JP5622470B2 - 照明用点灯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光灯やHIDランプ等の放電灯並びにLED照明といった照明器具を点灯させる点灯装置に関し、特に、電子式安定器を用いる場合の制御システムの改良に関する。
従来、蛍光灯やHIDランプ等の放電灯を点灯させる点灯装置としては、銅鉄型の安定器(いわゆる銅鉄バラスト)が用いられてきた。安定器にはランプ電流を適正に制限するという役目がある。しかしながら、銅鉄型の安定器は重量が重くなるとともに安定器自体が大型化してしまうため、近年では、安定器の軽量化、小型化、高機能化を目的としてスイッチング素子やダイオード等の電子部品を用いたいわゆる電子式安定器が利用されている。本発明では、放電灯などの照明器具を電子式安定器により安定点灯させる照明用点灯装置について説明する。
従来の照明用点灯装置は、交流電源を一旦直流化し、さらに所定の周期で交番する直流電流を生成して、これを放電灯に供給するための装置であり、例えば、図8のように全波整流回路2、力率改善回路8、電力変換回路3を有して構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
照明用点灯装置に印加される交流電圧は全波整流回路2によって脈動した直流電圧となるが、全波整流回路2のみでは入力される交流電流の波形がパルス状になってしまい、力率が悪くなる。そこで、図8では全波整流回路2の後段にアクティブ平滑フィルターとも呼ばれる力率改善回路8が接続され、力率改善回路8によって入力される交流電流を歪みのない正弦波に整形していた。
力率改善回路8にはスイッチング素子Qが設けられ、このオン期間にはインダクタLに整流後の直流電圧が印加されて磁場のエネルギーとして蓄積される。オフ期間にはインダクタLに蓄えられたエネルギーが放出されて、ダイオードDを経由して電解コンデンサCを充電するようになっている。
特開平4−368471号公報
特許文献1に記載された力率改善回路8では、スイッチング素子Qのオフ期間にインダクタLからダイオードDに流れる電流は、交流電源ACからの入力交流電圧の変動に応じて増減する。すなわち、入力交流電圧の絶対値が大きければ、オン期間にインダクタLに流せる電流値も大きくなるから、インダクタLに蓄積される多くのエネルギーをもって、オフ期間に余裕をもって電解コンデンサCを充電できる。
しかしながら、入力交流電圧がゼロ電圧に近づくと、インダクタLに流せる電流値が小さくなってインダクタLに蓄積されるエネルギーは少なくなる。また、入力交流電圧と昇圧された電解コンデンサCの端子間電圧との電位差も大きくなる。その結果、交流入力電圧がゼロ電圧に近い期間には、インダクタLとスイッチング素子Qによる昇圧動作が正常に行われず、スイッチング素子Qだけが意味のないオンオフ駆動を続けることになる。
近年、照明機器における消費電力の削減の要求は益々高まり、点灯装置に含まれる力率改善回路の効率を改善する必要が生じてきた。そのため、上記のような交流入力電圧がゼロ電圧に近い期間におけるスイッチング素子Qのオンオフ駆動に伴う電力消費については、まだ改善の余地が残っていた。
また、入力交流電圧の増減に応じてスイッチング周期を変化させる制御を行った場合には、交流入力電圧がゼロ電圧に近い期間でのスイッチング周期が短くなる。そのため、交流入力電圧がゼロ電圧に近い期間にスイッチング素子Qを駆動させることが、電流の急激な変化に伴う高周波ノイズの発生原因になっていた。
特許文献1においても交流入力電圧が低い場合での電力ロスが問題視されている。入力電圧が低くなると、スイッチング周波数が高くなるが、入力電圧が0V近傍まで低くなった場合には、入力力率や電流歪みには余り影響の無い領域であるにもかかわらず、スイッチング周波数が更に高くなり、スイッチング素子のオンオフ動作による電力ロスが大きくなると説明されている。
この対策として、特許文献1の力率改善回路では、入力電圧が所定電圧以下のときに、スイッチング素子の動作を強制的に停止させて、スイッチング素子での電力ロスを低減させている。例えば図8のように、スイッチング素子Q1の制御を行う汎用ICは、スイッチング素子Qのゲートと接続され、スイッチング素子Qの駆動電流を供給する。ゲートに駆動電流が供給されると、ゲート電位がHIGHレベルになり、スイッチング素子QがONされる。
スイッチング素子Qでの電力ロスを低減させるため、全波整流回路2の出力端の電圧を抵抗R10、R11により分圧した電圧をバッファ回路ICに入力し、スイッチング素子QのゲートをダイオードDのアノード・カソード間を介してバッファ回路ICの出力に接続している。このようにして、入力電圧が所定電位よりも低くなった場合には、バッファ回路ICの出力がLOWレベルとなり、ダイオードDを介してスイッチング素子Qのゲート電位をLOWレベルにクランプするので、スイッチング素子Qは強制的にOFFされる。これにより、入力電圧の低い期間でのスイッチング素子Qによる電力ロスが低減される。
しかしながら、特許文献1では、スイッチング素子Qに駆動電流を供給する汎用ICを用いているが、この汎用ICによると、交流入力電圧がゼロ電圧に近い期間であっても2番端子から駆動電流が、常にスイッチング素子Qのゲート電位に向けて流れている。そして、入力電圧が所定電位よりも低くなって、抵抗R10、R11で分圧された電圧が所定値以下になると、汎用ICの2番端子からの駆動電流がダイオードDを介してバッファ回路IC側へと流れるから、この駆動電流によってスイッチング素子Qが駆動しなくなり、ゲート電位がLOWレベルにクランプされるようになっている。このようにスイッチング素子Qの駆動停止期間中も汎用ICの内部の駆動回路からダイオードDを通してバッファ回路ICへ短絡電流が流れ続ける。スイッチング素子の動作は停止するとは言え、汎用ICからは常に駆動電流が流れるから、汎用ICすなわちスイッチング素子の駆動回路における電力ロスは低減されない。
また、特許文献1では、入力電圧が所定電位よりも低い場合は、一律にスイッチング素子QをLOWレベルにクランプしてしまう。その結果、交流電源の出力(ピーク値など)に変動があると、力率改善回路での力率がその都度変化してしまう。スイッチング素子Qの駆動を停止させる期間があっても、力率が一定になるようにしたい。
本発明は前記従来技術に鑑みなされたものであり、全波整流回路などで直流化された整流電圧を供給されて、力率を改善するとともに、照明器具へ安定した電力を供給する照明用点灯装置において、
その目的は、力率改善用のスイッチング素子のみならず、このスイッチング素子の駆動回路をも含めて、力率改善用の回路全体の電力ロスを低減させることにある。これによって、照明用点灯装置の回路損失を最小限に止め、照明機器の消費電力の削減を図ることができる照明用点灯装置を提供することにある。また、別の目的は、スイッチング素子の駆動を停止させる期間があっても、一定の力率が得られる照明用点灯装置を提供することである。
発明者は、交流入力電圧がゼロ電圧に近い期間に、スイッチング素子の駆動回路から駆動電流を供給することで消費される電力や、駆動回路の内部で消費される電力の存在が、回路効率悪化の原因になっていることに着目した。
すなわち、前記課題を解決するために本発明にかかる照明用点灯装置は、交流電圧を全波整流し、照明器具に対して並列接続された電解コンデンサを介して、該照明器具に点灯電流を供給する照明用点灯装置であって、
前記電解コンデンサの正極に向けて全波整流後の整流電流を供給するインダクタおよびダイオードの直列回路、および、前記インダクタおよびダイオードの接続点と前記電解コンデンサの負極とを結んで前記電解コンデンサに対して並列に接続されたスイッチング素子を有する充電手段と、
前記スイッチング素子のオンオフ駆動を制御する制御手段と、を備え、
前記充電手段は、前記スイッチング素子のオン状態で前記インダクタに整流電流によるエネルギーを蓄積し、オフ状態で前記エネルギーを放出して前記ダイオードを介して前記電解コンデンサを充電する。
特に、前記制御手段は、全波整流後の整流電圧の瞬時値を検出する入力電圧検出手段と、該検出電圧値に応じて前記スイッチング素子の駆動・停止を決定する決定手段と、前記決定手段の決定に基づき前記スイッチング素子に駆動電流を供給してオンオフ駆動させる駆動回路と、を有し、
前記検出電圧値が所定電圧値未満の場合に、前記決定手段が、スイッチング素子の停止を決定して前記駆動回路による駆動電流の供給を停止させることを特徴とする。
また、本発明にかかる照明用点灯装置は、交流電圧を全波整流し、照明器具に対して並列接続された電解コンデンサを介して、該照明器具に点灯電流を供給する照明用点灯装置であって、
全波整流後の整流電圧を一次電圧として二次電圧を前記電解コンデンサに印加するように設けられたトランスを有し該電解コンデンサを充電する充電手段と、
前記充電手段を制御する制御手段と、を備え、
前記充電手段は、前記トランス以外に、該トランスの一次巻線に直列接続されて二次巻線に二次電圧を誘起させるスイッチング素子、および、前記二次巻線に直列接続されて二次電流を整流するダイオードを有して、整流された二次電流を電解コンデンサの正極に供給する。
特に、前記制御手段は、前記スイッチング素子のオンオフ駆動を制御するものであって、オン状態で前記トランスに整流電圧を印加してオフ状態で二次電圧を誘起させるとともに、全波整流後の整流電圧の瞬時値を検出する入力電圧検出手段と、該検出電圧値に応じて前記スイッチング素子の駆動・停止を決定する決定手段と、前記決定手段の決定に基づき前記スイッチング素子に駆動電流を供給してオンオフ駆動させる駆動回路と、を有し、
前記検出電圧値が所定電圧値未満の場合に、前記決定手段が、スイッチング素子の停止を決定して前記駆動回路による駆動電流の供給を停止させることを特徴とする。
また、本発明の照明用点灯装置では、前記駆動回路は、前記スイッチング素子への駆動電流を停止する間、回路内電力消費がゼロとなるように構成されていることが好ましい。
さらに、本発明の照明用点灯装置では、前記決定手段は、前記検出電圧値から整流電圧の実効値を得て、該実効値に応じて前記所定電圧値を算出し、該所定電圧値を用いて前記スイッチング素子の駆動・停止を決定することが好ましい。
本発明によれば、決定手段が入力電圧検出手段の検出電圧値に基づいて、スイッチング素子の駆動・停止を決定し、駆動回路が決定手段からの指令に基づいて駆動電流の供給を行うようにしたから、検出電圧値が所定電圧値未満となる期間は、駆動回路からスイッチング素子の駆動電流の供給が停止して、駆動電流が全く流れない状態になる。従って、検出電圧値が所定電圧値未満となる期間は、オンオフ駆動に伴ったスイッチング素子内部での電力ロスの低減だけでなく、スイッチング素子の駆動電流が流れることによる電力ロスも低減する。
また、交流入力電圧がゼロ電圧に近い期間のオンオフ駆動を停止させるため、入力交流電圧に応じてスイッチング周期を変化させる制御を行ったとしても、高周波ノイズの発生を抑制できる。
さらに本発明によれば、スイッチング素子への駆動電流を停止する間、回路内で消費される電力がゼロとなるように駆動回路を構成するから、検出電圧値が所定電圧値未満となる期間は、駆動電流の供給が停止されるだけでなく、駆動回路自身の内部消費電力もゼロとなり、力率改善回路全体での電力ロスが一層削減される。
また、本発明によれば、所定電圧値を整流電圧の実効値に基づいて算出し、該所定電圧値を用いてスイッチング素子の駆動・停止を決定するようにした。よって、整流電圧の実効値が変動した場合であっても、変動に応じて最適な所定電圧値に自動的に調整される。例えば、整流電圧の実効値の変動に関わらず力率が一定になるように所定電圧値を予め設定することが容易に可能となり、所定期間だけスイッチング素子の駆動を停止させる制御を行っても、一定の力率を得ることができる。
以上のように、本発明によれば、力率改善用のスイッチング素子のみならず、このスイッチング素子の駆動回路をも含めて、力率改善用の回路全体における電力ロスを低減させることができる。これによって、照明用点灯装置の回路損失を最小限に止め、消費電力の削減を図ることができ、発電所内でのCOの発生量を低減させることにつながって地球温暖化防止に貢献することが可能になる。
本発明の第一実施形態にかかる放電灯点灯装置の回路構成の説明図である。 図1の回路中のスイッチング素子の出力容量およびその内部短絡を模式的に説明するための図である。 図1の回路各部の電圧波形および電流波形を示すグラフである。 図1の回路中のダイオードに流れる電流を説明するためのグラフである。 前記実施形態における決定手段の処理を示すフロー図である。 前記実施形態における駆動回路の構成を示す図である。 本発明の第二実施形態にかかる放電灯点灯装置の回路構成の説明図である。 従来の放電灯点灯装置の回路構成を示す図である。
(第一実施形態)
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態について説明する。
図1に本実施形態にかかる放電灯点灯装置の回路構成を示す。放電灯点灯装置は、交流電流を用いて所定の周期で交番する直流電流を生成し、これを高圧放電灯(HIDランプ)Laに供給して点灯させるための装置であり、直流電源回路7と電力変換回路3に大別される。直流電源回路7は、交流電源ACから安定した直流電力を作り出し、後段に接続された電力変換回路3に直流電力を供給する。また、電力変換回路3は高圧放電灯Laのランプ電圧に応じて、直流電力を適切な電力に変換するとともに、所定の周期で交番させて放電灯に供給する。
本発明のポイントとなる直流電源回路7の制御システムに関して詳しく説明する。
直流電源回路7は、図1に示すように、ダイオードブリッジなどで構成される全波整流回路2と、力率改善回路8と、制御手段11とを有する。
全波整流回路2の後段に接続された力率改善回路8は、アクティブ平滑フィルターとも呼ばれ、全波整流回路2に入力される交流電流を歪みのない正弦波に整形することができる回路である。
力率改善回路8は、全波整流回路2からの整流電流の部分平滑およびスイッチング素子Qのオフ時にインダクタLで発生した電流を該インダクタLに戻すための平滑コンデンサCと、照明器具Laに対して電力変換回路3を介して並列接続された電解コンデンサCと、該電解コンデンサCに整流電流に基づくエネルギーを充電する充電回路9と、を有する。全波整流回路2からの整流電流は、充電回路(充電手段)9によって電解コンデンサCに充電され、該電解コンデンサCを介して点灯電流となって放電灯Laに供給されるようになっている。
充電手段9は、電解コンデンサCの正極に向けて全波整流後の整流電流を供給するインダクタLとダイオードDとの直列回路、および、インダクタLとダイオードD間の接続点と電解コンデンサCの負極とを結ぶスイッチング素子Qを有する。スイッチング素子Qは、ダイオードDと電解コンデンサCに対して並列に接続されている。
力率改善回路8は、具体的には以下のように各素子が接続されている。まず、全波整流回路2の出力端間に平滑コンデンサCを接続する。平滑コンデンサCは、スイッチング動作にともない、この平滑コンデンサCの端子間に発生する高周波電圧成分を除去する。また、平滑コンデンサCの端子間に、整流電圧Vの分圧を検出するための抵抗R、Rの直列回路を並列に接続する。
次に、抵抗R、Rの直列回路の端子間に、インダクタ(チョークコイル)LとダイオードDと電解コンデンサCの直列回路を接続する。この直列回路には整流電圧Vが印加される。ダイオードDはインダクタLと電解コンデンサC間に接続され、電流方向がインダクタL側から電解コンデンサC側へとなるように設けられている。よって、ダイオードDのカソード側端子は電解コンデンサCの正極端子に接続される。このダイオードDは、電解コンデンサCの正極に蓄えられる電荷がインダクタL側に逆流するのを防止する。
インダクタLに整流電圧Vを印加するためのスイッチング素子Qを、ダイオードDと電解コンデンサCの直列回路に対して並列に接続する。すなわち、インダクタLとダイオードDの中間点にスイッチング素子Qのドレイン側端子を接続し、電解コンデンサCの負極端子が接続されるグランドラインにスイッチング素子Qのソース側端子を接続する。スイッチング素子QにはNチャネルのエンハンスメント形のMOSFETを使用する。スイッチング素子Qのゲートに後述する駆動回路5からの駆動電流が供給されてゲート電圧が生じると、ドレイン−ソース間に電流が流れる。この状態をスイッチング素子Qのオン状態という。一方、ゲートに駆動電流が供給されず、ドレイン電流が流れない状態をオフ状態という。
従って、オン状態ではインダクタLとダイオードDの中間点の電位は、グランドレベル(ゼロ)となり、インダクタLの端子間電圧は整流電圧Vと等しくなる。すると、インダクタLに磁場のエネルギーが蓄積され、インダクタLを流れる電流は増加する。整流回路2からの直流電流は、インダクタLからスイッチング素子Qを通ってグランドラインへ流れる。言い換えると、スイッチング素子Qのオン状態では、ダイオードDと電解コンデンサCがバイパスされることになる。
スイッチング素子Qのオフ状態では、インダクタLとダイオードDの中間点の電位は、整流電圧VにインダクタLに蓄えられていた磁場のエネルギーが放出されることにより発生する電圧を加算した電圧Vになる。インダクタLを流れる電流は徐々に減少する。インダクタLからの電流は、ダイオードDを通って電解コンデンサCを充電し、Cを通過しインダクタLへ戻る。
電解コンデンサCの端子間には、出力直流電圧Vの分圧を検出するための抵抗R、Rの直列回路が並列に接続され、この抵抗R、Rの直列回路の端子間には、電力変換回路3が接続される。
電力変換回路3は、出力直流電圧Vをランプごとの定格で決まる電力値で点灯動作できるランプ電圧に変換したあとで、所定の周期で交番させて、交番するランプ電流を放電灯Laに供給する回路である。言い換えると、電力変換回路3は電解コンデンサCに蓄えられた電荷を用いて、放電灯Laにランプ電流を供給する。従って、スイッチング素子Qのオフ状態では消費された電解コンデンサCの電荷が、インダクタLの放出エネルギーで補充されると言える。このようにして電解コンデンサ電圧である出力直流電圧Vは、電力変換回路3を介して放電灯Laに印加されることになる。
ここで、本発明で特徴的なことは、整流電圧Vの検出用のADコンバータ(入力電圧検出手段)4と、スイッチング素子Qに駆動電流を供給する駆動回路5と、出力直流電圧の監視用のADコンバータ6と、マイクロコンピュータ1とを設けて、スイッチング素子Qの駆動制御システム(制御手段11)を構築したことにある。
ADコンバータ4は整流電圧Vの瞬時値の絶対値を検出する。本実施形態では、平滑コンデンサCの端子電圧である整流電圧Vが抵抗R、Rによって分圧されて、ADコンバータ4が認識可能な電圧レベルに落とされる。ADコンバータ4は、分圧された電圧をアナログデータとして検出して、これをマイクロコンピュータ1が認識可能なデジタルデータ(数値)に変換し、これをマイクロコンピュータ1に向けて出力する。
同様に、電解コンデンサCの端子電圧である出力直流電圧Vは、抵抗R、Rによって分圧され、ADコンバータ6を介してマイクロコンピュータ1に入力される。
マイクロコンピュータ1は、本発明の決定手段に相当するもので、検出された整流電圧Vからスイッチング周期を決定するとともに、監視される出力直流電圧Vが予め設定されている電圧値に近づくようにオンデューティを決定する。マイクロコンピュータ1は、決定されたスイッチング周期とオンデューティの指令信号をMOSFET駆動回路5に送る。
駆動回路5は、指令信号に基づいてスイッチング素子(MOSFET)Qを駆動する駆動電流を供給して、スイッチング素子Qを決定されたスイッチング周期とオンデューティでオンオフ駆動させる。なお、駆動回路5は、スイッチング素子Qへの駆動電流を停止する間は、回路内で消費される電力がゼロとなるように設計されている。
図2に基づき、力率改善回路8のスイッチング素子Qの内部短絡による熱損失を説明する。図2(A)は、図1のスイッチング素子Qである。オフ状態ではドレインDとソースS間に電位差Vdsが生じる。同図(B)に、スイッチング素子Qが有するドレインD−ソースS間の出力容量を模式的に示す。オフ状態では電位差VdsがVとなり、電位差Vdsに応じた電荷が出力容量に蓄積される。オン状態に切り換わると、同図(C)のように、電位差Vdsが零になるまでの短期間に電荷が内部を短絡するため、スイッチング素子Qが発熱する。この熱損失は、力率改善回路8に入力される直流電力に対して無視できない程度の損失となる。
また、スイッチング素子Qのオフ状態では、インダクタLからダイオードDに流れる電流Iは、整流電圧Vの大きさに応じて変動する。整流電圧Vとダイオード電流Iとの関係を図3に示す。
正弦波状の交流電圧(同図A)は全波整流回路2で脈動する整流電圧Vに整流される(同図B)。なお出力直流電圧VはVよりも大きい一定値となる。スイッチング素子Qの駆動により、インダクタLでのエネルギーの蓄積と放出が繰り返されて、インダクタLを流れる電流I、すなわち入力交流電流は正弦波状に整形される(同図C)。オン状態でインダクタLからダイオードDに流れる電流は不連続となるが、その低周波成分は図3(D)のような波形になる。例えば電力変換回路3への出力電流Iが、ダイオード電流Iの平均値であるとすれば、ダイオード電流Iのうち、出力電流Iを超える分は、電解コンデンサCに充電される。ダイオード電流Iが出力電流Iに達しない期間は、電解コンデンサCから放出される電荷によって補充される。
図3(B)の整流電圧Vの波形で谷の部分、すなわち所定電圧値V未満の期間は、整流電圧Vが弱く、スイッチング周期も短くなり、大きなリアクトル電流Iを流せない。そのため、スイッチング素子Qの熱損失は生じるものの、電解コンデンサCに対して、余裕をもつて昇圧することができない。
本発明では、整流電圧Vが所定電圧値V未満になる期間は、オンオフ駆動を停止させて、整流電圧Vが大きい期間で昇圧動作を実行するようにすることで、スイッチング素子Qでの熱損失を可能な限り小さくして直流電源回路7の回路効率の改善を図った。従って、本発明における交流電源からの入力交流電流の波形は、図3(E)のようになり、オンオフ駆動の停止期間TSTOPでの入力電流はゼロとなる。
本発明で特徴的なことは、マイクロコンピュータ1がADコンバータ4の検出電圧値に応じてスイッチング素子Qの駆動・停止を決定することにある。すなわち、マイクロコンピュータ1が整流電圧Vの瞬時値が所定電圧値V未満と判断した場合に、スイッチング素子Qの停止を決定し、駆動回路5での駆動電流の供給を停止させる。所定電圧値Vは、図3(B)に示すように、概ね整流電圧Vのピーク値の10%〜65%の範囲内の値となるように設定される。オンオフ駆動の停止期間TSTOPには、駆動回路5から駆動電流が流れないため、駆動電流の供給による電力ロスが発生しない。
マイクロコンピュータ1は演算手段を有しており、ADコンバータ4の検出電圧値から整流電圧Vの実効値を算出する。また、整流電圧Vの実効値に応じて最適な所定電圧値Vを算出するためのパラメータを記憶する記憶手段を有している。マイクロコンピュータ1は、記憶手段からパラメータを読み取って、整流電圧Vの実効値に応じた所定電圧値Vをパラメータからなる計算式によって算出する。このようにすれば、所定電圧値Vが整流電圧Vの実効値の変動に応じて最適値に自動的に調整されるから、例えば、入力される交流電力の実効値が変動しても一定の力率が得られるように制御することが容易になる。
図4に基づいて、スイッチング素子Qの駆動の停止期間TSTOPにおけるダイオード電流Iについて詳しく説明する。
同図Aは、交流電流の半周期分におけるダイオード電流Iの高周波成分を模式的に示す。なお、同図Aは、オンオフ駆動を停止させる制御を行わない場合を示す。整流電圧Vが大きい期間でのダイオード電流Iは大きく、スイッチング周期も長い。一方、整流電圧Vが小さくほぼゼロ付近になる期間では、ダイオード電流Iは小さく、スイッチング周期は短くなる。
整流電圧Vが小さい期間でのダイオード電流I(図中の円で囲む部分)について同図B〜Dに基づいて説明する。スイッチング素子Qのオンオフ駆動(同図B)に応じて、インダクタLの電流Iは増減を繰り返す(同図C)。インダクタLは、オン状態で蓄積モードとなり電流が増加する。オフ状態では放出モードとなり電流が減少する。ダイオード電流Iは、同図Dのようにオフ状態でのみ電流が流れる。しかし、インダクタLに蓄積、放出されるエネルギーが弱いため、ダイオード電流Iは非常に小さく、電解コンデンサCの充電にはほとんど役に立たない。
本発明では、図4(D)のようにダイオード電流Iが非常に小さくなる期間を、前述したスイッチング素子Qの停止期間TSTOPにして、回路効率の改善を図っている。同図Eのように、検出電圧が所定入力電圧V未満に低下すると、スイッチング素子Qがオフ状態で保持される。すると、ダイオード電流Iはゼロになるまで減少する。検出電圧が上昇して所定電圧値Vに達したらオンオフ駆動を再開し、ダイオード電流Iが再び生じる。
図5に本実施形態での動作フローチャートを示す。同図のように、マイクロコンピュータ1は、AD変換された整流電圧Vの瞬時値が所定電圧値V未満の場合、スイッチング素子Qの駆動処理をバイパスする処理を100μ秒ごとに繰り返す。スイッチング素子Qのスイッチング周期は20μ秒程度であるから、マイクロコンピュータ1はオンオフ駆動の4〜5周期に1回のペースで上記の判定を行うことになり、整流電圧Vの変化に対する追従性に優れた制御を実現できる。
なお、前述のように駆動回路5は、スイッチング素子Qへの駆動電流を停止する間は、回路内で消費される電力がゼロとなるように設計されている。駆動回路5は、図6のように、例えばPチャネルとNチャネルのMOSFET(図中ではP、Nで示す)を相補形に配置したゲート構造(いわゆるCMOS)を採用できる。このゲート構造には0V−15Vの駆動電圧が印加されており、0Vラインと15Vラインとの間には、抵抗Rおよび指令信号が入力されるMOSFETの直列回路も接続されている。この抵抗RとMOSFETの接続点は、相補形に配置された2つのMOSFETの各ゲートと結ばれている。
このような構成の駆動回路5によると、回路内で消費される電力(消費電流)は、マイクロコンピュータ1からの指令信号が変化したときに流れる電流によるものだけとなる。つまり、指令信号の変化に応じて、MOSFETのゲートを飽和させるための電流が僅かに流れるだけで、回路内を電流が常に流れ続けることはない。よって、力率改善回路8の停止期間には、指令信号は一定となるから駆動回路5に電流は流れない。図6では、抵抗Rが設けられているが、抵抗Rは高い抵抗値であり、無視できる程度の消費電力しか生じない。
従って、力率改善回路8の停止期間には、駆動回路5からの駆動電流をゼロにできるだけでなく、駆動回路5自身の消費電力(消費電流)もゼロとなり、駆動回路5全体での電力ロスが一層低減できるようになっている。
本実施形態によれば、検出電圧値が所定電圧値V未満となる期間には、駆動回路5からスイッチング素子Qへの駆動電流は全く流れず、駆動電流の供給に伴う電力ロスと、駆動回路5の内部における電力ロスとの両方が低減される。また、交流入力電圧がゼロ電圧に近い期間のオンオフ駆動を停止するから、入力交流電圧に応じてスイッチング周期を変化させる制御を行ったとしても、高周波ノイズの発生を抑制できる。また、幸いなことに、所定電圧値V未満でスイッチング素子Qの駆動を停止させても、力率にはほとんど影響がでない。
(第二実施形態)
図7に本実施形態にかかるLED照明点灯装置の回路構成を示す。この点灯装置は、交流電流を用いて直流電流を生成し、これをLEDランプ(以降LEDと示す)に供給して点灯させるための装置であり、直流電源回路とも呼ばれる。
本発明のポイントとなるLED照明点灯装置の制御システムに関して詳しく説明する。
LED照明点灯装置は、図7に示すように、ダイオードブリッジなどで構成される全波整流回路2と、力率改善回路8と、制御手段11とを有する。
全波整流回路2の後段に接続された力率改善回路8は、アクティブ平滑フィルターとも呼ばれ、全波整流回路2に入力される交流電流を歪みのない正弦波に整形することができる回路である。
力率改善回路8は、全波整流回路2からの整流電流の部分平滑およびスイッチング素子Qのオンオフにより、断続された電流の影響が、AC電源側におよばないようにするための平滑コンデンサCと、LEDに対して並列接続された電解コンデンサCと、該電解コンデンサCに整流電流に基づくエネルギーを充電する充電回路9と、を有する。全波整流回路2からの整流電流は、充電回路(充電手段)9によって電解コンデンサCに充電され、該電解コンデンサCを介して点灯電流となってLEDに供給されるようになっている。
充電手段9は、全波整流後の整流電圧Vを一次電圧として二次電圧を電解コンデンサCに印加するように設けられたトランスTを有し電解コンデンサCを充電する。また、充電手段9は、トランスT以外に、トランスの一次巻線Taに直列接続されて二次巻線Tbに二次電圧を誘起させるためのスイッチング素子Qと、二次巻線Tbに直列接続されて二次電流を整流するためのダイオードDを有して、整流された二次電流を電解コンデンサCの正極に供給する。
制御手段11は、LEDに流れる電流の定電流制御をおこないつつ力率改善制御も同時に実行するようにスイッチング素子Qのスイッチングを高周波数制御する。この制御手段11は、第1実施形態のものと同等であり、ADコンバータ6がランプ電流の監視用である点が異なっている。
すなわち、制御回路11は、図7のように、LEDに流れるランプ電流を抵抗Rを介して検出し、絶縁のためのフォトカプラー10を通して当該電流を認識する。そして、制御回路11は、検出されたランプ電流値が予め設定されている電流値に近づくようにスイッチング素子QのスイッチングのON時間幅(オンデューティ)を制御することで、オン状態でトランスTの磁性体に磁場のエネルギーとして蓄積され、オフ状態で二次側に誘起される二次電圧に基づいて流れる電流の定電流制御をおこない、LEDの電流値を安定化させる。
また、制御回路11は、交流電源ACから流れ込む入力電流の電流波形を正弦波に近似させるために、スイッチング素子Qのスイッチングの周期(スイッチングのON時間幅+スイッチングのOFF時間幅)を整流電圧Vの瞬時値に比例するように制御することで力率改善をおこなっている。
電解コンデンサCの負極側とLEDランプとの結線上には、ランプ電流検出用の抵抗Rが配設されている。また、平滑コンデンサCの端子間には、整流電圧Vの分圧を検出するための抵抗R、Rの直列回路が並列に接続されている。
本実施形態においても第一実施形態と同様に、制御手段11のマイクロコンピュータ1がADコンバータ4の検出電圧値に応じてスイッチング素子Qの駆動・停止を決定する。すなわち、マイクロコンピュータ1が整流電圧Vの瞬時値が所定電圧値V未満と判断した場合に、スイッチング素子Qの停止を決定し、駆動回路5での駆動電流の供給を停止させる。前述のように駆動回路5は、スイッチング素子Qへの駆動電流を停止する間は、回路内で消費される電力がゼロとなるように設計されている。従って、駆動回路5からの駆動電流をゼロにできるだけでなく、駆動回路5自身の消費電力もゼロとなり、駆動回路5全体での電力ロスが一層低減できるようになっている。よって、第一実施形態と同様の効果が得られる。
図1の回路構成中の各素子を次のように設定した。インダクタL:600μH、抵抗R:5.1KΩ、抵抗R:510KΩ、抵抗R:5.1KΩ、抵抗R:510KΩ、平滑コンデンサC:0.3μF、電解コンデンサC:33μF。本実施例において、100Vの交流電圧を入力したところ、直流電圧400Vで30Wの出力が得られた。そして、スイッチング素子Qの駆動停止制御を実施しない場合は、力率が98%で、回路効率が90%となった。これに対して、スイッチング素子Qの駆動停止制御を実施した場合には、力率が97%に低下したが、回路効率が93%まで向上した。このように、力率にあまり影響を与えない期間、つまり交流電圧の絶対値が低い期間にアクティブ平滑フィルターを停止させることにより、大幅な回路効率の改善が可能になることが判った。
また、整流電圧Vの実効値に応じて最適な所定電圧値Vを算出するためのパラメータを設定する方法について説明する。
上記の回路構成において、想定される電源電圧の実効値の変動幅を、85V〜110Vとする。電源電圧の実効値が変動しても一定の力率を維持するように、閾値電圧(本発明の所定電圧値Vに相当)を予めプログラム計算により算出する。力率を98%にした場合での電源電圧の実効値と閾値電圧とのデータ・テーブルを表1に示す。
Figure 0005622470
実際の照明用点灯装置の制御手段11において使用する閾値電圧の算出式を以下のようにする。
閾値電圧=a×電源電圧(実効電圧値)+b
パラメータa、bは、上記のデータ・テーブルから最小自乗法により容易に得られる。力率を98%に維持させる場合の閾値電圧の算出式は、以下に示す。
(数1)
閾値電圧 = 0.622857 × 電源電圧(実効値) + 0.304762
同様に、力率を97%および95%に維持させる場合のデータ・テーブルおよび閾値電圧の算出式をそれぞれ示す。
Figure 0005622470
(数2)
閾値電圧 = 0.705714 × 電源電圧(実効値) + 0.47619
Figure 0005622470
(数3)
閾値電圧 = 0.830857 × 電源電圧(実効値) − 0.07524
目標の力率(例えば90%〜99%の範囲で1%毎)に対する閾値電圧の算出式のパラメータa、bをマイクロコンピュータ1の記憶手段に記憶させておく。そして、ADコンバータ4の検出値(電源電圧の瞬時値)から実効電圧値を計算で求め、実効電圧値に対応するパラメータa、bを記憶手段から読み取って閾値電圧を算出する。
本実施形態では、スイッチング周期が約20μ秒で、電源電圧の瞬時値が閾値電圧より大きいかどうかの判定間隔が約100μ秒である。実効電圧値の算出には、交流の半周期以上の時間が必要です。したがって、50Hzの場合、上記のパラメータa、bを読み取る間隔を約5m秒に設定してもよい。
なお、上記の実施形態では、高輝度高圧放電灯(いわゆるHIDランプ)やLEDランプの電子式安定器について説明したが、他にも蛍光灯などの照明器具に対しても、本発明の照明用点灯装置を適用できる。
1 マイクロコンピュータ
2 全波整流回路
3 電力変換回路
4 入力電圧用のADコンバータ
5 MOSFET駆動回路
6 出力電圧用のADコンバータ
7 直流電源回路
8 力率改善回路
9 充電回路(充電手段)
11 制御手段
AC 交流電源
平滑コンデンサ
電解コンデンサ
ダイオード
インダクタ
La 放電灯
MOSFET
抵抗器
抵抗器
抵抗器
抵抗器

Claims (3)

  1. 交流電圧を全波整流し、照明器具に対して並列接続された電解コンデンサを介して、該照明器具に点灯電流を供給する照明用点灯装置において、
    前記電解コンデンサの正極に向けて全波整流後の整流電流を供給するインダクタおよびダイオードの直列回路、および、前記インダクタおよびダイオードの接続点と前記電解コンデンサの負極とを結んで前記電解コンデンサに対して並列に接続されたスイッチング素子を有する充電手段と、
    前記スイッチング素子のオンオフ駆動を制御する制御手段と、を備え、
    前記充電手段は、前記スイッチング素子のオン状態で前記インダクタに整流電流によるエネルギーを蓄積し、オフ状態で前記エネルギーを放出して前記ダイオードを介して前記電解コンデンサを充電し、
    前記制御手段は、全波整流後の整流電圧の瞬時値を検出する入力電圧検出手段と、
    該検出電圧値に応じて前記スイッチング素子の駆動・停止を決定する決定手段と、
    前記決定手段の決定に基づき前記スイッチング素子に駆動電流を供給してオンオフ駆動させる駆動回路と、を有し、
    前記決定手段は、前記検出電圧値から整流電圧の実効値を得て、該実効値に応じて所定電圧値を算出し、前記検出電圧値が当該所定電圧値未満の場合に、スイッチング素子の停止を決定して前記駆動回路による駆動電流の供給を停止させることを特徴とする照明用点灯装置。
  2. 交流電圧を全波整流し、照明器具に対して並列接続された電解コンデンサを介して、該照明器具に点灯電流を供給する照明用点灯装置において、
    全波整流後の整流電圧を一次電圧として二次電圧を前記電解コンデンサに印加するように設けられたトランスを有し該電解コンデンサを充電する充電手段と、前記充電手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記充電手段は、前記トランス以外に、該トランスの一次巻線に直列接続されて二次巻線に二次電圧を誘起させるスイッチング素子、および、前記二次巻線に直列接続されて二次電流を整流するダイオードを有して、整流された二次電流を電解コンデンサの正極に供給し、
    前記制御手段は、前記スイッチング素子のオンオフ駆動を制御するものであって、オン状態で前記トランスに整流電圧を印加してオフ状態で二次電圧を誘起させるとともに、
    全波整流後の整流電圧の瞬時値を検出する入力電圧検出手段と、
    該検出電圧値に応じて前記スイッチング素子の駆動・停止を決定する決定手段と、
    前記決定手段の決定に基づき前記スイッチング素子に駆動電流を供給してオンオフ駆動させる駆動回路と、を有し、
    前記決定手段は、前記検出電圧値から整流電圧の実効値を得て、該実効値に応じて所定電圧値を算出し、前記検出電圧値が当該所定電圧値未満の場合に、スイッチング素子の停止を決定して前記駆動回路による駆動電流の供給を停止させることを特徴とする照明用点灯装置。
  3. 請求項1または2記載の照明用点灯装置において、
    前記駆動回路は、前記スイッチング素子への駆動電流を停止する間、回路内電力消費がゼロとなるように構成されていることを特徴とする照明用点灯装置。
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