JP3420967B2 - 半導体集積回路 - Google Patents
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Description
おける内部回路の通常動作時に使用される入力信号が入
力される入力端子を、半導体集積回路の製品出荷前の例
えば内部メモリデータを読み出したり、書込んだりする
ようなテスト(以下、内部回路テストという)時には高
電圧(通常動作時に使用する入力信号電圧よりも高い電
圧)のテスト信号を入力する端子として使用することに
より、通常動作モードから内部回路テストモードへ切り
換え可能にする。本発明は、この切り換え回路を半導体
チップ面積を増大させることなく実現し、かつ優れた保
護機能を有する保護回路を備えた半導体集積回路に関す
るものである。
する入力信号電圧よりも高い電圧を用いて内部回路のテ
ストをする半導体集積回路において、入力端子と内部回
路とを結ぶ信号線のノードと電源電圧との間にはP型M
OSトランジスタが接続され、前記ノードと接地電圧と
の間にはN型MOSトランジスタが接続された保護回路
が提案されている。また、この半導体集積回路において
は、前記ノードと内部回路との間に、入力端子に半導体
集積回路の通常動作あるいは動作モードを切り換えるた
めの高い方の電圧(10V)が入力端子に入力されたか
どうかを判定するための電圧判定回路が接続されてい
る。このような保護回路においては、P型MOSトラン
ジスタのゲート電極は基板と共に高電圧(例えば10
V)用パッドに接続され、N型MOSトランジスタのゲ
ート電極は基板電圧と共に接地電圧に接続されている。
路では、入力端子に印加される電圧が、内部回路テスト
への動作モード切り換えのための入力電圧(例えば10
V)よりさらに高い異常電圧(高電圧)である場合に
は、その高電圧はP型MOSトランジスタを介して高電
圧用パッドに放出され、一方、入力端子に印加された電
圧が接地電圧(例えば0V)より低い異常電圧(低電
圧)である場合には、その低電圧はN型MOSトランジ
スタを介して接地電圧から放出される。その結果、内部
回路に異常電圧(高電圧あるいは低電圧)が印加される
のを防止し、延いては内部回路の破壊を防止している。
ような従来の保護回路を備えた半導体集積回路において
は、例えば内部回路を異常電圧(10V以上の高電圧)
から保護するために、P型MOSトランジスタのゲート
電極と基板とが接続される高電圧(例えば10V)用パ
ッドを設ける必要がある。しかし、この高電圧用パッド
を設けると、その高電圧用パッド自身を保護するための
保護トランジスタを設ける必要が出てくる。そのため、
半導体チップの面積が増大してしまうという不都合が生
じる。一方、このような半導体チップ面積の増大を防止
しようとして、P型MOSトランジスタのゲート電極と
基板電位とを内部回路の通常動作時に使用する電源電圧
(例えば5V)に接続すると、内部回路テストモードへ
の切り換え時に高電圧(例えば10V)を入力しようと
した時に、その高電圧がP型MOSトランジスタを介し
て電源電圧側へ放出され、内部回路テストモードへの切
り換えをすることができなくなってしまうという不都合
が生じる。
半導体集積回路における素子動作の高速化に伴い、保護
機能を有するトランジスタの耐圧が低下してしまうこと
がある。そして、そのトランジスタ耐圧の低下に伴い、
特に、内部回路の通常動作時や内部回路テストモードへ
の切り換え時に使用する入力信号電圧の値(例えば0V
〜10V)との電位差が大きいN型MOSトランジスタ
(接地電圧側の保護トランジスタ)が破壊されてしまう
ことがある。その結果、内部回路テストモードへの切り
換え時に使用する入力信号電圧の値が低下してしまい、
所望の動作モードへの設定ができなくなってしまうとい
う可能性があった。
給される内部回路と、信号線によって前記内部回路に接
続された入力端子と、前記電源電圧に接続されたゲート
電極及び第1電極及び基板と、第2電極とを有する第1
のP型MOSトランジスタと、前記第1のP型MOSト
ランジスタの前記第2電極に接続された第3及電極と、
前記信号線に接続された第4電極及び基板及びゲート電
極を有する第2のP型MOSトランジスタとを備えた半
導体集積回路を提供することにより、優れた保護機能を
持たせながら半導体装置自体を小型化させるものであ
る。
を参照しながら説明する。
半導体集積回路図である。
1には、内部回路102の通常動作のために例えば5
V、内部回路テストのために例えば10Vの信号電圧が
入力される。
インバータ103を含んでおり、5Vの電源電圧Vcc
が供給される。入力端子101と内部回路102とは抵
抗104Aを有する信号線105により接続されてい
る。信号線105のノード106Bには、入力端子10
1に入力された入力信号の電圧が、内部回路102の通
常動作時に使用するための信号電圧か、内部回路テスト
時に使用するための信号電圧か等を判定する電圧判定回
路107が接続されている。この電圧判定回路107
は、P型MOSトランジスタ106、N型MOSトラン
ジスタ107、抵抗104B、インバータ108により
構成されている。P型MOSトランジスタ106のゲー
ト電極は電源電圧Vccに、基板はソース(又は信号線
105のノード106B)に、ドレインは抵抗104B
にそれぞれ接続されている。N型MOSトランジスタ1
09のゲート電極は電源電圧Vccに、基板はドレイン
(又は接地電圧Vss)に、ソースは抵抗104Bにそ
れぞれ接続されている。P型MOSトランジスタ108
のドレインには、電源電圧Vccが供給されるインバー
タ110が接続されている。このような電圧判定回路1
07において、P型MOSトランジスタ108が非導通
状態の時は、抵抗104B及びN型MOSトランジスタ
109の抵抗値と接地電圧VssとによってP型MOS
トランジスタ108のドレイン電位が決定され、その電
圧値がインバータ110を介して、内部回路102を通
常動作モードに設定する信号として内部回路102に伝
えられる。一方、P型MOSトランジスタ108が導通
状態の時は、入力信号電圧によってP型MOSトランジ
スタ108のドレイン電位が上昇していき、その電圧値
がインバータ110の出力レベルの切り替え動作を開始
するしきい値を超えると、その電圧値はインバータ11
0を介して内部回路102を内部回路テストモードに設
定する信号として内部回路102に伝えられる。このよ
うな電圧判定回路107によって、入力端子101に入
力された入力信号電圧の値が検出され、内部回路102
における通常動作モードとテスト動作モードとを切り替
えることができる。
Vccとの間には、P型MOSトランジスタ111A及
び111Bが直列に接続されている。また、ここでは、
P型MOSトランジスタ111Bの逆耐電圧は、内部回
路102の内部回路テストへの切り換え時に使用する電
圧の値(10V)になるように設定されている。P型M
OSトランジスタ111Aに関しては、そのソースがゲ
ート電極及び基板と共に電源電圧Vccに、ドレインが
P型MOSトランジスタ111Bのドレインにそれぞれ
接続されている。 P型MOSトランジスタ111Bに
関しては、そのソースがゲート電極及び基板と共に信号
線に、ドレインがP型MOSトランジスタ111Aのド
レインにそれぞれ接続されている。
Vssとの間にはN型MOSトランジスタ112Aが接
続されており、そのソースは信号線105のノード10
6Aに、ドレインはゲート電極及び基板と共に接地電圧
にそれぞれ接続されている。またここでは、このN型M
OSトランジスタ112Aの逆耐電圧は、内部回路10
2の内部回路テストへの切り換え時に使用する電圧の値
(10V)になるように設定されている。
半導体集積回路の動作について説明する。
に設定される信号電圧(例えば5V)を入力端子101
に入力する場合について説明する。
判定回路107によって検出され、内部回路102が通
常動作モードに切り替えられる。P型MOSトランジス
タ111Bの逆耐電圧は、内部回路102における通常
動作時の入力信号電圧よりも高い電圧の値(ここでは1
0V)になるように設定されており、かつP型MOSト
ランジスタ111Bと電源電圧Vccとの間には、その
ゲート電極及び基板が電源電圧Vccに接続されたP型
MOSトランジスタ111Aが設けられているので、5
Vの入力信号電圧によってP型MOSトランジスタ11
1Bが導通状態になることはない。つまり、内部回路1
02の通常動作時に用いる入力信号電圧が電源電圧Vc
cから放出されることはない。しかも、P型MOSトラ
ンジスタ111Bと電源電圧Vccとの間には、そのゲ
ート電極及び基板が電源電圧Vccに接続されたP型M
OSトランジスタ111Aが設けられていることから、
入力信号電圧のレベルが上昇することもない。
逆耐電圧も通常動作時の入力信号電圧よりも高い電圧の
値になるように設定されており、かつそのゲート電極及
び基板が接地電圧Vssに接続されているので、上述の
入力信号電圧は接地電圧Vssからも放出されることな
い。
作時に用いる入力信号電圧(0V〜5V)が、その電圧
レベルが変動することなく内部回路102のインバータ
103に入力される。
の通常動作時に使用する入力信号電圧(例えば5V)以
上の入力信号電圧(例えば10V)が入力される、すな
わち、半導体集積回路の内部回路テストを行う場合につ
いて説明する。
Bの逆耐電圧は、内部回路102における内部回路テス
ト時の入力信号電圧の値(10V)と同じになるように
設定されており、かつP型MOSトランジスタ111B
のゲート電極及び基板は信号線105のノード106A
に接続されているので、10Vの入力信号電圧によって
P型MOSトランジスタ111Bが導通状態になること
はない。つまり、内部回路テストへの切り換え時に用い
る入力信号電圧が電源電圧Vccから放出されることは
ない。
の逆耐電圧も内部回路102における内部回路テストへ
の切り換え時時の入力信号電圧の値(10V)と同じに
なるように設定されており、かつそのゲート電極及び基
板が接地電圧Vssに接続されているので、10Vの入
力信号電圧によってN型MOSトランジスタ112Aが
導通状態になることはない。つまり、内部回路テストへ
の切り換え時に用いる入力信号電圧が接地電圧Vssか
らも放出されることはない。
換え時に用いる入力信号電圧(10V)が、その電圧レ
ベルが変動することなくノード106Bへ伝達され、電
圧判定回路107のインバータ110が“0V”を出力
することにより内部回路テストモードへの切り換えられ
る。
路では、P型MOSトランジスタ111Bの逆耐電圧
が、内部回路テストへの切り換え時に必要な電圧値(1
0V)になるように設定されているので、前述した従来
技術のような高電圧用(10V)パッドを設ける必要が
なくなり、延いては、半導体チップ自体の面積の増大を
抑制することができる。
通常動作モードあるいは内部回路テストへの切り換え時
に入力されるような入力信号電圧以外の異常電圧(例え
ば、10Vよりも高い高電圧、あるいは0Vよりも低い
低電圧)を入力端子101に入力する場合について説明
する。
より高い電圧)が入力された場合は、P型MOSトラン
ジスタ111Bへの印加電圧がその逆耐電圧(本実施の
形態の場合は、10V)を超え、P型MOSトランジス
タ111Aにおいてドレイン(P型)の方がソース(N
型)よりも電位が高くなる。すなわち、P型MOSトラ
ンジスタ111A及び111Bが両方とも導通状態とな
り、入力端子101に入力された高電圧(異常電圧)は
P型MOSトランジスタ111A及び111Bを介して
電源電圧Vccから放出される。
Vよりも低い電圧)が入力された場合は、N型MOSト
ランジスタ112Aにおいてソース(N型)の方がドレ
イン(P型)よりも電位が低くなる。すなわち、N型M
OSトランジスタ112Aが導通状態となり、入力端子
101に入力された低電圧(異常電圧)はN型MOSト
ランジスタ112Aを介して接地電圧Vssから放出さ
れる。
路102が異常電圧によって破壊されるのを防止するこ
とができる。
半導体集積回路の内部回路102の通常動作時に使用す
る入力端子101を、内部回路102のテスト時に高電
圧の入力信号を入力させる場合にも使用でき、小型であ
りながら優れた保護機能を備えた半導体集積回路を提供
することができる。
半導体集積回路図である。
1には、第1の実施の形態の場合と同様に、内部回路2
02の通常動作のために例えば5V、内部回路テストの
ために例えば10Vの信号電圧が入力される。
インバータ203を含んでおり、5Vの電源電圧Vcc
が供給される。入力端子201と内部回路202とは抵
抗204Aを有する信号線205により接続されてい
る。信号線205のノード206Aには、入力端子20
1に入力された入力信号の電圧が、内部回路202の通
常動作時に使用するための信号電圧か、内部回路テスト
モードへの切り換え時に使用するための信号電圧か等を
判定する電圧判定回路207が接続されている。この電
圧判定回路207は、P型MOSトランジスタ206、
N型MOSトランジスタ207、抵抗204B、インバ
ータ208により構成されている。P型MOSトランジ
スタ206のゲート電極は電源電圧Vccに、基板はソ
ース(又は信号線205のノード206B)に、ドレイ
ンは抵抗204Bにそれぞれ接続されている。N型MO
Sトランジスタ209のゲート電極は電源電圧Vcc
に、基板はドレイン(又は接地電圧Vss)に、ソース
は抵抗204Bにそれぞれ接続されている。P型MOS
トランジスタ208のドレインには、電源電圧Vccが
供給されるインバータ210が接続されている。このよ
うな電圧判定回路207において、P型MOSトランジ
スタ208が非導通状態の時は、抵抗204B及びN型
MOSトランジスタ209の抵抗値と接地電圧Vssと
によってP型MOSトランジスタ208のドレイン電位
が決定され、その電圧値がインバータ210を介して、
内部回路202を通常動作モードに設定する信号として
内部回路202に伝えられる。一方、P型MOSトラン
ジスタ208が導通状態の時は、入力信号電圧によって
P型MOSトランジスタ208のドレイン電位が上昇し
ていき、その電圧値がインバータ210の出力レベルの
切り替え動作を開始するしきい値を超えると、その電圧
値はインバータ210を介して内部回路202を内部回
路テストモードに設定する信号として内部回路202に
伝えられる。このような電圧判定回路207によって、
入力端子201に入力された入力信号電圧の値が検出さ
れ、内部回路202における通常動作モードとテスト動
作モードとを切り替えることができる。
Vccとの間には、N型MOSトランジスタ212Aが
接続されている。N型MOSトランジスタ212Aのゲ
ート電極及び基板は共に接地電圧Vssに接続されてい
る。信号線205と接地電圧Vssとの間には、抵抗2
04C及びN型MOSトランジスタ212Bが直列に接
続されている。N型MOSトランジスタ212Bのゲー
ト電極及び基板も共に接地電圧Vssに接続されてい
る。またここでは、N型MOSトランジスタ212A及
び212Bの逆耐電圧は共に10Vになるように設定さ
れている。
半導体集積回路の動作について説明する。
に設定される信号電圧(例えば5V)を入力端子201
に入力する場合について説明する。
判定回路207によって検出され、内部回路202が通
常動作モードに切り替えられる。 N型MOSトランジ
スタ212A及び212Bの逆耐電圧は、内部回路20
2における通常動作時の入力信号電圧よりも高い電圧の
値(ここでは10V)に設定されており、かつN型MO
Sトランジスタ212A及び212Bの基板は接地電圧
Vssに接続されているので、5Vの入力信号電圧によ
ってN型MOSトランジスタ212A及び212Bが導
通状態になることはない。つまり、内部回路202の通
常動作時に用いる入力信号電圧が接地電圧Vssから放
出されることはなく、内部回路202のインバータ20
3に入力される。また、入力端子201における入力電
圧レベルの上昇あるいは下降を防止することもできる。
の通常動作時に使用する入力信号電圧(例えば5V)以
上の入力信号電圧(例えば10V)が入力される、すな
わち、半導体集積回路の内部回路テストを行う場合につ
いて説明する。
2A及び212Bの逆耐電圧は、内部回路202におけ
る耐圧テスト時の入力信号電圧の値(10V)と同じに
なるように設定されており、かつN型MOSトランジス
タ212A及び212Bのゲート電極と基板は接地電圧
Vssに接続されているので、10Vの入力信号電圧に
よってN型MOSトランジスタ212A及び212Bが
導通状態になることはない。つまり、内部回路テストに
用いる入力信号電圧は接地電圧Vssから放出されるこ
となくノード206Bへ伝達され、電圧判定回路207
のインバータ210が“0V”を出力することにより内
部回路テストモードへ切り換えられる。
Aと接地電圧Vssとの間の電位差は10Vとなるが、
この電圧は抵抗204CとN型MOSトランジスタ21
2Bとによって分圧される。その結果、N型MOSトラ
ンジスタ212Bのソース及びドレイン間の電圧は従来
よりも低く抑えることができ、N型MOSトランジスタ
212Bが破壊されるのを防止することができる。
路では、N型MOSトランジスタ212Aの逆耐電圧
が、内部回路202のテストに必要な電圧値(例えば1
0V)になるように設定されているので、前述した従来
技術のような高電圧用(10V)パッドを設ける必要が
なくなり、延いては半導体チップ自体の面積の増大を抑
制することができる。
通常動作モードあるいは内部回路テストモードに設定さ
れるような入力信号電圧以外の異常電圧(例えば、10
Vよりも高い高電圧、あるいは0Vよりも低い低電圧)
を入力端子201に入力する場合について説明する。
より高い電圧)が入力された場合は、N型MOSトラン
ジスタ212A及び212Bへの印加電圧(N型MOS
トランジスタ212A及び212Bを介した場合におけ
る信号線205のノード206Aと接地電圧Vssとの
間のそれぞれの電位差)が、N型MOSトランジスタ2
12A及び212Bのそれぞれの逆耐電圧(本実施の形
態の場合は、10V)を超える。従って、入力端子20
1に入力された高電圧(異常電圧)はN型MOSトラン
ジスタ212A及び212Bのそれぞれを介して接地電
圧Vssから放出される。
Vよりも低い電圧)が入力された場合は、信号線205
のノード206Aの電位が接地電圧Vssよりも低くな
るので、入力端子201に入力された低電圧(異常電
圧)はN型MOSトランジスタ212A及び212Bの
それぞれを介して接地電圧Vssから放出される。
半導体集積回路の内部回路202の通常動作時に使用す
る入力端子201を、内部回路202のテスト時に高電
圧の入力信号を入力させる場合にも使用でき、さらに信
号線205のノード206Aと電源電圧Vccとの間に
設ける保護トランジスタをN型MOSトランジスタ21
2Aにし、信号線205のノード206Aと接地電圧V
ssとの間に抵抗204C及びN型MOSトランジスタ
212Bを直列に接続したので、第1の実施の形態の場
合よりもさらに小型でありながら優れた保護機能を備え
た半導体集積回路を提供することができる。
半導体集積回路図である。
1には、第1及び第2の実施の形態の場合と同様に、内
部回路302の通常動作のために例えば5V、内部回路
テストのために10Vの信号電圧が入力される。
インバータ303を含んでおり、5Vの電源電圧Vcc
が供給される。入力端子301と内部回路302とは抵
抗304Aを有する信号線305により接続されてい
る。信号線305のノード306Bには、入力端子30
1に入力された入力信号の電圧が、内部回路302の通
常動作時に使用するための信号電圧か、内部回路テスト
時に使用するための信号電圧か等を判定する電圧判定回
路307が接続されている。この電圧判定回路307
は、P型MOSトランジスタ308、N型MOSトラン
ジスタ309、抵抗304B、インバータ310により
構成されている。P型MOSトランジスタ308のゲー
ト電極は電源電圧Vccに、基板はソース(又は信号線
305のノード306B)に、ドレインは抵抗304B
にそれぞれ接続されている。N型MOSトランジスタ3
09のゲート電極は電源電圧Vccに、基板はドレイン
(又は接地電圧Vss)に、ソースは抵抗304Bにそ
れぞれ接続されている。P型MOSトランジスタ308
のドレインには、電源電圧Vccが供給されるインバー
タ310が接続されている。このような電圧判定回路3
07において、P型MOSトランジスタ308が非導通
状態の時は、抵抗304B及びN型MOSトランジスタ
309の抵抗値と接地電圧VssとによってP型MOS
トランジスタ308のドレイン電位が決定され、その電
圧値がインバータ310を介して、内部回路302を通
常動作モードに設定する信号として内部回路302に伝
えられる。一方、P型MOSトランジスタ308が導通
状態の時は、入力信号電圧によってP型MOSトランジ
スタ308のドレイン電位が上昇していき、その電圧値
がインバータ310の出力レベルの切り替え動作を開始
するしきい値を超えると、その電圧値はインバータ31
0を介して内部回路302を内部回路テストモードに設
定する信号として内部回路302に伝えられる。このよ
うな電圧判定回路307によって、入力端子301に入
力された入力信号電圧の値が検出され、内部回路302
における通常動作モードとテスト動作モードとを切り替
えることができる。
Vccとの間には、N型MOSトランジスタ312Aが
接続されている。 N型MOSトランジスタ312Aの
ゲート及び基板は共に接地電圧Vssに接続されてい
る。
は、N型MOSトランジスタ312B及び312Cが直
列に接続されている。N型MOSトランジスタ312C
のゲート電極及び基板は共に接地電圧Vssに接続され
ており、N型MOSトランジスタ312Bのゲート電極
は接地電圧Vssに、基板はN型MOSトランジスタ3
12Cのソースに接続されている。またここでは、N型
MOSトランジスタ312A、312B、312Cの逆
耐電圧は、全て10Vになるように設定されている。
半導体集積回路の動作について説明する。
に設定される信号電圧(例えば5V)を入力端子301
に入力する場合について説明する。
判定回路307によって検出され、内部回路302が通
常動作モードに切り替えられる。N型MOSトランジス
タ312Aの逆耐電圧は、内部回路302における通常
動作時の入力信号電圧よりも高い電圧の値(ここでは1
0V)になるように設定されており、かつN型MOSト
ランジスタ312Aの基板は接地電圧Vssに接続され
ているので、5Vの入力信号電圧によってN型MOSト
ランジスタ312Aが導通状態になることはない。つま
り、内部回路302の通常動作時に用いる入力信号電圧
が接地電圧Vssから放出されることはない。
基板はN型MOSトランジスタ312Cのソースに接続
されており、かつN型MOSトランジスタ312Bの逆
耐電圧が10Vになるように設定されているので、5V
の入力信号電圧によってN型MOSトランジスタ312
Bが導通状態になることはない。つまり、内部回路10
2の通常動作時に用いる入力信号電圧は接地電圧Vss
から放出されることなく、内部回路302のインバータ
303に入力される。また、入力端子301における入
力電圧レベルの上昇あるいは下降を防止することもでき
る。
の通常動作時に使用する入力信号電圧(例えば5V)以
上の入力信号電圧(例えば10V)が入力される、すな
わち、半導体集積回路の内部回路テストを行う場合につ
いて説明する。
2Aの逆耐電圧は、内部回路302における耐圧テスト
時の入力信号電圧の値(10V)と同じになるように設
定されており、かつN型MOSトランジスタ312Aの
ゲート電極と基板は接地電圧Vssに接続されているの
で、10Vの入力信号電圧によってN型MOSトランジ
スタ312Aが導通状態になることはない。つまり、内
部回路テストに用いる入力信号電圧は接地電圧Vssか
ら放出されることなく、ノード306Bへ伝達され、電
圧判定回路307のインバータ310が“0V”を出力
することにより内部回路テストモードへ切り換えられ
る。
逆耐電圧も、内部回路302における耐圧テスト時の入
力信号電圧の値(10V)と同じになるように設定され
ており、かつN型MOSトランジスタ312Bのゲート
電極は接地電圧Vssに、N型MOSトランジスタ31
2Bの基板はN型MOSトランジスタ312Cのソース
にそれぞれ接続されているので、10Vの入力信号電圧
によってN型MOSトランジスタ312Bが導通状態に
なることはない。つまり、内部回路テストに用いる入力
信号電圧は接地電圧Vssから放出されることなく、ノ
ード306Bへ伝達され、電圧判定回路307のインバ
ータ310が“0V”を出力することにより内部回路テ
ストモードへ切り換えられる。
Aと接地電圧Vssとの間の電位差は10Vとなるが、
この電圧はN型MOSトランジスタ312C及び312
Bとによって分圧される。その結果、一つのN型MOS
トランジスタのソース及びドレインの間に印加される電
圧を従来よりも低く抑えることができ、保護トランジス
タであるN型MOSトランジスタ312B及び312C
が破壊されるのを防止することができる。
路では、N型MOSトランジスタ312Aの逆耐電圧
が、内部回路302のテストに必要な電圧値(例えば1
0V)になるように設定されているので、前述した従来
技術のような高電圧用(10V)パッドを設ける必要が
なくなり、延いては半導体チップ自体の面積の増大を抑
制することができる。
通常動作モードあるいは内部回路テストモードに設定さ
れるような入力信号電圧以外の異常電圧(例えば、10
Vよりも高い高電圧、あるいは0Vよりも低い低電圧)
を入力端子301に入力する場合について説明する。
より高い電圧)が入力された場合は、 N型MOSトラ
ンジスタ312Aへの印加電圧(N型MOSトランジス
タ312Aを介した場合における信号線305のノード
306Aと接地電圧Vssとの間の電位差)が、 N型
MOSトランジスタ312Aのそれぞれの逆耐電圧(本
実施の形態の場合は、10V)を超える。従って、入力
端子301に入力された高電圧(異常電圧)はN型MO
Sトランジスタ312Aを介して接地電圧Vssから放
出される。
Vよりも低い電圧)が入力された場合は、信号線305
のノード306Aの電位が接地電圧Vssよりも低くな
るので、入力端子301に入力された低電圧(異常電
圧)はN型MOSトランジスタ312B及び312Cと
N型MOSトランジスタ312Aを介して接地電圧Vs
sから放出される。
半導体集積回路の内部回路302の通常動作時に使用す
る入力端子301を、内部回路302のテスト時に高電
圧の入力信号を入力させる場合にも使用でき、さらに信
号線305のノード306Aと電源電圧Vccとの間に
設ける保護トランジスタをN型MOSトランジスタ31
2Aにし、信号線305のノード306Aと接地電圧V
ssとの間にN型MOSトランジスタ312B及び31
2Cを直列に接続したので、第1の実施の形態の場合よ
りもさらに小型でありながら優れた保護機能を備えた半
導体集積回路を提供することができる。また、N型MO
Sトランジスタ312B及び312Cに関する分圧比
は、N型MOSトランジスタ312B及び312Cとし
て同じトランジスタを用いることで容易に設定できる。
体集積回路において、電源電圧と入力端子との間に二つ
のP型MOSトランジスタを直列に接続させ、かつ、電
源電圧の近くに位置している方のP型MOSトランジス
タに関してはゲート電極及び基板を電源電圧に接続さ
せ、もう一つのP型MOSトランジスタに関してはゲー
ト電極及び基板を電源電圧に接続させたことにより、電
源電圧より高い電圧端子を設置することなく、内部回路
の通常動作時の信号電圧入力に使用する入力端子を、内
部回路テスト時の信号電圧入力にも使用することができ
る。その結果、半導体チップの面積が増大するのを抑制
しながらも優れた保護機能を有する半導体集積回路を提
供することができる。
れば、入力端子と接地電圧との間に抵抗及びN型MOS
トランジスタを直列に接続させたので、抵抗の存在によ
りN型MOSトランジスタにかかる電圧を従来よりも低
く抑えることができ、N型MOSトランジスタの破壊を
防止することができる。その結果優れた保護機能を有す
る半導体集積回路を提供することができる。また、ここ
で、抵抗の代わりに同一のN型MOSトランジスタを用
いるだけで、両N型MOSトランジスタの分圧比を等し
くすることができる。つまり、容易な設計で分圧比を等
しくすることができる。
路図である。
路図である。
路図である。
ンジスタ
Claims (4)
- 【請求項1】 電源電圧が供給される内部回路と、 信号線によって前記内部回路に接続された入力端子と、 第1及び第2電極を有する第1のP型MOSトランジス
タと、 第3及び第4電極を有する第2のP型MOSトランジス
タとを備えており、 前記第1のP型MOSトランジスタのゲート電極、前記
第1電極及び基板は前記電源電圧が供給されており、 前記第2のP型MOSトランジスタの第3電極は前記第
1のP型MOSトランジスタの前記第2電極に接続され
ており、 前記第2のP型MOSトランジスタのゲート電極、前記
第4電極及び基板は前記信号線に接続されていることを
特徴とする半導体集積回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路におい
て、 前記第2のP型MOSトランジスタの逆耐電圧は、前記
電源電圧よりも高い電圧であることを特徴とする半導体
集積回路。 - 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路は、 第5及び第6電極を有するN型MOSトランジスタを備
えており、 前記N型MOSトランジスタの第5電極は前記信号線に
接続されており、前記N型MOSトランジスタのゲート
電極、前記第6電極及び基板は接地電圧が供給されてい
ることを特徴とする半導体集積回路。 - 【請求項4】 電源電圧が供給される内部回路と、 信号線によって前記内部回路に接続された入力端子と、 前記電源電圧が供給された第1電極と、前記信号線に接
続された第2電極と、接地電圧が供給されたゲート電極
及び基板とを有する第1のN型MOSトランジスタと、 前記信号線に接続された第3電極と、第4電極と、前記
接地電圧が供給されたゲート電極と、前記第4電極に接
続された基板とを有する第2のN型MOSトランジスタ
と、 前記第4電極に接続された第5電極と、前記接地電圧が
供給された第6電極及びゲート電極及び基板とを有する
第3のN型MOSトランジスタとを備えていることを特
徴とする半導体集積回路。
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