JPH10166436A - 熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法及びその装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法及びその装置

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JPH10166436A
JPH10166436A JP35266296A JP35266296A JPH10166436A JP H10166436 A JPH10166436 A JP H10166436A JP 35266296 A JP35266296 A JP 35266296A JP 35266296 A JP35266296 A JP 35266296A JP H10166436 A JPH10166436 A JP H10166436A
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    • B29C2791/007Using fluid under pressure

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂シ−トの熱成形時、製品の肉厚が均一と
なり、部分的に偏肉を生じることがなく、製品底部や側
面部の凹凸形状や、絞り出しが容易に成形可能で、しか
も、製品表面の品質に優れる製品が得られる樹脂シ−ト
の熱成形方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 樹脂シ−トの周縁部を、該樹脂シ−トの
厚みにより少し広い間隔をもって上下の押さえ板で挟
み、その後、前記樹脂シ−トの端部をシ−トクランパか
ら開放し、プラグを下降させて前記樹脂シ−トの周縁部
を上下の押さえ板間で滑らせながら前記樹脂シ−トを押
し下げ、次いで、前記上下の押さえ板で樹脂シ−トの周
縁部を固定し、上下の押さえ板を下降させた後、真空及
び/又は圧空成形を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂シ−
トあるいは熱可塑性樹脂を主構成材料とする繊維強化複
合材シ−ト(繊維には、長繊維、短繊維の他パウダ−も
含む)の熱成形方法及びその装置に関し、特に、真空,
圧空で最終製品を成形する熱可塑性樹脂シ−トの熱成形
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来の熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法と
して、樹脂シ−トの2辺をそれぞれ把持するクランプ材
のうち、少なくとも一方のクランプ材を他方のクランプ
材に向けて移動させることにより、樹脂シ−トを真空成
形型の上部に凹状に撓ませ真空成形する方法が提案され
ている(特開平8−132518号公報)。
【0003】また、別の熱成形方法として、ホルダに樹
脂シ−トの周縁部を載置した後、該樹脂シ−トの周縁部
を前記ホルダとメス金型の周縁部とである所定圧で挟持
し、その後、オス型をメス金型内に押し込み樹脂シ−ト
をメス金型内に絞り込ませる。この際、樹脂シ−トの周
縁部は、ホルダとメス金型の周縁部との間を滑りながら
移動する。その後、ホルダとメス金型との挟持力を増加
させて金型内を密閉にし、樹脂シ−トの真空・圧空成形
を行う方法が提案されている。(特公昭63−2668
9号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
熱成形方法では、樹脂シ−トの撓み分だけしか型内に樹
脂シ−トを取込むことができず、また、真空成形時には
完全に樹脂シ−トの周辺部を封止固定するため、結局、
樹脂シ−トの伸び量が大きく、そのため製品の肉厚が薄
くなり、特に深絞り度の大きい形状に対しては、充分な
強度を得ることができない場合がある。
【0005】また、後者の熱成形方法では、樹脂シ−ト
の周縁部がホルダとメス金型の周縁部との間で滑りなが
らメス金型内に引き込まれて、樹脂シ−トを成形するの
で、前者の熱成形方法に比べ樹脂シ−トの伸びが少なく
なるという利点を有している。しかし乍ら、樹脂シ−ト
の周縁部をホルダとメス金型の周縁部とで挟持する際、
その挟持力を圧力制御で行っているので、樹脂シ−トの
引き込み量の制御及び樹脂シ−トのしわの発生を防止す
るのが困難であった。
【0006】その原因として、樹脂シ−トの周縁部がホ
ルダとメス金型の周縁部とで隙間なく挟持されているの
で、その挟持力を強くすると、樹脂シ−トがホルダ−と
メス金型の周縁部の間で滑らなくなり、樹脂シ−トが部
分的に伸びるという問題があった。そこで、樹脂シ−ト
が滑りやすい挟持力に設定すると、メス金型内に樹脂シ
−トが引き込まれるにつれて、樹脂シ−トの周縁部に発
生するしわの撓み力によりホルダとメス金型の周縁部の
間隔が広がり、樹脂シ−トにしわが発生するという問題
があった。
【0007】以上はいずれも均一な肉厚の成形品を得る
ための熱可塑性樹脂シ−トの熱成形法に関するものであ
るが、内容的には樹脂シ−トを凹状に撓ませるための機
構が複雑であり、しかも、樹脂シ−トに伸びが発生する
という問題があった。また、樹脂シ−トを引き込みなが
ら成形する方法もあるが、樹脂シ−トの周縁部を部材で
隙間なく挟持しているので、しわが発生したり伸びが発
生したりするという問題があった。
【0008】本発明は、上記状況に鑑みて、熱可塑性樹
脂シ−トあるいは熱可塑性樹脂を主構成材料とする繊維
強化複合材シ−トの熱成形時、製品の肉厚が均一とな
り、部分的に偏肉を生じることがなく、製品底部や側面
部の凹凸形状や、絞り出しが容易に成形可能で、しか
も、製品表面の品質に優れる製品が得られる樹脂シ−ト
の熱成形方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するために、 (1)熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法において、加熱
軟化した樹脂シ−トを、該樹脂シ−トの少なくとも対向
する2辺の端部をシ−トクランパでクランプして熱成形
装置に搬入した後、前記樹脂シ−トの周縁部を、該樹脂
シ−トの厚みより少し広い間隔をもって上下の押さえ板
で挟み、その後、前記樹脂シ−トの端部をシ−トクラン
パから開放し、プラグを下降させて前記樹脂シ−トの周
縁部を上下の押さえ板間で滑らせながら前記樹脂シ−ト
を押し下げ、次いで、前記上下の押さえ板で樹脂シ−ト
の周縁部を固定し、上下の押さえ板を下降させた後、真
空及び/又は圧空成形を行うようにしたものである。 (2)熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法において、前記
下押さえ板が上昇し、前記上押さえ板が下降して、前記
樹脂シ−トを該シ−トの厚みより少し広い間隔をもって
上下の押さえ板で挟むようにしたものである。 (3)熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法において、前記
樹脂シ−トの周縁部を固定した状態で、上下の押さえ板
が下降した際、上押さえ板とメス型とで前記樹脂シ−ト
を挟むことにより圧空および真空引きのシ−ル性を向上
させるようにしたものである。 (4)熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法において、シ−
ト成形終了後、製品取出を下押さえ板を上昇させること
で、エジェクタ−代わりに使用するようにしたものであ
る。 (5)熱可塑性樹脂シ−トの熱成形装置において、メス
型と、該メス型に対向して昇降可能に設けられた圧空用
型枠と、該圧空用型枠の下部に設けられ、開口部を有す
る上押さえ板と、伸縮部材の下部に設けられ前記開口部
を出入するプラグと、前記メス型に対し昇降可能に設け
られ、前記上押さえ板と対向し開口部を有する下押さえ
板と、前記上押さえ板の昇降位置を検出する検出手段と
を有する。 (6)熱可塑性樹脂シ−トの熱成形装置において、前記
メス型の上端外側に切欠部を設け、前記上押さえ板の開
口部を前記切欠部に収まるように形成されているもので
ある。
【0010】成形の対象シ−トとしては、熱可塑性樹脂
シ−ト、あるいは熱可塑性樹脂を主構成材料とする繊維
強化複合材シ−ト(繊維には、長繊維、短繊維の他パウ
ダ−も含む)を使用する。熱可塑性樹脂シ−トあるいは
熱可塑性樹脂を主構成材料とする繊維強化複合材シ−ト
の熱成形時、製品の肉厚が均一となり部分的に偏肉を生
じず、また、製品表面の品質に優れた製品を成形するこ
とが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明
の第1実施例を示す樹脂シ−トの熱成形装置の断面図で
ある。1は熱成形装置の下部フレ−ムで、上面にはメス
型2が載置されている。メス型2は、その内部に空胴部
3を有し、該空胴部3とメス型2の内壁面とが通じる穴
4を有している。また、空胴部3には、穴19を介して
図示しない真空ポンプが接続されている。
【0012】5は上部フレ−ムで、下部フレ−ム1と対
向する位置に設けられている。6は圧空用型枠で、上部
フレ−ム5に伸縮部材(油圧シリンダ又はスクリュ−ジ
ャッキ等で、以下、上駆動シリンダと称することとす
る)7を介して昇降可能に支持されている。圧空用型枠
6の下端には、後述するプラグ10が出入する開口部
8′を有する上押さえ板8が設けられている。また、圧
空用型枠6は、プラグ10が出入りする開口部8′を除
いて気密状態であり、圧空が外部にもれない構造になっ
ており、図示しないコンプレッサが穴9を介して接続さ
れている。
【0013】10は圧空用型枠6の上部に伸縮部材(以
下、プラグ駆動用シリンダと称することとする)11を
介して取付けられたプラグで、その内部に空胴部12を
有し、該空胴部12とプラグ10の表面とが通じる穴1
3を有している。14は下押さえ板で、メス型2が貫通
できる開口部14′を有し、前記上押さえ板8と対向し
て設けられている。下押さえ板14は、下部フレ−ム1
に伸縮部材(以下、下駆動用シリンダと称することとす
る)15を介して昇降可能に支持されている。
【0014】16は樹脂シ−トをクランプするシ−トク
ランパで、17は熱可塑性樹脂シ−ト、あるいは熱可塑
性樹脂を主構成材料とする繊維強化複合材シ−ト(繊維
には、長繊維、短繊維の他パウダ−も含む)等の樹脂シ
−トである。18は上押さえ板8のストロ−クを検知す
る検出器である。なお、上駆動用シリンダ7自体でその
ストロ−クを検知できれば、上記検出器18は不要であ
る。なお、下押さえ板14は下駆動用シリンダ15のス
トロ−クエンドで樹脂シ−ト17が載置できる位置にな
る。
【0015】図2はメス型2の上端部の拡大図である。
シ−ト成形時、樹脂シ−ト17の周辺部を完全に封止固
定することを目的に、メス型2の上端外側に切欠部2′
を設けている。そして、前記封止固定するために、上押
さえ板8の開口部8′は、切欠部2′に収まる様な大き
さに形成されている。上押さえ板8を下降させて樹脂シ
−ト17を上押さえ板8とメス型2の切欠部2′とで挟
みつけることでシ−ルを完全に行うことができる。
【0016】勿論、図3に示す様に、切欠部2′を設け
ず、上押さえ板8の開口部8′をメス型8に貫通できる
大きさに形成しておいてもよい。この場合も、樹脂シ−
ト17の端部をメス型2の上端より下方に下げることに
より、樹脂シ−ト17がメス型2の上端外側で折り返り
シ−ルを完全に行うことができる。
【0017】次に熱成形の工程について図4を参照しな
がら詳細に説明する。まず、図4(a)に示すように、
成形可能な温度まで加熱された樹脂シ−ト17の対向す
る2辺の端部を、シ−トクランパ16でクランプしてメ
ス型2とプラグ10との間に搬入する。次に、図4
(b)に示すように、下駆動用シリンダ15の伸張によ
り下押さえ板14が上昇し、樹脂シ−ト17に接する所
で停止させた後、上駆動用シリンダ7の伸張により圧空
用型枠6が下降し、上押さえ板8が樹脂シ−ト17に対
し所定のクリアランスを保った位置で停止する。この状
態で、シ−トクランパ16を開く。
【0018】ここで、重要なことは、下押さえ板14の
上面に対して上押さえ板8の下面が樹脂シ−ト17の厚
みより大きい間隔をおいて停止することにある。これ
は、樹脂シ−ト17と上押さえ板8との間に所定のクリ
アランスを保つためである。もし、上押さえ板8と樹脂
シ−ト17の間隔が零であれば、樹脂シ−ト17が上下
の押さえ板8,14に密着した状態になり、樹脂シ−ト
17と上下の押さえ板8,14との摩擦抵抗が大にな
る。その結果、プラグ10が下降した時、樹脂シ−ト1
7が伸びてしまう。
【0019】次に、図4(c)に示すように、プラグ駆
動用シリンダ11の伸張によりプラグ3が下降し、樹脂
シ−ト17をメス型2方向に押し下げた後、上駆動用シ
リンダ7の伸張により上押さえ板8を下降させて下押さ
え板14とで完全に樹脂シ−ト17周縁部を封止固定す
る。
【0020】次いで、上下の押さえ板8,14とで完全
に樹脂シ−ト17の周縁部を封止固定した状態で、上下
の駆動用シリンダ7,15の伸張,収縮により上下の押
さえ板8,14を下降させる。ここでの工程が本発明の
ポイントであり、上押さえ板8と樹脂シ−ト17とを所
定のクリアランスを保っているので、樹脂シ−ト17を
プラグ10を使用して押し下げた際、所定のクリアラン
スにより樹脂シ−ト17が上下の押さえ板8,14から
滑りシ−ト自体余り伸びない。しかも、上下の押さえ板
8,14の間隔が変わらないので、しわの発生を防止す
ることができる。なお、プラグ10の下降ストロ−ク
は、樹脂シ−ト17の圧空・真空成形時において、プラ
グ下端がメス型2の表面に対し樹脂シ−ト17の厚みよ
り大きく間隔があくように設定される。ことにより、樹
脂シ−ト17の上面に型あとがつかない。
【0021】更に、図4(d)に示すように、上下の押
さえ板8,14をメス型2まで下降させて、メス型2の
穴4より真空引を行い、且つ、圧空用型枠6の穴9又は
プラグ10の穴13より圧空を吹き出させて樹脂シ−ト
17の成形を行う。なお、前記真空引のみ又は前記圧空
のみで成形を行ってもよい。ここでの工程において、樹
脂シ−ト17の端部をメス型2の上端より下方に押し下
げているので、樹脂シ−ト17周縁部に張力を加えるこ
とができ、製品端部のコ−ナ出しが容易に行え、またシ
−ト端部のシ−ルが完全に行える。
【0022】次に図4(e)に示すように、圧空用型枠
6内のエア圧力を開放後、樹脂シ−ト17の成形が終了
した段階で、まず上駆動用シリンダ7の収縮により上押
さえ板8及びプラグ10を上昇させる。そして、図4
(f)に示すように下駆動用シリンダ15の伸張により
下押さえ板14を上昇させて製品を取り出す。この際、
下押さえ板14をエジェクタ−代わりに使用する事で製
品取出を容易に行える。
【0023】前記した成形工程で重要なことは、図4
(b)において、下押さえ板14が上昇し樹脂シ−ト1
7を迎えて行く事で、樹脂シ−ト17の位置決めが可能
となり、また、上押さえ板8と下押さえ板14との間
に、樹脂シ−ト17の厚みの150〜300%程度のク
リアランスを持たせ、樹脂シ−ト17に無理な力を加え
ることなく、また、しわの発生を押さえながら、プラグ
10により下方へ押し下げる点である。さらに、図4の
(f)において、製品取出しに下押さえ板14をエジェ
クタ−代わりに使用することができる。また、オス型を
使用せず真空もしくは圧空による加圧成形のため、内側
が製品面であるような場合に、製品面に型のあとがつか
ず、従って、表面状態の優れた製品を得ることができ
る。
【0024】なお、図1に示す実施例では、下駆動用シ
リンダ15を下部フレ−ム1に設けたが、図5に示す如
くメス型2の側壁に設けてもよい。図1の実施例の場
合、メス型2の外形が変われば下駆動用シリンダ15の
取付位置を変更したり、下押さえ板を取替える必要があ
るが、この場合、メス型2の外形が変更になっても、下
駆動用シリンダ15はメス型2にセットされているので
上記のような問題はない。そして、金型交換を迅速に行
うことができる。また、図1の実施例では、プラグ駆動
用シリンダ11を圧空用型枠6に設けたが、図6に示す
如く上部フレ−ム5に設けてもよい。この場合、圧空用
型枠6にプラグ駆動用シリンダ11のピストンが貫通
し、その貫通部を完全にシ−ルする必要がある。また、
圧空用型枠6が下降する際、プラグ10を圧空用型枠6
と同速で下降させる必要がある場合は、圧空用型枠6と
同期させる必要がある。
【0025】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)樹脂シ−トの周縁部を上下の押さえ板で該樹脂シ
−トの厚みより少し広い間隔をもって挟み、その状態で
プラグにより樹脂シ−トを下方に押し下げるので、樹脂
シ−トの周縁部が容易に上下の押さえ板間を滑り樹脂シ
−トの伸びが少なくなり板厚の均一な製品が得られる。 (2)樹脂シ−トの周縁部は、上下の押さえ板間を滑る
につれてしわが発生する。しかし、上下の押さえ板の間
隔は一定であるので、樹脂シ−トの周縁部にはその間隔
以上のしわは発生しない。このため、深絞り形状の製品
でもしわのない成形ができる。 (3)樹脂シ−トの端部をメス型の上端より下方に下げ
ることにより、真空引き及び圧空時のシ−ル性がよくな
り、しかも、製品端部のコ−ナ出しが容易にできる。特
に、シ−ル性については、メス型の上端外側に形成され
た切欠部と上押さえ板とで樹脂シ−トを挟むとよい。 (4)オス型を使用せず、真空もしくは/または圧空に
よる加圧成形のため、内側が製品面である様な場合、製
品面に型のあとがつかず、従って、表面状態の優れた製
品を得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す樹脂シ−トの熱成形
装置の断面図である。
【図2】メス型の上端部の拡大図で、メス型の上端外側
に切欠部が形成されている図である。
【図3】メス型の上端部の拡大図で、メス型の上端外側
に切欠部が形成されていない図である。
【図4】本発明の樹脂シ−トの熱成形の工程断面図であ
る。
【図5】下駆動用シリンダをメス型の側壁に設けた図で
ある。
【図6】プラグ駆動用シリンダを上部フレ−ムに設けた
図である。
【符号の説明】
1 下部フレ−ム 2 メス型 5 上部フレ−ム 6 圧空用型枠 7 伸縮部材(上駆動用シリンダ) 8 上押さえ板 10 プラグ 11 伸縮部材(プラグ駆動用シリンダ) 14 下押さえ板 15 伸縮部材(下駆動用シリンダ) 16 シ−トクランパ 17 樹脂シ−ト 18 検出器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱軟化した樹脂シ−トを、該樹脂シ−
    トの少なくとも対向する2辺の端部をシ−トクランパで
    クランプして熱成形装置に搬入した後、前記樹脂シ−ト
    の周縁部を、該樹脂シ−トの厚みより少し広い間隔をも
    って上下の押さえ板で挟み、その後、前記樹脂シ−トの
    端部をシ−トクランパから開放し、プラグを下降させて
    前記樹脂シ−トの周縁部を上下の押さえ板間で滑らせな
    がら前記樹脂シ−トを押し下げ、次いで、前記上下の押
    さえ板で樹脂シ−トの周縁部を固定し、上下の押さえ板
    を下降させた後、真空及び/又は圧空成形を行うことを
    特徴とする熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱可塑性樹脂シ−トの熱
    成形方法において、前記下押さえ板が上昇し、前記上押
    さえ板が下降して、前記樹脂シ−トを該シ−トの厚みよ
    り少し広い間隔をもって上下の押さえ板で挟むことを特
    徴とする熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の熱可塑性樹脂シ−トの熱
    成形方法において、前記樹脂シ−トの周縁部を固定した
    状態で、上下の押さえ板が下降した際、上押さえ板とメ
    ス型とで前記樹脂シ−トを挟むことにより圧空および真
    空引きのシ−ル性を向上させることを特徴とする熱可塑
    性樹脂シ−トの熱成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の熱可塑性樹脂シ−トの熱
    成形方法において、シ−ト成形終了後、製品取出を下押
    さえ板を上昇させる事で、エジェクタ−代わりに使用す
    ることを特徴とする熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法。
  5. 【請求項5】 メス型と、該メス型に対向して昇降可能
    に設けられた圧空用型枠と、該圧空用型枠の下部に設け
    られ、開口部を有する上押さえ板と、伸縮部材の下部に
    設けられ前記開口部を出入するプラグと、前記メス型に
    対し昇降可能に設けられ、前記上押さえ板と対向し開口
    部を有する下押さえ板と、前記上押さえ板の昇降位置を
    検出する検出手段とを有することを特徴とする熱可塑性
    樹脂シ−トの熱成形装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の熱可塑性樹脂シ−トの熱
    成形装置において、前記メス型の上端外側に切欠部を設
    け、前記上押さえ板の開口部を前記切欠部に収まるよう
    に形成されていることを特徴とする熱可塑性樹脂シ−ト
    の熱成形装置。
JP08352662A 1996-12-14 1996-12-14 熱可塑性樹脂シ−トの熱成形方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3119828B2 (ja)

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