JP3093395B2 - 相対移動する接合面を密封するためのパッキング及びこのパッキングを用いた接合面の密封構造 - Google Patents

相対移動する接合面を密封するためのパッキング及びこのパッキングを用いた接合面の密封構造

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JP3093395B2 JP03329899A JP32989991A JP3093395B2 JP 3093395 B2 JP3093395 B2 JP 3093395B2 JP 03329899 A JP03329899 A JP 03329899A JP 32989991 A JP32989991 A JP 32989991A JP 3093395 B2 JP3093395 B2 JP 3093395B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相対移動する接合面を
密封するためのパッキング及びこのパッキングを用いた
接合面の密封構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、相対移動する接合面を密封するた
めのパッキングは、断面円形や角形のものが一般的であ
る。
【0003】また、接合面の密封構造としては、ゴム製
品の成形装置に用いられているものがある。この成形装
置は、図5に示すように、上金型50が下金型51に対
して昇降動して両者間でゴム原料52を加熱及び加圧に
よって成形するものであるが、ゴム原料52の各部に温
度のばらつきがある状態において成形を行うと、製品が
常温になりゴムの縮小が起こった時、該製品の各部の縮
小量に差異が生じ製品に歪みが出る。この製品の歪みを
防止するため、前記成形の際ゴム原料が存置する空間を
真空にする方法が採られる。この点を考慮して該成形装
置は、下金型51を、下側取り付け板53に載置固定し
た固定台54に取り付ける一方、上金型50を、昇降動
しうる真空枠56の上側取り付け板55に取り付け、該
固定台54と真空枠56で形成される空間57を真空に
するための吸引機(図示せず)を備えている。また、前
記真空枠56と固定台54は、それぞれ接合面たる内周
面56a及び外周面54aが相対移動するように構成さ
れている。このように構成された成形装置は、下金型5
1にゴム原料52を載せてから、真空枠56を下降させ
上金型50が所定位置に達した時、前記空間57の空気
を前記吸引機によって吸引し空間57内をほぼ真空にす
る。次に上金型50をさらに下降させてゴム原料52を
成形してから空間57を外気と同圧に戻し、真空枠56
を上昇させ下金型51上のゴム製品を取り出す。そし
て、接合面たる前記内周面56a及び外周面54aの密
封構造は、外周面54aに設けた溝条58と、該溝条5
8に嵌合した断面円形のシリコン製パッキング59によ
って構成してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の密封構造で
は、空間57を真空にするためにパッキング59と真空
枠56の内周面56aを常に圧接状態にする必要があ
る。ところがこのような圧接状態のまま真空枠56を昇
降させると、パッキング59が磨耗し易く、寿命が短い
という問題がある。加えて、前記密封効果を高めるため
には、前記内周面56a、外周面54a及びパッキング
59の各加工精度を高くしなければならず加工コストが
増すという問題もある。
【0005】本発明は、前記各問題点を解消することを
課題とし、該課題を解決した相対移動する接合面を密封
するためのパッキング及びこのパッキングを用いた接合
面の密封構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、例えば、上金型5を下金型2に対して昇降
して両者間でゴム原料1を加熱及び加圧によって成形す
べくゴム原料1が存置する空間8を外部に対して閉じた
状態にするための接合面の密封構造であって、下金型2
を、下側取り付け板3に載置固定した、平面形状がほぼ
正方形の固定台4に取り付ける一方、上金型5を、昇降
しうる真空枠7の上側取り付け板6に取り付ける。ま
た、前記固定台4と真空枠7で形成される空間8を外部
に対して閉じた状態にしうるように、前記真空枠7の接
合面たる内周面7aと固定台4の接合面たる外周面4a
がそれぞれ相対移動するように構成され、前記外周面4
aには、これを一周するように設けた溝条10全体に、
パッキング11が前記溝条10内で、真空枠7の内周面
7aに接離する方向に移動可能に嵌合する。前記固定台
4には、前記溝条10の四隅に対応した位置に、流体た
る空気を吐出、吸引する出入口13・・・を有する流通
路12・・・が設けられ、該流通路12・・・は流通路
端12aに通じる別途通路(図示せず)を経てコンプレ
ッサー(図示せず)に連繋されている。また、前記流通
路端12aと図示しない流通路を介して連通する吸引機
(図示せず)が設けられている。そして、前記パッキン
グ11は、断面形状が、ほぼ楕円状でかつ該楕円の長軸
方向一端にリブ14が突出するように形成する一方、溝
条9奥部には前記リブ11が挿入しうる凹部15を形成
する。
【0007】
【作用】前記成形装置の作動にあっては、先ず、下金型
2にゴム原料1を載せ、真空枠7を所定位置まで下降さ
せる。次に前記コンプレッサー(図示せず)により圧縮
空気を流通路12・・・を介して出入口13に送り込
み、パッキング11を真空枠7の内周面7aに押し付け
内周面7aと外周面4aを密封することによって、空間
8を外部に対して閉じた状態にしてから、前記空間8内
の空気を吸引機(図示せず)によって吸引し該空間8内
をほぼ真空にする。続いて、前記上金型5をさらに下降
させゴム原料1を成形した後、前記コンプレッサーの作
動を止め、出入口13から前記吸引機によって空気を吸
引してパッキング11を初期状態に復帰させ、前記空間
8の密封状態を開放する。最後に、真空枠7を上昇させ
下金型2上のゴム製品を取り出し一工程が終わるのであ
る。
【0008】前記パッキング11は、断面形状が、ほぼ
楕円状であるから溝条10内で捩じれにくいとともに、
リブ14が突出しているから、該リブ14が溝条10内
壁に当接する作用によって溝条10内での前記捩じれを
さらに防ぐ。また、前記密封構造は、前記空間8から前
記吸引機で空気を吸引するにあたって、流体圧たる空気
圧によりパッキング11を内周面7a側に押し付けて密
着させるように構成されているで、該空間8を真空にす
ることが可能であるだけでなく、内周面7aとパッキン
グ11を離反状態にして真空枠7を昇降させることがで
きるから、パッキング11が磨耗しにくく、かつパッキ
ング10が捩れず切断するようなこともない。
【0009】
【実施例】以下に、本発明をゴム製品の成形装置に適用
した好適な実施例を添付図面の図1乃至図3に基づいて
詳細に説明する。ここにおいて、図1はゴム製品の成形
装置の概略的部分縦断正面図、図2は密封構造を示す拡
大縦断面図、図3はパッキングの拡大部分斜視図、図4
は固定台の横断面図である。
【0010】先ず、本発明に係るパッキングと密封構造
を適用するゴム製品の成形装置について説明する。ゴム
製品の成形においては、ゴム原料1の各部に温度のばら
つきがあると製品が常温になった時、製品各部の収縮量
に差異が出るため歪みが生じる。従って、ゴム原料1全
体を均一な温度に保って成形すべく、該成形時ゴム原料
が存置する空間をほぼ真空にする方法が採られる。この
成形方法を行うための成形装置は、図1乃至図4に示す
ように、下金型2を、下側取り付け板3に載置固定した
固定台4に取り付ける一方、上金型5を下金型2に対し
て昇降させるべく、昇降しうる真空枠7の上側取り付け
板6に取り付ける。また、前記固定台4と真空枠7で形
成される空間8を真空にするべく、該空間8にバキュー
ム孔9(図4参照)によって連通させた吸引機(図示せ
ず)を備えている。そして、前記真空枠7の接合面たる
内周面7aは、固定台4の接合面たる外周面4aに相対
的に昇降するように構成され、また前記外周面4aを一
周するように設けた溝条10には、シリコン製のパッキ
ング11が嵌合されている。
【0011】本発明に係る前記パッキング11の実施例
を説明する。該パッキング11は、図2及び図3に明示
するように、断面形状が、ほぼ楕円状でかつ該楕円の長
軸方向一端にリブ14が突出するように形成したもので
ある。
【0012】本発明に係る密封構造の実施例を説明す
る。該密封構造は、内周面7aに接離移動可能に前記溝
条10に嵌合した前記パッキング11と、流体たる空気
を圧送するコンプレッサー(図示せず)及び空気を吸引
する吸引機(図示せず)と連通する流通路12・・・
と、該溝条10の四隅に位置した、前記流通路12・・
・の出入口13・・・とから成る。前記流通路12・・
・は、その流通路端12aと図示しない流通路を介して
前記コンプレッサー及び前記吸引機に切り替え可能に連
通し、前記コンプレッサーあるいは吸引機の作動によっ
て、前記パッキング11を前記溝条10から押し出した
り、該押し出し状態から吸引作用により初期状態へ復帰
させるよう構成されている。
【0013】前記実施例のパッキング11及び密封構造
を適用した前記成形装置は、下金型2にゴム原料1を載
せてから真空枠7を下降させ、上金型5が所定位置に達
した時、流体圧たる空気圧によりパッキング10を内周
面7a側に押し出し移動して密封状態とし、前記空間8
内の空気をバキューム孔9を介し前記吸引機によって吸
引し該空間8をほぼ真空にする。続いて、前記上金型5
をさらに下降させゴム原料1を成形し、該成形後は前記
パッキング11を吸引作用により初期状態に復帰させ
て、空間8内を外気と同圧にしてから真空枠7を上昇さ
せ前記ゴム製品を取り出すのである。この際、前記空間
8内には前記真空枠7下端縁から一様に外気が流入する
ので、成形されたゴム製品の冷却にかたよりが生じな
い。また、真空枠7が昇降する際、パッキング11と前
記真空枠7の内周面7aは離反状態にあるので、パッキ
ング11が磨耗しないとともに、該パッキング11が捩
じれず切断するようなことがないから寿命が長い。加え
て、パッキング11を内周面7aに押し付ける作用があ
るので、パッキング11と真空枠7の内周面7aの間に
隙間が生じにくく密封効果が高まり、かつ前記外周面4
a,内周面7a及びパッキング11の加工精度が多少悪
くとも充分な密封効果が期待でき、加工コストを低減で
きるという特徴がある。加えて、前記パッキング11
は、断面形状が、ほぼ楕円状であるから溝条10内で捩
じれにくいとともに、リブ14が突出しているから、該
リブ14が溝条10内壁に当接する作用によって溝条1
0内での前記捩じれをさらに防ぐ。
【0014】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、パッキング11は、固定枠4側で
はなく真空枠7側に付設するようにしてもよい。またパ
ッキング11及び接合面の密封構造は、空間の真空を得
るための機構をもつ装置に用いるのでなく他の目的をも
つ装置に利用してもよい。さらに、流体圧を得るための
流体は、前記実施例のような空気ではなく他の気体や液
体を用いてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、相
対移動する接合面を密封するためのパッキングは、リブ
が溝条内壁に当接する作用によって溝条内で捩れにくい
から、切断しにくく寿命が長いという効果を有する。
【0016】また、接合面の密封構造は、断面形状がほ
ぼ楕円状でかつ該楕円の長軸方向の、前記溝条の奥側に
対応する一端にリブを突出したパッキングを溝条内で移
動させうるので、リブが溝条内壁に当接する作用によっ
てパッキングが捩じれないから切断しにくいうえ、両接
合面が相対移動する際パッキングと接合面を離反状態に
できるから、該パッキングがより一層捩じれず切断しに
くいとともに、パッキングが磨耗しにくく寿命が長い。
また、流体圧によってパッキングを接合面側に押し付け
るように構成してあるから、密封効果が高いだけでな
く、前記接合面やパッキングの加工精度が多少悪くとも
充分な密封効果が期待でき、それらの加工コストが低減
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゴム製品の成形装置の概略的部分縦断正面図で
ある。
【図2】密封構造の拡大縦断面図である。
【図3】パッキングの拡大部分斜視図である。
【図4】固定台の横断面図である。
【図5】従来のゴム製品の成形装置の概略的部分縦断正
面図である。
【符号の説明】
1 ゴム原料 2 下金型 4 固定台 4a 内周面 5 上金型 7 真空枠 7a 外周面 8 空間 10 溝条 11 パッキング 12 流通路 13 出入口 14 リブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対移動する二つの接合面のうち何れか
    一方に設ける溝条に嵌合させて用いるパッキングであっ
    て、断面形状が、ほぼ楕円状でかつ該楕円の長軸方向
    の、前記溝条の奥側に対応する一端にリブが突出した、
    相対移動する接合面を密封するためのパッキング。
  2. 【請求項2】 内部に空間を形成しうる、相対移動する
    接合面のうち何れか一方に設けた溝条にパッキングを嵌
    合して成る密封構造であって、断面形状がほぼ楕円状で
    かつ該楕円の長軸方向の、前記溝条の奥側に対応する一
    端にリブを突出したパッキングが、溝条内で他方の接合
    面に接離する方向に流体圧によって移動しうるように成
    し、前記パッキングを前記溝条内で他方の接合面に密着
    させて前記接合面を密封することを特徴とするパッキン
    グを用いた接合面の密封構造。
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