JP2521776Y2 - 高真空機器のシール機構 - Google Patents

高真空機器のシール機構

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JP2521776Y2
JP2521776Y2 JP5949992U JP5949992U JP2521776Y2 JP 2521776 Y2 JP2521776 Y2 JP 2521776Y2 JP 5949992 U JP5949992 U JP 5949992U JP 5949992 U JP5949992 U JP 5949992U JP 2521776 Y2 JP2521776 Y2 JP 2521776Y2
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谷 健 二 藁
垣 恒 雄 石
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エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高真空機器のシール機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高真空機器のシールには、通常シール材
としてメタルCリングが使用されており、この公知のメ
タルCリング1は、図5に示すように、金属線材を螺旋
状に巻いてエンドレスとしたばね2と、このばね2を被
覆する断面C形の金属薄板製のジャケット3によって構
成されている。このメタルCリング1は、ばね2が圧縮
によって高真空機器のシール面4に形成した溝4aに当
接するまでは、ばね2の反力が十分に得られないため、
ばね2を大きな力で圧縮してその圧縮量を大きくする必
要がある。しかしながら、公知のメタルCリング1はジ
ャケット3の肉厚が薄いために、圧縮力を大きくすると
ばね2がジャケット3に食い込んで、ジャケット3の表
面(シート面)に波状のうねりを生ずることがあり、こ
のうねりがリークの原因となる。また、圧縮を解除した
メタルCリング1にべーキング処理(真空中での加熱)
を施すと、うねりが増長されるので、繰り返しての使用
ができないという問題がある。
【0003】この問題を解決するために、ジャケット3
の肉厚を厚くすることが考えられるが、ジャケット3
は、絞りによって図6に示す鍔付き筒体3aとしたもの
を、さらに金型成形またはへら絞りによってばね2に巻
きつけて断面C形にするものであるから、その厚さには
限界があり、特にばねの線径が細い場合いは、ジャケッ
ト3の肉厚を厚くすることは不可能である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、シート面からのリークがなく、かつ繰り返
して使用できる高真空機器のシール機構を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案における高真空機器のシール機構は、一対の
シール面と、これらのシール面の一方に形成した溝に挿
入された金属線材を螺旋状に巻いてエンドレスとしたば
ねと、それを覆うジャケットとを備えた高真空機器のシ
ール機構であって、上記ジャケットが、上記ばねの圧縮
面及びこれと反対側のシール面の他方が圧接するシート
面を有するシール部と、該シール部の径方向外方に一体
に延設され、先端部分が上記シール面の一方に気密に取
付けられた取付部とを備え、上記シール部が、一対のシ
ール面に作用するばねを圧縮するための圧縮力によって
シート面に波状のうねりができない厚さを、上記取付部
が、上記圧縮力によって弾性変位可能な厚さを、それぞ
れ有していることを特徴としている。また、同様の課題
を解決するため、一対のシール面と、これらのシール面
の一方に形成した溝に挿入された金属線材を螺旋状に巻
いてエンドレスとしたばねと、それを覆う一対のジャケ
ットとを備えた高真空機器のシール機構であって、これ
らのジャケットが、上記ばねの圧縮面及びこれと反対側
のシール面の他方が圧接するシート面を有するシール部
と、該シール部の径方向外方に一体に延設され先端部分
が相互に気密に固着された取付部とを備え、これらのシ
ール部が、一対のシール面に作用するばねを圧縮するた
めの圧縮力によってシート面に波状のうねりができない
厚さを、これらの取付部が、上記圧縮力によって弾性変
位可能な厚さを、それぞれ有していることを特徴として
いる。
【0006】
【作用】一対のシール面を相互に圧接すると、ジャケッ
トに設けたシール部が、先端部分をシール面の一方に固
着した薄肉の取付部の弾性変位によってばねを圧縮し、
または、一対のジャケットに設けたシール部が、先端部
分を相互に固着した薄肉の取付部の弾性変位によってば
ねを圧縮するので、ジャケットによって一対のシール面
が気密にシールされる。この場合、シール部が、ばねを
圧縮するための圧縮力によってシート面に波状のうねり
ができない厚さを有しているために、シート面からのリ
ークがなく、繰り返して使用することができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案の第1実施例を示し、この高真
空機器のシール機構10は、圧接によってシールされる
シール面11,12と、シール面11に形設したエンド
レスの溝13に挿入された、金属線材を螺旋状に巻いて
エンドレスとしたばね14と、それを覆うジャケット1
5とを備えている。
【0008】上記ジャケット15は、ばね14の上面を
覆うシール部16と、シール部16の径方向外方に一体
に延設された取付部17とを備え、シール部16に、ば
ね14を圧縮する圧縮面16aと、これと反対側のシー
ル面12が圧接するシート面16bが形成されている。
そして、上記シール部16は、ばね14を圧縮するため
の圧縮力によって、シート面16bにばね14による波
状のうねりが生じない厚さを有し、また取付部17は、
上記圧縮力によって弾性変位する厚さを有し、先端部分
がシール面11の外周に溶接されている。そして、シー
ト面16bは径の大きな円弧面に形成され、圧縮面16
aはばね14の径よりも大きな径を有する円弧面に形成
されている。しかしながら、シート面16bは、図2に
示すように平面としてもよい。
【0009】上記シール機構10は、溝13にばね14
を挿入してジャケット15のシール部16により該ばね
14を被覆し、取付部17の先端部分をシール面11の
外周に溶接してこれらを一体化する。次いで、シート面
16bにシールに必要な機械加工を施す。このシール機
構10は、ジャケット15をシール面11に取付けた後
に、シート面16bにシールに必要な機械加工を施すこ
とができるので、シート面16bの加工が容易で、しか
も小さい圧縮力によって高真空のシールをすることがで
きる。実験によると、公知のメタルCリング1は、シー
ルのために200Kgf/cm2 程度の面圧力を必要とする
が、上記シール機構10は、面圧力を4分の1以下にす
ることができる。また、シート面16bに鏡面加工(Rm
ax 0.8μm以下)を施すことによって、さらに小さい面
圧力で高度の気密性を得ることができる。
【0010】図3は本考案の第2実施例を示し、このシ
ール機構20は、上記ばね14の両面をジャケット2
1,21で挟持したものとして構成されている。これら
のジャケット21のシール部22、圧縮面22a、シー
ト面22b及び取付部23は、第1実施例のジャケット
15のシール部16、圧縮面16a、シート面16b及
び取付部17と同一の構成を有し、取付部23,23
は、先端部分において溶接によって相互に固着されてい
る。第2実施例のシール機構20は、各シール部のシー
ト面22b,22bがシール面11,12に圧接するシ
ールする以外は、第1実施例と同じである。
【0011】図4は、上記シール機構を施した高真空バ
ルブ30の一例を示し、このバルブの弁本体31はポー
ト32を、該弁本体31に気密に取付けられたフランジ
部材33はポート34をそれぞれ有し、これらのポート
32と34を連通させる流路中に弁座35が形成されて
おり、弁本体31のポートと反対側に取付けられたボン
ネット36と弁本体31との間に、メタルベローズ板3
7の周縁が挟持されている。中間部分をボンネット36
に螺着させた弁棒39は、一端に弁台40と弁体41が
相対回動可能に取付けられており、該弁台40とメタル
ベローズ板37との間は、メタルベローズ42によって
気密にシールされており、弁本体31とメタルベローズ
板37の間、及び弁体41の弁座側に、それぞれ上記シ
ール機構10または20が取付けられている。上記バル
ブ30は、弁棒39を回転させると、弁体41に取付け
られたシール機構10または20が、弁座35に圧接し
て流路をシールする。
【0012】
【考案の効果】本考案における高真空機器のシール機構
は、ジャケットのシール部を、ばねを圧縮するための圧
縮力によってシート面に波状のうねりを生じない厚さと
したことにより、シールによってシート面に波状のうね
りができないので、シート面からのリークを確実に防止
することができるとともに、圧縮力を解除した後におい
ても繰り返して使用することができる。また、ジャケッ
トを機器のシール面に固着した後でシート面の加工がで
きるので、シート面の加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の要部を示す断面図である。
【図2】同じく変形例の要部を示す断面図である。
【図3】第2実施例の半部縦断面図である。
【図4】高真空バルブに施した状態を示す断面図であ
る。
【図5】公知のメタルCリングの使用状態の要部を示す
断面図である。
【図6】公知のジャケットの中間加工状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
10,20 シール機構 11,12 シール面 14 ばね 15,21 ジャケット 16,22 シール部 17,23 取付部 16a,22a 圧縮面 16b,22b シート面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のシール面と、これらのシール面の
    一方に形成した溝に挿入された金属線材を螺旋状に巻い
    てエンドレスとしたばねと、それを覆うジャケットとを
    備えた高真空機器のシール機構であって、 上記ジャケットが、上記ばねの圧縮面及びこれと反対側
    のシール面の他方が圧接するシート面を有するシール部
    と、該シール部の径方向外方に一体に延設され、先端部
    分が上記シール面の一方に気密に取付けられた取付部と
    を備え、 上記シール部が、一対のシール面に作用するばねを圧縮
    するための圧縮力によってシート面に波状のうねりがで
    きない厚さを、上記取付部が、上記圧縮力によって弾性
    変位可能な厚さを、それぞれ有している、 ことを特徴とする高真空機器のシール機構。
  2. 【請求項2】 一対のシール面と、これらのシール面の
    一方に形成した溝に挿入された金属線材を螺旋状に巻い
    てエンドレスとしたばねと、それを覆う一対のジャケッ
    トとを備えた高真空機器のシール機構であって、 これらのジャケットが、上記ばねの圧縮面及びこれと反
    対側のシール面の他方が圧接するシート面を有するシー
    ル部と、該シール部の径方向外方に一体に延設され先端
    部分が相互に気密に固着された取付部とを備え、 これらのシール部が、一対のシール面に作用するばねを
    圧縮するための圧縮力によってシート面に波状のうねり
    ができない厚さを、これらの取付部が、上記圧縮力によ
    って弾性変位可能な厚さを、それぞれ有している、 ことを特徴とする高真空機器のシール機構。
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