JPS5938252Y2 - 射出成形用金型のガス抜き構造 - Google Patents

射出成形用金型のガス抜き構造

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JPS5938252Y2
JPS5938252Y2 JP17119182U JP17119182U JPS5938252Y2 JP S5938252 Y2 JPS5938252 Y2 JP S5938252Y2 JP 17119182 U JP17119182 U JP 17119182U JP 17119182 U JP17119182 U JP 17119182U JP S5938252 Y2 JPS5938252 Y2 JP S5938252Y2
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mold plate
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JP17119182U
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JPS5975020U (ja
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久司 小嶋
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株式会社テクノプラス
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Description

【考案の詳細な説明】 (リ 考案の技術分野 本考案は、ガスを発生しやすい成形材料の射出成形用金
型のガス抜き構造に係り、詳しくは、エジェクタープレ
ートに立設されたピン間隙からスペーサーフロック内へ
キャビティ内のガスを強制排気するようにしたものに関
する。
(2)従来技術とその問題点 一般に射出成形用金型は固定型板と可動型板とから成り
、可動側は可動型板に対して進退勤するエジェクタープ
レートと、このエジェクタープレートに設けられている
各種ピンと、可動型板と可動側取付板との間に介在され
てエジェクタープレートを進退勤可に収納する板状のス
ペーサーブロックとから成り、可動型板には各種ピンの
進退勤を許容して成形材料殊に溶融樹脂が侵入しない間
隙(以下、微少間隙という。
)が設けられている。金型構造によっては、可動型板に
背板を介在させることもある。
上記構造においてキャビティ内の成形材料が充填されて
ガスが発生した場合、一般には可動型板と固定型板のパ
ーティング面と上記ピンの微少間隙とからの自然排気に
任せていたが、自然排気だゆではガスが十分に排気でき
ず、ガスヤケや黒条、銀条などを避けることができなか
った。
これに対して、成形材料の充填に伴なってパリを発生さ
せない程度に金型のパーティング面を開き、開きに応じ
てパーティング面からのガスを容易に自然排気させるも
のが知られている。
しかしながら、このものにおいても金型構造によっては
、十分な自然排気が行なわれない欠点があった。
自然排気に代えて強制排気する構造としては、パーティ
ング面に設けたベント溝から強制排気するものが実施さ
れている。
しかしながら、上記と同様に金型構造に左右されて十分
な排気が行なわれないうえ、金型に加工を施こす必要が
あった。
(3)考案の目的 しかして本考案は、上記実情に鑑みて開発されたもので
あって、可動金型のあらゆる個所からまんべんなく強制
的にガス抜きを行なえ、従来からの金型に特別加工を施
すことがなく行なえるようにしたことを、その目的とす
る。
(4)考案の特徴 本考案の特徴は、スペーサーブロックが筒状に形成され
て気密封止されるとともにスペーサーブロック内が真空
吸引孔に連通されていることにある。
以下、本考案の一実施例を図面に基いて説明する。
(5)考案の一実施例 図面は本考案に係る射出成形用金型のガス抜き構造の一
実施例を示し、第1図は真空吸引開始を示す同概略断面
図、第2図はガス抜きの状態を示す同概略断面図、第3
図は第2図のA−A線断面図である。
図面はスタンダードタイプに実施したものを示す。
図中、1は固定型板、2は可動型板、2aは同コア、3
は固定型板1と可動型板2とによって形成されるキャビ
ティ、4は固定型板1のパーティング面、5は可動型板
2のパーティング面、6は固定側取付板、7はスプルー
、8は可動型板2の背板、9は可動側取付板、10はエ
ジェクターピン、11はスプルーエジェクターピン、1
2はエジェクタープレート、13はエジェクターロッド
14はスペーサーブロック、15は図示を省略した射出
シリンダーのノズルである。
しかして、固定型板1には鍔部20が一体に突設され、
これに対応して可動型板2には段部21が刻設されてお
り、鍔部20と段部21とで嵌合構造となる。
鍔部20は、固定型板1のパーティング面4の外側に位
置して、パーティング面4から可動型板2に向けて筒状
に突出されている。
鍔部20は、その開口端が成形品の取出しに支障がない
だけ突出されるが、好ましくは金型保護領域への移行と
略同−タイミングの突出量に設定される。
これに対して段部21は、可動型板2のパーティング面
5の外側部に位置して、上記鍔部20と嵌合するように
筒状に凹設されている。
段部21の外周面と鍔部20め内周面とは、加工性を考
慮して円周状に形成されでおり、両者間には適切なりリ
アランスが設定されているとともに、両者間の嵌合部分
のシールのために段部21の外周面の先端側にはパツキ
ン23が掛けわたされている。
鍔部20の内周面の先端にはテーパ状の案内面が形成さ
れている。
また、可動型板2のパーティング面5の内側には、真空
吸引孔22が設げられている。
真空吸引孔22は、その一端がパーティング面5に開口
されるとともに、その他端が背板8の背後空間25に開
口されている。
ここで背後空間25は、可動型板2と可動側取付板9と
の間に構成されるものであって、前記スペーサーブロッ
ク14を筒状に形成してその開口部分を可動側取付板9
と背板8とで遮蔽して成り、エジェクタープレート12
とエジェクタービン10およびスプルーエジェクタービ
ン11が進退可に収納されている。
図示しないが、多数の突き出ピンも収納されている。
上記背後空間25は、パツキン26.27. 28.2
9でそれぞれ環状に気密封止されている。
図中、30゜31はエジェクタービン10とスプルーエ
ジェクタービン11との遊嵌間隙であり、遊嵌間隙30
゜31は各ピン10.11の前部の進退勤クリアランス
まで延ばされている。
勿論、進退勤クリアランスは、成形材料が侵入しない程
度の微少間隙に設定されている。
微少間隙は、各ピン10.11・・・および図示しない
突き出しピンの突出位置に対応する可動型板2のキャビ
テイ面に多数点在されている。
さらに、前記真空吸引孔22は、真空装置に接続されて
いる。
真空装置は、例えば真空パルプ32゜メカニカルブース
ター33及び補助ポンプ34から直列に構成されている
次に、上記構成に基づく作用について説明すると、型締
工程において可動型板2は、前進してその段部21が固
定型板1の鍔部20に接近する。
段部21は、鍔部200案内面に案内されて嵌合状態と
なり、嵌合状態においてパツキン23によってシールさ
れる。
上記嵌合は、パーティング面4.5の開き状態で行なわ
れており、キャビティ3の周囲におけるパーティング面
4,5による大なる吸引空間24が形成されている。
上記嵌合状態は、図示しないリミットスイッチや位置検
出センサー等つ検出され、その検出に基づいて真空パル
プ32が開となって真空吸引が開始される。
ここで、メカニカルブースター33は、高速回転によっ
てローターの吸引側と吐出側とで差圧を生じるために、
従来では大気圧下からは使用できないものとされていた
が、補助ポンプ34の同時作動によって上記差圧を解消
できた。
従って、真空装置によって真空吸引を開始すれば、鍔部
20と段部21とに囲繞されて開き状態にある吸引空間
24を含めたキャビティ3が直ちに高真空に到達させら
れる。
鍔部20の突出量に応じて型保護領域からパーティング
面4,5の閉じる直前までの間、真空吸引は続行されて
いるので、スプルー7を含めたキャビティ3の真空度を
必要なだけ高めることができる。
図示するように、スプルー7は射出シリンダーのノズル
15に閉塞されている。
その結果、キャビティ3のスキン層は斑なく除去されて
、金型の転写性の前提条件が整備される。
また、上記吸引孔22の他端は、背後空間25に開口し
ているので、上記真空吸引のタイミングで背後空間25
内は、キャビティ3と同様な真空度に高められることと
なる。
上記高真空状態での型締完了のタイミングで成形材料が
キャビティ3内へ射出された場合には、微少間隙から背
後空間25ヘガス排気がなされる。
詳述すると、背後空間25内では高真空状態が維持され
、ますます真空度が高められている。
真空吸引を停止しても、所定の高真空状態が継続してい
る。
これに対して、キャビティ3の内部では成形材料の注入
によって真空度が失なわれるばかりか、ガス発生が起こ
るので、キャビティ3の内部と背後空間25とでは大な
る差圧が生じることとなる。
差圧は、パーティング面4,5の全域にわたって作用す
るとともに可動型板2のキャビティ全域に点在する微少
間隙とに作用するので、キャビティ3内のガスは金型外
部へ強制的に排気さレル。
ガス排気は射出完了まで行なわれるが、必ずしも真空吸
引を続行させておく必要はない。
上記差圧によって、十分な排気が可能であるためである
(6)考案の他の一実施例 図面第4図は、スリープレートタイプに実施した本考案
の他の一実施例を示し、真空吸引開始を示す同要部概略
断面図である。
図中、第1図乃至第3図と同一符号は、同等部分を示す
ので重視説明を省略する。
しかして、図中40はランナーストリッパプレート、4
1はストップボルト、42はストップボルト41に連結
されたプラーボルト、43は引張りリンク、44はラン
ナーエジェクタービン、45はその遊嵌間隙、46はラ
ンナーロックピン、47はランナー 48はゲートであ
り、この構成は公知である。
しかして、真空吸引孔50は、可動型板2のパーティン
グ面5にその一端が開口されるとともに。
他端が背板8の背後空間25に開口され、真空装置に連
通ずる吸引孔51がスペーサーブロック14に穿けられ
ている。
上記真空吸引孔50の一端は、固定型板1のパーティン
グ面4に設けられた補助吸引孔52の一端に連通してお
り、補助吸引孔52の他端は、固定型板1の他面のラン
ナー47に交差しない個所に開口されている。
仮想線で示すように、ランナーストリッパプレート40
に補助吸引孔を設けてもよい。
また、気密性のために前記ランナーストリッパプレート
400両面には、ランナー47またはランナーロックピ
ン46の外側に位置してパツキン53,54が設げられ
ている。
同様に上記ランナーロックピン46の周囲間隙にはパツ
キン55が設けられている。
さらに、固定型板1のパーティング面4には、その外側
に位置してパツキン56が設けられている。
上記構成に基づく作用を説明すると、型締工程において
、可動型板2が前進すると、固定型板1とランナースト
リッパプレート40は各々規制されずに型閉じされる。
型閉じ状態においては、パツキン53.56を介して各
型面が僅かに型合せ間隙を形成する。
上記状態で真空吸引が開始されると、吸引孔51゜背後
空間25および真空吸引孔50を介して僅かな型合せ間
隙からキャビティ3が高真空にされると同時に、補助吸
引孔52を介して僅かに開き状態にある間隙を介してラ
ンナー47とスプルー7とが高真空に到達させられる。
上記真空吸引は型締完了まで続行される。
この場合、補助吸引孔52の他端は型合せ間隙を介して
閉塞されている。
型締完了のタイミングで成形材料が射出されると、キャ
ビティ3内のガスが排気されるうえ、ランナー47にお
けるガスが型合せ間隙を介して補助吸引孔52から背後
空間25に排気される。
この−実施列によれば、スプルー7及びランナー47か
らもスキン層を除去してガス排気を行なえるので、不良
原因の除去をより事前に行なえる特徴がある。
(7)考案の別の実施例 上記各実施例において真空吸引孔20,50゜52を図
示したが、各ピンの微少間隙やゲート48を真空吸引孔
として代用できる。
また、スペーサーブロック25として一体筒状のものを
図示したが、これに限定されるものではなく、従来ある
板状のブロックを筒状に組立てて構成することも妨げな
い。
勿論、組立て部分はシールされる。更に、金型がシール
された構造のものを説明したが、可動型板にピン間隙が
あればガス抜き可能であるので、金型のシール構造は必
須要件ではない。
(8)考案の効果 以上説明したように本考案によれば、スペーサーブロッ
クを利用して可動型板のピン間隙から強制排気すること
ができたので、従来の金型装置に一切加工を施こす必要
がなく、従来の金型装置にそのまま適用できた。
しかも、可動型板にはピン間隙が多数点在するので、金
型構造に左右されずにあらゆる個所から効果的な強制排
気が行なえるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る射出成形用金型のガス抜き構造の一
実施例を示し、第1図は真空吸引開始を示す同概略図、
第2図はガス抜きの状態を示す同概略図、第3図は第2
図A−A線断面図、第4図は他側を示す要部概略断面図
である。 1・・・・・・固定型板、2・・・・・・可動型板、3
・・・・・・キャビティ、4,5・・・・・・パーティ
ング面、14・・・・・・スペーサーブロック、20・
・・・・・鍔部、21・・・・・・段部、22.50,
51.52・・・・・・真空吸引孔、23゜26.27
,28,29,53,54,55・・・・・・パツキン
25・・・・・・背後空間。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)固定型板と、可動型板と、エジェクタープレート
    と、エジェクタープレートに設けられたピンと、スペー
    サーブロックと、可動側取付板とを有する射出成形用金
    型において、スペーサーブロックが筒状に形成されて気
    密封止されるとともにスペーサーブロック内が真空吸引
    孔に連通されていることを特徴とする射出成形用金型の
    ガス抜き構造。
  2. (2)実用新案登録請求の範囲第1項記載のものにおい
    て、固定型板と可動型板とが型閉状態において気密封止
    されていることを特徴とする射出成形用金型のガス抜き
    構造。
  3. (3)実用新案登録請求の範囲第1項および第2項記載
    のものにおいて、可動型板に真空吸引孔が設けられ、そ
    の一端が可動型板のパーティング面に開口されるととも
    にその他端がスペーサーブロック内に開口されているこ
    とを特徴とする射出成形用金型のガス抜き構造。
JP17119182U 1982-11-12 1982-11-12 射出成形用金型のガス抜き構造 Expired JPS5938252Y2 (ja)

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JPS5975020U JPS5975020U (ja) 1984-05-22
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JP2537985B2 (ja) * 1988-08-30 1996-09-25 松下電器産業株式会社 プラスチックの成形方法
JPH0686080B2 (ja) * 1988-12-02 1994-11-02 富士写真フイルム株式会社 射出成形用金型
JPH0719779Y2 (ja) * 1990-11-28 1995-05-10 積水化学工業株式会社 射出成形機
JP4581502B2 (ja) * 2004-06-17 2010-11-17 マツダ株式会社 鋳造方法および鋳造装置

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