内側方に僅か傾斜
させて幅に僅かな誤差のある根太であつても適切
に接触挟持するようにさせる。両側壁11,12
の何れか一方の側壁は他方の側壁より高く形成す
る。本実施例では側壁11を側壁12より高く形
成している。これにより、根太7を緩衝材5に装
着するとき根太で高い側壁11の上部を外方に押
し広げて、根太7を両側壁内に挿入すれば根太の
下面両側部分が直ちに両段部17の上面18に載
置される。
底板10上面の中心には両段部18と平行な測
線2を刻設する。測線21の中心には釘孔20を
穿設する。そして、測線21を小梁4の墨線22
に整合したのち、釘6を打ち込んで緩衝材5を小
梁4に固設する。小梁4に変えて床構造が鉄筋コ
ンクリート構造の場合はコンクリート用釘で緩衝
材を固設する。
両側壁11,12の外面には釘打線13,14
を高さ位置を異にして横方向に刻設する。この両
釘打線13,14より釘15,16を根太7に向
つて打込むと両釘15,16は相互に接触するこ
とがなく、釘を確実に打込むことができる。相対
向する打込釘が接触すると、充分に打ち込み難
く、釘の頭部側が折れ曲つて根太と緩衝材との固
定力が弱くなる。
両段部17と相対向する底板10下面の両側部
位置には断面方形の溝19を形成する。この溝1
9は根太7からの荷重が段部17に負荷されたと
き、溝の周囲の底板部分が変形して収縮し易くな
り、段部17はより大きく弾性的に上下動するの
で、振動や音を良く吸収することができる。
第5図の実施例は段部27をより柔軟にして弾
性変形をより良好にした構成を示すものである。
即ち、側壁11の内面と段部27の外側面との間
に切込み28を設けて両者を離隔すると共に段部
27と対向する底板10下面には2個の溝部1
9,19′を平行に設けて、段部の弾性変形をよ
り良くしたものである。
第6図は他の実施例である段部29の構造を示
すものである。即ち、底板10上面と段部29の
下面との間に切り込30を形成し、段部のより柔
軟な弾性変形をなさしめる構造としたものであ
る。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
根太は断面U形の緩衝材の底板を釘で小梁に固
設し、根太の両側面を挟持する両側壁より釘を打
込んで固定しているので、床上からの強い衝撃力
を受けても浮き上つたり、位置移動するようなこ
とがなく、強固で耐久性のある床面となる。
また、緩衝材の底板より小梁に打込んだ釘の頭
部位置と両段部上面に載置された根太下面とは段
部の段差だけの高さ間隔からなる空間部を有して
いて、根太に負荷された衝撃荷重で弾性的に上下
動する段部が下降しても剛体としての根太下面は
鋼体として釘の頭部に接触や衝突することはな
く、根太の振動や音はゴム製緩衝体に吸収されて
下階の室内に騒音を伝達するようなことはない。
緩衝材の床板上面両側部に設けた段部と相対向
する底板下面に溝を設けることにより、衝撃力が
負荷されたり音声振動を受けたとき、段部はより
柔軟な弾性作用を有して上下動するので、下階室
内への騒音の発生を更に小さくすることができ
る。
本考案は小梁に緩衝材を釘打ちして固設した
が、小梁に替えて鉄筋コンクリート床スラブであ
るときはコンクリート用釘を用いて緩衝材を固設
すればよい。
本考案緩衝材は底板の上面両側部の全長に亙つ
て段部を配設したが、特にこの構成に限定される
ことはなく、例えば、底板上面の四隅部に段部を
設けたものであつても本考案の要旨を逸脱するも
のではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は建物建設中の小梁と根太との間に本考
案に係る緩衝材を介在させた概略平面図、第2図
は第1図のA−A線に沿う断面図、第3図は小梁
に緩衝材を固設した状態を示す全体斜視図、第4
図は緩衝材を小梁に固設したのち根太を緩衝材に
固設した状態を示す正面図、第5図は緩衝材の段
部を側壁との間に切込みを設けた状態の実施例を
示す一部拡大正面図、第6図は段部と底壁との間
に切込みを設けた他の実施例を示す一部拡大正面
図である。 4…小梁、5…緩衝材、7…根太、10…底
板、11,12…側壁、13,14…釘打線、1
9…溝、21…側線、22…墨線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 建物の上階側床部を構成する根太支持部と根太
    との間に介在配設する緩衝材であつて、該緩衝材
    は天然ゴムまたは合成ゴム材を押出成形したもの
    であり、略々方形の底板の上面両側部には所要高
    さの段部を設け、該両段部の外側部には内側面が
    根太の幅と同間隔を有した側壁を起立し、底板の
    中心には緩衝材を根太支持部に固設する釘孔を設
    け、前記両段部と相対向する底板下面位置には溝
    を形成したことを特徴とする建物床用緩衝材。
JP2719085U 1985-02-28 1985-02-28 Expired JPH0336670Y2 (ja)

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JP2719085U JPH0336670Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

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JPS61144150U JPS61144150U (ja) 1986-09-05
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JP6118194B2 (ja) * 2013-06-27 2017-04-19 大和ハウス工業株式会社 防音床構造
JP2024057915A (ja) * 2022-10-13 2024-04-25 株式会社 五感 武道場の床構造、及び、武道場の床施工方法

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