JP3420200B2 - 適合性ブースト・スイッチング・プリレギュレータ並びにゲイン可変式電流制御のためのコントローラ及び方法 - Google Patents

適合性ブースト・スイッチング・プリレギュレータ並びにゲイン可変式電流制御のためのコントローラ及び方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブースト・スイッチン
グ・パワー・コンバージョン並びに入力電流制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】交流電灯線を電源として動作する種々の
電子機器(例えば、パーソナル・コンピュータ、ワーク
ステーション、ファクシミリ・マシン、各種コントロー
ラ等)が、オフィス、工場、ないしは家庭において広く
使用されるようになってきたため、電子機器の設計者や
末端ユーザ、或いは電力会社が、電子機器と交流電灯線
との間のインターフェースに対して、高い関心を寄せる
ようになってきている。従来、電灯線を電源とする電子
機器には、多くの場合、簡単な構成の容量形の入力用整
流回路が組み込まれていた。この入力用整流回路は、交
流電灯線の電圧を処理して、それをひとまず直流電源に
変えるものである。そして更にこの直流電源から、その
電子機器のシステム負荷が、必要な電力を取り出してい
た(多くの場合、このシステム負荷は、直流−直流コン
バータ等の、後置調節器(ポストレギュレータ)であ
り、この後置調節器によって、比較的高圧の整流回路出
力を処理して、その出力電圧を、電子機器の回路に電力
として供給するのに適した、より低い電圧へ変換してい
た)。しかしながら、この種の容量形の入力用整流回路
を使用することには、幾つかの短所が付随している。即
ち、容量形の入力用整流回路には、交流電灯線の半周期
ごとに一回ずつ存在しているピーク時付近の比較的短い
期間に、比較的大きなピーク電流が流れ込む。こうして
流れ込む電流の波形には高調波成分が含まれており、こ
の高調波成分のために、仮にその電流波形が、電灯線の
実質的に正弦波状の電圧波形に沿ったものであったなら
ば得られたはずのRMS電流値と比較して、そのRMS
電流値は非常に大きな値となっている。典型的な例とし
ては、容量形の入力用整流回路では、その力率の値(力
率の値は例えば、交流電灯線のRMS電圧値とRMS電
流値との積に対する、その整流回路から機器へ供給され
ている平均電力の比として求めることができる)が、
0.5〜0.65の範囲内の値となっている。電子機器
の設計者にとっては、この力率の値は、1つの標準的な
電灯線コンセントから電力を供給することのできる電子
回路の実装量に、直接関係してくる数字である。例え
ば、供給電力の定格が1200ワットの標準的なコンセ
ントに、力率が「1」の電子機器を接続した場合には、
その電子機器は、そのコンセントの定格電力を100%
利用することができる。ところが、もし、その電子機器
の力率が「0.5」であったならば、実際に利用できる
電力は600ワットだけとなり、残りの電力は、電灯線
との間を接続するインターフェースにおいて、循環高調
波電流の形で失われてしまうことになる。
【0003】電灯線との間のインターフェースにおい
て、力率を略々「1」にするための従来の方法の1つ
に、電灯線の電圧を整流する整流回路とシステム負荷と
の間に、ブースト・スイッチング・パワー・コンバータ
を挿入するという方法がある(ブースト・スイッチング
・パワー・コンバータは、入力電源の電圧レベルよりも
高い電圧レベルで、負荷へ電力を供給するようにしたス
イッチング・パワー・コンバータである)。そして、力
率を「1」にするためのコントローラである、ユニティ
・パワ−・ファクタ・コントローラによって、そのブー
スト・スイッチング・パワー・コンバータの出力電圧
を、交流電灯線の正弦波電圧の予想される最大のピーク
値より高い略々一定のレベルに維持すると同時に、その
交流電灯線から流れ込む電流の電流波形を、その交流電
灯線の電圧波形に沿った形にしている。ユニティ・パワ
ー・ファクタ・プリレギュレータ方式(unity power fa
ctor preregulators)は、電力の大きさがそれと同一
の、一般的な容量形の入力用整流回路を用いた方式と比
較すると、使用する蓄電用キャパシタの大きさを著しく
縮小することができ、また、交流電灯線から流れ込む電
流のピーク電流値及びRMS電流値を大幅に低減するこ
とができ、更には、標準的な交流電源用コンセントの電
力定格を、略々100%利用することができる方式とな
っている。この種の交流−直流コンバータの具体的な例
は、米国特許第4677366号(Wilkerson )や、米
国特許第4940929号(Williams)に記載されてい
る。
【0004】更に、従来のユニティ・パワー・ファクタ
・プリレギュレータ方式では、コンバータへ入力する入
力電流の大きさを検出する電流検出素子には、一定の固
定した伝達特性を有する素子(例えば抵抗器や変流器
等)を使用していた。そして、この電流検出素子から得
られた電流検出信号を利用して、制御回路が、入力電流
の電流波形を、電灯線の電圧波形に沿わせるようにして
いた。そのため、コンバータの負荷が軽減されると、コ
ンバータの入力電流が減少すると同時に、その電流検出
素子から送出される電流検出信号の大きさも小さくなっ
ていた。その結果として、負荷が軽減された時には、二
次的な影響要因(例えば、増幅器のオフセット電圧や、
システムのスイッチング・ノイズ等)が、電流検出信号
の大きさに対して相対的に重要度を増し、そのために力
率の制御性能が劣化するという問題があった。
【0005】
【発明の概要】本発明は、交流−直流ブースト・プリレ
ギュレータないし直流−直流ブースト・プリレギュレー
タの性能、並びに、それらブースト・プリレギュレータ
を組み込んだ機器の性能を、様々な面から向上させるも
のである。それら様々な面のうちの1つの局面において
は、ある電圧範囲内の異なった負荷電圧に亙って動作可
能な負荷に対して、適合性ブースト・スイッチング・プ
リレギュレータを用いる場合に、その負荷電圧を、入力
電源の電圧の関数として適合性を持って制御することに
より、そのプリレギュレータにおける変換効率(コンバ
ージョン効率)、並びにそのプリレギュレータと負荷と
の双方の信頼性を、改善ないし最適化することができる
ようにしている。また、別の局面においては、交流−直
流スイッチング・プリレギュレータの負荷が(従って入
力電流が)、広範なダイナミック・レンジに亙って変動
した際にも、ゲイン可変式の電流コントローラによっ
て、そのプリレギュレータの入力電流の波形及び大きさ
を正確に制御することができるようにしており、しかも
この入力電流の制御を、負荷の大きさによって実質的に
影響されない大きさを持つ信号どうしを比較することに
よって行なうようにしている。この方式とすることによ
って、これとは異なった種類のプリレギュレータにおい
ては、負荷が軽減した際にその力率の制御性能を劣化さ
せている、二次的な諸々の影響要因の、その影響力を低
減しているのである。
【0006】従って、概括的に述べるならば、本発明
の、その1つの局面における特徴は、ユニポーラ入力電
圧を供給する電源からの電力を変換してユニポーラ出力
電圧として負荷へ供給するようにしたブースト・スイッ
チング・プリレギュレータの制御を、次のようにして行
なうことにある。即ち、前記ユニポーラ入力電圧の大き
さに応じて、ある範囲の中で、前記ユニポーラ出力電圧
の大きさを変化させ、しかもその際に、(a)前記ユニポ
ーラ出力電圧が前記ユニポーラ入力電圧の大きさより小
さくならないようにし、且つ、(b)前記範囲の幅が該範
囲の最大値の少なくとも10%の大きさであるようにし
て、その制御を行なうのである。
【0007】様々な好適実施例には、以下の諸々の特徴
が含まれている。先ず、それら好適実施例のうちのある
実施例においては、前記ユニポーラ入力電圧は、その電
圧値がVinの実質的に直流の電圧であり、前記ユニポー
ラ出力電圧は、その電圧値がVo の実質的に直流の電圧
である。また別のある実施例においては、前記ユニポー
ラ入力電圧は、交流電源から取り出された、ピーク値が
Vp の、時間的変化をするユニポーラ電圧であり、前記
ユニポーラ出力電圧の電圧値Vo は、それを、前記範囲
の中で、その電圧値Vo が前記ピーク値Vp より小さく
ならないようにして変化させている。前記範囲は、所定
の広がりを持った前記負荷の動作可能電圧範囲の内部に
包含される範囲としている。そして、前記ユニポーラ入
力電圧が上昇したならば前記ユニポーラ出力電圧を上昇
させ、前記ユニポーラ入力電圧が低下したならば前記ユ
ニポーラ出力電圧を低下させるようにしている。
【0008】ある実施例では、前記ユニポーラ出力電圧
を2つの電圧値の間で、即ち第1負荷電圧値Vo1と第2
負荷電圧値Vo2との間で、変化させるようにしており、
前記第1負荷電圧値Vo1は、前記第2負荷電圧値Vo2よ
りも小さい値である。前記ユニポーラ出力電圧の設定
は、(a) 前記ユニポーラ入力電圧が、前記第1負荷電圧
値Vo1よりも小さい第2入力電圧値Vi2を超えている場
合は、このユニポーラ出力電圧を、前記第2負荷電圧値
Vo2に等しく設定し、また、(b) 前記ユニポーラ入力電
圧が、前記第2入力電圧値Vi2と前記第1負荷電圧値V
o1とのいずれよりも小さい第1入力電圧値Vi1を、更に
下回っている場合は、このユニポーラ出力電圧を、前記
第1負荷電圧値Vo1に等しく設定するようにしている。
更に,こうして設定したユニポーラ出力電圧は、(a) 前
記ユニポーラ入力電圧が前記第1入力電圧値Vi1を超え
て上昇したが前記第2入力電圧値Vi2を超えてはいない
場合は、そのユニポーラ出力電圧を、前記第1負荷電圧
値Vo1に維持すると共に、(b)前記ユニポーラ入力電圧
が前記第2入力電圧値Vi2以下にまで低下したが前記第
1入力電圧値Vi1を下回ってはいない場合は、そのユニ
ポーラ出力電圧を前記第2負荷電圧値Vo2に維持するよ
うにしている。また、1つの具体例においては、前記第
1入力電圧値Vi1を略々200ボルトに、前記第2入力
電圧値Vi2を略々230ボルトに、前記第1負荷電圧値
Vo1を略々250ボルトに、そして前記第2負荷電圧値
Vo2を略々385ボルトにしている。
【0009】またある実施例では、前記ユニポーラ出力
電圧の電圧値Vo を以下の所定の諸条件に従って設定す
るようにしている。即ち、それら所定の諸条件とは、
(a) 前記ユニポーラ入力電圧の電圧値Vinが、電圧値V
in1 より小さい場合は、Vo =Vo1とし、(b) 前記ユニ
ポーラ入力電圧の電圧値Vinが、電圧値Vin2 より大き
いが、電圧値Vo2より大きくない場合は、Vo =Vo2と
し、(c) 前記ユニポーラ入力電圧の電圧値Vinが、電圧
値Vin1 と電圧値Vin2 との間にある場合は、電圧値V
o を、電圧値Vo1と電圧値Vo2との間で線形的に変化さ
せるようにし、ここで、電圧値Vo2は電圧値Vo1と電圧
値Vin2 とのいずれよりも大きく、電圧値Vo1は電圧値
Vin1 よりも大きく、電圧値Vin2 は電圧値Vin1 より
も大きい、という条件である。また1つの具体例におい
ては、前記電圧値Vo1を略々300ボルトに、前記電圧
値Vo2を略々390ボルトに、前記電圧値Vin1 を略々
270ボルトに、そして前記電圧値Vin2 を略々380
ボルトにしている。
【0010】前記コントローラは、適合性基準発生源を
含んでいるものとすることができ、この適合性基準発生
源は、前記ユニポーラ入力電圧の大きさ(またはピーク
値)を表わす入力信号を受け取り、また、この適合性基
準発生源は、前記コントローラが前記ユニポーラ出力電
圧を(またはその平均電圧値を)その値に維持すべき電
圧値を表わす基準信号Vraを送出し、また、この適合性
基準発生源は、予め定められている前記範囲に亙って前
記ユニポーラ出力電圧の電圧値を(またはその平均電圧
値を)調節するための手段として、前記基準信号Vraの
大きさを変化させるものとすることができる。
【0011】更に本発明は、また別の局面においては、
コントローラそれ自体を特徴とするものである。概括的
に述べるならば、本発明の、その別の局面における特徴
は、スイッチング・パワー・コンバータから供給を受け
ている負荷の大きさが広範に変動したときにも、そのス
イッチング・パワー・コンバータへ流れ込む入力電流を
制御することが可能なように、その入力電流を、第1信
号の大きさに応じて、次のように制御することにある。
即ち、第2信号と第3信号との比較に基づいて入力電流
制御信号を生成するようにしており、前記第2信号は、
前記入力電流の変動ないし前記第1信号の変動に影響さ
れない信号であり、一方、前記第3信号は、前記入力電
流の変動ないし前記第1信号の変動に影響される信号で
ある。そして、前記入力電流制御信号は、前記第3信号
の値を前記第2信号の値へ近付けるようにすることによ
って、前記第3信号の大きさが、前記第2信号の大きさ
に略々等しく維持されるようにする制御信号である。
【0012】更に、本発明の様々な好適実施例には、以
下の諸々の特徴が含まれている。先ず、前記第2信号
は、前記入力電流の目標波形である時間的変化をする波
形に対応した基準信号であり、また、前記第3信号は、
前記入力電流の実測瞬時値と、前記第1信号とに基づい
て決まる信号である。更に、前記第3信号は、前記第1
信号に対して単調変化する伝達ゲインと、前記入力電流
の実測瞬時値に比例した大きさを持つ電流検出信号との
積である。前記第1信号は、前記入力電流の目標とする
大きさを指定する信号であり、前記入力電流制御信号
は、前記入力電流を制御するための手段として、前記ス
イッチング・パワー・コンバータに含まれている1つま
たは複数のスイッチの開状態の相対的時間長さ及び閉状
態の相対的時間長さを制御するものである。前記コント
ローラは、(a) 前記第1信号と前記電流検出信号とを受
け取り、該電流検出信号と該第1信号の関数として単調
変化する伝達ゲインとの積である前記第3信号を送出す
る可変ゲイン素子と、(b) 前記第3信号と前記第2信号
とを比較する電流誤差増幅器であって、その出力を、前
記第3信号を前記第2信号に略々等しく維持するための
前記入力電流制御信号として送出することによって前記
入力電流を制御する、電流誤差増幅器とを含んでおり、
それによって、前記第1信号の大きさが変化し、従って
前記入力電流の大きさが変化した際にも、前記第3信号
の大きさと前記第2信号の大きさとが互いに略々等しく
維持されるように、即ち該第3信号の大きさが略々該第
2信号の大きさに等しく維持されるようにしてある。
尚、前記可変ゲイン素子は乗算器、或いは分圧回路とす
ることができる。
【0013】また、前記可変ゲイン素子は、前記第1信
号を受け取る入力ポートと、2つの出力端子を備えた出
力ポートとを有する、電気的制御が可能な抵抗によって
構成することもできる。前記2つの出力端子の間の抵抗
Rは、前記第1信号の大きさの関数として単調変化する
ものにしておく。前記電流検出信号は、前記2つの出力
端子の間を流れる電流であり、前記第3信号は、それら
2つの出力端子の間の電圧である。前記電気的制御可能
抵抗は、例えば、電界効果トランジスタとすることがで
き、その場合、前記電気的制御可能抵抗の前記2つの出
力端子は、この電界効果トランジスタのドレイン端子と
ソース端子とであり、また、前記入力ポートは、この電
界効果トランジスタのゲート端子である。ある実施例で
は、前記入力電流の全てが前記2つの出力端子の間を流
れるようにしてある。また、別のある実施例では、前記
入力電流の一部分が前記2つの出力端子の間を流れるよ
うにしてある。また、ある実施例においては、前記電流
検出信号が、1つまたは複数の変流器から前記電気的制
御可能抵抗素子へ供給されるようにしてある。
【0014】我々が良く見かける負荷の多くは、ある電
圧範囲の中であれば、異なった負荷電圧に亙って動作可
能である。本発明は、この事実を、プリレギュレータに
利用できるようにしたものである。プリレギュレータの
効率という観点、並びにシステム全体の効率及び信頼性
という観点からは、その種の負荷に対してプリレギュレ
ータが供給する電圧は、変化するようにしておくのが有
利である。
【0015】本発明に係るプリレギュレータは、入力電
源の電圧が低下したならば、その出力電圧も自動的に低
下するようにしてあるため、プリレギュレータの変換効
率の悪化を、最小限にとどめることができる。これが可
能であるのは、ブースト・スイッチング・パワー・コン
バータには、分流電流経路が、その必須の要素として含
まれていることによるものである。即ち、この分流電流
経路を流れる電流の平均値は、コンバータの入力電流の
平均値とコンバータの出力電流の平均値との間の差に等
しい。理論的には、分流電流経路を流れる電流は、1つ
または複数のスイッチング素子の制御の下に損失を発生
することなく流れることになっている。しかしながら、
当然のことであるが、実際には、この分流電流経路を流
れる電流に損失が伴わないことはあり得ず、しかもその
損失の大きさは分流電流が増えるにつれて増大する。本
発明に係るプリレギュレータは、入力電圧が低下したな
らば出力電圧を低下させるため、入力電圧が低下したと
きに分流電流の平均値を低下させることができ、それに
よって、分流電流経路において発生する損失を減少させ
て、プリレギュレータの変換効率を向上させることがで
きるのである。
【0016】このようにプリレギュレータの出力電圧を
変化させることによって、更にシステム全体の効率及び
信頼性も向上させることができる。即ち、プリレギュレ
ータの出力電圧を低下させれば、プリレギュレータの中
に使用されている部品や負荷の中に使用されている部品
に加わっている、電圧によるストレスが軽減されるた
め、動作電圧の余裕が増大する。また、ある種の後置調
節用の負荷(例えば直流−直流コンバータや、スイッチ
ング増幅器等)は、負荷電圧を低下させことによって、
その変換効率を向上させることができる。その他の利点
並びに特徴については、以下の好適実施例の説明を参照
することにより、明瞭に理解することができよう。
【0017】
【実施例】交流電源で動作させる電子機器の多くは、先
ず最初に交流の入力電源を、その電子機器の回路が使用
することのできる直流電圧へと変換する必要がある。こ
の交流−直流変換のプロセスに関して、その能率の良否
を表わす重要な数字は、総合力率である。総合力率は、
交流電源から交流−直流コンバータへ流れ込んでいるR
MS電流が、負荷へ直流電力を供給する上で、どの程度
まで有効に利用されているかを示す指標となるものであ
る。従って、総合力率は次の式1で表わされる。
【数1】 この式1において、Pdcは交流−直流コンバータから供
給されている平均直流電力、Vrms は交流電源のRMS
電圧、そしてIrms はその交流電源から交流−直流コン
バータへ流れ込んでいるRMS電流である。その基本構
成が整流器とその後に接続した充電用キャパシタとから
成る簡単な構成の従来の交流−直流コンバータでは、総
合力率は比較的小さな値となっているが(例えば0.
5)、その原因は、交流電源からその種の交流−直流コ
ンバータへ流れ込む電流は、その交流電源の電圧波形に
対して甚だしく歪んでいることにある。これによって力
率が悪化するわけは、入力電流の高調波成分は、流れ込
むRMS電流を増加させるだけで、送出される直流電力
を増加させはしないからである。
【0018】図1は、力率を能動的に制御するための、
従来の方法を図示したものである。この方法では、交流
電源30を、全波整流器600を介して整流し、その全
波整流した電圧Vs をブースト・スイッチング・パワー
・コンバータ(boost switching power converter )1
00へ供給している。また、それと共に、このブースト
・コンバータ100を、制御信号Vc で制御しており、
この制御信号Vc は、力率コントローラ350から、こ
のブースト・コンバータの制御入力190へ供給されて
いる。この制御により、ブースト・コンバータ100の
直流出力電圧Vout を、入力電源30のピーク値Vp よ
り大きい略々一定の値Vo (この値Vo は、コントロー
ラ350の中に組み込まれている基準電圧源90の固定
基準電圧Vref によって指定される)に維持すると共
に、このブースト・コンバータ100へ流れ込む入力電
流Iinの波形を、所定の周期波形である基準波形Vw に
沿わせるようにしており、この基準波形Vw は交流電源
の各々の半周期に同期した波形である。この種の従来の
コントローラ350の具体例は、米国特許第46773
66号(Wilkerson )並びに米国特許第4940929
号(Williams)に記載されている。多くの場合、基準波
形Vw は、整流した電源電圧Vs から得るようにしてお
り(図1参照)、そうして得た交流電源の正弦波状の変
化に、入力電流の波形を沿わせるようにしている(この
方法は、例えば上述の2件の米国特許に記載されている
方法である)。また、別の方法として、基準波形を、非
正弦波状の波形とすることも提案されており、その場
合、例えば矩形状の電流波形としている。具体的にどの
ような波形を選択するかにかかわらず、入力電流の波形
の制御を行ないさえすれば、その波形の高調波成分が予
測可能になり、ひいては、そのプリレギュレータ15の
力率が予測可能になる。
【0019】図1に示したブースト・スイッチング・コ
ンバータ100は、例えば、入力電圧値よりも大きな出
力電圧値で負荷へ電力を供給するようにした種類のスイ
ッチング・パワー・コンバータのうちの1つであって、
しかも、その回路部品が理想的なものであれば、電力損
失を生じることなくその電圧変換を実行することができ
る種類のスイッチング・パワー・コンバータである。こ
の種のコンバータは、コンバータの入力電圧が、その出
力電圧より高くならないことを条件として、出力電圧と
入力電流とに対する能動制御を(従って、力率の能動制
御を)維持することができるようになっている。そのた
め従来のプリレギュレータでは、その出力電圧が、実質
的に固定した一定値になるように設定しており、しかも
その一定値を、所望の入力電源電圧の、そのピーク値の
最大値Vpmaxより大きな値にしている。ところが、多く
の用途においては、コンバータの負荷は、ある負荷電圧
範囲内において動作可能であり、そのように幅を持った
電圧値で動作可能な負荷の性能及び信頼性が、上述のよ
うに入力電源電圧のピーク値のみを考慮して設定した負
荷電圧において、たまたま最適な性能及び信頼性となる
可能性は小さい。例えば、交流−直流プリレギュレータ
から、直流−直流コンバータへ電源を供給し、この直流
−直流コンバータが、交流−直流プリレギュレータの直
流出力電圧を後置調節(postregulate)して、電子機器
に適した電圧にするということがしばしば行なわれてい
る。このような使い方をする直流−直流コンバータは、
例えば直流180ボルトから400ボルトまでの範囲内
の負荷電圧で動作可能であることがある(ここで負荷電
圧というのは、交流−直流プリレギュレータの出力か
ら、直流−直流コンバータの入力へ供給されている電圧
のことである)。しかも、その装置(即ち直流−直流コ
ンバータ)は、負荷電圧が直流300ボルトの近傍にあ
るときに、その変換効率が最適値を取るものであるかも
知れず、しかも、その負荷電圧を低下させる程、その動
作の信頼性が向上することが期待されるものであるかも
知れない(負荷電圧の低下によって信頼性が向上するこ
とがあり得るのは、直流−直流コンバータの中に使用さ
れている部品に加わっている、電圧によるストレスが軽
減されるためである)。もし、これらの負荷が最大動作
電源条件だけを考慮して定めた、固定したプリレギュレ
ータの出力電圧で連続的に動作されるならば(例えば、
電源電圧の最大値がRMS電圧で270ボルト(ピーク
電圧で381ボルト)である場合に、その電源電圧での
動作に適するように、プリレギュレータの出力電圧を直
流385ボルトに設定して不変としたならば)、それに
よって、その負荷の変換効率及び信頼性が損なわれるこ
とになる。
【0020】このように、その出力電圧を高い値に固定
したままでブースト・スイッチング・コンバータ100
を動作させるようにした場合には、以上に加えて更に、
交流電源電圧がVpmax以下に低下したときに、このブー
スト・スイッチング・コンバータ100の変換効率並び
に信頼性が低下することになる。この点につき、図2を
参照して説明する。図2は、従来のブースト・スイッチ
ング・コンバータのうちの一種を示したものである。同
図において、ブースト・スイッチング・コンバータ10
0は、入力側インダクタ105と、電解効果トランジス
タ(FET)スイッチ106と、ダイオード107と、
出力側キャパシタ200とから構成されている。その動
作は以下のとおりである。先ず、このブースト・スイッ
チング・コンバータ100の1回の動作サイクルの中
で、スイッチ106がオン・オフする周波数は一定値に
固定してあり、また、分流電流(shunt current)Is
の平均値を制御するための手段として、このスイッチ1
06のデューティ・サイクル(即ち、動作サイクルの中
でこのスイッチ106がオン状態にある時間の割合D)
を変化させるようにしている。インダクタ105は、入
力電流を平滑化して、その入力電流を、動作サイクルの
間を通して略々一定の大きさに維持する。一方、出力側
キャパシタ200は、出力電流Io の変動による影響を
平滑化する。これらの働きによって、このコンバータ1
00は、実質的に直流の出力電圧を供給することができ
るようになっている。スイッチ106がオン状態にある
ときには、分流電流Is の大きさは、入力電流Iinの全
体に等しくなっている、一方、スイッチ106がオフ状
態にあるときには、分流電流Is はゼロであり、そのた
め入力電流Iinは、その全体がダイオード107を通っ
てキャパシタ200及び負荷(不図示)へ流れている。
従って、例えば、入力電圧値Vinと出力電圧値Vo と
が、いずれも直流値であり、また、スイッチ106が、
デューティ・サイクルDで開閉している場合には、回路
の損失を無視した1次の近似においては、分流電流と出
力電流の、各々の平均電流値(動作サイクルと比較して
充分長い時間に亙って平均した値)は、Is =D・Iin
と、Io =(1−D)・Iinとで表わされる。また、電
流の保存則から次の式2が得られ、更にエネルギの保存
則から次の式3が得られる。
【数2】Iin=Io +Is (2)
【数3】 Vo ・Io =Vin・Iin=Vin・Is +Vin・Io (3) これらの式2及び式3を変形することによって、次の式
4が得られる。
【数4】 分流電流はIs は、ゼロまたはゼロより大きい値、即ち
正の値しかとらないため、この式4からは次の2つのこ
とが分かる。その1つは、出力電圧Vo は、入力電圧V
inと等しいか或いはそれより大きくなければならないと
いうこと、そしてもう1つは、分流電流Is は、出力電
圧Vo と入力電圧Vinとの間の電圧差が大きくなるにつ
れて増大するということである。更に、式3と図2とを
参照すれば分かるように、出力電力は、2つの電力成分
から成るものとして捉えることができる。それら2つの
成分のうちの一方は「通過電力」Pt =Vin・Io であ
り、他方は「処理電力」Pp =Vin・Is である。通過
電力Pt は、入力電源から、インダクタとダイオードと
を通って、コンバータの出力へそのまま流れて通り抜け
る電力であると考えることができ、一方、処理電力Pp
は、分流経路における処理(即ち電流Is の処理)の結
果として得られる、出力電力への寄与分であると考える
ことができる。そこで式4を、処理電力Pp に関して変
形すると、次の式5が得られる。
【数5】 出力電圧Vo と入力電圧Vinとの間の電圧差が増大する
につれて、入力電力のうち、コンバータによって処理さ
れる電力の割合が増大する。理論的には、分流電流Is
の流れに関係して行なわれるこの電力処理には、損失は
伴わないはずであるが、実際に実現可能なコンバータに
おいては、言うまでもなく、損失が伴う。例えば、図2
のコンバータにおいて、その分流経路中に置かれている
FET106の内部の導電損失について考察すると、次
のようになる。先ず、このFET106の、オン状態に
おける抵抗値をRdsonとすると、このFETがオン状態
にあるときの、このFETにおける電力散逸量はIin2
・Rdsonになる。更に、このFETの平均電力散逸量
は、Pfet =Iin2 ・Rdson・D=Is・Iin・Rdson
になる。この値を、入力電力を基準として正規化して表
わすと(即ち、入力電力に対する割合で表わすと)、次
の式6が得られる。
【数6】
【0021】以上に示したように、入力電力のうち、コ
ンバータによって処理される電力の割合が増加するにつ
れて、その入力電力のうちFET106の内部において
導電損失として散逸される電力の割合も増加することに
なる。式5及び式6からは、次のことが分かる。即ちそ
れは、出力電圧Vo の値に対して入力電圧Vinの値が相
対的に低下して行くと、処理される電力の量も、また導
電損失として散逸される電力の割合も、共に増大して行
き、それによってコンバータの変換効率が低下するとい
うことである。逆の言い方をするならば、コンバータの
出力電圧と入力電圧との間の電圧差を小さくすれば、そ
れによって電力処理量を低減することができ、コンバー
タの変換効率も向上させることができるのである。更
に、以上に説明した導電損失に加えて、FETの電流及
び電圧の立上り時間及び立下り時間が有限の値を持つこ
とに伴うFETの損失が出力電圧に正比例して増加し、
またFETに固有の出力キャパシタンスの充放電に伴う
損失が、出力電圧の二乗に比例して増加する。従って、
コンバータの出力電圧が高くなれば、そのこと自体によ
ってもコンバータの損失は増加する。図2に示したコン
バータにおける損失に寄与しているこれらの要因は、一
般的に、いかなる形式のブースト・スイッチング・コン
バータ(例えば、パルス幅変調式、ゼロ電流スイッチン
グ式、共振式等)にも存在しているものである。具体的
な例としては、あるゼロ電流スイッチング式のブースト
・スイッチング・コンバータ(このコンバータ形式は、
上で説明した基本的な電力処理方式に従って動作するも
のである)において、直流125ボルトの入力電源から
そのコンバータへ電力を供給し、そのコンバータから負
荷へ600ワットの電力を供給するようにして、そのコ
ンバータの効率を実測したところ、コンバータの出力電
圧を385ボルトから250ボルトへ低下させたとき
に、その実測効率は89%から95%へ上昇した。
【0022】入力電源の種類が、直流電源であっても、
或いは時間的変化をする電源であっても、処理電力量の
低減が変換効率に対して及ぼす影響には、変わりがない
ことは明らかである。例えば、入力電圧Vinの波形と入
力電流Iinの波形とが、いずれも正弦波を整流した形状
であって、それら双方の波形の位相が互いに一致してお
り、それらのピーク電圧値とピーク電流値とが、Vp と
Ip とであるとすれば(従って、それらの平均電圧値と
平均電流値とが、Vin=(2・Vp )/πと、Iin=
(2・Ip )/πとであれば)、式5及び式6として先
に示した夫々の関係式(それらの関係式は、直流の入力
電源を用いた場合の動作に対して適用される式である)
は、次の式7及び式8によって、実際の値に非常に近い
近似式で表わすことができる。
【数7】
【数8】 一般的に、処理電力量が増加し、それによって、ブース
ト・スイッチング・コンバータの変換効率が低下するの
は、a)そのコンバータの出力電圧が上昇したとき、な
いしは、b)そのコンバータの出力電圧と入力電圧との
間の電圧差が増大したときである。
【0023】負荷が、ある負荷電圧範囲に対応し得るも
のである場合には、プリレギュレータの出力電圧を制御
するための方式としては、交流電源(電灯線電源)の電
圧変動と、そのプリレギュレータの性能及び信頼性と、
その負荷の性能及び信頼性とを、全て考慮に入れた方式
とすることが望ましい。これに関する良い具体例は、上
で例として挙げた種類の直流−直流コンバータ(即ち、
直流180ボルトから直流400ボルトまでの範囲内の
負荷電圧で動作可能な直流−直流コンバータ)へ電力を
供給するための、国際仕様(即ち、異なった国々におい
て使用可能な仕様)で設計した力率補正用プリレギュレ
ータ(power factor correcting preregulator)であ
る。米国内において最も広く採用されている交流電灯線
の公称電圧値は、交流110ボルト(RMS値)であ
り、一方、ヨーロッパにおいては交流220ボルト(R
MS値)が標準となっている。そのため、国際仕様で設
計した従来のプリレギュレータでは、その固定した出力
電圧を、典型的な例としては、例えば直流385ボルト
以上に設定していた。この値に設定してあれば、ヨーロ
ッパの電灯線を電源としているときに、たとえその電圧
が20%変動しても、その電圧変動に対応することがで
きるのである。しかしながら、このように出力電圧を直
流385ボルトに固定してしまったならば、最悪の動作
条件(例えば、交流電源の電圧が、その公称値より20
%低下しているときに動作するという条件:この場合の
電圧値は、ヨーロッパでは176ボルト(RMS値)、
米国では88ボルト(RMS値)になる)のもとでは、
入力電力のうち、プリレギュレータによって処理される
電力の割合が、式7から導かれるように、ヨーロッパの
電灯線では49%に、また米国の電灯線では74%にも
達することになる。一方、もし、プリレギュレータが米
国の電灯線に接続されたときには、その出力電圧が自動
的に直流250ボルトにまで低下するようにしておくな
らば、電灯線の電圧が20%低下しているときの入力電
力のうちの処理される電力の割合を、61%にまで抑え
ることができる。以上から明らかなように、出力電圧を
固定してプリレギュレータを動作させるようにした場合
には、そのプリレギュレータを備えた装置を米国の電灯
線に接続して動作させる時に、最悪の場合での重要な電
力処理の増加をもたらし、またそれに付随して、電力損
失という欠点も甚だしくなる。更には、同じく重要なこ
とに、出力電圧を固定して動作させるようにした場合に
は、プリレギュレータの電力密度を不必要に悪化させて
しまうということがある。即ち、プリレギュレータの電
気管理部品並びに熱管理部品は、最悪の場合の動作条件
における、電圧、電流、及び電力消費量に対応できる大
きさのものを使用しなければならないため、プリレギュ
レータの電力密度は、主として、最悪の場合の動作条件
下において処理される電力量の関数となる。そのため、
入力電源の電圧が低下したときに、コンバータの出力電
圧を自動的に低下させる手段を設けておくことにより、
プリレギュレータの電力密度の、有意義な改善が可能に
なるのである。そこで、図3に示すように、プリレギュ
レータの出力電圧Vo を、予め定めてある2つの値Voh
とVolとの一方に、交流電源の電圧の大きさに応じて自
動的に設定するということが考えられる。即ち、交流電
源のピーク値がVphよりも大きいときにはプリレギュレ
ータの出力電圧をVohに設定し、そのピーク値がVplよ
りも小さいときにはプリレギュレータの出力電圧をVol
に設定するのである。このように所定の大きさのヒステ
リシスVh =Vph−Vplを設けることによって、交流電
源の電圧が、VplとVphとの間のある値の前後をふらつ
いているときにも、プリレギュレータの出力電圧が、そ
れら2つの電圧値の間で不規則にスイッチされる確率
を、小さなものとすることができる。出力電圧の値が、
交流電源のピーク電圧値よりも常に大きな値となってい
るようにするためには、Vpmの値を、Volの値よりも大
きな値に選択しておけばよい。米国の電灯線を電源とし
た場合の予期される最高電源電圧値を、RMS値で交流
135ボルト(ピーク値で190ボルト)とし、また、
ヨーロッパの電灯線を電源とした場合の予期される最低
電源電圧値を、RMS値で交流170ボルト(ピーク値
で241ボルト)とした場合には、1つの具体例とし
て、Vph=230ボルト、Vpl=200ボルト、Vol=
250ボルト、Voh=385ボルトという設定にすれ
ば、様々な国の電灯線に接続して動作させることができ
ると共に、出力電圧を1つの値に固定して動作させるよ
うにした場合に生じる上述の短所を克服することができ
る。
【0024】図4は、改良した交流−直流スイッチング
・プリレギュレータのブロック図である。このプリレギ
ュレータは、従来のプリレギュレータと同程度の広さ
の、交流入力電源の電圧範囲に亙って動作することがで
き、しかも、ある負荷電圧範囲で(即ち、VominとVom
axとの間の負荷電圧値で)動作可能な負荷と共に使用し
たときには、変換動作の効率と、交流−直流プリレギュ
レータと負荷との双方の信頼性とを、向上ないし最適化
することができるようにしたものであり、更には、これ
らの利点を、負荷電圧を交流入力電源の電圧の関数とし
て適応性を持って制御することによって得るようにし
た、プリレギュレータである。この図4に示した適合性
交流−直流プリレギュレータ50は、図1の従来のプリ
レギュレータ15に含まれている機能ブロックと同じ機
能ブロックを幾つか含んでおり、それらは、全波整流器
600、ブースト・スイッチング・パワー・コンバータ
100、及び力率コントローラ355である。ただし、
図1の固定基準電圧源90の替わりに、適合性基準電圧
源550(図4)を使用している。この適合性基準電圧
源550は、交流電源30のピーク電圧値を表わす入力
信号VL を、その入力として受け取り、そして、この入
力信号VL の大きさと負荷電圧Vo との間の所定の関係
に従って、力率コントローラ355へ供給されている可
変基準電圧Vraの大きさを設定するものである。この可
変基準電圧Vraの値が調節されると、プリレギュレータ
50の出力電圧がそれに比例して変化する。即ちVo =
K・Vraである。従ってここでは、ブースト・スイッチ
ング・コンバータ100の直流出力電圧Vo を制御し
て、それを実質的に一定の固定した値にしているのでは
ない。本発明に係るプリレギュレータ50では、交流入
力電源30の電圧の大きさに応じて出力電圧を増減する
ように、その出力電圧の調節を行なっているのである。
一般的に、図5に示すように入力信号VL と出力電圧V
oとの間の所定の関係を定めるには、次のようにする。
即ち、a)プリレギュレータ50の出力電圧Vo が、い
かなるときにも交流電源のピーク電圧値Vp より小さく
ならないようにし、b)プリレギュレータ50の出力電
圧Vo が、いかなるときにも負荷の動作可能最低電圧V
ominより小さくならないようにし、そして、c)出力電
圧を変化させる電圧範囲の幅(Vomax−Vomin)が、少
なくとも、この電圧範囲における最大値Vomaxの10%
はあるようにする。(この最後の条件は、適合性プリレ
ギュレータにおける入力電圧の変動に応答した有用な出
力電圧の変化を、出力電圧値を実質的に一定の値に固定
した従来のプリレギュレータにおいて二次的な影響要因
(例えば閉ループ・ゲインが有限の値であること等)を
原因として発生する、入力電圧の変動に応答した負荷電
圧の小さな変動から、区別するための条件である)。入
力電源の電圧が低下したときには、コンバータ100の
出力電圧Vo を低下させるようにしているため、本発明
に係るプリレギュレータ50の中を流れる分流電流Is
は、その平均電流値が、出力電圧をより高い電圧値に固
定して動作させるようにした従来のプリレギュレータの
中を流れる分流電流と比較して、より小さな電流値にな
っている。従って、電源電圧が低下しているときには、
本発明に係るプリレギュレータ50の分流経路における
損失は、出力電圧を一定値に固定した従来のプリレギュ
レータにおける損失よりも少なくなっており、また、本
発明に係るプリレギュレータ50は、電源電圧がいかな
る電圧値にあるときも、その変換効率が、従来のプリレ
ギュレータの変換効率と等しいか、或いはそれよりも良
好なものとなっている。このように、浪費されて熱にな
ってしまうエネルギの量を低減することができるという
明らかな利点に加えて、本発明に係るプリレギュレータ
は、浪費エネルギ量を低減した分だけ、負荷が利用する
ことのできる電力量も増加させている。このことは、直
接的に、総合力率(式1参照)の向上につながってお
り、また、入力電源の接続部分の電気定格に制限がある
場合(例えば、保安機関が定めた定格によって、米国の
標準的な壁面電気コンセントから取り出せる電流は12
アンペア(RMS値)までに制限されている)に、負荷
へ供給することのできる電力の絶対量も大きなものとな
っている。更には、本発明に係るプリレギュレータを組
み込んだシステム20(図4参照)は、電源電圧が低下
するにつれて、その信頼性が向上する。これは、プリレ
ギュレータ50と負荷500とのいずれにも加わってい
る、電圧によるストレスが軽減されることによるもので
ある。最後に、殆どの用途においては、電源電圧の最大
ピーク値の発生は、過渡的な現象であり、定常状態にお
ける電源電圧の大きさは、多くの場合、最大ピーク値よ
り小さな値(例えば、その予期される最大値より10%
以上小さな値)である。それゆえ、本発明に係るプリレ
ギュレータ50を使用すれば、負荷電圧を自動的に、負
荷の性能(例えば変換効率等)を向上させることのでき
る電圧値に、より近付けることができるため、システム
全体の性能を向上させることができる。
【0025】具体的な用途の如何にかからわず、プリレ
ギュレータ50の出力電圧値Vo と交流電源30の電圧
値との間の関係を予め定める際には、次の事項を考慮し
て定めるようにする。即ち、その考慮事項とは、その交
流電源の特性並びにその交流電源の予期される電圧変動
範囲と、負荷の動作負荷電圧範囲と、その負荷の負荷電
圧の関数としての性能特性とである。出力電圧と電源電
圧との間の関係を定めたならば、続いて、適合性基準電
圧源550(図4)を、可変基準電圧Vraを発生するよ
うに構築する。この基準電圧源550を、画成し、構築
するための方式には、いうまでもなく多くの異なった方
式がある。それらのうちの1つの方式を図6に示してあ
り、この方式を採用すれば、図3に示した、2レベルの
出力電圧を発生する伝達関数を作り出すことができる。
図6において、2レベル形適合性基準電圧源550は、
第1ダイオード451と、フィルタ用キャパシタ490
と、第1分圧回路485(この第1分圧回路485は、
抵抗器R1 (452)と抵抗器R2(453)とから構
成してあり、その分圧比である第1分圧比は、K1 =R
2 /(R1 +R2 )である)と、第2分圧回路495
(この第2分圧回路495は、抵抗器R3 (455)と
抵抗器R4 (454)とから構成してあり、その分圧比
である第2分圧比は、K2 =R3 /(R3 +R4 )であ
る)と、比較器460と、第2ダイオード470と、ク
ランプ用ダイオード485(このクランプ用ダイオード
485は、電圧Va を、最大電圧値Vc までにクランプ
する)と、固定基準電圧源480(この固定基準電圧源
480は、その電圧値Vr を、Vr<Vc となるように
定めてある)と、演算増幅器461と、抵抗器R5 (4
56)と、抵抗器R6 (457)とを備えている。最後
の2つの抵抗器R5 (456)とR6 (457)とは、
それらの抵抗値の比が、K3 =R6 /R5 となるように
抵抗値を定めてある。第1ダイオード451は、その一
方の端子を、全波整流器600(図4参照)から供給さ
れる周期的電圧波形Vs を受け取れるように接続してあ
る。この第1ダイオード451の極性は、フィルタ用キ
ャパシタ490を、電圧波形Vs のピーク値Vp に充電
することができるような向きにしてあり、また、このフ
ィルタ用キャパシタ490のキャパシタンスCは、時定
数T1 =C×(R1 +R2 )が、電圧波形Vs の周期と
比較して充分大きくなるように選択してある。この結
果、このフィルタ用キャパシタ490の両端子間の直流
電圧が、交流電源のピーク電圧Vp に追従するようにな
っている。第1分圧回路485から比較器460の一方
の入力へ供給される電圧K1 ・Vp がVr より小さいと
きには、この比較器460の出力電圧はハイ状態にあ
り、その出力電圧Va を、クランプ用ダイオード485
がVa =Vc にセットしている。従って、比較器460
の他方の入力へ供給されているスレショルド電圧V1
は、次の式9で表わすことができる。
【数9】 V1 =Vt1=Vr +(Vc −Vr )・K2 (9) ここで、ピーク電圧Vp が上昇して、
【数10】Vph=Vt1/K1 (10) の値を超えたときには、比較器460の出力電圧がロー
状態へ(即ち、Vr より低い電圧値へ)変化して、第2
ダイオード470が遮断状態となり、電圧Vc と電圧V
1 とのいずれもが電圧Vr に等しくなり、それによっ
て、比較器460のスレショルド電圧V1 が、V1 =V
t2=Vr となる。従って、比較器460の出力電圧は、
ピーク電圧Vp が低下して、
【数11】Vpl=Vt2/K1 =Vr /K1 (11) の値以下になるまでは、電圧値Vr にとどまる。尚、こ
の式11の電圧値Vplは電圧値Vphより低い値である。
従って、電圧値Vphと電圧値Vplとの間の電圧差Vh
(これは、図3におけるヒステリシスの大きさである)
は、次の式12で表わすことができる。
【数12】Vh =(Vc −Vr )・K2 /K1 (12) 電圧Va が取り得る値は、2とおりの値Vr とVc しか
ないため、増幅器461から送出される出力電圧Vra
(この出力電圧Vraは、図4のコントローラ355へ供
給される基準電圧である)もまた、2とおりの値を取る
だけである。それらの値Vral とVrah とは、次の式1
3と式14とで表わされる。
【数13】 Vral =Vr −(Vc −Vr )・K3 (Va =Vc のとき)(13)
【数14】Vrah =Vr (Va =Vr のとき)(14) この適合性基準電圧Vraと、プリレギュレータ50(図
4参照)の直流出力電圧との間の比例係数をK4 とする
ならば、式13及び式14の夫々の値に対応したプリレ
ギュレータ50の2つの出力電圧値Voh及びVol(図3
参照)は、次の式15と式16とで表わされる。
【数15】 Vol=K4 ・(Vr −(Vc −Vr )・K3 ) (15)
【数16】Voh=K4 ・Vr (16) 従って、K4 、Voh、Vol、Vph、及びVplから成る1
組の値が与えられれば、式9〜式16を用いて、K1 、
K2 、K3 、Vr 、及びVc の適当な値を求めることが
できる。例えば、K4 =100とし、また、所望の電圧
値(目標電圧値)を、Vol=250ボルト、Voh=38
5ボルト、Vpl=200ボルト、それに、Vph=230
ボルトとした場合には、Vr =3.85ボルト、Vc =
5.1ボルト、K1 =0.0193、K2 =0.46、
そして、K3 =1.08の値が得られる。
【0026】適合性基準電圧源の別実施例を、図7に示
してある。この実施例は、その伝達関数を、図8に示し
た形状にしたものである。図7において、適合性基準電
圧源550は、第1ダイオード551と、フィルタ用キ
ャパシタ590と、第1分圧回路585(この第1分圧
回路585は、抵抗器R1 (552)と、抵抗器R2
(553)とから構成してあり、その分圧比である第1
分圧比は、K1 =R2 /(R1 +R2 )である)と、第
2分圧回路595(この第2分圧回路595は、抵抗器
R3 (554)と抵抗器R4 (555)とから構成して
あり、その分圧比である第2分圧比は、K2 =R4 /
(R3 +R4 )である)と、第2ダイオード570と、
固定基準電圧源580(この固定基準電圧源580の電
圧値はVr である)と、演算増幅器560と、クランプ
用ダイオード585(このクランプ用ダイオード585
は、電圧Vraを、電圧Vc の最大値にクランプする)と
を備えている。第1ダイオード551の一方の端子は、
全波整流器600(図4)から供給される周期的電圧波
形Vs を受け取れるように接続してある。この第1ダイ
オード551の極性は、フィルタ用キャパシタ590
を、電圧波形Vs のピーク値Vp に充電することができ
るような向きにしてあり、また、このフィルタ用キャパ
シタ590のキャパシタンスCは、時定数T1 =C×
(R1 +R2 )が、電圧波形Vs の周期と比較して充分
大きくなるように選択してある。この結果、フィルタ用
キャパシタ590の両端子間の直流電圧が、交流電源の
ピーク電圧Vp に追従するようになっている。高利得の
演算増幅器560は、抵抗器R3 (554)と抵抗器R
4 (555)との接続点の電圧を調節することによっ
て、この増幅器560の2つの入力の電圧を、互いに等
しい値に維持しようとする方向に、動作するようにして
ある。しかしながら、第2ダイオード570が存在して
いるために、増幅器560は、抵抗器R3 (554)と
抵抗器R4 (555)との接続点から、電流を引き出す
ことはできない。そのため、電源のピーク電圧値Vp
が、K1 ・Vp の値がVr より大きくなる(そのために
電流I2 が矢印(図7)で示した方向へ流れて第2分圧
回路595へ流れ込む)ような値を取っているときに
は、増幅器560は、抵抗器R3 (554)と抵抗器R
4 (555)との接続点から電流を抜き取ることができ
ないため、電圧Vraの値は、次の式17で示すようにな
っている。
【数17】 ただし、この電圧Vraの値に対しては、クランプ用ダイ
オード585が、上限値Vc >Vr を設定している。一
方、以上とは逆に、電源のピーク電圧値Vp が、K1 ・
Vp がVr より小さくなるような値を取っているときに
は、増幅器560は、第2ダイオード570を介して、
抵抗器R3 (554)と抵抗器R4 (555)との接続
点へ電流を供給することができ、それによって、電圧V
raの値を、電圧Vr の値に等しく維持している。これは
次の式18で表わされる。
【数18】 Vra=Vr (K1 ・Vp <Vr のとき) (18) 図4のプリレギュレータ50において、負荷電圧Vo と
可変基準電圧Vraとの間の比例定数をK3 とするなら
ば、可変基準電圧Vraの最小値Vr (式18参照)に対
応した出力電圧Vominは、次の式19で表わすことがで
きる。
【数19】Vomin=K3 ・Vr (19) また、電源のピーク電圧値がその値以下であるときに、
この式19の出力電圧の値を維持することができるとい
う、電源のピーク電圧値の限界値Vpminは、次の式20
で表わされる。
【数20】 Vpmin=Vr /K1 =Vomin/(K1 ・K3 ) (20) 更に、電源のピーク電圧値Vp が、この限界値Vpminを
超えているときのプリレギュレータの出力電圧値Vo
は、次の式21で表わされる。
【数21】 クランプ電圧Vc は、最大出力電圧Vomaxに対応した値
であり、従って、Vomax=K3 ・Vc である。伝達関数
(図8参照)の、線形(一次関数)の部分の勾配は、次
の式22で表わされる。
【数22】 K1 ・K2 ・K3 =(Vomax−Vomin)/(Vpmax−Vpmin)(22) これらの、K1 、K2 、及びK3 の値を選定することに
よって、具体的な伝達関数を規定することができる。例
えば、図4のコントローラ355が、ゲインK3=10
0(即ち(Vo =100・Vra)という特性を持ち、ま
た、所望の電圧値(目標電圧値)が、Vomax=直流39
0ボルト、Vomin=直流300ボルト、Vpmin=270
ボルト、そしてVpmax=380ボルトという値であると
する。この場合、Vc =3.9ボルトであり、また、式
19から、Vr =3.0ボルトであり、更に式22及び
式20から、K2 =0.74と、K1 =0.0111と
が得られる。
【0027】図7の適合性基準電圧源550を更に簡易
化した構成を構築するには、増幅器560と第2ダイオ
ード570とを除去すればよい。その場合、その伝達関
数の形状は、図8に示した形状と似たものになるが、た
だし、電源のピーク電圧値がVpminより更に低下したと
きに、プリレギュレータの出力電圧が、Vomin以下に下
がらないようにクランプされるという作用は失われる。
その代わり、電源のピーク電圧が、Vpminを下回って更
に低下して行くと、出力電圧は、式22に示した勾配の
まま、更に低下して行く。
【0028】出力電圧を固定した従来のプリレギュレー
タに替えて、適合性プリレギュレータを採用する際に
は、そのために甘受せねばならないことが1つある。そ
れは、ホールドアップ・タイム(ホールドアップ・タイ
ムとは、図1ないし図4において、そのブースト・スイ
ッチング・コンバータ100の出力側キャパシタ200
に蓄えられているエネルギだけで、プリレギュレータの
出力電圧を、負荷500の動作可能範囲内の電圧値に維
持し続けることができる時間のことである)を、略々同
じ長さにするためには、適合性プリレギュレータに備え
る出力側キャパシタ200は、その容量を、より大きな
ものにする必要があるということである。このことは、
次の式23から、明らかに理解することができる。この
式23は、略々同じ長さのホールドアップ・タイムを達
成する場合の、従来のプリレギュレータに必要とされる
キャパシタンスの値に対する、適合性プリレギュレータ
に必要とされるキャパシタンスの値の比Rh を、表わし
た式である。
【数23】 この式において、Vopは従来のプリレギュレータの出力
電圧値、Vopmin は負荷の動作可能最低電圧値、そして
Vominは適合性プリレギュレータが供給する出力電圧の
最低値である(Vop>Vomin>Vopmin )。それゆえ、
例えば、従来のプリレギュレータの固定した出力電圧値
Vopが直流385ボルト、適合性プリレギュレータ(ad
aptive preregulator )の出力電圧の最低値が直流25
0ボルト、そして、負荷の動作可能最低電圧値が直流1
80ボルトであるとすれば、比の値Rh は、Rh =3.
8となる。従って、その適合性プリレギュレータは、従
来のプリレギュレータにおいて必要とされる値の、3.
8倍のキャパシタンスを持った出力側キャパシタを必要
とすることになる。しかしながら、適合性プリレギュレ
ータは、処理される電力量を低減することができること
から、その出力側キャパシタを大容量のものとせざるを
得ないことに伴う、寸法面、並びにコスト面での不利益
を埋め合わせて余りある、多くの利点を提供するもので
ある。即ち、それら利点とは、浪費エネルギ量とそれに
よって発生する熱量とを大幅に低減し、そうして節約し
たエネルギを、利用可能な負荷電力量の増大にあてるこ
とができること、プリレギュレータの大きさ、コスト、
及び信頼性を改善できること、それに、低い電源電圧で
動作させることによって、プリレギュレータと負荷との
双方に加わっている、電圧によるストレスを軽減するこ
とができ、それによって、負荷の性能と信頼性との両方
を改善できることである。
【0029】容易に理解されるように、以上に本発明の
概念を説明するに際しては、交流の入力電源に接続して
動作させるようにした適合性交流直流スイッチング・プ
リレギュレータに関連させてその説明をしたが、本発明
の概念は、直流の入力電源に接続して動作させるように
したブースト・スイッチング・プリレギュレータにも適
用可能である。
【0030】本発明は、その別の局面においては、交流
−直流スイッチング・プリレギュレータの入力電流を検
出して制御するための、改良した方法を含むものであ
る。交流−直流スイッチング・プリレギュレータの入力
電流を制御するための従来の方法は、これまで伝統的
に、次のような方法とされていた。即ちそれは、先ず、
実質的に一定不変の伝達関数を有する素子(例えば抵抗
器や、然るべく取り付けた1つまたは複数の変流器等)
によって入力電流を検出し、そして、その検出素子から
得た電流検出信号と、電流目標値信号(この電流目標値
信号は、所望のコンバータ入力電流(即ち、目標とする
コンバータ入力電流)を表わす波形及び大きさを有する
信号である)との比較結果に基づいて、ブースト・スイ
ッチング・コンバータを制御するという方法である。そ
の具体的な一例について説明すると、図9は、従来の電
流コントローラ700を示したものであり、同図におい
て、電流誤差増幅器702は、電流検出信号Vi =Kc
・Iin(ここでKc は、検出素子の持つ、一定不変の伝
達ゲインであり、例えば、その検出素子の抵抗値ないし
は巻数比である)と、電流目標値信号Vcs(t) とを比較
した上で、ブースト・スイッチング・コンバータ(不図
示)のブースト制御入力190へ、制御信号Vc を送出
するようにしており、これをもって、電流検出信号Vi
を電流目標値信号Vcs(t) の波形に一致させる手段とし
ている。従って、Iin=Vcs(t) /Kc である。電流目
標値信号Vcs(t) は、乗算器701から電流誤差増幅器
702の一方の入力へ供給されるようにしてあり、この
電流目標値信号は、基準波形Vw(t)と信号Ve との積で
ある。基準波形Vw(t)は、図中に示したように、正弦波
状の時間的変化をしており、この時間的変化は、交流電
源(不図示)の電圧を整流した電圧波形に対応した変化
である。一方、信号Ve は、定常状態においては実質的
に直流値となっており、その直流値の大きさを、電圧誤
差増幅器(不図示)によって調節するようにしており、
これをもって、プリレギュレータの出力電圧をある目標
値Vo に維持する手段としている。従って、Vcs(t) =
Vw(t)・Ve であり、ここで、基準波形Vw(t)は、電流
目標値信号Vcs(t) の時間的変化を規定しており、信号
Ve は、その大きさを調節している。この結果、信号V
e の任意の値に対して、Iin=Vcs(t) /Kc =Ve ・
Vw(t)/Kc が成り立つようになっている。このように
して、入力電流Iin(t) の大きさを制御してある値にす
ることができるようにしており、この入力電流の大きさ
の制御は、そのプリレギュレータの出力電圧をある目標
直流出力電圧値Vo に維持するということに密接に関係
している。またこの入力電流の大きさの制御と同時に、
入力電流の波形を、基準波形Vw(t)の時間的変化に沿わ
せることも可能になっている。プリレギュレータに接続
されている負荷が軽くなるにつれて、入力電流Iinの大
きさを減少させることになるが、その際には、電流目標
値信号Vcs(t) の波形の大きさと電流検出信号Vi の大
きさとの両方が共に小さくなって行く。そして、これら
の信号のレベルが低下して行くと、二次的な影響要因
(例えば電流誤差増幅器702のオフセット電圧やブー
スト・コンバータ・スイッチング・ノイズの影響等)
が、その相対的な影響力の割合を増してくることにな
り、そのために、入力電流波形を電流目標値信号の波形
にどれほど忠実に沿わせることができるかという忠実度
が悪化する。ここで問題となるのは、電流誤差増幅器7
02は波形どうしを比較することによってその機能を果
たさねばならないのであるが、その波形自体が、プリレ
ギュレータの負荷の大きさの変動に応じて変化して、幅
広いダイナミック・レンジの範囲内での様々な値を取る
ということである。
【0031】図10は、従来の電流コントローラに特有
の、このダイナミック・レンジの問題を解決した、改良
した電流コントローラ705を示している。同図におい
て、電流誤差増幅器702の一方の入力へは、基準波形
Vw(t)が供給されており、他方の入力へは、可変ゲイン
素子706から、複合信号Vx(t)が供給されている。可
変ゲイン素子706は、2つの入力を持っており、その
一方はゲイン制御入力707であり、他方は信号入力7
08である。また、この可変ゲイン素子706の特性
は、そのゲイン制御入力707へ入力されているゲイン
制御信号Ve に応じて単調変化する伝達ゲインG(Ve)に
よって特徴付けられる。可変ゲイン素子706の出力信
号Vx(t)は、伝達ゲインG(Ve)と、その信号入力708
へ供給されている電流検出信号Vi との積である。従っ
て、図示した如く、Vx(t)=K・Iin・G(Ve)となる。
この可変ゲイン素子の具体的な例としては、積分器や分
圧回路を挙げることができる。電流誤差増幅器702の
出力は、図9の従来の電流コントローラ700の場合と
同様に、ブースト・スイッチング・コンバータ(不図
示)のブースト制御入力190へ送出されており、これ
をもって、信号Vw(t)の値をVw(t)=Vx(t)となるよう
に維持するための手段としている。従って、図10のゲ
イン可変式の電流コントローラ705では、Iin=Vw
(t)/(K・G(Ve))となっている。上述の従来のコン
トローラと同様に、その入力電流の波形は基準波形Vw
(t)に対応したものとなり、また、その入力電流の波形
の大きさは信号Ve の値を調節することによって変化さ
せることができる(信号Ve の値を調節するということ
はゲインG(Ve)を変化させるということである)。しか
しながら、この図10のゲイン可変式の電流コントロー
ラ705では、電流誤差増幅器702への両方の信号入
力Vw(t)及びVx(t)の、定常状態におけるそれらの大き
さは、いずれも、基準波形信号Vw(t)の大きさのみによ
って定まり、負荷の大きさの影響を受ける入力電流のダ
イナミック・レンジには影響されない。即ち、負荷の変
動によって、入力電流の大きさが変化したときには、可
変ゲイン素子706のゲインG(Ve)が変化するようにし
てあり、これをもってG(Ve)・Iin(t) =Vw(t)の関係
を維持するための手段としている。ここで、信号Vw(t)
の大きさを一定にすれば、ゲインG(Ve)を増大させると
入力電流Iin(t) の大きさが減少し、ゲインG(Ve)を低
下させると入力電流Iin(t) の大きさが増大するように
なる。このようにして、入力電流Iin(t) を、広いダイ
ナミック・レンジに亙って制御する一方で電流誤差増幅
器702の2つの入力へ供給されている信号の大きさ
を、信号Vw(t)の大きさに等しい、比較的高いレベルに
保持することができるようにしている。
【0032】図11は、交流−直流プリレギュレータ1
50の一部分を示したものであり、図中には、ゲイン可
変式の電流コントローラの一実施例705の詳細構造も
含まれている。電流コントローラ705は、nチャネル
の、エンハンスメント・モードの電界効果トランジスタ
(FET)170と、電流誤差増幅器702と、この電
流誤差増幅器702の一方の入力へ、基準波形信号Vw
(t)を供給する分圧回路160とから構成されており、
この基準波形信号Vw(t)は、入力電源電圧を整流して得
た電圧Vs(t)の一定の割合の部分から成る信号である。
FET170は、可変ゲイン素子としての機能を果たし
ており、入力電流Iinの全体がこのFET170を流れ
るようにしてある。図12は、典型的なFETに関す
る、その動作範囲のうちの「三極管」動作領域(例え
ば、ドレイン−ソース間電圧の値が小さな領域)におけ
るドレイン−ソース間電圧Vgsとドレイン電流Id との
間の関係を示したグラフである。この動作領域において
は、ゲート−ソース間電圧Vgsの値を一定とした場合に
は、FETを、実質的に、1つの固定抵抗であると考え
ることができ、即ち、Vds/Id =Rf(Vgs)となる。ゲ
ート−ソース間電圧Vgsを上昇させるとその抵抗値は小
さくなり、一方、ゲート−ソース間電圧Vgsを低下させ
るとその抵抗値は大きくなる。従って、ゲート−ソース
間電圧Vgsを一定とするならば、そのFETのドレイン
−ソース間電圧Vdsは、ドレイン電流に正比例すること
になり、これを、Vds(t) =Ids(t) ・Rf(Vgs)と表わ
すことができる。図11において、電流誤差増幅器70
2の一方の入力へは、FET170のドレイン−ソース
間電圧Vi が供給されており、他方の入力へは分圧回路
160の出力電圧Vw(t)が供給されている。この分圧回
路160を適当に構成することによって、入力電源電圧
を整流して得た電圧Vs(t)が、その電圧値範囲の中で変
化したときにも、電圧Vw(t)のピーク値は、FET17
0の「三極管」動作領域に対応したドレイン−ソース間
電圧の電圧値範囲(一般的には0.6ボルト以下の範
囲)の中にとどまるようにしてある。電流誤差増幅器7
02は、その出力をブースト・スイッチング・コンバー
タ100の制御入力190へ供給するようにしてあり、
この電流誤差増幅器702の出力で、コンバータ100
を制御しており、これをもって、Vi =Vw(t)の関係を
維持するための手段としている。従って、Iin(t) =V
w(t)/Rf(Ve) となり、この式において、電圧Ve を上
昇させると、抵抗値Rf(Ve) が小さくなって、電流Iin
(t) の大きさが増大する。ここで、電圧Ve が、実質的
に直流電圧であれば(即ち、電圧Vw(t)と比較して非常
に緩やかに変化するものであれば)、この電圧Ve の大
きさを調節することによって電流Iin(t) の大きさを調
節することができ、それによって、電流Iin(t) の時間
的変化を、電圧Vw(t)の時間的変化に沿わせることがで
きる。従って、FET170の抵抗値を調節することに
よって、電流Iin(t) を広いダイナミック・レンジに亙
って制御することができ、またそれと共に、電流誤差増
幅器702の2つの入力へ供給されている双方の入力信
号の大きさを、電圧Vw(t)の大きさに等しい、比較的高
いレベルに保持することが可能になっているのである。
【0033】図11のゲイン可変式電流コントローラ7
05に用いるFET170を選択する際には、抵抗値R
f の最小値をどれ程の値にする必要があるのかを考慮し
て、その選択を行なうようにする。従って、この点に関
しては、Rdsonの値についてのFETの仕様と、電圧V
w(t)の大きさのダイナミック・レンジとの2つが、FE
Tを選択する上での主要な選択基準となる。その具体的
な例を挙げるならば、次のとおりである。先ず、図11
の分圧回路160は、抵抗で構成した分圧回路であるも
のとする。また、動作可能とすべき交流電源の電圧値範
囲の目標値は、90ボルト(RMS値)から270ボル
ト(RMS値)までの電圧値範囲であるものとする。斯
かる状況下では、電圧Vw(t)のピーク値は、3対1のダ
イナミック・レンジに亙って変化することになる。FE
Tの「三極管」動作領域から逸脱しないようにするため
には、FETの電圧を(従って電圧Vw(t)のピーク値
を)例えば0.5ボルト以下の値に維持しなければなら
ない場合もある。その場合には、分圧回路を構成してい
る抵抗の抵抗値を適当に選択して、交流電源の電圧が2
70ボルト(RMS値)のときに、それによって発生さ
れる電圧Vw(t)のピーク値が0.5ボルトになるように
すればよい。そうしたならば、交流電源の電圧が90ボ
ルト(RMS値)のときには、電圧Vw(t)のピーク値は
0.17ボルトになる。入力電流のピーク値が最も大き
くなるのは、電源である電灯線の電圧が低く、且つ、負
荷が最大の大きさであるという状況にあるときである
が、このような状況の下においても、ドレイン−ソース
間電圧Vdsが0.17ボルト以上にならないようなRds
onの値を持ったFETを選択しておかなければならな
い。従って、例えばプリレギュレータ150が、600
ワットのものであり、しかも、電源電圧が交流90ボル
ト(RMS値)にまで低下したときにも動作可能でなけ
ればならないとすれば、そのプリレギュレータ150が
動作可能でなければならない最大入力電流は、6.7ア
ンペア(RMS値)になり、これをピーク値で表わすと
9.4アンペアである。この大きさの電流が流れても、
なお、FETのドレイン−ソース間電圧Vdsを、0.1
7ボルト以下に維持することができるためには、FET
のRdsonの値は、18ミリオーム以下でなければならな
い。市販されているデバイスでのRdsonの値は、通常こ
の値よりも小さい(例えば10ミリオーム以下であ
る)。更に大きな電流に対応するためには、複数のFE
Tを並列に接続すればよい。この場合、それら複数のF
ETは必ずしも互いに同一の割合で電流を流すとは限ら
ず、それらFETの電流値には、ばらつきが生じる可能
性がある。しかしながら、入力電流Iinが大きくなるに
つれて電圧Ve もまた増大し、この電圧Ve が増大する
と、それまで比較的小さな割合の電流しか流していなか
ったFETでは、他のFETと分かち合う電流の増分の
うち、みずからが負担する電流の割合が徐々に大きくな
って行き、一方、それまで比較的大きな電流を流してい
たFETは、その電流の増分のうちの僅かな分しか負担
しないようになる。また更に、図11において、nチャ
ネルのFET170は、「逆向き」に接続してあること
にも注意されたい。即ち、電流がソース端子(図中には
「s」の記号を付して表わしてある)から流入するた
め、ソース−ドレイン間電圧が正電圧となっている(即
ちドレイン−ソース間電圧が負電圧となっている)。た
だし、これによって動作に支障を生じることはなく、何
故ならば、図12に示したように「三極管」動作領域
は、ゼロ点に対して対称形を成しているからである。即
ち、ゲート−ソース間電圧Vgsがある電圧値に定められ
れば、ドレイン−ソース間電圧Vdsが正の値でも、また
負の値でも、FETの抵抗値は略々一定に保たれる。F
ET170をこのように逆向きに接続したことの利点
は、プリレギュレータ150が過負荷状態になったとき
には、このように接続してあれば、FETの固有のボデ
ィ・ダイオード175が大きな電流を流すため、FET
170のドレイン−ソース間電圧Vdsの値を、このボデ
ィ・ダイオード175の電圧降下の値(一般的には1ボ
ルト以下である)の値までに制限することができること
にある。更に、これによって、FET170に要求され
る破壊電圧定格値が1ボルト以下で済むという利点も得
られている。
【0034】ゲイン可変式電流コントローラの更に別の
実施例707を、図13に示した。同図において、コン
バータ入力電流Iinのうちの、ある割合の部分K・Iin
が、(ブースト・コンバータの中の然るべき位置に取り
付けられた不図示の1つまたは複数の変流器から)FE
T180へ供給されており、また、それと共に、このF
ET180へは、ゲイン制御電圧Ve も供給されてい
る。図11の電流コントローラと同様に、電流誤差増幅
器702の一方の入力へは、基準波形信号Vw(t)が供給
されており、他方の入力へは、FET180のドレイン
とソースとの間に発生している電圧Vi が供給されてい
る。図13のFET180では、図11のFET170
より、小さな電流を流すようにしてある点が異なってい
るが、このことを別にすれば、動作原理並びにFETの
選択基準については、図11の電流コントローラ705
と、図13の電流コントローラ707とで差異はない。
【0035】尚、明らかなことであるが、図11の電流
コントローラと、図13の電流コントローラとのいずれ
においても、それに使用しているFETに替えて、抵抗
値を電気的に制御可能な任意の素子を使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】交流−直流ブースト・スイッチング・プリレギ
ュレータのブロック図である。
【図2】従来のブースト・スイッチング・パワー・コン
バータの回路図である。
【図3】本発明に係る、一実施例のブースト・スイッチ
ング・プリレギュレータについて、その出力電圧を、交
流電源の電圧のピーク値の関数としてプロットしたグラ
フである。
【図4】本発明に係る、一実施例の交流−直流ブースト
・スイッチング・プリレギュレータのブロック図であ
る。
【図5】本発明に係る、一実施例のブースト・スイッチ
ング・プリレギュレータの出力電圧と、そのプリレギュ
レータの交流電源の電圧のピーク値とを関係付けている
伝達関数の概略図である。
【図6】図3のグラフに示した入力電圧と出力電圧との
関係を生成するために使用することのできる、本発明に
係る、一実施例の適合性基準電圧源の回路図である。
【図7】本発明に係る、別実施例の適合性基準電圧源の
回路図である。
【図8】図7に示した適合性基準電圧源を含んでいる、
一実施例の交流−直流ブースト・スイッチング・プリレ
ギュレータの、入力電圧と出力電圧との関係を示したグ
ラフである。
【図9】従来の電流コントローラのブロック図である。
【図10】本発明に係る、ゲイン可変式電流コントロー
ラのブロック図である。
【図11】本発明に係る、可変ゲイン素子として電界効
果トランジスタを用いた、一実施例のゲイン可変式電流
コントローラのブロック図である。
【図12】n−チャネル形、エンハンスメント・モード
の電界効果トランジスタの、その「三極管」動作領域に
おける、ドレイン−ソース間電圧とドレイン電流との間
の関係を示したグラフである。
【図13】本発明に係る、可変ゲイン素子として電界効
果トランジスタを用いた、別実施例のゲイン可変式電流
コントローラのブロック図である。
【符号の説明】
30 交流電源 50 交流−直流プリレギュレータ 100 ブースト・スイッチング・パワー・コンバータ 150 交流−直流プリレギュレータ 160 分圧回路 170 電界効果トランジスタ 180 電界効果トランジスタ 355 力率コントローラ 460 比較器 480 固定基準電圧源 485 第1分圧回路 495 第2分圧回路 500 負荷 550 適合性基準電圧源 560 演算増幅器 580 固定基準電圧源 585 第1分圧回路 595 第2分圧回路 600 全波整流器 702 電流誤差増幅器 705 電流コントローラ 706 可変ゲイン素子 707 電流コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/155

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング・パワー・コンバータから
    供給されている負荷がノーマル・レンジに渡り広範に変
    化している時に、入力電流制御信号をスイッチング・パ
    ワー・コンバータに与えて、スイッチング・パワー・コ
    ンバータにより流し込まれる入力電流を制御するコント
    ローラにおいて、 該入力電流を検出する入力と、該入力電流の所望の値と
    該入力電流の実際の値との間の誤差に応答して変化する
    第1の信号を受け取るための入力とを有する第1の回路
    であり、該入力電流と該第1の信号における変化に依存
    した第3の信号を発生する該第1の回路と、 前記入力電流に対して時間的に変化する波形に対応する
    基準信号であり、前記入力電流と前記第1の信号におけ
    る変化と非依存である第2の信号を受け取る入力とを有
    する第2の回路であり、該第2の信号と該第3の信号と
    の比較に基づいて入力電流制御信号を発生する該第2の
    回路と、 を備え、 前記第3の信号が前記第2の信号の大きさと等しい大き
    さに保持されるように、前記入力電流制御信号の値を調
    整して、前記第3の信号を前記第2の信号の値に向かわ
    せることを特徴とする該コントローラ。
  2. 【請求項2】 前記第3の信号の瞬時値が、前記入力電
    流の実測瞬時値と、前記第1の信号の大きさとの両方に
    基づいて決まるものであることを特徴とする請求項1の
    コントローラ。
  3. 【請求項3】 前記第3の信号は、前記第1の信号に対
    して単調変化する伝達ゲインと、前記入力電流の実測瞬
    時値に比例した大きさを持つ電流検出信号との積である
    ことを特徴とする請求項2のコントローラ。
  4. 【請求項4】 前記第1の信号は、前記入力電流の所望
    の大きさを指定する信号であり、 前記入力電流制御信号は、前記入力電流を制御するため
    の手段として、前記スイッチング・パワー・コンバータ
    に含まれている1つまたは複数のスイッチの開状態及び
    閉状態の相対的時間長さを制御するものであり、 前記第1の回路が、前記第1の信号と前記電流検出信号
    とを受け取り、該電流検出信号と、該第1の信号の関数
    として単調変化する伝達ゲインとの積である前記第3の
    信号を送出する可変ゲイン素子を更に備え、 前記第2の回路が、前記第3の信号と前記第2の信号と
    を比較する電流誤差増幅器を更に備え、該電流誤差増幅
    器は、その出力を、前記第3の信号を前記第2の信号に
    略々等しく維持するための前記入力電流制御信号として
    送出することによって前記入力電流を制御し、 前記第1の信号の大きさが変化し、従って前記入力電流
    の大きさが変化した際にも、前記第3の信号の大きさと
    前記第2の信号の大きさとが略々該第2の信号の大きさ
    に等しいレベルで維持されるようにしてあること、 を特徴とする請求項3のコントローラ。
  5. 【請求項5】 前記可変ゲイン素子は乗算器から成るこ
    とを特徴とする請求項4のコントローラ。
  6. 【請求項6】 前記可変ゲイン素子は分圧回路から成る
    ことを特徴とする請求項4のコントローラ。
  7. 【請求項7】 前記可変ゲイン素子は電気的制御が可能
    な抵抗から成り、該電気的制御可能抵抗は、前記第1の
    信号を受け取る入力ポートと、2つの出力端子を備えた
    出力ポートとを有しており、前記2つの出力端子の間の
    抵抗Rは、前記第1の信号の大きさの関数として単調変
    化し、前記電流検出信号は、前記2つの出力端子の間を
    流れる電流であり、前記第3の信号は、前記2つの出力
    端子の間の電圧であることを特徴とする請求項4のコン
    トローラ。
  8. 【請求項8】 前記電気的制御可能抵抗は、電界効果ト
    ランジスタから成り、前記2つの出力端子は、該電界効
    果トランジスタのドレイン端子とソース端子とから成
    り、前記入力ポートは、該電界効果トランジスタのゲー
    ト端子から成ることを特徴とする請求項7のコントロー
    ラ。
  9. 【請求項9】 前記入力電流の全てが前記2つの出力端
    子の間を流れるようにしてあることを特徴とする請求項
    7または8のコントローラ。
  10. 【請求項10】 前記入力電流の一部分が前記2つの出
    力端子の間を流れるようにしてあることを特徴とする請
    求項7または8のコントローラ。
  11. 【請求項11】 前記電流検出信号が、1つまたは複数
    の変流器から前記電気的制御可能抵抗素子へ供給される
    ようにしてあることを特徴とする請求項7または8のコン
    トローラ。
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