JP3418680B2 - 加熱プレス用チャンバ - Google Patents

加熱プレス用チャンバ

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内 祐 二 山
平 清 隆 藤
佐 武 郎 関
鳥 暢 崇 羽
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Tanken Seal Seiko Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱プレス用チ
ャンバに関する。
【0002】
【従来の技術】加熱プレスは、有機物・無機物・金属等
の板・粉末・繊維・箔等又はそれらの複合材を高温下で
圧着・成形するものとして従来より広く用いられてい
る。そして加工される複合材等が大気中の酸素により酸
化される温度以上の作業温度が必要とされる場合には、
この加熱プレスは上下プレス加熱板とその間に設けられ
た密閉空間内に被加工複合材を装入し、内部を真空とし
て、上下方向にプレスするようになっている。加熱プレ
ス用チャンバはこの密閉空間を形成するためのものであ
り、従来のものは上下プレス加熱板間に一個の筒状体を
設けて密閉空間を形成していた。そして該上下プレス加
熱板と筒状体の上下端との間に合成ゴム製のパッキンを
介装し、プレスによる上下方向の移動と被加工複合材の
高さ変化に追従させるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のものは合成ゴムの弾性の範囲内での追従性しか得ら
れないために、僅かな被加工複合材高さの違いや高さ変
動に対しても専用の筒状体を製作しなければならない問
題があった。更に筒状体がプレスの圧縮荷重を直に受け
るため、筒状体の変形や破損が生じやすい問題があっ
た。本発明は上記従来技術の欠点を改善することをを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加熱プレス用チャンバは、上下に設けられ
たプレス加熱板間に設けられ、該上下の加熱板のそれぞ
れにパッキンを介して設けられた所定の空間を囲うフラ
ンジと、該一方のフランジに設けられ、他方のフランジ
内に上下方向移動可能に貫入可能な貫入部と、前記貫入
部と他方のフランジとの間を摺動可能にシールするシー
ル装置と、前記貫入部と他方のフランジに囲まれた空間
を負圧にする吸引装置と、を有し、前記シール装置が前
記空間の負圧による貫入部の歪みを補償してシールす
る、ことを特徴とする。前記シール装置は、前記他方の
フランジに装着され、前記貫入部の外周に摺動接触する
パッキンであって、該貫入部の前記歪みに対応した大き
さのリップを有することが望ましい。また、貫入部側に
装着し、他方のフランジの内周に摺動接触するパッキン
であっても良い。上記構成においてはフランジにより形
成される空間が上下方向に伸縮できるから被加工物の高
さに対する追従性が良い。そのため、被加工物の高さ毎
にフランジを用意する必要がない。またプレス荷重を直
接受けることがないから、変形や破損を防止できる。ま
た貫入部の負圧による歪みにも効果的に対応し、シール
性を維持することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図面に
より説明する。
【0006】図1と図2に本発明の一実施形態を示す。
本発明のチャンバXの形状は複合材製品Wの形状に合わ
せて4角形となっており、スペース効率を向上させてあ
る。この実施形態において、上プレス加熱板1と下プレ
ス加熱板2の間に上金属フランジ6、下金属フランジ7
が設けられ、その内部に複合材製品Wを装入するように
なっている。上金属フランジ6と下金属フランジ7は角
形状になっており、上金属フランジ6と上プレス加熱板
1の間はOリング20によりシールされ、、下金属フラ
ンジ7と下プレス加熱板2の間は同様にOリング21に
よりシールされている。
【0007】下金属フランジ7の上端側には、外形が径
小の貫入部11が一体的に形成されており、上方向に延
出し、この貫入部11部分が上金属フランジ6の内部に
貫入するように構成されている。貫入部11の外周は直
接上金属フランジ6の内周面に対向し、この間にリング
状のパッキン22を装着して貫入部11と上金属フラン
ジ6の間をシールする構成になっている。なお、9は上
金属フランジ6を上プレス加熱板1に対して押しつける
ためのバネ、10はそのスプリングピンである。
【0008】前記したようにチャンバXは真空になる
が、この時貫入部11が内側方向に吸引され歪みが生ず
ることがある。特にチャンバXが4角形の場合には、直
線の辺の中央部近傍でこの歪みが大きくなる。この貫入
部11の歪みにより貫入部11と上金属フランジ6の間
の隙間が開き、シール不良となる危険がある。そのた
め、本発明においてはパッキン22に、この歪みを補償
する機能を付与してある。
【0009】即ちリング状のパッキン22は、図3に示
すようにリング状の本体23とリング状のリップ24と
から構成され、本体23は上金属フランジ6に形成され
た溝60に嵌装され、該本体23から貫入部11方向に
リップ24が突出し、貫入部11に接触してシールする
ようになっている。なお、パッキン22を貫入部11側
に装着して、リップ24を上金属フランジ6の内周側に
接触させてシールするようにしても良い。
【0010】リップ24は可撓性材から成り、上金属フ
ランジ6と貫入部11の間の隙間Gが開いた時にも、貫
入部11に接触してシールするだけの十分な長さを有し
ている。また図3に示すように下方に傾斜しており、そ
の可撓性に加えて大気側からの圧により貫入部11に押
し付けられて高いシール性を得るようになっている。図
中点線はリップ24の自然状態の位置を示しており、貫
入部11と接触することにより撓んで、貫入部11に密
着し、同時に大気圧により貫入部11に押し付けられる
ようになっている。
【0011】リング状の短リップ25は、本体23が溝
60に入り込んで貫入部11に接触しなくなるのを防ぐ
ために設けられている。またパッキン22の中心近傍に
リング状に空洞部26が形成され、圧力荷重に対応して
変形追従できるようになっている。また本体23は角形
状とし、リップ24が圧力や摩擦をうけてもねじれ等が
生じないようにしてある。
【0012】以上のパッキン22の構成において、チャ
ンバX内が真空になり、貫入部11に歪みが生じて、隙
間Gが大きくなっても、リップ24は貫入部11との接
触を断つことなく、良好なシールを持続する。
【0013】なお、下金属フランジ7には孔8が設けら
れており、これにより内部を真空とするようになってい
る。また温度や圧力測定用のノズルを設けることも可能
であり、図2に示すようにN2ガス導入孔(図示せ
ず)、N2ガス排出孔51、熱電対52等が接続される
ように構成されている。なお、上記Oリング20、21
にかえて他のパッキンを使用することも可能である。
【0014】以上の構成において、上金属フランジ6、
下金属フランジ7は金属製であり、上下方向に移動可能
であるから、複合材製品Wの高さ変化に追従可能であ
る。この移動可能範囲は貫入部11の高さ或いは上金属
フランジ6の高さを変えることにより任意の大きさとす
ることができ、必要とする高さ変化に対応する移動可能
範囲を予め見込んでおけば、上金属フランジ6や下金属
フランジ7を取り替えることなく、複合材製品Wの高さ
変化に対応できる効果がある。またバネ9の押圧力によ
り上耐熱ガスケット4と下耐熱ガスケット5は圧縮され
上プレス加熱板1及び下プレス加熱板2との間を良好に
シール可能となり、良好なシール性が保たれる。更にチ
ャンバX内が真空になり、貫入部11に歪みが生じても
パッキン22のリップ24がこれに適切に追従し、上金
属フランジ6との間のシールを維持するから良好なシー
ル性を保つことができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の加熱プレス
用チャンバによれば、被加工物の高さ変化に追従可能で
あり、従来のように異なる高さ毎のフランジを設ける必
要がない。またフランジやバネが圧縮荷重で変形したり
破損したりすることがない。更にシール性能が向上し、
従来生じていた酸化不良等の発生を防止できる等の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を説明する模式側断面図。
【図2】本発明の一実施形態の外観平面図。
【図3】本発明の一実施形態におけるパッキン22部分
の拡大側面図。
【符号の説明】
1:上プレス加熱板、2:下プレス加熱板、6:上金属
フランジ、7:下金属フランジ、8:孔、9:バネ、1
0:スプリングピン、11:貫入部、20:Oリング、
21:パッキン、22:パッキン、23:本体、24:
リップ、25:短リップ、26:空洞部、60:溝、
G:隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽 鳥 暢 崇 東京都大田区矢口3丁目14番15号 株式 会社タンケンシールセーコウ内 (56)参考文献 特開 昭62−272587(JP,A) 実開 平3−1360(JP,U) 実開 平5−57522(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 3/00 - 3/04 B30B 15/34 F16J 15/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に設けられたプレス加熱板間に設け
    られ、該上下の加熱板のそれぞれにパッキンを介して設
    けられた所定の空間を囲うフランジと、 該一方のフランジに設けられ、他方のフランジ内に上下
    方向移動可能に貫入可能な貫入部と、 前記貫入部と他方のフランジとの間を摺動可能にシール
    するシール装置と、 前記貫入部と他方のフランジに囲まれた空間を負圧にす
    る吸引装置と、を有し;前記シール装置が前記空間の負
    圧による貫入部の歪みを補償してシールする、 ことを特徴とする加熱プレス用チャンバ。
  2. 【請求項2】 前記シール装置が、 前記他方のフランジに装着され、前記貫入部の外周に摺
    動接触するパッキンであって、該貫入部の前記歪みに対
    応した大きさのリップを有する、 請求項1に記載の加熱プレス用チャンバ。
  3. 【請求項3】 前記シール装置が、 前記貫入部に装着され、前記他方のフランジの内周に摺
    動接触するパッキンであって、該貫入部の前記歪みに対
    応した大きさのリップを有する、 請求項1に記載の加熱プレス用チャンバ。
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