JP2866620B2 - 加熱プレス用チャンバ - Google Patents

加熱プレス用チャンバ

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JP2866620B2
JP2866620B2 JP21663896A JP21663896A JP2866620B2 JP 2866620 B2 JP2866620 B2 JP 2866620B2 JP 21663896 A JP21663896 A JP 21663896A JP 21663896 A JP21663896 A JP 21663896A JP 2866620 B2 JP2866620 B2 JP 2866620B2
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崎 優 司 柿
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  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱プレス用チ
ャンバに関する。
【0002】
【従来の技術】加熱プレスは、有機物・無機物・金属等
の板・粉末・繊維・箔等又はそれらの複合材を高温下で
圧着・成形するものとして従来より広く用いられてい
る。そして加工される複合材等が大気中の酸素により酸
化される温度以上の作業温度が必要とされる場合には、
この加熱プレスは上下プレス加熱板とその間に設けられ
た密閉空間内に被加工複合材を装入し、内部を真空ある
いは不活性ガス雰囲気として、上下方向にプレスするよ
うになっている。加熱プレス用チャンバはこの密閉空間
を形成するためのものであり、従来のものは上下プレス
加熱板の間の密封及び被加工複合材の高さ変化に追従さ
せる目的で、上下プレス加熱板と接するチャンバ隔壁板
両端面に合成ゴム製のパッキンを使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のものはプレス作業温度がこの合成ゴム製パッキンの
耐熱温度に制限される欠点がある。また、合成ゴムの弾
性の範囲内での追従性しか得られないために、僅かな被
加工複合材高さの違いや高さ変動に対しても専用のチャ
ンバー隔壁板を製作しなければならない問題があった。
また合成ゴム製パッキンの耐熱温度以上での作業温度条
件の場合は、被加工複合材高さより低い高さの隔壁板で
対象物周辺を囲みその中に不活性ガスを吹き込むことを
行なっており、作業温度を下げないために不活性ガスの
吹き込み量は制限せざるを得ず、シール性が悪いことも
あり被加工複合材の酸化による不良発生や不活性ガス消
費量の増大が避けられない欠点があった。また場合によ
ってはパッキンの耐熱性を保持するためにその周辺を冷
却する構造装置を設置しなければならない等の問題があ
った。本発明は上記従来技術の欠点を改善することをを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の加熱プレス用チャンバは、上下に設けられ
たプレス加熱板と、該加熱板間に設けられた隔壁とを有
する加熱プレス用チャンバにおいて、前記隔壁と上下の
プレス加熱板との間を夫々上下の耐熱ガスケットにより
シールすると共に、該隔壁の少なくとも一部を金属ベロ
ーズとして隔壁自体を上下方向に伸縮可能とし、前記上
下の耐熱ガスケット間にばねを介装し、該ばねにより前
記耐熱ガスケットに押圧力を与えることを特徴とする。
上記構成において、金属ベローズにより密閉を確保しつ
つ、上下方向に大きく伸縮させることが可能になる。ま
た、耐熱ガスケットにより確実なシール性を得ることが
可能となる。また、前記上下の耐熱ガスケット間にばね
を介装し、押圧力を付加しているためシール性を高める
ことも可能である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図面に
より説明する。図1において、上プレス加熱板1と下プ
レス加熱板2の間に隔壁が設けられ、その内部に複合材
製品Wを装入するようになっている。該隔壁は金属製ベ
ローズ3と上金属フランジ6、下金属フランジ7及び上
耐熱ガスケット4、下耐熱ガスケット5により構成され
ている。該隔壁は円筒又は角筒形とするのが好ましい。
【0006】上金属フランジ6と下金属フランジ7は溶
接により金属製ベローズ3と一体的に構成されており、
上金属フランジ6は上耐熱ガスケット4を介して上プレ
ス加熱板1に接続されている。また下金属フランジ7は
下耐熱ガスケット5を介して下プレス加熱板2に接続さ
れている。上金属フランジ6と下金属フランジ7との間
にばね9を介在させ、この押圧力によりシール性を高め
ている。下金属フランジ7には孔8が設けられており、
内部に不活性ガスを導入するか、或いは内部を真空とす
ることができるようになっている。また温度や圧力測定
用のノズルを設けることも可能である。
【0007】以上の構成において、金属製ベローズ3、
上金属フランジ6、下金属フランジ7は金属製であり、
上耐熱ガスケット4と下耐熱ガスケット5も耐熱性であ
るため合成ゴムでは使用不可能な温度以上でも使用可能
である。しかも金属製ベローズ3により上下方向の大き
な伸縮が可能であるから、複合材製品Wの高さ変化に追
従可能である。また金属製ベローズ3と上金属フランジ
6、下金属フランジ7間は溶接されているため、無漏洩
であり、しかも金属製ベローズ3の押圧力により上耐熱
ガスケット4と下耐熱ガスケット5は圧縮され上プレス
加熱板1及び下プレス加熱板2との間を良好にシール可
能となる。またチャンバ内を真空又は不活性ガスを満た
すことにより、内外に差圧が生じ、ベローズの断面積に
よる推力によっても上耐熱ガスケット4、下耐熱ガスケ
ット5が圧縮され、シール性が向上する。
【0008】図2は他の実施形態を示すもので、ここで
は上耐熱ガスケット4、下耐熱ガスケット5にかえて、
これより耐熱性の大きな上メタルガスケット10、下メ
タルガスケット11を用いている。また上メタルガスケ
ット10と下メタルガスケット11のシール性を向上さ
せるために、上金属フランジ6’、下金属フランジ7’
を夫々固定ボルト60と固定ボルト70により上プレス
加熱板1と下プレス加熱板2に接続するようになってい
る。上記構成により、更に高い耐熱性を得ることが可能
になる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明の加熱プレス
用チャンバによれば、シール性能が向上し、従来生じて
いた酸化による不良等の発生を防止できる。また不活性
ガスの消費量の低減や真空ポンプ能力の低減を図れる。
また被加工物の高さ変化に追従可能であり、従来のよう
に異なる高さ毎の隔壁を設ける必要がない。更に耐熱性
が高く長期間にわたって性能を維持できる効果がある。
【0010】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す側面図。
【図2】 本発明の他の実施形態を示す側面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B30B 15/34 B28B 3/00 B29C 43/02 B29C 43/52 B29C 43/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に設けられたプレス加熱板と、該加
    熱板間に設けられた隔壁とを有する加熱プレス用チャン
    バにおいて、前記隔壁と上下のプレス加熱板との間を夫
    々上下の耐熱ガスケットによりシールすると共に、該隔
    壁の少なくとも一部を金属ベローズとして隔壁自体を上
    下方向に伸縮可能とし、 前記上下の耐熱ガスケット間にばねを介装し、該ばねに
    より前記耐熱ガスケットに押圧力を与える、 ことを特徴とする加熱プレス用チャンバ。
JP21663896A 1996-07-30 1996-07-30 加熱プレス用チャンバ Expired - Fee Related JP2866620B2 (ja)

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