JP2908121B2 - 射出成形品の封止装置及び封止方法 - Google Patents

射出成形品の封止装置及び封止方法

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JP2908121B2
JP2908121B2 JP16012992A JP16012992A JP2908121B2 JP 2908121 B2 JP2908121 B2 JP 2908121B2 JP 16012992 A JP16012992 A JP 16012992A JP 16012992 A JP16012992 A JP 16012992A JP 2908121 B2 JP2908121 B2 JP 2908121B2
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vacuum pump
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vacuum
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/34Moulds having venting means
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    • B29C45/14639Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles for obtaining an insulating effect, e.g. for electrical components
    • B29C45/14655Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles for obtaining an insulating effect, e.g. for electrical components connected to or mounted on a carrier, e.g. lead frame

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置を樹脂封止
するための射出成形品の封止装置及び封止方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の半導体装置の樹脂封止装置
を示す断面図であり、図において、1は上金型(以下、
上型と記す)、2は上記上型1と一対の下金型(以下、
下型と記す)、3は上型1を搭載固定する上プラテン、
4は下型2を搭載固定し上下方向に摺動して上,下金型
1,2を加圧,型締する移動プラテンである。また5は
半導体素子が載置及び電気的に配線されたリードフレー
ム(以下リードフレームと記す)、6は樹脂封止材料で
ある円柱形の樹脂タブレット(以下タブレットと記
す)、7は上型1に形成され、パッケージ成形するため
の上キャビティ、8は下型2に形成された下キャビテ
ィ、9は溶融した樹脂を上,下キャビティ7,8に供給
するランナ・ゲート、10は下型2に設けられ、タブレ
ット6を収納するポット、11は溶融樹脂を射出注入す
るためのプランジャ、12はプランジャ11に設けら
れ、下型2とプランジャ11とを密閉シールするテフロ
ンリングである。
【0003】さらに13は封止後の上パッケージを離型
する上型エジェクタピン、14は上記上型エジェクタピ
ン13を取りつける上型エジェクタプレート、15は上
記上型エジェクタプレート14を動作させるバネA、1
6は封止後の下パッケージを離型する下型エジェクタピ
ン、17は下型エジェクタピン16を取りつける下型エ
ジェクタプレート、18は上記下型エジェクタプレート
17を動作させるバネBである。また19は上型1に設
けられ、上キャビティ7からの空気を逃し、成形時のボ
イドの発生を防止するための上型エアベント、20は下
型2に設けられ、下キャビティ8からの空気を逃し、成
形時のボイドの発生を防止するための下型エアベント、
21は上,下金型1,2のパーティング面(接触面)か
らのエア漏れを防止するテフロンシール、22は下型エ
ジェクタ空内からのアエ漏れを防止するシールA、23
は上型1に取付られる継手A、24は上記継手A23と
上型1との接続面からのエア漏れを防止するOリングA
である。さらに25は配管A、26は配管B、27は配
管C、28は配管Dであり、各々Oリングとクランパと
からなる配管クランプ29により密閉接続されている。
30は金型内の空気を真空引きする油回転真空ポンプ
(以下真空ポンプと記す)、31は真空引きのON/O
FFの切換をするための真空バルブ、32は真空ポンプ
30の排気口である。
【0004】次に動作について説明する。まず約180
℃に加熱,保温された上型1と下型2とが型開きした状
態でリードフレーム5とタブレット6が下型2へ供給装
置(図示せず)により載置される。次いで移動プラテン
4が上昇し、上型1と下型2とが型締,加圧される。型
締完了後、真空バルブ31が開放され配管D28,C2
7,B26,A25,継手A23を介して上下エジェク
タ室、さらに上下エアベント19,20を介して上下キ
ャビティ7,8,ランナ・ゲート9,ポット10内の空
気が吸引され高真空状態となる。このときテフロンシー
ル21,シールA22,テフロンリング12,Oリング
A24,及び配管接続部のOリングは真空もれを防止し
て気密を保っている。上,下型1,2内の空気は真空ポ
ンプ30の排気口32により排気され、一定時間(ここ
では10秒間)真空引き(排気)された後、プランジャ
11が上昇し、溶融したタブレット6をランナ・ゲート
9を介して上,下キャビティ7,8に射出,注入してパ
ッケージ成形を行う。そして溶融樹脂を硬化させるため
一定時間(ここでは60秒間)キュアした後、真空バル
ブ31を遮断(閉鎖)し、さらにプランジャ11による
溶融樹脂の射出を停止し、移動プラテン4が下降する
(金型内は高真空状態のまま)と同時に上型エジャクタ
ピン13が下降して型開き及び上型パッケージの離型が
行われる。移動プラテン4、即ち下型2はさらに下降を
続け下降端で下型エジェクタプレート17が突き上げロ
ッド(図示せず)により突き上げられることにより、下
型エジェクタピン16が上昇し下型パッケージの離型が
行われる。型開き及び離型が完了した後、排出装置(図
示せず)により、下型2から成形品が搬送され、1サイ
クルが完了する。なおここで真空ポンプ30は常時運転
状態で真空引きし続けた状態である。
【0005】ところで、特開昭62−273742号公
報には、上,下金型にそれぞれ連通路を設け、キャビテ
ィに樹脂を射出注入する前に各連通路から同時に真空引
きを行い、またキュア終了後にキャビティに外気を吸入
させて型開きするトランスファー形成装置が示されてお
り、該公報に示された装置を用いることで、真空引き時
間を短縮するとともに型開をスムーズに行うことができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の射出成形品の封
止装置及び封止方法は以上のように構成されているの
で、以下に示すような多くの問題点があった。 (1) 金型交換の際、配管の着脱が必要となり段取時間が
長くなる。 (2) キャビティ内に溶融樹脂を射出注入する前に真空バ
ルブから金型に至るまでの間の配管内の空気を排気しな
ければならず金型内を真空にするまでの排気時間が長
い。 (3) 真空ポンプ自身の故障の判別が不可能であり、シー
ル部等からの真空漏れ発生の検出が不可能で不良品を生
産してしまう危険を伴う。 (4) 金型内の高温空気や真空ボンプ自身の油煙が直接室
内に排気され、クリーンルーム内の汚染の原因となる。 (5) 高真空時に異常等によりポンプが停止した際、油や
油煙が配管系を介して金型内に混入してしまう。 (6) 多数の配管接続部よりの真空漏れ防止のため各箇所
にOリング等を設けなければならず、配管系が複雑で配
管作業か煩雑である。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、以下のことを達成することがで
きる射出成形品の封止装置及び封止方法を提供すること
を目的とする。 (1) 金型交換の段取時間を短縮する。 (2) 金型内を真空にするまでの排気時間を短縮する。 (3) 真空ポンプ自身の真空度を検出する。 (4) 真空ポンプよりの油煙や高温空気の室内排気の防止
ができる。 (5) 真空ホンプ異常等により運転停止の際、油や油煙の
逆流が防止できる。 (6) 配管作業が簡素で部品点数の削減を図る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる射出成
形品の封止装置は、配管と金型との接続部に自動脱着機
構を設けたものである た、真空ポンプの真空度を検出する真空ゲージを設け
たものである。 また、真空ポンプの排気側にオイルミストトラップを設
けたものである。 また、真空ポンプ周辺をカバーで覆うとともに、排気フ
ァンを設け、前記カバー内の空気を上記真空ポンプの排
気とともにダクトに強制排気するようにしたものであ
る。 さらに、真空ポンプと配管との間に主バルブを設けると
ともに、主バルブと真空ポンプとの間に非常リークバル
ブを設けたものである。
【0009】た、キャビティ内に溶融樹脂を射出注入
した後の、前記キャビティの真空引きが行われていない
期間において真空ポンプの駆動能力を測定するようにし
たものである。
【0010】
【作用】この発明においては、金型と配管との接続部を
エアシリンダ等で可動させることにより自動的に着脱で
き、金型交換(品種変更)時の段取時間が短縮される
【0011】また、真空ポンプ側に設けた真空ゲージに
より真空ポンプ自身の真空度が検出でき、真空ポンプの
異常や金型や配管系よりの真空漏れ判別ができる。ま
た、真空ポンプ側に主バルブと非常リーグバルブを設け
たことにより、非常時に真空ポンプと配管系を遮断し、
ポンプ側を大気開放することができ、油や油煙の配管や
金型内への逆流が防止される。
【0012】また、真空ポンプ周辺にカバーを設けたの
で、ファンによりカバー内気及び真空ポンプよりの排気
が強制的に工場ダクトへ排気される。さらに、配管系に
フレキシブルホースを用いることにより、配管部品が削
減され、配管作業も容易となる。
【0013】
【実施例】以下この発明の一実施例による射出成形品の
封止装置を図1に基づいて説明する。図4と同一符号は
同一または相当部分を示し、33は上プラテン3内を摺
動可能な継手B、34は上型1に設けられ、継手B33
により押圧シールするOリングB、35は上プラテン3
に固定された上型エアシリンダであり、接続プレートA
36により継手B33に連結されている。37は配管ク
ランプ29により継手B33に気密接続された無励磁閉
鎖型の上型排気真空バルブ(以下上型バルブと記す)で
ある。
【0014】また38は下型2に密閉固定された下型排
気口、39は移動プラテン4内を摺動可能な継手C、4
0は継手C39に設けられ、下型排気口38に押圧シー
ルするOリングC、41は移動プラテン4に固定された
下型エアシリンダであり、接続プレートB42により継
手C39と連結されている。43は配管クランプ29に
より継手C39に気密接続され、無励磁閉鎖型の下型排
気真空バルブ(以下、下型バブと記す)である。
【0015】さらに、44はその一端側が配管クランプ
29を介して上型バルブ37に接続され、その他端側が
下型バルブ43に配管クランプ29を介して接続された
継手D45に接続されたフレキシブルホースA、46は
継手D45とフィルタA47とを接続するフレキシブル
ホースBである。
【0016】また、48は上記フィルタA47後段に設
けられた無励磁閉鎖型のメイン真空バルブ(以下メイン
バルブと記す)、49はフィルタA47とメイン真空バ
ルブ48との間に設けられた無励磁開放型のリーグバル
ブ、50はメイン真空バルブ48後段に設けられた無励
磁開放型の非常リークバルブであり、51,52は各々
リーグバルブ49,非常リークバルブ50前段に設けら
れた真空度計であるメインゲージ,チェックゲージであ
る。さらに非常リークバルブ50後段にはメカニカルブ
ースタポンプ53を介して真空ホンプ30が設けられ、
該真空ポンプ30はメカニカルブースタポンプ53によ
りその排気速度が増強される。なお54は真空ポンプ3
0の吸気口に設けられたフィルタBである。また55は
真空ポンプ30の排気口より排出される油を除却するオ
イルミストラップ、56はファンであり、上記48〜5
6の構成部材が真空ポンプ30の周辺機器を覆うカバー
57によって覆われた構成となっている。なお、ここで
は図番46以降の機器は配記号で示されているものと
する。
【0017】次に動作について説明する。図2におい
て、サイクル開始点であるタイミングT0 では真空ポン
プ30及びメカニカルブースタポンプ54は従来同様に
常時運転状態となっており、メインバルブ48は開放さ
れ、リークバルブ49及び非常リークバルブ50は閉鎖
状態となっており、さらに上,下型バルブ37,43は
閉鎖状態とされている。従ってこの状態ではポンプ30
から上,下型バルブ37,43までの間、即ち配管部分
(44,45,46)が高真空状態となっている。上記
状態にて従来装置と同様、リードフレーム5とタブレッ
ト6とが下型2へ載置される。
【0018】次いで移動プラテン4が上昇し、上,下金
型1,2が接触しはじめ、加圧力が3トン(加圧力検出
手段は図示せず)以上になると(タイミングT1 )上,
下金型密着と判断し、上型バルブ37及び下型バルブ4
3を開放する。上,下バルブ37,43が開放されると
上型1内は継手B33を介して、また下型2内は継手C
39,下型排気口38を介して各々真空引きされる。
【0019】そしてメインゲージ51にて測定される真
空度が1Torr以下になると(タイミングT3 )、金
型内が許容真空度となった(成形可条件)として、タイ
ミングT2 における充分な加圧力(ここでは80トン)
の有無とともに確認された後、プランジャ11が上昇
し、タブレット6がランナ・ゲート9を介して上,下キ
ャビティ7,8に射出され、リードフレーム5が樹脂封
止される。ここで金型内の真空引き時間t(タイミング
T1 ないしタイミングT3 の期間)が一定時間(ここで
は5秒)を越えた場合には、許容プリヒート時間(熱硬
性樹脂であるタブレット6が溶融し、さらに硬化してし
まい成形できなくなるのまでの時間を示し、ここでは2
0秒)になるまで真空引きを続行し、それまでに1To
rr以下になればサイクルを続行し、その後、何らかの
異常かあるとみなして警報を発する。一方、真空引き時
間tが上記許容プリヒート時間(20秒)を越えたとき
には、成形不可,真空系異常としてサイクルを停止し警
報を発する。
【0020】射出完了(タイミングT4 )後、溶融樹脂
を硬化させるためキュア(60秒)に入ると同時に図示
しないタイマが働き、T時間(20(秒)<T<60
(秒))経過(タイミングT5 )すると、既に射出も完
了して真空引きの必要もなくなるため、メインバルブ4
8を閉鎖した後、次いでリークバルブ49を開放して型
開き前に金型1,2内及び各配管44,46内の高真空
状態を破壊して大気を導入する。
【0021】金型1,2内及び各配管内が760Tor
r即ち大気圧となったことをメインゲージ51で検出し
た後(タイミングT6 )、上,下バルブ37,43を閉
鎖し、次いでリークバルブ49を閉鎖、さらにメインバ
ルブ48を開放して、再びポンプ53,30から上,下
バルブ37,43までの間の配管部分を高真空状態とし
て次サイクルでの金型内の真空引きに備える。
【0022】メインバルブ48が閉鎖されている間に、
チェックゲージ52で真空度を検出し、ポンプ53,3
0の能力(ここでは0.001Torr以下)をチェッ
クし、異常(0.001Torrを越える)の場合は警
報を発する。キュアが完了すると型開きをして成形品を
取出して、1サイクルが完了し次サイクルが繰り返され
ていく。
【0023】ところで、サイクル運転中に何らかの異常
が発生し電源が切られると、図3に示すように直ちにメ
インバルブ48は閉鎖,リーグバルブ49は開放,非常
リークバルブ50は開放,上,下バルブ37,43は閉
鎖される。このときポンプ53,30の電源も切られ当
然運転停止となる。この動作によりポンプ53,30
と、配管系及び金型とを融離してポンプ53,30側を
大気開放してポンプ53,54より配管及び金型への
油,油煙の逆流を防止している。
【0024】また真空ポンプ30の排気側に設置された
オイルミストラップ55により真空ポンプ30から排出
される油煙の外部への放出が防止されており、さらにこ
れらの真空機器はカバー57により覆われているためポ
ンプ30,53より放出される塵埃や油煙の外部への放
出を防止するとともに、カバー57に設けられたファン
56により強制的に排気と併せて工場ダクトへ排出され
る。
【0025】また金型内で発生した樹脂バリは配管系を
介してポンプ30,53側へ運ばれようとするが、配管
経路に設けられたフィルタA47と真空ポンプ30の吸
気口に設けられたフィルタB54により除去され、真空
ポンプ30への侵入を防止している。
【0026】さらに品種切換などのため上型1,下型2
とを交換する場合は、金型交換スイッチ(図示せず)を
押すことにより常時下端にある上型エアシリンダ35は
上昇し、また常時上端にある下形エアシリンダ41は下
降して上,下金型1,2と配管系とは継手B33,継手
C39とを境に自動的に切り離される。そして金型交換
(図示せず)後、再度スイッチを押すことにより上型エ
アシリンダ35が下降して接続プレートA36,継手B
33を介して上型1と配管が接続され、また下型エアシ
リンダ41が上昇して接続プレートB42,継手C39
を介して下型2と配管が接続される。このとき上型1と
継手B33との接続面はOリングB34で、また下型2
(下型排気口38)と継手C39との接続面はOリング
C40で各々密閉シールされ、さらに上下エアシリンダ
35,41は常時エア圧を継手B33,継手C39に印
加してOリングB34,C40を押圧することにより真
空漏れを防止している。
【0027】このように本実施例によれば、上,下金型
1,2とフレキシブルホース44とをエアシリンダ3
5,41にて可動させて自動脱着可能としたから、金型
交換時の段取時間が短縮される。また上,下金型1,2
とフレキシブルホース44との間に真空バルブ37,4
3を設け、タブレットを射出注入前に予め配管内を真空
引きした状態にするようにしから、排気容積が縮減さ
れ、排気時間が短縮される。またメインバルブ48閉鎖
時にチェックゲージ52でポンプ53,54の真空度を
チェックするようにしたので、ポンプ自体の能力を測定
することができる。また、何らかの原因により電源が遮
断されてもメインバルブ48が閉鎖,非常リークバルブ
50が開放されて真空ポンプ30と配管系(46,44
等)とを遮断し、かつポンプ30側を大気開放すること
ができ、油や油煙の、配管系や金型1,2内への逆流が
防止される。
【0028】また、真空ポンプ30周辺をカバー57で
覆い、カバー57内及び真空ポンプ30からの排気をフ
ァン56により強制的に工場ダクトに排気するようにし
たので、油煙や高温空気によるクリーンルーム内の汚染
を防止することできる。また、配管系にフレキシブルホ
ース44,46を用いることで、配管部品数を削減され
配管作業も容易なものとなる。
【0029】なお上記実施例では、油回転真空ポンプ3
0やメカニカルボブースタポンプ53を用いて真空引き
するものを示したが、ターボ分子ポンプやスクロールホ
ンプなど他の真空排気装置を用いてもよい。また上記実
施例では、金型と配管部の自動着脱機構にエアシリンダ
を用いたものを示したが、モータや他のアクチェータで
あってもよく上記実施例と同様の効果を奏する。
【0030】また上記実施例では、金型との間に継手B
33,C39とを介して上,下バルブ37,43を設け
たが、直接金型1,2に上,下バルブを接続したり他の
部品を介して接続するようにしてもよい。また上記実施
例では、上,下金型1,2各々に真空バルブ37,43
を設けて真空引きするように構成したが、いずれか一方
の金型に真空バルブを設けるようにしてもよく、上記実
施例と同様の効果を奏する。
【0031】さらに上記実施例では、各金型と配管との
接合部にOリングを用いてシールするようにしたものを
示したが、ゴムパッキンや他のシール材であってよく、
またはシール材を使用しないもの(この場合密閉度は落
ちることになるが)であってもよく、上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、金型
と配管系を自動着脱するように構成したので、金型交換
時の段取時間が大幅に短縮され、また金型近傍に配管先
端の開閉状態を制御する開閉バルブを設け、溶融樹脂を
射出注入前に予め配管内を真空引きした状態とするよう
にしたので、排気容積が縮減され排気時間が短くなり生
産性の高い装置が得られるとうい効果がある。
【0033】また、真空ゲージを設けて真空ポンプの性
能を測定したり、フィルタを設けてオイルミストをトラ
ップしたり、また非常時に真空ポンプ側を大気開放する
ととに配管側と遮断するようにしたので、装置の信頼性
を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による射出形品の封止装
置を示す正面断面図。
【図2】上記封止装置の主要部の動作タイミングチャー
ト図。
【図3】上記封止装置の非常時のバルブ開閉タイミング
チャート図。
【図4】従来の射出形品の封止装置を示す正面断面
図。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 上プラテン 4 移動プラテン 5 リードフレーム 6 タブレット 7 上キャビティ 8 下キャビティ 9 ランナ・ゲート 10 ポット 11 プランジャ 12 テフロンリング 13 上型エジェクタピン 14 上型エジェクタプレート 15 バネA 16 下型エジェクタピン 17 下型エジェクタプレート 18 バネB 19 上型エアベント 20 下型エアベント 21 テフロンシール 22 シールA 23 継手A 24 OリングA 25 配管A 26 配管B 27 配管C 28 配管D 29 配管クランプ 30 真空ポンプ 31 真空バルブ 32 排気口 33 継手B 35 上型エアシリンダ 36 接続プレートA 37 上型バルブ 38 下型排気口 39 継手C 40 OリングC 41 下型アエシリンダ 42 接続プレートB 43 下型バルブ 44 フレキシブルホースA 45 継手D 46 フレキシブルホースB 47 フィルタA 48 メインバルブ 49 リークバルブ 50 非常リークバルブ 51 メインゲージ 52 チェックゲージ 53 メカニカルブースタポンプ 54 フィルタB 55 オイルミストラップ 56 ファン 57 カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−162341(JP,A) 特開 昭64−71137(JP,A) 特開 昭64−50430(JP,A) 特開 昭63−95635(JP,A) 特開 昭63−25011(JP,A) 特開 昭62−273742(JP,A) 特開 昭61−8932(JP,A) 特開 平4−59216(JP,A) 特開 平3−258519(JP,A) 特開 平3−224709(JP,A) 特開 平3−23914(JP,A) 特開 昭58−155727(JP,A) 特開 昭60−73823(JP,A) 特開 昭57−117936(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/00 - 45/84 H01L 21/56

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被成形品を収納するキャビティを有する
    上下一対の金型と、上記キャビティ内を真空引きする真
    空ポンプとを備え、真空状態のキャビティ内に溶融樹脂
    を射出注入して上記被成形品を樹脂封止する射出成形品
    の封止装置において、 上記一対の金型にそれぞれ形成された排気口と上記真空
    ポンプとを接続する配管と、 該配管の上記金型への脱着を自動的に行う自動脱着機構
    とを備えたことを特徴とする射出成形品の封止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形品の封止装置に
    おいて、 上記配管にフレキシブルホースを用いたことを特徴とす
    る射出成形品の封止装置。
  3. 【請求項3】 被成形品を収納するキャビティを有する
    上下一対の金型と、上記キャビティ内を真空引きする真
    空ポンプとを備え、真空状態のキャビティ内に溶融樹脂
    を射出注入して上記被成形品を樹脂封止する射出成形品
    の封止装置において、 上記真空ポンプの排気側にオイルミストトラップを設け
    たことを特徴とする射出成形品の封止装置。
  4. 【請求項4】 被成形品を収納するキャビティを有する
    上下一対の金型と、上記キャビティ内を真空引きする真
    空ポンプとを備え、真空状態のキャビティ内に溶融樹脂
    を射出注入して上記被成形品を樹脂封止する射出成形品
    の封止装置において、 上記真空ポンプ周辺をカバーで覆うとともに、排気ファ
    ンを設け、前記カバー内の空気を上記真空ポンプの排気
    とともにダクトに強制排気するように構成したことを特
    徴とする射出成形品の封止装置。
  5. 【請求項5】 被成形品を収納するキャビティを有する
    上下一対の金型と、上記キャビティ内を真空引きする真
    空ポンプとを備え、真空状態のキャビティ内に溶融樹脂
    を射出注入して上記被成形品を樹脂封止する射出成形品
    の封止装置において、 上記真空ポンプの真空度を検出する真空ゲージを設けた
    ことを特徴とする射出成形品の封止装置。
  6. 【請求項6】 被成形品を収納するキャビティを有する
    上下一対の金型と、該金型と配管を介して接続され、
    記キャビティ内を真空引きする真空ポンプとを備え、真
    空状態のキャビティ内に溶融樹脂を射出注入して上記被
    成形品を樹脂封止する射出成形品の封止装置において、 上記真空ポンプと配管との間に設けられた主バルブと、 該主バルブと上記真空ポンプとの間に設けられた非常リ
    ークバルブとを備え たことを特徴とする射出成形品の封
    止装置。
  7. 【請求項7】 上下一対の金型を型締した後、真空引き
    された金型内のキャビティ内に溶融樹脂を出射注入して
    被成形品を樹脂封止し、その後上記金型を型開きして樹
    脂封止した射出成形品を取り出す射出成形品の封止方法
    において、 上記キャビティ内に溶融樹脂を射出注入した後の、前記
    キャビティの真空引きが行われていない期間において真
    空ポンプの駆動能力を測定する工程を含むことを特徴と
    する射出成形品の封止方法。
  8. 【請求項8】 上下一対の金型を型締した後、真空引き
    された金型内のキャビティ内に溶融樹脂を出射注入して
    被成形品を樹脂封止し、その後上記金型を型開きして樹
    脂封止した射出成形品を取り出す射出成形品の封止方法
    において、 上記真空ポンプの異常発生時に、真空ポンプを大気開放
    するとともに、真空ポンプと上記配管との接続を遮断す
    ことを特徴とする射出成形品の封止方法。
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