JP2543444B2 - 建築物用屋根 - Google Patents

建築物用屋根

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JP2543444B2
JP2543444B2 JP3070368A JP7036891A JP2543444B2 JP 2543444 B2 JP2543444 B2 JP 2543444B2 JP 3070368 A JP3070368 A JP 3070368A JP 7036891 A JP7036891 A JP 7036891A JP 2543444 B2 JP2543444 B2 JP 2543444B2
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04DROOF COVERINGS; SKY-LIGHTS; GUTTERS; ROOF-WORKING TOOLS
    • E04D3/00Roof covering by making use of flat or curved slabs or stiff sheets
    • E04D3/36Connecting; Fastening
    • E04D3/3608Connecting; Fastening for double roof covering or overroofing

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内側屋根部と外側屋根
部とにより2重構造とした建築物用屋根に関するもの
で、更に詳しく説明すると、外側屋根部の外面を外屋根
材と段構成部材とを使用して段葺き状にしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近の建築物は多様な態様があり、また
多様な建築物の態様に伴って屋根も円形、円錐環状形、
又はドーム形状、多角形若しくは多角錐形状、弓形状な
ど多種の形状が採用されている。前記した形状の屋根
は、主として大面積で大規模な工場、ホール、体育館、
ゴルフ場のクラブハウス、その他の建築物の屋根に利用
されているが、ほとんどの屋根の場合、曲率面を部分的
に平面状に区切って下り棟又は/及び下り谷を形成し、
区切られた平面状の多面体を連続させ、全体的に曲率面
となるようにしている。そして、例えば比較的大規模な
建築物の屋根面を段状に葺く場合として、例えば特開平
1−304250号公報に記載の屋根板が知られてい
る。前記した公報に記載のものは、横方向に湾曲した本
体部と、本体部の上端縁に沿って表面側に折り曲げて本
体部より肉厚が薄く引き延ばされて形成された下馳部
と、本体部の下端縁に沿って裏面側に折り曲げられて凹
凸状の絞り形状を有する上馳部とを一体に有する屋根板
を使用して段状に屋根を葺くのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の屋根板で段状に屋根を葺く場合、段部分に凹凸の絞り
加工部分があるので、例えば地表面から観察した場合に
は美観を損ない、体裁がよくない。特に段葺きの屋根
は、上側に位置する屋根板と下側に位置する屋根板との
間に大きな段差を有するのが特長であるから、段部分に
凹凸の加工部分があると段葺き屋根としての価値が極め
て低減する。又、屋根板のハゼ部分を組み合わせて屋根
を葺いた場合、ハゼ部分に凹凸があるので微細な空隙が
多く発生し、雨仕舞いの機能が低下するし、ゴムその他
の材質からなるパッキング材をハゼ部分の組み合わせ部
に介在させても確実な防水効果を期待することができな
い。又、平坦な直線状の一般面と曲率面とが共存する、
部分的に曲率面を有する屋根においては、直線として表
われる部分には凹凸が形成されていないので、両部分の
意匠性が大きく異なる結果となる。
【0004】また、漏水防止を確実にし、しかも強度が
高くて断熱、遮音効果を向上させるため内側屋根部と外
側屋根部とから成る2重構造の屋根も要望されている。
この2重構造の屋根に曲率面をもたらせる場合、外側屋
根部を段葺きにすれば比較的曲率面を構成しやすい。し
かし、内側屋根部の排水板は、仮に外側屋根部から漏水
した場合の排水機能を主目的としているので、表面を水
が流れても天井裏にまで染み込まない様にする必要があ
り、また毛細管現象により水が天井裏にまで確実に浸透
しない様にしなければならない。したがって、雨仕舞が
確実で、施工が簡単であり、しかも曲率面を簡単に構成
することができる段葺きの2重構造の屋根の内側の排水
板が要請されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した要請に
基づいて開発されたもので、内側屋根部と段葺き状の外
側屋根部とを有し、前記した外側屋根部の屋根面は、前
端を下側に折返し状にした第1の折返し部及び後端を上
側に折返した第2の折返し部を有する外屋根材と、段部
分を構成するために前記した外屋根材の前端に位置させ
る段構成部材とを有し、段構成材は円弧状であったり、
若しくは外屋根材の第1の折返し部で受け止められる受
片を上端に設けるとともに、垂木や上内層材に固定され
る固定片を下端に設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】前記した様に、本発明の建築物用屋根は外側屋
根部を外屋根板とは別に成形した縦方向の段構成材を使
用して段状に葺くことにより、段部分を十分に高くする
ことができるばかりでなく凹凸部分が発生しないので体
裁が良好で、しかも施工作業が極めて簡単なものとな
る。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図面の実施例に基づいて詳細
に説明する。本発明の建築物用の屋根1は、外側屋根部
2と、前記外側屋根部2の室内側に葺く内側屋根部3と
で構成する。
【0008】前記した外側屋根部2は、図1、2で示す
外屋根材4と、前記した外屋根材4の前端に位置させる
段構成部材5とを有する。前記した外屋根材4は例えば
金属板材からなって横長な帯状、扇状若しくは円弧状
で、前端には下側に重合するように折返し状にした第1
の折返し部41を形成するとともに、後端には上側に重
合するように折返し状にした第2の折返し部42とを形
成しする。外屋根材4が円弧状であれば、外屋根材4の
前端部43の曲率と後端部44の曲率とを略等しくする
のが好ましい。
【0009】前記した段構成部材5は例えば金属板材に
より成形するもので、外屋根材4の前端部43に略一致
する横長な形状であって縦向きで、上端には前方に略直
角に延出するように受片51を設けるとともに、下端に
は後方に略直角に延出するように固定片52を設ける。
そして、外屋根材4が横長な帯状の板材であれば段構成
部材5も横方向の直線状でよい。しかし、外屋根材4が
曲率半径が小さい円弧状であれば、段構成部材5も同様
の曲率の円弧状にしなければならないが、平板状では曲
率半径の小さい受片51、固定片52を成形できないの
で、例えば受片51に長さ方向を横切るようにしてV字
状の切込部53を適宜の間隔で形成するとともに、固定
片52に隆出したり扁平に潰した襞部54を形成して外
屋根材4の曲率に馴染ませるとよい。
【0010】本発明の外側屋根部2は前記した外屋根材
4及び段構成部材5を使用するのであるが、施工に際し
ては例えば内側屋根部3の室外側にハット型の垂木6を
配設し、隣り合う垂木6間に例えば木毛セメント板、樹
脂発泡断熱板等からなる上内層材7を敷設し、垂木6や
上内層材7の表面に外屋根材4と段構成部材5とにより
外屋根を葺くのである。
【0011】外屋根材4と段構成部材5とを葺く具体的
方法は、例えば下側に位置する外屋根材4の後端に、第
2の折返し部42と固定片52とが係合するようにして
段構成部材5を直立させ、第2の折返し部42と固定片
52とを一連にして上内層材7にビスを打ったり、或は
吊子(図示せず)を使用して第2の折返し部42と固定
片52とを垂木6や上内層材7の表面に固着する。この
状態では、下側の外屋根材4の後端部44に段構成部材
5が直立状となるので、直立状の段構成部材5の後側に
外屋根材4の傾斜に一致するように形成した断面三角形
状の裏当材8を上内層材7の表面に接着等で配設し、上
側に位置させる外屋根材4を前記した裏当材8に被着す
るように配置し、この外屋根材4の第1の折返し部41
を直立状となっている段構成部材5の受片51に狭着
し、第1の折返し部41を潰したり圧着して外屋根材4
の前端部43と段構成部材5の受片51とを一体的に固
定する。そして、この外屋根材4の第2の折返し部42
に新たな段構成部材5の固定片52を係合してビスや吊
子(図示せず)により外屋根材4の後端部と段構成材5
の固定片52とを垂木6や上内層材7に固定し、固定さ
れた段構成材5の後方に裏当材8を配設して、段構成部
材5に上側の外屋根材4を固定すればよい。
【0012】また、左右に隣り合う外屋根材4は、図7
で示すように各外屋根材4の側端部45を上下に重合さ
せるとともに、側端部45の重合部内側に捨板9を配置
して連結したり、図8で示すように一方の外屋根材4の
側端部45に上向きに折曲する第1の折返し片46を形
成して他方の外屋根材4の側端部45に下向きに折曲す
る第2の折返し片47を形成し、左右の外屋根材4の第
1の折返し片46と第2の折返し片47とを係止すると
ともに、内側に捨板9を配置して連結したり、図9で示
すように左右の外屋根材4の当接する側端部45の内側
に捨板9を配設するとともに、表面にカバー10を被着
して連結したり、図10で示すように捨板9の表面にジ
ョイント11を設けて左右の外屋根材4の側端部45を
ジョイント11の左右の横向き嵌合溝部111、111
にそれぞれ挿着するとともに表面にカバー10を被着し
て連結する。この場合、各外屋根材4はビスや吊子で強
固に止着しているので、左右の外屋根材4の連結部分は
あまり強度を考慮する必要がない。
【0013】そして、必要であれば外屋根材4の第1の
折返し部41と段構成部材5の受片51との間、及び段
構成部材5の固定片52と外屋根材4の第2の折返し部
42との間にゴムパッキングや粘着テープなどを介在さ
せたり、シリコン樹脂等からなるコーキング剤やシーリ
ング剤などを塗着して防水処理をするとよい。また、左
右に隣り合う外屋根材4の側端部45が上下に重合する
のであれば、その重合部分にも前記と同様にコーキング
剤等で防水処理をして雨水等が浸透しないようにするの
が好ましい。
【0014】前記したようにして下から順に外屋根材4
を垂木6や上内層材7の表面に固定して外屋根を葺く
と、図11で示すように上下の外屋根材4の後端と前端
との間に縦方向の段構成部材5が介在して段部分にな
り、この段部分は段構成部材5の上下長さにより十分に
高くな利、大面積の屋根において前記した段部分が連続
的に存在していると著しく変化に富むものとなる。
【0015】前記した外屋根は内側屋根部3の外側に葺
くのであるが、前記した内側屋根部3は、図5、図6で
示す本発明の第1実施例によればチャンネル材から成る
鉄骨母屋12の上面に直接、又は硬質木毛セメント板、
樹脂発泡断熱板等からなる下内層材13を介して排水板
14を敷設して構成する。前記した排水板14は縦長な
浅い樋状で、水が流れる排水部分15の左右の側縁部に
立ち上り側部16を形成してある。
【0016】前記した立ち上り側部16は図面の実施例
では中空枠状で、排水部分15の側縁から傾斜状に立ち
上がる立ち上り片17と、前記立ち上り片17の上縁か
ら外方向に延びる上面片18と、前記上面片18の先端
から短く下向きに延びる折返し部19とからなり、左右
の各立ち上り側部16はほとんど同一形状で、板の厚さ
分程度だけ寸法が異なり、横方向に並列した場合に排水
板14の隣り合う立ち上り側部16が重合状に嵌合する
ことができる。したがって、前記した構成の排水板14
を、立ち上り側部16が嵌合するようにして横方向に並
列状に敷設すると、内側屋根部3を構成することができ
る。そして、排水板14を、上端の横幅が下端の横幅よ
り僅かに短いテーパー状に構成すると、この排水板14
を横方向に並列した場合に扇状の内側屋根部3を形成す
ることができる。
【0017】前記した排水板14は、長尺な帯状の金属
板をプレス成形することにより、左右の立ち上り側部1
6を形成することができる。しかし、排水板14がテー
パー状である場合には、排水板14の先端部から後端部
における横幅が異なって一体成形し難いので、左右の立
ち上り側部16を個別にプレス成形すればよい。また、
プレス成形以外にも、例えば片持ちロール成形機を使用
して排水板14の立ち上り側部16を成形することがで
きる。
【0018】内側屋根部3は、図面の実施例では下内層
材13の上面に前記した排水板14を横方向に並列する
ように敷設して構成し、左右に隣り合う排水板14の重
合する立ち上り側部16の部分に固定具20を設けて左
右の排水板14を固定するとともに、前記した垂木6を
支持するのである。前記した固定具20は前記した鉄骨
母屋12に掛け止める係止具201と、前記した係止具
201から直立する例えばボルトからなる脚杆202
と、前記した脚杆202に固着する受座具203とを有
し、前記した係止具201を鉄骨母屋12に止着して脚
杆202を直立させた状態で、脚杆202の高さの途中
に、例えばナットからなる支持具204を設けて左右の
排水板14の重合する立ち上り側部16の上面片18を
下から支える。そして、前記した受座具203を脚杆2
02に挿通して重合する立ち上り側部16の上面に押圧
するように載置状態にしたら、脚杆202に例えばナッ
トからなる止着具205を挿通して受座具203の上面
に強固に固着し、受座具203を脚杆202に固定す
る。前記した受座具203は、脚杆202に固着される
基板部206の左右の側縁に段状に下がる第1受片20
7を延在させ、また前記第1受片207の先端に段状に
上がる第2受片208を延在させて先端に折返し状の掛
り止部209を設けるとともに、前記基板部206の前
後の端縁に保持片210を直立状に設けた構成である。
したがって、前記した固定具20は脚杆202に挿着し
て排水板14を支えている状態では重合する立ち上り側
部16の上面片18を上から強固に固定しているし、上
面では垂木14を支える。
【0019】前記した垂木6は上面部61、および左右
の側面部62を有する下面が開放した金属製ハット型の
長尺材で、各側面部62の下端には外向きの鍔部63を
延在させ、側面部62の下端と鍔部63の基端との部分
に外側に開放する弧状の窪部64を形成した構成であ
る。そして、前記した固定具20は、横方向に隣り合う
排水板14の重合する立ち上り側部16の内部に、排水
板14の長さ方向に沿って適宜の間隔で並列状に配設す
るのである。
【0020】そして、排水板14の立ち上り側部16に
並列状に配置された固定具20に前記した垂木6を固定
するには、図5で示すように受座具203の左右の第1
受片207の上面に垂木6の鍔部63を載置し、受座具
203の掛り止部209と垂木6の側面部62との間に
楔状のキー材21を打ち込む。前記したキー材21は、
前端と後端との幅が異なるテーパー状で、垂木6の窪部
64に臨む一側縁は直線状であるが、受座具203の掛
り止部209に臨む他側縁は傾斜し、傾斜側縁に歯2ジ
ョイント11が形成されている。したがって、垂木6を
固定具20の受座具203上に載置して左右の掛り止部
209と窪部64との間に前記キー材21を打ち込む
と、キー材21が楔状であるから窪部64が強固に圧着
され、垂木6が固定状となる。そして、前記キー材21
を各固定具20ごとに全て設けると、垂木6は全長が強
固に固定されることになる。垂木6を前記のようにして
各排水板14の立ち上り側部16の上部に固定したら、
各垂木6の上面に外側屋根部2を構成すればよい。
【0021】図12から図14までは本発明の内側屋根
部3の第2実施例を示すもので、内側屋根部2の母屋1
2の上面には、屋根1の傾斜方向に沿う様にして複数本
の保持材15を設置し、左右に隣り合う保持材22間に
縦葺きの排水板141を敷設して構成したものである。
前記した保持材22は母屋だけでなく、ALCパネル、
コンクリート躯体等にビス、釘、アンカー等の固着手段
により直接、若しくは間接的に固定することもできる。
前記した保持材22は、図12から図14までの内側屋
根部3の第2実施例では短尺なI型鋼であって、屋根1
の傾斜方向に沿う様にして適宜の間隔で設置してある。
しかし、保持材22は屋根1の傾斜方向に沿う長尺材で
もよい。前記した保持材22はI型鋼であるから左右の
側面に横方向に開口する溝状の嵌合部221を有し、前
記嵌合部221は前記した外側屋根部2を支持する固定
具を受け止めるものである。
【0022】前記した縦葺きの排水板141は左右に隣
り合う保持材22,22の間に位置する様に葺くもの
で、下内層材13等の上面に位置する縦長な排水部分1
411と、前記した排水面部分1411の左右の側縁か
ら上方に延在する様に設けた立ち上り部1412とを有
し、前記した立ち上り部1412は保持材22の側面の
嵌合部221に沿う様に屈曲形成され、立ち上り部14
12の上端部1413は保持材22の上方にまで延在し
ている。
【0023】前記した保持材22には受部材23を固定
し、前記した受部材23に前記した外側屋根部3を形成
するのである。前記した受部材23は金属製の長尺材又
は短尺材で、保持材22が長尺であれば短尺材の受部材
23を適宜の間隔で、保持材22が短尺であれば短尺材
の受部材23を保持材22毎に取り付けるものである。
しかし、保持材22が長尺であっても短尺であっても、
長尺材の受部材23を使用してもよい。そして、図面の
実施例では受部材23は分割された第1の受部材231
と第2の受部材232とからなり、前記第1の受部材2
31と第2の受部材232とが組み合わされて例えばボ
ルト杆233で一体的に結合して受部材23を構成す
る。前記した受部材23の下方左右には、前記した保持
材22の嵌合部221に係合する嵌入部234を屈曲状
に形成し、この嵌入部234の上側に位置する上部23
5は外方に矩形状に膨出する枠状で、前記した上部23
5の上面部236は平坦状である。
【0024】前記した各受部材23の上面部236に
は、屋根1の傾斜方向、即ち前記した保持材22の長さ
方向に沿って垂木6を適宜の間隔で設け、前記した実施
例と同様に隣り合う垂木6,6の間に上内層材7を敷設
し、垂木6や上内層材7の上面に外屋根材4と段構成材
5とにより外屋根を構成するのである。
【0025】図15は内側屋根部3の第3実施例を示す
もので、受部材23を前記した内側屋根部3の第2実施
例と同様に2分割された第1の受部材231と第2の受
部材232とで構成するが、第1の受部材231及び第
2の受部材232は枠状ではなく縦板状とし、両受部材
231,232を対向状に重合して上部235にボルト
杆233を挿通することにより固定するようにした構成
で、その他の構成は前記第5実施例と同様である。
【0026】図16に示す内側屋根部3の第4実施例
は、保持材22としてハット型鋼を使用するが、ハット
型鋼を上下逆にして上向きコ字状にし、左右の側面に浅
い嵌合部221が形成したものである。そして、受部材
23としては分割されて第1の受部材231と第2の受
部材232とからなり、下方に保持材22の上縁から嵌
合部221に沿うような嵌入部234を有し、上部23
5は縦板状である。前記した第4実施例において、その
他の構成は前記第3実施例と同様の構成である。
【0027】前記した内側屋根部3の第3実施例、第4
実施例において、説明していない符号は前記した第1実
施例、第2実施例の同一符号と同一の構成であるから、
説明を省略する。
【0028】以上本発明を図面の実施例に基づいて説明
したが、本発明は前記した実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限りど
の様にでも実施することができる。
【0029】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、内側屋根
部と段葺き状の外側屋根部とを有し、前記した外側屋根
部の屋根面は、前端を下側に折返し状にした第1の折返
し部及び後端を上側に折返した第2の折返し部を有する
外屋根材と、段部分を構成するために前記した外屋根材
の前端に位置させる段構成部材とを有し、段構成材は円
弧状であったり、若しくは外屋根材の第1の折返し部で
受け止められる受片を上端に設けるとともに、垂木や上
内層材に固定される固定片を下端に設けたことを特徴と
するので、段差の高い屋根を構成することができ、特に
大型の建築物の屋根においては極めて体裁がよい段葺き
状となる。また、屋根の段部分は外屋根材とは別に成形
した段構成材を使用するので、どのような高さにしても
襞が生じたり切込部が発生しないので意匠感に富んだ外
観となり、どのような形態の建築物にでも適用すること
ができる。しかも、施工作業が簡単なので作業期間が短
縮するし、熟練した技術も必要がなく、雨仕舞いや断熱
性においても著しい効果があり、実用的価値の高いもの
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】外屋根材と段構成材との実施例を示す分解した
斜視図である。
【図2】外屋根材と段構成材との実施例を示す分解した
縦断面図である。
【図3】段構成材の他の実施例の斜視図である。
【図4】本発明の屋根の実施例を示す概略縦断側面図で
ある。
【図5】本発明の屋根の実施例を示す概略縦断正面図で
ある。
【図6】内側屋根部を主体とした分解斜視図である。
【図7】左右の外屋根材の連結部の第1実施例の概略正
面図である。
【図8】左右の外屋根材の連結部の第2実施例の概略正
面図である。
【図9】左右の外屋根材の連結部の第3実施例の概略正
面図である。
【図10】左右の外屋根材の連結部の第4実施例の概略
正面図である。
【図11】施工された屋根の概略斜視図である。
【図12】内側屋根部の第2実施例の一部を欠截した斜
視図である。
【図13】図12の一部を拡大した斜視図である。
【図14】図12の拡大した縦断正面図である。
【図15】内側屋根部の第3実施例の縦断正面図であ
る。
【図16】内側屋根部の第4実施例の縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
1 屋根 2 外側屋根部 3 内側屋根部 4 外屋根材 5 段構成材 6 垂木 7 上内層材 8 裏当材 9 捨板 10 カバー 11 ジョイント 12 母屋 13 下内層材 14 排水板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側屋根部と段葺き状の外側屋根部とを
    有し、前記した外側屋根部の屋根面は、前端を下側に折
    返し状にした第1の折返し部及び後端を上側に折返した
    第2の折返し部を有する外屋根材と、段部分を構成する
    ために前記した外屋根材の前端に位置させる段構成部材
    とを有することを特徴とする建築物用屋根。
  2. 【請求項2】 外屋根材の前端及び段構成部材は円弧状
    であることを特徴とする請求項1に記載の建築物用屋
    根。
  3. 【請求項3】 段構成部材は、外屋根材の前端下面に臨
    んで前記第1の折返し部で受止められる受片を上端に有
    し、垂木や上内層材に固定される固定片を下端に有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の建築物用屋
    根。
  4. 【請求項4】 外屋根材の前端下面と段構成部材の受片
    との間及び/又は垂木や上内層材と段構成部材の固定片
    との間にはゴムパッキング、粘着テープ、シーリング等
    の防水処理を施してなることを特徴とする請求項3に記
    載の建築物用屋根。
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