JP2008101346A - 制震構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンカーボルトの機能を確保しつつ免震装置の円滑な動作を確保することが可能な制震構造を提供すること。
【解決手段】制震構造4は、基礎1と土台2とに間に免震装置3が配設され、免震装置3により、土台2が基礎1に対して摺動可能とされる構造物に対して組み込まれる。制震構造4は、基礎1中に下部41aが固定されるアンカーボルト41と、アンカーボルト41の上端部41bに螺着されるナット48と、土台2に設けられる、アンカーボルト41よりも大きな第1のボルト挿通孔43と、アンカーボルト41よりも大きくかつ第1のボルト挿通孔41の大きさ以下の第2のボルト挿通孔45を有し、溝42に固定される滑り板44と、アンカーボルト41と略同じ大きさの第3のボルト挿通孔47を有し、滑り板44の上面44aとナット48の下面48aとで挟持される座金46とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、構造物の制震構造に関する。
近年、地震による構造物の損壊等を防ぐために多くの手法が提案されており、その1つの手法として、基礎と土台との間に免震装置を配設し、地震発生時に、基礎に対して土台を摺動可能にし、基礎から土台への振動が直接伝わらないようにすることが提案されている。
しかし、上記のような免震装置を採用する場合、基礎に対して土台を強固に固定するためのアンカーボルトが免震装置の円滑な動作を阻害する可能性がある。
本発明は、上記の点にかんがみなされたものであり、アンカーボルトの機能を確保しつつ免震装置の円滑な動作を確保することが可能な制震構造を提供することを目的とする。
本発明の制震構造は、基礎と土台とに間に免震装置が配設され、該免震装置により、前記土台が前記基礎に対して摺動可能とされる構造物に対して組み込まれる制震構造であって、前記基礎中に下部が固定されるアンカーボルトと、前記アンカーボルトの上端部に螺着されるナットと、前記土台に設けられる、前記アンカーボルトよりも大きな第1のボルト挿通孔と、前記アンカーボルトよりも大きくかつ前記第1のボルト挿通孔の大きさ以下の第2のボルト挿通孔を有し、前記土台の上面であって前記第1のボルト挿通孔の上端周縁部に固定される滑り板と、前記アンカーボルトと略同じ大きさの第3のボルト挿通孔を有し、前記滑り板の上面と前記ナットの下面とで挟持される座金とを備え、前記滑り板と前記座金は、互いに摺動可能に構成されることを特徴とする。
本発明によると、地震発生により免震装置が動作を開始し、基礎に対して土台が摺動している間、制震構造において、滑り板に対して座金が摺動し、所定レベル以下の横揺れに対し、アンカーボルトは環状空間つまりアンカーボルトの外周面と第1のボルト挿通孔の内周面とで形成される環状空間内を自由に移動する。このため、アンカーボルトによって免震装置の動作が阻害されることはない。また、地震の縦揺れに対しては、アンカーボルトがナットで固定されているため、土台が基礎から離れることが抑制され、アンカーボルトの機能は確保される。
ここで、前記滑り板の上面に潤滑材を配設することにより、より円滑な摺動を得ることができる。
また、前記アンカーボルトの外周面と前記第1のボルト挿通孔の内周面とで形成される環状空間の一部又は全部に、環状弾性体を充填するようにすると、環状弾性体の弾性復帰力により、地震終息後の基礎に対する土台の位置を元の原点位置に戻すことが容易となる。
ここで、前記環状弾性体は、低反発ゴムからなることが好ましい。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る制震構造が組み込まれた構造物の要部斜視図、図2は、同構造物の拡大要部斜視図、図3は、同制震構造の分解斜視図、図4は、同制震構造の断面図、図5は、他の実施形態に係る制震構造の断面図をそれぞれ示す。
図1において、1は構造物の基礎、2は土台を表している。
基礎1と土台2の間には、適宜の複数箇所に免震装置3及び制震構造4が設けられる。
公知の如く、免震装置3は、地震発生時に基礎1に対して土台2を摺動させ、基礎1側の横揺れが土台2側へ伝わりにくくなるようにするものであり、例えば図2及び図3に示すように、ガルバリウム鋼板など金属板31と緩衝材32とで構成される。
図2〜図4に示すように、制震構造4はアンカーボルト41を備え、アンカーボルト41の下部41aは基礎1中に固定される。土台2の上面には溝42が形成され、溝42から土台2の下面にわたって、鉛直な貫通孔つまり第1のボルト挿通孔43が形成される。第1のボルト挿通孔43は、アンカーボルト41の外径よりも十分に大きな断面積を有する。溝42には、ガルバリウム鋼板などで構成される滑り板44が、ねじ等取付手段(図示せず。)によって固定される。滑り板44は第2のボルト挿通孔45を有し、第2のボルト挿通孔45は、アンカーボルト41の外径よりも十分に大きく、かつ、第1のボルト挿通孔43の断面積以下の断面積を有する。滑り板44は、第2のボルト挿通孔45の中心線が第1のボルト挿通孔43の中心線と同一線上になるよう溝42に配される。滑り板44の上面44aには座金46が配される。座金46は第3のボルト挿通孔47を有し、第3のボルト挿通孔47は、アンカーボルト41の外径と略同じ断面積を有する。座金46の外周部46aは、全周にわたり滑り板44の上面44aに載るよう構成される。アンカーボルト41の上端部41bには、ナット48が螺着される。ナット48は、その下面48aと滑り板44の上面44aとで、滑り板44に対して座金46が摺動し得る程度の強度で座金46を挟持する。滑り板44の上面44aには、潤滑材(図示せず。)が被膜又は塗布される。
次に、上記のように構成される免震装置3及び制震構造4の作用を説明する。
地震発生時、横揺れに対して免震装置3が動作を開始し、基礎1に対して土台2が摺動する。一方、制震構造4においては、所定レベル以下の横揺れに対しては、座金46が滑り板44の上面44a上を摺動し、アンカーボルト41は、第1のボルト挿通孔43の内周面43aと原点位置のアンカーボルト41の外周面41cとの間に形成される環状空間49内を自由に移動する。したがって、所定レベル以下の横揺れに対し、免震装置3は、制震構造4によってその動作を阻害されることなく、免震作用を十分に発揮することができる。
一方、縦揺れに対しては、アンカーボルト41がナット48で固定されているため、アンカーボルト41は、土台2を基礎1から離さない制震作用を発揮する。
以上説明したように、本実施形態の制震構造4は、基礎1と土台2とに間に免震装置3が配設され、免震装置3により、土台2が基礎1に対して摺動可能とされる構造物に対して組み込まれる制震構造4であり、基礎1中に下部41aが固定されるアンカーボルト41と、アンカーボルト41の上端部41bに螺着されるナット48と、土台2に設けられる、アンカーボルト41よりも大きな第1のボルト挿通孔43と、アンカーボルト41よりも大きくかつ第1のボルト挿通孔41の大きさ以下の第2のボルト挿通孔45を有し、土台2の上面であって第1のボルト挿通孔43の上端周縁部(溝42)に固定される滑り板44と、アンカーボルト41と略同じ大きさの第3のボルト挿通孔47を有し、滑り板44の上面44aとナット48の下面48aとで挟持される座金46とを備え、滑り板44と座金46は、互いに摺動可能に構成される。
このため、地震発生により免震装置3が動作を開始し、基礎1に対して土台2が摺動している間、制震構造において、滑り板に対して座金が摺動し、所定レベル以下の横揺れに対し、アンカーボルト41は環状空間49内を自由に移動する。このため、アンカーボルト41によって免震装置3の動作が阻害されることはない。また、地震の縦揺れに対しては、アンカーボルト41がナット48で固定されているため、土台2が基礎1から離れることが抑制され、アンカーボルト41の機能は確保される。また、滑り板44の上面44aに潤滑材を配設したため、より一層円滑な摺動が得られる。
他の実施形態に係る制震構造4は、図5に示すように、アンカーボルト41の外周面41cと第1のボルト挿通孔43の内周面43aとで形成される環状空間49の一部(全部であってもよい。)に環状弾性体50を充填して構成される。その他の構成は、図2〜図4に示した制震構造4と同様である。
地震発生時、環状弾性体50は、アンカーボルト41の移動に伴う押圧力を受けて弾性変形することによってアンカーボルト41の移動を許容する。一方、地震終息後は、弾性復帰力によりアンカーボルト41を移動可能にし、アンカーボルト41の位置を原点位置まで戻す作用、換言すると、基礎1に対して土台2を元の原点位置まで戻す作用をする。ここで、環状弾性体50は低反発ゴムで構成することが好ましい。また、環状空間49に対する環状弾性体50の充填量(占有度合)を調整することにより、弾性復帰力の調整が可能である。
本発明の一実施例に係る制震構造が組み込まれた構造物の要部斜視図である。 同構造物の拡大要部斜視図である。 同制震構造の分解斜視図である。 同制震構造の断面図である。 他の実施形態に係る制震構造の断面図である。
符号の説明
1 基礎
2 土台
3 免震装置
4 制震構造
41 アンカーボルト
41a 下部
41b 上端部
41c 外周面
42 溝(第1ボルト挿通孔45の上端周縁部)
43 第1のボルト挿通孔
43a 内周面
44 滑り板
44a 上面
45 第2のボルト挿通孔
46 座金
47 第3のボルト挿通孔
48 ナット
48a 下面
49 環状空間
50 環状弾性体

Claims (4)

  1. 基礎と土台とに間に免震装置が配設され、該免震装置により、前記土台が前記基礎に対して摺動可能とされる構造物に対して組み込まれる制震構造であって、
    前記基礎中に下部が固定されるアンカーボルトと、
    前記アンカーボルトの上端部に螺着されるナットと、
    前記土台に設けられる、前記アンカーボルトよりも大きな第1のボルト挿通孔と、
    前記アンカーボルトよりも大きくかつ前記第1のボルト挿通孔の大きさ以下の第2のボルト挿通孔を有し、前記土台の上面であって前記第1のボルト挿通孔の上端周縁部に固定される滑り板と、
    前記アンカーボルトと略同じ大きさの第3のボルト挿通孔を有し、前記滑り板の上面と前記ナットの下面とで挟持される座金と
    を備え、前記滑り板と前記座金は、互いに摺動可能に構成されることを特徴とする制震構造。
  2. 前記滑り板の上面に潤滑材を配設することを特徴とする請求項1に記載の制震構造。
  3. 前記アンカーボルトの外周面と前記第1のボルト挿通孔の内周面とで形成される環状空間の一部又は全部に、環状弾性体が充填されることを特徴とする請求項1又は2に記載の制震構造。
  4. 前記環状弾性体は低反発ゴムからなることを特徴とする請求項3に記載の制震構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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