JP3377469B2 - 真空気密包装方法 - Google Patents
真空気密包装方法Info
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Description
に属し、特に、魚介類や練り製品等のなま物を痛めるこ
となく脱気して気密に包装する真空気密包装方法に関す
る。
子や饅頭などを包装する方法としては、多数の吸引孔を
有した真空引き台盤の上に、合成樹脂フィルムからなる
多孔質の包装フィルムを敷き、これに被包装物を載せて
その上側から加熱軟化させた熱可塑性合成樹脂フィルム
を被せた後、真空ポンプを作動させて両フィルム間の空
気を吸引して被包装物に両フィルムを密着させて包装す
る包装方法が知られている。
ムの略全面に通気孔が明けられているため、包装フィル
ムが被包装物に密着してもこの通気孔から除々に包装フ
ィルム内に空気や湿気が進入して著しく鮮度を毀損して
いた。このため、魚介類等のなま物の包装には適するも
のではなかった。
4に示したように、合成樹脂フィルムから成る袋体aに
被包装物bを入れて内部の空気を真空引き装置cで吸引
して気密に包装する方法が一般的に知られている。
ムに厚手のものを使用しており、これを被包装物bに密
着させるまで吸引する過程で全体表面に長い時間大気圧
が掛かるため、これが押圧力となつて被包装物を圧迫
し、特に、表面が柔軟な魚や肉などの包装においては、
細胞を破壊してうまみ成分や色素を含む体汁を押し出し
て、いわゆるドリップを招く不都合があった。
図5に示したように、予め被包装物dの外形に適合させ
た雌型eを硬質フィルムfで成形しておき、この雌型e
に被包装物dを収納した後、開口部gを合成樹脂フィル
ムhで封印する包装方法が知られている。
て規定した外形状に適合した被包装物dにしか適用でき
ないため、饅頭やお菓子のような規格成形品である場合
には適用可能であるが、区々の形状をした魚や肉には適
用でき難い欠点があり、加えて雌型eを成形するための
金型コストが嵩むという欠点もあった。
「真空包装方法」として特開平11‐49114に開示
された発明がある。かかる発明を要約すると、図6に示
したように、真空引き台盤iの上面に無孔部分jと有孔
部分kとに区分けして成形した合成樹脂フィルムlを敷
き、無孔部分jに被包装物mを載置した後、その上側に
加熱軟化させた熱可塑性の無孔質合成樹脂からなる上側
包装フィルムnを被せて真空引きすることにより真空密
着包装するものである。
加熱軟化させた包装フィルムnを上側に被せた段階で、
有孔部分kの通気孔oを塞いでしまうことが度々発生
し、真空引きを行なっても被包装物mと上側包装フィル
ムnとの間の空気pを充分に吸引することができない不
都合があった。たとえ、被せた段階で通気孔oを塞がな
くとも真空引きを開始した早い段階で通気孔oを塞いで
しまうため、やはり充分な吸引が行なわれず高度な真空
状態を形成するには至っていないのが現状であった。
する各種包装方法が有する課題、すなわち、高度な真空
状態の形成困難性、真空引きによる被包装物の破損性、
及び種々形状の被包装物への適応困難性、さらには包装
後の気密不充分性、に鑑みてこれを解決することを目的
としたものであり、従来の真空引き包装機械をそのまま
利用することができ、生鮮魚肉類や加工品等の被包装物
の特性に制限されず種々形態にも即応でき、かつこれを
確実かつ安価に行なうことができる真空気密包装方法を
提供するものである。
め、本願発明にかかる真空気密包装方法は、次ぎの各工
程順からなるものである。すなわち、
吸引孔(11)を有する真空引き装置(1)の台盤(1
0)上に、通気孔(20)を有する合成樹脂フィルム材
から成る下側包装フィルム(2)を敷き置く第1工程、
て形成すると共に、後の第5工程で溶着により気密状態
に形成される密封域以外の適宜位置に該凹溝(30)と
連通させた開孔(32)を形成した無孔質合成樹脂フィ
ルム材から成る台紙(3)を、該開孔(32)が前記下側
包装フィルム(2)に形成された通気孔(20)と連通
し得る位置に設定して、該下側包装フィルム(2)の上
面に敷き置く第2工程、
後に、無孔質の熱可塑性合成樹脂フィルム材からなる上
側包装フィルム(4)を加熱軟化させて台紙(3)全面
を覆う面積をもって被せる第3工程、
き台盤(10)の吸引孔(11)、下側包装フィルム
(2)の通気孔(20)、及び台紙(3)表面の凹溝
(30)を連通して、被包装物(W)及び台紙(3)と
上側包装フィルム(4)との間の空気(A)を吸引する
第4工程、
(W)の近傍周囲の上側包装フィルム(4)、台紙
(3)及び下側包装フィルム(2)を溶着させて、被包
装物(W)を台紙(3)と上側包装フィルム(4)とで
気密状態に包装する第5工程。
のように置き換えてもよい。すなわち、台紙(3)の片
面又は両面に形成した凹溝(30)を縁部(31)まで
連通させると共に、その縁部(31)が前記下側包装フ
ィルム(2)に形成された通気孔(20)と連通し得る
位置に設定する。
段]と[特許請求の範囲]の各欄において、語句の後に
括弧して図面に付した符号を記しているが、これは理解
を容易にするために参考として記載したものであり、こ
の図面の形態に限定するものでないことはもちろんであ
る。
装方法を実現する実施形態例について、図面を参照しな
がら詳細に説明する。図1は本実施形態例の概念を示す
斜視図であり、図2は本実施形態例の真空引き工程を示
す断面図であり、図3はその要部拡大図である。
の上面には略矩形平盤状の基体に上下に貫通させた多数
の吸引孔11を開設させた台盤10を有し、該台盤10
の裏面側の空間12に真空ポンプ13を連通させて成る
ものである。かかる真空引き装置1は、真空ポンプ13
の作動により空間12内の空気を吸引し、そして吸引孔
11を介して台盤10の上面の空気を吸引するものであ
る。なお、ここで用いる真空引き装置1は、既に種々形
態のものが市場に存在し、これをそのまま利用したもの
であるため、これ以上の詳細な構成の説明は省略する。
の上面に、多数の通気孔20が形成された合成樹脂フィ
ルム材からなる下側包装フィルム2を敷き置く。なお、
この通気孔20は、通気可能である限りその形状を問わ
ず、全面に渡って均等に形成してよく、また無孔部分と
有孔部分を区分けして形成するようにしてもよい。
は、片面又は両面の全面に連通した凹溝30を形成した
合成樹脂フィルム材から成る台紙3を敷き置く。この台
紙3は、上記下側包装フィルム2より比較的腰のある厚
物(例えば、葉欄、など)を用いており、その凹溝30
は台紙3の縁部31まで連通した状態となるように形成
している。例えば、本実施形態のように筋状に凹溝30
を形成してもよく、また散点状に凸部を形成して凹部を
連通させる構成でもよく、その凸部の形状は問わない。
さらに台紙3の被包装物Wを載置する部分から離れた位
置には、通気可能な開孔32を適宜の個数開設してもよ
い。なお、この開孔32は必要により形成されるもので
ある。
の載置にあたっては、台紙3の縁部31及び(又は)開
孔32が、下側包装フィルム2の通気孔20と連通可能
な位置となるように位置決めして敷き置く必要がある。
なお、開孔32を設けた場合、連通した凹溝30は少な
くとも開孔32まで連通していればよく、この場合はこ
の開孔32が下側包装フィルム2の通気孔20と連通可
能な位置となるように設置する。
(例えば、図示したような鮮魚)を載置した後、熱可塑
性の合成樹脂フィルム材からなる上側包装フィルム4を
加熱して軟化状態にして略台紙全面を覆う面積をもって
緩やかに覆い被せる。この上側包装フィルム4は通気性
の無い無孔質材であり、加熱するとより柔軟なものとな
って、物体輪郭への追従性が極めて優れたものとなり、
放熱後はある程度の剛性を有するものである。
ルムを用いて包装すること自体は、上記従来例でも述べ
ているように、公知公用の技術でありその装置も多種類
存在するものであるため、本実施にあたってはかかる装
置を適宜選定して利用すればよい。上記の手順で台盤1
0上に載置したところで、上側包装フィルム4と下側包
装フィルム2との端縁どうしを重ね合わせ、ここをパッ
キング14で保持する。
させると、空間12内の空気が吸引され、そして吸引孔
11を介して被包装物W及び台紙3と上側包装フィルム
4との間の空気が吸引される。このとき、被包装物Wの
近辺に滞留する空気Aは、図3に示すように、台紙3の
連通する凹溝30を通って、開孔32及び(又は)縁部
31から下側包装フィルム2の通気孔20に流通し、そ
して台盤10の吸引孔11を通って真空ポンプ13に吸
引されて行くことになる。
包装物Wの近傍周囲の上側包装フィルム4、台紙3、及
び下側包装フィルム2を溶着手段5で溶融接着させて、
被包装物Wを台紙3と上側包装フィルム4とで気密状態
にして包装する。なお、この気密状態にする範囲内には
上記台紙3に開設した開孔32が含まれないように範囲
を設定する必要がある。また、溶着手段5は接着を確実
にするものであれば、例えば、押圧溶着、加熱溶着、又
は振動溶着、等、既存の技術設備を用いればよい。
上記従来例の有する種々問題点を解消して、例えば、表
面が柔軟な生鮮魚介類への大気圧の押圧による弊害を無
くすると共に、被包装物周囲の空気を完全に吸引してよ
り真空度を高めた状態で気密包装をすることができる著
しい効果を有するものである。また、本願発明の実施に
あたっては、既存の真空引き設備をそのまま用いること
ができ、かつ新規包装に要するコスト上昇要因は介在さ
せる台紙のみであるためこれを安価に抑えることができ
る。
の真空包装をより完全に行なうことができるほか、特
に、今まで有効な真空包装方法が無かった表面が柔軟な
生鮮魚介類の真空気密包装を可能とする画期的なもので
ある。
ある。
図である。
(B)断面図である。
(B)断面図である。
(B)断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 次ぎの各工程順からなる真空気密包装方
法。真空ポンプ(13)に連通させた多数の吸引孔
(11)を有する真空引き装置(1)の台盤(10)上
に、通気孔(20)を有する合成樹脂フィルム材から成
る下側包装フィルム(2)を敷き置く第1工程、片面又は両面に凹溝(30)を連通させて形成すると
共に、後の第5工程で溶着により気密状態に形成される
密封域以外の適宜位置に該凹溝(30)と連通させた開
孔(32)を形成した無孔質合成樹脂フィルム材から成
る台紙(3)を、該開孔(32)が前記下側包装フィルム
(2)に形成された通気孔(20)と連通し得る位置に
設定して、該下側包装フィルム(2)の上面に敷き置く
第2工程、 該台紙(3)上に被包装物(W)を載置した後に、無
孔質の熱可塑性合成樹脂フィルム材からなる上側包装フ
ィルム(4)を加熱軟化させて台紙(3)全面を覆う面
積をもって被せる第3工程、 真空ポンプ(13)を起動させて真空引き台盤(1
0)の吸引孔(11)、下側包装フィルム(2)の通気
孔(20)、及び台紙(3)表面の凹溝(30)を連通
して、被包装物(W)及び台紙(3)と上側包装フィル
ム(4)との間の空気(A)を吸引する第4工程、 空気吸引を充分に行なった後、被包装物(W)の近傍
周囲の上側包装フィルム(4)、台紙(3)及び下側包
装フィルム(2)を溶着させて、被包装物(W)を台紙
(3)と上側包装フィルム(4)とで気密状態に包装す
る第5工程。 - 【請求項2】請求項1に記載する真空気密包装方法の第
2行程において、 台紙(3)の片面又は両面に形成した凹溝(30)を縁
部(31)まで連通させると共に、その縁部(31)が
前記下側包装フィルム(2)に形成された通気孔(2
0)と連通し得る位置に設定したことを特徴とする請求
項1記載の真空気密包装方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20666199A JP3377469B2 (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 真空気密包装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20666199A JP3377469B2 (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 真空気密包装方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001031011A JP2001031011A (ja) | 2001-02-06 |
JP3377469B2 true JP3377469B2 (ja) | 2003-02-17 |
Family
ID=16527050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20666199A Expired - Fee Related JP3377469B2 (ja) | 1999-07-21 | 1999-07-21 | 真空気密包装方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3377469B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
CN106628322A (zh) * | 2017-03-14 | 2017-05-10 | 刘龙威 | 一种速冻食品的包装方法及其应用 |
-
1999
- 1999-07-21 JP JP20666199A patent/JP3377469B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001031011A (ja) | 2001-02-06 |
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