JP3258515B2 - 自緊シール式高圧容器 - Google Patents

自緊シール式高圧容器

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JP3258515B2 JP06158795A JP6158795A JP3258515B2 JP 3258515 B2 JP3258515 B2 JP 3258515B2 JP 06158795 A JP06158795 A JP 06158795A JP 6158795 A JP6158795 A JP 6158795A JP 3258515 B2 JP3258515 B2 JP 3258515B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品、粉体固形物等の被
処理物を高圧で等方圧加圧処理する高圧容器における蓋
部シール技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の自緊シール式高圧容器の一
例の上部を破断した正面図、図4は図3の自緊シール式
高圧容器の受圧板厚さの説明図である。
【0003】図3において、31は円筒胴であり、両端
開口部には上蓋32及び下蓋33が嵌挿されている。
【0004】上蓋32の内側には円筒胴31の内径とほ
ぼ同一外径の受圧板34が受圧板移動用空間37を形成
して連結ボルト36によって昇降可能に連結され、上蓋
32と受圧板34との間にはリング状のパッキン35が
介装されている。
【0005】また、下蓋33にも上蓋32と同様に図示
しない昇降可能な受圧板34が連結ボルト36によって
連結され、パッキン35が介装されている。
【0006】以上述べた円筒胴31と、上蓋32及び受
圧板34と、下蓋33及び受圧板34とによって加圧処
理室30が構成されている。
【0007】そして、上蓋32及び下蓋33は窓枠状の
ヨークフレーム38によって軸方向に支持されている。
【0008】つぎに上記装置の作動について説明する。
ヨークフレーム38を水平方向に移動して上蓋32の支
持を解除し、上蓋32、受圧板34等の上蓋アッセンブ
リを円筒胴31から脱抜し、加圧処理室30に被処理物
を装入して加圧水を充満し、その上端開口部に前記上蓋
アッセンブリを嵌挿してヨークフレーム38で支持し、
加圧処理室30を例えば2000kgf/cm2 に加圧
し、被処理物を等方圧加圧処理する。
【0009】このとき、図4に示すように受圧板34の
加圧処理室30側の全面に加圧圧力Pが作用して連結ボ
ルト36及び受圧板34が蓋側に移動し、パッキン35
を軸方向に圧縮すると共に周方向に拡張させ、円筒胴3
1と上蓋32の嵌挿部をシールする。
【0010】円筒胴と下蓋33の嵌挿部も前記と同様に
自緊シールされる。
【0011】また、受圧板34の上蓋32側のパッキン
加圧部には加圧反力Pg が作用する。この加圧反力
g 、受圧板34のパッキン加圧部の曲げ応力σb 及び
パッキン加圧部の厚さtは次に示す式によって求めるこ
とができる。
【0012】
【数1】 ただし P : 加圧処理室30の加圧圧力Pg : 受
圧板34に作用する加圧反力
【0013】
【数2】 ただし β18: 応力係数(径によって変わる値) σB : 引張応力
【0014】例えばこの高圧容器の寸法及び加圧条件
を、 受圧板34の外径2a=1000mm、 パッキン35の内径2b=300mm、 P=20kgf/mm2 、 応力係数β18=2.5、 として、上記(1),(2)式から受圧板34のパッキ
ン加圧部厚さtを求める。
【0015】
【数3】
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のような
従来の自緊シール式高圧容器では、被処理物の加圧処理
効果を向上するために、加圧処理室30の加圧圧力Pを
高くしたり、また、加圧処理室30を大きくするために
円筒胴31の内径を大きくすると、受圧板34のパッキ
ン加圧部の曲げ応力σb が大きくなり、パッキン加圧部
厚さtを厚くする必要がある。
【0017】従って、上蓋32に受圧板34及びパッキ
ン35を加えた厚さが厚くなるので高圧容器の高さ(軸
方向長さ)が大きくなり、円筒胴31及びヨークフレー
ム38の高さが大きくなる不具合がある。
【0018】また、蓋着脱装置のストロークが長いので
そのハンドリング時間を多く必要とする不具合も生ず
る。
【0019】本発明はこのような従来装置の各不具合点
を解消するために提案されたものであり、受圧板を薄く
することが可能な自緊シール式高圧容器を提供すること
を目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の構成として本発明の自緊シール式高圧容器は、円筒胴
とこの円筒胴の開口部に着脱可能に嵌挿した蓋とによっ
て加圧室を構成し、前記蓋の加圧室側に前記円筒胴の内
径とほぼ同一外径の受圧板を軸方向移動可能に装着し、
前記蓋の前記円筒胴への嵌挿部をシールするリング状の
パッキンを前記蓋と前記受圧板との間に介装し、このパ
ッキンの内径側における受圧板上面と前記蓋下面との間
に均圧室を形成し、さらにこの均圧室の内径側における
受圧板中央部上面と前記蓋中央部下面との間に受圧板軸
方向移動用空間を形成し、前記均圧室と前記加圧室とを
連結する均圧穴を前記受圧板に穿設し、前記均圧室と前
記受圧板軸方向移動用空間との間にシールリングを設け
たことを特徴としている。
【0021】
【作用】上記構成よりなる本発明の自緊シール式高圧容
器は、加圧室(加圧処理室)内に被処理物を装入して加
圧水を充満させたのち上蓋アッセンブリを装着してヨー
クフレームで支持した後、加圧室を加圧すると受圧板の
加圧室側の全面に加圧圧力が作用して受圧板が蓋側に移
動し、パッキンを軸方向に圧縮すると共に周方向に拡張
させ、蓋と円筒胴の嵌挿部をシールする。
【0022】そして均圧室には加圧室と連通する均圧穴
及び受圧板軸方向移動用空間とをシールするシールリン
グによって加圧室と同一の圧力が作用し、受圧板の均圧
室部は加圧室側と蓋側との圧力が均衡し、受圧板のパッ
キン加圧部に作用する曲げ応力のモーメントアームが短
くなるので、受圧板のパッキン加圧部及び均圧室部の厚
さを薄くすることができる。
【0023】
【実施例】以下図面により本発明の実施例について説明
する。図1は本発明の一実施例である、自緊シール式高
圧容器の上部を破断した正面図、図2は図1の自緊シー
ル高圧容器の受圧板厚さの説明図である。
【0024】図1において、1は円筒胴であり、両端開
口部には上蓋2及び下蓋3が嵌挿されている。
【0025】上蓋2の内側には円筒胴1の内径とほぼ同
一外径の受圧板4が均圧室8及び受圧板移動用空間10
を形成して連結ボルト7によって昇降可能に連結されて
いる。
【0026】そして、上蓋2と受圧板4との間にはリン
グ状のパッキン5が介装され、均圧室8と受圧板移動用
空間10とはオーリング6によってシールされている。
【0027】均圧室8はリング状のパッキン5の内径側
における上蓋2の下面と受圧板4の上面との間に形成さ
れ、また受圧板移動用空間10は均圧室8の内径側にお
ける段差を有する受圧板4中央部上面と、これと対向す
る上蓋2中央部下面の凹部との間に形成される。
【0028】また、下蓋3にも上蓋2と同様に図示しな
い昇降可能な受圧板4が連結ボルト7によって連結され
てパッキン5が介装され均圧室8と受圧板移動用空間1
0とはオーリング6によってシールされている。
【0029】以上述べた円筒胴1と、上蓋2及び受圧板
4と、下蓋3及び受圧板4とによって従来の容器と同一
体積の加圧処理室30が構成されている。そして上蓋2
及び下蓋3は窓枠状のヨークフレーム11によって支持
されている。
【0030】次に本装置の作動について説明すると、ま
ずヨークフレーム11を水平方向に移動して上蓋2の支
持を解除し、上蓋2、受圧板4等の上蓋アッセンブリを
円筒胴1から脱抜し、加圧処理室30に被処理物を装入
して加圧水を充満し、前記上蓋アッセンブリを嵌挿しヨ
ークフレーム11で支持し、加圧処理室30を例えば2
000kgf/cm2 に加圧し、被処理物を等方圧加圧
処理する。
【0031】このとき、図2に示すように受圧板4の加
圧処理室30側の全面に加圧圧力Pが作用して連結ボル
ト7及び受圧板4が蓋側に移動し、パッキン5を軸方向
に圧縮すると共に周方向に拡張させ、円筒胴1と上蓋2
の嵌挿部をシールする。円筒胴1と下蓋3の嵌挿部も前
記と同様にパッキンの加圧によって自緊シールされる。
【0032】また、受圧板4の上蓋2側のパッキン加圧
部には加圧反力Pg が作用する。この加圧反力Pg 、受
圧板4のパッキン加圧部の曲げ応力σb 、受圧板4のパ
ッキン加圧部の厚さt及び均圧室部のtb は次に示す式
によって求めることができる。
【0033】
【数4】 ただし P : 加圧処理室30の加圧圧力 Pg : 受圧板4に作用する加圧反力
【0034】
【数5】 ただし β18: 応力係数(径によって変わる値)
【0035】
【数6】 ただし β11: 応力係数
【0036】例えばこの高圧容器の寸法及び加圧条件
を、 受圧板4の外径2a=1000mm、 パッキン5の内径2b=700mm、 均圧室8の内径2c=200mm、 P=20kgf/mm2 、 応力係数β18=0.35、 として、上記各式から受圧板34のパッキン加圧部厚さ
tを求める。
【0037】
【数7】 ただし tb : 受圧板均圧室部厚さ
【0038】このように、本実施例によれば受圧板4の
厚さを従来の容器の受圧板34の厚さと比較して100
mm(上下で200mm)薄くすることができるので、
上蓋2、受圧板4等の上蓋アッセンブリ及び下蓋3、受
圧板4等の下蓋アッセンブリの円筒胴1への嵌挿部が浅
くなり、円筒胴1及びヨークフレーム11の軸方向長さ
を短くすることができる。
【0039】また、図示しない上蓋昇降装置のストロー
クを短くすることが可能になり、そのハンドリング時間
を短縮することができる。
【0040】以上本発明の一実施例につき縷々説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものでなく本発明
技術思想の範囲内において種々設計変更が可能であり、
それらは何れも本発明の技術的範囲に属する。
【0041】
【発明の効果】本発明の自緊シール式高圧容器では、蓋
の円筒胴への嵌挿部を自緊シールするリング状のパッキ
ンと受圧板軸方向移動用空間との間に均圧室を形成し、
この均圧室と受圧板軸方向移動用空間との間をシールリ
ングでシールし、均圧室と加圧室とを連結する均圧穴を
受圧板に穿設したことにより、均圧室と加圧室とが同一
圧力になるので、受圧板のパッキン加圧部に作用する曲
げ応力のモーメントアームを短くすることが可能にな
り、受圧板を薄くすることができる。
【0042】従って、蓋に受圧板を加えた厚さが薄くな
るので、加圧室の高さが従来の容器と同一であれば、自
緊シール式高圧容器の軸方向長さを小さくすることがで
きる。
【0043】また、蓋着脱装置のストロークを短くする
ことが可能になり、そのハンドリング時間を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自緊シール式高圧容器
の上部を破断した正面図である。
【図2】図1の高圧容器の受圧板厚さの説明図である。
【図3】従来の自緊シール式高圧容器の一例の上部を破
断した正面図である。
【図4】図3の高圧容器の受圧板厚さの説明図である。
【符号の説明】
1 円筒胴 2 上蓋 3 下蓋 4 受圧板 5 パッキン 6 Oリング 8 均圧室 9 均圧穴 10 受圧板移動用空間 11 ヨークフレーム 30 加圧処理室(加圧室) t 受圧板パッキン加圧室厚さ tb 受圧板均圧室厚さ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 12/00 F16J 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒胴とこの円筒胴の開口部に着脱可能
    に嵌挿した蓋とによって加圧室を構成し、前記蓋の加圧
    室側に前記円筒胴の内径とほぼ同一外径の受圧板を軸方
    向移動可能に装着し、前記蓋の前記円筒胴への嵌挿部を
    シールするリング状のパッキンを前記蓋と前記受圧板と
    の間に介装し、このパッキンの内径側における受圧板上
    面と前記蓋下面との間に均圧室を形成し、さらにこの均
    圧室の内径側における受圧板中央部上面と前記蓋中央部
    下面との間に受圧板軸方向移動用空間を形成し、前記均
    圧室と前記加圧室とを連結する均圧穴を前記受圧板に穿
    設し、前記均圧室と前記受圧板軸方向移動用空間との間
    にシールリングを設けたことを特徴とする自緊シール式
    高圧容器。
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