JP2752560B2 - 板状体のプレス装置 - Google Patents

板状体のプレス装置

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JP2752560B2 JP5093316A JP9331693A JP2752560B2 JP 2752560 B2 JP2752560 B2 JP 2752560B2 JP 5093316 A JP5093316 A JP 5093316A JP 9331693 A JP9331693 A JP 9331693A JP 2752560 B2 JP2752560 B2 JP 2752560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばセラミックチッ
プコンデンサの製造工程において、セラミックの積層積
層板状体(グリーンシート)を圧着するために使用する
プレス装置のように、シートの複数枚を積層した板状体
を、その厚さ方向、つまり、積層方向にプレスするため
のプレス装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックチップコンデンサは、おおよ
そ、次のような工程で製造される。すなわち、多数個の
チップコンデンサを縦横に整列して並べた状態の薄いセ
ラミックシートを複数枚形成し、これら各セラミックシ
ートの表面うち各チップコンデンサに対応した各部位
に、内部電極をスクリーン印刷にて塗着・乾燥してか
ら、これらのセラミックシートを重ね合わせ(積層
し)、この複数枚のセラミックシートから成る積層板状
体を、プレス装置にて積層方向にプレスしつつ加熱する
ことによって1枚に圧着し、次いで、この圧着された積
層板状体をブレークしてから、その端面に側面電極を塗
着形成する、と言う工程を経て製造される。
【0003】そして、積層板状体をプレス装置にて積層
方向にプレスするに際して、従来は、先行技術としての
特開昭61−292309号公報に開示され、且つ、図
15(b)に部分的に示すように、プレス装置における
下型21の上面に、平面視矩形の枠体22を固着し、こ
の枠体22内に積層板状体Aを嵌め込んで、その状態で
積層板状体Aを上下両型21,23にてプレスするよう
にしている。
【0004】なお、図15(b)において、上型23の
うち積層板状体Aの上面に接当する接当部を可撓性シー
ト24にて形成して、この可撓性シート24の上方に形
成した圧力室に高圧の液体25を注入し、可撓性シート
24を介して積層板状体Aに液体25の圧力を作用させ
ることにより、積層板状体Aの各部分を均一な力で押圧
するようにしている。
【0005】これは、図15(a)に示すように、下型
22′の支持部と上型23′の接当部とが共に剛体でフ
ラットに形成されていると、積層板状体Aにおける内部
電極B1に厚みがあることに起因して、積層板状体Aの
うちチップコンデンサCの端部に該当する部位のプレス
力が小さくなるため、層間剥離が生じ易く、また、積層
板状体Aは全体にわたって均等な厚さに押し縮められる
ため、積層板状体Aを折り目線Dに沿ってブレークして
から側面電極B2を塗着形成すると、チップコンデンサ
Cのうち側面電極B2の箇所だけが厚くなって、包装や
プリント基板への実装等に際して取扱いにくいと言う問
題があったことに鑑み、前記したように、液圧による可
撓性シート24を使用して、積層板状体Aの各部位を均
一な力でプレスすることにより、層間剥離の防止を図る
と共に、チップコンデンサCを全体にわたって同じ厚さ
に形成できるようにすべく、液圧を利用して積層板状体
Aの各部位を均等な力でプレスするようにしたものであ
る。
【0006】なお、一般に積層板状体Aは加熱しつつプ
レスするが、その場合、積層板状体A内に残存した空気
や揮発性物質が積層板状体A内で気泡化し、この気泡が
層間剥離の原因になることを防止すべく、枠体22に、
積層板状体Aの端面から前記空気や揮発性物質を吸引除
去するようにした真空吸引孔26を穿設している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この先行技術による
と、積層板状体Aは枠体22内でずれ不能に保持された
状態でプレスされるため、このプレスによって積層板状
体Aが横方向に広がり変形することを、前記枠体22に
て防止できて、チップコンデンサCの寸法を正確に揃え
ることができる利点がある。
【0008】しかし、その反面、積層板状体Aを取付け
るに際しては、積層板状体Aを、枠体22の内部に平面
視できっちり重なり合うように、その姿勢を正確に揃え
た状態で枠体22内に嵌め込まねばならないため、積層
板状体Aの取付けに手間が掛かるばかりか、積層板状体
Aの縁部が枠体22に強く接触して欠けや変形が発生し
やすく、また、プレス完了後には積層板状体Aの端面が
枠体22の内周面に強く押圧された状態になるため、積
層板状体Aの取り外しに多大の手間が掛かると共に、枠
体22からの取り外しに際して積層板状体Aの縁に欠け
が発生し易いという問題があった。
【0009】しかも、前記積層板状体Aは積層方向への
プレスにより、その周囲が枠体22の内面に押し付けら
れて、真空吸引孔26を塞ぐことになり、このために、
積層板状体A内における空気や揮発性物質を充分に吸引
除去することができないから、層間剥離が発生し易く
て、不良品の発生率を高いと言う問題もあった。本発明
は、これらの問題を解消したプレス装置を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、「互いに接近動したのち互いに離反動するよ
うにした上下型を備え、この上下型のうち下型に、上面
にシートの複数枚を重ねた積層板状体を載置する支持部
を設け、この支持部の周囲の部分に、当該支持部の上面
に載置した積層板状体が嵌まる枠体を設ける一方、前記
上下型のうち上型の下面に、圧力室への流体の注入によ
って前記積層板状体を積層方向にプレスするようにした
可撓性シートを設けて成るプレス装置において、前記枠
体のうち少なくとも積層板状体における隣接した二つの
端面に接当する部位を、下型の軸心に対して遠近移動自
在な可動枠部とする一方、前記上下型が互いに接近動し
たとき前記枠体の周囲を密閉状態に保持するようにした
枠型シール部材と、この枠型シール部材で密封された内
部を真空状態にする真空吸引口とを設ける。」と言う構
成にした。
【0011】
【発明の作用・効果】この構成において、可動枠部を、
下型の軸心から離反するように移動させておくと、枠体
で囲われた部位の面積を、積層板状体の面積よりも広い
状態にすることができるから、下型における支持部の上
面への積層板状体の載置作業を迅速に行えると共に、積
層板状体の縁に欠けや変形が発生することもない。
【0012】また、下型の支持部に積層板状体を載置し
た状態で、可動枠部を下型の軸心に接近するように移動
させると、積層板状体が位置ずれした状態で下型の支持
部に載置されていても、可動枠部によるガイド作用によ
り、積層板状体は、枠体の内部にきっちり嵌まった状態
に自動的に姿勢が修正される。そして、上下両型による
積層板状体のプレスが終了したら、上下両型を離反させ
てから、可動枠部を下型の軸心から離反するように移動
させることにより、積層板状体を傷付けることなく至極
容易に取り出すことができる。
【0013】その上、上下型が互いに接近動したとき前
記枠体の周囲を密閉状態に保持するようにした枠型シー
ル部材と、この枠型シール部材で密封された内部を真空
状態にする真空吸引口とを設けたことにより、前記積層
板状体のプレスを真空状態の中で行うことができること
ができるから、積層板状体における各シートの間に含ま
れている空気や揮発性物質を充分に吸引除去することが
できるのである。
【0014】従って、本発明によると、積層板状体を上
下両型にて積層方向にプレスするにおいて、プレス時の
積層板状体の延び変形や位置ずれ等の不具合を生じるこ
となく、プレス装置への積層板状体の取付け・取り外し
を能率良く行うことができるのであり、しかも、積層板
状体を着脱するに際して積層板状体の縁部が枠体の内周
面に強く接触することはないから、下型への取付け・取
り外しに際して積層板状体の縁部が欠けたり傷ついたり
することも防止できと共に、積層板状体における各シー
トの間に含まれている空気や揮発性物質を充分に吸引除
去することができるから、層間剥離を低減できて、不良
品の発生率を確実に低減できる効果を有する。
【0015】また、請求項2の構成にすると、積層板状
体の上面の全体に上型の接当部を接触させることができ
るので、積層板状体をその全面積にわたってむらなくプ
レスすることができると言う利点がある。ところで、前
記したセラミックコンデンサを製造するに当たって、図
15(b)に示すように、可撓性シート24を介して液
圧にて積層板状体Aを挟圧する場合、可撓性シート24
の周縁部が枠体22で支持された状態になるため、一点
鎖線27で示すように、可撓性シート24のうち積層板
状体Aの周縁部A1に接当する部位での変形が不十分に
なって、積層板状体Aの周縁部A1にプレス力が他の部
位よりも小さくなる現象が生じており、このため、積層
板状体Aの周縁部A1におけるプレスが不足し、層間剥
離が生じたり、積層板状体Aの周縁部A1から形成され
たチップコンデンサCだけ側面電極B2の箇所が厚くな
ったりすると言う問題があった。
【0016】これに対して、この積層板状体のプレス装
置を請求項2の構成にすると、積層板状体の周縁部の箇
所でも可撓性シートが下方に移動することにより、積層
板状体の周縁部を他の部位と同じ力で均一にプレスでき
るから、積層板状体の周縁部で層間剥離が発生したり、
積層板状体の周縁部で製造されたチップコンデンサだけ
側面電極の部位が厚くなると言ったことを確実に防止で
きる。
【0017】従って、請求項2の構成をチップコンデン
サ製造用のプレス装置に適用すると、積層板状体を、傷
付けることなくプレス装置に容易に取付け・取り外しで
きるという効果に加えて、積層板状体の圧着不良を防止
して、不良品の発生率を格段に低減できると言う効果を
有する。
【0018】
【実施例】次に、本発明をセラミックチップコンデンサ
製造用のプレス装置に適用した場合の実施例を図面(図
1〜図14)に基づいて説明する。図1〜図9に示すの
は第1の実施例であり、これらの図において符号1は、
断熱板3を介して下機台4に固着された下型を、符号2
は断熱板5を介して上機台6に固着された上型を示し、
これら両型1,2には、電熱式のヒーター7を埋設して
いる。
【0019】前記下型1には、セラミックの積層板状体
Aを載置する平面視矩形の支持部1aと、この支持部1
aを囲うようにした枠型シール部材1bとが段違い状に
形成されており、支持部1aと周壁部1bとの間の部位
に、積層板状体Aを位置決めするための枠体8を設け
る。この枠体8は、支持部1aにおける各側面と周壁部
1bとの間の各部位に配置した4本の可動枠部8aにて
構成されており、このうち相対向した2本の可動枠部8
aは、支持部1aの横幅寸法と同じ長さ寸法に設定され
ており、他の相対向した2つの可動枠部8aは、支持部
1aにおける側面の横幅寸法よりも長い長さに設定して
いる。
【0020】各可動枠部8aは、枠型シール部材1bに
設けたエアシリンダ9にて、支持部1aの側面に向けて
遠近移動自在に構成されている。また、各可動枠部8a
の往復動は、図4〜図5に示すように、支持部1aと枠
型シール部材1bとの間に装架したガイドバー10にて
移動がガイドするようにしている。そして、支持部1a
の上面からの可動枠部8aの突出寸法eを、圧着後にお
ける積層板状体Aの厚さ寸法と同じ程度に設定しておく
(例えば、プレス前の積層板状体Aの厚さが1.5mm
程度の場合には、プレスによってその厚さが1ミリ程度
に縮まるため、前記可動枠部8aの突出寸法eを1ミリ
程度に設定する)。
【0021】また、下型1における枠型シール部材1b
の上面には、当該枠型シール部材1bの全周にわたって
延びる環状のOリング11を装着しており、両型1,2
を接近させると、上型2の下面と下型1の周壁部1bと
がOリング11を介して接当して、Oリング11で囲わ
れた部位が密閉状態に保持されるようにしている。他
方、前記上型2の下面には、下型1の支持部1aに密着
させた状態の各可動枠部8aが嵌まり得るようにした凹
所12が形成されており、この凹所12の中途深さ部位
に、積層板状体Aに対する接当部の一例として、強化ゴ
ム製等の可撓性シート13を張設し、可撓性シート13
の上方に形成された圧力室14に高圧ポンプ15を接続
する。
【0022】前記凹所12は段違い状に形成されてお
り、可撓性シート13寄りの部位は、図3に示すよう
に、各可動枠部8aが支持部1aに密着した状態できっ
ちり嵌まり得るように設定している。従って、積層板状
体Aがプレスされて各可動枠部8aに対して半径外向き
の押圧力が作用しても、可動枠部8aはずれ移動せず、
積層板状体Aの広がり変形が阻止される。
【0023】また、前記上型2には、凹所12内に連通
する真空吸引口16を穿設しており、この真空吸引口1
6と真空ポンプ17とを接続する。更に、前記上型2に
おける凹所12のうち可動枠部8aに密接する部位に、
図3に明示するように、上下方向に延びる連通溝18を
周方向に沿って適宜間隔で多数形成することにより、両
型1,2にて積層板状体Aをプレスした状態で、積層板
状体Aの周囲からガスやゴミ等を吸引できるようにして
いる。なお、連通溝18は、図3に一点鎖線で示すよう
に、可動枠部8aの側面に形成しても良いし、可動枠部
8aと上型2との両方に形成しても良い。
【0024】以上の構成において、プレス装置による積
層板状体Aのプレスは、次のような工程で行われる。先
ず、図6に示すように、各可動枠部8aを後退させた状
態で、下型1の支持部1aに積層板状体Aを載置してか
ら、4つの可動枠部8のうち先ず長さの短い2本の可動
枠部8aを前進させてから、次いで、長さの長い2個の
可動枠部8aを前進させる。
【0025】すると、積層板状体Aが支持部1a上にず
れた位置ずれした状態で載置されていても、各可動枠部
8aによるガイド作用により、積層板状体Aは支持部1
a上に正確に位置決めされ、且つ、枠体8にてずれ不能
に保持される。次に、図7に示すように、上下両型1,
2を密着させた状態で、圧力室14の圧力を高めて、可
撓性シート13を介して積層板状体Aに液圧を作用させ
ると共に、上下両型1,2の間の部位の空気を真空ポン
プ17にて吸引する。
【0026】すると、各可動枠部8aの上面が積層板状
体Aの上面よりも下方に位置しているため、図8に示す
ように、積層板状体Aの周縁部A1も他の部位と同様に
均一な力で押圧されることになり、従って、積層板状体
Aの周縁部A1で層間剥離が生じたり、積層板状体Aの
周縁部A1の箇所から形成されたチップコンデンサCだ
け側面電極B2の箇所が厚くなったりとすることはな
く、不良品の発生率を格段に低減できるのである。
【0027】また、積層板状体Aの内部に残っていた空
気や揮発性成分は、連通溝18を介して外部に吸引され
るから、空気や揮発性成分が積層板状体A内で気泡化す
ることに起因した層間剥離を防止できると共に、ゴミや
ホコリも除去される。この場合、前記した図15(b)
の先行技術のように、真空吸引口25を積層板状体Aの
端面に望ませたに過ぎない場合には、吸引面積がごく僅
かであるため、空気や揮発性成分の除去機能が低いが、
この実施例のように、各可動枠部8aの上面と積層板状
体Aの上面との間に段差を生じた構成にすると、真空吸
引面積が格段に増大するから、ガス類やゴミ等の吸引除
去機能を大幅に向上できる。
【0028】そして、積層板状体Aのプレスが終了した
ら、上下両型1,2を離反させてから、図9に示すよう
に、各可動枠体8aを支持部1aから離反させることに
より、積層板状体Aを、傷付けることなく至極容易に取
り出すことができる。なお、各可動枠部8aのガイド手
段や往復動手段は他の構成でも良いことは言うまでもな
い。
【0029】上記の第1実施例は、枠体8を4つの可動
枠部8aにて構成した場合であったが、図10に第2実
施例として示すように、枠体8を、平面視L字状に形成
した2つの可動枠部8aで構成して、両可動枠部8a
を、支持部1aの対角方向から支持部1aの軸心に向け
て遠近移動自在に構成しても良いのである。また、下型
1への積層板状体Aの載置及び取り外しを容易に行える
ようにするためには、積層板状体Aを平面視で少なくと
も縦方向と横方向とに動かすことができれば足り、枠体
8の全体を可動枠部8aで構成する必要はない。
【0030】従って、図11に第3実施例として示すよ
うに、枠体8のうち、支持部1aの一側面に沿って延び
る部位を支持部1aに固着又は一体成形した固定部8b
として、他の3つの部位を個別に移動する可動枠部8a
に構成したり、或いは、図12に第4実施例として示す
ように、枠体8の4つの部位のうち隣接した2つの部位
を支持部1aに固着又は一体成形された固定部8bとし
て、他の2つの部位を一体的又は個別に動く可動枠部8
aに構成しても良いのである。
【0031】また、可動枠部8aは水平動自在に構成す
ることには限らず、図13に第5実施例として示すよう
に、その下部を中心にして回動するようにピン19にて
枢着することにより、支持部1aの側面に対して遠近移
動するように構成しても良いのである。更に、図14に
矢印E及びFで示すように、可動枠部8aを、支持部1
aに向けて遠近移動自在で、且つ、弾性に抗して下降す
るようにしても良く、このようにすると、積層板状体A
を支持部1aに載置するに際しては、可動枠部8aを積
層板状体Aの上面によりも突出させることにより、積層
板状体Aの位置決めを一層容易にすることができ、しか
も、上型2の可撓性シート13の押圧によって可動枠体
8aが下方にずれ移動するため、積層板状体Aを全面積
にわたって均一に押圧する機能が損なわれることもな
い。
【0032】上記の実施例は、下型の支持部に積層板状
体を直接載置するようにした場合であったが、支持部の
上面にゴム等の弾性板を張設しても良いし、また、積層
板状体が粘着性のある素材の場合には、圧着後の積層板
状体の剥離を容易にするために、支持部の上面に離型シ
ートを貼着しても良い。なお、本願発明は、セラミック
シート製積層板状体のプレスのみでなく、例えば板紙や
ベニヤ板を接着するプレス装置のように、他の種々の積
層板状体をプレスするためのプレス装置に適用できるこ
とは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の一部破断斜視図である。
【図2】第1実施例の縦断正面図である。
【図3】上下型を接近させた状態での図2のIII − III
視断面図、及び、図7のIII −III視段面図である。
【図4】図2のIV−IV視平面図である。
【図5】図4のV−V視断面図である。
【図6】可動枠部の作動を示す平面図である。
【図7】プレス状態での断面図である。
【図8】積層板状体のプレスが完了した状態での断面図
である。
【図9】プレス済の積層板状体を取り外す前の下型の平
面図である。
【図10】第2実施例の下型の平面図である。
【図11】第3実施例の要部斜視図である。
【図12】第4実施例の要部斜視図である。
【図13】第5実施例の要部断面図である。
【図14】第6実施例の要部断面図である。
【図15】従来例を示す図である。
【符号の説明】
A 積層板状体の一例としてのセラミックの積層板状
体 1 下型 1a 支持部 1b 枠型シール部材 2 上型 7 ヒータ 9 エアシリンダ 12 上型の凹所 13 可撓性シート 14 圧力室 16 真空吸引口 18 連通溝

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに接近動したのち互いに離反動するよ
    うにした上下型を備え、この上下型のうち下型に、上面
    にシートの複数枚を重ねた積層板状体を載置する支持部
    を設け、この支持部の周囲の部分に、当該支持部の上面
    に載置した積層板状体が嵌まる枠体を設ける一方、前記
    上下型のうち上型の下面に、圧力室への流体の注入によ
    って前記積層板状体を積層方向にプレスするようにした
    可撓性シートを設けて成るプレス装置において、 前記枠体のうち少なくとも積層板状体における隣接した
    二つの端面に接当する部位を、下型の軸心に対して遠近
    移動自在な可動枠部とする一方、前記上下型が互いに接
    近動したとき前記枠体の周囲を密閉状態に保持するよう
    にした枠型シール部材と、この枠型シール部材で密封さ
    れた内部を真空状態にする真空吸引口とを設けたことを
    特徴とする板状体のプレス装置。
  2. 【請求項2】前記「請求項1」において、前記枠体の上
    面の高さを、下型の支持部に載置された積層板状体の上
    面よりも、積層板状体の積層方向へのプレス前の状態に
    おいて下方に位置するように設定したことを特徴とする
    板状体のプレス装置。
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