JP3417366B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP3417366B2
JP3417366B2 JP27367599A JP27367599A JP3417366B2 JP 3417366 B2 JP3417366 B2 JP 3417366B2 JP 27367599 A JP27367599 A JP 27367599A JP 27367599 A JP27367599 A JP 27367599A JP 3417366 B2 JP3417366 B2 JP 3417366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯加熱運転の運
転条件等を選択するためのスイッチを備えた炊飯器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の例えばマイコン炊飯ジャーと称さ
れる電気炊飯器では、通常、炊飯器本体の前面上部側に
液晶表示部が設けられている。この液晶表示部で、例え
ば白米や早炊き、炊込みなどの各種炊飯メニューの選択
操作に応じた表示が行われ、また、予約炊飯を行う際に
は、炊き上がり時刻の設定表示が行われる。
【0003】このような炊飯器における操作表示部の一
例を図15に示している。同図において51は液晶表示
部であり、この液晶表示部51の左右両側に保温スイッ
チ52、取消スイッチ53、炊飯スイッチ54、予約ス
イッチ55が設けられ、また、液晶表示部51の下側
に、再加熱スイッチ56、「時」設定スイッチ57、
「分」設定スイッチ58、メニュースイッチ59が設け
られている。また、液晶表示部51の図において右側
に、「白米」「早炊き」「炊込み」……「玄米」の各種
炊飯メニューが記載されたメニュー表示部60が設けら
れ、液晶表示部51に、これらメニューのうちで現在選
択されている選択マーク「▲」が表示されている。
【0004】この選択マーク「▲」は、メニュースイッ
チ59を押す毎に、図のように「白米」に対応する最上
段の位置から、順次、「早炊き」、「炊込み」……と移
動する。したがって、メニューを例えば「おこわ」に変
えて炊飯を開始させる場合には、まず、メニュースイッ
チ59を3度押して選択マーク「▲」を「おこわ」に対
応する位置に移動させ、この状態で炊飯スイッチ54を
押すことによって、「おこわ」を炊き上げる炊飯条件で
炊飯加熱運転が開始される。
【0005】一方、予約炊飯を行う場合には、まず、予
約スイッチ55を押し、次いで上記同様の操作で所望の
炊飯メニューを選択し、その後、液晶表示部51に表示
される時刻表示を、「時」設定スイッチ57と「分」設
定スイッチ58との押下操作を繰返して所望の炊き上が
り時刻となるように操作する。次いで、炊飯スイッチ5
4を押すことで予約運転が開始され、設定された時刻か
ら炊飯加熱運転の開始時刻が演算されて、この開始時刻
に達するまでの時間経過を待って自動的に炊飯加熱運転
が開始される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の炊飯器では、液晶表示部51を囲んで多くの操作ス
イッチが配置されているため、所望の設定操作を行うに
当たり、例えば設定項目とは異なるスイッチを途中で思
わず押してしまうというようなケースが少なからず生じ
ており、操作の簡単化を充分には図れないという問題を
有している。
【0007】本発明は、上記した問題点に鑑みなされた
もので、その目的は、利用者によって選択設定される項
目を減らすことなく、操作スイッチの数を極力少なくす
ることによって操作の簡単化を図り得る炊飯器を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の請求項1
の炊飯器は、炊飯メニューや時刻を表示する表示手段を
備える炊飯器であって、2種類の操作形態での操作が可
能な操作部と、この操作部を一方の操作形態で操作した
ときに表示切換信号を、他方の操作形態で操作したとき
に決定信号をそれぞれ出力する信号発生部とを有する選
択決定スイッチを設ける一方、表示切換信号に応じて表
示手段での表示を切換えると共に、決定信号に応じて表
示手段での表示内容に基づく制御を開始する運転制御装
置を設け、押下操作で取消信号を発生する取消スイッチ
を設け、不測の事態が生じたときに、これが取消スイッ
チの押下操作ですぐに解消されるように、運転制御装置
を、取消信号の入力時に選択決定スイッチ操作時の選択
決定内容を取消す制御が行われるように構成し、表示手
段の液晶表示部は、取消スイッチを0.2秒程度押す
と、その直前での確定内容が取り消されてその前の表示
状態に戻るとともに、取消スイッチを2秒程度押し続け
ると、このときの設定内容が全て取り消され、液晶表示
部は待機状態の表示に戻るように構成されていることを
特徴としている。
【0009】(i) 請求項1の構成によれば、選択決
定スイッチを設けることにより、表示手段で、当初に例
えば炊飯加熱運転か予約運転かの選択画面を表示させ、
炊飯加熱運転が選択されている画面で決定信号を出力さ
せる操作が行われた場合には、次いで炊飯メニュー画面
を表示させて、この画面中の所望のメニューの選択と、
選択したメニューの確定とを、上記操作部での操作でさ
らに行わせることができる。一方、当初画面で、選択項
目を炊飯加熱運転から予約運転に切換えるような表示切
換信号が出力される操作が行われ、その後に決定信号が
出力される操作が行われた場合には、当初画面から時刻
設定画面に切換えて、この時刻設定を上記操作部での操
作で行わせることができる。
【0010】(ii) そして、押下操作で取消信号を
発生する取消スイッチを設け、運転制御装置を、取消信
号の入力時に選択決定スイッチ操作時の選択決定内容を
取消す制御が行われるように構成したので、不測の事態
が生じたときに、これが取消スイッチの押下操作ですぐ
に解消されるので、使い勝手が向上し操作が簡単にな
る。
【0011】(iii) 表示手段の液晶表示部は、取
消スイッチを0.2秒程度押すと、その直前での確定内
容が取り消されてその前の表示状態に戻るので、その直
前の設定を変更することが可能である。また、取消スイ
ッチを2秒程度押し続けると、このときの設定内容が全
て取り消され、液晶表示部は待機状態の表示に戻るよう
に構成されているとともに、取消スイッチは、炊飯加熱
運転中や前記保温運転中に押すと、これら運転が中止さ
れる。
【0012】請求項2の構成は、請求項1の構成におい
て、液晶表示部の周囲には、選択決定スイッチのジョグ
ダイアルと、取消スイッチの2個の操作キーだけを備え
る構成としてあることを特徴としている。
【0013】(iv) 請求項2の構成によれば、液晶
表示部の周囲には選択決定スイッチのジョグダイアル
と、取消スイッチの2個の操作キーを備えるだけの構成
で、炊飯メニューの選択の他、予約モードでの設定操作
や時刻の修正変更等に上記のジョグダイアルが共用して
行えるので、操作が簡単になる。
【0014】(v) スイッチが2個だけなので、炊飯
器の操作表示部はすっきりして美観が向上したものとも
なっている。また、従来に比べてスイッチの数が少なく
なる結果、全体的な製作費を低減することも可能であ
る。特に、肩ケースの前面壁における各スイッチの貫通
箇所には、吹きこぼれ等による水分付着に対するシール
性を考慮した構成とすることが必要であるが、本請求項
2の構成による炊飯器では上記のようなスイッチ数に応
じて、このようなシール箇所も少なくなるので、これに
よっても製作費をさらに低減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕 次に、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る炊
飯器は、炊飯器本体1と、この炊飯器本体1の上部に取
付けられた蓋体2と、炊飯器本体1の略中央に形成され
ている下方への凹入空間に着脱自在に装着された内鍋3
とを備えている。炊飯器本体1は、外装ケースとしての
有底筒状の外ケース4と、上記凹入空間を囲う内ケース
5と、これらケース4・5の各上端側を相互に連接する
ように設けられた肩ケース6とを備え、これらの間に機
器配設空間7が形成されている。
【0016】この機器配設空間7には、内ケース5の中
心線上における底部側に、センタセンサユニット8が配
置されている。このユニット8には、内ケース5を貫通
して上方に突出するセンサ取付部8a内に、サーミスタ
等からなる温度センサ9が設けられている。センサ取付
部8aは上下動可能に構成され、バネによってその上限
位置に位置するように付勢されている。センサ取付部8
aは、内鍋3の装着時に、この内鍋3の底壁によってや
や押し下げられた状態となり、これによって、上記温度
センサ9が内鍋3の底壁面にほぼ密着した状態で、内鍋
3の温度が検出される。
【0017】上記センタセンサユニット8の側方には、
このユニット8を囲うようにドーナツ状に巻装された第
1の電磁誘導コイル11Aが、内ケース5の底壁に下側
から近接させて配置されている。また、内ケース5にお
ける底部外周側の湾曲部に沿うように、第2の電磁誘導
コイル11Bが、さらに、その上方における内ケース5
の円筒部外周に第3の電磁誘導コイル11Cがそれぞれ
設けられている。
【0018】また、第3電磁誘導コイル11Cの上方に
おける内ケース5の外周に、抵抗加熱式の電気ヒータ1
2Aがさらに巻装され、また、肩ケース6の上端内周側
には、後述する放熱板14を加熱してこの放熱板14で
の結露を防止するための肩ヒータ12Bが設けられてい
る。以下では、上記した第1〜第3電磁誘導コイル11
A〜11Cをワークコイル11、電気ヒータ12Aと肩
ヒータ12Bとを保温ヒータ12と各々総称して説明す
る。
【0019】蓋体2は、その後端側(図において右端
側)で肩ケース6の上端に図示しないヒンジ機構によっ
て回動自在に取付けられている。一方、蓋体2の前端側
には、内ケース5の上面開口を覆う閉位置(図示の位
置)でこの蓋体2を炊飯器本体1にロックするためのロ
ック機構13が設けられている。また、この蓋体2の下
面には放熱板14が取付けられており、この放熱板14
の中心箇所に蒸気口キャップ15が、また、このキャッ
プ15の上方には調圧弁ユニット16がそれぞれ設けら
れている。
【0020】このような構成の炊飯器では、お米と水と
が収容された内鍋3が炊飯器本体1にセットされたとき
の炊飯加熱運転が次のように行われる。すなわち、ワー
クコイル11への通電が開始され、これに伴って内鍋3
に渦電流が生じて発熱することにより、内鍋3の温度が
上昇してお米と水とが加熱される。ワークコイル11へ
の通電状態を継続して沸騰温度(炊き上がり温度)に達
したことが検出されると、この温度で保持するような通
電量の制御が行われ、さらに、この状態で水がお米に次
第に吸収され、水が無くなって炊き上がり状態になる
と、内鍋3に上記沸騰温度からの急激な温度上昇変化が
生じる。
【0021】このような温度変化が検出されると、内鍋
3の温度を沸騰温度まで低下させるようにワークコイル
11への通電制御が行われ、この状態を所定時間維持す
ることによって、炊き上がったご飯の蒸らしが行われ
る。こうしてご飯の炊き上げを終了すると、保温運転に
自動的に移行する。この保温運転では、ワークコイル1
1への通電量を低下させ、また、前記保温ヒータ12へ
の通電を開始して、炊き上げ後のご飯を例えば72℃程
度の保温温度に保持する制御が行われる。
【0022】上記のような炊飯加熱運転や保温運転等が
行われているときには、炊き上がりまでの残時間や保温
運転の経過時間等が炊飯器本体1の前面(同図において
左側の面)に表示されるようになっている。すなわち、
炊飯器本体1の前面側は前方への膨出状に形成され、こ
の部位における上部側は、肩ケース6の前面壁6aが湾
曲状に形成されて、この部分が、炊飯器本体1の前面上
部側の外装ケースとなっており、この前面壁6aに、後
述する操作表示部20が設けられている。
【0023】この前面壁6aの内側に、ドット表示型の
液晶パネル(表示手段)21が斜めに傾斜させて配置さ
れ、さらにこのパネル21の内側に、上記した各加熱運
転を制御する運転制御装置としての機能を有するマイク
ロコンピュータ等が搭載された制御回路基板22が配置
されている。
【0024】この基板22には、その下側の部位に、操
作部としてジョグダイヤル23aを備えた選択決定スイ
ッチ23が取付けられている。ジョグダイヤル23a
は、制御回路基板22に直接取付けられた略箱形のスイ
ッチ機構部(信号発生部)23bに、水平軸周りに回転
自在に、かつ、基板22側に所定のストーロークだけ押
下可能に支持され、基板22とは反対側の周縁側一部領
域が、前面壁6aの切欠開口を貫通して前面に露出する
ように取付けられている。
【0025】この露出部に指先をかけて上下方向に回転
させることで、例えば5°程度の所定の回転角度を越え
る毎に、パルス状の回転操作信号(以下、表示送り信号
という)がスイッチ機構部23bから出力される。さら
に、上記露出部を押して、ジョグダイヤル23aを基板
22側に押下することで、スイッチ機構部23bから押
下信号(以下、決定信号という)が出力されるようにな
っている。
【0026】なお、上記のように、ジョグダイヤル23
aの周縁側一部領域を前面壁6aから前方に突出させて
構成するに際し、平面視で炊飯器本体1の最外周を囲う
面、すなわち、本実施形態においては外ケース4におけ
る最外周面を上方に延長した面Soよりも内側に、ジョ
グダイヤル23aの外端が位置するように形成されてい
る。これにより、例えばこの炊飯器を持ち運ぶときなど
に、ジョグダイヤル23aに側方から異物が当たって衝
撃力が加わるようなおそれが少なくなり、選択決定スイ
ッチ23が損傷することが防止される。
【0027】前記した制御回路基板22には、さらに後
述する取消スイッチ24が紙面奥側に取付けられてい
る。この取消スイッチ24は、操作表示部20の前面側
から押下操作されるタクトスイッチで構成されている。
【0028】上記表示操作部20は、図2に示すよう
に、前記液晶パネル21での画像表示領域を透過視認さ
せる液晶表示部21aを中央に設けて形成され、そし
て、この液晶表示部21aの下側に、ジョグダイヤル2
3aと、取消スイッチ24とが配置されただけの構成と
なっている。
【0029】図3には、前記した炊飯加熱運転や保温運
転等を制御する制御ブロック図を示している。同図にお
いて、30はマイクロコンピュータからなる運転制御装
置(以下、マイコンと略記する)で、このマイコン30
に、前記した温度センサ9で検出される内鍋温度信号が
温度センサ検知回路31を介して入力される。マイコン
30は、この温度信号を監視しながら、前記した炊飯加
熱運転や保温運転時には、メインヒーター駆動回路32
を介してワークコイル11への通電制御を、また、保温
ヒーター駆動回路33を介して保温ヒータ12への通電
を制御する。
【0030】なお、図において、34は交流100又は
200Vの商用電源、35は温度ヒューズ、36は整流
回路である。また、37はブザーであって、例えば炊飯
加熱運転でご飯が炊き上がった時などに、ブザー駆動回
路38を介してブザー37に通電され、「ピッ」という
ようなブザー音が報知される。
【0031】さらに上記マイコン30に、前記した選択
決定スイッチ23のスイッチ機構部23bや取消スイッ
チ24が接続され、これらを利用者が操作したときの操
作信号がマイコン30に入力されて、前記した炊飯加熱
運転や保温運転等の運転モードが設定され、また、これ
ら操作の過程での液晶パネル21での表示の切換えがこ
のマイコン30によって制御される。以下、このような
各運転モードの設定操作と、これに応じた液晶パネル2
1での表示の切換わりについて説明する。
【0032】図4(a)には、待機時における液晶表示
部21aでの表示内容を示している。この待機時には、
「メニュー」「予約セット」「時計セット」が表示され
ている。このうち、「メニュー」は白黒反転表示され、
この時点では「メニュー」が選択されていることを示し
ている。なおこのとき、図示してはいないが、液晶表示
部21aにおける右下側に現在時刻も表示されている。
【0033】上記のような待機状態から、炊飯メニュー
を選択して炊飯加熱運転を開始させるときの操作につい
て説明する。まず、上記状態では「メニュー」が選択さ
れていることから、この選択状態を確定するために、ジ
ョグダイヤル23aを押す操作を行う。これによって、
メニュー選択モードの制御が開始され、表示画面が、同
図(b)に示すように、「白米」「早炊き」「玄米」
「おかゆ」「炊き込み」等の炊飯メニューが上下に並ん
だ表示に切換わる。なおこのとき、同図では前回の操作
で選択された「白米」が反転表示されている。
【0034】この状態で、例えば「おかゆ」を選択して
炊飯加熱運転を開始させようとする場合には、ジョグダ
イヤル23aを下方向に回転させる操作を行うことで、
反転表示が回転方向に応じて「白米」→「早炊き」→
「玄米」→……と順次移動する。そこで、「おかゆ」が
反転表示状態となったときに、ジョグダイヤル23aの
回転操作を中止し、次いで、ジョグダイヤル23aを押
す操作を行う。これによって、「おかゆ」の選択状態が
確定される。そして、再度、ジョグダイヤル23aを押
すことで、炊飯加熱運転が開始される。なおこの時、
「ピッ」というようなブザー報知が併せて行われる。
【0035】一方、前記した待機状態から、現在時刻を
修正変更する場合には、同図(a)に示す状態から、ジ
ョグダイヤル23aを回転して反転表示を「時計セッ
ト」に合わせ、次いで、ジョグダイヤル23aを押す操
作を行う。これにより、表示時刻の「時」に相当する数
値表示が反転表示され、この数値を、ジョグダイヤル2
3aの回転により、正しい「時」に合わせてジョグダイ
ヤル23aを押す。これと同時に反転表示が「分」に移
り、これを、上記同様にジョグダイヤル23aの回転に
よって正しい「分」に合わせてジョグダイヤル23aを
押すことで時刻が修正される。その後、再度ジョグダイ
ヤル23aを押した時に、修正時刻からの計時が開始さ
れる。
【0036】また、所望の時刻に炊き上がるように予約
セットを行う場合には、同図(a)に示す状態から反転
表示を「予約セット」に合わせてジョグダイヤル23a
を押すことで、図示してはいないが、液晶表示部21a
における右上側に炊き上がり時刻が表示される。この炊
き上がり時刻を、上記同様の操作で所望の時刻にセット
し、その後、ジョグダイヤル23aを押すと、同図
(b)に示す炊飯メニューが併せて表示される。
【0037】そこで、前記と同様の操作で所望の炊飯メ
ニューを選択し、これを確定するためのジョグダイヤル
23aの押下操作を行い、再度、ジョグダイヤル23a
を押すことによって、この時、「ピッ」というようなブ
ザー報知が行われ、予約モードでの運転が開始される。
すなわち、上記のようにセットされた炊き上がり時刻か
ら炊飯加熱運転の開始時刻を演算し、この開始時刻にな
るまで待機した後、自動的に炊飯加熱運転を開始する制
御が行われる。
【0038】なお、上述した各操作の途中で、前記取消
スイッチ24を例えば0.2秒程度押すと、その直前で
の確定内容が取り消されてその前の表示状態に戻る。こ
れによって、その直前の設定を変更することが可能であ
る。また、取消スイッチ24を例えば2秒程度押し続け
ると、このときの設定内容が全て取り消され、液晶表示
部21aは待機状態の表示に戻るようになっている。ま
た、この取消スイッチ24は、炊飯加熱運転中や前記保
温運転中に押すと、これら運転が中止される。
【0039】図5には、液晶表示部21aでの表示を上
記のような操作に応じて切換制御する前記マイコン30
での制御フローチャートを示している。なお、同図は炊
飯メニューの選択操作に対応する部分の制御手順を示し
ている。まず、待機画面を表示中(ステップS1)に、
ジョグダイアル23aが回転操作されて前記した表示送
り信号が入力されると(S2)、この信号の入力時毎に
白黒反転表示を順次切換える制御を行う(S3)。そし
て、ジョグダイアル23aが押下操作されて前記した決
定信号が入力されると(S4)、この時点での選択内容
が「メニュー」であるか否かを判別し(S5)、「メニ
ュー」のときには炊飯メニューを表示させる(S6)。
【0040】その後、ジョグダイアル23aの回転操作
に伴う表示送り信号の入力時毎に白黒反転の表示メニュ
ーを順次切換える制御を行い(S7・S8)、ジョグダ
イアル23aが押下操作されて決定信号が入力されると
(S9)、この時点での選択メニューを記憶する。その
後、再度、ジョグダイアル23aが押下操作されて決定
信号が入力されると(S10)、ブザー音を報知する制
御(S11)を行った後、炊飯加熱運転を開始する(S
11)。
【0041】なお、ステップS5において、選択内容が
「メニュー」以外の「予約セット」や「時計セット」の
場合も、それぞれ、ジョグダイアル23aの回転操作に
伴う表示送り信号と、ジョグダイアル23aの押下操作
に伴う決定信号とに応じた表示画面の切換えと選択項目
の確定とを繰り返す制御が上記同様に行われて、予約モ
ードでの運転が開始され、また、時刻の修正が行われ
る。
【0042】以上の説明のように、本実施形態の炊飯器
においては、液晶表示部21aの周囲には選択決定スイ
ッチ23のジョグダイアル23aと、取消スイッチ24
の2個の操作キーを備えるだけの構成で、炊飯メニュー
の選択の他、予約モードでの設定操作や時刻の修正変更
等に上記のジョグダイアル23aが共用して行えるの
で、操作が簡単になる。
【0043】また、従来の炊飯器における操作表示部
は、各種スイッチで混み合った感を与えるものとなって
いたが、本実施形態における炊飯器の操作表示部20は
すっきりして美観が向上したものともなっている。ま
た、従来に比べてスイッチの数が少なくなる結果、全体
的な製作費を低減することも可能である。特に、肩ケー
ス6の前面壁6aにおける各スイッチの貫通箇所には、
吹きこぼれ等による水分付着に対するシール性を考慮し
た構成とすることが必要であるが、本実施形態の炊飯器
では上記のようなスイッチ数に応じて、このようなシー
ル箇所も少なくなるので、これによっても製作費をさら
に低減することができる。
【0044】一方、上記では、押下操作により信号を発
するタクトスイッチから成る取消スイッチ24が従来同
様に設けられている。これにより、不測の事態が生じた
ときには、これが取消スイッチ24の押下操作ですぐに
解消されるので、これによっても使い勝手が向上し操作
が簡単になる。
【0045】また本実施形態においては、炊飯器本体1
の前面側に突出するジョグダイヤル23aは、その外端
が、前記のように、炊飯器本体1の最外周を囲う面So
よりも内側に位置するように形成されているので、運搬
時等においてジョグダイヤル23aに側方から衝撃力が
加わるおそれが少なく、これにより、選択決定スイッチ
23が損傷することが防止される。また、この選択決定
スイッチ23は、マイコン30等が搭載された制御回路
基板22に直接取付けて支持されているので、この選択
決定スイッチ23専用の支持基板等が不要であり、した
がって、全体的な構成がより簡素なものとなる。
【0046】さらに上記実施形態においては、表示手段
としてドット表示型の液晶表示パネル21が設けられて
いるので、炊飯器に必要な文字表示以外にも、このパネ
ル21で多様な表示を行わせることが可能である。した
がって、例えばブザー音をキッチンタイマーとして利用
したり、或いは、ブザー音の変更や、パネル21を伝言
板として利用し得るような構成とすることができる。こ
のような場合に、パネル21での表示画面を見ながら選
択決定スイッチ23を前記同様に操作することで、この
ような各種動作モードの選択や時刻等の設定も対話形式
で容易に行うことが可能となる。
【0047】〔実施形態2〕 図6には、本発明の他の実施形態における炊飯器の前面
側の構成を示している。この炊飯器では、前記実施形態
1におけるジョグダイヤル23aに代えて、ジョイステ
ィック23cを操作部として備える選択決定スイッチ2
3が設けられている。すなわち、制御回路基板22に取
付けられたスイッチ機構部23dに、傾動可能に、か
つ、軸方向に押下し得るように支持されたジョイスティ
ック23cが前面壁6aを貫通し、その先端側を指先で
摘んで上下左右の4方向のいずれかに傾動させること
で、それぞれ表示送り信号が傾動方向に応じた信号と共
に、スイッチ機構部23dから前記マイコン3に入力さ
れる。また、ジョイスティック23cを押下すること
で、決定信号がマイコン3に入力されるようになってい
る。
【0048】その他の構成は前記実施形態1とほぼ同一
であるので、この実施形態1の説明図に示した部材と同
一の機能を有する部材に同一の番号を付記して説明を省
略する。また、後述するさらに他の実施形態についても
同様とする。
【0049】本実施形態に係る炊飯器では、図7に示す
ように、液晶表示部21aにおける左側に、「予約セッ
ト」「時刻セット」の設定選択モードが表示され、右側
に、炊飯メニューが縦に並べて表示されている。仮に、
図のように「予約セット」が白黒反転表示されている状
態から、炊飯メニューを「白米」にして炊飯加熱を開始
させる場合には、まず、ジョイスティック23cを右側
に傾動させる操作を行う。これにより、白黒反転表示が
「白米」に移動する。そして、ジョイスティック23c
を押下操作することで、この「白米」のメニューが確定
され、その後にジョイスティック23cを再度押すこと
によって、炊飯加熱運転が開始される。
【0050】一方、予約セットにおける炊き上がり時刻
の設定操作およびこのときの炊飯メニューの設定操作
や、時刻セットでの時刻の修正変更操作も、前記実施形
態1におけるジョグダイヤル23aの回転操作に代え
て、ジョイスティック23cの傾動操作により反転表示
位置を選択する操作を行うことで、前記同様に行われ
る。
【0051】〔実施形態3〕 図8には、本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の操作表示部20を示している。この炊飯器では、前記
実施形態2と同様に操作されるジョイスティック23c
が設けられている。そして、本実施形態では、このジョ
イスティック23cを上下左右の4方向の他、これらの
間の斜め方向に傾動させることが可能となっており、こ
れらの場合にも、表示送り信号と共に、そのときの傾動
方向に応じた信号が前記マイコン30に入力されるよう
になっている。
【0052】なお、同図には炊飯メニュー画面を示して
おり、この場合、選択メニューとして、「白米」「早炊
き」「炊込み」「おこわ」「すしめし」「おかゆ」「玄
米」の標準メニューに加え、「その他1〜3」が設けら
れている。この「その他1〜3」は、それぞれ利用者が
設定した炊飯条件に対応する表示である。すなわち、炊
飯加熱運転における吸水工程や加熱工程・むらし工程等
での制御温度や時間を、上記各標準メニューに応じて予
め設定されている条件から、利用者が適宜変更して登録
した場合に表示される。これらを選択することで、個人
的な好みに、より適合した炊き上がり状態が得られる。
【0053】このように、ユーザ設定メニューも加わっ
てメニュー数が多くなっているため、炊飯メニュー画面
では、画面の四辺に沿って各メニューが表示され、これ
により、メニュー数が多い場合でも、各メニュー間に適
度の間隔が設けられて視認し易くなっている。
【0054】そして、このような画面を見ながら所望の
メニューを選択する場合に、上記のように斜め方向にも
傾動可能なジョイスティック23cでは、例えば現在の
白黒反転表示が左上の「白米」の状態から、これと対角
線上の「玄米」を選択する操作を、同図(b)に矢印を
付記して示すように、ジョイスティック23cを右斜め
下方向に傾動させるという1動作で行うことができる。
すなわち、同図(c)に示すように、この操作に伴って
白黒反転表示が「玄米」に移動する。したがって、この
状態でジョイスティック23cを二度押しすることで、
この「玄米」での炊飯条件で、炊飯加熱運転が開始され
る。
【0055】このように、本実施形態では、ジョイステ
ィック23cの斜め方向への傾動動作に応じた送り信号
によっても表示の切換え行われるようになっているの
で、対角線上の選択表示の切換えが1動作で可能とな
り、これによって、さらに操作が容易なものとなる。
【0056】〔実施形態4〕 図9には、本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の前面側の構成を示している。この炊飯器では、前記実
施形態1におけるジョグダイヤル23aに代えて、ダイ
ヤルキー23eを第1の操作部として備える選択決定ス
イッチ23が設けられている。ダイヤルキー23eを回
転操作することで、ジョグダイヤル23aの回転操作時
と同様に、例えば5°程度の所定の回転角度を越える毎
に、制御回路基板22に直接取付けられているスイッチ
機構部23fから、表示送り信号が前記マイコン30に
入力される。
【0057】さらに、ダイヤルキー23eの前端面には
円形穴が形成され、この円形穴に、第2の操作部として
のタクトキー23gが内嵌されている。このタクトキー
23gを軸方向に押すことによって、上記スイッチ機構
部23fから決定信号がマイコン30に入力されるよう
に構成されいる。
【0058】このような炊飯器における液晶表示部21
aの表示画面の一例を図10に示している。同図では、
画面の左側に「予約」と「時計」との設定選択モードが
表示され、右側に、「白米」「早炊き」などの炊飯メニ
ューが縦に並べて表示されている。そして、これら各メ
ニューのうちの一つに、選択マーク「▲」が表示される
ようになっている。
【0059】この選択マーク「▲」の表示位置が、ダイ
ヤルキー23eの回転操作に伴う表示送り信号によって
切換わる。すなわち、同図のように選択マーク「▲」が
「白米」に対応する位置に表示されているときに、ダイ
ヤルキー23eを左回りに回転すると、選択マーク
「▲」は「白米」の位置から、左側の「予約」の位置
に、さらに左回りの回転で「時計」に移動する。一方、
同図の状態からダイヤルキー23eを右回りに回転する
と、選択マーク「▲」は「白米」の位置から、その下側
の「早炊き」→「炊込み」→……に順次移動する。
【0060】したがって、例えば「すしめし」で炊飯を
行う場合には、ダイヤルキー23eを右回りに回転させ
て、選択マーク「▲」を「すしめし」に対応する位置ま
で移動させ、その後にタクトキー23gを押すことで、
「すしめし」条件での炊飯加熱運転が開始される。
【0061】一方、予約モードでの炊き上がり時刻の設
定操作およびこのときの炊飯メニューの設定操作や、時
刻修正モードでの時刻の修正変更操作も、前記実施形態
1におけるジョグダイヤル23aの回転操作に代えて、
ダイヤルキー23eの回転操作で所望のメニューや数値
に合わせる操作を行い、また、ジョグダイヤル23aを
押下する操作に代えてタクトキー23gを押すことによ
って、これらも前記同様に行われる。
【0062】この構成においては、選択決定スイッチ2
3の操作部はダイヤルキー23eとタクトキー23gと
の2部材で構成されているものの、タクトキー23gが
ダイヤルキー23eに内嵌されて一体化されているの
で、操作が容易になる点でも前記ジョグダイヤル23a
やジョイスティック23cと実質的に同一となり、ま
た、これらダイヤルキー23eとタクトキー23gとに
個々に配設領域が専有されることもなく、1キーとして
の外観を呈するので、操作表示部20もすっきりして美
観が向上する。
【0063】〔実施形態5〕 図11に、本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の操作表示部20を示している。この操作表示部20に
は、前記図15を参照して説明した従来の炊飯器と略同
様に、液晶表示部21aの左側に、保温スイッチ41・
取消スイッチ42・再加熱スイッチ43が設けられ、右
側に、炊飯スイッチ44・予約スイッチ45・時計スイ
ッチ46が設けられている。そして、液晶表示部21a
の下側に、前記図6を参照して説明した実施形態2とほ
ぼ同様に、ジョイスティック47を操作部として有する
選択スイッチ(図示せず)が設けられている。
【0064】この構成の炊飯器では、炊飯メニューの選
択や時刻の設定等が以下のような操作で行われる。すな
わち、まず所望の炊飯メニューを選択して炊飯加熱運転
を開始させる場合、ジョイスティック47を図中矢印で
示すように右方向に傾動することで、液晶表示部21a
内に表示されている選択マーク「▲」が、例えば図中の
「白米」に対応する位置から、その下段の「早炊き」の
位置に移動する。そして、この右方向への傾動操作を繰
返すことで、その回数に応じて選択マーク「▲」が順次
移動し、所望の炊飯メニューへの対応位置に位置させて
炊飯スイッチ44を押すことで、この炊飯メニューでの
炊飯加熱運転が開始される。
【0065】一方、図示してはいないが、液晶表示部2
1a内に表示されている現在時刻を修正変更する場合、
まず時計スイッチ46を押し、次いで、ジョイスティッ
ク47を上方向に傾動させることで表示時刻の「時」が
順次変化する。また、下方向に傾動させることで「分」
が変化し、このような操作によって正しい時刻に設定し
た後、再度時計スイッチ46を押すことにより、修正さ
れた正しい時刻からの計時が開始される。
【0066】次に、予約炊飯を行う場合は、まず、予約
スイッチ45を押し、その後、ジョイスティック47に
対する前記同様の右方向への傾動操作で所望の炊飯メニ
ューを選択する。次いで、予約スイッチ45を押したと
きに表示される炊き上げ時刻を、上記ジョイスティック
47に対する上下方向への傾動操作で前記同様に設定す
る。その後、炊飯スイッチ44を押すことによって、予
約炊飯運転が開始される。
【0067】なお、ご飯を炊き上げた後の保温運転は、
「つやつや高温」が選択されている場合には、前記した
72℃程度の温度に保持する制御が行われるが、「つや
つや長持ち」が選択された場合には、例えば64℃程度
に保持する制御が行われる。長期間保温するときにこの
ような低温保温を選択することで、ご飯の乾燥や黄ば
み、臭いなどの発生が抑えられる。
【0068】前記図15に示した従来の炊飯器では、上
記のような保温温度の選択スイッチを保温スイッチ52
が兼用した構成となっている。これに対し、本実施形態
の炊飯器では、図11に示されているように、この保温
温度の選択もジョイスティック47で行えるようになっ
ており、このジョイスティック47を左方向に傾動する
操作を行う毎に、「つやつや長持ち」と「つやつや高
温」との選択が交互に切り換わるように構成されてい
る。
【0069】このように、本実施形態の炊飯器において
は、液晶表示部20aでの表示を従来とほぼ同様とし、
したがって、例えば図4(a)に示したような「メニュ
ー」「予約セット」「時計セット」を表示する設定項目
の選択画面は設けられていない。したがって、まずこれ
らの選択に当たっては従来同様に予約スイッチ45や時
計スイッチ46を従来同様に押す操作が必要となってい
る。
【0070】しかしながら、この場合でも、その後にお
ける予約炊飯時や時計セット時における各時刻の設定操
作と、炊飯メニューの選択操作とに、ジョイスティック
47が共用して行われる。これにより全体的なスイッチ
数が少なくなるので、前記同様に操作が簡単になり、ま
た、コストダウンや見栄えを向上させることができる。
【0071】なお、前記実施形態2・3の炊飯器では、
ジョイスティック23cを押下操作することによって確
定信号がさらに発生される選択決定スイッチ23を設け
て構成したが、本実施形態の炊飯器においては、例えば
ジョイスティック47での炊飯メニュー選択操作後には
炊飯スイッチ44を押すことによって確定信号が出力さ
れるので、ジョイスティック47を操作部として備える
スイッチは、ジョイスティック47の傾動操作に応じた
送り信号と、その傾動方向に応じた信号とを前記マイコ
ン30に出力する機能を備えたスイッチによって構成す
ることが可能である。
【0072】一方、上記のようなジョイスティック47
の傾動方向と切換項目との対応については、保温選択を
従来同様に保温スイッチ41で行わせ、ジョイスティッ
ク47の右方向への傾動操作で炊飯メニューの選択表示
を下方向に移動させる一方、左方向への傾動操作で炊飯
メニューの選択表示を上方向に移動させる等の制御構成
とすることが可能である。また、時刻の変更について
も、例えば「時」の設定終了後に時計スイッチ46を押
すことで「分」の設定に切換わるような構成とし、各設
定時に、ジョイスティック47の上方向の傾動操作で数
値が上昇し、下方向の傾動操作で数値が下降するような
制御構成とすることも可能である。
【0073】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更することが可能
である。例えば上記各形態においては、液晶表示部21
aでの表示が利用者に見やすいように、この液晶表示部
21aを、炊飯器本体1における前面上部側の外装ケー
スを構成する肩ケース6の前面壁6aに、また、その近
傍に選択決定スイッチ23を設けた例を示したが、選択
決定スイッチ23や選択スイッチの取付け位置について
はその操作性が損なわれず、また、邪魔にもならない位
置であれば、上記のような液晶表示部21aから離れた
領域に設けて構成することが可能で、例えば上記前面壁
6aの下側の外ケース4における前面壁や側壁に設けた
り、また、前記蓋体2に設ける等の構成とすることがで
きる。
【0074】さらに、図12や図13に示すように、操
作表示部20を炊飯器本体1とは別体のリモコン48・
49にそれぞれ設け、これらリモコン48・49で上記
した各設定操作を行った後に、設定内容を有線若しくは
無線で炊飯器本体1に送信するように構成することも可
能である。なお、図12に示すリモコン48は、実施形
態1におけるジョグダイヤル23aを備える選択決定ス
イッチ23を設けて構成され、図13に示すリモコン4
9は、実施形態2におけるジョイスティック23cを備
える選択決定スイッチ23を設けて構成されている。
【0075】一方、実施形態1〜4では、液晶パネル2
1として、ドット表示タイプの液晶パネルを用いて構成
した例を示したが、所定の文字パターンや数値パターン
が予め形成されたセグメントタイプの液晶パネルを用い
て構成することや、複数のパネルを積層した構成等とす
ることも可能である。
【0076】さらに、上記各実施形態では、時刻を計時
する例えば水晶発振器の発振周波数に基づく時計を内蔵
する炊飯器の例を挙げ、その表示時刻にずれが生じたと
きに、その修正(時刻合わせ)を行い得るように構成し
たが、この時計表示に関しては、図14に示すような電
波時計を利用する構成とすることも可能である。この場
合、電波時計を受信する受信器を炊飯器に設け、例えば
炊飯器のプラグをコンセントに差し込んだ時点毎に、上
記電波を受信して液晶表示部21aに現在時刻を表示す
るようにすることができる。このような構成によれば、
プラグが抜かれたときの時計機能のバックアップ電源と
しての電池が不要となり、再度プラグが差し込まれる毎
に、正確な時刻を表示させることが可能となって、時刻
合わせが不要になる。
【0077】また、上記各実施形態では、炊飯メニュー
や時刻を表示する表示手段として液晶パネル21を設け
て構成した例を示したが、例えばLED表示パネル、蛍
光表示パネル、プラズマ表示パネルなどのその他の表示
手段によって構成することも可能である。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明の炊飯器において
は、ジョグダイアルなどの2種類の操作形態での操作が
可能な操作部を有する選択決定スイッチ、又はジョイス
ティックを操作部として備える選択スイッチを設け、炊
飯条件に対応する炊飯メニューを表示部に表示させて、
この表示内容を見ながらメニューの選択決定操作を行え
るようになっている。上記スイッチは、予約運転時の炊
き上がり時刻の設定にも共用され、これによって、全体
的なスイッチの数をより少なくなるので、操作が簡単に
なり、また、コストダウンや見栄えの向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における炊飯器の前側半分
を示す縦断面図である。
【図2】上記炊飯器の前側を示す斜視図である。
【図3】上記炊飯器の制御ブロック図である。
【図4】上記炊飯器における液晶表示部での切換表示を
示すものであって、同図(a)は待機時での表示内容を
示す説明図、同図(b)は同図(a)から切換えられた
炊飯メニュー画面を示す説明図である。
【図5】上記炊飯器における炊飯メニュー設定操作時の
マイコンでの制御手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施形態における炊飯器の前側半
分を示す縦断面図である。
【図7】図7の炊飯器でのメニュー設定操作を説明する
ための液晶表示部と操作キーとを示す説明図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態での炊飯器におけ
る液晶表示部での切換表示を示すものであって、同図
(a)〜(c)はそれぞれ炊飯メニュー設定操作に応じ
て変化する表示内容の説明図である。
【図9】本発明のさらに他の実施形態での炊飯器の前側
半分を示す縦断面図である。
【図10】図9の炊飯器でのメニュー設定操作を説明す
るための液晶表示部と操作キーとを示す説明図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の操作表示部を示す正面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の全体構成を示す斜視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態における炊飯器
の全体構成を示す斜視図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態における電波時
計を利用して時刻を設定する機能を有する炊飯器の説明
図である。
【図15】従来の炊飯器における操作表示部を示す要部
正面図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体 4 外ケース(外装ケース) 6 肩ケース 6a 前面壁(外装ケース) 20 操作表示部 21 液晶パネル(表示手段) 21a 液晶表示部 22 制御回路基板 23 選択決定スイッチ 23a ジョグダイヤル(操作
部) 23b・23d・23f スイッチ機構部(信号発
生部) 23c ジョイスティック(操作
部) 23e ダイヤルキー(操作部) 23g タクトキー(操作部) 24 取消スイッチ 30 マイコン 47 ジョイスティック(操作
部) 48・49 リモコン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−137421(JP,A) 特開 平5−322176(JP,A) 特開 平7−201256(JP,A) 特開 平10−124246(JP,A) 特開 平10−122876(JP,A) 特開 平8−154824(JP,A) 特開 平3−67925(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103 A47J 27/00 109

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯メニューや時刻を表示する表示手段
    を備える炊飯器であって、 2種類の操作形態での操作が可能な操作部と、この操作
    部を一方の操作形態で操作したときに表示切換信号を、
    他方の操作形態で操作したときに決定信号をそれぞれ出
    力する信号発生部とを有する選択決定スイッチを設ける
    一方、表示切換信号に応じて表示手段での表示を切換え
    ると共に、決定信号に応じて表示手段での表示内容に基
    づく制御を開始する運転制御装置を設け、 押下操作で取消信号を発生する取消スイッチを設け、不
    測の事態が生じたときに、これが取消スイッチの押下操
    作ですぐに解消されるように、前記運転制御装置を、上
    記取消信号の入力時に選択決定スイッチ操作時の選択決
    定内容を取消す制御が行われるように構成し、 前記表示手段の液晶表示部は、前記取消スイッチを0.
    2秒程度押すと、その直前での確定内容が取り消されて
    その前の表示状態に戻るとともに、前記取消スイッチを
    2秒程度押し続けると、このときの設定内容が全て取り
    消され、前記液晶表示部は待機状態の表示に戻るように
    構成されている炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記液晶表示部の周囲には、前記選択決
    定スイッチのジョグダイアルと、前記取消スイッチの2
    個の操作キーだけを備える構成としてある請求項1に記
    載の炊飯器。
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