JP3431590B2 - 金属屋根板のバックアップ材及びこれを取り付けた屋根構造 - Google Patents

金属屋根板のバックアップ材及びこれを取り付けた屋根構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軒から棟に掛け
て段葺きされる段葺き屋根について、屋根下地と金属屋
根板との間に介在させるバックアップ材に関する。
【0002】
【従来の技術】金属屋根板を段葺きする屋根構造につい
ては、野地板にアスファルトルーフィングを敷設した屋
根下地と金属屋根板との間に、各段ごとに間隙が形成さ
れるような屋根構造となっている。そのため、例えば葺
き作業を行う作業者が葺き上げた金属屋根板の上に乗っ
かると、その重みで金属屋根板が凹んでしまって屋根の
美観が損なわれてしまったり、隣り合う金属屋根板どう
しを連結させる縦はぜ折り部が腰折れして割れが入って
しまい、雨水が天井裏にしみ込んだり、葺きあげた屋根
が沈んでしまうようなこともある。
【0003】ところで最近では、発泡ポリエチレンその
他の合成樹脂を素材とする断熱材を接着剤で裏面に貼り
付けた金属屋根板が徐々に普及しつつあるが、その中に
は断熱材の厚みを屋根下地と金属屋根板との間の間隙の
高さと同程度として、上述のように作業者が金属屋根板
の上に乗っかった場合でも凹まないような工夫を凝らし
たようなものも提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、断熱材
を貼着してある金属屋根板について一般的に言えること
であるが、断熱材は主として接着剤を金属屋根板の裏面
に噴霧乃至塗布して貼り付けているため、例えば屋根を
葺き替えたり、家屋自体を解体するような場合には、接
着剤で貼り付けた断熱材を金属屋根板から分離させて、
それぞれ別々の廃棄物として分別処理するのが難しく、
処分のしようがない。そして、上述のように間隙の高さ
と同程度の厚みをもつ断熱材を貼着した金属屋根板だ
と、その分断熱材の量や大きさが嵩むため、処分のしよ
うがない廃棄物の総量も必然的にかなり多くなってしま
う。屋根裏に断熱材を取り入れれば生活環境の向上の面
で魅力的なメリットがあるのは確かだが、本発明者は、
数十年後まで屋根裏に残り続けて将来廃棄物として処分
に困るような負の遺産を未来の子孫にできるだけ残さな
いように、との思いから本発明を成すに至ったものであ
る。
【0005】即ち、本発明の目的は、屋根裏に断熱材を
利用する場合であっても、金属屋根板を葺き替えたり解
体する際に、金属材と断熱材とが一体化されていて分別
処理が難しい廃棄物の総量をできるだけ少なくすること
のできる技術を提供することにある。また、本発明は、
従来のような屋根下地と金属屋根板との間の間隙と同程
度の高さをもつ断熱材を用いなくとも、金属屋根板の変
形防止に機能する部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、屋根下地と対面する裏面部と、屋根構造の
軒から棟にかけて段葺きされる金属屋根板の裏面と対面
する表面部と、を有する板材に、屋根下地と金属屋根板
の裏面との間に形成される間隙の高さに相応する部材高
さを与える上向き又は下向き凸状の複数の支持部と、前
記板材を切り立ちあげて形成した係止片によって前記板
材との間で狭持される断熱材と、を備えることを特徴と
する金属屋根板のバックアップ材を提供するものであ
る。
【0007】このバックアップ材では、板材に上向き又
は下向き凸形状の支持部を備えており、この支持部が屋
根下地と金属屋根板の裏面との間に形成される間隙の高
さに相応する部材高さを与える高さとしてあるため、金
属屋根板に上から荷重が作用しても、支持部が屋根下地
と金属屋根板との間隙に高さ方向で介在することで金属
屋根板を凹ませることはない。また、葺き作業時に作業
員が隣接する金属屋根板どうしを連結する縦はぜ折り部
を不意に踏んでしまっても、縦はぜ折り部はバックアッ
プ材によって支持されているので、腰折れすることがな
い。従って、縦はぜ折り部の割れによる雨水の浸入を防
止できる上、屋根板の沈みも防止できる。しかも、この
支持部によって、板材と屋根下地又は金属屋根板の裏面
との間に通気路が形成されるため、屋根裏に空気が滞留
しないように十分な通気性も確保できる。また、板材に
こうした支持部を複数備えているため、金属屋根板に上
方から作用する荷重を各々の支持部で分散支持すること
ができるから、強い支持力を発揮することもできる。な
お、上記「部材高さ」とは、バックアップ材自体が屋根
下地と金属屋根板の裏面との間の間隙高さに相応する高
さを有するという意味である。従って、支持部自体の高
さは、板材の板厚と断熱材の材厚との相対関係で決まる
ものである。
【0008】そして、断熱材を取り付けてある上記バッ
クアップ材では、断熱効果に加えて、先ず断熱材を金属
屋根板の裏面に貼着する必要がなくなる。その結果、裏
面のほぼ全体に断熱材を貼着してある従来の金属屋根板
や、屋根下地と金属屋根板の裏面との間の間隙程度の厚
みをもつ断熱材を貼着してある従来の金属屋根板と比較
して、金属材と一体化してある断熱材の使用量を大幅に
減らすことができる。従って、屋根の葺き替え時や解体
時に、分別処理が難しい廃棄物の総量を少なくすること
ができる。また、断熱材は、バックアップ材をなす板材
を切り立ちあげて形成した係止片と板材との間で挟み込
ませて固着してある。従って、接着剤を使わなくても断
熱材を板材に固着させることが可能で、屋根や家屋を解
体する際にも、バックアップ材と断熱材とを簡単に分別
できる。
【0009】以上のような本発明のバックアップ材は、
様々な態様で実施可能である。例えば、一つのタイプと
しては、別部材である“板材(例えば鋼板、プラスチッ
ク板、紙質板材等)”と“支持部(例えば金属製、木質
製、プラスチック製、紙質製等の棒材)”と、を連結手
段(例えば接着、溶着、リベット止め、ネジ止め等)を
介して一体化して構成することができる。こうした連結
手段を介さずに“板材”と“支持部”に形成した対をな
す連結構造(例えば蟻と蟻溝による連結構造)によって
一体化してもよい。
【0010】また、他のタイプとしては、“板材”とし
て鋼板を利用し、これに板金加工を加えることで支持部
を形成してあるバックアップ材として構成することもで
きる。本発明では、その一例として、前記板材が金属材
であって、前記支持部が該金属材を下向きに曲折したビ
ードとして形成してあるバックアップ材を提供する。こ
のバックアップ材は、板材と支持部が別部材でなく一体
で、支持部は金属製の板材に曲げ加工を施すだけで簡単
に製造できる。
【0011】以上のバックアップ材については、板材の
棟側と軒側に支持部をそれぞれ形成し、棟側に位置する
支持部よりも軒側に位置する支持部の高さを高くしてあ
ると好ましい。このようにして支持部に、段葺き屋根に
見られる屋根下地と金属屋根板との間に形成される間隙
の高さ変化に応じた高さを与えれば、金属屋根板の軒側
から棟側にかけての各所において的確に金属屋根板に作
用する荷重を支持することができ、金属屋根板の凹みを
防止できる。
【0012】また、以上のバックアップ材については、
金属屋根板の裏面と接触するように前記板材の表面部に
断熱材を取り付けたものとして構成することができる。
【0013】金属屋根板の裏面と接触するように板材の
表面部に断熱材を取り付けたバックアップ材によれば、
次のような機能を発揮する。まず第1に、雨天時に雨が
金属屋根板を叩いても、断熱材が消音に機能して雨音を
小さく吸収することができる。第2に、金属屋根板の裏
面に断熱材が接触していると、断熱材が結露防止に機能
して屋根裏に結露水が発生することを防ぐことができ
る。そして第3に、断熱材が金属屋根板の裏面に対して
接触していると葺き上げた金属屋根板の板面に“張り”
を与えるため、屋根全体を美しい外観に仕上げることも
できる。こうした断熱材により発揮される3つの機能
は、断熱材が金属屋根板の裏面に対して押接していると
よい一層効果的に発揮される。そして、このためには、
支持部を有する板材が、断熱材が金属屋根板の裏面に対
して押接するような高さサイズとして形成してあればよ
い。
【0014】以上のようなバックアップ材については、
板材の軒側端部に、軒側に位置する金属屋根板の棟側端
部と屋根下地との間へスライド係入可能にクランク状に
曲折した係入部を形成してあると好ましい。この係入部
によって施工時に位置ずれすることなくバックアップ材
を正しく取り付けることができる。
【0015】そして、屋根下地と金属屋根板との間の間
隙に、以上のようなバックアップ材を取り付けてある屋
根構造によれば、バックアップ材が上述の作用効果を発
揮する屋根構造とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態で機能が
共通する構成部分については同一の符号を付して重複説
明を省略する。
【0017】図1は本発明の一実施形態による金属屋根
板のバックアップ材1を示す外観斜視図である。このバ
ックアップ材1は“板材”としての鋼板に曲げ加工を施
して形成したもので、屋根の傾斜方向(棟方向x,軒
方向x)に対して直交方向へ伸びる“支持部”として
の軒側ビード2と、同じく“支持部”としての棟側ビー
ド3がそれぞれ下向きに曲折形成されている。軒側ビー
ド2は棟側ビード3よりも高さが高くしてある。これは
図2で示すように、金属屋根板5と屋根下地6との間の
間隙sの高さhが軒側で最も高く、棟側へ向かうにつれ
て徐々に低くなっていくため、この変化に適応させて金
属屋根板5に作用する荷重をその傾斜方向における各所
で的確に支持できるようにするためである。なお、1a
は金属屋根板5の裏面と対面する表面部で、1bは屋根
下地6と対面する裏面部であり、このうち表面部1aに
は可撓性と弾力性のあるシート状の発泡ポリエチレンを
主成分とする断熱材7が取り付けられる(図2参照)。
その取り付けに際しては、バックアップ材1の板面の複
数箇所を切り立ちあげて係止片1cを形成し、断熱材7
を各係止片1cに串刺しにしてから各係止片1cを曲げ
倒す。こうすることで、断熱材7はバックアップ材1の
表面部1aにしっかりと取り付けられる。
【0018】図2にはバックアップ材1の施工状態を示
してある。具体的には、野地板6aにアスファルトルー
フィング6bを敷設した屋根下地6の上に、まず軒側の
金属屋根板5を葺いてから、軒側ビード2をその棟側端
部5aに当接させた状態でバックアップ材1を屋根下地
6の上に載置する。このときバックアップ材1は屋根下
地6に対して釘等によって固定させないが、バックアッ
プ材1の長手方向に渡って形成した軒側ビード2が金属
屋根板5の長手方向に渡って伸長する棟側端部5aに対
して当接した状態となっているので、バックアップ材1
の載置状態にずれが生じるようなことはない。そして、
その上に金属屋根板5を葺くようにするが、このとき金
属屋根板5はその裏面が断熱材7の押接を受ける状態で
取り付けられる。
【0019】次段のバックアップ材1は、図1のバック
アップ材1と同じものを利用して同様に取り付けてもよ
いが、図2ではバックアップ材1の長手方向に沿う軒側
端辺部を下向きにクランク状に曲折した係入部1dを形
成してあり、これを前段の金属屋根板5の棟側端部5a
とアスファルトルーフィング6bとの間に差し込むよう
にして取り付けるようにしている。このようにすること
で、釘等を使わなくてもバックアップ材1を所定位置に
しっかりと取り付けることができる。
【0020】以上のようなバックアップ材1とそれを用
いる屋根構造では、例えば作業者が金属屋根板5の上に
乗っかった場合でも、金属屋根板5と屋根下地6との間
の間隙sに高さ方向hで介在する軒側ビード2と棟側ビ
ード3によって、金属屋根板5を凹ませないように分散
支持することができる。しかも、高さ方向hで介在する
両ビード2,3によって、バックアップ材1の裏面部1
bと屋根下地6との間に形成される間隙sが通気路とし
て機能するため、屋根裏に湿気や空気が滞留しないよう
に十分な通気性も確保できる。そして、断熱材7を金属
屋根板5の裏面全体に貼着する必要がなくなるため、金
属材と一体化してある断熱材の使用量を大幅に減らすこ
とができ、屋根の葺き替え時や解体時に分別処理が難し
い廃棄物総量を少なくできる。さらに、断熱材7は金属
屋根板5の裏面と押接した状態で取り付けてあるため、
消音に機能して雨天時の雨音を鈍らせる(小さくする)
ことができるし、結露の発生も防止でき、さらに葺き上
げた金属屋根板5の表面に“張り”が出て屋根全体の外
観が美しく仕上がる。
【0021】次に、以上の実施形態の変形例を示す。上
記実施形態では、軒側ビード2と棟側ビード3の“支持
部”を2つ有する例を示したが、“支持部”の数は幾つ
あってもよいし、間隙sの通気路が確保される限り“支
持部”の幅ももっと広いものでも狭いものでもよい。ま
た、“支持部”の幅を広くして屋根下地との接触面積を
大きくする場合には、その接触部分を屋根下地の傾斜に
合わせて斜めに形成するとよい。
【0022】上記のバックアップ材1は、例えば図3で
示すように、板材1eと、“支持部”としての軒側ビー
ド2及び棟側ビード3と、を別部材で構成してもよい。
この場合、板材1eとしては、断熱材7を狭持する係止
片1cを形成できるものであれば、金属製、プラスチッ
ク製、紙質製等、どのような材質の板材を利用してもよ
い。また、軒側ビード2及び棟側ビード3としても、ど
のような材質の棒材を利用してもよい。そして、これら
を接着、溶着、リベット止め、ネジ止め等の任意の接合
手段によって一体化したり、或いは板材1eと軒側ビー
ド2及び棟側ビード3とを蟻と蟻溝等の連結構造によっ
て一体化するようにしてもよい。
【0023】また、軒側ビード2と棟側ビード3につい
ては、バックアップ材1の裏面部1bに形成される下側
空間について屋根の傾斜方向での通気性をも確保すべ
く、軒側ビード2と棟側ビード3に屋根の傾斜方向に沿
う貫通孔を形成したり、或いは軒側ビード2と棟側ビー
ド3がバックアップ材1の長さよりも短くなっていても
よい。
【0024】上記実施形態では、バックアップ材1を釘
を使わずに軒側ビード3を金属屋根板5の棟側端部5a
に当接させて取り付ける例を示したが、軒側ビード3を
金属屋根板5の棟側端部5aに当接させずに、釘を使っ
て取り付けるようにしてもよい。
【0025】上記実施形態では、バックアップ材1の全
体形状として略平板状のものを示したが、バックアップ
材を幅方向(屋根の傾斜方向)で鋭角的又は曲線的に山
谷の連続する山波状に形成し、“山”の頂部を金属屋根
板5の裏面に接触させ、“山”の谷部を“支持部”とし
て屋根下地に接触させるようにしてもよい。この場合の
断熱材の固着方法としては、“山”の頂部に上記実施形
態のような係止片を形成すれば、上記と同様の方法で固
着できる。
【0026】上記実施形態では“屋根下地”として野地
板6aにアスファルトルーフィング6bを敷設した例を
示したが、既設のスレート平瓦の屋根の上にリフォーム
用のアスファルトルーフィングを敷設して“屋根下地”
とし、その上に金属屋根板を葺き上げるようなリフォー
ムの場合であっても勿論適用できる。
【0027】
【発明の効果】本発明の金属屋根板のバックアップ材及
びそれを利用する屋根構造によれば、金属屋根板に上か
ら荷重が作用しても、支持部が屋根下地と金属屋根板と
の間隙に高さ方向で介在することで金属屋根板を凹ませ
ないようにすることができる。また、隣接する金属屋根
板どうしを繋ぐ縦はぜ折り部に上から荷重が作用して
も、縦はぜ折り部はバックアップ材によって支持される
ため、その腰折れを防止できるから、縦はぜ折り部の割
れによる天井裏への雨漏りや葺きあげた屋根の沈みを防
ぐことができる。さらに、バックアップ材にはこうした
支持部が複数備わっているため、金属屋根板に上方から
作用する荷重を各々の支持部で分散支持することができ
るから、強い支持力を発揮することもできる。
【0028】また、支持部によって、板材と屋根下地又
は金属屋根板の裏面との間に通気路が形成されるため、
屋根裏に空気が滞留しない十分な通気性も確保できる。
【0029】そして、断熱材を取り付けた上記バックア
ップ材及びそれを利用する屋根構造によれば、断熱材を
金属屋根板の裏面に貼着する必要がなく、裏面のほぼ全
体に断熱材を貼着してある従来の金属屋根板や、屋根下
地と金属屋根板の裏面との間の間隙程度の厚みをもつ断
熱材を貼着してある従来の金属屋根板と比較して、金属
材と一体化してある断熱材の使用量を大幅に減らすこと
ができる。従って、屋根の葺き替え時や解体時に分別処
理が難しい廃棄物の総量をできるだけ少なくすることが
できる。
【0030】また、断熱材は、接着剤を使わなくても、
バックアップ材をなす板材を切り立ちあげた係止片によ
って簡単且つしっかりと固着させることができる。従っ
て、バックアップ材を廃棄物として処理する場合でも、
バックアップ材と断熱材とを簡単に分離して分別処理で
きる。
【0031】さらに、本発明のバックアップ材では、断
熱材が金属屋根板の裏面と接触する状態でバックアップ
材をなす板材に取り付けてあるため、断熱材が消音に機
能して雨天時の雨音を小さく吸収できることに加え、結
露の発生を防止することもでき、さらに葺き上げた金属
屋根板の板面に“張り”を与えて屋根全体の外観も美し
く仕上げることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるバックアップ材の外
観斜視図。
【図2】本発明の一実施形態による屋根構造を示す説明
図。
【図3】他の実施形態によるバックアップ材の外観斜視
図。
【符号の説明】
1 バックアップ材 1a 表面部 1b 裏面部 1c 係止片 1d 係入部 1e 板材 2 軒側ビード(支持部) 3 棟側ビード(支持部) 5 金属屋根板 6 屋根下地 7 断熱材 s 間隙 h 高さ方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/36 E04D 3/35

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根下地と対面する側の裏面部と屋根構
    造の軒から棟にかけて段葺きされる金属屋根板の裏面と
    対面する側の表面部とを有する平板形状の板材と、該表
    面部に固着した断熱材と、を備えており、 前記板材には、屋根下地に接触させる下向き凸形状とさ
    れ、屋根下地と金属屋根板の裏面との間に形成される間
    隙高さに相応する部材高さを与えるとともに前記断熱材
    を金属屋根板の裏面に対して押圧接触させる軒側支持部
    および棟側支持部と、前記板材を切り立ち上げることで
    形成され、前記断熱材に突き刺さした状態で折り倒され
    ることで前記断熱材を前記表面部に対して固着する係止
    片と、を設けた金属屋根板のバックアップ材。
  2. 【請求項2】 前記板材が金属材であって、前記支持部
    が該金属材を下向き凸状に曲折したビードとして形成し
    てある請求項1記載のバックアップ材。
  3. 【請求項3】 棟側支持部よりも軒側支持部の高さを高
    くしてある請求項1又は請求項2記載のバックアップ
    材。
  4. 【請求項4】 前記板材の軒側端部に、軒側に位置する
    金属屋根板の棟側端部と屋根下地との間へスライド係入
    可能にクランク状に曲折した係入部を形成してある請求
    項1〜請求項3何れか1項記載の金属屋根板のバックア
    ップ材。
  5. 【請求項5】 屋根下地と金属屋根板との間に請求項1
    〜請求項5何れか1項記載のバックアップ材を取り付け
    てある屋根構造。
  6. 【請求項6】 金属屋根板の棟側端部に、該金属屋根板
    よりも棟側に位置するバックアップ材の軒側支持部を当
    接させて、バックアップ材を取付けた請求項5記載の屋
    根構造。
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