JP2709505B2 - 自動車用タイヤの加硫装置 - Google Patents

自動車用タイヤの加硫装置

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JP2709505B2
JP2709505B2 JP8835889A JP8835889A JP2709505B2 JP 2709505 B2 JP2709505 B2 JP 2709505B2 JP 8835889 A JP8835889 A JP 8835889A JP 8835889 A JP8835889 A JP 8835889A JP 2709505 B2 JP2709505 B2 JP 2709505B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、自動車用タイヤの加硫装置において、金
型にベントホールを有しない型式のものに関する。
(従来の技術) 自動車用タイヤの加硫装置として、その金型が自動車
用タイヤの片側カーカスおよびトレッド部の片側半分を
成型するための上型と、反対側カーカスおよびトレッド
部の残り半分を成型するための下型とからなり、上型を
下型に対して昇降自在に形成したフルモールド型式の加
硫機が知られている。また、金型が自動車用タイヤの片
側カーカスを成型するための上型、反対側カーカスを成
型するための下型、およびトレッド部を成型するための
セグメント状の周面型からなり、上型を下型に対して昇
降自在に、また周面型を上型の半径方向に摺動自在にそ
れぞれ形成し、この周面型を囲み下広がりのテーパを有
するジャケットリングの昇降により周面型を摺動をさせ
るようにしたセグメンタルモールド型式の加硫装置が知
られている。
しかして、金型を閉じる際に、金型内面と未加硫タイ
ヤ表面との間の空気を吸引除去することによって金型内
面に未加硫タイヤ表面を密着させ、これによりベントホ
ールの穿孔を不要にした加硫機が知られており、例えば
特開昭48−26872号公報には、フルールド型式の上型を
昇降させるため上型の中心上方に設けられている中空筒
状の上部フレームに、その下端に固定されているドーナ
ツ形状の上部プラテンおよびその下面に固定されている
上型を覆う釣鐘形カバーの上端を固定する一方、フルモ
ールド型式の下型を下から支持している下部プラテン上
に上記釣鐘形カバーの下半部と同径の円筒状カバーを直
立状に固定し、上型の下降により釣鐘形カバーの下縁と
円筒状カバーの上縁とが所定の距離に接近し、かつ未加
硫タイヤが金型に接する前で、金型が閉じる以前の状態
で、釣鐘形カバーにあらかじめ固定されている金属ベロ
ーズの下端を下部プラテンの上面に圧接したり、または
金属ベローズの代りに固定されている円筒を下部プラテ
ン上のラビリンスゴムパッキングに挿入したり、または
釣鐘形カバーの下縁を円筒状カバーの上縁にあらかじめ
固定されているゴムチューブに圧接したりしてカバー内
空間を密閉し、釣鐘形カバーの上部に接続されている排
気管によって上記カバー内空間の空気を吸引除去する旨
が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記の加硫装置は、上部プラテンの上
面中央から上方へ延びる上部フレームに上部プラテンを
覆う釣鐘形カバーを固定するので、未加硫タイヤの外面
と上記カバーとの間の密閉を必要とする空間が大容量と
なり、その内部空気の吸引除去に長時間を必要とした。
また、その密閉に金属ベローズを用いた場合は、その直
径が釣鐘形カバーの直径よりも大きく、かつベローズの
内外の圧力差が大きくなるので、そのバネ特性を均一に
保つことが難かしく、ベローズ下面の下部プラテン表面
に対する平行度が低下し密封が不十分になる等の問題が
あった。また、ラビリンスゴムパッキングを用いた場合
は、釣鐘形カバーの外面に固定した円筒と下部プラテン
に固定したラビリンスゴムパッキングの中心に僅かなず
れが生じてもシール性が低下し、またゴムチューブを用
いた場合は、ゴムチューブに空気を入れたときゴムチュ
ーブが断面円形に膨らむため、ゴムチューブの上面に釣
鐘形カバーの下縁が接触を始めてから金型が閉じるまで
の上記釣鐘形カバーの下降ストローク量を大きくするた
めには、上記ゴムチューブを太くする必要があり、その
場合は、装置外径が一層大型になる等の問題があった。
この発明は、密閉空間を従来よりも狭くすることがで
き、かつ正確に密封をすることができ、操作の容易な加
硫装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するため、フルモールド型式の加硫
装置において、上型と上型固定用の上部プラテンとの間
に上型の上面を覆い上型よりも外径の大きい上部シーリ
ングプレートを、また下型と下型固定用の下部プラテン
との間に下型の下面を覆い下型よりも外径の大きい下部
シーリングプレートをそれぞれ介在させて上型と上部シ
ーリングプレートとの合わせ部および下型と下部シーリ
ングプレートとの合わせ部をそれぞれ気密に形成し、上
部シーリングプレートの下面外周に上型を囲む筒状の上
部カバーの上端を気密に固定し、この上部カバーの下端
に上部カバーと緩く嵌合して下型を囲む筒状の下部カバ
ーを可とう性のシールチューブを介して垂下状に接続
し、上部カバーの外面に複数個のエアシリンダを、その
ピストンロッドを下向きにして等間隔に固定すると共
に、上記ピストンロッド先端を下部カバーの下端に接続
して下部カバーを下向きに付勢し、この付勢により下部
カバーの下縁が下部シーリングプレートに接触した際の
接触面を気密に形成し、上記の上部カバー、シールチュ
ーブ、下部カバーおよび上下のシーリングプレートから
なる伸縮カバーの一部にその内側空間を低圧源に接続す
るための排気口を設ける。
また、セグメンタルモールド型式の加硫装置において
は、周面型を囲むジャケットリングとこのジャケットリ
ング固定用の上部プラテンとの間に上部プラテンの下面
を覆いジャケットリングよりも外径の大きい上部シーリ
ングプレートを、また下型と下型固定用の下部プラテン
との間に下部プラテンの上面を覆いジャケトリングより
も外径の大きい下部シーリングプレートをそれぞれ介在
させてジャケットリングと上部シーリングプレートの合
わせ部を気密に形成し、上部シーリングプレートの下面
外周にジャケットリングを囲む筒状の上部カバーの上端
を気密に固定し、この上部カバーの下端に上部カバーと
緩く嵌合してジャケットリングを囲む筒形の下部カバー
を可とう性のシールチューブを介して垂下状に接続し、
上部カバーの外面に複数個のエアシリンダを、そのピス
トンロッドを下向きにして等間隔に固定すると共に、上
記ピストンロッド先端を下部カバーの下端に接続して下
部カバーを下向きに付勢し、この付勢により下部カバー
の下面が下部シーリングプレートに接触した際の接触面
を気密に形成し、上記の上部カバー、シールチューブ、
下部カバーおよび上下のシーリングプレートからなる伸
縮カバーの一部にその内側空間を低圧源に接続するため
の排気口を設ける。
(作用) フルモールド型式の加硫装置において、上型を上昇さ
せて下型から分離すると、上部プラテン下面に上部シー
リングプレートを介して固定されている上部カバーが上
昇し、これに伴って上部カバー下のシールチューブが延
ばされ、更に下部カバーが下部シーリングチューブから
離れる。そして、上型が更に上昇し後退したとき、下型
上に未加硫タイヤが乗せられる。このとき、下型のビー
ドリングに未加硫タイヤの下側ビード部が接して未加硫
タイヤが支持される。
次いで、上型が下型の上方に移され、更に降ろされて
上型のビードリングが未加硫タイヤの上側ビード部に接
すると、未加硫タイヤの圧縮が始まり、ほぼ同時に下部
カバーの下端縁が下部シーリングプレートに接して伸縮
カバーの内側空間が密閉され、この密閉に伴ない低圧源
が駆動されて伸縮カバーの内側空間が減圧される。そし
て、この減圧が続く中で、上型の下降が続き、この下降
に伴って上部カバーの外側のエアシリンダのピストンロ
ッドがシリンダ内圧力に抗して引込められ、上部カバー
と下部カバーとの間のシールチューブが畳まれ、上記の
内側空間がほぼ真空に達したとき、上型と下型とが接し
て金型が完全に閉じられ、しかるのち加硫が開始され
る。
セグメンタルモールド型式の加硫装置においては、ジ
ャケットリングを上昇させて周面型を上型および下型か
らその半径方向外方に分離し、この状態で上型、周面型
およびジャケットリングを上部フレームによって下型の
上方から後上方に移して金型が開かれる。このように金
型を開いた状態で、下型上に未加硫タイヤを乗せたの
ち、上部フレームを駆動して上型、周面型およびジャケ
ットリングを下型の上方に移し、これらを一体にして下
降させる。この下降により、ジャケットリング外側の上
部カバー、シールチューブおよび下部カバーが同時に下
降し、下部カバーの下端縁が下部シーリングプレートの
上面に接し、エアシリンダの付勢力に抗してピストンロ
ッドが引込み始めると、上記のカバーの内部空間が外気
から遮断され、排気口からの空気吸引が始まって上記の
内部空間が減圧される。この減圧中に上型、周面型およ
びジャケットリングが引続き下降し、上型が未加硫タイ
ヤに接すると、未加硫タイヤの圧縮が始まり、上型およ
び周面型が所定の高さまで降下すると、上型の下降が停
止し、ジャケットリングのみが下降を続けてジャケット
リングが周面型を内方へ押し込み、上記内部空間がほぼ
真空に達したのち、周面型が上型および下型に接してジ
ャケットリングが下降を停止する。そして、上記ジャケ
ットリングの下降が続く間、エアシリンダのピストンロ
ッドが引込められ、上部カバーと下部カバーの距離が縮
まってシールチューブが畳まれる。
(実施例) 第1図は、フルモールド型式の加硫装置の一例を示
し、下方に位置する下部プラテン1は、加硫装置の下部
フレーム(図示されていない)に固定された位置不変の
ものであり、この下部プラテン1上に下部プラテン1と
ほぼ同じ大きさのドーナツ形状の下部シーリングプレー
ト2を介して下型3が固定され、下型3の内周部に下部
ビードリング4が固定され、この下部ビードリング4
と、その内側の円筒状のバグウェル5の上端との間にブ
ラダ6の口部が固定される。しかして、上記下型3およ
び下部シーリングプレート2の小径部寄り接触部に大径
のシールリング7が、また下部シーリングプレート2お
よび下部プラテン1の連結用ボルト8の頭下ワッシャと
下部シーリングプレート2との接触面に小径のシールリ
ング8aがそれぞれ装着され、下部シーリングプレート2
の上面が気密構造に形成される。
上記下型2の上方に位置する上部フレーム10は、筒状
に形成され、かつ下型2の中心線に沿って垂直に昇降
し、その昇降ストロークの上端から後方(紙背側)へ移
動することができるものであり、その内側に中空駆動軸
11を、またこの中空駆動軸11の内側にラムシリンダ12を
それぞれ上下摺動自在に備えている。そして、ラムシリ
ンダ12の下端に紡錘形状のボールノーズ13が取付けられ
てブラダ6の上面中央の凹みに嵌合し、中央駆動軸11の
下端にブロック14を介して上部ビードリング15が固定さ
れ、ブロック14および上部ビートリング15の下面に沿っ
て半径方向に摺動する複数本のチャックプレート16が設
けられ、上下のビードリング15、4間に未加硫タイヤG
を保持し、チャックプレート16が外向きに摺動してその
先端部が未加硫タイヤGの上側ビード部を下から支持す
るようになっている。
一方、上部フレーム10の下端に上部プラテン17が固定
され、この上部プラテン17の下面に上部シーリングプレ
ート18を介して上型19が固定され、上部シーリングプレ
ート18および上型19の小径部寄り接触部に大径のシール
リング20が、また上部シーリングプレート18および上型
19の連結用ボルト21の頭部下ワッシャと上部シールリン
グプレート18との接触面に小径のシールリング22がそれ
ぞれ装着される。上記の上部シーリングプレート18は、
上型19を覆い、上型19の外径よりも大きく作られてお
り、この上部シーリングプレート18の下面に上型19を囲
む円筒状の上部カバー23が大径のシールリング24を介し
て固定され、この上部カバー23の下縁に可とう性のシー
ルチューブ25を介して上部カバーよりも小径の筒状の下
部カバー26が接続される。この下部カバー26は、その下
端に外向きのフランジ26aを有しており、上部カバー23
の外面にブラケット27によって等間隔に固定した複数個
のエアシリンダ28のピストンロッド28aの先端が上記フ
ランジ26aに接続される。このピストンロッド28aが突出
し、シールチューブ25が延びた状態のときの上部カバー
23の上端から下部カバー26の下端までの距離は、図示の
ように下型3上に未加硫タイヤGを乗せ、上方から上部
フレーム10、中空駆動軸11およびラムシリンダ12を下降
させて中空駆動軸11下端の上部ビードリング15が未加硫
タイヤGの上側ビート部に接したとき、下部カバー26の
下端が下部シーリングプレート2の上面に接するように
設定される。そして、下部カバー26の下端が接する下部
シーリングプレート2の上面部分には、大径のシールリ
ング29が装着され、この下部シーリングプレート2の周
縁部には、シールリング29の取付部の内側および外側を
連通させる排気口2aがL字形に穿孔され、この空気吸引
口2aに低圧源が空気パイプを介して接続される。
上記の構造において、上部フレーム10、中空駆動軸11
およびラムシリンダ12が下降し、未加硫タイヤGが上下
のビードリング15、4間に挟まれ、下部カバー26の下端
が下部シーリングプレート2の上面に接して未加硫タイ
ヤGの外側に閉空間が形成されると、下部シーリングプ
レート2の排気口2aに接続されている低圧源が駆動され
て上記閉空間が減圧され、かつバグウェル5の内側に畳
み込まれているブラダ6が加圧空気の供給によって膨ら
み、未加硫タイヤGの内側に入って未加硫タイヤGを内
側から加圧する。上型19の下降および上記閉空間の減圧
が進み、この閉空間がほぼ真空に達したのち、第2図に
示すように、上型19が下型3に密接し、上型19および下
型3の内面に未加硫タイヤGが密着すると共に下部カバ
ー26を下向きに付勢しているピストンロッド28aが引込
められ、上部カバー23の内側に下部カバー26の上端が進
入し、これら上下のカバー23、26を接続してるシールチ
ューブ25が上下のカバー23、26の間に畳み込まれ、未加
硫タイヤGの加硫が始まる。
第3図は、セグメンタルモールド型式の加硫装置の一
例を示し、下部プラテン31上に下部シーリングプレート
32が固定され、この下部シーリングプレート32の小径部
側に下型33が固定される。このドーナツ形状の下型33の
内側に下クランプリング34を介してブラダ用中空軸35が
設けられ、このブラダ用中空軸35に上下摺動自在に挿入
されたブラダ用中心軸36の上端に上下1組のワッシャ37
a,37bを介してブラダ38の上端開口部が挟持され、その
下端開口部が下型33上の下部ビードリング39と上記下ク
ランプリング34との間に挟持される。そして、上部ワッ
シャ37aの外周部に上部ビートリング40が固定される。
上記ブラダ用中心軸36の上方に中空の上部フレーム41
およびこの上部フレーム41の内側に位置する上部中空軸
42が設けられ、この上部中空軸42の下端にフランジ43お
よびドーナツ形状のダミープレート44を介して下型45が
固定される。また、上部フレーム41の下端にボルスタプ
レート46、インシューレータ47、上部プラテン48を介し
て上部シーリングプレート49が固定される。この上部シ
ーリングプレート49は、上部プラテン48の下面を覆い、
かつ上型45上のダミープレート44の半径方向外方に突出
する大きさを有し、その中心孔の内壁がシールリング50
を介して上部中空軸42の外面に摺動自在に接している。
そして、上部シーリングプレート49の外周寄りに上記ダ
ミープレート44を囲む中間リング50aを介してジャケッ
トリング50が固定され、このジャケットリング50の下開
きテーパを有する内面にセグメント状の周面型51が型ホ
ルダ51aを介して上下摺動自在に取付けられる。なお、
周面型51の型ホルダ51aの上面および下面は、それぞれ
ダミープレート44の下面ガイド44aおよび下部シーリン
グプレート32の上面ガイド32aに沿って半径方向に摺動
自在に形成され、ジャケットリング50の昇降に伴って周
面型51が半径方向に摺動して上型45および下型33の大径
側端部を開閉するようになっている。
しかして、上部シーリングプレート49の下面には、中
間リング50aを囲む上部カバー52が大径のシールリング5
2aを介して固定され、この上部カバー52の下端に、第1
図の実施例と同様にシールチューブ53を介して下部カバ
ー54が接続され、上部カバー52の外面にブラケット55を
介して固定されたエアシリンダ56のピストンロッド56a
の先端が下部カバー54の下端のフランジ54aに接続され
る。なお、下部カバー54の下端が接する下部シーリング
プレート32の周縁に沿って大径のシールリング56が、ま
た下型33が接する下部シーリングプレート32の小径側部
分に小径のシールリング57がそれぞれ装着され、また下
部シーリングプレート32の大径部側にL字形の排気口32
bが穿孔される。
この第3図の実施例においては、上部フレーム41およ
び上部中空軸42を上方から下降し、上型45が図示のよう
に未加硫タイヤGに接したとき、周面型51の型ホルダ51
aが下部シーリングプレート32上に乗ると共に、下部カ
バー54の下端縁が下部シーリングプレート32の上面に接
して未加硫タイヤGの外側に密閉空間が形成れる。次い
で、上記密閉空間が減圧されると共に、上部フレーム41
の下降によってジャケットリング50が引続き下降し、そ
の結果、周面型51が中心側に移動し、上記密閉空間がほ
ぼ真空に達したのち、上型45、下型33および周面型51が
互いに接して未加硫タイヤGの加硫が開始される。
第4図は、セグメンタルモールド型式の加硫装置の他
の例を示し、この例では、上部カバー52に排気筒61が接
続されており、上型45およびジャケットリング50が下降
して未加硫タイヤGの下側ビード部が下部ビードリング
4に、また上側ビード部が上部ビードリング40にそれぞ
れ接したとき、下部カバー54の下端部が下部シーリング
プレート32に接触し、この接触に伴って上方の排気筒61
を介して未加硫タイヤGの外側空間の減圧が開始され
る。なお、この第4図において、ブラダの図示が省略さ
れる。
(発明の効果) この発明は、フルモールド型式の加硫装置において
は、上部プラテンの下の上部シーリングプレートに上型
を囲む上部カバーを固定し、この上部カバーの下方に可
とう性のシールチューブを介して下部カバーを固定する
と共に、上部カバーおよび下部カバーを複数個のエアシ
リンダで接続して下部カバーを下向きに付勢したもので
ある。また、セグメンタルモールド型式の加硫装置にお
いては、上部プラテンの下の上部シーリングプレートに
上型を囲むジャケットリングを固定し、シーリングプレ
ートにこのジャケットリングを囲む上部カバーを固定
し、この上部カバーの下方に可とう性のシールチューブ
を介して下部カバーを固定すると共に、上部カバーおよ
び下部カバーを複数個のエアシリンダで接続して下部カ
バーを下向きに付勢したものである。したがって、下型
上に未加硫タイヤを乗せたのち、フルモールド型加硫装
置の上部プラテンによって上型を下降させた場合、およ
びセグメンタルモールド型加硫装置の上部プラテンによ
ってジャケットリングを下降させた場合、いずれも上部
プラテンが上方から所望の高さまで下降すると、未加硫
タイヤの外面と上部カバー、シールチューブおよび下部
カバーとの間の空間が密閉されるが、このとき下部カバ
ーがその周囲を囲む複数個のエアシリンダによって下向
きに付勢され、かつ下部カバーがシールチューブを介し
て上部カバーに接続されているので、上部カバーおよび
下部カバー間に中心の位置ずれが存在していても支障な
く密閉空間が形成される。そして、上部カバーが上部プ
ラテンの下面に上部シーリングプレートを介して固定さ
れ、かつ下部カバーの下端が下部プラテン上に重ねられ
た下部シーリングプレートの上面に圧接するので、上部
プラテンおよび下部プラテンに各種のタイヤモールド取
付用の孔が多数穿孔されている場合にも、洩れの生じな
い良好なシールが容易に得られ、しかも上下のシーリン
グプレート間に密閉空間が形成されるので、上部プラテ
ンの上方の上部フレームに釣鐘形カバーの上端を固定し
て上部プラテンを覆うようにした従来装置に比べて密閉
空間が狭くなり、密閉空間を減圧するに要する時間が短
縮される。
【図面の簡単な説明】
第1図はフルモールド型加硫装置の実施例の縦断面図、
第2図は第1図の金型が閉じた状態の縦断面図、第3図
はセグメンタルモールド型加硫装置の実施例の縦断面
図、第4図はセグメンタルモールド型加硫装置の他の実
施例の縦断面図である。 1、31:下部プラテン、2、32:下部シーリングプレー
ト、3、33:下型、17、48:上部プラテン、18、49:上部
シーリングプレート、19、45:下型、23、52:上部カバ
ー、25、53:シールチューブ、26、54:下部カバー、28、
56:エアシリンダ、28a、56a:ピストンロッド、50:ジャ
ケットリング、G:未加硫タイヤ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用タイヤの片側カーカスおよびトレ
    ッド部の片側半分を成型するための上型と、反対側カー
    カスおよびトレッド部の残り半分を成型するための下型
    とからなり、上型を下型に対して昇降自在に形成したフ
    ルモールド型式の自動車タイヤの加硫装置において、上
    記の上型と上型固定用の上部プラテンとの間に上型の上
    面を覆い上型よりも外径の大きい上部シーリングプレー
    トを、また上記の下型と下型固定用の下部プラテンとの
    間に下型の下面を覆い下型よりも外径の大きい下部シー
    リングプレートをそれぞれ介在させて上型と上部シーリ
    ングプレートとの合わせ部および下型と下部シーリング
    プレートとの合わせ部をそれぞれ気密に形成し、上部シ
    ーリングプレートの下面外周に上型を囲む筒状の上部カ
    バーの上端を気密に固定し、この上部カバーの下端に上
    部カバーと緩く嵌合して下型を囲む筒状の下部カバーを
    可とう性のシールチューブを介して垂下状に接続し、上
    部カバーの外面に複数個のエアシリンダを、そのピスト
    ンロッドを下向きにして等間隔に固定すると共に、上記
    ピストンロッド先端を下部カバーの下端に接続して下部
    カバーを下向きに付勢し、この付勢により下部カバーの
    下縁が下部シーリングプレートに接触した際の接触面を
    気密に形成し、上記の上部カバー、シールチューブ、下
    部カバーおよび上下のシーリングプレートからなる伸縮
    カバーの一部にその内側空間を低圧源に接続するための
    排気口を設けたことを特徴とする自動車用タイヤの加硫
    装置。
  2. 【請求項2】自動車用タイヤの片側カーカスを成型する
    ための上型、反対側カーカスを成型するための下型、お
    よびトレッド部を成型するためのセグメント状の周面型
    からなり、上型を下型に対して昇降自在に、また周面型
    を上型の半径方向に摺動自在にそれぞれ形成し、この周
    面型を囲み下広がりのテーパを有するジャケットリング
    の昇降により周面型に上記の摺動をさせるようにした自
    動車用タイヤの加硫装置において、上記のジャケットリ
    ングとジャケットリング固定用の上部プラテンとの間に
    上部プラテンの下面を覆いジャケットリングよりも外径
    の大きい上部シーリングプレートを、また上記の下型と
    下型固定用の下部プラテンとの間に下部プラテンの上面
    を覆いジャケトリングよりも外径の大きい下部シーリン
    グプレートをそれぞれ介在させてジャケットリングと上
    部シーリングプレートの合わせ部を気密に形成し、上部
    シーリングプレートの下面外周にジャケットリングを囲
    む筒状の上部カバーの上端を気密に固定し、この上部カ
    バーの下端に上部カバーと緩く嵌合してジャケットリン
    グを囲む筒形の下部カバーを可とう性のシールチューブ
    を介して垂下状に接続し、上部カバーの外面に複数個の
    エアシリンダを、そのピストンロッドを下向きにして等
    間隔に固定すると共に、上記ピストンロッド先端を下部
    カバーの下端に接続して下部カバーを下向きに付勢し、
    この付勢により下部カバーの下面が下部シーリングプレ
    ートに接触した際の接触面を気密に形成し、上記の上部
    カバー、シールチューブ、下部カバーおよび上下のシー
    リングプレートからなる伸縮カバーの一部にその内側空
    間を低圧源に接続するための排気口を設けたことを特徴
    とする自動車用タイヤの加硫装置。
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