JP5377218B2 - 電源回路及び照明装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電源回路およびそれを用いた照明装置に関する。
商用電源などの交流電源から供給された電力を、発光ダイオード(以下「LED」と呼ぶ。)や有機エレクトロルミネッセンス(以下「有機EL」と呼ぶ。)などの光源を点灯するための直流に変換する電源回路において、力率改善回路と電力変換回路とを組み合わせた構成が知られている。
力率改善回路は、商用電源の電源歪みなどを抑制するため、入力の力率を1に近づけるための回路であり、例えば昇圧コンバータ回路などが用いられる。
電力変換回路は、光源に印加する電圧を調整することにより光源を流れる電流を所定の目標値に保つよう動作する定電流駆動回路回路であり、例えばフライバックコンバータ回路や直流直流変換回路(DC/DCコンバータ回路)などの方式が用いられる。通常、LEDや有機ELなどの光源を駆動する電圧は、力率改善回路が出力する出力電圧より低いので、電力変換回路には、入力した電圧よりも低い電圧を出力する降圧型の回路が用いられる。
商用電源の電源電圧には、様々な種類のものがあるため、電源回路は、幅広い電圧範囲の交流電源に対応できることが望ましい。
特開2009−80983号公報
力率改善回路として、昇圧コンバータ回路など昇圧型の回路を用いる場合、力率改善回路が生成する電圧は、力率改善回路に入力する電圧より高くなる。このため、電源回路が対応できる交流電源の電圧範囲内で最も大きい電圧の交流電源に接続した場合に力率改善回路に入力する電圧よりも高い電圧を、力率改善回路が生成する電圧として設定する必要がある。
一方、力率改善回路の昇圧比が大きいと、力率改善回路における電力損失が大きくなる。
この発明は、例えば上記のような課題を解決するためになされたものであり、力率改善回路における電力損失を抑えつつ、電源回路が、幅広い電圧範囲の交流電源に対応できるようにすることを目的とする。
この発明にかかる電源回路は、力率改善回路と、生成電圧設定回路とを有し、
上記力率改善回路は、入力した入力電圧から直流電圧を生成するとともに、入力する入力電流の波形を制御して、入力の力率を高め、
上記生成電圧設定回路は、上記力率改善回路が入力する入力電圧の電圧値に基づいて、上記力率改善回路が生成する直流電圧の電圧値を設定することを特徴とする。
この発明にかかる電源回路によれば、力率改善回路が入力する入力電圧の電圧値に基づいて、力率改善回路が生成する直流電圧の電圧値を変化させるので、電源回路が広い範囲の電源電圧に対応できるよう構成する場合でも、力率改善回路の昇圧比を低く抑えることができ、電力損失を抑えることができる。
実施の形態1における照明装置800の全体構成の一例を示すシステム構成図。 実施の形態1における照明装置800の具体的な回路構成の一例を示す電気回路図。 実施の形態1における入力電圧のピーク値Vと入力検出電圧VD1との関係、生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図。 実施の形態2における生成電圧検出回路142の具体的な回路構成の一例を示す電気回路図。 実施の形態2における生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図。 実施の形態3における入力電圧のピーク値Vと入力検出電圧VD1との関係、生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図。 実施の形態3における入力電圧検出回路141の具体的な回路構成の一例を示す電気回路図。 実施の形態3における入力電圧のピーク値Vと入力検出電圧VD1との関係、生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図。 実施の形態4における生成電圧検出回路142の具体的な回路構成の一例を示す電気回路図。 実施の形態4における入力電圧のピーク値Vと入力検出電圧VD1との関係、生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図。 実施の形態5における生成電圧設定回路140の具体的な回路構成の一例を示す図。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における照明装置800の全体構成の一例を示すシステム構成図である。
照明装置800は、商用電源などの交流電源ACから電力の供給を受けて、LEDや有機ELなどの光源(発光素子)を点灯する。照明装置800は、電源回路100、光源回路810(負荷回路)を有する。
電源回路100は、交流電源ACから入力した交流を、光源回路810に供給する直流に変換する。光源回路810は、光源を有する。光源回路810は、電源回路100が変換した直流により光源を点灯する。
電源回路100は、整流回路110、力率改善回路120、電力変換回路130、生成電圧設定回路140を有する。
整流回路110は、交流電源ACから交流(例えば50Hz〜60Hzの単相交流、実効電圧85V〜265V)を入力し、入力した交流を整流して脈流を生成する。
力率改善回路120は、整流回路110が生成した脈流を入力し、入力した脈流を昇圧して直流電圧(出力電圧)を生成するとともに、入力した脈流の電圧に近似した波形となるよう、入力電流を制御して、入力の力率を高める。
電力変換回路130は、力率改善回路120が生成した直流を入力し、入力した直流を降圧して、光源回路810に印加する直流を生成する。電力変換回路130は、光源回路810を流れる電流の電流値を検出し、検出した電流値が所定の目標値に一致するよう、生成する直流の電圧値を調整する。これにより、電源回路100は、光源回路810を定電流駆動する。
生成電圧設定回路140は、力率改善回路120が入力する脈流の電圧値に基づいて、力率改善回路120が生成する直流の電圧値を設定する。生成電圧設定回路140は、力率改善回路120が生成した直流の電圧値を検出し、力率改善回路120が生成した電圧値があらかじめ設定した電圧値になるように、力率改善回路120を制御する。
図2は、この実施の形態における照明装置800の具体的な回路構成の一例を示す電気回路図である。
光源回路810は、光源として、例えば、互いに直列に電気接続された複数のLED(発光素子)を有する。光源回路810が電源回路100によって定電流駆動されることにより、LEDが所望の明るさで点灯する。
整流回路110は、例えばダイオードブリッジDB11、コンデンサC12を有する。ダイオードブリッジDB11は、4つの整流素子をブリッジ接続したものであり、交流電源ACから入力した交流電圧を全波整流して脈流電圧を生成する。コンデンサC12は、比較的容量の小さいコンデンサであり、高周波ノイズをカットする。
力率改善回路120は、例えば昇圧コンバータ回路(「PFC回路」とも呼ばれる。)である。昇圧コンバータ回路は、例えばトランスT21、スイッチング素子Q22、整流素子D23、平滑コンデンサC24、2つの分圧抵抗R25・R26、制御IC127により構成される昇圧コンバータ回路である。この図では、スイッチング素子Q22として電界効果トランジスタ(以下「FET」と呼ぶ。)の記号を用いているが、スイッチング素子Q22は、FETに限らず、バイポーラトランジスタなど他の電気的スイッチであってもよいし、機械式など他の機構によるスイッチであってもよい。制御IC127がスイッチング素子Q22を高周波(例えば数十kHz〜数百kHz)でオンオフすることにより、トランスT21の一次巻線にエネルギーを蓄積し、蓄積したエネルギーで平滑コンデンサC24を充電する。これにより、平滑コンデンサC24には、力率改善回路120が入力した脈流電圧(以下「入力電圧」と呼ぶ。)のピーク値Vよりも高い電圧が充電される。力率改善回路120は、平滑コンデンサC24に充電された電圧を、生成電圧として出力する。
2つの分圧抵抗R25・R26は、入力電圧の電圧値を検出する。トランスT21の二次巻線(補助巻線)は、トランスT21の一次巻線(主巻線)を流れる電流の電流値を検出する。制御IC127は、これらの検出結果に基づいて、スイッチング素子Q22をオンオフするタイミングを調整することにより、力率改善回路120が入力する電流の波形を、入力電圧の波形に近似した波形にする。これにより、電源回路100の力率を1に近づける。
また、制御IC127には、制御信号を入力する。制御信号は、力率改善回路120が生成する生成電圧の電圧値を上げるか下げるかの指示を表わすものであり、生成電圧設定回路140が生成する。制御IC127は、入力した制御信号にしたがって、スイッチング素子Q22をオンオフするデューティ比などを調整することにより、力率改善回路120が生成する生成電圧の電圧値を調整する。
電力変換回路130は、例えば降圧コンバータ回路(降圧型DC/DCコンバータ)を有する。降圧コンバータ回路は、例えばスイッチング素子Q31、整流素子D32(還流ダイオード)、チョークコイルL33、平滑コンデンサC34、制御IC139により構成される。また、電力変換回路130は、帰還回路を有する。帰還回路は、例えば電流検出抵抗R35、基準電圧源V36、誤差増幅器A37、フォトカプラPC38により構成される。スイッチング素子Q31は、スイッチング素子Q22と同様、FETに限らず、バイポーラトランジスタなどの電気的スイッチや他の機構によるスイッチであってもよい。制御IC139は、スイッチング素子Q31を高周波(例えば数十kHz〜数百kHz)でオンオフすることにより、平滑コンデンサC34を充電する。これにより、平滑コンデンサC34には、電力変換回路130が入力した電圧(すなわち、力率改善回路120が生成した直流電圧)よりも低い電圧が充電される。電力変換回路130は、平滑コンデンサC34に負荷電圧を充電する。、平滑コンデンサC34に充電される負荷電圧は、光源回路810に目標値の電流を流すために必要な電圧と、電流検出抵抗R35における電圧降下とを合計した電圧である。
電流検出抵抗R35は、光源回路810と直列に電気接続されていて、光源回路810を流れる電流と同じ電流が流れる。基準電圧源V36は、基準電圧を生成する。基準電圧源V36が生成する基準電圧は、光源回路810を流れる電流の目標値と一致する電流が電流検出抵抗R35を流れたときに電流検出抵抗R35の両端に発生する電圧である。例えば、電流検出抵抗R35の抵抗値が10Ω、光源回路810を流れる電流の目標値が500mAであれば、基準電圧の電圧値は、5Vである。誤差増幅器A37(エラーアンプ)は、電流検出抵抗R35の両端に発生した電圧と基準電圧源V36の基準電圧とを比較して、比較した結果を表わす制御信号を出力する。誤差増幅器A37が出力した制御信号にしたがって制御IC139が動作することにより、電力変換回路130は、電流検出抵抗R35の両端に発生した電圧と基準電圧源V36が生成した基準電圧とが一致するよう動作する。
誤差増幅器A37が出力した制御信号は、フォトカプラPC38により電気的に絶縁されて、制御IC139に伝えられる。制御IC139は、誤差増幅器A37による比較結果に基づいて、スイッチング素子Q31をオンオフするデューティ比などを調整することにより、光源回路810を流れる電流が目標値となるよう、電力変換回路130が生成する負荷電圧を調整する。これにより、電力変換回路130は、光源回路810に目標値の電流を流す定電流駆動回路として動作する。
例えばLEDの周囲温度などの条件によりLEDの順方向降下電圧が変化するため、光源回路810に印加すべき負荷電圧は変化する。電力変換回路130は、光源回路810を流れる電流をフィードバックして、負荷電圧を調整するので、一定の電流が光源回路810を流れる。
生成電圧設定回路140は、入力電圧検出回路141、生成電圧検出回路142、制御信号生成回路143を有する。
入力電圧検出回路141は、力率改善回路120が入力する入力電圧を検出する。入力電圧検出回路141は、例えば、2つの分圧抵抗R51・R52、整流素子D53、コンデンサC54を有する。2つの分圧抵抗R51・R52は、互いに直列に電気接続し、力率改善回路120の入力に電気接続している。整流素子D53のアノード端子は、分圧抵抗R51と分圧抵抗R52との接続点に電気接続している。コンデンサC54は、整流素子D53のカソード端子と分圧抵抗R52の他端との間に電気接続している。2つの分圧抵抗R51・R52(入力分圧回路)は、入力電圧を分圧して、入力電圧に比例する電圧(以下「入力分圧電圧」と呼ぶ。)を生成する。コンデンサC54は、整流素子D53を介して、2つの分圧抵抗R51・R52が生成した入力分圧電圧により充電される。これにより、コンデンサC54には、入力分圧電圧のピーク値にほぼ等しい電圧が充電される。入力電圧検出回路141は、コンデンサC54に充電された電圧を、入力検出電圧VD1として出力する。
Figure 0005377218
ただし、Rは分圧抵抗R51の抵抗値、Rは分圧抵抗R52の抵抗値、Vは、入力電圧のピーク値、αは分圧比である。なお、整流素子D53の順方向降下電圧は、十分小さいものとして無視している。
例えば、分圧抵抗R51の抵抗値Rが680kΩ、分圧抵抗R52の抵抗値Rが10kΩである場合、分圧比αは、1/69≒0.0145である。交流電源ACから入力する交流電圧の実効値が100Vであれば、入力電圧のピーク値Vは約141Vなので、入力検出電圧VD1は約2.05Vとなる。また、交流電源ACから入力する交流電圧の実効値が240Vであれば、入力電圧のピーク値Vは約339Vなので、入力検出電圧VD1は約4.92Vとなる。
生成電圧検出回路142は、力率改善回路120が生成した生成電圧を検出する。生成電圧検出回路142は、例えば、2つの分圧抵抗R61・R62を有する。2つの分圧抵抗R61・R62は、互いに直列に電気接続し、力率改善回路120の出力に電気接続している。2つの分圧抵抗R61・R62(生成分圧回路)は、生成電圧を分圧して、生成電圧に比例する電圧(以下「生成分圧電圧」と呼ぶ。)を生成する。生成電圧検出回路142は、生成した生成分圧電圧を、生成検出電圧VD2として出力する。
Figure 0005377218
ただし、Rは分圧抵抗R61の抵抗値、Rは分圧抵抗R62の抵抗値、Vは、生成電圧の電圧値、βは分圧比である。
例えば、分圧抵抗R61の抵抗値Rが72kΩ、分圧抵抗R62の抵抗値Rが1kΩである場合、分圧比βは、1/73≒0.0137である。生成電圧の電圧値Vが140Vであれば、生成検出電圧VD2は約1.92Vとなる。また、生成電圧の電圧値Vが400Vであれば、生成検出電圧VD2は約5.48Vとなる。
制御信号生成回路143は、入力電圧検出回路141が出力した入力検出電圧VD1と、生成電圧検出回路142が出力した生成検出電圧VD2とを比較して、比較した結果を表わす制御信号を出力する。制御信号生成回路143が出力した制御信号にしたがって力率改善回路120が動作することにより、力率改善回路120は、入力電圧検出回路141が出力した入力検出電圧VD1と、生成電圧検出回路142が出力した生成検出電圧VD2とが一致するよう動作する。これにより、力率改善回路120は、入力電圧検出回路141が入力した入力電圧に基づいて設定される設定値の電圧を生成する。
制御信号生成回路143は、例えば、誤差増幅器A71(エラーアンプ)を有する。誤差増幅器A71は、入力電圧検出回路141が出力した入力検出電圧VD1と、生成電圧検出回路142が出力した生成検出電圧VD2とを比較して、いずれか大きいかを表わす制御信号を生成する。誤差増幅器A71が生成した制御信号にしたがって制御IC127が動作することにより、力率改善回路120は、入力電圧検出回路141が出力した入力検出電圧VD1と、生成電圧検出回路142が出力した生成検出電圧VD2とが一致するよう動作する。
入力検出電圧VD1が生成検出電圧VD2より大きい場合、制御信号生成回路143が生成する制御信号は、力率改善回路120が生成する生成電圧の電圧値Vを上げる指示を表わす。入力検出電圧VD1が生成検出電圧VD2より小さい場合、制御信号生成回路143が生成する制御信号は、力率改善回路120が生成する生成電圧の電圧値Vを下げる指示を表わす。
制御信号生成回路143が生成した制御信号にしたがって、力率改善回路120が生成する生成電圧の電圧値Vを制御IC127が調整するので、その結果として、入力検出電圧VD1と生成検出電圧VD2とが一致する。これにより、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの間には、以下の関係が成り立つ。
Figure 0005377218
例えば、入力電圧検出回路141の分圧比αが1/69、生成電圧検出回路142の分圧比βが1/73の場合、生成電圧の電圧値Vは、入力電圧のピーク値Vの約1.058倍(=73/69)になる。
図3は、この実施の形態における入力電圧のピーク値Vと入力検出電圧VD1との関係、生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図である。
横軸は、入力電圧のピーク値Vまたは生成電圧の電圧値Vを表わす。縦軸は、入力検出電圧VD1または生成検出電圧VD2または生成電圧の電圧値Vを表わす。
破線711は、入力電圧検出回路141における入力電圧のピーク値Vと入力検出電圧VD1との関係を表わす。
実線712は、生成電圧検出回路142における生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係を表わす。
実線713は、入力検出電圧VD1と生成検出電圧VD2とが一致するよう制御したことによる入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を表わす。
なお、破線714は、参考のため、V=Vの場合を表わす45度の線である。
生成電圧検出回路142の分圧比βは、入力電圧検出回路141の分圧比αよりも小さい値に設定する。力率改善回路120は、入力検出電圧VD1と生成検出電圧VD2とが等しくなるよう動作するので、生成電圧の電圧値Vは、入力電圧のピーク値Vより大きくなる。すなわち、生成電圧設定回路140は、力率改善回路120が出力する生成電圧の電圧値Vが入力電圧のピーク値Vより大きい電圧値になるよう設定する制御信号を生成する。
これにより、力率改善回路120は、入力電圧のピーク値Vより大きい電圧値の電圧を生成する昇圧コンバータとして動作する。
この例のように、力率改善回路120が昇圧コンバータ回路など昇圧型の回路により構成されている場合、力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vよりも、力率改善回路120が生成する生成電圧の電圧値Vを小さくするよう制御しようとすると、力率改善回路120がうまく動作しない。このため、力率改善回路120が生成する生成電圧の電圧値Vは、力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vよりも大きい値に設定する必要がある。
商用電源の電源電圧の値としては、日本国内だけに限っても、100V及び200V(いずれも実効値)の2種類が一般的であり、外国にも目を向けると、100Vから240Vの範囲で様々な値が存在する。電源回路100は、これら様々な電圧値の商用電源を交流電源ACとして使用できることが望ましい。また、これらは標準値であり、±10%程度の誤差が見込まれることから、約85V〜265Vの範囲の電圧値に対応できるようにする必要がある。
このうち、交流電源ACの交流電圧の実効値が最も大きい265Vの場合に、力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vは、最大となり、約375Vとなる。逆に、交流電源ACの交流電圧の実効値が最も小さい85Vの場合に、力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vは、最小となり、約120Vとなる。
力率改善回路が入力する入力電圧のピーク値Vにかかわらず、力率改善回路が生成する生成電圧の電圧値Vとして一定の値を設定する構成の場合、設定値は、375Vより大きい必要があり、例えば400Vに設定される。
これに対して、この実施の形態における電源回路100は、力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vにしたがって、力率改善回路120が生成する生成電圧の設定値を変化させる。
例えば、入力電圧検出回路141の分圧比αが1/69、生成電圧検出回路142の分圧比が1/73の場合、入力電圧のピーク値Vが375Vであれば、生成電圧の電圧値Vは約397Vになる。入力電圧のピーク値Vが141Vであれば、生成電圧の電圧値Vは約150Vになる。入力電圧のピーク値Vが120Vであれば、生成電圧の電圧値Vは約127Vになる。
電力変換回路130は、入力する生成電圧の電圧値Vにかかわらず、光源回路810を流れる電流が目標値に一致するよう、生成する負荷電圧を調整する。この例のように、電力変換回路130が降圧型の回路により構成されている場合、電力変換回路130は、入力する電圧よりも高い電圧を生成することはできない。したがって、生成電圧の電圧値Vは、光源回路810に目標値の電流を流すために必要な電圧と、電流検出抵抗R35における電圧降下との和より大きければよい。例えば、光源回路810を構成するLEDを目標値の電流が流れた場合におけるLEDの順方向降下電圧の合計が80Vであり、電流検出抵抗R35の両端電圧が5Vならば、生成電圧の電圧値Vは、85Vより大きければよい。
力率改善回路120における電力損失には、例えば制御IC127の消費電力やスイッチング素子Q22のスイッチングロスやトランスT21における鉄損などの損失がある。力率改善回路120の昇圧比(入力電圧の実効値に対する生成電圧の実効値(電圧値)の比)が大きいほど、トランスT21がハンドリングする電力が大きくなるので、スイッチング素子Q22のスイッチングロスやトランスT21における鉄損などの電力損失が大きくなり、力率改善回路120における電力損失が大きくなる。
したがって、力率改善回路120の昇圧比が小さいほうが、電力損失を低減することができ、好ましい。
力率改善回路が入力する入力電圧のピーク値Vにかかわらず、力率改善回路が生成する生成電圧の電圧値Vとして一定の値を設定する構成を比較例とする。比較例の場合、昇圧比は、力率改善回路が入力する入力電圧が小さくなるほど大きくなる。例えば、設定値が400Vの場合、入力電圧が200Vならば昇圧比は2、入力電圧が100Vならば昇圧比は4である。
これに対して、この実施の形態における電源回路100は、力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vにかかわらず、昇圧比は一定であり、例えば、約1.5である。
したがって、この実施の形態における電源回路100は、力率改善回路120における電力損失を低く抑えることができる。
この実施の形態における電源回路100は、力率改善回路120と、生成電圧設定回路140とを有する。
上記力率改善回路120は、入力した入力電圧から直流電圧(生成電圧)を生成するとともに、入力する入力電流の波形を制御して、入力の力率を高める。
上記生成電圧設定回路140は、上記力率改善回路120が入力する入力電圧の電圧値に基づいて、上記力率改善回路120が生成する直流電圧の電圧値Vを設定する。
この実施の形態における電源回路100によれば、入力電圧の電圧値に基づいて、生成電圧の電圧値Vを変化させるので、電源回路100が広い範囲の電源電圧に対応できるよう構成する場合でも、力率改善回路120の昇圧比を低く抑えることができ、電力損失を抑えることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記生成電圧設定回路140は、上記力率改善回路120が生成する直流電圧(生成電圧)の電圧値Vとして、上記力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vよりも高い電圧を設定する。
この実施の形態における電源回路100によれば、入力電圧のピーク値よりも高い電圧を生成電圧の電圧値Vとして設定するので、昇圧コンバータ回路など昇圧型の回路で力率改善回路120を構成する場合でも、力率改善回路120を正常に動作させることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記生成電圧設定回路140は、上記力率改善回路120が生成する直流電圧の電圧値Vとして、上記力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vに比例する電圧を設定する。
この実施の形態における電源回路100によれば、入力電圧のピーク値に比例する電圧を生成電圧の電圧値Vとして設定するので、力率改善回路120の昇圧比を一定にすることができ、比較例と較べて電力損失を抑えることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記生成電圧設定回路140は、入力電圧検出回路141と、生成電圧検出回路142と、制御信号生成回路143とを有する。
上記入力電圧検出回路141は、上記力率改善回路120が入力する入力電圧の電圧値(ピーク値V)を検出する。
上記生成電圧検出回路142は、上記力率改善回路120が生成した直流電圧(生成電圧)の電圧値Vを検出する。
上記制御信号生成回路143は、上記入力電圧検出回路141が検出した電圧値(ピーク値V)と上記生成電圧検出回路142が検出した電圧値Vとに基づいて、上記力率改善回路120が生成する直流電圧の電圧値Vを上げるか下げるかを指示する制御信号を生成する。
上記力率改善回路120は、上記制御信号生成回路143が生成した制御信号にしたがって、生成する直流電圧の電圧値Vを調整する。
これにより、力率改善回路120は、入力電圧検出回路141が生成した入力検出電圧VD1と、生成電圧検出回路142が生成した生成検出電圧VD2とが同じ電圧になるよう動作する。力率改善回路120が生成する直流電圧の電圧値Vは、力率改善回路120が入力した入力電圧の電圧値(ピーク値)に基づいて設定された設定値になる。力率改善回路120が生成する直流電圧の電圧値Vと力率改善回路120が入力した入力電圧の電圧値との間の関係は、例えば、入力電圧検出回路141及び生成電圧検出回路142の抵抗比率(分圧比α,β)により定まる。
この実施の形態における電源回路100によれば、制御信号にしたがって力率改善回路120が生成する生成電圧の電圧値Vを調整するので、入力電圧の電圧値に基づいて、生成電圧の電圧値Vを変化させることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記入力電圧検出回路141は、上記力率改善回路120が入力する入力電圧の電圧値に基づく入力検出電圧を生成する。
上記生成電圧検出回路142は、上記力率改善回路120が生成した直流電圧(生成電圧)の電圧値Vに基づく生成検出電圧を生成する。
上記制御信号生成回路143は、上記入力電圧検出回路141が生成した入力検出電圧と上記生成電圧検出回路142が生成した生成検出電圧とを比較して、上記入力検出電圧よりも上記生成検出電圧が高い場合に上記力率改善回路120が生成する直流電圧の電圧値を下げるよう指示する制御信号を生成し、上記入力検出電圧よりも上記生成検出電圧が低い場合に上記力率改善回路120が生成する直流電圧の電圧値を上げるよう指示する制御信号を生成する。
これにより、力率改善回路120は、入力電圧検出回路141が生成した入力検出電圧VD1と、生成電圧検出回路142が生成した生成検出電圧VD2とが同じ電圧になるよう動作する。
この実施の形態における電源回路100によれば、入力検出電圧VD1と生成検出電圧VD2とを一致させるよう動作するので、入力電圧の電圧値に応じて、生成電圧の電圧値Vを変化させることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記入力電圧検出回路141は、入力分圧回路(2つの分圧抵抗R51・R52)と、コンデンサC54と、整流素子D53とを有する。
上記入力分圧回路は、上記力率改善回路120が入力する入力電圧を分圧して入力分圧電圧を生成する。
上記コンデンサC54は、上記整流素子D53を介して、上記入力分圧回路が生成した入力分圧電圧により充電される。
上記整流素子D53は、上記入力分圧回路が生成した入力分圧電圧よりも上記コンデンサC54に充電された充電電圧が低い場合に導通する。
上記入力電圧検出回路141は、上記コンデンサC54に充電された充電電圧を、上記力率改善回路120が入力する入力電圧の電圧値に基づく入力検出電圧とする。
この実施の形態における電源回路100によれば、入力電圧のピーク値Vに比例する電圧を入力検出電圧とするので、入力電圧のピーク値Vに基づいて、生成電圧の電圧値Vを変化させることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記生成電圧検出回路142は、生成分圧回路(2つの分圧抵抗R61・R62)を有する。
上記生成分圧回路(生成電圧検出回路142)は、上記力率改善回路120が生成した直流電圧(生成電圧)を分圧して生成分圧電圧(生成検出電圧VD2)を生成する。
上記生成電圧検出回路142は、上記生成分圧回路(生成電圧検出回路142)が生成した生成分圧電圧(生成検出電圧VD2)を、上記力率改善回路120が生成した直流電圧の電圧値Vに基づく生成検出電圧VD2として出力する。
この実施の形態における電源回路100によれば、生成電圧の電圧値Vに比例する電圧を生成検出電圧VD2とするので、入力電圧の電圧値に基づいて、生成電圧の電圧値Vを変化させることができる。
この実施の形態における電源回路100は、更に、整流回路110と、電力変換回路130とを有する。
上記整流回路110は、入力した交流電圧を整流して脈流電圧を生成する。
上記力率改善回路120は、上記入力電圧として、上記整流回路110が生成した脈流電圧を入力する。
上記電力変換回路130は、上記力率改善回路120が生成した直流電圧(生成電圧)を降圧して、負荷回路(光源回路810)に印加する負荷電圧を生成する。
この実施の形態における電源回路100によれば、電力変換回路130が生成電圧を降圧して負荷電圧を生成するので、入力電圧の電圧値(ピーク値)に応じて生成電圧の電圧値が変化しても、負荷回路(光源回路810)に目標値の電流を流すのに必要な負荷電圧を維持し続けることができる。これにより、電力変換回路130は、定電流駆動回路として動作する。
この実施の形態における照明装置800は、電源回路100と、光源回路810とを有する。
上記光源回路810は、上記電源回路100に対する負荷回路として上記電源回路100に接続され、上記電源回路100が生成した電圧により点灯する発光素子(LED)を有する。
この実施の形態における照明装置800によれば、照明装置800が広い範囲の電源電圧に対応できるよう構成する場合でも、電力損失を抑えることができる。
以上説明した電源回路100は、一定の駆動電流で動作させる負荷回路(光源回路810)に対して電力を供給する。
上記電源回路100は、力率改善回路120と、電力変換回路130と、生成電圧設定回路140とを有する。
上記力率改善回路120は、トランスT21(コイル)と、スイッチング素子Q22とを有し、上記電力変換回路に電力を供給する。
上記電力変換回路は、電流検出回路(電流検出抵抗R35)を有し、上記電流検出回路が検出した電流値情報を基に上記負荷回路を定電流駆動する。
上記電流検出回路は、上記負荷回路に流れる駆動電流を検出する。
上記生成電圧設定回路140は、商用電源(交流電源AC)の実効電圧値または最大電圧値の情報を入力し、上記力率改善回路120の出力電圧の情報を入力し、これらの入力された情報を基に上記力率改善回路120の出力電圧を変化させる。
以上説明した電源回路100において、力率改善回路120は、負荷回路を定電流駆動するのに必要な電圧を下回らない範囲で、出力電圧を商用電源の入力電圧の実効値または最大電圧値に追従して上下させ、入力電圧と出力電圧の差を小さくすることにより、電源回路100の損失を削減し、電気効率が向上する。例えば入力電圧にかかわらず力率改善回路120の昇圧比を一定とすることにより、特に入力電圧の低い場合ほど、比較例に比べて昇圧比が低くなり、電気効率が大幅に良くなる。
また、電力変換回路130は、負荷回路を定電流駆動するのに必要な電圧を下回らない範囲で力率改善回路120の出力電圧(生成電圧V)が入力されるので、入力電圧と出力電圧の差が小さくて済み、電気効率が向上する。特に入力電圧の低い場合に電気効率が大幅に向上する。
生成電圧設定回路140が、商用電源の入力電圧の(実効値または)最大電圧値に追従して生成電圧を変動させるため、力率改善回路120では、昇圧コンバータの入出力差が小さくなり、電力変換回路では、降圧コンバータの入出力差が小さくなる。これにより、力率改善回路120、電力変換回路の両方の回路において、従来の電源回路よりも電気効率が向上する。
なお、電力変換回路130は、不連続モードで動作させる。不連続モードとは、スイッチング素子Q31の電流が毎回0から始まり、還流ダイオード(整流素子D32)の電流が毎回0まで減少する動作モードである。これは、チョークコイルL33のインダクタンス値を適正な値に設定することにより実現できる。電力変換回路130を不連続モードにすることによって、還流ダイオードの逆回復電流が大幅に減少するので、電力変換回路の電気効率が良くなる。
また、力率改善回路120は、トランスT21の主巻線に蓄積されたエネルギーを放出した後、ゼロクロスのタイミングで、制御IC127がスイッチング素子Q22をオンさせる。これにより、力率改善回路120は、臨界モードで動作する。力率改善回路120が臨界モードで動作することにより、スイッチング素子Q22でのスイッチング損失が減り、ダイオード(整流素子D23)に逆回復電流が流れることによるリカバリーロスを減らすことができる。これにより、力率改善回路120の電気効率が良くなる。
力率改善回路120は、商用電源の電圧波形と、商用電源から整流回路110に流れる電流波形とをほぼ同じ形にする。これにより、力率が1に近づき、電気効率が良くなる。
電源回路100は、力率改善を行うことができるので、電源高調波対策が必要な照明器具の電源回路として使用できる。
なお、生成電圧設定回路140は、抵抗やエラーアンプ(誤差増幅器A71)を用いて構成するものに限らず、別の回路構成であってもよい。
また、電力変換回路は、電流検出抵抗R35により光源回路810を流れる電流を検出する構成に限らず、別の回路構成により、光源回路810を流れる電流を検出してもよい。
また、整流素子D53に代えて、オペアンプ等の半導体素子を用いた整流回路により構成した理想ダイオードを用いる構成としてもよい。
以上説明した電源回路100において、上記生成電圧設定回路140は、上記力率改善回路120の入力電圧の最大電圧値(ピーク値V)に対して、上記力率改善回路120の出力電圧を高くするとともに、上記電力変換回路130の出力電圧に対して、上記力率改善回路120の出力電圧を高くするような補正をおこなう。
これにより、世界共通で使用可能なワイド入力(AC85〜265V)の電圧範囲において、電源回路100の電気効率を良くすることができる。
以上説明した電源回路100を搭載することにより、照明装置800の電気効率を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2について、図4〜図5を用いて説明する。
なお、実施の形態1と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図4は、この実施の形態における生成電圧検出回路142の具体的な回路構成の一例を示す電気回路図である。
生成電圧検出回路142は、実施の形態1で説明した構成に加えて、定電圧ダイオードZ63を有する。定電圧ダイオードZ63は、例えば、ツェナーダイオードである。定電圧ダイオードZ63は、分圧抵抗R61に並列に電気接続している。
2つの分圧抵抗R61・R62には、生成電圧の電圧値Vを分圧比βによって分圧した電圧が印加される。分圧抵抗R61の両端電圧が定電圧ダイオードZ63の降伏電圧Vに達すると、定電圧ダイオードZ63が導通する。このため、分圧抵抗R61の両端電圧が降伏電圧Vを超えることはない。したがって、生成検出電圧VD2は、
Figure 0005377218
例えば、生成電圧検出回路142の分圧比βが1/83、定電圧ダイオードZ63の降伏電圧Vが380Vである場合、生成電圧の電圧値Vが約385Vより低ければ、生成検出電圧VD2は、生成電圧の電圧値Vのβ倍になり、例えば、生成電圧の電圧値Vが300Vなら生成検出電圧VD2は約3.61Vになる。生成電圧の電圧値Vが約385Vより高ければ、生成検出電圧VD2は、生成電圧の電圧値Vから降伏電圧Vを差し引いた差になり、例えば、生成電圧の電圧値Vが390Vなら生成検出電圧VD2は10Vになる。
入力検出電圧VD1と生成検出電圧VD2とが等しくなるよう制御することにより、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの間には、以下の関係が成り立つ。
Figure 0005377218
例えば、入力電圧検出回路141の分圧比αが1/69、生成電圧検出回路142の分圧比が1/83、定電圧ダイオードZ63の降伏電圧Vが380Vの場合において、入力電圧のピーク値Vが320Vであれば、生成電圧の電圧値Vは約385Vになる。また、入力電圧のピーク値Vが375Vであっても、生成電圧の電圧値Vは約385Vになる。
このように、入力電圧検出回路141の分圧比αが十分に小さければ、入力電圧のピーク値Vが所定の閾値(この場合320V)より大きい場合、生成電圧の電圧値Vはほぼ一定になる。
図5は、この実施の形態における生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図である。
横軸は、入力電圧のピーク値Vまたは生成電圧の電圧値Vを表わす。縦軸は、生成検出電圧VD2または生成電圧の電圧値Vを表わす。
実線712は、生成電圧検出回路142における生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係を表わす。
実線713は、入力検出電圧VD1と生成検出電圧VD2とが一致するよう制御したことによる入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を表わす。
このように、入力電圧のピーク値Vが小さい場合、生成電圧の電圧値Vは、実施の形態1と同様、入力電圧のピーク値Vに比例する。しかし、入力電圧のピーク値Vが大きくなると、生成電圧の電圧値Vの上昇が抑えられる。
これにより、入力電圧のピーク値Vが大きい場合における力率改善回路120の昇圧比を低くすることができるので、電力損失を抑えることができる。
なお、生成電圧の電圧値Vの上昇を抑えるため、入力電圧のピーク値Vが大きくなりすぎると、生成電圧の電圧値Vのほうが入力電圧のピーク値Vよりも低くなる。したがって、力率改善回路120を正常に動作させるには、入力電圧のピーク値Vが以下の条件を満たす必要がある。
Figure 0005377218
例えば、入力電圧検出回路141の分圧比αが1/69、生成電圧検出回路142の分圧比が1/83、定電圧ダイオードZ63の降伏電圧Vが380Vの場合であれば、入力電圧のピーク値Vは、約385Vより低い必要がある。交流電源ACの電源電圧が265Vの場合、入力電圧のピーク値Vは約375Vであるから、この範囲内に収まり、力率改善回路120は、正常に動作する。
この実施の形態における電源回路100において、上記生成電圧設定回路140は、上記力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vが所定の閾値より小さい場合、上記力率改善回路120が生成する直流電圧(生成電圧)の電圧値として、上記力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vに比例する電圧を設定し、上記力率改善回路120が入力する入力電圧のピーク値Vが上記閾値より大きい場合、上記力率改善回路120が生成する直流電圧(生成電圧)の電圧値として、概ね一定の値を設定する。
この実施の形態における電源回路100によれば、入力電圧のピーク値Vが所定の閾値より大きい場合、生成電圧の設定値を概ね一定の値とするので、入力電圧のピーク値Vが大きい場合における力率改善回路120の昇圧比を低く抑えることができ、電力損失を抑えることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記生成電圧検出回路142は、2つの分圧抵抗R61・R62と、定電圧ダイオードZ63とを有する。
上記2つの分圧抵抗R61・R62は、互いに直列に電気接続し、上記力率改善回路120の出力に電気接続している。
上記定電圧ダイオードZ63は、上記2つの分圧抵抗のうち第一の分圧抵抗R61と並列に電気接続している。
上記生成電圧検出回路142は、上記2つの分圧抵抗のうち第二の分圧抵抗R62の両端に発生した電圧を、上記力率改善回路120が生成した直流電圧(生成電圧)の電圧値Vに基づく生成検出電圧VD2とする。
この実施の形態における電源回路100によれば、生成電圧の電圧値Vが所定の値より大きい場合に、分圧抵抗R61の両端電圧が定電圧ダイオードZ63の降伏電圧Vになるので、入力電圧の電圧値が所定の閾値より大きい場合に、生成電圧の設定値をほぼ一定の値とすることができる。
以上説明した電源回路100は、生成電圧設定回路140の働きにより、ワイド入力(例えばAC85〜265V)の大半の入力範囲(例えばAC226V以下)において、従来の電源回路よりも生成電圧の電圧値Vが低くなるので、電気効率が良くなる。最大入力電圧付近(例えばAC226V超)では、生成電圧の電圧値Vがほぼ一定値(例えば385V)となる。したがって、従来(例えば400V)に比べて、昇圧比を低くすることができ、電気効率が良くなる。
なお、ツェナーダイオード(定電圧ダイオードZ63)に代えて、同等の機能を有する別の回路を用いる構成としてもよい。
実施の形態3.
実施の形態3について、図6〜図8を用いて説明する。
なお、実施の形態1または実施の形態2と共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1(及び実施の形態2)では、入力電圧検出回路141の整流素子D53の順方向降下電圧が十分小さいものとして無視したが、この実施の形態では、整流素子D53の順方向降下電圧が無視できない場合について説明する。
実施の形態1における入力電圧検出回路141において、整流素子D53の順方向降下電圧が無視できないとすると、入力検出電圧VD1は、以下の式で表わされる。
Figure 0005377218
ただし、Vは、整流素子D53の順方向降下電圧である。
入力検出電圧VD1と生成検出電圧VD2とが等しくなるよう制御することにより、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの間には、以下の関係が成り立つ。
Figure 0005377218
図6は、この実施の形態における入力電圧のピーク値Vと入力検出電圧VD1との関係、生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図である。
入力電圧検出回路141の分圧比αよりも生成電圧検出回路142の分圧比βが小さい場合であっても、入力電圧のピーク値Vによっては、入力電圧のピーク値Vよりも生成電圧の設定値が小さくなる場合がある。力率改善回路120が正常に動作するためには、入力電圧のピーク値Vが以下の条件を満たす必要がある。
Figure 0005377218
例えば、入力電圧検出回路141の分圧比αが1/57、生成電圧検出回路142の分圧比が1/83、整流素子D53の順方向降下電圧Vが0.7Vの場合であれば、入力電圧のピーク値Vは、約127Vより高い必要がある。
この下限電圧を下げるには、αとβとの差を大きくすればよい。ただし、αとβとの差を大きくすると、力率改善回路120の昇圧比が大きくなる。
図7は、この実施の形態における入力電圧検出回路141の具体的な回路構成の一例を示す電気回路図である。
入力電圧検出回路141は、実施の形態1で説明した構成に加えて、整流素子D55を有する。整流素子D55は、分圧抵抗R52に直列に電気接続している。整流素子D55は、整流素子D53とほぼ同じ順方向降下電圧を有する。
この構成において、入力電圧検出回路141が生成する入力検出電圧VD1は、以下の式で表わされる。
Figure 0005377218
ただし、Vは、整流素子D53及び整流素子D55の順方向降下電圧である。
入力検出電圧VD1と生成検出電圧VD2とが等しくなるよう制御することにより、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの間には、以下の関係が成り立つ。
Figure 0005377218
図8は、この実施の形態における入力電圧のピーク値Vと入力検出電圧VD1との関係、生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図である。
力率改善回路120が正常に動作するためには、入力電圧のピーク値Vが以下の条件を満たす必要がある。
Figure 0005377218
例えば、入力電圧検出回路141の分圧比αが1/68、生成電圧検出回路142の分圧比が1/73、整流素子D53及び整流素子D55の順方向降下電圧Vが0.7Vの場合であれば、入力電圧のピーク値Vは、約10.2Vより高ければよい。交流電源ACの電源電圧が85Vの場合、入力電圧のピーク値Vは約120Vであるから、この範囲内に収まり、力率改善回路120は、正常に動作する。
このように入力電圧検出回路141を構成することにより、入力電圧のピーク値Vの下限が小さくなるので、力率改善回路120が正常に動作する電圧範囲を広くすることができる。このとき、分圧比αと分圧比βとの差をあまり大きくする必要がないので、力率改善回路120の昇圧比を小さくすることができ、電力損失を抑えることができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記入力電圧検出回路141は、2つの分圧抵抗R51・R52、2つの整流素子D53・D55、コンデンサC54を有する。
上記2つの分圧抵抗R51・R52と、上記2つの整流素子のうち第一の整流素子D55とは、互いに直列に電気接続し、上記力率改善回路120の入力に並列に電気接続している。
上記コンデンサC54は、上記2つの整流素子のうち第二の整流素子D53を介して、上記2つの分圧抵抗のうち一方の分圧抵抗R52と上記第一の整流素子D55とに並列に電気接続している。
上記入力電圧検出回路141は、上記コンデンサC54に充電された充電電圧を、上記力率改善回路120が入力する入力電圧の電圧値に基づく入力検出電圧VD1とする。
この実施の形態における電源回路100によれば、整流素子D55における順方向降下電圧と、整流素子D53における順方向降下電圧とが打ち消し合うので、整流素子D53における順方向降下電圧が無視できない場合であっても、力率改善回路120が正常に動作し、電力損失を抑えることができる。
実施の形態4.
実施の形態4について、図9〜図10を用いて説明する。
なお、実施の形態1乃至実施の形態3のいずれかと共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
上述したように、電力変換回路130を降圧型DC/DCコンバータ回路など降圧型の回路で構成する場合、電力変換回路130は、入力した電圧より高い電圧を生成することはできない。
このため、力率改善回路120が生成する生成電圧の電圧値Vは、少なくとも光源回路810を目標値の電流で定電流駆動するために必要な電圧よりも高いことが必要である。光源回路810を目標値の電流で定電流駆動するために必要な電圧は、光源回路810のLEDに目標値の電流を流したときの順方向降下電圧の合計に電流検出抵抗R34の電圧降下を加えた電圧である。
図9は、この実施の形態における生成電圧検出回路142の具体的な回路構成の一例を示す電気回路図である。
生成電圧検出回路142は、実施の形態1で説明した構成に加えて、定電圧ダイオードZ64を有する。定電圧ダイオードZ64は、例えばツェナーダイオードである。定電圧ダイオードZ64は、分圧抵抗R61に直列に電気接続している。
生成電圧の電圧値Vが定電圧ダイオードZ64の降伏電圧Vより低い場合、定電圧ダイオードZ64が導通しない。生成電圧の電圧値Vが定電圧ダイオードZ64の降伏電圧Vより高い場合、2つの分圧抵抗R61・R62には、生成電圧の電圧値Vから降伏電圧Vを差し引いた電圧を分圧比βで分圧した電圧が印加される。したがって、生成検出電圧VD2は、以下の式で表わされる。
Figure 0005377218
入力検出電圧VD1と生成検出電圧VD2とが等しくなるよう制御することにより、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの間には、以下の関係が成り立つ。
Figure 0005377218
ただし、Vは、入力電圧検出回路141の整流素子D53の順方向降下電圧である。
この実施の形態において、入力電圧検出回路141の分圧比αは、生成電圧検出回路142の分圧比βより大きい必要はない。分圧比αと分圧比βとが等しくても、生成電圧の電圧値Vは、入力電圧のピーク値Vより大きくなる。また、分圧比αより分圧比βが大きい場合でも、入力電圧のピーク値Vが所定の値より小さければ、生成電圧の電圧値Vは、入力電圧のピーク値Vより大きくなる。
図10は、この実施の形態における入力電圧のピーク値Vと入力検出電圧VD1との関係、生成電圧の電圧値Vと生成検出電圧VD2との関係、および、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係を示すグラフ図である。
なお、この図は、分圧比αより分圧比βが大きい場合の例である。
例えば、入力電圧検出回路141の分圧比αが1/76、生成電圧検出回路142の分圧比βが1/69、定電圧ダイオードZ64の降伏電圧Vが100V、整流素子D53の順方向降下電圧Vが0.7Vである場合、入力電圧のピーク値Vが120Vならば、生成電圧の電圧値Vは約128Vになる。また、入力電圧のピーク値Vが373Vならば、生成電圧の電圧値Vは約400Vになる。
このように、生成電圧検出回路142の分圧比βが入力電圧検出回路141の分圧比αより大きい場合、力率改善回路120が正常に動作するためには、入力電圧のピーク値Vが以下の条件を満たす必要がある。
Figure 0005377218
例えば、入力電圧検出回路141の分圧比αが1/76、生成電圧検出回路142の分圧比βが1/69、定電圧ダイオードZ64の降伏電圧Vが100V、整流素子D53の順方向降下電圧Vが0.7Vである場合、入力電圧のピーク値Vが約561Vより低ければよい。交流電源ACの電源電圧が265Vの場合、入力電圧のピーク値Vは約375Vであるから、この範囲内に収まり、力率改善回路120は、正常に動作する。
この実施の形態における電源回路100において、上記生成電圧設定回路140は、上記力率改善回路120が生成する直流電圧(生成電圧)の電圧値Vとして、所定の閾値電圧(降伏電圧V)より大きい電圧を設定する。
この実施の形態における電源回路100によれば、生成電圧の電圧値Vとして、所定の閾値電圧より大きい電圧を設定するので、力率改善回路120より後段の回路に必要な最低電圧以上の電圧を、力率改善回路120が生成することができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記生成電圧検出回路142は、上記力率改善回路120が生成した直流電圧(生成電圧)の電圧値Vが所定の閾値電圧(降伏電圧V)より小さい場合に、上記力率改善回路120が生成した直流電圧の電圧値Vを検出しない。
この実施の形態における電源回路100によれば、生成電圧の電圧値Vが閾値電圧より小さい場合に生成電圧検出回路142が生成電圧の電圧値Vを検出しないので、生成電圧の電圧値として、閾値電圧より大きい値を設定することができる。
この実施の形態における電源回路100において、上記生成電圧検出回路142は、2つの分圧抵抗R61・R62と、定電圧ダイオードZ64とを有する。
上記2つの分圧抵抗R61・R62と、上記定電圧ダイオードZ64とは、互いに直列に電気接続し、力率改善回路120の出力に電気接続している。
上記生成電圧検出回路142は、上記2つの分圧抵抗のうち第一の分圧抵抗R62の両端に発生する電圧を、上記力率改善回路120が生成した直流電圧(生成電圧)の電圧値Vに基づく生成検出電圧VD2とする。
この実施の形態における電源回路100によれば、生成電圧の電圧値Vが定電圧ダイオードZ64の降伏電圧Vより小さい場合に、生成検出電圧VD2が0になるので、生成電圧の電圧値として、閾値電圧より大きい値を設定することができる。
実施の形態5.
実施の形態5について、図11を用いて説明する。
なお、実施の形態1乃至実施の形態4のいずれかと共通する部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態1乃至実施の形態4で説明した具体例は、いずれも、アナログ回路を用いて生成電圧設定回路140を構成した例であるが、生成電圧設定回路140は、例えばマイクロコンピュータ(以下「マイコン」と呼ぶ。)などのデジタル回路を用いて構成してもよい。
図11は、この実施の形態における生成電圧設定回路140の具体的な回路構成の一例を示す図である。
生成電圧設定回路140は、4つの分圧抵抗R51・R52・R61・R62と、マイコン180とを有する。
2つの分圧抵抗R51・R52(入力分圧回路)は、互いに直列に接続し、力率改善回路120が入力する入力電圧を分圧した入力分圧電圧を生成する。
2つの分圧抵抗R61・R26(生成分圧回路)は、互いに直列に接続し、力率改善回路120が生成した生成電圧を分圧した生成分圧電圧を生成する。
マイコン180のハードウェア構成は図示していないが、例えば、処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置などである。処理装置(以下「CPU」と呼ぶ。)は、記憶装置が記憶したプログラムを実行することにより、マイコン180全体を制御し、データを処理する。記憶装置は、例えば揮発性メモリ(以下「RAM」と呼ぶ。)や不揮発性メモリ(以下「ROM」と呼ぶ。)であり、CPUが実行するプログラムやCPUが処理するデータなどを記憶する。入力装置は、例えばアナログデジタル変換回路(以下「ADC」と呼ぶ。)であり、マイコン180の外部から信号を入力し、CPUが処理できるデータに変換する。入力装置が変換したデータは、CPUが直接処理してもよいし、記憶装置が記憶してもよい。出力装置は、例えばデジタルアナログ変換回路(以下「DAC」と呼ぶ。)であり、CPUが処理したデータを信号に変換してマイコン180の外部に出力する。出力装置が変換するデータは、CPUから直接受け取ったものであってもよいし、記憶装置が記憶したものであってもよい。
マイコン180は、記憶装置が記憶したプログラムをCPUが実行することにより、これらのハードウェアが協調して動作し、以下に説明する機能ブロックを実現する。
マイコン180が実現する機能ブロックには、入力電圧検出部181、ピーク電圧算出部182、生成電圧設定部183、生成電圧検出部184、生成電圧比較部185、制御信号生成部186などがある。
入力電圧検出部181は、ADCを用いて、2つの分圧抵抗R51・R52が生成した入力分圧電圧を入力してデータ(以下「入力分圧データ」と呼ぶ。)に変換し、RAMを用いて、入力分圧データを記憶する。
ピーク電圧算出部182は、入力電圧検出部181がRAMを用いて記憶した入力分圧データに基づいて、CPUを用いて、入力分圧電圧のピーク値を算出し、RAMを用いて、算出したピーク値を表わすデータ(以下「入力検出データ」と呼ぶ。)を記憶する。
2つの分圧抵抗R51・R52及び入力電圧検出部181・ピーク電圧算出部182は、入力電圧検出回路141に相当する。なお、生成電圧設定回路140は、実施の形態1または実施の形態3で説明した入力電圧検出回路141をマイコン180の外部に設け、入力電圧検出回路141が生成した入力検出電圧VD1をマイコン180が入力する構成としてもよい。
生成電圧検出部184は、ADCを用いて、2つの分圧抵抗R61・R62が生成した生成分圧電圧を入力してデータ(以下「生成検出データ」と呼ぶ。)に変換する。生成電圧検出部184は、RAMを用いて、生成検出データを記憶する。
2つの分圧抵抗R61・R62及び生成電圧検出部184は、生成電圧検出回路142に相当する。なお、生成電圧設定回路140は、実施の形態2または実施の形態3で説明した生成電圧検出回路142をマイコン180の外部に設け、生成電圧検出回路142が生成した生成検出電圧VD2をマイコン180が入力する構成としてもよい。
生成電圧設定部183は、ピーク電圧算出部182がRAMを用いて記憶した入力検出データに基づいて、CPUを用いて、入力電圧の電圧値に対応する生成電圧の電圧値Vとして設定する設定値を算出する。生成電圧設定部183は、RAMを用いて、算出した設定値を表わすデータ(以下「生成設定データ」と呼ぶ。)を記憶する。
例えば、マイコン180は、入力検出データを生成設定データに変換するためのテーブルを、あらかじめROMに記憶しておく。生成電圧設定部183は、CPUを用いて、ROMが記憶したテーブルを検索して、入力検出データに対応する生成設定データを取得する。また、例えば、マイコン180は、入力検出データから生成設定データを計算するための計算式を、あらかじめROMに記憶しておく。生成電圧設定部183は、CPUを用いて、ROMが記憶した計算式に入力検出データを代入して生成設定データを計算する。
テーブルを用いる方式の利点の一つは、入力検出電圧と設定値との関係を自由に設定できる点である。例えば、入力電圧のピーク値Vと生成電圧の電圧値Vとの関係が、以下のような関係になるよう、入力検出電圧と設定値との関係を設定することも容易にできる。
Figure 0005377218
ただし、VMINは設定最小値、ΔVは設定差分値、VMAXは設定最大値である。
例えば、VMINは100V、ΔVは5V、VMAXは400Vに設定する。これにより、生成電圧設定回路140は、生成電圧の電圧値Vとして、100V〜400Vの範囲内で、入力電圧のピーク値より5Vだけ大きい値を設定する。
また、何らかの原因により、入力検出電圧や生成検出電圧に非線形歪みなどの誤差が生じる場合、テーブルを用いる方式であれば、テーブルを修正することにより、誤差を補正することができる。
生成電圧比較部185は、生成電圧検出部184がRAMを用いて記憶した生成検出データと、生成電圧設定部183がRAMを用いて記憶した生成設定データとに基づいて、CPUを用いて、生成電圧の電圧値Vが設定値より大きいか小さいかを判定する。生成電圧比較部185は、RAMを用いて、判定した結果を表わすデータ(以下「判定結果データ」と呼ぶ。)を記憶する。
制御信号生成部186は、生成電圧比較部185がRAMを用いて記憶した判定結果データに基づいて、DACを用いて、制御信号を生成して出力する。生成電圧の電圧値Vが設定値より大きい場合、制御信号生成部186は、生成電圧の電圧値Vを下げるよう指示する制御信号を生成する。生成電圧の電圧値Vが設定値より小さい場合、制御信号生成部186は、生成電圧の電圧値Vを上げるよう指示する制御信号を生成する。
この実施の形態における電源回路100は、更に、データを処理する処理装置(CPU、マイコン180)を有する。
上記生成電圧設定回路140は、生成電圧設定部183と、制御信号生成部186とを有する。
上記生成電圧設定部183は、上記力率改善回路120が入力する入力電圧の電圧値に基づいて、上記処理装置を用いて、上記力率改善回路120が生成する直流電圧(生成電圧)の電圧値として設定する設定値を算出する。
上記制御信号生成部186は、上記生成電圧設定部183が算出した設定値と、上記力率改善回路120が生成した直流電圧(生成電圧)の電圧値とに基づいて、上記処理装置を用いて、上記力率改善回路が生成する直流電圧の電圧値を上げるか下げるかを指示する制御信号を生成する。
上記力率改善回路120は、上記制御信号生成部186が生成した制御信号にしたがって、生成する直流電圧の電圧値を調整する。
この実施の形態における電源回路100によれば、上記力率改善回路120が入力する入力電圧の電圧値に基づいて、生成電圧設定部183が生成電圧の設定値を算出するので、力率改善回路120の昇圧比を低く抑え、電力損失を抑えることができる。
なお、生成電圧設定回路140は、アナログ回路やマイコン180を用いて実現する構成に限らず、集積回路や機械式の機構など他の部品を用いて実現する構成であってもよい。
100 電源回路、110 整流回路、120 力率改善回路、127,139 制御IC、130 電力変換回路、140 生成電圧設定回路、141 入力電圧検出回路、142 生成電圧検出回路、143 制御信号生成回路、180 マイコン、181 入力電圧検出部、182 ピーク電圧算出部、183 生成電圧設定部、184 生成電圧検出部、185 生成電圧比較部、186 制御信号生成部、711,714 破線、712,713 実線、800 照明装置、810 光源回路、A37,A71 誤差増幅器、AC 交流電源、C12,C54 コンデンサ、C24,C34 平滑コンデンサ、D23,D32,D53,D55 整流素子、DB11 ダイオードブリッジ、L33 チョークコイル、PC38 フォトカプラ、Q22,Q31 スイッチング素子、R35 電流検出抵抗、R25,R26,R51,R52,R61,R62 分圧抵抗、T21 トランス、V36 基準電圧源、Z63,Z64 定電圧ダイオード。

Claims (8)

  1. 力率改善回路と、生成電圧設定回路とを有し、
    上記力率改善回路は、入力した入力電圧から直流電圧を生成するとともに、入力する入力電流の波形を制御して、入力の力率を高め、
    上記生成電圧設定回路は、入力電圧検出回路と、生成電圧検出回路と、制御信号生成回路とを有し、
    上記入力電圧検出回路は、上記力率改善回路が入力する入力電圧の電圧値に基づく入力検出電圧を生成し、
    上記生成電圧検出回路は、上記力率改善回路が生成した直流電圧の電圧値に基づく生成検出電圧を生成し、
    上記制御信号生成回路は、上記入力電圧検出回路が生成した入力検出電圧と上記生成電圧検出回路が生成した生成検出電圧とが同じ電圧になるよう上記力率改善回路を制御する制御信号を生成し、
    上記力率改善回路は、上記制御信号生成回路が生成した制御信号に従って、生成する直流電圧の電圧値を調整し、
    上記入力電圧検出回路は、入力分圧回路と、コンデンサと、整流素子とを有し、
    上記入力分圧回路は、上記力率改善回路が入力する入力電圧を分圧して入力分圧電圧を生成し、
    上記コンデンサは、上記整流素子を介して、上記入力分圧回路が生成した入力分圧電圧により充電され、
    上記整流素子は、上記入力分圧回路が生成した入力分圧電圧よりも上記コンデンサに充電された充電電圧が低い場合に導通し、
    上記入力電圧検出回路は、上記コンデンサに充電された充電電圧を、上記力率改善回路が入力する入力電圧の電圧値に基づく入力検出電圧とし、
    上記入力分圧回路は、2つの分圧抵抗と、他の整流素子とを有し、
    上記2つの分圧抵抗のうち一方の分圧抵抗は、上記力率改善回路の入力に電気接続し、
    上記一方の分圧抵抗、上記他の整流素子、上記2つの分圧抵抗のうち他方の分圧抵抗は、順番に直列に電気接続し、
    上記他の整流素子は、上記整流素子とほぼ同じ順方向降下電圧を有し、
    上記コンデンサは、上記整流素子を介して、上記他方の分圧抵抗と上記他の整流素子とに並列に電気接続することを特徴とする電源回路。
  2. 上記生成電圧検出回路は、2つの分圧抵抗と、定電圧ダイオードとを有し、
    上記定電圧ダイオードは、上記力率改善回路の出力に電気接続し、
    上記定電圧ダイオード、上記2つの分圧抵抗のうち一方の分圧抵抗、上記2つの分圧抵抗のうち他方の分圧抵抗は、順番に直列に電気接続し、
    上記生成電圧検出回路は、上記他方の分圧抵抗の両端に発生した電圧を、上記力率改善回路が生成した直流電圧の電圧値に基づく生成検出電圧とすることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 力率改善回路と、生成電圧設定回路とを有し、
    上記力率改善回路は、入力した入力電圧から直流電圧を生成するとともに、入力する入力電流の波形を制御して、入力の力率を高め、
    上記生成電圧設定回路は、入力電圧検出回路と、生成電圧検出回路と、制御信号生成回路とを有し、
    上記入力電圧検出回路は、上記力率改善回路が入力する入力電圧の電圧値に基づく入力検出電圧を生成し、
    上記生成電圧検出回路は、上記力率改善回路が生成した直流電圧の電圧値に基づく生成検出電圧を生成し、
    上記制御信号生成回路は、上記入力電圧検出回路が生成した入力検出電圧と上記生成電圧検出回路が生成した生成検出電圧とが同じ電圧になるよう上記力率改善回路を制御する制御信号を生成し、
    上記力率改善回路は、上記制御信号生成回路が生成した制御信号に従って、生成する直流電圧の電圧値を調整し、
    上記入力電圧検出回路は、入力分圧回路と、コンデンサと、整流素子とを有し、
    上記入力分圧回路は、上記力率改善回路が入力する入力電圧を分圧して入力分圧電圧を生成し、
    上記コンデンサは、上記整流素子を介して、上記入力分圧回路が生成した入力分圧電圧により充電され、
    上記整流素子は、上記入力分圧回路が生成した入力分圧電圧よりも上記コンデンサに充電された充電電圧が低い場合に導通し、
    上記入力電圧検出回路は、上記コンデンサに充電された充電電圧を、上記力率改善回路が入力する入力電圧の電圧値に基づく入力検出電圧とし、
    上記生成電圧検出回路は、2つの分圧抵抗と、定電圧ダイオードとを有し、
    上記定電圧ダイオードは、上記力率改善回路の出力に電気接続し、
    上記定電圧ダイオード、上記2つの分圧抵抗のうち一方の分圧抵抗、上記2つの分圧抵抗のうち他方の分圧抵抗は、順番に直列に電気接続し、
    上記生成電圧検出回路は、上記他方の分圧抵抗の両端に発生した電圧を、上記力率改善回路が生成した直流電圧の電圧値に基づく生成検出電圧とすることを特徴とする電源回路。
  4. 上記生成電圧設定回路は、上記力率改善回路が生成する直流電圧の電圧値として、上記力率改善回路が入力する入力電圧のピーク値よりも高い電圧を設定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電源回路。
  5. 上記生成電圧設定回路は、上記力率改善回路が生成する直流電圧の電圧値として、上記力率改善回路が入力する入力電圧のピーク値に比例する電圧を設定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電源回路。
  6. 上記生成電圧検出回路は、生成分圧回路を有し、
    上記生成分圧回路は、上記力率改善回路が生成した直流電圧を分圧して生成分圧電圧を生成し、
    上記生成電圧検出回路は、上記生成分圧回路が生成した生成分圧電圧を、上記力率改善回路が生成した直流電圧の電圧値に基づく生成検出電圧とすることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
  7. 上記電源回路は、更に、整流回路と、電力変換回路とを有し、
    上記整流回路は、入力した交流電圧を整流して脈流電圧を生成し、
    上記力率改善回路は、上記入力電圧として、上記整流回路が生成した脈流電圧を入力し、
    上記電力変換回路は、上記力率改善回路が生成した直流電圧を降圧して、負荷回路に印加する負荷電圧を生成することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電源回路。
  8. 請求項1からのいずれかに記載の電源回路と、光源回路とを有し、
    上記光源回路は、上記電源回路に対する負荷回路として上記電源回路に接続され、上記電源回路が生成した電圧により点灯する発光素子を有することを特徴とする照明装置。
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