JPS5931390Y2 - 射出成形における型内真空装置 - Google Patents
射出成形における型内真空装置Info
- Publication number
- JPS5931390Y2 JPS5931390Y2 JP8068982U JP8068982U JPS5931390Y2 JP S5931390 Y2 JPS5931390 Y2 JP S5931390Y2 JP 8068982 U JP8068982 U JP 8068982U JP 8068982 U JP8068982 U JP 8068982U JP S5931390 Y2 JPS5931390 Y2 JP S5931390Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- cover member
- vacuum
- injection molding
- suction
- Prior art date
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- Expired
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(1)考案の技術分野
本考案は、金型内をあらかじゆ真空状態とする装置に係
り、詳しくは、金型内を数Torr以下の高真空状態と
なしてミクロンオーダーの超精密部品の射出成形を可能
とする装置に関するものである。
り、詳しくは、金型内を数Torr以下の高真空状態と
なしてミクロンオーダーの超精密部品の射出成形を可能
とする装置に関するものである。
(2)従来社術とその問題点
従来から射出成形は、他の成形方法に比べて最も大量生
産ができるものであって、汎用性があるものとして日用
家庭品に実施されてきた。
産ができるものであって、汎用性があるものとして日用
家庭品に実施されてきた。
また、エンジニアプラスチックスの発展に伴なって、成
形品に対する精度要求が高くなるばかりで、現在ではミ
クロンオーダーの寸法精度が要求されている。
形品に対する精度要求が高くなるばかりで、現在ではミ
クロンオーダーの寸法精度が要求されている。
しかしながら、現在の成形技術では、形状に関しては変
形の問題を避けることができず、寸法に関しては10数
μmでか限界であった。
形の問題を避けることができず、寸法に関しては10数
μmでか限界であった。
出願人は、ミクロンオーダーの超精密成形品が射出成形
で得られない原因を追求した結果、成形材料と金型のキ
ャビテイ面との間に、これ1で全く意識されなかった薄
い空気やガスなどのスキン層が断熱層として機能するこ
とにあると解明した。
で得られない原因を追求した結果、成形材料と金型のキ
ャビテイ面との間に、これ1で全く意識されなかった薄
い空気やガスなどのスキン層が断熱層として機能するこ
とにあると解明した。
このスキン層は、キャビテイ面の形状などに応じて薄さ
も分布の程度も一様ではなく、しかも、各ショット毎に
分布状況が変化するものである。
も分布の程度も一様ではなく、しかも、各ショット毎に
分布状況が変化するものである。
成形材料は、薄さも分布も一様でなぐ、ショット毎に変
化するこのスキン層を介して金型内に射出されるので、
金型の転写性が既に損なわれていたのである。
化するこのスキン層を介して金型内に射出されるので、
金型の転写性が既に損なわれていたのである。
また、このスキン層は、充填されてからの保圧工程に釦
いて、成形材料、殊に溶融樹脂が金型と熱伝達して固化
に至る過程で断熱層として機能するために、この点から
も樹脂の収縮に微細な影響を与えるものである。
いて、成形材料、殊に溶融樹脂が金型と熱伝達して固化
に至る過程で断熱層として機能するために、この点から
も樹脂の収縮に微細な影響を与えるものである。
このことが、ミクロンオーダーで真円度、平面度または
円筒度などの要求される超精密機能部品が射出成形で得
られなかった大きな原因であった。
円筒度などの要求される超精密機能部品が射出成形で得
られなかった大きな原因であった。
上記スキン層を除去するには、かなりの真空度が要求さ
れる。
れる。
実験の結果、ミクロンオーダーの超精密成形品について
は、数T orr以下、好ましくはI Torr〜10
−”Torr程の高真空状態が必要であった。
は、数T orr以下、好ましくはI Torr〜10
−”Torr程の高真空状態が必要であった。
ピンホールが問題となるような成形品については、1O
−3Torr以下が必要であることが判明した。
−3Torr以下が必要であることが判明した。
従って、超精密成形品にとって、キャビテイ面のスキン
層の除去は、各種射出技術の必要不可欠な前提条件とい
えるものである。
層の除去は、各種射出技術の必要不可欠な前提条件とい
えるものである。
ここで、従来から射出前に金型内を真空にする射出成形
方法とその装置が公知である。
方法とその装置が公知である。
例えば、特開昭56−123841号に示すように、型
内を排気吸引して低真空状態とすることを目的−とする
ものであるが、上記のごとくスキン層の除去を目的とす
るものではなく、スキン層を除去できる程度の高真空状
態に到達できるものではない。
内を排気吸引して低真空状態とすることを目的−とする
ものであるが、上記のごとくスキン層の除去を目的とす
るものではなく、スキン層を除去できる程度の高真空状
態に到達できるものではない。
射出成形にあ・いて真空工程を設ける場合には、成形サ
イクルとの関連から排気吸引時間が一定に制限されるも
のである。
イクルとの関連から排気吸引時間が一定に制限されるも
のである。
実開昭55−151522号に示すようにパーティング
面に吸引口を設けたものや、実開昭56−19317号
に示すように吸引口を設けたものが提供されている。
面に吸引口を設けたものや、実開昭56−19317号
に示すように吸引口を設けたものが提供されている。
これらはいずれも溶融樹脂が侵入しない程度のクリティ
カルスリット(微少間隙)から排気吸引するものである
。
カルスリット(微少間隙)から排気吸引するものである
。
クリティカルスリットは、一般には10〜20μに形成
されているものであって、高真空に到達するまでの吸引
時間が長くかかり、成形サイクルの所定時間内では単な
るガス抜きを達成できるのみである。
されているものであって、高真空に到達するまでの吸引
時間が長くかかり、成形サイクルの所定時間内では単な
るガス抜きを達成できるのみである。
気体分子の平均自由工程は、真空度が高くなる程大きく
なるので、吸引のためのクリティカルスリットでは大き
な抵抗が生じて十分に吸引されないからである。
なるので、吸引のためのクリティカルスリットでは大き
な抵抗が生じて十分に吸引されないからである。
例えば、金型内をITorrに到達するためには、50
μ程度の孔径が必要であり、104Torr に到達す
るためには0.5TILrIL程度の孔径が必要である
。
μ程度の孔径が必要であり、104Torr に到達す
るためには0.5TILrIL程度の孔径が必要である
。
従って、瞬時に高真空に吸引するための孔径は、十分そ
れに見合ったサイズとしなければならず、そのための特
別な構造が必要であった。
れに見合ったサイズとしなければならず、そのための特
別な構造が必要であった。
しかしながら上記構造をパーティング面に求めることは
不可能であり、またキャビテイ面に設けるためには構造
が複雑化するものであった。
不可能であり、またキャビテイ面に設けるためには構造
が複雑化するものであった。
また、射出成形は高速化の傾向となっているが、高速充
填と型内の排気とは密接な関係が認められる。
填と型内の排気とは密接な関係が認められる。
高速充填にみられる成形不良現象に、フローマーク、ヒ
ケ、銀条、表面のくもり、ウェルド不良、気泡、黒条及
びやけ等がある。
ケ、銀条、表面のくもり、ウェルド不良、気泡、黒条及
びやけ等がある。
逆にこれらは金型の排気不足から生じる現象でもある。
実験の結果、高速充填を阻害していたのは、実は金型の
排気不足が原因の大半になっていることが判明した。
排気不足が原因の大半になっていることが判明した。
これ1で、金型の排気対策としては、上記のごとくエア
ーベントなどの対策がとられていたが、高速充填成形で
は、このエアーベントはむしろ障害となる。
ーベントなどの対策がとられていたが、高速充填成形で
は、このエアーベントはむしろ障害となる。
高速になるほど、ゲート周辺のキャビティはむしろ負圧
になり、逆にエジェクタービン、エアーベントから大気
が進入して、前記のような現象が生じるのである。
になり、逆にエジェクタービン、エアーベントから大気
が進入して、前記のような現象が生じるのである。
従って金型は、大気が入らぬように気密性を保つ必要が
あると同時に、ガスを発生しやすい成形材料に於いては
、材q’i充填中、金型の一部からこのガスを真空で吸
引する必要がある。
あると同時に、ガスを発生しやすい成形材料に於いては
、材q’i充填中、金型の一部からこのガスを真空で吸
引する必要がある。
(3)考案の目的
しかして本考案に係る装置は、上記実情に鑑みて開発さ
れたものであって、射出成形の前提条件として型内面を
清浄化処理してスキン層を除去し、ミクロンオーダーの
超精密射出成形を可能とするとともに、真空開始と停止
のタイミングを簡単な構造で正確に行なえることを、そ
の目的とするものである。
れたものであって、射出成形の前提条件として型内面を
清浄化処理してスキン層を除去し、ミクロンオーダーの
超精密射出成形を可能とするとともに、真空開始と停止
のタイミングを簡単な構造で正確に行なえることを、そ
の目的とするものである。
(4)考案の特徴
本考案の特徴は、金型の外部にいずれか一方または双方
のパーティング面より延長されて型内金封止する筒状の
カバ一部材が設けられ、カバ一部材には吸引孔が設けら
れていることにある。
のパーティング面より延長されて型内金封止する筒状の
カバ一部材が設けられ、カバ一部材には吸引孔が設けら
れていることにある。
以下、本考案を図面に基づいて説明する。
(5)考案の一実施例
図面第1図釦よび第2図は、本考案に係る射出成形に於
ける型内真空装置の一実施例を示し、第1図は型開状態
を示す説明図、第2図は真空開始状態を示す説明図であ
る。
ける型内真空装置の一実施例を示し、第1図は型開状態
を示す説明図、第2図は真空開始状態を示す説明図であ
る。
図中、1は金型の固定型板、2は同可動型板、3はキャ
ビティ、4,5はパーティング面、6は固定側取付板、
7はスプルー、8は可動側取付板、9はエジェクタービ
ン、10はエジエク!−プレー)、11はエジェクター
ロッド、12はスペーサブロックである。
ビティ、4,5はパーティング面、6は固定側取付板、
7はスプルー、8は可動側取付板、9はエジェクタービ
ン、10はエジエク!−プレー)、11はエジェクター
ロッド、12はスペーサブロックである。
また、20.21は金型の外部に設けられる筒状のカバ
一部材である。
一部材である。
詳述すると、カバ一部材20.21は、固定型板1と移
動型板2との外側1a、2aに、それぞれの開口端22
.23が対向するように被せられ、それぞれの基端を縮
径した取付部24.25ffi外側1a、2aにボルト
などの固着具26・・・を弁してそれぞれ固着されてい
る。
動型板2との外側1a、2aに、それぞれの開口端22
.23が対向するように被せられ、それぞれの基端を縮
径した取付部24.25ffi外側1a、2aにボルト
などの固着具26・・・を弁してそれぞれ固着されてい
る。
27は、金型の外側la、2aに設けられたねじ孔であ
る。
る。
上記固着面にはパツキン28,28が設けられてシール
される。
される。
固着装置は任意に決定されるが、真空排気容量の減少の
ためにはパーティング面4,5に近い方が望ましい。
ためにはパーティング面4,5に近い方が望ましい。
一方のカバ一部材20は、固定型板1のパーティング面
4と略同程度まで開口端22を延ばされて釦り、開口端
22の外側にはパツキン29が設けられている。
4と略同程度まで開口端22を延ばされて釦り、開口端
22の外側にはパツキン29が設けられている。
開口端22は型構造によってはパーティング面4より突
出させることができる。
出させることができる。
他方のカバ一部材21は、一方のカバ一部材20の外側
に嵌合する寸法を有し、その開口端23がパーティング
面5より突出されている。
に嵌合する寸法を有し、その開口端23がパーティング
面5より突出されている。
すなわち、開口端23は成形品の押出又は取出に支障が
ない位置1で延ばされる。
ない位置1で延ばされる。
好1しぐは、型締過程に釦ける低圧低速型閉領域に釦い
て、方のカバ一部材20の開口端22と嵌合するような
長さ1で延ばされる。
て、方のカバ一部材20の開口端22と嵌合するような
長さ1で延ばされる。
他方のカバ一部材21には、真空装置(図示ぜず)に連
通ずる吸引孔30が設けられる。
通ずる吸引孔30が設けられる。
吸引孔30は十分な間隙で設けられる。
なか、31は、エジェクタービン9をシールスるパツキ
ンである。
ンである。
しかして、他方のカバ一部材21は、可動型板2の型締
動作により進退動し、第1図に示すように型開位置にづ
いて一方のカバ一部材20から離間している。
動作により進退動し、第1図に示すように型開位置にづ
いて一方のカバ一部材20から離間している。
この場合、吸引孔30からの真空吸引は停止している。
な釦、エジェクタービン9のつき出しによって、成形品
は他方のカバ一部材21に阻害されることなく取出され
る。
は他方のカバ一部材21に阻害されることなく取出され
る。
次に、第2図に示すように型締過程に釦ける型保護領域
、すなわち低速低圧型閉領域に釦いて、他方のカバ一部
材21は、一方のカバ一部材20に嵌合する。
、すなわち低速低圧型閉領域に釦いて、他方のカバ一部
材21は、一方のカバ一部材20に嵌合する。
この場合、カバ一部材20.21がパツキン28,29
,31’に介してシールされると同時に、スプルー7に
は成形機のノズル(図示せず)が当接しているので、カ
バ一部材21.22の内部は完全な密封状態になってい
る。
,31’に介してシールされると同時に、スプルー7に
は成形機のノズル(図示せず)が当接しているので、カ
バ一部材21.22の内部は完全な密封状態になってい
る。
また、金型のパーティング面4,5ば、互いに離間して
開き状態にあるので、犬なる吸引間隙が形成されている
。
開き状態にあるので、犬なる吸引間隙が形成されている
。
従って、真空吸引を開始すれば、開き状態にあるキャビ
ティ3を含めたカバ一部材20,21の内部が直ちに高
真空に到達させられる。
ティ3を含めたカバ一部材20,21の内部が直ちに高
真空に到達させられる。
その結果、キャビティ3のスキン層は斑なぐ除去されて
、金型の転写性の前提条件が整備される。
、金型の転写性の前提条件が整備される。
型保護領域から型閉前1での間、真空吸引は続行してい
るので、カバ一部材20.21の内部とキャビティ3内
の真空度を必要なだけ高めることができる。
るので、カバ一部材20.21の内部とキャビティ3内
の真空度を必要なだけ高めることができる。
真空吸引は型締完了時でも続行されているので、成形材
料がキャビティ3内に射出された場合には、パーティン
グ面4,5の微少間隙から金型外部のカバ一部材20.
21の内部へのガス排気が可能となる。
料がキャビティ3内に射出された場合には、パーティン
グ面4,5の微少間隙から金型外部のカバ一部材20.
21の内部へのガス排気が可能となる。
詳述すると、金型外部のカバ一部材20.21内では高
真空状態が維持され、1す1す真空度が高められている
。
真空状態が維持され、1す1す真空度が高められている
。
真空吸引を停止しても、所定の高真空状態が継続してい
る。
る。
これに対して、キャビティ3の内部では、成形材料の注
入によって真空度が失なわれるばかりか、ガス発生が起
こるので、キャビティ3の内部と外部とでは犬なる差圧
が生じることとなる。
入によって真空度が失なわれるばかりか、ガス発生が起
こるので、キャビティ3の内部と外部とでは犬なる差圧
が生じることとなる。
差圧は、パーティング面4゜5の全域にわたって作用す
るので、キャビティ3内のガスは、金型外部へ瞬時に排
気される。
るので、キャビティ3内のガスは、金型外部へ瞬時に排
気される。
ガス排気は射出完了まで行なわれるが、必ずしも真空吸
引を続行させて釦〈必換はない。
引を続行させて釦〈必換はない。
上記差圧によって、十分な排気が可能であるためである
。
。
上記一実施例によれば、カバ一部材20,21を金型の
外側1a、2aで且つパーティング面4゜5に近接して
設けたので、カバ一部材20.21の内部に冷却水や油
圧などのホースを通過させる必要がなく、しかもカバ一
部材20.21tあらかじめ金型に取付けして釦くこと
ができ、作業性が良い。
外側1a、2aで且つパーティング面4゜5に近接して
設けたので、カバ一部材20.21の内部に冷却水や油
圧などのホースを通過させる必要がなく、しかもカバ一
部材20.21tあらかじめ金型に取付けして釦くこと
ができ、作業性が良い。
また上記の理由によって、キャビティ3を含めた真空吸
引容積をできるだけ少なくすることができる。
引容積をできるだけ少なくすることができる。
(6)考案の他の一実施例
図面第3図は、射出成形に釦ける型内真空装置の他の一
実施例を示す説明図である。
実施例を示す説明図である。
図中同一符号は同等部分を示すので重複説明を省略する
。
。
しかして、図中40はいずれか一方の金型に設けられる
カバ一部材である。
カバ一部材である。
すなわち、カバ一部材40は、可動型板2の外側2aに
嵌合する筒状に延ばされて釦り、基端41が固着具42
で外側2aに固着されているとともに、開口端43が・
ζ−ティ77面5を超えて延ばされている。
嵌合する筒状に延ばされて釦り、基端41が固着具42
で外側2aに固着されているとともに、開口端43が・
ζ−ティ77面5を超えて延ばされている。
図中、44は吸引孔、45.46はそれぞれパツキン、
47は金型にあけたねじ孔である。
47は金型にあけたねじ孔である。
この実施例によれば、可動型板2の外側2aにねじ孔4
7をあけるだけでよく、真空にするための金型加工を最
小限にできた。
7をあけるだけでよく、真空にするための金型加工を最
小限にできた。
これに加えて、外側2aに一つのカバ一部材40を被嵌
して固着するだけの作業で足り、他の真空構造のような
複雑なタイミング調整などが不要であって、作業性も著
しく向上させることができる。
して固着するだけの作業で足り、他の真空構造のような
複雑なタイミング調整などが不要であって、作業性も著
しく向上させることができる。
とくに真空吸引容積を最少とすることができる。
この実施例に釦いて、固定型板1と可動型板2の外側1
a、2aが同一寸法であることを前提としたが、寸法が
相違する場合には、寸法の小さい型板に一つのカバ一部
材40を固着して開口端側を大きい型板の外側寸法に合
致させれば、上記と同様の効果を達成できる。
a、2aが同一寸法であることを前提としたが、寸法が
相違する場合には、寸法の小さい型板に一つのカバ一部
材40を固着して開口端側を大きい型板の外側寸法に合
致させれば、上記と同様の効果を達成できる。
上記各実施例に釦いて、カバ一部材が金型の双方または
一方の外側に設けられる場合を説明したが、金型の外部
として取付板6,8に設けることを妨げない。
一方の外側に設けられる場合を説明したが、金型の外部
として取付板6,8に設けることを妨げない。
一方のカバ一部材をU字形の二重構造としてそのU字形
内に他方のカバ一部材が嵌入して密封されるものとする
ことができる。
内に他方のカバ一部材が嵌入して密封されるものとする
ことができる。
また、各カバー材材の先端をフランジ構造とするととも
に型締縮少を吸収する蛇腹構造とすることも可能である
。
に型締縮少を吸収する蛇腹構造とすることも可能である
。
(7)考案の効果
以上説明したように、本考案によれば以下の効果を奏す
る。
る。
■ カバ一部材がパーティング面より延長されているの
で、型保護領域に釦ける金型の開き状態で、開き面金域
から真空吸引が可能となって、カバ一部材の内部と同一
真空度に高めることができ、瞬時に高真空にキャビティ
内を形成できる。
で、型保護領域に釦ける金型の開き状態で、開き面金域
から真空吸引が可能となって、カバ一部材の内部と同一
真空度に高めることができ、瞬時に高真空にキャビティ
内を形成できる。
その結果、空気やガスなどのスキン層に除去した型内面
に成形材料を直接に接触させて賦形することができ、し
かも金型の外部から型内を封止するために射出中にはガ
ス排気がパーティング面全域からなされるので、金型の
寸法通りに転写したミクロンオーダーの寸法精度を出す
ことができるうえ、ひけや銀条痕などの変形も効果的に
防止できた。
に成形材料を直接に接触させて賦形することができ、し
かも金型の外部から型内を封止するために射出中にはガ
ス排気がパーティング面全域からなされるので、金型の
寸法通りに転写したミクロンオーダーの寸法精度を出す
ことができるうえ、ひけや銀条痕などの変形も効果的に
防止できた。
また、スキン層の除去と射出中のガス排気との併用によ
って、各ショット毎の転写条件を常に同一に設定するこ
とが可能となり、成形品のバラツキの原因が一掃された
。
って、各ショット毎の転写条件を常に同一に設定するこ
とが可能となり、成形品のバラツキの原因が一掃された
。
@ カバ一部材の延長寸法によって、型保護領域への移
行とカバ一部材による型内封止とを同一タイミングに設
定することができ、真空吸引タイミングを適切にとるこ
とが可能となる。
行とカバ一部材による型内封止とを同一タイミングに設
定することができ、真空吸引タイミングを適切にとるこ
とが可能となる。
しかも金型の開閉度に応じて、真空吸引工程からガス排
気工程へと自動的に切換えがなされる。
気工程へと自動的に切換えがなされる。
○ また、カバ一部材によってキャビティ内を真空とす
ることができるので、金型に吸引孔やエヤーベント溝を
設けるなどの加工を一切不要とすることができ、シール
が困難な金型、例えば割型やスライド型あるいは制限ゲ
ートの多数個取り金型などにも適用できる。
ることができるので、金型に吸引孔やエヤーベント溝を
設けるなどの加工を一切不要とすることができ、シール
が困難な金型、例えば割型やスライド型あるいは制限ゲ
ートの多数個取り金型などにも適用できる。
図面は本考案に係る射出成形に釦ける型内真空装置を示
し、第1図は型開状態の一実施例を示す説明図、第2図
は真空開始状態を示す同説明図、第3図は他の一実施例
を示す説明図である。 1・・・固定型板、1a・・・固定型板の外側、2・・
・可動型板、2a・・・可動型板の外側、3・・・キャ
ビティ、4.5・・・パーティング面、20,21.4
0・・・カバ一部材、22,23.43・・・開口端、
26.42・・・固着具。
し、第1図は型開状態の一実施例を示す説明図、第2図
は真空開始状態を示す同説明図、第3図は他の一実施例
を示す説明図である。 1・・・固定型板、1a・・・固定型板の外側、2・・
・可動型板、2a・・・可動型板の外側、3・・・キャ
ビティ、4.5・・・パーティング面、20,21.4
0・・・カバ一部材、22,23.43・・・開口端、
26.42・・・固着具。
Claims (1)
- 金型の外部にいずれか一方または双方のパーティング面
より延長されて型内を封止する筒状のカバ一部材が設け
られ、カバ一部材には吸引孔が設けられていることを特
徴とする射出成形に釦ける型内真空装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8068982U JPS5931390Y2 (ja) | 1982-06-02 | 1982-06-02 | 射出成形における型内真空装置 |
DE8282305715T DE3279339D1 (en) | 1982-05-09 | 1982-10-27 | Injection molding method and apparatus |
EP82305715A EP0096132B1 (en) | 1982-05-09 | 1982-10-27 | Injection molding method and apparatus |
US06/810,892 US4797236A (en) | 1982-05-09 | 1985-12-18 | Ultrahigh speed injection molding method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8068982U JPS5931390Y2 (ja) | 1982-06-02 | 1982-06-02 | 射出成形における型内真空装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58185421U JPS58185421U (ja) | 1983-12-09 |
JPS5931390Y2 true JPS5931390Y2 (ja) | 1984-09-05 |
Family
ID=30089825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8068982U Expired JPS5931390Y2 (ja) | 1982-05-09 | 1982-06-02 | 射出成形における型内真空装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5931390Y2 (ja) |
-
1982
- 1982-06-02 JP JP8068982U patent/JPS5931390Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58185421U (ja) | 1983-12-09 |
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