JPH06850A - 射出成形金型のガス抜き装置 - Google Patents
射出成形金型のガス抜き装置Info
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- JPH06850A JPH06850A JP12935191A JP12935191A JPH06850A JP H06850 A JPH06850 A JP H06850A JP 12935191 A JP12935191 A JP 12935191A JP 12935191 A JP12935191 A JP 12935191A JP H06850 A JPH06850 A JP H06850A
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- Japan
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- vacuum
- mold cavity
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 射出成形金型の型閉じ面に形成される金型キ
ャビティに対し、特に金型キャビティを取巻くように配
置される気密材の装着を省略し、簡単な構成で金型キャ
ビティ内の真空吸引をきわめて効果的に達成し得ると共
に、既設の射出成形金型に対しても直ちに適用すること
ができるガス抜き装置を得る。 【構成】 スペーサブロック20に設けた空間部30を
外部から密閉すべく、前記スペーサブロック20ないし
は移動金型12の外側面に密閉板34を取付け、この密
閉された空間部30と直接連通するように移動取付板2
2の一部に真空吸引パイプ36の接続口38を設け、そ
して接続口38と真空ポンプ40の吸引口42とを減圧
タンク44を介して真空吸引パイプ36により接続す
る。これにより、減圧タンク44の作用下に空間部30
を減圧状態にし、この減圧状態を移動金型12に設けた
押出しピン挿通孔26を介して金型キャビティ14に作
用させて、金型キャビティ14内のガス抜きを有効かつ
確実に達成する。
ャビティに対し、特に金型キャビティを取巻くように配
置される気密材の装着を省略し、簡単な構成で金型キャ
ビティ内の真空吸引をきわめて効果的に達成し得ると共
に、既設の射出成形金型に対しても直ちに適用すること
ができるガス抜き装置を得る。 【構成】 スペーサブロック20に設けた空間部30を
外部から密閉すべく、前記スペーサブロック20ないし
は移動金型12の外側面に密閉板34を取付け、この密
閉された空間部30と直接連通するように移動取付板2
2の一部に真空吸引パイプ36の接続口38を設け、そ
して接続口38と真空ポンプ40の吸引口42とを減圧
タンク44を介して真空吸引パイプ36により接続す
る。これにより、減圧タンク44の作用下に空間部30
を減圧状態にし、この減圧状態を移動金型12に設けた
押出しピン挿通孔26を介して金型キャビティ14に作
用させて、金型キャビティ14内のガス抜きを有効かつ
確実に達成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形金型におけ
る金型キャビティ内のガス抜きを真空吸引により行うガ
ス抜き装置の改良に関するものである。
る金型キャビティ内のガス抜きを真空吸引により行うガ
ス抜き装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラスチック等の射出成形機に
おいては、金型キャビティ内の空気や材料樹脂から発生
するガス等が原因で種々の成形不良現象を生じることが
知られている。そこで、従来より、金型の型閉じ面に、
例えば金型キャビティを取り囲むように無端環状の気密
材を装着し、この気密材と金型キャビティとの間に、金
型キャビティと真空吸引孔とを連通したエアベントを設
けておき、前記気密材が金型の型閉じ面間に挾まれた位
置で型締め動作を一時停止して、真空吸引により金型キ
ャビティ内の空気を急速に排出し、その後金型キャビテ
ィ内に成形樹脂材料を射出充填するよう構成した装置が
提案されている(特開昭60−54824号公報)。
おいては、金型キャビティ内の空気や材料樹脂から発生
するガス等が原因で種々の成形不良現象を生じることが
知られている。そこで、従来より、金型の型閉じ面に、
例えば金型キャビティを取り囲むように無端環状の気密
材を装着し、この気密材と金型キャビティとの間に、金
型キャビティと真空吸引孔とを連通したエアベントを設
けておき、前記気密材が金型の型閉じ面間に挾まれた位
置で型締め動作を一時停止して、真空吸引により金型キ
ャビティ内の空気を急速に排出し、その後金型キャビテ
ィ内に成形樹脂材料を射出充填するよう構成した装置が
提案されている(特開昭60−54824号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の射出成形金型におけるガス抜き装置によれば、
金型の型閉じ面において金型キャビティを取り囲むよう
に無端環状の気密材を装着するための溝を設けたり、あ
るいは固定金型または移動金型の内部に、一方において
金型キャビティ内部と連通し、他方において金型外部に
配設される真空吸引系と接続するための真空吸引口とを
連通するエアベントないしは真空吸引孔を設ける必要が
ある。このため、金型の製作に手間が掛かると共に製造
コストが著しく増大する難点がある。
た従来の射出成形金型におけるガス抜き装置によれば、
金型の型閉じ面において金型キャビティを取り囲むよう
に無端環状の気密材を装着するための溝を設けたり、あ
るいは固定金型または移動金型の内部に、一方において
金型キャビティ内部と連通し、他方において金型外部に
配設される真空吸引系と接続するための真空吸引口とを
連通するエアベントないしは真空吸引孔を設ける必要が
ある。このため、金型の製作に手間が掛かると共に製造
コストが著しく増大する難点がある。
【0004】また、金型の型閉じ面に気密材を装着する
ことにより、金型キャビティ内の真空吸引の際の気密性
保持には有効であるが、型締め動作により金型キャビテ
ィ内に成形樹脂材料を射出充填する際に、気密材により
金型の型閉じ面が平滑に密着できず、反って製品の成形
不良を生じ易くする等の難点がある。
ことにより、金型キャビティ内の真空吸引の際の気密性
保持には有効であるが、型締め動作により金型キャビテ
ィ内に成形樹脂材料を射出充填する際に、気密材により
金型の型閉じ面が平滑に密着できず、反って製品の成形
不良を生じ易くする等の難点がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、簡単な構成によ
り、金型キャビティ内の真空吸引を極めて効果的に達成
し得ると共に、既設の射出成形金型に対しても直ちに適
用することができる射出成形金型におけるガス抜き装置
を提供することにある。
り、金型キャビティ内の真空吸引を極めて効果的に達成
し得ると共に、既設の射出成形金型に対しても直ちに適
用することができる射出成形金型におけるガス抜き装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る射出成形金
型のガス抜き装置は、固定ト取付板に固定金型を取付
け、移動取付板にスペーサブロックを介して移動金型を
取付け、前記固定金型と移動金型との型閉じ面に金型キ
ャビティを形成し、前記移動金型の一部に射出成形品を
押出すための押出しピン挿通孔を穿設すると共に前記ス
ペーサブロックに前記押出しピン挿通孔に挿通する押出
しピンの一端部を固定するエジェクタプレートを移動可
能に収容する空間部を設けてなる射出成形金型におい
て、スペーサブロックに設けた空間部を外部から密閉す
る密閉板を前記スペーサブロックないしは移動金型の外
側面に取付け、前記スペーサブロックの空間部と直接連
通するように真空吸引パイプの接続口を設け、この真空
吸引パイプの接続口と真空発生源の吸引口とを減圧タン
クを介して真空吸引パイプにより接続することを特徴と
する。
型のガス抜き装置は、固定ト取付板に固定金型を取付
け、移動取付板にスペーサブロックを介して移動金型を
取付け、前記固定金型と移動金型との型閉じ面に金型キ
ャビティを形成し、前記移動金型の一部に射出成形品を
押出すための押出しピン挿通孔を穿設すると共に前記ス
ペーサブロックに前記押出しピン挿通孔に挿通する押出
しピンの一端部を固定するエジェクタプレートを移動可
能に収容する空間部を設けてなる射出成形金型におい
て、スペーサブロックに設けた空間部を外部から密閉す
る密閉板を前記スペーサブロックないしは移動金型の外
側面に取付け、前記スペーサブロックの空間部と直接連
通するように真空吸引パイプの接続口を設け、この真空
吸引パイプの接続口と真空発生源の吸引口とを減圧タン
クを介して真空吸引パイプにより接続することを特徴と
する。
【0007】前記のガス抜き装置において、固定金型と
移動金型との型閉じ面に金型キャビティに対する気密シ
ール材を一切設けることなく、前記固定金型と移動金型
との型閉じに際しスペーサブロックの空間部から押出し
ピン挿通孔を介して金型キャビティ内のガス抜きを行う
よう構成することができる。
移動金型との型閉じ面に金型キャビティに対する気密シ
ール材を一切設けることなく、前記固定金型と移動金型
との型閉じに際しスペーサブロックの空間部から押出し
ピン挿通孔を介して金型キャビティ内のガス抜きを行う
よう構成することができる。
【0008】
【作用】本発明に係る射出成形金型のガス抜き装置によ
れば、固定取付板に固定金型を取付け、移動取付板にス
ペーサブロックを介して移動金型を取付け、前記固定金
型と移動金型との型閉じ面に金型キャビティを形成し、
前記移動金型の一部に射出成形品を押出すための押出し
ピン挿通孔を穿設すると共に前記スペーサブロックに前
記押出しピン挿通孔に挿通する押出しピンの一端部を固
定するエジェクタプレートを移動可能に収容する空間部
を設けてなる一般的な射出成形金型を対象とし、この射
出成形金型の前記スペーサブロックの空間部に対して真
空吸引作用を及ぼすよう構成することにより、固定金型
と移動金型との型閉じに際し、押出しピン挿通孔を介し
て金型キャビティ内の真空吸引を達成することができ
る。この場合、前記スペーサブロックの空間部と真空発
生源とを相互に連通する真空吸引パイプには、その途中
に減圧タンクを介在させることにより前記空間部におけ
る減圧保持作用を高めて固定金型と移動金型との型閉じ
面の金型外部に対する隙間の影響を殆んど受けることな
く、金型キャビティ内の真空吸引を確実に達成すること
ができる。
れば、固定取付板に固定金型を取付け、移動取付板にス
ペーサブロックを介して移動金型を取付け、前記固定金
型と移動金型との型閉じ面に金型キャビティを形成し、
前記移動金型の一部に射出成形品を押出すための押出し
ピン挿通孔を穿設すると共に前記スペーサブロックに前
記押出しピン挿通孔に挿通する押出しピンの一端部を固
定するエジェクタプレートを移動可能に収容する空間部
を設けてなる一般的な射出成形金型を対象とし、この射
出成形金型の前記スペーサブロックの空間部に対して真
空吸引作用を及ぼすよう構成することにより、固定金型
と移動金型との型閉じに際し、押出しピン挿通孔を介し
て金型キャビティ内の真空吸引を達成することができ
る。この場合、前記スペーサブロックの空間部と真空発
生源とを相互に連通する真空吸引パイプには、その途中
に減圧タンクを介在させることにより前記空間部におけ
る減圧保持作用を高めて固定金型と移動金型との型閉じ
面の金型外部に対する隙間の影響を殆んど受けることな
く、金型キャビティ内の真空吸引を確実に達成すること
ができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る射出成形金型のガス抜き
装置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
装置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
【0010】図1は、本発明に係るガス抜き装置の典型
的な一実施例を示すもので、参照符号10は固定金型、
12は移動金型を示し、これら固定金型10と移動金型
12との型閉じ面に金型キャビティ14が形成されるよ
う構成されている。しかるに、固定金型10は固定取付
板16に取付けられ、この固定金型10の内部には、前
記金型キャビティ14と連通すると共に前記固定取付板
16の中心開口部48と連通するスプールおよびランナ
50が適宜設けられている。そして、固定取付板16の
中心開口部48には、成形機18の射出ノズルの先端が
当接するよう構成配置されている。これに対し、移動金
型12は、スペーサブロック20を介して移動取付板2
2に取付けられている。移動金型12には、金型キャビ
ティ14内で成形された製品を円滑に取出すための押出
しピン24を挿通する押出しピン挿通孔26が穿設され
ている。そして、この移動金型12と隣接するスペーサ
ブロック20には、前記押出しピン24の一端部を固定
するエジェクタプレート28を移動可能に収容するため
の空間部30が設けられる。なお、この押出しピン24
のエジェクタプレート28は、適宜移動取付板22の外
側面に配置した流体圧シリンダ装置32により進退移動
するよう構成される。また、図示しないが、前記移動取
付板22の外側には、この移動取付板22と共に移動金
型12を固定金型10に対して進退移動させるための駆
動機構が設けられる。以上の構成は、従来の射出成形機
における射出成形金型の構成とほぼ同一である。
的な一実施例を示すもので、参照符号10は固定金型、
12は移動金型を示し、これら固定金型10と移動金型
12との型閉じ面に金型キャビティ14が形成されるよ
う構成されている。しかるに、固定金型10は固定取付
板16に取付けられ、この固定金型10の内部には、前
記金型キャビティ14と連通すると共に前記固定取付板
16の中心開口部48と連通するスプールおよびランナ
50が適宜設けられている。そして、固定取付板16の
中心開口部48には、成形機18の射出ノズルの先端が
当接するよう構成配置されている。これに対し、移動金
型12は、スペーサブロック20を介して移動取付板2
2に取付けられている。移動金型12には、金型キャビ
ティ14内で成形された製品を円滑に取出すための押出
しピン24を挿通する押出しピン挿通孔26が穿設され
ている。そして、この移動金型12と隣接するスペーサ
ブロック20には、前記押出しピン24の一端部を固定
するエジェクタプレート28を移動可能に収容するため
の空間部30が設けられる。なお、この押出しピン24
のエジェクタプレート28は、適宜移動取付板22の外
側面に配置した流体圧シリンダ装置32により進退移動
するよう構成される。また、図示しないが、前記移動取
付板22の外側には、この移動取付板22と共に移動金
型12を固定金型10に対して進退移動させるための駆
動機構が設けられる。以上の構成は、従来の射出成形機
における射出成形金型の構成とほぼ同一である。
【0011】しかるに、本発明においては、スペーサブ
ロック20に設けた空間部30において、これを金型外
部に対し密閉すべく、例えばスペーサブロック20の外
側面ないしは移動金型12の外側面に跨って密閉板34
を取付ける。なお、図示例においては、密閉板34の一
部を切欠いて示す。このようにして密閉されたスペーサ
ブロック20の空間部30に対し、これと連通するよう
に例えば密閉板34側の一部に真空吸引パイプ36の接
続口38を設ける。そして、この接続口38に接続され
る真空吸引パイプ36を、真空ポンプ等の真空発生源4
0の吸引口42に対し接続するに際し、その途中に減圧
タンク44を介在させる。この場合、減圧タンク44の
容量は、スペーサブロック20の空間部30の容積に対
し、少なくとも4倍以上に設定すれば好適である。な
お、前記スペーサブロック20の空間部30と減圧タン
ク44を相互に接続する真空吸引パイプ36の一部に
は、金型キャビティ14内のガス抜きを制御するための
自動開閉弁46を接続配置する。
ロック20に設けた空間部30において、これを金型外
部に対し密閉すべく、例えばスペーサブロック20の外
側面ないしは移動金型12の外側面に跨って密閉板34
を取付ける。なお、図示例においては、密閉板34の一
部を切欠いて示す。このようにして密閉されたスペーサ
ブロック20の空間部30に対し、これと連通するよう
に例えば密閉板34側の一部に真空吸引パイプ36の接
続口38を設ける。そして、この接続口38に接続され
る真空吸引パイプ36を、真空ポンプ等の真空発生源4
0の吸引口42に対し接続するに際し、その途中に減圧
タンク44を介在させる。この場合、減圧タンク44の
容量は、スペーサブロック20の空間部30の容積に対
し、少なくとも4倍以上に設定すれば好適である。な
お、前記スペーサブロック20の空間部30と減圧タン
ク44を相互に接続する真空吸引パイプ36の一部に
は、金型キャビティ14内のガス抜きを制御するための
自動開閉弁46を接続配置する。
【0012】次に、このように構成した本発明のガス抜
き装置の動作につき説明する。まず、真空吸引パイプ3
6に設けた自動開閉弁46を閉じた状態にして、真空ポ
ンプ40を駆動して減圧タンク44内を所定の減圧状態
に保持する。なお、真空ポンプ40は駆動状態を継続さ
せておく。この状態において、金型10,12の型閉じ
を開始し、金型10,12が一定の型閉じ状態になった
ことを所定の検出器で検知し、この検知信号に基づいて
前記真空吸引パイプ36に設けた自動開閉弁46を開く
よう指令する。これにより、前記空間部30は前記減圧
タンク44と連通し、しかも減圧タンク44の容量は空
間部30の容積よりも十分大きく設計されていることか
ら、前記空間部30は急速に減圧状態になる。この結
果、空間部30の減圧状態が移動金型12に設けた押出
しピン挿通孔26を介して金型キャビティ14に作用
し、金型キャビティ14内のガス抜きを迅速に達成す
る。この場合、金型の型閉じ面に多少の間隙があって
も、金型キャビティ14に近接して設けられた押出しピ
ン挿通孔26からの減圧作用は、金型キャビティ14内
へ最も有効に作用する。
き装置の動作につき説明する。まず、真空吸引パイプ3
6に設けた自動開閉弁46を閉じた状態にして、真空ポ
ンプ40を駆動して減圧タンク44内を所定の減圧状態
に保持する。なお、真空ポンプ40は駆動状態を継続さ
せておく。この状態において、金型10,12の型閉じ
を開始し、金型10,12が一定の型閉じ状態になった
ことを所定の検出器で検知し、この検知信号に基づいて
前記真空吸引パイプ36に設けた自動開閉弁46を開く
よう指令する。これにより、前記空間部30は前記減圧
タンク44と連通し、しかも減圧タンク44の容量は空
間部30の容積よりも十分大きく設計されていることか
ら、前記空間部30は急速に減圧状態になる。この結
果、空間部30の減圧状態が移動金型12に設けた押出
しピン挿通孔26を介して金型キャビティ14に作用
し、金型キャビティ14内のガス抜きを迅速に達成す
る。この場合、金型の型閉じ面に多少の間隙があって
も、金型キャビティ14に近接して設けられた押出しピ
ン挿通孔26からの減圧作用は、金型キャビティ14内
へ最も有効に作用する。
【0013】このようにして、金型キャビティ14にお
ける一定のガス抜き動作を完了すれば、金型の型締めと
同時に成形機18から金型キャビティ14内へ樹脂材料
を射出充填する。この結果得られる射出成形製品は、ガ
ス焼け、ウエルドライン、転写不良、偏肉、ショートモ
ールド、気泡の混入等のない品質の優れたものとなると
同時に押出しピン24のガス溜りを少なくし、押出しピ
ン24より出る油等を速やかに排除することができる。
ける一定のガス抜き動作を完了すれば、金型の型締めと
同時に成形機18から金型キャビティ14内へ樹脂材料
を射出充填する。この結果得られる射出成形製品は、ガ
ス焼け、ウエルドライン、転写不良、偏肉、ショートモ
ールド、気泡の混入等のない品質の優れたものとなると
同時に押出しピン24のガス溜りを少なくし、押出しピ
ン24より出る油等を速やかに排除することができる。
【0014】以上、本発明装置の好適な実施例について
説明したが、本発明は前記実施例に限定されることな
く、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設
計変更をなし得ることは勿論である。
説明したが、本発明は前記実施例に限定されることな
く、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設
計変更をなし得ることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明によれば、スペーサブロックに設けた空間部を外部
から密閉する密閉板を前記スペーサブロックないしは移
動金型の外側面に取付け、前記スペーサブロックの空間
部と直接連通するように真空吸引パイプの接続口を設
け、この真空吸引パイプの接続口と真空発生源の吸引口
とを減圧タンクを介して真空吸引パイプにより接続する
ことによって、従来のように金型の型閉じ面に金型キャ
ビティを取巻くように気密材を設けることなく、きわめ
て有効かつ確実に金型キャビティ内のガス抜きを達成す
ることができる。
発明によれば、スペーサブロックに設けた空間部を外部
から密閉する密閉板を前記スペーサブロックないしは移
動金型の外側面に取付け、前記スペーサブロックの空間
部と直接連通するように真空吸引パイプの接続口を設
け、この真空吸引パイプの接続口と真空発生源の吸引口
とを減圧タンクを介して真空吸引パイプにより接続する
ことによって、従来のように金型の型閉じ面に金型キャ
ビティを取巻くように気密材を設けることなく、きわめ
て有効かつ確実に金型キャビティ内のガス抜きを達成す
ることができる。
【0016】特に、本発明装置によれば、既設の射出成
形機における金型に対しても、例えばスペーサブロック
ないしは移動金型に対する密閉板の取付けと、真空吸引
パイプの接続並びに減圧タンクを介した真空発生源の接
続により、容易にしかも低コストで適用することがで
き、この種ガス抜き装置の簡略化とその性能の向上に資
する効果はきわめて大きい。
形機における金型に対しても、例えばスペーサブロック
ないしは移動金型に対する密閉板の取付けと、真空吸引
パイプの接続並びに減圧タンクを介した真空発生源の接
続により、容易にしかも低コストで適用することがで
き、この種ガス抜き装置の簡略化とその性能の向上に資
する効果はきわめて大きい。
【図1】本発明に係る射出成形金型のガス抜き装置の一
実施例を示す概略構成図である。
実施例を示す概略構成図である。
10 固定金型 12 移動金型 14 金型キャビティ 16 固定取付板 18 成形機 20 スペーサブ
ロック 22 移動取付板 24 押出しピン 26 押出しピン挿通孔 28 エジェクタ
プレート 30 空間部 32 流体圧シリ
ンダ装置 34 密閉板 36 真空吸引パ
イプ 38 接続口 40 真空発生源 42 吸引口 44 減圧タンク 46 自動開閉弁 48 中心開口部 50 スプールおよびランナ
ロック 22 移動取付板 24 押出しピン 26 押出しピン挿通孔 28 エジェクタ
プレート 30 空間部 32 流体圧シリ
ンダ装置 34 密閉板 36 真空吸引パ
イプ 38 接続口 40 真空発生源 42 吸引口 44 減圧タンク 46 自動開閉弁 48 中心開口部 50 スプールおよびランナ
Claims (2)
- 【請求項1】 固定取付板に固定金型を取付け、移動取
付板にスペーサブロックを介して移動金型を取付け、前
記固定金型と移動金型との型閉じ面に金型キャビティを
形成し、前記移動金型の一部に射出成形品を押出すため
の押出しピン挿通孔を穿設すると共に前記スペーサブロ
ックに前記押出しピン挿通孔に挿通する押出しピンの一
端部を固定するエジェクタプレートを移動可能に収容す
る空間部を設けてなる射出成形金型において、 スペーサブロックに設けた空間部を外部から密閉する密
閉板を前記スペーサブロックないしは移動金型の外側面
に取付け、前記スペーサブロックの空間部と直接連通す
るように真空吸引パイプの接続口を設け、この真空吸引
パイプの接続口と真空発生源の吸引口とを減圧タンクを
介して真空吸引パイプにより接続することを特徴とする
射出成形金型のガス抜き装置。 - 【請求項2】 固定金型と移動金型との型閉じ面に金型
キャビティに対する気密シール材を一切設けることな
く、前記固定金型と移動金型との型閉じに際しスペーサ
ブロックの空間部から押出しピン挿通孔を介して金型キ
ャビティ内のガス抜きを行うよう構成してなる請求項1
記載の射出成形金型のガス抜き装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12935191A JPH06850A (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 射出成形金型のガス抜き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12935191A JPH06850A (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 射出成形金型のガス抜き装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06850A true JPH06850A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15007458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12935191A Pending JPH06850A (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 射出成形金型のガス抜き装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06850A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5662848A (en) * | 1992-09-01 | 1997-09-02 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Plastic molding method for semiconductor devices |
KR100536121B1 (ko) * | 2003-02-20 | 2005-12-14 | 엘에스전선 주식회사 | 열수축 튜브용 진공챔버 |
JP2009083216A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Sanko Co Ltd | 合成樹脂製パレット用金型構造 |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP12935191A patent/JPH06850A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5662848A (en) * | 1992-09-01 | 1997-09-02 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Plastic molding method for semiconductor devices |
KR100536121B1 (ko) * | 2003-02-20 | 2005-12-14 | 엘에스전선 주식회사 | 열수축 튜브용 진공챔버 |
JP2009083216A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Sanko Co Ltd | 合成樹脂製パレット用金型構造 |
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