JP3418543B2 - 合成樹脂製断熱容器とその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製断熱容器とその製造方法

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JP3418543B2
JP3418543B2 JP05397898A JP5397898A JP3418543B2 JP 3418543 B2 JP3418543 B2 JP 3418543B2 JP 05397898 A JP05397898 A JP 05397898A JP 5397898 A JP5397898 A JP 5397898A JP 3418543 B2 JP3418543 B2 JP 3418543B2
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heat
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魔法瓶、クーラーボ
ックス、アイスボックス、断熱コップ、保温弁当箱等に
使用される断熱容器および断熱蓋に関し、詳しくは低熱
伝導率ガスが断熱材に封入された断熱層を二重壁容器若
しくは四重壁容器内に有する合成樹脂製断熱容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、高い保温性能を有する断熱容
器として、金属製(主にステンレス鋼)からなる内容器
と外容器で二重壁構造の容器を構成し、内容器と外容器
の間に形成した空隙部を真空排気して真空断熱層とした
金属製真空断熱容器が知られている。この種の金属製断
熱容器の場合、断熱層の厚みが小さく、耐久性に優れ、
優れた断熱性能が得られる。また、合成樹脂製の二重壁
容器の内容器と外容器の間に、硬質ウレタンフォームや
発泡スチロール等の有機質発泡体や成形体、或いはパー
ライト等の無機質の粉末などの断熱材を充填してなる合
成樹脂製断熱容器(以下、断熱材断熱容器と言う)が知
られている。この種の断熱材断熱容器は、安価な魔法瓶
や保温弁当箱、クーラーボックス等に使用されている。
さらに軽量、成形の容易性、製造コストが易い等の利点
を有する合成樹脂製断熱容器の開発が進められている。
この合成樹脂製断熱容器は、合成樹脂製二重壁容器の内
外容器の空隙に空気よりも熱伝導率が小さい、キセノ
ン、クリプトン、アルゴンのうちの少なくとも一種の低
熱伝導率ガスを封入してなる断熱容器(以下、ガス断熱
式断熱容器と言う)である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の金属製断熱容器
の場合、製造の際に、金属に吸着したガスを除くために
高温で熱処理する必要があり、真空封止の工程に手間が
かかるなど、製造工程が複雑で、製造に手間がかかる問
題がある。また内容器と外容器の間に真空断熱層を有す
る構造であるため、真空断熱層を通して内外容器間に輻
射熱が伝わるのを防ぐために輻射対策として、内容器の
外面に金属メッキや金属箔等の金属層を形成する必要が
あり、それによって製造コストが一層増加する問題があ
る。さらに魔法瓶などの金属製断熱容器では、電子レン
ジによるマイクロ波加熱をすることができないため、容
器内に入れた飲料物が冷めた場合、再度別容器に内容物
を移し替えて、コンロ等の加熱手段で再加熱する必要が
あり実用上不満があった。
【0004】また、合成樹脂製の断熱材断熱容器の場
合、充填された断熱材の熱伝導率が大きいために、実用
上充分な断熱性能を得るためには、断熱層の厚み(内容
器外面と外容器内面間の距離)をある程度大きくする必
要がある。また、断熱層内の細部まで断熱材を充填しな
いと性能が劣化してしまうため、さらには断熱材充填工
程の作業効率を高めるために、断熱層を厚く設定する必
要がある。その結果、この種の断熱容器の断熱層厚さ
は、金属製断熱容器の断熱層厚さに比べて5〜10倍の
厚みになってしまい、有効容積率(容器の外観の大きさ
に対する内容積の割合)が悪く、外観の割には内容量が
少なく、実用上不満があった。
【0005】また、合成樹脂製のガス断熱式断熱容器の
場合、断熱層に断熱材を充填する必要が無いため、内外
容器間の空隙部を厚くする必要はなく、有効容積率が大
きな断熱容器とすることができる。しかし金属製断熱容
器と同様に、この断熱容器では断熱層を通過する輻射伝
熱を防ぐため、少なくとも内容器の外面に金属メッキや
金属箔等の金属層を形成する必要があり、これによって
製造コストが増加してしまう問題がある。また内容物が
冷めて再加熱を要する場合、金属層を有しているために
電子レンジによるマイクロ波加熱をすることができな
い。
【0006】本発明は、製造コストが安く、優れた保温
性能を有し、有効容積率に優れ、さらに電子レンジを用
いたマイクロ波加熱を行うことができるという利便性に
富んだ合成樹脂製断熱容器及び蓋の提供を課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による合成樹脂製
断熱容器は、合成樹脂製の二重壁容器の内容器と外容器
の間の空間に断熱層を形成してなる合成樹脂製断熱容器
において、内容器と外容器の間の空間に、キセノン、ク
リプトン、アルゴンよりなる群より選択される少なくと
も一種の低熱伝導率ガスを保持した断熱材を充填して断
熱層が形成され、前記断熱材が連通セル構造を有する有
機発泡体であり、該連通セル内に前記低熱伝導率ガスを
保持してなり、内容器の外面と外容器の内面に溝を形成
したことを特徴としている。本発明による別な合成樹脂
製断熱容器は、合成樹脂製の二重壁容器の内容器と外容
器の間の空間に断熱層を形成してなる合成樹脂製断熱容
器において、内容器と外容器の間の空間に、キセノン、
クリプトン、アルゴンよりなる群より選択される少なく
とも一種の低熱伝導率ガスを保持した断熱材を充填して
断熱層が形成され、前記断熱材が独立セル構造を有する
有機発泡体であり、該独立セル内に前記低熱伝導率ガス
を保持してなり、該断熱材がガスバリア性を有すること
を特徴としている。本発明による合成樹脂製断熱容器の
製造方法は、合成樹脂製の内容器を合成樹脂製の外容器
内に、連通セル構造を有する断熱材からなる断熱材層を
間に設けて収容し、これら内容器と外容器とを連結一体
化し、外容器に該断熱材層に連通する開孔部が穿設され
た二重壁容器を作製し、次いで該二重壁容器の開孔部よ
り前記断熱材層を真空排気し、次いで開孔部を通して該
断熱材層に、キセノン、クリプトン、アルゴンよりなる
群より選択される少なくとも一種の低熱伝導率ガスを供
給し、次いで該開孔部を気密に封止することを特徴とし
ている。本発明による合成樹脂製断熱容器の別な製造方
法は、独立セル内にキセノン、クリプトン、アルゴンよ
りなる群より選択される少なくとも一種の低熱伝導率ガ
スを含有し、容器形状に成形した断熱材を作製し、合成
樹脂製の内容器を合成樹脂製の外容器内に、該断熱材を
間に配して収容し、内容器と外容器を連結一体化するこ
とを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の合成樹脂製断
熱容器(以下、断熱容器という)及び合成樹脂製断熱蓋
(以下、断熱蓋という)の第1の実施形態を示すもの
で、断熱容器1と、その上部開口に被せられた断熱蓋2
1とからなる断熱食器を例示している。
【0009】この断熱容器1は、外容器2と内容器3と
からなる二重壁構造のどんぶり状または椀状をなしてお
り、外容器2の内面は、内容器3の外面よりも径方向に
大きく、これら内外容器2,3の間に形成される空間に
は断熱材5を充填して断熱層4が形成されている。これ
らの内外容器2,3は耐薬品性、ガスバリア性を有する
合成樹脂からなり、樹脂材料を射出成形もしくはブロー
成形により成形されている。外容器2及び内容器3は、
それぞれの間に断熱材5を配した状態で、外容器端部6
と内容器端部7とを溶着することにより連結一体化され
ている。
【0010】上記断熱材5は、有機発泡体等からなるも
のであり、発泡体を構成する各セルがそれぞれ繋ってい
る連通セル(連続気泡又は通気性気泡)になっている。
その材質は従来の断熱材断熱容器における有機発泡体と
して使用されるポリウレタン、ポリエチレン、ポリエス
テル等が使用可能である。
【0011】この断熱材5の連通セル内には、キセノ
ン、クリプトン、アルゴンからなる群より選択される少
なくとも一種の低熱伝導率ガスが保持されている。これ
らのガスの熱伝導率(κ)は、キセノンが0.52×1
-2W・m-1・K -1(0℃)、クリプトンが0.87×
10-2W・m-1・K-1(0℃)、アルゴンが1.63×
10-2W・m-1・K-1(0℃)であり、空気(κ=2.
41×10 -2W・m-1・K-1;0℃)よりも小さい。こ
れらのガスは、単独あるいは2種以上を混合して用いら
れる。
【0012】外容器3の底部外面には凹部10が形成さ
れ、この凹部10の中央には、断熱材5が充填された内
外容器2,3間の断熱層4に連通する開孔部8が穿設さ
れている。また凹部10内には外容器3と同質の合成樹
脂からなる封止板9が嵌入され且つ凹部10の外面に接
着剤などにより気密に接着されている。開孔部8は、こ
の封止板9によって気密に塞がれている。
【0013】この断熱容器1を製造するには、射出成形
もしくはブロー成形により外容器2と内容器3を成形す
る。そして外容器2及び内容器3の間に、連通セル構造
を有する有機発泡材からなる断熱材5を配して、外容器
端部6と内容器端部7を振動溶着やスピン溶着などの溶
着法を用いて連結一体化する。これによって合成樹脂製
の内外容器2,3から構成される二重壁間に断熱材5か
らなる断熱層を配した二重壁容器が作製される。
【0014】次いで、外容器2の底部中央に穿設された
開孔部8に真空ポンプを接続し、内外容器2,3間の断
熱層4を真空排気することにより、断熱材5を構成して
いる各セル内に滞留している発泡ガス(又は空気)を排
気する。各セルはそれぞれ連通した構造となっているた
め、開孔部8から真空排気することによって、断熱層4
内に介在された断熱材5の各セルの細部まで真空排気す
ることができる。真空排気後、断熱層4に低熱伝導率ガ
スを大気圧程度の圧力となるまで供給することにより、
断熱材5を構成する各セルの細部まで低熱伝導率ガスを
置換して保持させることができる。この際開口部8を中
心に溝を形成し、例えば図5、6に示すように放射状、
格子状に溝を形成しておくと、とり効率よく真空引き及
びガス充填を行うことが可能となる。
【0015】このガス置換の後、接着剤を凹部10外面
に塗布して別途用意した封止板9を凹部10内に嵌入
し、気密に接着固定する。これによって合成樹脂製の二
重壁容器の内外容器2,3間に、連通セル構造を有する
と共に、該セル内に低熱伝導率ガスを保持してなる断熱
材5からなる断熱層4が形成された断熱容器1が製造さ
れる。
【0016】このように断熱材5を構成する連通セル内
を真空引きした後、低熱伝導率ガスで置換、封入するこ
とによって、断熱性能に優れた断熱容器1を製造するこ
とができる。しかも、この断熱容器1は、内外容器2,
3間に有機発泡体からなる断熱材5を配した構成とした
ので、内容器3の外面に輻射防止用の金属層(金属メッ
キや金属箔)を配置する必要がない。従って、安価に製
造することができる。また保温性能は、従来の輻射防止
用の金属層を設けた合成樹脂製のガス断熱式断熱容器と
同等とすることができる。さらに金属層を省いた構成と
したので、内容物を加熱するために、電子レンジによる
マイクロ波加熱を用いることができ、利便性に富んだ断
熱容器1とすることができる。
【0017】この断熱容器1の開口内には、断熱蓋21
が着脱容易に係合される。この断熱蓋21は、先の断熱
容器1と同様の構成を備えている。即ち、この断熱蓋2
1は、合成樹脂製の下蓋部材22と合成樹脂製の上蓋部
材23、及びこれらの部材22,23間に設けられた断
熱材24とを備えてなっている。これら上下蓋部材2
2,23は耐薬品性、ガスバリア性を有する合成樹脂か
らなり、樹脂材料を射出成形もしくはブロー成形により
成形されている。上下蓋部材22,23は、それぞれの
間に断熱材24を配した状態で、下蓋部材端部26と上
蓋部材端部27とを溶着することにより連結一体化され
ている。上蓋部材23の中央部は円柱状に突出し、つま
み25が形成されている。該つまみ25の中央には、凹
部30が形成され、この凹部30の中央には、断熱材2
4が充填された断熱層に連通する開孔部28が穿設され
ている。また凹部30内には蓋材と同質の合成樹脂から
なる封止板29が嵌入され且つ凹部30の外面に接着剤
などにより気密に接着されている。開孔部28は、この
封止板29によって気密に塞がれている。
【0018】上記断熱材24は、有機発泡体等からなる
ものであり、発泡体を構成する各セルがそれぞれ繋って
いる連通セルになっており、上述した断熱容器1におけ
る断熱材5と同様の材料、製法によって形成されてい
る。また、この断熱材24の連通セル内には、低熱伝導
率ガスが保持されている。この断熱蓋21を製造するに
は、先の断熱容器1の製造方法と同様の工程によって、
容易且つ確実に製造し得る。
【0019】この断熱蓋21は上蓋部材23と下蓋部材
22の間の空間に、キセノン、クリプトン、アルゴンよ
りなる群より選択される少なくとも一種の低熱伝導率ガ
スを保持した断熱材24を充填して断熱層が形成された
ものなので、従来の合成樹脂製の断熱材断熱容器よりも
格段に優れた保温性能を有している。またこの断熱蓋2
1は、輻射防止のために断熱層に面する部材表面に設け
られる金属層を不要とし、断熱蓋全体を合成樹脂によっ
て構成できるので、電子レンジを用いたマイクロ波加熱
を行うことができる。この断熱蓋21は、図1に示す如
く、上述した断熱容器1と組み合わせて使用することに
よって、安価で且つ保温性能に優れ、電子レンジを用い
たマイクロ波加熱を行うことができる利便性に富んだ食
器を提供し得る。
【0020】図2は本発明による断熱容器の第2の実施
形態を示すものである。この容器31は、内容器33と
外容器32との二重壁間に、断熱材34を介して外壁体
38と内壁体39とを一体化した二重壁構造をなす断熱
体35を配し、四重壁構造のどんぶり状または椀状をな
している。内壁体39と外壁体38の間の空間(断熱
層)に配された断熱材34は、有機発泡体により形成し
たものであり、断熱材34を構成する各セルがそれぞれ
繋った連通セル(連続気泡又は通気性気泡とも言う)に
なっている。その材質は従来の断熱材断熱容器における
有機発泡体として使用されるポリウレタン、ポリエチレ
ン、ポリエステル等が使用可能である。その形成方法と
しては、先の第1の実施形態における断熱材5と同様の
方法を用いることができる。また断熱材34には、キセ
ノン、クリプトン、アルゴンのうちの少なくとも一種か
らなる低熱伝導率ガスが保持されている。
【0021】外壁体38の底部外面には凹部42が形成
され、この凹部42の中央には、断熱材34が充填され
た内外壁体38,39間の断熱層43に連通する開孔部
40が穿設されている。また凹部42内には外壁体38
と同質の合成樹脂からなる封止板41が嵌入され且つ凹
部42の外面に接着剤などにより気密に接着されてい
る。開孔部40は、この封止板41によって気密に塞が
れている。
【0022】この断熱容器31を製造するには、射出成
形もしくはブロー成形により外容器32と内容器33、
それに外壁体38と内壁体39を成形する。そして外壁
体38と内壁体39の間に、連通セル構造を有する有機
発泡材からなる断熱材34を挾み込んで、外壁体端部4
0と内壁体端部41を振動溶着やスピン溶着などの溶着
法を用いて連結一体化する。これによって合成樹脂製の
内外壁体38,39から構成される二重壁間に断熱材3
4からなる断熱層43を配した二重壁構造の断熱体35
が作製される。この際開口部8を中心に溝を形成し、例
えば図5、6に示すように放射状、格子状に溝を形成し
ておくと、とり効率よく真空引き及びガス充填を行うこ
とが可能となる。
【0023】次いで、この断熱体35の底部中央に穿設
された開孔部40に真空ポンプを接続し、内外壁体3
8,39間の断熱層43を真空排気することにより、断
熱材34を構成している各セル内に滞留している発泡ガ
ス(又は空気)を排気する。各セルはそれぞれ連通した
構造となっているため、開孔部40から真空排気するこ
とによって、断熱層43内に介在された断熱材34の各
セルの細部まで真空排気することができる。真空排気
後、断熱層43に低熱伝導率ガスを大気圧程度の圧力と
なるまで供給することにより、断熱材34を構成する各
セルの細部まで低熱伝導率ガスを置換して保持させるこ
とができる。
【0024】このガス置換の後、接着剤を凹部42外面
に塗布して別途用意した封止板41を凹部42内に嵌入
し、気密に接着固定する。これによって合成樹脂製の内
外壁体38,39間に、連通セル構造を有すると共に、
該セル内に低熱伝導率ガスを保持してなる断熱材34か
らなる断熱層43が形成された断熱体35が製造され
る。
【0025】次いでこの断熱体35を外容器32と内容
器33の間に挾み込んで、外容器端部36と内容器端部
37とを振動溶着やスピン溶着などの溶着法を用いて連
結一体化する。これによって合成樹脂製の内外容器3
2,33の間に上記断熱体35を配した断熱容器31が
得られる。この内壁体39と外壁体38は、ガスバリア
性に優れた合成樹脂から形成しているため、低熱伝導率
ガスを封入維持することができる。さらに内容器33と
外容器32は、耐薬品性を有している合成樹脂を使用し
ているため、使用中、洗剤等でクラックを生じることは
ない。
【0026】しかも、この断熱容器31は、断熱層43
に断熱材34を充填した構成としたので、内壁体39ま
たは内容器33の外面に輻射防止用の金属層(金属メッ
キや金属箔)を配置する必要がない。従って、安価に製
造することができる。また保温性能は、従来の輻射防止
用の金属層を設けた合成樹脂製のガス断熱式断熱容器と
同等とすることができる。また強度のある断熱体35を
内外容器32,33間に配したことで容器の機械強度を
増加させることができる。さらに金属層を省いた構成と
したので、内容物を加熱するために、電子レンジによる
マイクロ波加熱を用いることができ、利便性に富んだ断
熱容器31とすることができる。
【0027】図3は本発明による断熱容器の第3の実施
形態および断熱蓋の別な実施形態を示すもので、断熱容
器61と、その上部開口に被せられた断熱蓋51とから
なる断熱食器を例示している。
【0028】断熱容器61は、外容器62と内容器63
とからなる二重壁構造のどんぶり状または椀状をなして
いる。内外容器62,63の間には断熱材64が配され
た断熱層65になっている。この断熱材64は、成形時
に使用される発泡ガスとして、キセノン、クリプトン、
アルゴンのうちの少なくとも一種からなる低熱伝導率ガ
スを用いて製造される。この断熱材64を構成する各セ
ルが互いに独立したセル構造(独立気泡構造)になって
おり、発泡ガスとして用いた低熱伝導率ガスがそのまま
各セル内に封入されており、良好な断熱性能を有してい
る。この断熱材64を製造する方法は、例えば特開平7
−258446号公報などに記載された方法を用いるこ
とができ、内外容器62,63の間に配置可能な容器形
状に成形して使用するのが望ましい。
【0029】この断熱容器61を製造するには、耐薬品
性、ガスバリア性を有する合成樹脂を原料として、射出
成形若しくはブロー成形によって外容器62と内容器6
3を作製する。次いで、別途作製した容器形状の断熱材
64を内外容器62,63の間に挾み込んで組み合わ
せ、外容器端部66と内容器端部67とを振動溶着やス
ピン溶着などの溶着法を用いて連結一体化する。これに
よって合成樹脂製の内外容器62,63から構成される
二重壁間に、独立セル中に低熱伝導率ガスを封入した断
熱材64からなる断熱層65を有する二重壁構造の断熱
容器61が作製される。
【0030】この断熱容器61は、外容器62にガス置
換用の開孔部が不要であるため、成形金型は単純な構造
となり、安価に製造することができる。また断熱材64
の各独立セル内に低熱伝導率ガスが封入され、それを内
外容器62,63で密封する構造であるので、低熱伝導
率ガスが外部にリークする可能性を極めて低くすること
ができる。しかも、この断熱容器61は、断熱層65に
断熱材64を充填した構成としたので、内容器63の外
面に輻射防止用の金属層(金属メッキや金属箔)を配置
する必要がない。従って、安価に製造することができ
る。また保温性能は、従来の輻射防止用の金属層を設け
た合成樹脂製のガス断熱式断熱容器と同等とすることが
できる。さらに金属層を省いた構成としたので、内容物
を加熱するために、電子レンジによるマイクロ波加熱を
用いることができ、利便性に富んだ断熱容器61とする
ことができる。また、ガスバリア性に優れた樹脂で断熱
材64を形成すれば、内外容器62,63に使用する樹
脂は、ガスバリア性の劣る安価な樹脂を使用することが
でき、材料コストの低減を図ることができる。
【0031】また、本実施形態においては、内外容器6
2,63自体が耐薬品性、ガスバリア性を有する樹脂で
成形を行ったが、同じ機能を有する合成樹脂として、多
色成形機による成形によっても同等の機能を有する内外
容器62,63を作製できる。この多色成形(二色成
形)の場合、内外容器62,63の大気側に耐薬品性を
有する合成樹脂を配し、断熱層側にガスバリア性に優れ
る合成樹脂を配するように内外容器62,63を二色成
形し、上述した断熱容器61の製造方法と同じく、内外
容器62,63間に成形した断熱材64を挾み込んで容
器端部66,67を連結一体化することにより同等の性
能を有する断熱容器を得ることができる。
【0032】この断熱容器61の開口に載置された断熱
蓋51は、この断熱容器61と同じ断熱構造を有してい
る。即ち、合成樹脂製の下蓋部材52と上蓋部材53と
から構成される二重壁間に、独立セル中に低熱伝導率ガ
スを封入した断熱材54を配した状態で、これら上下蓋
部材52,53の端部どうしを連結一体化して構成され
ている。上蓋部材53の中央にはつまみ55が突出形成
されているが、この断熱蓋51にはガス交換用の開孔や
それを塞ぐ封止板は設けられていない。この断熱蓋51
は、上述した断熱容器61と同様の製造工程を行って製
造され、また断熱容器61と同等の効果が得られる。
【0033】図4は本発明の断熱容器の第4の実施形態
を示すものである。この容器81は、内容器83と外容
器82との二重壁間に、断熱材84を介して外壁体88
と内壁体89とを一体化した二重壁構造の断熱体85を
配した四重壁構造のどんぶり状または椀状をなしてい
る。内壁体89と外壁体88の間の空間(断熱層)に配
された断熱材84は、成形時に使用される発泡ガスとし
て、キセノン、クリプトン、アルゴンのうちの少なくと
も一種からなる低熱伝導率ガスを用いて製造される。こ
の断熱材84を構成する各セルが互いに独立したセル構
造(独立気泡構造)になっており、発泡ガスとして用い
た低熱伝導率ガスがそのまま各セル内に封入されてお
り、良好な断熱性能を有している。この断熱材84を製
造する方法は、例えば特開平7−258446号公報な
どに記載された方法を用いることができ、内外壁体8
8,89の間に配置可能な容器形状に成形して使用する
のが望ましい。
【0034】この断熱容器81を製造するには、射出成
形もしくはブロー成形により外容器82と内容器83、
それに外壁体88と内壁体89を成形する。そして外壁
体88と内壁体89の間に、上述した独立セル構造を有
し、低熱伝導率ガスを封入した断熱材84を配して、外
壁体端部90と内壁体端部91を振動溶着やスピン溶着
などの溶着法を用いて連結一体化する。これによって合
成樹脂製の内外壁体88,89から構成される二重壁間
に断熱材84からなる断熱層92を配した二重壁構造の
断熱体85が作製される。
【0035】次いでこの断熱体85を外容器82と内容
器83の間に挾み込んで、外容器端部86と内容器端部
87とを振動溶着やスピン溶着などの溶着法を用いて連
結一体化する。これによって合成樹脂製の内外容器8
2,83の間に上記断熱体85を配した断熱容器81が
得られる。この内壁体89と外壁体88は、ガスバリア
性に優れた合成樹脂から形成しているため、低熱伝導率
ガスを封入維持することができる。さらに内容器83と
外容器82は、耐薬品性を有している合成樹脂を使用し
ているため、使用中、洗剤等でクラックを生じることは
ない。
【0036】しかも、この断熱容器81は、断熱層92
に断熱材84を充填した構成としたので、内壁体89ま
たは内容器83の外面に輻射防止用の金属層(金属メッ
キや金属箔)を配置する必要がない。従って、安価に製
造することができる。また保温性能は、従来の輻射防止
用の金属層を設けた合成樹脂製のガス断熱式断熱容器と
同等とすることができる。また強度のある断熱体85を
内外容器82,83間に配したことで容器の機械強度を
増加させることができる。さらに金属層を省いた構成と
したので、内容物を加熱するために、電子レンジによる
マイクロ波加熱を用いることができ、利便性に富んだ断
熱容器81とすることができる。
【0037】さらに断熱材84としてガスバリア性に優
れた樹脂を用いることによって、内外壁体88,89及
び内外容器82,83に使用する樹脂は特にガスバリア
性を考慮せずに一般グレードの樹脂で良く、一層のコス
ト低減が可能となる。また内外容器82,83及び内外
壁体88,89のガスバリア性のレベルにより、断熱容
器の保温性能の寿命をより延長できることは言うまでも
ない。
【0038】なお、上述した各実施形態においては、ど
んぶり状または椀状の断熱容器としたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、クーラーボックス、アイス
ボックス、魔法瓶、断熱コップ等の断熱容器にも利用可
能であることは勿論である。特に面に対し、大きな力が
作用しやすい大型容器においては、断熱材が補強部材の
役割を果し、断熱容器の機械強度が増加するため、本発
明を有効に利用することができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の断熱容器に係る実施例を例示
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0040】(実施例1)図1に示した断熱容器1を製
造した。外容器2と内容器3は、ポリエチレンテレフタ
レート(三菱化学(株)製)を用いて肉厚2mmにて射
出成形を行った。この際、内外容器の2,3の空間幅が
5mmになるようにした。また、内容器3の外面と外容
器2の内面に図5に示すように放射状の浅い溝11を形
成し、真空引き及び低熱伝導率ガスを充填する際に抵抗
が少なくなるようにした。断熱材5としてはポリエチレ
ンを用い、肉厚5mmで連通のセル構造を持つように成
形した。内外容器2,3間に断熱材5を配し、内外容器
端部6,7を振動溶着機を用いて接合し一体化した。そ
の後、外容器底部に設けた開孔部8に真空ポンプを接続
し、10Torr以下に断熱層4内を真空排気した。この時
断熱層4には断熱材5が充填されているため、内外容器
2,3は大気圧荷重を受けても殆ど変形しなかった。続
いて、低熱伝導率ガスとしてクリプトンガスをボンベか
ら開孔部8を通して断熱層内に、大気圧まで充填し、さ
らに外容器2の凹部10にシアノアクリレート系接着剤
を塗布して封止板9をはめ込んで開孔部8を気密に封止
し、断熱容器1を作製した。作製した断熱容器1内に約
95℃の湯を300cc入れ、蓋21で開口を塞いで保
温試験を行った結果、1時間後の湯温は73℃であり、
良好な保温性能を有していることを確認した。また作製
した断熱容器1に水を300cc入れ、電子レンジ内に
入れてマイクロ波加熱を行った。水は約3分で沸騰し、
断熱容器1は特に問題なくそのまま保温することが可能
であった。
【0041】(実施例2)図1に示した断熱容器1の別
の形態として、多色成形によって内外層を異種の合成樹
脂で形成した外容器2と内容器3とを用いて断熱容器を
作製した。外容器2と内容器3の大気側に肉厚1.5m
mのシクロポリオレフィン(アペル:三井化学(株)
製)を、また断熱層側には肉厚1.5mmのポリケトン
(シェルジャパン(株)製)を、一体に二色成形するこ
とによって、外容器2と内容器3を作製した。この際、
内外容器の2,3の空間幅が5mmになるようにした。
また、内容器3の外面と外容器2の内面に図5に示すよ
うに放射状の浅い溝11を形成し、真空引き及び低熱伝
導率ガスを充填する際に抵抗が少なくなるようにした。
断熱材5としてはポリエチレンを用い、肉厚5mmで連
通のセル構造を持つように成形した。内外容器2,3間
に断熱材5を配し、内外容器端部6,7を振動溶着機を
用いて接合し一体化した。その後、外容器底部に設けた
開孔部8に真空ポンプを接続し、10Torr以下に断熱層
4内を真空排気した。この時断熱層4には断熱材5が充
填されているため、内外容器2,3は大気圧荷重を受け
ても殆ど変形しなかった。続いて、低熱伝導率ガスとし
てクリプトンガスをボンベから開孔部8を通して断熱層
内に、大気圧まで充填し、さらに外容器2の凹部10に
シアノアクリレート系接着剤を塗布して封止板9をはめ
込んで開孔部8を気密に封止し、断熱容器1を作製し
た。作製した断熱容器1内に約95℃の湯を300cc
入れ、蓋21で開口を塞いで保温試験を行った結果、1
時間後の湯温は73℃であり、良好な保温性能を有して
いることを確認した。また作製した断熱容器1に水を3
00cc入れ、電子レンジ内に入れてマイクロ波加熱を
行った。水は約3分で沸騰し、断熱容器1は特に問題な
くそのまま保温することが可能であった。
【0042】(実施例3)図2に示す断熱容器31を製
造した。外壁体38と内壁体39をナイロン−6(M1
030D:ユニチカ(株)製)を用い、肉厚1mmにて
射出成形を行った。この際、内外壁体38,39の空間
幅が5mmになるようにした。また、外容器32と内容
器33はポリプロピレン(チッソ製:GL5046T)
を用いて肉厚1.5mmにて射出成形を行った。この
際、内外容器32,33の空間幅は7mmになるように
した。また、内壁体39の外面と外壁体38の内面に図
6に示すように略格子状の浅い溝12を形成し、真空引
き及び低熱伝導率ガスを充填する際に抵抗が少なくなる
ようにした。断熱材35の原料樹脂としてポリエチレン
を用い、肉厚5mmで連通のセル構造を持つように成形
した。ナイロン−6で成形した内外壁体38,39の間
に連通構造を有するポリエチレン製の断熱材34を配
し、内外壁体端部40,41を振動溶着機を用いて接合
し一体化した。その後、外容器底部に設けた開孔部に真
空ポンプを接続し、10Torr以下に断熱層43内を真空
排気した。この時断熱体35は内部に断熱材34が充填
されているため、大気圧荷重を受けても殆ど変形しなか
った。また内壁体39の外面と外壁体38の内面に略格
子状の溝を成形したので真空引きは容易にできた。その
後、引き続き低熱伝導率ガスであるクリプトンガスをボ
ンベから大気圧まで充填し、外容器38の開孔部40を
封止板41にてシアノアクリレート系接着剤を用いて封
止し、断熱体35とした。さらに、この断熱体35を挾
み込むように、ポリプロピレン製の内外容器32,33
を組み合わせ、内外容器端部36,37を振動溶着機を
用い断熱容器31とした。作製した容器31内に約95
℃の湯を300cc入れ、蓋21で開口を塞いで保温試
験を行った結果、1時間後の湯温は72.5℃であり、
良好な保温性能を有していることを確認した。また作製
した断熱容器31に水を300cc入れ、電子レンジ内
に入れてマイクロ波加熱を行った。水は約3分で沸騰
し、断熱容器31は特に問題なくそのまま保温すること
が可能であった。
【0043】実施例1,2において断熱材を覆う樹脂の
外容器内面と内容器外面、また実施例3においては外壁
体内面と内壁体外面に、放射状若しくは格子状に溝1
1,12を形成したが、これは必ずしも両面に成形する
必要は無く、或いはどちらか一方の面に形成しても良
い。また格子状、放射状の溝や凸部は樹脂製の壁材に成
形するのではなく、断熱材の表面に形成しても良いし、
壁材と断熱材の両方に形成しても良い。さらに真空引
き、ガス充填時の導入経路として溝形状(凹部)を作製
したが、これは逆に溝部を凸状態とすることにより、補
強及び断熱体との位置合わせを兼用することが可能であ
る。
【0044】(実施例4)図3に示した断熱容器61を
製造した。外容器62と内容器63をポリケトン(シェ
ルジャパン(株)製)を用いて肉厚2mmにて射出成形
を行った。この際、内外容器62,63の空間幅が5m
mになるようにした。一方、独立セルの断熱材65を製
造するために、原料樹脂としてナイロン、発泡ガスとし
てクリプトンガスを用い、肉厚5mmで独立のセル構造
を持つ断熱材65を成形した。ポリケトンで射出成形し
た内外容器62,63の間に断熱材65を配し、内外容
器端部66,67を振動溶着機を用い接合し一体化し
た。作製した容器61内に約95℃の湯を300cc入
れ、蓋21で開口を塞いで保温試験を行った結果、1時
間後の湯温は73.5℃であり、良好な保温性能を有し
ていることを確認した。また作製した断熱容器61に水
を300cc入れ、電子レンジ内に入れてマイクロ波加
熱を行った。水は約3分で沸騰し、断熱容器61は特に
問題なくそのまま保温することが可能であった。
【0045】本実施例では、原料樹脂としてナイロンを
用いたので断熱材65の各セル自体にガスバリア性があ
る。またその断熱材65を覆う内外容器62,63にも
ガスバリア性を有したポリケトンを使用したが、断熱材
65自体でガスバリア性を有しているため、コストダウ
ンのために内外容器の材質は耐薬品性、耐熱水性を有す
るポリプロピレンでも同じ保温性能を得ることができ
る。
【0046】(実施例5)図3に示した断熱容器61の
別な形態として、多色成形機を用いて断熱容器を製造し
た。外容器62と内容器63の大気側に肉厚1.5mm
のシクロポリオレフィン(アペル:三井化学(株)製)
を、また断熱層側に肉厚1mmのナイロン6(M103
0D:ユニチカ(株)製)を、一体に二色成形して外容
器62と内容器63を成形した。この際、内外容器6
2,63の空間幅が5mmになるようにした。また内容
器63の外面と外容器62の内面に放射状の突起を形成
し、断熱材65の位置合わせが容易になるようにした。
一方、独立セルの断熱材64を製造するために、原料樹
脂としてナイロン、発泡ガスとしてキセノンガスを用
い、肉厚5mmで独立のセル構造を持つ断熱材64を成
形した。多色射出成形した内外容器62,63の間に断
熱材64を配し、内外容器端部66,67を振動溶着機
を用いて接合し一体化した。作製した断熱容器61内に
約95℃の湯を300cc入れ、蓋21で開口を塞いで
保温試験を行った結果、1時間後の湯温は73℃であ
り、良好な保温性能を有していることを確認した。また
作製した断熱容器61に水を300cc入れ、電子レン
ジ内に入れてマイクロ波加熱を行った。水は約3分で沸
騰し、断熱容器61は特に問題なくそのまま保温するこ
とが可能であった。
【0047】(実施例6)図4に示した断熱容器81を
製造した。外壁体88と内壁体89をポリケトン(シェ
ルジャパン(株)製)を用いて、肉厚1.5mmにて射
出成形を行った。この際、内外壁体88,89の空間幅
が6mmになるようにした。また外容器82と内容器8
3をシクロポリオレフィン(三井化学(株)製:アペ
ル)を用い、肉厚1.5mmにて射出成形を行った。一
方、独立セルの断熱材85を製造するために、原料樹脂
としてポリエステル、発泡ガスとしてキセノンガスを用
い、肉厚4mmで独立のセル構造を持つ断熱材84を成
形した。ナイロン−6にて射出成形した内外壁体88,
89の間にポリエステル製の断熱材84を配し、内外壁
体端部90,91を振動溶着機を用いて接合し一体化
し、断熱体85とした。さらに断熱体85を介し、ポリ
プロピレンで射出成形した内外容器82,83を組み合
わせ、内外容器端部86,87を振動溶着機を用いて接
合一体化し、断熱容器81を作製した。作製した断熱容
器81内に約95℃の湯を300cc入れ、蓋21で開
口を塞いで保温試験を行った結果、1時間後の湯温は7
4℃であり、良好な保温性能を有していることを確認し
た。また作製した断熱容器81に水を300cc入れ、
電子レンジ内に入れてマイクロ波加熱を行った。水は約
3分で沸騰し、断熱容器81は特に問題なくそのまま保
温することが可能であった。本実施例では内外壁体8
8,89の材質にガスバリア性の良いナイロンを用いた
ので、内外容器82,83のガスバリア性の必要性が軽
減できるため、安価な樹脂で製造することができた。
【0048】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は次のような
効果を奏する。本発明による合成樹脂製断熱容器は、内
容器と外容器の間の空間に、キセノン、クリプトン、ア
ルゴンよりなる群より選択される少なくとも一種の低熱
伝導率ガスを保持した断熱材を充填して断熱層が形成さ
れたものなので、従来の金属製断熱容器に比べ、熱処理
や真空封止及び金属層の形成などの工程が無く、簡単に
製造することができ、製造コストが安価となる。また、
低熱伝導率ガスをセル内に保持させた断熱材を用いて断
熱層を形成したので、従来の合成樹脂製の断熱材断熱容
器よりも格段に優れた保温性能を有している。その結
果、本発明の合成樹脂製断熱容器は従来の断熱材断熱容
器よりも断熱層を薄くすることができ、有効容積率が高
く、外観に比べて内容量が少ないという不満を解消し得
る。また本発明の合成樹脂製断熱容器は、輻射防止のた
めに断熱層に面する容器表面に設けられる金属層を不要
にできるので、断熱容器全体を合成樹脂によって構成で
きるので、電子レンジを用いたマイクロ波加熱を行うこ
とができるという利便性に富んだものとなる。
【0049】本発明による合成樹脂製断熱容器の製造方
法によれば、低熱伝導率ガスを保持した連通セル構造或
いは独立セル構造を有する断熱材を外容器と内容器の間
に配して連結一体化した合成樹脂製断熱容器を容易且つ
確実に製造することができ、さらに輻射防止用金属層の
形成工程を省くことができることから、不良品の発生を
低減することができる。
【0050】本発明による合成樹脂製断熱蓋は、上蓋部
材と下蓋部材の間の空間に、キセノン、クリプトン、ア
ルゴンよりなる群より選択される少なくとも一種の低熱
伝導率ガスを保持した断熱材を充填して断熱層が形成さ
れたものなので、従来の合成樹脂製の断熱材断熱容器よ
りも格段に優れた保温性能を有している。また本発明の
合成樹脂製断熱蓋は、輻射防止のために断熱層に面する
部材表面に設けられる金属層を不要とし、断熱蓋全体を
合成樹脂によって構成できるので、電子レンジを用いた
マイクロ波加熱を行うことができる。この合成樹脂製断
熱蓋は、上述した合成樹脂製断熱容器と組み合わせて使
用することによって、安価で且つ保温性能に優れ、電子
レンジを用いたマイクロ波加熱を行うことができる利便
性に富んだ食器を提供し得る。
【0051】また本発明の合成樹脂製断熱蓋の製造方法
によれば、低熱伝導率ガスを保持した連通セル構造或い
は独立セル構造を有する断熱材を上蓋部材と下蓋部材の
間に配して連結一体化した合成樹脂製断熱蓋を容易且つ
確実に製造することができ、さらに輻射防止用金属層の
形成工程を省くことができることから、不良品の発生を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第1の実施形
態を示す断面図。
【図2】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第2の実施形
態を示す断面図。
【図3】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第3の実施形
態を示す断面図。
【図4】 本発明の合成樹脂製断熱容器の第4の実施形
態を示す断面図。
【図5】 本発明の合成樹脂製断熱容器の別な実施形態
を示す断面図。
【図6】 本発明の合成樹脂製断熱容器の更に別な実施
形態を示す断面図。
【符号の説明】
1,31,61,81 合成樹脂製断熱容器 2,32,62,82 外容器 3,33,63,83 内容器 4,34,64,84 断熱材 5,43,65,92 断熱層 8,28,40 開孔部 21,51 合成樹脂製断熱蓋 22,52 下蓋部材 23,53 上蓋部材 24,54 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 篤彦 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本 酸素株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−280511(JP,A) 実開 昭56−153793(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/38 A01K 97/20 501 A45C 11/20 A47G 19/22 A47J 41/00 302

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の二重壁容器の内容器と外容
    器の間の空間に断熱層を形成してなる合成樹脂製断熱容
    器において、 内容器と外容器の間の空間に、キセノン、クリプトン、
    アルゴンよりなる群より選択される少なくとも一種の低
    熱伝導率ガスを保持した断熱材を充填して断熱層が形成
    され、前記断熱材が連通セル構造を有する有機発泡体で
    あり、該連通セル内に前記低熱伝導率ガスを保持してな
    り、内容器の外面と外容器の内面に溝を形成したことを
    特徴とする合成樹脂製断熱容器。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製の二重壁容器の内容器と外容
    器の間の空間に断熱層を形成してなる合成樹脂製断熱容
    器において、 内容器と外容器の間の空間に、キセノン、クリプトン、
    アルゴンよりなる群より選択される少なくとも一種の低
    熱伝導率ガスを保持した断熱材を充填して断熱層が形成
    され、 前記断熱材が独立セル構造を有する有機発泡体で
    あり、該独立セル内に前記低熱伝導率ガスを保持してな
    、該断熱材がガスバリア性を有することを特徴とする
    合成樹脂製断熱容器。
  3. 【請求項3】 合成樹脂製の内容器を合成樹脂製の外容
    器内に、連通セル構造を有する断熱材からなる断熱材層
    を間に設けて収容し、これら内容器と外容器とを連結一
    体化し、外容器に該断熱材層に連通する開孔部が穿設さ
    れた二重壁容器を作製し、次いで該二重壁容器の開孔部
    より前記断熱材層を真空排気し、次いで開孔部を通して
    該断熱材層に、キセノン、クリプトン、アルゴンよりな
    る群より選択される少なくとも一種の低熱伝導率ガスを
    供給し、次いで該開孔部を気密に封止することを特徴と
    する合成樹脂製断熱容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 独立セル内にキセノン、クリプトン、ア
    ルゴンよりなる群より選択される少なくとも一種の低熱
    伝導率ガスを含有し、容器形状に成形した断熱材を作製
    し、合成樹脂製の内容器を合成樹脂製の外容器内に、該
    断熱材を間に配して収容し、内容器と外容器を連結一体
    化することを特徴とする合成樹脂製断熱容器の製造方
    法。
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