JPS6013925Y2 - 防振材

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【考案の詳細な説明】本考案は防振材に関し、特に防振効果を低下させる事な
く重量物を保持し得る防振材に関する。

従来、弾性を有するゴム状物質で形成した防振材が種々
市場に流通しているが、かかる防振材にあっては一定荷
重以上の重量物を載置させた場合、該防振材が一定厚以
下に押しつぶされ防振材の弾性力の喪失及び疲労劣化等
を生じる為防振効果がほとんど働き得なかった。

本考案はかかる従来技術の欠点に鑑み、重量物を載置さ
せても防振材が一定厚以下につぶされる事なく半永久的
に防振効果を維持し得る防振材を堤供する事を目的とし
、その特徴とする所は、弾性を有するゴム状物質で形成
した平板状の防振材内に、該防振材の板厚より小なる直
径の鋼球を複数配置封入した事にある。

以下図面に基づいて本考案を説明する。

第１図は本考案に係る防振材を利用した木造住宅基礎施
工法を示し、割りぐり石１の上にコンクリートで形成し
た布基礎２を設置し、更にその上に防振材６ａ、６ｂを
介して木材で形成した土台３が載置されている。

そして前記防振ゴム６ａ。６ｂは布基礎２と土台３との
間の最も荷重のかかる部分、例えば角部、布基礎２に固
着されたアンカ−ボルト４基部、及び柱５を取付けた土
台３底部等に介装されている。

第２Ａ乃至第２Ｂ図は前記施工法に使用する防振材、即
ち本考案の実施例に係る防振材の斜視図で、第２Ａ図は
角部に介装する防振材６ａ、第２Ｂ図はアンカーボルト
基部に取付ける為の防振材６ｂを示す。

防振材６ａ、６ｂはハイストラクチャー、カーボンブラ
ック等を添加したＳＢＲ又は天然ゴム系のゴムを平板状
に形成しその中に該防振材６ａ＊６ｂの板厚より小の鋼
球を建物の荷重に応じて複数配置封入する。

尚鋼球７の直径は防振材の板厚より小である事が前場で
あるが、その下限は防振材の発撥弾性力を維持出来る範
囲内でなければならない事は明白である。

例えば本実施例においては防振材６ａ。６ｂの板厚１５
ｍ＋＋＋に対し９間の鋼球を使用した。

又、鋼球７は前もって錆させたものを使用した方がゴム
との剥離等が生ずる事なく好ましい。

かかる構成によれば建物の荷重が防振材内に封入された
複数の鋼球によって支持される為、防振材の弾性力の保
持、疲労劣化の防止等を図る事が出来、半永久的な使用
が出来る。

従って地震等の地震振動が生じても該振動が基礎と土台
との間に介装した防振材で吸収され土台上方の建物に振
動が伝わる事なく建物の破壊、亀裂等を防ぐ事が出来、
地震に強い木造住宅用基礎施工法を堤供し得る。

以上記載した如く本考案は防振材上に載置させた被防振
物の荷重を、防振材内に配置封入した複数の鋼球によっ
て支持される為、防振材が一定厚以下につぶされる事な
く、防振材の弾性力の保持、疲労劣化の防止等を図る事
が出来、半永久的な防振効果を維持出来る。

特に前記木造住宅用基礎施工法に本考案に係る防振材を
使用した場合建物が半永久的に使用されるものである以
上同様に半永久的な防振効果を維持出来るという事は実
用上大きなメリットを有する。

又防振材自体に弾性を有し、且つ防振材の板厚より小な
る鋼球を使用した為、基礎面に多少の高低差を有してい
ても防振材上に載置される被防振物の水平度を維持出来
る。

等の著効を有す。尚本考案は前記記載より明らかな如く
地震に強い木造建築用基礎施工法に使用する為開発され
たものであるが、これのみに限るものではなく工作機械
等の底面が平滑な重量物であればいずれの被測定物にも
使用出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の防振材を利用した木造建築用基礎施工
法を示腰第２Ａ乃至第２Ｂ図は各々本考案に係る防振材
の一実施例を示す斜視図である。６ａ、６ｂ・・・・・・防振材、７・・・・・・鋼球。

【実用新案登録請求の範囲】１弾性を有るゴム状物質で形成したた平板状の防振材
内に、該防振材の板厚より小なる直径の鋼球を複数配置
封入した事を特徴とする防振材。２前もって錆させた鋼球を使用した第１項記載の防振
材。