JPH0121776Y2 - - Google Patents

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JPH0121776Y2
JPH0121776Y2 JP1984152163U JP15216384U JPH0121776Y2 JP H0121776 Y2 JPH0121776 Y2 JP H0121776Y2 JP 1984152163 U JP1984152163 U JP 1984152163U JP 15216384 U JP15216384 U JP 15216384U JP H0121776 Y2 JPH0121776 Y2 JP H0121776Y2
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plate
mold
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mold plate
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JP1984152163U
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の属する技術分野) 本考案は、射出成形するに際して予め金型内を
真空状態とする金型装置に係り、詳しくは、スリ
ープレートタイプの金型においてキヤビテイを構
成するパーテイング面の開き状態から真空吸引す
るためのものに関する。
(従来技術とその問題点) 出願人は、精密射出成形のために高真空が必要
であることを既に報告している。即ち、精密成形
品が得られない原因を追求した結果、成形材料と
キヤビテイ面との間に、これまで全く意識されな
かつた薄い空気やガスなどのスキン層が断熱層と
して機能することにあることが解つた。しかも、
上記スキン層を除去するためには、かなりの真空
度が要求されることも解つた。
ここで射出成形において真空工程を設ける場合
には、成形サイクルとの関連から排気時間に制限
されるものである。実開昭55−151522号や同56−
19317号に示すように溶融樹脂が侵入しない程度
の微小間隙から排気するものが提供されている
が、微小間隙では高真空に到達するまで長くかか
り、単なるガス抜きを達成できるのみである。
そこで、出願人は実願昭57−171190号にて、パ
ーテイング面の開き状態から大きな吸引孔で排気
できる真空金型装置を提供している。斯る真空金
型装置のスリープレートタイプにおいてキヤビテ
イを構成するパーテイング面を嵌合構造とした場
合には、ランナを構成するパーテイング面等の固
定側が予め閉じた状態となることが望ましもので
あつた。
(考案の目的) しかして、本考案はスリープレートタイプの金
型において金型内のスキン層を除去して精密射出
成形の前提条件を整備するようにしたことを、そ
の目的とするものである。
(考案の概要) 本考案に係る射出成形における真空金型装置の
特徴は、可動型板と固定型板とにそれぞれ設けら
れた鍔部と段部とがパーテイング面の開き状態で
嵌合シールされるとともに、上記パーテイング面
の内側のキヤビテイ周囲に開口される吸引孔から
真空吸引されるものであつて、上記可動型板と固
定型板との間には固定型板とランナーストリツパ
プレートとが先に型閉されるようにしたパーテイ
ング面閉じ阻止手段が設けられ、先に型閉じされ
る固定型板とランナーストリツパプレートにはシ
ール材が設けられていることにある。以下、図面
に基づいて説明する。
(考案の一実施例) 図面は本考案に係る射出成形における真空金型
装置の一実施例を示し、第1図はパーテイング面
の開き状態での嵌合状態を示す同断面図、第2図
は第1図のA−A線断面図である。
図中、1は固定型板、2は可動型板、3は型板
1,2によつて構成されるキヤビテイ、4,5は
型板1,2のパーテイング面である。固定側にお
いて、6はランナーストリツパプレート、7は固
定側取付板、8はスプルブツシユ、9はそのスプ
ル、10は図示を省略した射出シリンダのノズ
ル、11は固定型板1とランナーストリツパプレ
ート6とによつて構成されるランナ、12,13
は固定型板1とランナーストリツパプレート6と
の各パーテイング面、14はストツプボルト、1
5はストツプボルト14に連結されたプラーボル
ト、16は引つ張りリンク、17はランナロツク
ピン、18はゲートである。又可動側において、
20は可動型板2の背板、21はスペーサブロツ
ク、22は可動側取付板、23はエジエクター
板、24はエジエクターロツド、25はエジエク
ターピンであり、斯る構成は公知である。
しかして、固定型板1には鍔部30が一体に突
成され、これに対応して可動型板2には段部31
が形成されており、鍔部30と段部31とで嵌合
構造となる。鍔部30は、固定型板1のパーテイ
ング面4の外側に位置してパーテイング面4から
筒状で且つその内周面が直線状に突成されてい
る。鍔部30はその開口端が成形品の取出しに支
障がないだけ突出されるが、好ましくは、金型保
護領域への移行と略同一タイミングの突出量に設
定される。これに対応して段部31は、可動型板
2のパーテイング面5の外側部に位置して円周状
で且つ長さ方向へ直線状に凹設されている。しか
も、両者30,31の間には適切なクリアランス
が設定されているとともに、嵌合部分のシールの
ために段部31の先端側にはシール材としてのパ
ツキン32が設けられている。尚、鍔部30の内
周面の先端にはテーパ状の案内面が形成されても
良い。
又、可動型板2のパーテイング面5の内側には
真空のための吸引孔33がその一端を開口される
とともに、その他端が背板20の背後空間34に
開口されている。ここで背後空間25は、スペー
サブロツク21を筒状に形成してその開口部を可
動側取付板22と背板20とで遮弊して構成さ
れ、シール材35,36,37,38で夫々環状
に気密封止されている。図中、39はエジエクタ
ーピン25の遊嵌間隙であつて、ピン前部の進退
動クリアランスまで延ばされている。又、上記ス
ペーサブロツク21には真空装置に連通する吸引
孔40が穿けられている。真空装置は、例えば真
空バルブ41、メカニカルブースター42及び補
助ポンプ43から直列に構成されている。
さらに、固定型板1には一端をパーテイング面
4に開口した他端をランナ11に交差しない個所
に開口する補助吸引孔50が設けられている。補
助吸引孔50は吸引孔33と連通する位置に設け
られることが望ましい。ランナーストリツパプレ
ート6には仮想線で示すように補助吸引孔51を
さらに設けても良い。固定側の気密のためにシー
ル材52,53,54,55が夫々設けられてい
る。
さらに又、可動型板2の型板31にはパーテイ
ング面閉じ阻止手段が設けられている。パーテイ
ング面閉じ阻止手段は、段部端面31aの埋込穴
60にバネ手段61を介して基端63を係止され
たストツパ62を突出させて構成されている。ス
トツパ62は、パーテイング面4,5を開き状態
としつつ固定側を気密状態で型閉じさせる程度突
出されている。
上記構成に基づく作用について説明する。
まず、型締工程において可動型板2が前進す
ると、固定型板1とランナーストリツパプレー
ト6は各々規制されずに型閉じされる。両型板
1,2の鍔部30と段部31とが嵌合状態とな
ると、ストツパ62に鍔部30が当接してバネ
手段61のばね力によつてパーテイング面4,
5の型閉じが阻止され、先に固定型板1とラン
ナーストリツパプレート6と固定側取付板7と
が型閉じされて固定側におけて気密封止され
る。
その結果、キヤビテイ3の周囲におけるパー
テイング面4,5による吸引空間と、補助吸引
孔50によるランナ空間及び背後空間34が気
密状態で連通されることとなる。
次に、上記状態は、図示しないリミツトスイ
ツチや位置検出センサー等で検出され、その検
出によつて真空バルブ41が開となつて真空吸
引が開始される。ここで、メカニカルブースタ
ー42は高速回転によつてローターの吸気側と
吐出側とで差圧を生じるために、従来では大気
下で使用できないものとされていたが、補助ポ
ンプ43の同時作動に上記差圧を解消して使用
できる。
鍔部30の突出量に応じて型保護領域から、
バネ手段61のばね力に抗してパーテイング面
4,5が閉じる直前までの間排気を継続できる
とともに、各吸引孔33,40,50,51の
大なる口径で吸引可能であるので、スプルー
9、ランナ11を含めたキヤビテイ3の真空度
を必要なだけ高めることができる。この場合、
スプルー9は図示するように、ノズル10で閉
塞されている。その結果、キヤビテイ3のスキ
ン層はむらなく除去されて、金型の転写性の前
提条件が整備される。又、背後空間34の真空
度の同様に高められることとなる。
型締完了のタイミングで成形材料が射出され
ると、ランナ11におけるガスがパーテイング
面12,13を介して補助吸引孔50から背後
空間34に排気されると同時に、キヤビテイ3
のガスも排気される。
詳述すると、背後空間34では高真空状態が
維持されており、排気を停止しても所定の高真
空状態が継続している。これに対して、キヤビ
テイ3への材料充填によつて真空度が喪失する
ばかりか、ガス発生が起こるので両者3,34
では大なる差圧が発生する。差圧は、パーテイ
ング面4,5及び12,13の全域に亘つて作
用すると同時に、各エジエクターピン25の遊
嵌間隙39と前部の進退動クリアランス並びに
図示しないピンのクリアランス等に作用するの
で、キヤビテイ3の全面に亘つてガスが強制的
に排気される。
上記一実施例によれば、パーテイング面閉じ阻
止手段としてバネ手段61によるストツパ62を
段部端面31aに埋設したので、埋込穴60の背
板側から差込むだけで取付けすることができ、構
造が簡単であつて作業が極めて容易である。しか
も、段部端面31aに設けたので、他のリミツト
スイツチ等の取付けに影響を与えることがなく、
冷媒等の配管に当接することなく正確に機能させ
ることができる。
(考案の他の実施例) パーテイング面閉じ阻止手段としては、バネ手
段61を鍔部30の端面に設けても良く、他の手
段も実施できる。例えば、油圧装置又は空圧装置
の進退動ロツドを固定型板1に取付けして最初に
固定側を片閉じさせるか、或は他の移動手段を用
いることができる。
又、型板1,2の嵌合構造としては型板2の外
側部に直接嵌合する等の構造を選択して、スリー
プレートタイプに適用できる。同様の趣旨から吸
引孔33,40,50,51の数や位置等は金型
構造に応じて設けることが可能である。
(考案の効果) 以上説明した通り本装置によれば、予め固定側
が型閉されるようにしたパーテイング面閉じ阻止
手段を可動型板と固定型板との間に設けることに
よつて、スリープレートタイプの金型を真空金型
に適用することができた。この場合、可動型板と
固定型板のパーテイング面の開き状態で鍔部と段
部を嵌合して真空吸引することができるので、キ
ヤビテイのスキン層を除去できるばかりか、スプ
ルやランナ等の樹脂通路部からもスキン層を除去
してガス排気を行なえ、不良原因の除去をより事
前に行なえる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る射出成形における真空金型
装置の一実施例を示し、第1図はパーテイング面
の開き状態での嵌合状態を示す同断面図、第2図
は第1図のA−A線断面図である。 1……固定型板、2……可動型板、3……キヤ
ビテイ、4,5……型板のパーテイング面、6…
…ランナーストリツパプレート、11……ラン
ナ、21……スペーサブロツク、30……鍔部、
31……段部、31a……段部端面、61……バ
ネ手段、62……ストツパ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金型の固定側にランナ分割面を構成するラン
    ナーストリツパプレートが備えられている射出
    成形における金型において、 可動型板と固定型板にそれぞれ設けられた鍔
    部と段部とがパーテイング面の開き状態で嵌合
    シールされるとともに上記パーテイング面の内
    側のキヤビテイ周囲に開口される吸引孔から真
    空吸引されるものであつて、上記可動型板と固
    定型板との間には固定型板とランナーストリツ
    パプレートとが先に型閉されるようにしたパー
    テイング面閉じ阻止手段が設けられ、先に型閉
    じされる固定型板とランナーストリツパプレー
    トにはシール材が設けられていることを特徴と
    する射出成形における真空金型装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第1項記載の装置に
    おいて、パーテイング面閉じ阻止手段が型板パ
    ーテイング面間に設けられたばね手段であるこ
    とを特徴とする射出成形における真空金型装
    置。
JP15216384U 1984-10-08 1984-10-08 射出成形における真空金型装置 Granted JPS6098621U (ja)

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JPS6098621U JPS6098621U (ja) 1985-07-05
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CN101474851B (zh) * 2009-01-15 2011-06-15 旭丽电子(广州)有限公司 三板式模具装置

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JPS5619317B2 (ja) * 1976-01-30 1981-05-07

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