JP2558296Y2 - 真空加熱ゴム成形装置の金型室真空シール構造 - Google Patents

真空加熱ゴム成形装置の金型室真空シール構造

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JP2558296Y2
JP2558296Y2 JP5791593U JP5791593U JP2558296Y2 JP 2558296 Y2 JP2558296 Y2 JP 2558296Y2 JP 5791593 U JP5791593 U JP 5791593U JP 5791593 U JP5791593 U JP 5791593U JP 2558296 Y2 JP2558296 Y2 JP 2558296Y2
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mold
vacuum
inclined surface
mold chamber
side wall
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JP5791593U
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Inventor
将喜 大竹
清 菅谷
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大竹機械工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、真空加熱ゴム成形装
置にあって、非常に簡単な構造のもので、金型室の上板
が金型の上型と下型とを加圧当接させるべく上下動する
構造にあっても確実に金型室のシールを行い得る真空加
熱ゴム成形装置の金型室真空シール構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の真空加熱ゴム成形装置は、例え
ば、本願出願人が既に特公昭57−44458号公報に
て提案しているゴム成形加硫装置がある。
【0003】このゴム成形加硫装置は、上型と下型とに
それぞれ囲み枠を形成し、上型の囲み枠を外側に、下型
の囲み枠を内側になるようにしてスライド自在とし、こ
れらの囲み枠の間に耐熱パッキングを全周にわたって配
して密封状態を確保して内部を減圧真空状態を現出する
ように形成したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このゴム成
形加硫装置は、密封状態の確保は非常に良好でゴム成形
が良好に行えるものとして市場で好評を博しておるが、
下型の方に囲み枠を設けてあるので、その成形型の交換
に際しては、その囲み枠が邪魔になって交換しにくく、
又、そこにゴミや抜きカス、その他粒子等がたまってし
まう問題点があった。
【0005】かと言って、その下型の囲み枠を取外した
構造にすると、上方の囲み枠だけになり、そのまま下降
させて上型の囲み枠の下端面を下型取付台等に当接さ
せ、その当接部分の密封をシール材等によって行う構造
にしなければならない。
【0006】そのため、ただ単に平行な面を当接する構
造であるがため、シールを確実に行うためには、かなり
強い力で当接させるか、或いは、その他複雑な構造にし
て密封状態を確保するかしていた。
【0007】そこで、この考案は、上述した問題点等に
鑑み、金型交換を容易にした構造であっても、簡単な構
造のもので確実な密封状態を確保することを課題として
案出されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は、真空の金型
室内で加熱しながら適数段の金型の上型と下型とを加圧
当接させることでゴムを成形する真空加熱ゴム成形装置
の金型室真空シール構造において、金型室の上下動する
上板或いは最上上型上部に外嵌して密封状態を確保しな
がらこの上板に対して上下に摺動可能にすると共に下端
面に全周にわたって傾斜面を設けた側壁を形成し、金型
室の最下下型載置板或いは下型下部には、前記側壁の下
端の傾斜面が全周にわたって当接する傾斜面を形成し、
これらの側壁の傾斜面と前記下板の傾斜面との間にはシ
ール部材を配したことにより、上述した課題を解決す
る。
【0009】
【作用】この考案に係る真空加熱ゴム成形装置の金型室
真空シール構造は、真空の金型室内で加熱しながら適数
段の金型の上型と下型とを加圧当接させることでゴムを
成形する真空加熱ゴム成形装置の金型室真空シール構造
において、金型室の上下動する上板或いは最上上型上部
に外嵌して密封状態を確保しながらこの上板に対して上
下に摺動可能にすると共に下端面に全周にわたって傾斜
面を設けた側壁を形成し、金型室の最下下型載置板或い
は下型下部には、前記側壁の下端の傾斜面が全周にわた
って当接する傾斜面を形成し、これらの側壁の傾斜面と
前記下板の傾斜面との間にはシール部材を配してあるか
ら、側壁の傾斜面と金型室の最下下型載置板或いは下型
下部の傾斜面と当接する際に、傾斜面と傾斜面が全周に
わたって当接する状態でその当接部分にシール材を配し
てあるため、下方への加圧で分力により横方向にも加圧
され、シール材が下方と横方向との加圧による密閉の作
用を同時に行うので、簡単な構造で側壁による密閉を確
実に行う。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照してこの考案の実施例を説
明すると次の通りである。
【0011】すなわち、図に示す符号1は真空にする金
型室の側壁1であり、又、この金型室は、図示はしない
が吸引装置を付設して内部を真空にするように形成して
ある。
【0012】そして、この金型室は、上下動する前記側
壁1と、上部の板状の加圧体2と、下部の基台3上に設
置してある最下下型載置板4とによって密封されるよう
に形成されている。
【0013】その具体的構造は、図1に示すように、側
壁1にあっては筒状を呈し、この側壁1内に加圧体2が
嵌入されていて、加圧体2の周端面にシール材としての
摺動用のパッキングPを配して側壁1の上部1aと加圧
体2との密封を図っている。
【0014】又、側壁1と最下下型載置板4との密封
は、側壁1の下端1b面に全周にわたって傾斜面5を形
成し、一方、前記最下下型載置板4の方にも対応して周
縁全周にわたって傾斜面6を形成し、これらの傾斜面
5,6同士の間にシール材としてのパッキングPを配し
て側壁1と最下下型載置板4との密封を図っている。
【0015】このような密封構造の中には、図1の場
合、上型取付板7と下型取付板8とにより設置されるゴ
ム成形金型9が 2段配されている。そして、これらの取
付板7,8の間には、中熱板10が配してあり、均一に
加熱できるようにしてある。
【0016】ここで、他の実施例としては、図2に示す
ような中間金型17を介して上型取付板7と下型取付板
8と間に一度に 2段の金型を配した構造のものもある。
この場合も、この中間金型17自体に加熱装置を付設し
たり、或いは、中間金型17自体を加熱可能に形成して
均一に加熱できるように形成しても良い。又、図3に示
すように、側壁1の構造を上側壁11と下側壁12との
2段の構造としてそれらの間にパッキングPを介して摺
動自在にし、下側側壁12を、ガイドバーGとスプリン
グSとによって上下方向の当接ショックを吸収すべく形
成した構造のものもある。
【0017】尚、この考案に係る真空加熱ゴム成形装置
の金型室真空シール構造は、前述した実施例に限定され
ることがないことは言うまでもない。
【0018】
【考案の効果】このように形成されたこの考案は、真空
の金型室内で加熱しながら適数段の金型9の上型と下型
とを加圧当接させることでゴムを成形する真空加熱ゴム
成形装置の金型室真空シール構造において、金型室の上
下動する上板或いは最上上型上部に外嵌して密封状態を
確保しながらこの上板に対して上下に摺動可能にすると
共に下端1b面に全周にわたって傾斜面5を設けた側壁
1を形成し、金型室の最下下型載置板4或いは下型下部
には、前記側壁1の下端1bの傾斜面5が全周にわたっ
て当接する傾斜面6を形成し、これらの側壁1の傾斜面
5と前記下板の傾斜面6との間にはシール部材Pを配し
てあるから、側壁1の傾斜面5と金型室の最下下型載置
板4或いは下型下部の傾斜面6と当接する際に、傾斜面
5と傾斜面6が全周にわたって当接する状態でその当接
部分にシール材Pを配してあるため、下方への加圧で分
力により横方向にも加圧され、シール材Pが下方と横方
向との加圧による密閉の作用を同時に行うので、簡単な
構造で側壁1による密閉を確実に行うことができる。
【0019】従って、金型交換を容易にした構造であっ
ても、ゴミや抜きカス、或いは、その他粒子等もたまら
ず、簡単な構造のもので確実な密封状態を確保すること
ができる等の実用上有益な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の正断面図である。
【図2】この考案の他の実施例の正断面図である。
【図3】この考案の他の実施例の正断面図である。
【符号の説明】
1 側壁 2 加圧体 3 基台 4 最下下型載
置板 5 傾斜面 6 傾斜面 7 上型取付板 8 下型取付板 9 金型 10 中熱板 11 上側側壁 12 下側側壁 17 中間金型 19 金型 G ガイドバー P パッキング S スプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空の金型室内で加熱しながら適数段の
    金型の上型と下型とを加圧当接させることでゴムを成形
    する真空加熱ゴム成形装置の金型室真空シール構造にお
    いて、金型室の上下動する上板或いは最上上型上部に外
    嵌して密封状態を確保しながらこの上板に対して上下に
    摺動可能にすると共に下端面に全周にわたって傾斜面を
    設けた側壁を形成し、金型室の最下下型載置板或いは下
    型下部には、前記側壁の下端の傾斜面が全周にわたって
    当接する傾斜面を形成し、これらの側壁の傾斜面と前記
    下板の傾斜面との間にはシール部材を配したことを特徴
    とする真空加熱ゴム成形装置の金型室シール構造。
JP5791593U 1993-09-30 1993-09-30 真空加熱ゴム成形装置の金型室真空シール構造 Expired - Lifetime JP2558296Y2 (ja)

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JPH0721313U JPH0721313U (ja) 1995-04-18
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